JP7114180B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
この種のヒンジキャップは、キャップ本体の隔壁上面に注出筒を立設し、注出筒の内側に、開口部を形成するために、プルリングを有する除去部が設けられており、最初の使用時に、プルリングを引っ張り上げて、除去部を取り除いて使用する必要がある。
しかしながら、プルリングによる抜栓作業は力を要し、面倒なことから、プルリングで除去部を取り除く抜栓作業を必要としないヒンジキャップが求められている。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、左方向を「正面」とし、右方向を「背面」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1に示すように、容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
注出筒5は、内容液を注ぎ易くするために、本実施例では、正面側(ヒンジCと反対側)は、背面側(ヒンジC側)よりも高く形成され、リップ部5aは、ラッパ状に広がっている。
外周壁部9は、内周下部に容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部10が設けられている。
案内突条16は、上蓋Dを閉蓋する際に、後述する上蓋Dの外筒23の先端部23aを案内する。
頂壁20の裏面には、注出筒5を密封する密封筒22と、密封筒22の外側に位置し、注出筒5より大径の外筒23とが垂設されている。
なお、本実施例では、外筒23の先端部23aは、下面が上壁4の上面に当接するようになっているが、上壁4の上面に近接するように形成されていてもよい。
また、側周壁21の正面側の外周には、周方向に円弧状の把手部27が延設され、把手部27の下面には指掛け部28が形成されている。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、図3に示す状態から、上蓋DをヒンジCを介して回動し、キャップ本体Bに被せ、閉蓋する。
また、閉蓋途中に、上蓋Dの外筒23は、背面側からキャップ本体Bの上壁4の案内突条16に向かって下降し、その後、外筒23は、案内突条16の内周面に案内されながら、外筒23の先端部23aが上壁4の上面と当接する。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外周壁部9との間に形成された環状溝に容器Aの口部1を当てがい、上蓋Dの上から押圧力が加えられ、外周壁部9の係合突部10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Aの口部1が内筒8の外周と外周壁部9の内周、および蓋係合部7とによって挟持されることで装着される。
また、本発明のヒンジキャップは、閉蓋した状態で、倒立落下した際に、上蓋Dの頂壁20に衝撃力が加えられた場合、上蓋Dの頂壁20は、密封筒22の外側に周設される変形可能な薄肉部24を有することにより、上蓋Dが受ける衝撃を薄肉部24が吸収し、密封筒22とキャップ本体Bの注出筒5との密着に影響を及ぼさないので、密封筒22と注出筒5との密着が外れたり、密封筒22と注出筒5が互いに傷付け合ったりすることを防止でき、さらに、頂壁20の天面に薄肉部24の外側から中央に向けて段差凹部25が形成されていることにより、上蓋Dは、衝撃力を頂壁20の周縁部で受け止め、頂壁20の段差凹部25の内周部に直接衝撃力が伝わらないので、密封筒22が注出筒5に押し込まれることを防止できる。
また、落下等の衝撃により、上蓋Dの側方から押圧力が加えられても、密封筒22は、キャップ本体Bの注出筒5と突出部11との間に挟持されていることと相まって、外筒23の先端部23aが上壁4の案内突条16の内周面に係合しているので、側方からの衝撃で上蓋Dと一緒に密封筒22が側方に動いてしまうことを防止することができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図5および図7に示すように、キャップ本体Baは、容器Aの口部1に装着される装着部33と、装着部33の内縁から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する上壁34と、上壁34を貫通する注出口34aの周囲から立設される注出筒35とを備えている。
外周壁部39は、内周下部に容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部40が設けられている。
注出筒35の内側には、注出口34aを閉塞する突出部41が連設されている。
また、上壁34の上面には、注出筒35の外側に案内突条46が周設されている。
係合突部40の外周切り込み部61に対応する位置には、図示しないが内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝63の起点を引き裂き開始点として、スリット溝63の底面64の内周側には、外周壁部39と蓋係合部37の下方の壁部分を連結する薄肉の連結部65が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成されている。
頂壁50の裏面には、注出筒35を密封する密封筒52と、密封筒52の外側に位置し、注出筒35より大径の外筒53とが垂設されている。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例と同様に、容器Aに装着して使用される。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、上蓋Daを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部39のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに上蓋Daを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部65が破断を始める。図8に示すように、連結部65の破断が進行すると、上蓋Daがキャップ本体Baから離れていく。
その他の構成については、第1実施例と作用効果も同様である。
B、Ba キャップ本体
C ヒンジ
D、Da 上蓋
1 口部
2 嵌合突条
3、33 装着部
4、34 上壁
4a、34a 注出口
5、35 注出筒
5a リップ部
6、36 係止突条
7、37 蓋係合部
8、38 内筒
9、39 外周壁部
10、40 係合突部
11、41 突出部
12 環状壁
13 周壁
14 注出孔
15 薄肉天井壁
16、46 案内突条
20、50 頂壁
21、51 側周壁
22、52 密封筒
23、53 外筒
23a 先端部
24、54 薄肉部
25、55 段差凹部
26 係合凹部
27 把手部
28 指掛け部
61 外周切り込み部
61a 端面
62 薄肉底壁
63 スリット溝
64 底面
65 連結部
66 終端連結部
Claims (5)
- 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる上蓋とを備えるプルリングによる抜栓作業を必要としないヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部内縁から内方に延設され口部の開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒と、注出筒の内側を閉塞する突出部とを有し、
上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、頂壁の裏面から垂設され、注出筒を密封する密封筒とを有し、
キャップ本体の突出部は、注出口から内方に延設される環状壁と、環状壁の内周縁から立設される周壁と、環状壁および周壁に開口される注出孔と、周壁の上端を封鎖する反ドーム状の変形可能な薄肉天井壁とを有することを特徴とするヒンジキャップ。 - 上蓋の頂壁は、裏面に密封筒の外側からキャップ本体の上壁に向けて垂設される外筒を有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 上蓋の外筒は、下端部がキャップ本体の上壁の上面と近接または当接することを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
- 上蓋の頂壁は、天面に外筒の内側から中央に向けて段差凹部を有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
- 上蓋の密封筒は、注出筒の内周と突出部の周壁との間でシールされることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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