JP4056125B2 - 分別廃棄性に優れた容器蓋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器口部壁に嵌合固定される中蓋と、該中蓋にヒンジ連結乃至螺子結合された上蓋とから成る容器蓋の分別廃棄性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器口部壁に嵌合固定される容器蓋は、醤油やソース等の容器に広く使用されている。最近になって、ゴミ廃棄処理や省資源の見地からゴミの分別廃棄が要求されるようになり、このような容器蓋にも分別廃棄が望まれている。
ところで、上記のような容器蓋は、中蓋が容器口部に嵌合されているため、使用済みの容器蓋を容器口部から除去するのが容易でなく、分別廃棄性が極めて不満足なものとなっていた。
【0003】
このような分別廃棄性が改善された容器蓋として、本発明者等は先に、容器口部に嵌合固定される中蓋の下端(スカート壁下端)に,栓抜き挿入用の切欠き部が形成された容器蓋を提案した(特開平9−193960号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記先行技術の容器蓋は、中蓋のスカート壁下端に栓抜きの爪を引っかけて、これを容器口部から取り外すというものであり、それ以前の容器蓋と比較すれば、確かに中蓋を容器口部から取り外し易くなっている。
しかしながら、上記先行技術の容器蓋においても未だ分別廃棄性は十分でなく、さらにその改善が望まれている。というのは、容器口部に嵌合固定される中蓋は、天板とその周縁部から垂下したスカート壁から形成されており、その天板には、弱化線で区画された容器内容液注出用開口を形成し得る破断領域と、該破断領域を取り囲む様にして内容液注ぎ出し用案内となる突起が立ち上がっている。この突起の存在により、栓抜きを用いての中蓋の容器口部からの除去が困難となっているのである。即ち、栓抜きの爪をスカート壁下端に形成されている切欠き部に差し込み、栓抜きの上端を押し倒すことにより、テコの原理でスカート壁下端から中蓋を容器口部から剥ぎ取るわけであるが、上述した突起が栓抜きの押し倒しを妨害し、この結果、栓抜きによる中蓋の除去作業をスムーズに行うことが困難となっているのである。
【0005】
この問題を解決するためには、前記突起に切欠き部を形成し、爪部分がスカート部下端の切欠き部に挿入されている栓抜きの上端部分が、該突起の切欠き部に位置するような構造とすることが考えられる。このようにすれば、爪部分がスカート部下端の切欠き部に挿入されている栓抜きを比較的傾いた状態に保持することができるため、容易に栓抜きを押し倒すことができるからである。しかし、この場合には、この突起の切欠き部からは容器内溶液の注ぎ出しを行うことができない。従って、特に上蓋が螺子係合により中蓋に設けられるタイプの容器蓋では、内容液の注ぎ出しに際して、該突起の切欠き部以外の部分を通って内容液の注ぎ出しが行われるように、その都度、容器を傾ける向きを調整しなければならないという煩わしさがあり、容器蓋の機能性が損なわれてしまう。また上蓋が中蓋にヒンジ連結されているタイプの容器蓋においても、突起の一部に切欠き部を形成することは、上蓋を開封した時の外観が損なわれ、容器蓋の商品価値が低下するため、あまり望ましいものではない。また、このような切欠き部はヒンジに対応した位置に形成されるため、ヒンジ部を引きちぎって上蓋を取り除かないと、容器蓋を容器口部から剥ぎ取ることができず、取り除き作業が繁雑であるという問題もある。
【0006】
従って本発明の目的は、容器蓋の機能性や商品価値を低下させることなく、栓抜きによって容器口部からの取り外しを容易に行うことが可能な分別廃棄性に優れた容器蓋を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、中蓋と、該中蓋に螺子結合された上蓋とから成り、該中蓋は、弱化線で区画された容器内容液注出用開口を形成し得る破断領域を有する天板と、該天板の周縁部から下方に垂下しているスカート壁とから形成されており、該天板の外面側には、前記破断領域を取り囲む様にして内容液注ぎ出し用案内となる環状突起が立ち上がっている容器蓋において、
前記スカート壁の下端には、栓抜き挿入用切欠き部又は薄肉部が形成されており、
前記環状突起の上端部分では、前記栓抜き挿入用切欠き部又は薄肉部の上方に位置する部分のみが、該栓抜き挿入用切欠き部または薄肉部に栓抜きの爪を引っかけて中蓋の容器口部からの引き剥がしを行う際に該栓抜きの押し倒しが容易に行われる程度の厚みとなるように、該上端部分の他の部分に比して薄く形成されていることを特徴とする分別廃棄性に優れた容器蓋が提供される。
本発明によれば、また、中蓋と、該中蓋にヒンジ連結された上蓋とから成り、該中蓋は、弱化線で区画された容器内容液注出用開口を形成し得る破断領域を有する天板と、該天板の周縁部から下方に垂下しているスカート壁とから形成されており、該天板の外面側には、前記破断領域を取り囲む様にして内容液注ぎ出し用案内となる環状突起が立ち上がっている容器蓋において、
前記スカート壁の下端には、栓抜きの押し倒しを上蓋が邪魔しないように前記上蓋と中蓋とのヒンジ連結部分の下側から離れた位置に栓抜き挿入用切欠き部又は薄肉部が形成されており、
前記環状突起の上端部分では、前記栓抜き挿入用切欠き部又は薄肉部の上方に位置する部分のみが、該栓抜き挿入用切欠き部または薄肉部に栓抜きの爪を引っかけて中蓋の容器口部からの引き剥がしを行う際に該栓抜きの押し倒しが容易に行われる程度の厚みとなるように、該上端部分の他の部分に比して薄く形成されていることを特徴とする分別廃棄性に優れた容器蓋が提供される。
【0008】
本発明の容器蓋では、中蓋のスカート壁下端に形成されている切欠き部又は薄肉部を利用し、この切欠き部又は薄肉部と容器口部の外面との間に栓抜きの爪を挿入し、この栓抜きを押し倒すことにより中蓋をスカート壁下端から容器口部より取り除くというものであるが、内容液注ぎ出し用案内となる突起の上端部分、即ち、栓抜きの上端部が当接する部分に、栓抜きの大きさに対応して薄肉部が形成されている。従って、この栓抜きを押し倒すと、該薄肉部が容易に撓んで変形するため、この押し倒し作業を容易に行うことができ、栓抜きによる中蓋の除去作業が容易となる。
かかる本発明によれば、上記薄肉部は、内容液の注出案内としての機能を阻害せず、しかも外観を損ねるものでもないため、前述した先行技術の問題が有効に解消されている。また、容器蓋の取り除きに際して、薄肉部の変形乃至破産を生じるため、一度開封したことの明示ともなり得る。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明を、以下、添付図面に示す具体例に基づいて説明する。
図1は、本発明の容器蓋の容器口部と共に示す側断面図であり、図2は、その側面図、及び図3は、図1の容器蓋における中蓋の側断面図、図4及び5は、図3の中蓋の側面図及び上面図である。
【0010】
図1乃至5において、本発明の容器蓋は、中蓋1と、これに着脱自在に螺子係合している上蓋2とから成っている。
中蓋1は、天板5を有しており、天板5の周縁部からスカート壁6が垂下している。天板5には、スコア10によって破断領域11が区画されており、この破断領域11にはタブ12が設けられている。即ち、このタブ12を引っ張ることによってスコア10が引き裂かれ,破断領域11が取り除かれて内容液注出用開口が形成されるものである。
【0011】
上記天板5の外面側には、上蓋2を螺子固定するための螺条を備えた周状突起13が形成されており、更に,その内側において、上記破断領域11を取り囲む様にして環状突起14が形成されている。この環状突起14は、破断領域11に形成された開口を通して内容液を注ぎ出す時の案内としての役割を有するものであり、従って,その上端は外側に湾曲した形状となっている。また、特に図1、3、5に示されている様に、螺子係合用の周状突起13と内容液注出用案内である環状突起14との間には、適当な間隔でリブ15が設けられており、周状突起13と環状突起14とが補強されている。
【0012】
一方、天板5の内面には、インナーリング16が形成されており、このインナーリング16とスカート壁6との間に容器口部50が嵌め込まれる様になっている。さらにスカート壁6の内面下方には、周状の係止突条17が形成されており、この係止突条17が、容器口部50に形成されている顎部51と係合することにより、中蓋1は、容器口部50にしっかりと嵌合固定される。
【0013】
上蓋2は、特に図1に示されている様に、頂板部20と筒状側壁部21とを有しており、この筒状側壁部21に形成されている螺条と、前記周状突起13に形成されている螺条との螺子係合によって、上蓋2は中蓋1に着脱自在に固定される。また、上蓋2の頂板部20の内面には、下方に延びているリング状突起22が形成されている。即ち、上蓋2を閉じたときに、このリング状突起22の外面が中蓋1の環状突起14の内面に密着する(図1参照)。これにより、中蓋1の天板5に内容液注出用の開口を形成した時の密封性が確保される。
【0014】
上述した構造の容器蓋において、中蓋1のスカート壁6の下端部分には、薄肉部25が係止されている。即ち、この薄肉部25が形成されている部分で、栓抜きの爪を該薄肉部25と容器口部50との間に挿入する。これで栓抜きを引っかけて、中蓋1を容器口部50から引き剥がすわけである。
【0015】
ところで本発明においては、栓抜き挿入用の上記薄肉部25の上方部分において、前記環状突起14の上端部分にも薄肉部30を形成しておくことが極めて重要である。
即ち、スカート壁6の下端に形成されている薄肉部25に栓抜きの爪を引っかけて中蓋1の引き剥がしを行う場合、栓抜きの上端は、環状突起14の上端に当接する。この状態で栓抜きを押し倒すことにより、テコの原理でスカート壁6の下端薄肉部25から中蓋1を容器口部50から引き剥がすことができるが、栓抜きの上端が当接する環状突起14の上端部分の強度が大きいと、栓抜きの押し倒しが容易でなく、従って、中蓋1の引き剥がしを容易に行うことができない。先にも述べた様に、栓抜きの上端が当接する環状突起14の上端部分を切り欠いておけば、この問題は解決するが、この場合には、この切り欠いた部分から内容液の注ぎ出しを行うことができず、一般の使用者は、内容液の注ぎ出しに際して、その都度、切り欠いた部分の位置を確認して内容液を注ぎ出す方向を定めなければならなくなる。また、環状突起14の一部を切り欠くことは、外観を損ねるため、商品価値からいっても望ましい手段ではない。
【0016】
しかるに本発明によれば、前記環状突起14の上端部分に薄肉部30を形成しておくことにより、上記の問題をすべて解決することができる。即ち、この薄肉部30は、易変形性であり容易に撓む。従って、この部分に当接した栓抜きの上端部を容易に押し倒すことができ、栓抜きを利用しての中蓋1の除去作業を容易に行うことが可能となる。しかも、切欠き部を形成しているわけではないから、内容液を注ぎ出す方向をその都度調整する必要もないし、外観が損なわれることもない。また薄肉部30設けておくことにより、容器蓋を使用前に取り除いた場合には薄肉部30が変形乃至破損するため、不正に開封した事実を明示できるという利点も達成される。
【0017】
上述した本発明において、スカート壁6の下端に形成した薄肉部25は、栓抜きの爪を容易に挿入し得る形状及び大きさを有している限り、その形状及び大きさは何ら制限されない。即ち、上述した例では、特に図2及び4に示されている様に、薄肉部25の形状は、スカート壁6の下端を下底とするほぼ台形状となっているが、この様な形状に限定されるものではない。例えば、爪部が2個形成されている栓抜きの挿入を容易に行うために、これら爪部の間隔に合わせて、適当な間隔で2個の三角形状の薄肉部25を設けることもできる。
また、環状突起14の上端部に形成されている薄肉部30は、スカート壁6の下端の薄肉部25に爪部を挿入した栓抜きを押し倒したとき、丁度、その上端部が当接するような位置及び大きさに設定されることは当然のことである。
【0018】
上述した図1乃至5の容器蓋は、上蓋2が中蓋1に螺子固定される所謂螺子キャップの例であるが、本発明を、上蓋が中蓋にヒンジ連結されている所謂ヒンジキャップにも適用できる。
図6乃至9には、この様なヒンジキャップに本発明を適用した例を示した。
図6は、容器蓋の全体の構造を示す側面図であり、図7及び8は、図6の容器蓋の底面図及び上面図であり、図9は、図7に示されている容器蓋における中蓋のA−A断面を示す側断面図(上蓋は省略)である。
【0019】
図6乃至9に示された容器蓋は、上蓋2が中蓋1にヒンジ連結されている点を除けば、基本的には、図1乃至5に示された容器蓋と同じ構造を有している。
即ち、容器口部に嵌合固定される中蓋1は、天板5とスカート壁6とから構成されており、天板5には、スコア10によって区画された破断領域11が形成され、破断領域11にはタブ12が設けられている。天板5の内面にはインナーリング16が形成されており、スカート壁6の内面下方には、周状の係止突条17が形成されている。即ち、前述した容器蓋と同様、インナーリング16とスカート壁6との間に容器口部が嵌め込まれ、係止突条17によって、中蓋1は、容器口部にしっかりと固定される。
また天板5の外面側には、破断領域11を取り囲む様にして、内容液を注ぎ出す時の案内として機能する環状突起14が形成されている。
なお、上記環状突起14の外側には、特に図9に示されている様に、上蓋1を係止するための偏平状の突部40が形成されており、この突部40の内周面に連続する形で環状突起14が立ち上がっている。
【0020】
一方、上蓋2は、中蓋1にヒンジ連結(41,41)されており、これを旋回することによって、中蓋1の上面が覆われる構造となっている。
この上蓋2も、前述した図1乃至5の容器蓋と同様、頂板部20と筒状側壁部21とを有しており、頂板部20の内面には、上蓋2を閉じた時に環状突起14の内面に密着するリング状突起22が形成されている。なお、上蓋2を閉じると、上蓋2の筒状側壁部21の内面が前記偏平状突部40の外周面と係合し、これによって、上蓋2がしっかりと位置固定される。
【0021】
かかる例においても、中蓋1のスカート壁6の下端には、薄肉部25が形成されており(図6,7,9参照)、その上方部においては、環状突起14の上端部分に薄肉部30が形成されている(図6,9参照)。即ち、スカート壁6の下端に形成されている薄肉部25と容器口部との間に栓抜きの爪を挿入し、栓抜きを押し倒すと、栓抜きの上端部が当接する環状突起14の上端部分が薄肉部30となっているため、栓抜きの押し倒しを容易に行うことができ、栓抜きを用いての中蓋1の容器口部からの引き剥がしを容易に行うことができる。
【0022】
なお、特に図6に明瞭に示されている様に、この例においては、2つの爪を有している栓抜きに合わせて、スカート壁6の下端の薄肉部25も 2個形成されており、これらの薄肉部25は、栓抜きの爪を容易に挿入しかつ引っかけ易い様に、それぞれ三角形状に形成されている。
【0023】
前述した螺子式の容器蓋においては、スカート壁6の下端の薄肉部25は任意の位置に形成することができるが、このヒンジ式の容器蓋においては、ヒンジ連結部(41,41)の下側部分に薄肉部25を形成することはできない。即ち、栓抜きの爪を薄肉部25に引っかけて中蓋1の引き剥がしを行う場合、ヒンジ連結部(41,41)の下側部分に薄肉部25が形成されていると、上蓋2が邪魔をして栓抜きの押し倒しを行うことが困難となり、ヒンジ部を破断して上蓋2を取り除いてから中蓋1を取り除かねばならず、取り除き作業が繁雑になってしまう。従って、薄肉部25は、栓抜きの押し倒しを上蓋2が邪魔をしないような位置に形成することが必要であり、因みに、図6乃至9の例では、ヒンジ連結部(41,41)から約90度離れた位置に薄肉部25が形成されている。また、この場合、突起14は必ずしも環状でなく、ヒンジ側が切り欠かれた形状であっても差し支えない。
【0024】
上述した本発明の容器蓋は、種々のプラスチックを射出成形等の一体成形により容易に製造することができる。特に図6乃至9のヒンジ式の容器蓋は、中蓋と上蓋とを一体で成形することができる。
なお、上記の実施例では、栓抜きの爪を引っかけるものとして薄肉部25を例にとって説明したが、この部分が切欠き部の場合もあり得る。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、内容液注ぎ出し用案内となる環状突起の上端部分には、スカート壁下端に形成されている栓抜き挿入用の薄肉部に対応する位置に、栓抜きの形状に対応して薄肉部が形成されている。従って、栓抜き挿入用の薄肉部に挿入され且つ引っかけられた栓抜きの押し倒しを容易に行うことができ、栓抜きを利用しての中蓋の容器口部からの引き剥がしを至って容易に行うことができ、分別廃棄性が極めて良好である。
しかも、内容液注ぎ出し用案内となる環状突起に切欠き部を形成するものではないから、この環状突起の内容液注ぎ出し機能を損なうことがなく、例えば,螺子式の容器蓋では、任意の方向に容器を傾けて内容液の注ぎ出しを行うことができる。さらに、上蓋を取り外した時の容器蓋の外観が損なわれることもなく、容器蓋の商品価値を損ねることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器蓋の一例を、容器口部と共に示す側断面図。
【図2】図1の容器蓋の側面図。
【図3】図1の容器蓋における中蓋の側断面図。
【図4】図3の中蓋の側面図。
【図5】図3の中蓋の上面図。
【図6】本発明の容器蓋の他の例の全体の構造を示す側面図。
【図7】図6の容器蓋の底面図。
【図8】図6の容器蓋の上面図。
【図9】図7に示されている容器蓋における中蓋のA−A断面を示す側断面図。
【符号の説明】
1…中蓋 2…上蓋
5…天板 6…スカート壁
14…環状突起 25…薄肉部
30…薄肉部
Claims (2)
- 中蓋と、該中蓋に螺子結合された上蓋とから成り、該中蓋は、弱化線で区画された容器内容液注出用開口を形成し得る破断領域を有する天板と、該天板の周縁部から下方に垂下しているスカート壁とから形成されており、該天板の外面側には、前記破断領域を取り囲む様にして内容液注ぎ出し用案内となる環状突起が立ち上がっている容器蓋において、
前記スカート壁の下端には、栓抜き挿入用切欠き部又は薄肉部が形成されており、
前記環状突起の上端部分では、前記栓抜き挿入用切欠き部又は薄肉部の上方に位置する部分のみが、該栓抜き挿入用切欠き部または薄肉部に栓抜きの爪を引っかけて中蓋の容器口部からの引き剥がしを行う際に該栓抜きの押し倒しが容易に行われる程度の厚みとなるように、該上端部分の他の部分に比して薄く形成されていることを特徴とする分別廃棄性に優れた容器蓋。 - 中蓋と、該中蓋にヒンジ連結された上蓋とから成り、該中蓋は、弱化線で区画された容器内容液注出用開口を形成し得る破断領域を有する天板と、該天板の周縁部から下方に垂下しているスカート壁とから形成されており、該天板の外面側には、前記破断領域を取り囲む様にして内容液注ぎ出し用案内となる環状突起が立ち上がっている容器蓋において、
前記スカート壁の下端には、栓抜きの押し倒しを上蓋が邪魔しないように前記上蓋と中蓋とのヒンジ連結部分の下側から離れた位置に栓抜き挿入用切欠き部又は薄肉部が形成されており、
前記環状突起の上端部分では、前記栓抜き挿入用切欠き部又は薄肉部の上方に位置する部分のみが、該栓抜き挿入用切欠き部または薄肉部に栓抜きの爪を引っかけて中蓋の容器口部からの引き剥がしを行う際に該栓抜きの押し倒しが容易に行われる程度の厚みとなるように、該上端部分の他の部分に比して薄く形成されていることを特徴とする分別廃棄性に優れた容器蓋。
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