JP2020179923A - ヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、除去部を開口するために、上蓋を開けた後、プルリングなどを引っ張り上げて除去部を抜栓する作業が必要となり、手間がかかるともに、力の弱い利用者にとっては抜栓に苦労するという問題があった。
また、本発明のヒンジキャップは、開栓部の引上壁にヒンジと反対側およびヒンジ側で係合可能な係合壁を上蓋に備えることにより、開栓時にキャップ本体側から破断された開栓部が上蓋側に移行し、確実に保持することができる。
なお、以下の説明において、図1でみて、左方向を「正面(ヒンジと反対側)」、右方向を「背面(ヒンジ側)」、上方向を「上」、下方向を「下」とする。
図1に示すように、容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、環状の嵌合突条2が設けられている。
装着部10は、内周が口部1の外周と嵌合する外筒12と、外筒12の上端内周に連設されるとともに、内縁に注出部30を連設するリング状の基壁13と、基壁13の内縁下面から垂設され、外周が口部1の内周と嵌合する内筒14とを備えている。
また、基壁13の上部には、上蓋Dを係止する蓋係合部16が環状に立設され、その上部には外方に突出する係止突条17が設けられている。
分別機構20として、外筒12のヒンジCの左右いずれかの近傍には、図2に示すように、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部21が下端部に薄肉底壁22を残して上方から切り込まれている。
係合突部15の外周切り込み部21に対応する位置には、図示しないが、内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝24の起点を引き裂き開始点として、スリット溝24の底面26の内周側には、外筒12と蓋係合部16間を連結する薄肉の連結部27が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成され、終点の破断不能な終端連結部25まで引き裂き可能となっている。
隔壁32には、破断可能な薄肉弱化部33により画成され、隔壁32から切り取られることによって容器Aの内部と連通する注出口を形成する開栓部34が形成されている。
本実施例では、注出筒31は、正面側の方が背面側よりも高く形成されているために、注出筒31と同様に、引上壁35は、正面側の第1支柱36の方が背面側の第2支柱37よりも高く形成されているが、第1支柱36と第2支柱37は、同等の高さで形成されていてもよい。
頂壁40の下面からは、楕円筒状の係合壁42と、係合壁42の外側にシール筒43とが垂設され、係合壁42は、閉蓋時に、先端部が開栓部34の引上壁35の内側に挿入され、また、シール筒43は、外周がキャップ本体Bの注出筒31の内周に密接するようになっている。
なお、本実施例では、係合壁42の外周正面側と外周背面側に、頂壁40から引上壁35の第1支柱36と第2支柱37とに向けて、それぞれ第1リブ44と第2リブ45とが垂設されている。
なお、第1係合突起46は、第2係合突起47よりも係合壁42から外側に突出して形成されている。
これにより、最初の開蓋時に開栓部34の正面側は、上蓋Dとともに持ち上げられ、薄肉弱化部33を破断して、開栓部34が上蓋Dに移行するようになっている。
側周壁41の正面側の下端部外周には、周方向に円弧状の指掛け部50が設けられている。
本実施例のヒンジキャップは、射出成形によって一体成形で製造され、一体成形で製造されたヒンジキャップは、図2に示すように、開蓋した状態で得られ、上蓋DをヒンジCを介して回動して図1に示す閉蓋状態にセットされる。
このとき、本実施例では、係合壁42の外周正面側と外周背面側に、頂壁40から引上壁35の第1支柱36と第2支柱37とに向けて、それぞれ第1リブ44と第2リブ45とが垂設されているので、係合壁42の先端部が開栓部34を押し込んで薄肉弱化部33を破断することがない。
なお、第1係合突起46および第2係合突起47は、下端部がR形状をなすが、引上壁35との係合に支障がなければ、どのような形状であっても構わない。
さらに、キャップ本体Bの蓋係合部16は、上蓋Dの係止凹部49と嵌合して、本実施例のヒンジキャップは閉蓋状態となる。
その際に、キャップ本体Bの内筒14の外周下部が容器Aの口部1内周上部に挿入されるとともに、外筒12内周と口部1外周が係合し、装着部10が口部1を挟持して装着される。
このとき、本実施例では、頂壁40から引上壁35の第1支柱36と第2支柱37とに向けて、それぞれ第1リブ44と第2リブ45とが垂設されているので、上蓋Dが押し下げられても、係合壁42の先端部が開栓部34を押し込んで薄肉弱化部33を破断することがない。
なお、本実施例では、装着部10は、内筒14の外周と外筒12の内周とによって容器Aの口部1を狭持するものとしたが、容器Aの口部1の外周に雄ねじを形成するとともに、外筒12の内周に雌ねじを形成することによって螺着するものであっても構わない。
すると、係合壁42の第1係合突起46は、開栓部34の引上壁35の係合窓部38と係合しているので、上蓋Dの持ち上げとともに、引上壁35の第1支柱36が引き上げられ、第1支柱36付近の薄肉弱化部33に剪断応力が集中することによって、開栓部34は、第1支柱36付近の薄肉弱化部33から破断を開始する。
このため、薄肉弱化部33は、正面側を背面側よりも薄く形成しておくと、破断を開始するきっかけをつくり易くなる。また、ヒンジと反対側の開栓部34の先端部を、突状の曲線形状にすることで破断し易くなる。
これと同時に、シール筒43が持ち上げられて開蓋状態となり、注出筒31内の開栓部34の部分が開口部となって、容器A内の内容液の注出が可能となる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、上蓋Dを指で把持して外方に引っ張ると、外筒12のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、外周切り込み部21に沿って縦方向引き裂きラインが破断され、さらに上蓋Dを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部27が破断を始める。
その後、スリット溝24の終端部まで連結部27の切断が完了し、さらに上蓋Dを引っ張ると、蓋係合部16と外筒12とに一体に連結した終端連結部25が外側に引っ張られ、キャップ本体Bと容器Aとの嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Aとを分別廃棄することができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、注出部における変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
キャップ本体Baは、容器の口部(図示せず)に装着される装着部10と、該装着部10の内側に連設された注出部60とを備えている。
隔壁32には、破断可能な薄肉弱化部33により画成され、隔壁32から切り取られることによって容器Aの内部と連通する注出口を形成する開栓部61が形成されている。
引上壁35は、正面側に形成された第1支柱36と、背面側に形成された第2支柱37と、第1支柱36と第2支柱37とを除く部分を開口して形成した係合窓部38とから構成されている。
なお、本実施例では、薄膜部63は、断面がテーパ状となっているが、反転可能な形状であれば、構造は問わない。例えば、断面が蛇腹状、階段状などであってもよい。
また、薄肉弱化部33と薄膜部63の肉厚は、薄膜部63の方が薄肉弱化部33と同等か、より厚い方が好ましい。
栓体64は、上蓋Daをキャップ本体Baに対して閉蓋してセットする際に、筒部67を挿入案内部66から差し込み、薄膜部63を反転させることにより、後述する係合壁42の内周に挿入するようになっている。
なお、本実施例では、係合壁42の外周正面側と外周背面側に、頂壁40から引上壁35の第1支柱36と第2支柱37とに向けて、それぞれ第1リブ44と第2リブ45とが設けられている。
なお、第1係合突起46は、第2係合突起47よりも外側に突出して形成されている。
また、係合壁42の内側中央には、突起受け部51を設けることにより、栓体64を係合壁42に差し込み過ぎないようにしている。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例と同様に、図4で示す開蓋した状態で一体成形することにより得られ、上蓋DaをヒンジCを介して回動して図5(a)に示す閉蓋状態にセットされる。
閉蓋の際、上蓋Daの係合壁42の第1係合突起46および第2係合突起47の下部が引上壁35の係合窓部38の上部に当接するが、さらに上方からの負荷がかかって第1係合突起46および第2係合突起47と係合窓部38とが係合する。
このとき、第1実施例と同様に、本実施例では、係合壁42の外周正面側と外周背面側に、頂壁40から引上壁35の第1支柱36と第2支柱37とに向けて、それぞれ第1リブ44と第2リブ45とが垂設されているので、係合壁42の下端部が開栓部61を押し込んで薄肉弱化部33を破断することがない。
このとき、上蓋Daの突起受け部51は、栓体64の突起部68と当接することにより、栓体64の差し込み過ぎを防止するストッパーとしての機能を果たす。
これにより、開栓部61の引上壁35と上蓋Daの係合壁42に形成された第1係合突起46および第2係合突起47との係合を確実にすることができる。
B、Ba キャップ本体
C ヒンジ
D、Da 上蓋
1 口部
2 嵌合突条
10 装着部
12 外筒
13 基壁
14 内筒
15 係合突部
16 蓋係合部
17 係止突条
20 分別機構
21 外周切り込み部
22 薄肉底壁
23 端面
24 スリット溝
25 終端連結部
26 底面
27 連結部
30、60 注出部
31 注出筒
32 隔壁
33 薄肉弱化部
34、61 開栓部
35 引上壁
36 第1支柱
37 第2支柱
38 係合窓部
40 頂壁
41 側周壁
42 係合壁
43 シール筒
44 第1リブ
45 第2リブ
46 第1係合突起
47 第2係合突起
48 係合凸部
49 係止凹部
50 指掛け部
51 突起受け部
62 環状底壁
63 薄膜部
64 栓体
65 底部
66 挿入案内部
67 筒部
68 突起部
Claims (7)
- 容器に装着されるキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体に連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部の内側に連設された注出部とを備え、
注出部は、装着部の内側に立設された注出筒と、注出筒の内周に連設された隔壁と、隔壁に破断可能な薄肉弱化部によって画成され、開口予定部となる開栓部と、開栓部から薄肉弱化部に沿って立設された引上壁とを備え、
上蓋は、頂壁と、頂壁の下面から垂設され、閉蓋時に引上壁のヒンジと反対側およびヒンジ側で係合可能な係合壁とを備えることを特徴とするヒンジキャップ。 - 引上壁は、ヒンジと反対側およびヒンジ側にそれぞれ立設された支柱を有し、
係合壁は、引上壁の支柱をそれぞれ引き上げる係合突起を有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。 - 引上壁は、ヒンジと反対側に立設された第1支柱と、ヒンジ側に立設された第2支柱と、第1支柱と第2支柱との間に開口された係合窓部とを有し、
係合壁は、閉蓋時に引上壁の内側に位置し、第1支柱を挟んで係合窓部と係合する第1係合突起と、第2支柱を挟んで係合窓部と係合する第2係合突起とを有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。 - 係合突起は、支柱を挟むように形成されたフックであることを特徴とする請求項2または3に記載のヒンジキャップ。
- 第1係合突起は、第2係合突起よりも外側に突出することを特徴とする請求項3または4に記載のヒンジキャップ。
- 開栓部は、引上壁の内周から反転可能な薄膜部を介して連結された栓体を有し、
栓体は、上蓋が閉蓋された状態で、係合壁に挿入されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジキャップ - 栓体は、薄膜部を介して引上壁と連結された底部と、底部から立設され、係合壁に挿入される筒部とを有することを特徴とする請求項6に記載のヒンジキャップ。
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---|---|---|---|---|
US6484909B1 (en) * | 1999-06-24 | 2002-11-26 | Tuboplast Hispania .S.A | Tamper-proof device applicable to tube-cap assemblies |
JP2013107673A (ja) * | 2011-11-21 | 2013-06-06 | Toppan Printing Co Ltd | 容器用口栓 |
JP2017171328A (ja) * | 2016-03-23 | 2017-09-28 | シロウマサイエンス株式会社 | ヒンジキャップ |
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- 2019-04-26 JP JP2019086254A patent/JP7229642B2/ja active Active
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