JP2020033090A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Shigeru Hayakawa
早川  茂
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Abstract

【課題】 容器の倒立落下時の衝撃により、キャップ本体の注出筒と上蓋の密封筒との密着が外れてしまうことがなく、高温充填された内容液に対応できるプルリングによる抜栓作業を必要としないヒンジキャップを提供すること。【解決手段】 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる上蓋とを備えるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部内縁から内方に延設され口部の開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒とを有し、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、頂壁の裏面から垂設され、注出筒を密封する密封筒とを有し、上蓋の頂壁は、密封筒の外側に周設される変形可能な薄肉部を有することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器の口部に装着されるヒンジキャップに関し、特に、プルリングによる抜栓を必要としないヒンジキャップに関するものである。
従来から、容器の口部に装着し、注出筒を備えるキャップ本体と、注出筒を密封する密封筒を有する上蓋とを備えるヒンジキャップが知られている。
この種のヒンジキャップは、キャップ本体の隔壁上面に注出筒を立設し、注出筒の内側に、開口部を形成するために、プルリングを有する除去部が設けられており、最初の使用時に、プルリングを引っ張り上げて、除去部を取り除いて使用する必要がある。
しかしながら、プルリングによる抜栓作業は力を要し、面倒なことから、プルリングで除去部を取り除く抜栓作業を必要としないヒンジキャップが求められている。
このため、除去部を有する隔壁を必要とせず、キャップ本体に注出筒部が形成され、上蓋に注出筒部内に嵌脱自在な蓋側筒部が形成され、蓋側筒部は、閉蓋時に、注出筒部の内周部に当接するシール部を有し、シール部は、内部に空洞部を有することで、蓋側筒部の径方向における厚さが圧縮可能であるヒンジキャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−151135号公報
しかしながら、特許文献1記載のヒンジキャップでは、閉蓋時に蓋側筒部は径方向における動きを吸収できるものの、高温充填された内容液に対応できず、閉蓋状態で上蓋を下にして容器が落下(倒立落下)してしまうと、落下の衝撃により、上蓋がキャップ本体に対して予定以上に押し込まれ、注出筒部が擦れて傷を作ったり、蓋側筒部が径方向に拡がりすぎて、注出筒部と蓋側筒部との密着が不完全になるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器の倒立落下時の衝撃により、キャップ本体の注出筒と上蓋の密封筒との密着が外れてしまうことがなく、高温充填された内容液に対応できるプルリングによる抜栓作業を必要としないヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる上蓋とを備えるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部内縁から内方に延設され口部の開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒とを有し、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、頂壁の裏面から垂設され、注出筒を密封する密封筒とを有し、上蓋の頂壁は、密封筒の外側に周設される変形可能な薄肉部を有することを特徴とする構成を採用する。
上蓋の具体的実施形態として、上蓋の頂壁は、薄肉部の外側からキャップ本体の上壁に向けて垂設される外筒を有することを特徴とする構成を採用し、また、上蓋の外筒は、下端部がキャップ本体の上壁の上面と近接または当接することを特徴とする構成を採用し、また、上蓋の頂壁は、天面に薄肉部の外側から中央に向けて段差凹部を有することを特徴とする構成を採用する。
さらに、キャップ本体の具体的実施形態として、キャップ本体は、注出筒の内側に周壁が形成された突出部を有し、上蓋の密封筒は、突出部の周壁と注出筒との間でシールされることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、閉蓋中の落下等の衝撃により、上蓋に押圧力が加えられても、上蓋の頂壁は、密封筒の外側に周設される変形可能な薄肉部を有することにより、上蓋が受ける衝撃を薄肉部が吸収し、密封筒とキャップ本体の注出筒との密着に影響を及ぼさないので、密封筒と注出筒との密着が外れたり、密封筒と注出筒が互いに傷付けあったりすることを防止することができる。
また、本発明のヒンジキャップは、上蓋に上方から押圧力が加えられても、上蓋の外筒の下端部がキャップ本体の上壁の上面と当接して外筒が上蓋の頂壁の変形を支えるので、上蓋がキャップ本体に対して押し込まれることを防止することができる。
本発明の第1実施例であるヒンジキャップを装着した容器の閉蓋状態を示す側面断面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップの閉蓋状態を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は下面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 図1の要部拡大図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを装着した容器の閉蓋状態を示す側面断面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップの閉蓋状態を示す上面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを分別廃棄する際、途中の経過の状態を示す上面図である。 本発明の第3実施例であるヒンジキャップを装着した容器の閉蓋状態を示す図であり、(a)は側面断面図で、(b)は(a)の要部拡大図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、左方向を「正面」とし、右方向を「背面」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1において、Aは容器、Bは容器Aに装着されるキャップ本体、Dはキャップ本体BにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられる上蓋である。
図1に示すように、容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
キャップ本体Bは、図1〜3に示すように、容器Aの口部1に装着される装着部3と、装着部3の内縁から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する上壁4と、上壁4を貫通する注出口4aの周囲から立設される注出筒5とを備えている。
注出筒5は、内容液を注ぎ易くするために、本実施例では、正面側(ヒンジCと反対側)は、背面側(ヒンジC側)よりも高く形成され、リップ部5aは、ラッパ状に広がっている。
装着部3は、周縁に係止突条6が設けられ上蓋Dと係合する環状の蓋係合部7と、蓋係合部7の内周側から垂設される内筒8と、蓋係合部7の外周側から垂設される外周壁部9とから構成されている。
外周壁部9は、内周下部に容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部10が設けられている。
注出筒5の内側には、注出口4aを閉塞する突出部11が連設され、突出部11は、注出筒5の下端から内方に延設される環状壁12と、環状壁12の内周縁から立設される円筒状の周壁13と、環状壁12および周壁13に開口される注出孔14と、周壁13の上端を封鎖する反ドーム状の薄肉天井壁15とを備えている。
上壁4の上面には、注出筒5の外側に案内突条16が周設されており、案内突条16は、全周にわたって設けても、間隔を空けて設けても構わない。
案内突条16は、上蓋Dを閉蓋する際に、後述する上蓋Dの外筒23の先端部23aを案内する。
上蓋Dは、図1〜3に示すように、キャップ本体Bの外周壁部9の外周上端に、ヒンジCを介して回動自在に取着されており、頂壁20と、頂壁20の周縁部から垂設される側周壁21とを備えている。
頂壁20の裏面には、注出筒5を密封する密封筒22と、密封筒22の外側に位置し、注出筒5より大径の外筒23とが垂設されている。
外筒23の先端部23aは、閉蓋時にキャップ本体Bの上壁4の案内突条16に案内され、下面が上壁4の上面に当接するように形成されている。
なお、本実施例では、外筒23の先端部23aは、下面が上壁4の上面に当接するようになっているが、上壁4の上面に近接するように形成されていてもよい。
また、頂壁20は、裏面に密封筒22の外側に周設される変形可能な薄肉部24が形成され、さらに、天面に薄肉部24の外側から中央に向けて段差凹部25が形成されている。
側周壁21の下端部には、蓋係合部7の係止突条6と係合して閉蓋状態を維持する係合凹部26が周設されている。
また、側周壁21の正面側の外周には、周方向に円弧状の把手部27が延設され、把手部27の下面には指掛け部28が形成されている。
本実施例のヒンジキャップは、使用前の不正開封を防止するために、図示していないが、キャップ本体Bと上蓋Dとの間にシュリンクラベルや封緘部材等が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、図3に示す状態から、上蓋DをヒンジCを介して回動し、キャップ本体Bに被せ、閉蓋する。
その際、上蓋Dの密封筒22は、外周面および内周面が、キャップ本体Bの注出筒5の内周および突出部11の周壁13の外周に密着し、注出筒5と突出部11の間に形成される溝に挟持されることにより密封される。
また、閉蓋途中に、上蓋Dの外筒23は、背面側からキャップ本体Bの上壁4の案内突条16に向かって下降し、その後、外筒23は、案内突条16の内周面に案内されながら、外筒23の先端部23aが上壁4の上面と当接する。
次に、図1に示すように、閉蓋したヒンジキャップは、内容液が充填された容器Aの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外周壁部9との間に形成された環状溝に容器Aの口部1を当てがい、上蓋Dの上から押圧力が加えられ、外周壁部9の係合突部10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Aの口部1が内筒8の外周と外周壁部9の内周、および蓋係合部7とによって挟持されることで装着される。
なお、本実施例では、装着部3は、内筒8の外周と外周壁部9の内周、および上壁4とによって容器Aの口部1を狭持するものとしたが、容器Aの口部1の外周に雄ネジを形成するとともに、外周壁部9の内周に雌ネジを形成することによって螺着するものであっても構わない。
本実施例のヒンジキャップは、内容液が高温充填された容器Aに打栓された場合、容器A内の圧力が上昇するが、図4に示すように、キャップ本体Bの突出部11の反ドーム状の薄肉天井壁15が2点鎖線のように変形して反転し、圧力の上昇を吸収することができ、上蓋Dに掛かる圧力を緩和し、上蓋Dとキャップ本体Bの嵌合が外れ、上蓋Dが開くのを防止できる。
さらに、本発明のヒンジキャップは、容器Aに内容液が高温充填された場合、上蓋D内の空気が膨張して圧力が上昇するが、頂壁20の裏面に密封筒22の外側に周設される変形可能な薄肉部24が形成されているので、頂壁20は、薄肉部24の内周側が変形して圧力の上昇を吸収することができる。
また、本発明のヒンジキャップは、閉蓋した状態で、倒立落下した際に、上蓋Dの頂壁20に衝撃力が加えられた場合、上蓋Dの頂壁20は、密封筒22の外側に周設される変形可能な薄肉部24を有することにより、上蓋Dが受ける衝撃を薄肉部24が吸収し、密封筒22とキャップ本体Bの注出筒5との密着に影響を及ぼさないので、密封筒22と注出筒5との密着が外れたり、密封筒22と注出筒5が互いに傷付け合ったりすることを防止でき、さらに、頂壁20の天面に薄肉部24の外側から中央に向けて段差凹部25が形成されていることにより、上蓋Dは、衝撃力を頂壁20の周縁部で受け止め、頂壁20の段差凹部25の内周部に直接衝撃力が伝わらないので、密封筒22が注出筒5に押し込まれることを防止できる。
本実施例のヒンジキャップは、閉蓋した状態で、落下等の衝撃により、上蓋Dに上側から押圧力が加えられると、上蓋Dがキャップ本体Bに対して押し込まれるが、上蓋Dの頂壁20の裏面から垂設された外筒23は、キャップ本体Bの案内突条16の内周面と係合することにより、上蓋Dの側周壁21が外側に広がって変形することを防止できる。
また、落下等の衝撃により、上蓋Dの側方から押圧力が加えられても、密封筒22は、キャップ本体Bの注出筒5と突出部11との間に挟持されていることと相まって、外筒23の先端部23aが上壁4の案内突条16の内周面に係合しているので、側方からの衝撃で上蓋Dと一緒に密封筒22が側方に動いてしまうことを防止することができる。
容器A内の内容液を初めて使用するために、ヒンジキャップを最初に開蓋する際には、図示しないが、キャップ本体Bと上蓋Dとの間に設けられたシュリンクラベルや封緘部材を取り外す必要がある。
次に、上蓋Dの指掛け部28に手指を掛け、把手部27を持ち上げると、上蓋Dの密封筒22は、キャップ本体Bの注出筒5と突出部11とのシールが外れ、上蓋Dが開蓋されることにより、容器Aを傾けると、容器A内の内容液をキャップ本体Bの突出部11の注出孔14を通じて注出筒5から注出することができる。
上蓋Dをキャップ本体Bに再び閉蓋することで、上蓋Dの密封筒22は、外周および内周が、キャップ本体Bの注出筒5の内周および突出部11の外周に密着してシールが形成され、容器A内を密封することができ、ヒンジキャップは、繰り返し上蓋Dを開閉して使用することができる。
次に、上記第1実施例のキャップ本体Bおよび上蓋Dを変更した第2実施例について、図を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図5において、Aは容器、Baは容器Aに装着されるキャップ本体、Daはキャップ本体BaにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられる上蓋である。
図5および図7に示すように、キャップ本体Baは、容器Aの口部1に装着される装着部33と、装着部33の内縁から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する上壁34と、上壁34を貫通する注出口34aの周囲から立設される注出筒35とを備えている。
装着部33は、周縁に係止突条36が設けられ上蓋Daと係合する環状の蓋係合部37と、蓋係合部37の内周側から垂設される内筒38と、蓋係合部37の外周側から垂設される外周壁部39とから構成されている。
外周壁部39は、内周下部に容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部40が設けられている。
注出筒35の内側には、注出口34aを閉塞する突出部41が連設されている。
また、上壁34の上面には、注出筒35の外側に案内突条46が周設されている。
外周壁部39のヒンジCの左右いずれかの近傍には、図7(a)に示すように、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部61が下端部に薄肉底壁62を残して上方から切り込まれている。
係合突部40の外周切り込み部61に対応する位置には、図示しないが内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
外周切り込み部61のヒンジC側では、端面61aの内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として円周方向に延びるように、スリット溝63が上方から凹設され、本実施例では、端面61aを始点として、約345°にわたって延び、その先にはスリット溝63が存在しない外周壁部39と蓋係合部37の下方の壁部分とが一体に連結した終端連結部66が設けられている。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝63の起点を引き裂き開始点として、スリット溝63の底面64の内周側には、外周壁部39と蓋係合部37の下方の壁部分を連結する薄肉の連結部65が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成されている。
上蓋Daは、図5〜7に示すように、頂壁50と、頂壁50の周縁部から垂設される側周壁51とを備えている。
頂壁50の裏面には、注出筒35を密封する密封筒52と、密封筒52の外側に位置し、注出筒35より大径の外筒53とが垂設されている。
また、頂壁50は、裏面に密封筒52の外側に周設される変形可能な薄肉部54が形成され、さらに、天面に薄肉部54の外側から中央に向けて段差凹部55が形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例と同様に、容器Aに装着して使用される。
また、本実施例のヒンジキャップは、容器A内の内容液を全部使用した後、容器Aの口部1から分別して廃棄することができる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、上蓋Daを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部39のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに上蓋Daを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部65が破断を始める。図8に示すように、連結部65の破断が進行すると、上蓋Daがキャップ本体Baから離れていく。
スリット溝63の終端部まで連結部65の切断が完了し、さらに上蓋Daを上方に引っ張ると、蓋係合部37と外周壁部39の下方の壁部分とが一体に連結した終端連結部66が外側に引っ張られ、キャップ本体Baと容器Aの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Aとを分別廃棄することができる。
その他の構成については、第1実施例と作用効果も同様である。
次に、上記第2実施例のキャップ本体Baおよび上蓋Daを変更した第3実施例について、図を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図9(a)において、Aは容器、Bbは容器Aに装着されるキャップ本体、Dbはキャップ本体BbにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられる上蓋である。
キャップ本体Bbは、容器Aの口部1に装着される装着部73と、装着部73の内縁から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する上壁74と、上壁74から立設される注出筒75とを備えている。
図9(b)に示すように、注出筒75の下部の内周側が拡径され、段部75aが設けられ、突設された開口面75bが形成されている。
さらに、上壁74の上面には、注出筒75の外側に案内突条86が立設され、案内突条86の外周側下部には係合凹所87が周設されている。
係合凹所87は、上蓋Dbに衝撃を受けた場合に、後述する上蓋Dbの外筒93の先端部93aが係合する。
なお、本実施例では、案内突条86は、全周に設けられているが、背面側のみでも構わない。
上蓋Dbは、頂壁90と、頂壁90の周縁部から垂設される側周壁91とを備え、頂壁90の裏面には、注出筒75を密封する密封筒92と、密封筒92の外側に位置し、注出筒75より大径の外筒93とが垂設されている。
密封筒92は、閉蓋時に注出筒75の内周面に挿入されて密封状態とする通常のシール部aが形成されるとともに、密封筒92の下部外周側に密封筒段部92aを設けて縮径された下部シール筒92bが設けられ、下部シール筒92bは、閉蓋時において、注出筒75の内周下部に突設された開口面75bに近接あるいは当接するように形成されており、下部シール筒92bと開口面75bとで、シール部aの下にもう一つの仮シール部bが形成される。
シール部aと仮シール部bとの二段のシールでヒンジキャップが密封されるので、衝撃により、片方のシール部が外れる場合にも、他方のシール部によりシールされ、内容液が漏れることがない。
また、密封筒92の密封筒段部92aと注出筒75の段部75aとの間に空間が設けられ、容器の落下等による衝撃を受けて、仮シール部bに少量の内容液が侵入したときの液だめ部cとなって内容液をとどめることができる。
外筒93の先端部93aは、閉蓋時にキャップ本体Bbの上壁74の案内突条86に案内され、係合凹所87に挿入されるとともに、下面が係合凹所87の上面に近接するように形成されている。
また、頂壁90は、裏面に密封筒92の外側に周設される変形可能な薄肉部94が形成され、さらに、天面に薄肉部94の外側から中央に向けて段差凹部95が形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、上蓋DbをヒンジCを介して回動し、キャップ本体Bbに被せ、閉蓋する。
その際、上蓋Dbの密封筒92の外周下部は、キャップ本体Bbの注出筒75の内周に密着して、シール部aが形成されるとともに、密封筒92の外周下部の下部シール筒92bは、内周面が注出筒75の開口面75bに近接あるいは当接して仮シール部bが形成される。
また、閉蓋途中に、上蓋Dbの外筒93は、背面側からキャップ本体Bbの上壁74の案内突条86に向かって下降し、その後、外筒93は、案内突条86の外周面に案内されながら、外筒93の先端部93aが上壁74の係合凹所87内に挿入され、係合凹所87の上面に近接する。
なお、上壁74に立設された案内突条86は、省略しても構わない。
次に、図9(a)に示すように、閉蓋したヒンジキャップは、内容液が充填された容器Aの口部1に打栓して装着される。
本実施例のヒンジキャップは、閉蓋状態で、上蓋Dbの密封筒92は、キャップ本体Bbの注出筒75の内周とのシール部aと、下部シール筒92bと注出筒75の開口面75bとの仮シール部bと、二段でシールされ、一方のシール部が衝撃で外れる場合にも、他方のシール部でシールされ、容器Aの気密性が保たれるとともに、落下等で受ける衝撃により、仮シール部bに内容液が侵入しても、液だめ部cがあるために、内容液がとどめられてシール部aから内容液が漏れることがない。
本実施例のヒンジキャップは、閉蓋した状態で、落下等の衝撃により、上蓋Dbに上側から押圧力が加えられると、上蓋Dbがキャップ本体Bbに対して押し込まれるが、上蓋Dbの外筒93の先端部93aがキャップ本体Bbの係合凹所87に係合することにより、上蓋Dbの頂壁90が押し潰されて変形することを防止できる。
また、落下等の衝撃により、上蓋Dbの側方から押圧力が加えられても、外筒93の先端部93aが上壁74の係合凹所87に係合して固定されるので、衝撃で上蓋Dbと一緒に密封筒92が動いてしまうことを防止することができる。
その他の構成については、第2実施例と作用効果も同様である。
本発明のヒンジキャップは、閉蓋中の落下時に受ける衝撃により、上蓋に上側から押圧力が加えられても、キャップ本体の注出筒と上蓋の密封筒との密着が外れてしまうことを防止することができ、とくに、内容液が高温で充填される容器に装着するプルリングによる抜栓作業を必要としないヒンジキャップとして好適である。
A 容器
B、Ba、Bb キャップ本体
C ヒンジ
D、Da、Db 上蓋
a シール部
b 仮シール部
c 液だめ部
1 口部
2 嵌合突条
3、33、73 装着部
4、34、74 上壁
4a、34a 注出口
5、35、75 注出筒
5a リップ部
6、36 係止突条
7、37 蓋係合部
8、38 内筒
9、39 外周壁部
10、40 係合突部
11、41 突出部
12 環状壁
13 周壁
14 注出孔
15 薄肉天井壁
16、46、86 案内突条
20、50、90 頂壁
21、51、91 側周壁
22、52、92 密封筒
23、53、93 外筒
23a、93a 先端部
24、54、94 薄肉部
25、55、95 段差凹部
26 係合凹部
27 把手部
28 指掛け部
61 外周切り込み部
61a 端面
62 薄肉底壁
63 スリット溝
64 底面
65 連結部
66 終端連結部
75a 段部
75b 開口面
87 係合凹所
92a 密封筒段部
92b 下部シール筒

Claims (5)

  1. 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる上蓋とを備えるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部内縁から内方に延設され口部の開口を封鎖する上壁と、上壁を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒とを有し、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、頂壁の裏面から垂設され、注出筒を密封する密封筒とを有し、
    上蓋の頂壁は、密封筒の外側に周設される変形可能な薄肉部を有することを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 上蓋の頂壁は、薄肉部の外側からキャップ本体の上壁に向けて垂設される外筒を有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 上蓋の外筒は、下端部がキャップ本体の上壁の上面と近接または当接することを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
  4. 上蓋の頂壁は、天面に薄肉部の外側から中央に向けて段差凹部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. キャップ本体は、注出筒の内側に周壁が形成された突出部を有し、
    上蓋の密封筒は、突出部の周壁と注出筒との間でシールされることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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