JP5669597B2 - 分別廃棄用ヒンジキャップ - Google Patents
分別廃棄用ヒンジキャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5669597B2 JP5669597B2 JP2011016886A JP2011016886A JP5669597B2 JP 5669597 B2 JP5669597 B2 JP 5669597B2 JP 2011016886 A JP2011016886 A JP 2011016886A JP 2011016886 A JP2011016886 A JP 2011016886A JP 5669597 B2 JP5669597 B2 JP 5669597B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tear line
- hinge
- cap
- outer cylinder
- cut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
そのために破断するための力を小さくしようとすれば、キャップの強度やシール性を低めてしまうことになり、キャップの打栓時に破断してしまったり、高温の内容液を充填した場合に内圧が上昇し密閉状態が損なわれたりすることがあった。
また、掴み部を大きくして引き裂く力をかけやすくしようとすると、大きな掴み部を形成するためにキャップ自体が大きくなり、コストの高いものとなるという問題もあった。
また、縦方向引き裂きラインをヒンジの近傍に設けて、上蓋を引っ張ることによって筒体を切り裂き破断させるようにしたから、キャップ基体に別途掴み部を設ける必要がなく、構造が簡単であるとともにコストを低くすることができる。
また、周方向引き裂きラインの引き裂き開始端から一定範囲に、他の範囲より薄肉の弱化連結部を設けた実施形態や切れ目を設けた実施形態では、縦方向引き裂きラインから周方向引き裂きラインへの移行が円滑に行われ、より容易に破断することができる。
容器口部1の外周には、図3、4に示されるように、先端付近から傾斜面2と傾斜面2に続く垂直面3とからなる嵌合突条4が設けられ、該嵌合突条4はキャップ基体Aの嵌合部11に嵌着される。
底壁18には、容器内部の内容物を注出するための開口を形成する除去部19の周縁に弱化部20が設けられ、除去部19には、除去部19を引き上げて開封するプルリング21が立設されている。
外筒12の内周面には、容器口部1の嵌合突条4の傾斜面2に対応する嵌合傾斜面25、垂直面3に対応する嵌合垂直面26、その下方に設けられ、嵌合突条4の下部に係合する膨出環27が形成されている。
キャップは、嵌合突条4と膨出環27の係合によって容器口部1に保持されるとともに、容器口部1は、内筒13と嵌合傾斜面25とによって強く挟持され、確実にシールされる。
外周切り込み部30は、ヒンジC側にほぼ径方向に形成されたヒンジ側端面31と、ヒンジCと反対側で外周に向け広がるように傾斜した終端面44と、わずかに周方向に幅を持つ外周切り込み底部45とからなる平面視略V字状の凹部を形成する。
外周切り込み部30のヒンジC側では、端面31の内周側の上部薄肉部32を隔てた起点から円周方向に延びるように、スリット溝33が上方から穿設され、ヒンジCの反対側では、スリット溝33がなく係合リング14と外筒12が強固に連結している終端連結部43が終端面44から周方向に延びている。
スリット溝33は、上部薄肉部32に接する前記起点から一定の範囲で径方向に開口を広げていき、係合リング14の基部から外筒12の上部内周側にかけて一定の開口幅となって、所定円周角の円弧範囲にわたって周方向に延びている。
スリット溝33の底面35の位置より下方では、外筒の下端に下端薄肉部36を残すところまで連続して切り込まれ、外筒12の内周側は、内周切り込み部29によって膨出環27が径方向に切り込まれて、外周切り込み部30と内周切り込み部29とによって内周薄肉部37が形成される。
下端薄肉部36と内周薄肉部37は下部薄肉部38を形成し、上部薄肉部32に連続して縦方向引き裂きラインを形成している。
下端薄肉部36は、打栓時等キャップに大きな力が加わったときに、内周薄肉部37が破断しないように補強する役割を果たし、縦方向引き裂きラインが、少ない力で引き裂くことができるようにするとともに不用意に破断しないようにしている。
スリット溝33の底面35は、外筒12の内周面の傾斜面25と垂直面26とが交わる環状凹部41と高さ位置が一致するように形成され、スリット溝33の底面35と環状凹部41との間の薄肉部が連結部40となっている。
係合リング14と外筒12の間に薄肉の連結部40ができても、係合リング14の基部の嵌合傾斜面25とスリット溝内周壁34との間には、全周にわたって厚肉の部分が残されているので、嵌合傾斜面25による容器口部1の傾斜面2への圧接力が低下することはないから、縦方向引き裂きラインおよび周方向引き裂きラインを設けたことによってシール性が低下することはない。
本実施例では、スリット溝33の内周壁34と底面35との角部に肉がない状態で環状凹部41との間に弱化連結部40aが形成され、移行連結部40bで当該角部に肉がついていき、嵌合傾斜面25との間に所定肉厚の定常連結部40cが形成されるように、スリット溝33の形状が周方向で変化しているが、連結部40およびスリット溝33の形状は、本実施例に限定されない。
また、図2に示すように、底壁18の下面には、除去部19を引き抜き除去した後の開口部周縁の最下端部位に、最下端部を挟んでわずかな間隔をあけて下方に突出する一対の液戻し突起42が設けられている。
液戻し突起42は、注出時に開口部周縁に残った内容物を誘導して容器内へ回収する役割を果たす。
側周壁51には、内周下部に、閉蓋時にキャップ基体Aの係止突条15と係合し、閉蓋状態を維持する環状係合部53が設けられ、外周の所定位置にヒンジCが連設されている。
側周壁51の下面には、ヒンジCの反対側を中心として、閉蓋時にキャップ基体Aの外筒12の内側に形成された間隙55に挿入されるように弧状に形成された指当て板56が垂設され、開蓋時に指がキャップ内部に入り込んで係止突条15などに接触することを防止している。
本実施例では、間隙55の形状はスリット溝33と一致し、スリット溝33が間隙55を兼ねてヒンジCの反対側に延びている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
打栓時に、外周切り込み部30は、容器本体に対してキャップを位置決めする機能をも有し、容器本体の向きに合わせて外周切り込み部30の凹部に治具等をあてがってキャップを位置決めし打栓することができる。
まず本発明のヒンジキャップを開蓋して上蓋Bを把持し外方に引っ張ると、外筒12のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、上部薄肉部32が引き裂かれて、外筒12の上端からスリット溝33の底面35の位置まで破断される。
その後、さらに上蓋Bを引っ張ると、縦方向引き裂きラインを形成する下部薄肉部38が引き裂かれていくとともに、周方向引き裂きラインを形成する弱化連結部40aが破断を始める。
弱化連結部40aは極薄肉または切れ目が入れられているので、縦方向引き裂きラインが引き裂かれるとともに周方向引き裂きラインが引き裂かれ始める時、両引き裂きラインを同時に引き裂く力は大きくならず、縦方向引き裂きラインから周方向引き裂きラインへとスムーズに破断を進めることができる。
そして、弱化連結部40aの終端までは容易に破断が進行して、上蓋Bはキャップ基体Aから大きく離れ、さらに移行連結部40bで引き裂き力を増大させながら定常連結部40cに至ると一定の引き裂き力で破断が進行していく(図5参照)。
上蓋Bがキャップ基体Aから大きく離れると、上蓋Bを引っ張る力が入れやすくなるため、移行連結部40bから引き裂き力が増大しても容易に破断することができる。
また、弱化連結部40aに切れ目を入れた場合は、極薄肉とした場合より破断を容易に行うことができるが、キャップの強度とシール性を低下させるので、切れ目を入れるかどうかは、容器に充填する内容物の種類など必要性に応じて適宜選択すればよい。
スリット溝33の円弧範囲を大きくして、終端連結部43の円弧範囲を小さくすれば、キャップを分離する力が小さくてすむが、キャップの強度やシール性は低下するので、スリット溝33の円弧範囲は、キャップ強度や内容物の種類との兼ね合いで適宜決定すればよい。
B 上蓋
C ヒンジ
1 容器口部
2 傾斜面
3 垂直面
4 嵌合突条
11 嵌合部
12 外筒
13 内筒
14 係合リング
15 係止突条
16 リング状底壁
17 注出筒
18 底壁
19 除去部
20 弱化部
21 プルリング
25 嵌合傾斜面
26 嵌合垂直面
27 膨出部
29 内周切り込み部
30 外周切り込み部
31 ヒンジ側端面
32 上部薄肉部
33 スリット溝
34 内周壁
35 底面
36 下端薄肉部
37 内周薄肉部
38 下部薄肉部
40 連結部
40a 弱化連結部
40b 移行連結部
40c 定常連結部
41 環状凹部
42 液戻し突起
43 終端連結部
44 終端面
45 外周切り込み底部
50 頂壁
51 側周壁
52 密封筒
53 環状係合部
54 指掛け部
55 間隙
56 指当て板
Claims (4)
- 容器口部に装着されるキャップ基体と、キャップ基体とヒンジによって開閉可能に連結された上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、
キャップ基体には、容器口部との嵌合部をはさんで垂設された外筒および内筒と、外筒と内筒とに連設するとともに上蓋との係合部を上部に有する係合リングとを備える嵌合筒部を設け、
外筒は、内周面下部に容器口部に係合する膨出環を突設し、外周面上部にはヒンジを連設しており、ヒンジ近傍の外筒外周面に径方向に切り込まれた外周切り込み部と、該外周切り込み部に対応する部位の膨出環に設けられた内周切り込み部とによって形成される縦方向引き裂きラインが設けられ、
外筒と係合リングの間には、縦方向引き裂きラインから所定円周角の円弧範囲にわたって上方に開口を有するスリット溝が設けられ、
外周切り込み部のスリット溝の底面より下方では、外筒の下端周縁まで下部薄肉部を残して切り込まれており、
スリット溝の底面には、外筒と係合リングを連結する薄肉の連結部からなる周方向引き裂きラインが、縦方向引き裂きラインに接続して設けられていることを特徴とする分別廃棄用ヒンジキャップ。 - 外周切り込み部により形成された凹部は、容器の向きに合わせて周方向の位置決めをする位置決め部として機能することを特徴とする請求項1記載の分別廃棄用ヒンジキャップ。
- 薄肉の連結部は、縦方向引き裂きラインに接続する周方向引き裂きラインの引き裂き開始端から一定範囲を、他の範囲よりも薄肉の弱化連結部としたことを特徴とする請求項1または2に記載の分別廃棄用ヒンジキャップ。
- 薄肉の連結部は、縦方向引き裂きラインに接続する周方向引き裂きラインの引き裂き開始端から一定範囲を、切れ目が設けられた弱化連結部としたことを特徴とする請求項1または2に記載の分別廃棄用ヒンジキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011016886A JP5669597B2 (ja) | 2011-01-28 | 2011-01-28 | 分別廃棄用ヒンジキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011016886A JP5669597B2 (ja) | 2011-01-28 | 2011-01-28 | 分別廃棄用ヒンジキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012153429A JP2012153429A (ja) | 2012-08-16 |
JP5669597B2 true JP5669597B2 (ja) | 2015-02-12 |
Family
ID=46835602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011016886A Active JP5669597B2 (ja) | 2011-01-28 | 2011-01-28 | 分別廃棄用ヒンジキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5669597B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6052772B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2016-12-27 | 株式会社吉野工業所 | 分別廃棄用ヒンジキャップ |
JP5980077B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2016-08-31 | 株式会社吉野工業所 | キャップ |
JP6234019B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2017-11-22 | 株式会社吉野工業所 | キャップ |
JP6116359B2 (ja) * | 2013-01-31 | 2017-04-19 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
JP6000189B2 (ja) * | 2013-02-28 | 2016-09-28 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
JP6598451B2 (ja) * | 2014-10-31 | 2019-10-30 | 株式会社吉野工業所 | 分別廃棄用キャップ |
JP7090986B2 (ja) * | 2018-09-28 | 2022-06-27 | 株式会社吉野工業所 | 吐出容器 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2578042Y2 (ja) * | 1991-10-03 | 1998-08-06 | 三笠産業株式会社 | キャップ |
JP2596699Y2 (ja) * | 1993-07-27 | 1999-06-21 | 三笠産業株式会社 | 容器とその蓋 |
JP4869518B2 (ja) * | 2001-09-03 | 2012-02-08 | 三笠産業株式会社 | 分別回収中栓 |
CN101821172B (zh) * | 2007-08-09 | 2012-01-25 | 龟甲万株式会社 | 具有倾倒突起的塑料帽 |
-
2011
- 2011-01-28 JP JP2011016886A patent/JP5669597B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012153429A (ja) | 2012-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5669597B2 (ja) | 分別廃棄用ヒンジキャップ | |
JP5645213B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
KR20080027209A (ko) | 금속 패키지 | |
JP6052784B2 (ja) | 注出キャップ | |
JP2020055535A (ja) | ヒンジキャップ | |
JP7254415B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP6052772B2 (ja) | 分別廃棄用ヒンジキャップ | |
JP5137705B2 (ja) | 分別機能付ヒンジキャップ | |
JP6234019B2 (ja) | キャップ | |
JP4762780B2 (ja) | 分別廃棄性の良好なキャップ | |
JP6345067B2 (ja) | 移行中栓付きヒンジキャップ | |
JP7346059B2 (ja) | キャップ | |
JP7123753B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP7229642B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP5755030B2 (ja) | キャップ | |
JP7114180B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP4278888B2 (ja) | 容器のキャップ | |
JP2022055995A (ja) | ヒンジキャップ | |
JP3188139U (ja) | ボトルキャップ | |
JP4458463B2 (ja) | 栓部材および容器 | |
JP6478817B2 (ja) | 分別廃棄用キャップ | |
JP2016088538A (ja) | 分別廃棄用キャップ | |
JP7220950B2 (ja) | キャップのシール構造 | |
JP2019116318A (ja) | キャップ | |
JP7466988B2 (ja) | ヒンジキャップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130729 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140408 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20140502 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140606 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20140612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141216 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5669597 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |