JP2017154747A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 上蓋の閉蓋状態では、キャップ本体と一体化する栓体を設けて、容器が落下あるいは転倒しても上蓋のわずかな変形に連動せず、容器の密封性を確保することができるヒンジキャップを提供すること。【解決手段】 容器の口部に装着するキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋と、上蓋に保持される別体の栓体とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着する装着部と、装着部上端から内方に延設され口部開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出孔の周囲に立設される注出筒とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側壁と、頂壁の内面から垂設され、栓体を上下可動に保持する保持筒とを備え、栓体は、注出筒内周を密封する筒壁部と、筒壁部を封鎖する底壁部とを備え、保持筒と栓体は、互いに係合する係合手段を有することを特徴とする。採用する。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器の口部に装着されるヒンジキャップに関し、より詳しくは、注出筒を密封するために、上蓋と別体の栓体を備えるヒンジキャップに関するものである。
従来、容器の口部には、内容物を注出するための注出筒を有するキャップが装着されている。この種のキャップとしては、容器の口部に装着し、注出筒を備えるキャップ本体と、注出筒を密封するインナーリングを備える上蓋とからなるヒンジキャップが知られている。
この種のヒンジキャップは、キャップ本体の上壁上面に注出筒を立設し、注出筒の内側にプルリングと除去部が設けられ、最初に内容物を注出する際に、プルリングを引っ張り上げて、除去部を取り除いて使用する必要がある。
しかしながら、力の弱い子供や女性および高齢の需要者からは、プルリングで除去部を取り除く抜栓作業を必要としないヒンジキャップが求められている。
このような抜栓作業を必要としないヒンジキャップとしては、注出筒の開口を密封するインナーリングを有する内蓋を設けたヒンジキャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−162499号公報
しかしながら、特許文献1記載のヒンジキャップの内蓋は、円筒状の口部を有する注出筒を密封するには適しているが、内蓋は、閉蓋された際に注出筒の先端部に嵌着される嵌着溝が形成されているために、注出筒の先端部がラッパ状に広がっているヒンジキャップには使用できないという問題があった。
さらに、上記ヒンジキャップは、外蓋を閉じた状態で容器が落下したり、転倒した際の密封性が必ずしも十分でないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、上蓋の閉蓋状態では、キャップ本体と一体化する栓体を設けて、容器が落下あるいは転倒しても上蓋のわずかな変形に連動せず、容器の密封性を確保することができるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に装着するキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋と、上蓋に保持される別体の栓体とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着する装着部と、装着部上端から内方に延設され口部開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出孔の周囲に立設される注出筒とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側壁と、頂壁の内面から垂設され、栓体を上下可動に保持する保持筒とを備え、栓体は、注出筒内周を密封する筒壁部と、筒壁部を封鎖する底壁部とを備え、保持筒と栓体は、互いに係合する係合手段を有することを特徴とする構成を採用する。
上壁の具体的実施態様として、上壁は、頂壁の内面から垂設される筒壁を有し、保持筒は、筒壁の内側に垂設されることを特徴とする構成を採用し、係合手段の具体的実施形態として、係合手段は、上蓋の保持筒の外周下部に設けられる係合突起と、栓体の筒壁部の内側上端部から斜め上方に設けられる複数の係合フィンとからなり、上蓋に栓体を取り付ける際に、係合フィンが保持筒に押し下げられ、保持筒の係合突起と上下可動に係合することを特徴とする構成を採用し、また、係合手段は、上蓋の保持筒の外周下部に設けられる係合突起と、栓体の筒壁部の上端部から上方に延びるとともに、内側に設けられる係合突条部とからなることを特徴とする構成を採用し、さらに、栓体は、底壁部内面中央に立設される突条部を有し、突条部の上部は、閉蓋状態で保持筒内周に近接することを特徴とする構成を採用する。
また、係合手段の他の具体的実施形態として、係合手段は、上蓋の保持筒の内周下部に設けられる係合突起と、栓体の底壁部内面中央に係合筒を立設し、係合筒の外周上部に設けられる抜け止め突起とからなることを特徴とする構成を採用し、また、保持筒の具体的実施形態として、保持筒は、保持筒内中央に頂壁内面から突条部を垂設し、突条部の下部は、閉蓋状態で係合筒内周に近接することを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、閉蓋状態で、栓体は、注出筒の内周に、筒壁部および底壁部が嵌入してキャップ本体と一体化するとともに、上蓋のわずかな上下左右の動きに対して自由度を持たせることができるとともに、開蓋時は、上蓋の保持筒と栓体とが互いに係合手段で係合されているので、上蓋の回動に連動して、栓体の筒壁部および底壁部を注出筒から外すことができる。
また、本発明のヒンジキャップは、閉蓋状態で、容器が落下あるいは転倒時の衝撃により、上蓋がわずかに上下左右に動いたとしても、栓体の底壁部が注出筒の突条段部と近接または当接しているので、それ以上底壁部が注出筒の内周に食い込むのを阻止して、注出筒内周および筒壁部および底壁部のシール面が傷つくのを防止して、容器内の気密性を保つことができる。
本発明の第1実施例のヒンジキャップの閉蓋状態を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は正面半断面図である。 本発明の第1実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側断面図である。 本発明の第1実施例の栓体を示す図であり、(a)は上面図、(b)側面半断面図、(c)下面図である。 本発明の第2実施例のヒンジキャップの閉蓋状態を示す側断面図である。 本発明の第3実施例のヒンジキャップの閉蓋状態を示す側断面図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1および2において、Aは容器、Bは容器Aに装着されるキャップ本体、Cはヒンジ、DはヒンジCを介してキャップ本体Bに連設された上蓋である。
容器Aは、口部1を有する容器であり、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
キャップ本体Bは、容器Aの口部1に装着する装着部3と、装着部3の上端から内方に延設され口部1の開口を封鎖する上壁4と、上壁4から立設される注出筒5と、装着部3のヒンジCと反対側の外周上端に設けられる封緘部材Hとを備え、装着部3は、周縁に係止突条を設けた蓋係合部6を立設した環状の基壁7と、基壁7の内周縁から垂設された内筒8と、基壁7の外周縁から垂設された外周壁部9とからなっている。
外周壁部9の内周面下端部には、容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突条10が設けられている。
上壁4の内方には、ヒンジCと反対側寄りを貫通する注出孔Fが形成され、注出孔Fには、流量調整部材Gが別体で装着されている。
流量調整部材Gは、筒状部材の内壁から複数(3箇所)のアーム状の連結片を介して弁状部材を形成し、連結片間の微小な隙間から内容物を吐出できる構造となっている。キャップ本体Bとは、上壁4と注出筒5の間に突部を設け、流量調整部材Gの外壁に突部を設けて嵌合する。
注出筒5の内周は、下部が縮径され、突条段部5aが設けられ、突条段部5aの断面形状は、上方が段状に形成されるとともに、下方が外方に向けてカーブして形成されており、口部1からの内容物の流れを妨げないで、スムーズに流れるようにしている。
注出筒5は、液状の内容物を案内するために、本実施例では、ヒンジC側が低く、ヒンジCと反対側が高く形成され、その先端部5bは、ラッパ状に広がっている。
上蓋Dは、ヒンジCを介してキャップ本体Bの外周壁部9の外周上端に、回動自在に取着されており、頂壁11と、頂壁11の周縁部に垂設される側壁12とからなり、頂壁11の内面から、注出筒5より大径の筒壁13が垂設されている。
本実施例では、筒壁13の内側に、栓体Eを上下可動に保持するための保持筒17が、頂壁11の内面から垂設されている。保持筒17は、装着するときに栓体E内に進入するために、注出筒5の内径よりひとまわり小さい外径を有している。
保持筒17の外周には栓体Eを所定の範囲で上下動可能に保持するための係合突起18が周方向に設けられ、係合突起18の断面形状は、上部の傾斜が急で、下部の傾斜が緩やかに形成されており、栓体Eを下方から挿入し易くするとともに、一旦挿入された栓体Eを抜け難く保持できるようになっている。
側壁12の下端部内周には、キャップ本体Bの蓋係合部6と係合する凸部14と係合凹部15とが形成されている。
図1に示すように、栓体Eは、閉蓋時に注出筒5を密封状態とするもので、キャップ本体Bおよび上蓋Dとは別体の部材として構成されている。
図3に示すように、栓体Eは、注出筒5内周を密封する筒壁部20と下端部で封鎖する底壁部21を有するとともに、筒壁部20の内側上端部から斜め上方に延びる係合フィン23が複数設けられている。
また、本実施例では、底壁部21の内面中央に突条部24が立設され、筒壁部20上端部から外方向にフランジ部22が設けられるとともに、フランジ部22の先端は下方に折り曲げられて、注出筒5の先端部5bを保護している。
本実施例の係合フィン23は、栓体Eを上蓋Dの保持筒17に取り付ける際に、係合フィン23は保持筒17によって下向きに押さえ込まれながら、保持筒17が栓体E内に進入し、保持筒17の下部外周の係合突起18に、上下可動に係合するため、一旦押さえ込まれた係合フィン23は、元には戻らない。
底壁部21の中央の突条部24は、保持筒17の進入の際にガイドの役目をし、栓体E内への保持筒17の進入を容易にする。
また、筒壁13と保持筒17の間には、1または複数の環状突起19(本実施例では1個)が頂壁11内面から設けられており、フランジ部22の上面と環状突起19の下端面とは隙間をもって近接している。
このため、栓体Eは、上蓋Dの保持筒17に上下左右方向のガタ付きをもって保持される。
封緘部材Hは、キャップ本体Bの外周壁部9の上端に、ヒンジCと反対側の中央部から外周に沿って両側に横長の円弧状に形成されており、封緘部材Hは、その中央から上方に延びる係止片30と、後述する上蓋Dに設けられる爪部36を係止するために両側に切欠部31と、両端部にそれぞれ形成される摘み片32とを備えている。
摘み片32は、上蓋Dに設けられる把手部16の側方から上方に延びるように設けられている。また、摘み片32と隣接の係止片30との間に屈曲可能な縦方向の切欠き溝37が設けられている。
封緘部材Hは、外周壁部9の外周上端の周方向に延在する破断可能な中央弱化部33および両端弱化部34を介して外周壁部9の外周上端に一体に設けられている。
上蓋Dの側壁12のヒンジCと反対側の外周中程に、円弧状の把手部16が設けられている。把手凹部16aは封緘部材Hの係止片30に対応する位置にある。さらに把手部16には指掛け部38が設けられている。
側壁12は、把手部16の両側および下方に爪部36が突設されている。
外周壁部9のヒンジCの左右いずれかの近傍には、図2に示すように、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部41が下端部に薄肉底壁42を残して上方から切り込まれている。
係合突条10の外周切り込み部41に対応する位置には、内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
外周切り込み部41のヒンジC側では、端面41aの内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として円周方向に延びるように、スリット溝43が上方から凹設され、本実施例では、端面41aを始点として、約305°にわたって延びている。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝43の起点を引き裂き開始点として、スリット溝43の底面44の内周側には、外周壁部9と蓋係合部6を連結する薄肉の連結部45が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、上蓋Dの保持筒17に栓体Eを組み付ける前に、キャップ本体Bの注出筒5の裏側に、流量調整部材Gを嵌合しておく。
ついで、栓体Eを保持筒17に組み付けるに当たって、上蓋Dを開いた状態で、キャップ本体Bの注出筒5の内周に栓体Eの底壁部21および筒壁部20を嵌入し、ついで、ヒンジCを回動中心として、上蓋Dを閉じていくと、栓体Eの係合フィン23に保持筒17が被さり、底壁部21の中央に突条部24が設けられているので、保持筒17内に突条部24を挟むようにすると保持筒17が栓体E内にスムーズに進入しやすくなる。さらに上蓋Dを閉じていくと、保持筒17によって、係合フィン23が栓体E内に押し込まれていくとともに、保持筒17の外周の係合突起18に係合フィン23が係合して、保持筒17に上下可動に保持される。
また、上蓋Dを開いた状態で、栓体Eを直接上蓋Dの保持筒17に取り付けることも可能である。
その場合は、栓体Eの係合フィン23を上蓋Dの保持筒17にあてがい、また、栓体Eの底壁部21の突条部24を保持筒17内に入り込むように底壁部21を押し込むと、保持筒17によって係合フィン23が栓体E内に押し込まれ、さらに押し込むことによって、保持筒17の外周下部の係合突起18が係合フィン23を乗り越えて栓体Eが上蓋Dに上下可動に係合される。栓体Eを係合した状態で上蓋Dを閉じて、栓体Eの底壁部21と筒壁部20を注出筒5に嵌入させる。
つぎに、図1に示すように、キャップ本体Bに対して上蓋Dを閉じた状態で、内容物が充填された容器Aの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外周壁部9との間に形成された環状溝部に容器Aの口部1を当てがい、上蓋Dの上から押圧力が加えられ、外周壁部9の係合突条10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Aの口部1が内筒8の外周と外周壁部9の内周、および基壁7とによって挟持されることで装着される。
打栓工程において、上蓋Dの上から押圧力が加えられると、頂壁11が下向きに変形されるが、筒壁13の下端は、キャップ本体Bの上壁4上面に近接し、また、環状突起19の下端面とフランジ部22の上面とが近接しており、頂壁11が変形しても、それ以上の変形を阻止することができる。
さらに、栓体Eの底壁部21は、注出筒5の突条段部5aと近接または当接しているので、頂壁11に下向きの力が加わると、底壁部21は、突条段部5aと当接して、それ以上栓体Eが注出筒5の内周に食い込むのを阻止することができ、筒壁部20と注出筒5とによる良好なシールを維持することができる。
上述したように、閉蓋状態では、栓体Eの底壁部21と筒壁部20が注出筒5の内周に嵌入することによって栓体Eは、キャップ本体Bの注出筒5と一体化されており、容器Aの転倒時あるいは落下等の衝撃により、上蓋Dに外力が加わり、上蓋Dに上下あるいは左右方向のずれが生じた場合でも、栓体Eは、保持筒17とは、上下可動に係合しているので、上蓋Dの動きに対する影響が緩和され、容器Aの気密性を保つことができる。
また、本実施例の栓体Eは、筒壁部20と底壁部21によって、注出筒5が密封されており、内容物が栓体E内に入り込むことがないため、外部からの衝撃に対しても、内容物が漏れたりすることがない。
容器A内の内容液を注出使用するために、ヒンジキャップを最初に開蓋する際には、キャップ本体Bの封緘部材Hの左右いずれかの摘み片32に指を掛け、前方に引っ張る。
封緘部材Hの摘み片32の左右いずれか側を引っ張ることで、その側の両端弱化部34を左右いずれかの方向から破断し、中央弱化部33も破断された後、封緘部材Hの係止片30を把手凹部16aから外し、封緘部材Hをキャップ本体Bから完全に切り離す。
つぎに、上蓋Dの把手部16を持ち上げ、上蓋Dの係合凹部15とキャップ本体Bの蓋係合部6との係合を解除し、さらに上蓋Dの保持部17の係合突起18と栓体Eの係合フィン23とで係合する栓体Eが持ち上げられ、キャップ本体Bの注出筒5から栓体Eを外すことができ、図2に示す開蓋状態となる。
本実施例では、抜栓作業なしに、閉蓋状態から上蓋Dの把手部16を持ち上げ、上蓋Dとともに、それに連動する栓体Eがキャップ本体Bの注出筒5から外されれば、容器Aを傾けただけで、容易に注出筒5から容器A内の内容物を注出することができる。
つぎに、容器Aの使用を終えた後、上蓋Dを閉じると、栓体Eの底壁部21および筒壁部20が注出筒5の内周に嵌入し、栓体Eをキャップ本体Bの注出筒5と一体化させた後、側壁12の凸部14と係合凹部15がキャップ本体Bの蓋係合部6を挟むように嵌合して、閉蓋状態に戻る。
この際に、上蓋Dは、凸部14と係合凹部15がキャップ本体Bの蓋係合部6を挟むことになり、転倒時あるいは落下時に上蓋Dに力が加わっても、側壁12の下端部がずれて変形するのを阻止することができる。
このように、何度でも注出筒5を密封可能なヒンジキャップが得られ、閉蓋状態では、栓体Eは、キャップ本体Bと一体化し、転倒あるいは落下等によって、上蓋Dに力がかかった場合でも、容器A内の気密性を保つことができるという優れた効果を奏する。
なお、注出筒5の位置は、キャップ本体Bの上壁4の中央でなくても、適宜変えることが可能であり、どちらかというとヒンジCと反対側の方に偏心させた方が、注出筒5から内容物を注出するのに都合がよい。
本実施例のヒンジキャップは、容器A内の内容液を全部使用した後、容器Aの口部1から分別して廃棄することができる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、上蓋Dを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部9のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに上蓋Dを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部45が破断を始める。連結部45の破断が進行すると、上蓋Dがキャップ本体Bから離れていく。
スリット溝43の終端部まで連結部45の切断が完了し、さらに上蓋Dを引っ張ると、キャップ本体Bと容器Aの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Aとを分別廃棄することができる。
つぎに、栓体Eの構成を変更した第2実施例について、図4を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付し、栓体Eの変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図4に示すように、本実施例の栓体Eは、注出筒5を密封する底壁部21および筒壁部20の他にフランジ部22を有する点は第1実施例と同じであり、また、底壁部21中央に突条部24を設ける点も第1実施例と同じであるが、保持筒17との係合手段を異にする。
すなわち、本実施例では、筒壁部20の上端部から上方に延びた係合突条部25が設けられており、保持筒17の下部外周に設けられた係合突起18と係合させるものである。
係合突条部25は、図4に示すように、上部の傾斜は緩やかで、下部は急な傾斜をしており、保持筒17の係合突起18は容易に乗り越えることができる。栓体Eの係合突条部25と保持筒17の係合突起18とは、上下可動に係合している。
なお、本実施例では、係合突条部25の上端面は頂壁11の内面に近接し、また、フランジ部22と頂壁11の間は大きく離れているため、第1実施例のような頂壁11からの環状突起は設けられていない。
本実施例の栓体Eの取り付けについて説明する。
栓体Eを保持筒17に組み付けるに当たって、上蓋Dを開いた状態で、キャップ本体Bの注出筒5の内周に栓体Eの底壁部21および筒壁部20を嵌入し、ついで、ヒンジCを回動中心として、上蓋Dを閉じていくと、栓体Eの係合突条部25に保持筒17の係合突起18があたる。その際、底壁部21の中央に突条部24が設けられているので、保持筒17内に突条部24を挟むようにすると、保持筒17はスムーズに栓体E内に進入しやすくなる。さらに上蓋Dを閉じていくと、保持筒17の係合突起18は、難なく係合突条部25を乗り越えることができ、保持筒17は栓体E内に進入していくとともに、保持筒17の外周の係合突起18に係合突条部25が係合して、栓体Eは、保持筒17に上下可動に保持される。
本実施例においても、第1実施例と同じように、上蓋Dを開いた状態で、栓体Eを上蓋Dの保持筒17に先に係合させることも可能である。
その場合は、栓体Eの係合突条部25の内側の突起部分を上蓋Dの保持筒17の係合突起18にあてがい、底壁部21の突条部24を保持筒17の中に入り込むように栓体Eを押し込むことで、容易に保持筒17の係合突起18は、係合突条部25を乗り越えることができ、栓体Eは上下可動に保持筒17に係合される。栓体Eを係合した上蓋Dを閉じて、栓体Eの底壁部21と筒壁部20をキャップ本体Bの注出筒5に嵌入させる。
なお、上蓋Dの頂壁11に環状突起を設けないこと以外については、第1実施例と同じであり、作用効果についても同じである。
つぎに、栓体Eの構成を変更した第3実施例について、図5を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付し、栓体Eの変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図5に示すように、栓体Eは、注出筒5を密封するための筒壁部20および底壁部21と、フランジ部22を有している点は第1実施例と同じである。
本実施例では、底壁部21の中央に係合筒26を立設し、係合筒26の上部外周に抜け止め突起27が設けられ、保持筒17の下部内周に設けられた係合突起58と係合筒26の抜け止め突起27とで上下可動に係合させる点で第1実施例と相違する。抜け止め突起27の上面は緩やかな斜面で、下面は急な斜面となっており、保持筒17が乗り越えやすくなっている。
また、保持筒17の内部に頂壁11内面から突条部54が垂設されている。
本実施例においても、フランジ部22の上面と頂壁11内面に設けられた環状突起19の下面とは近接している。
なお、図5に示すとおり、本実施例では流量調整部材は使用されていない。
本実施例の栓体Eの取り付けについて説明する。
栓体Eを保持筒17に組み付けるに当たって、上蓋Dを開いた状態で、キャップ本体Bの注出筒5の内周に栓体Eの底壁部21および筒壁部20を嵌入し、ついで、ヒンジCを回動中心として、上蓋Dを閉じていくと、栓体Eの係合筒26の抜け止め突起27に、保持筒17の下部内面に設けられた係合突起58があたる。その際、保持筒17内に設けられた突条部54を、係合筒26内に入り込ませることによって、保持筒17を栓体E内にスムーズに進入させることができる。さらに上蓋Dを閉じていくと、保持筒17の係合突起58は、難なく抜け止め突起27を乗り越えることができ、保持筒17は栓体E内に進入していくとともに、保持筒17の係合突起58に係合筒26の抜け止め突起27が係合して、栓体Eは保持筒17に上下可動に保持される。
本実施例においても、第1実施例と同じように、上蓋Dを開いた状態で、栓体Eを上蓋Dの保持筒17に先に係合させることも可能である。
その場合は、栓体Eの係合筒26の抜け止め突起27の外側の突起部分に上蓋Dの保持筒17の係合突起58をあてがい、保持筒17内に設けられた突条部54を係合筒26の中に入り込むように栓体Eを押し込むことで、保持筒17の係合突起58は、抜け止め突起27を容易に乗り越えることができ、栓体Eは上下可動に保持筒17に係合される。栓体Eを係合した上蓋Dを閉じて、栓体Eの底壁部21と筒壁部20をキャップ本体Bの注出筒5に嵌入させる。
なお、本実施例では、流量調整部材が設けられていないこと以外については、第1実施例と同じであり、作用効果についても同じである。
本発明のヒンジキャップは、キャップ本体および上蓋と別体に構成した栓体を備え、栓体の筒壁部と底壁部をキャップ本体の注出筒に嵌入して一体化させ、容器が密封されることにより、転倒あるいは落下などにより、上蓋に力がかかったときにも、栓体には影響しない構造を有しているため、容器の気密性を保つことができ、また、内容物は栓体の底壁部によって遮断され、栓体内に入り込むことがないので、液漏れ等の心配もない。
さらに、何度でも開閉が容易で、しかもリシール性がよいため、内容物としては、液状の洗浄料、食品、調味料だけでなく、粉末状のものにも適用可能であり、特に気密性の必要な内容物を収納する容器として好適である。
A 容器
B キャップ本体
C ヒンジ
D 上蓋
E 栓体
F 注出孔
G 流量調整部材
H 封緘部材
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 上壁
5 注出筒
5a 突条段部
5b 先端部
6 蓋係合部
7 基壁
8 内筒
9 外周壁部
10 係合突条
11 頂壁
12 側壁
13 筒壁
14 凸部
15 係合凹部
16 把手部
16a 把手凹部
17 保持筒
18、58 係合突起
19 環状突起
20 筒壁部
21 底壁部
22 フランジ部
23 係合フィン
24、54 突条部
25 係合突条部
26 係合筒
27 抜け止め突起
30 係止片
31 切欠部
32 摘み片
33 中央弱化部
34 両端弱化部
36 爪部
37 切欠き溝
38 指掛け部
41 外周切り込み部
41a 端面
42 薄肉底壁
43 スリット溝
44 底面
45 連結部

Claims (7)

  1. 容器の口部に装着するキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋と、上蓋に保持される別体の栓体とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着する装着部と、装着部上端から内方に延設され口部開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出孔の周囲に立設される注出筒とを備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側壁と、頂壁の内面から垂設され、栓体を上下可動に保持する保持筒とを備え、
    栓体は、注出筒内周を密封する筒壁部と、筒壁部を封鎖する底壁部とを備え、
    保持筒と栓体は、互いに係合する係合手段を有することを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 上蓋は、頂壁の内面から垂設される筒壁を有し、保持筒は、筒壁の内側に垂設されることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
  3. 係合手段は、上蓋の保持筒の外周下部に設けられる係合突起と、栓体の筒壁部の内側上端部から斜め上方に設けられる複数の係合フィンとからなり、上蓋に栓体を取り付ける際に、係合フィンが保持筒に押し下げられ、保持筒の係合突起と上下可動に係合することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 係合手段は、上蓋の保持筒の外周下部に設けられる係合突起と、栓体の筒壁部の上端部から上方に延びるとともに、内側に設けられる係合突条部とからなることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  5. 栓体は、底壁部内面中央に立設される突条部を有し、突条部の上部は、閉蓋状態で保持筒内周に近接することを特徴とする請求項3または4に記載のヒンジキャップ。
  6. 係合手段は、上蓋の保持筒の内周下部に設けられる係合突起と、栓体の底壁部内面中央に係合筒を立設し、係合筒の外周上部に設けられる抜け止め突起とからなることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  7. 保持筒は、保持筒内中央に頂壁内面から突条部を垂設し、突条部の下部は、閉蓋状態で係合筒内周に近接することを特徴とする請求項6に記載のヒンジキャップ。
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