JP2019116318A - キャップ - Google Patents
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Description
しかし、除去部を開口するために、蓋体を開けた後、プルリングなどを引っ張って除去部を除去する抜栓作業が必要となり、面倒であるとともに力の弱い利用者にとっては抜栓に苦労するという問題があった。
また、上記のキャップは、主に常温での内容液の充填に使用され、熱充填の際の内容液の噴出防止性において十分でないという問題があった。
また、一度のアクションの閉蓋で、シール部と仮シール部の二段のシールができるとともに、開蓋時にも簡単に注出口を開口することができる。
容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
注出筒5の下部の内周側が拡径され、段部5aが設けられ、突設された開口面5bが形成されている。
また、注出筒5は、内容液を注ぎ易くするために、本実施例では、ヒンジCと反対側(注出側)は、ヒンジC側よりも高く形成され、リップ部5cは、ラッパ状に広がっている。
外周壁部9は、内周下部に容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部10が設けられている。
係合突部10の外周切り込み部11に対応する位置には、図示しないが内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝13の起点を引き裂き開始点として、スリット溝13の底面14の内周側には、外周壁部9と蓋係合部7を連結する薄肉の連結部15が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成され、終点の破断不能な連結部まで引き裂き可能となっている。
係合凹所17は、蓋体Dに衝撃を受けた場合に、後述する蓋体Dの外筒23の先端部23aが係合する。
なお、本実施例では案内突条16は全周に設けられているが、ヒンジC側のみでも構わない。
頂壁20は、内面からシール筒22と、シール筒22の外側に位置し、注出筒5より大径の外筒23とが垂設されている。
シール部aと仮シール部bとの二段のシールでキャップが密封されるので、衝撃により、片方のシールが外れる場合にも、他方のシールによりシールされ、液が漏れることがない。
また、シール筒22の段部22aと注出筒5の段部5aとの間に空間が設けられ、容器の落下等による衝撃を受けて、仮シール部bに少量の内容液が侵入したときの液だめ部cとなって内容液をとどめることができる。
さらに、シール筒22の段部22aに、図4に示すように、凹部22eを設けて液だめ部cを広くすることができる。
なお、図1(b)は、開口面5bに下部シール筒22bが近接して仮シール部bが形成されるものであるが、仮シール部bは開口面5bの垂直面に下部シール筒22bが全周にわたって当接するものであってもよい。
側周壁21のヒンジCと反対側の外周には、周方向に円弧状の把手部26が延設され、把手部26の中央部下面には指掛け部27が設けられている。
また、本実施例では、キャップの具体例として、ヒンジキャップについて説明したが、本実施例に限らず、キャップ本体と蓋体とを備えるネジキャップであっても構わない。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、図2に示す状態から、蓋体DをヒンジCを介して回動し、キャップ本体Bに被せ、閉蓋する。
また、閉蓋途中に、蓋体Dの外筒23は、ヒンジC側からキャップ本体Bの基壁4の案内突条16に向かって下降し、その後、外筒23は、案内突条16の外周面に案内されながら、外筒23の先端部23aが基壁4の係合凹所17内に挿入され、係合凹所17の底面に近接する。
なお、基壁4に立設された案内突条16は、省略しても構わない。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外周壁部9との間に形成された環状溝に容器Aの口部1を当てがい、蓋体Dの上から押圧力が加えられ、外周壁部9の係合突部10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Aの口部1が内筒8の外周と外周壁部9の内周、および蓋係合部7とによって挟持されることで装着される。
また、蓋体Dは、側周壁21に設けられた係合凹部25のヒンジCと反対側が薄肉に形成されているので、開蓋時に把手部26を持ち上げると、側周壁21の係合凹部25が変形して、蓋係合部7の係止突条6に対する抵抗が少なくなり、スムースに開蓋することができる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、蓋体Dを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部9のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに蓋体Dを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部15が破断を始める。図3に示すように、連結部15の破断が進行すると、蓋体Dがキャップ本体Bから離れていく。
スリット溝13の終端部まで連結部15の切断が完了し、さらに蓋体Dを引っ張ると、キャップ本体Bと容器Aの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Aとを分別廃棄することができる。
以下、第1実施例と同一部分には、同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
本実施例では、開口面5bの傾斜部5dに対し、下部シール筒22bの外周側先端部のみが当接するため、近接のみの場合より仮シール部bのシール性がよくなるとともに、当接部分が少ないため、蓋体Dを開蓋する際に、全面的に当接している場合に比べて開蓋が容易になる。
その他の構成と作用効果は、第1実施例と同じである。
なお、本実施例では開口面5b全体に傾斜部5dが設けられているが、当接する部分が傾斜部5dとなっていればよく、開口面5b全体である必要はない。
また、傾斜部5dを開口面5bの全周に形成しないで、部分的に形成するものであってもよい。
以下、第1実施例と同一部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
突条部22cは、下部シール筒22bの全周にする必要がなく、間欠的に突条部22cを設けてもよい。
本実施例では、下部シール筒22bに設けた突条部22cで開口面5bに当接するので、仮シール部bのシール性がよくなり、また、突条部22cが間欠的に設けられている場合には、蓋体Dの開蓋が容易となる。
その他の構成と作用効果は、第1実施例と同じである。
なお、突条部22cはヒンジCと反対側のみに設けてもよく、その場合は突条部22c以外は開口面5bに近接している。
以下、第1実施例と同一部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
本実施例では、下部シール筒22bの外周面と、注出筒5の開口面5bとの間で近接部分と当接部分とを有しており、仮シール部bのシール性がよくなるとともに、全面的に当接していないので、蓋体Dの開蓋の際に、開蓋に要する力が軽減される。
また、ヒンジC側に切欠き部22dが形成されているので、蓋体Dを閉蓋する際に、下部シール筒22bのヒンジC側の外周先端部が注出筒5に接触したりすることがなく、閉蓋が容易である。
その他の構成と作用効果は、第1実施例と同じである。
なお、本実施例では、切欠き部22dはヒンジC側のみとしたが、切欠き部22dをヒンジC側以外にも設けることができる。
また、キャップ本体Bと蓋体Dとを備えるネジキャップの場合には、下部シール筒22bの外周面に、切欠き部22dを間欠的に複数設けることができる。
また、閉蓋中の落下等の衝撃により、蓋体に外力が加わり、仮シール部内に内容液が侵入しても液だめ部に内容液がとどまり、シール部から内容液が漏れることがない。
また、何度でも開閉が容易で、しかもリシール性に優れ、常温充填および熱充填のどちらでも使用可能であり、気密性の必要な内容液を収納する容器用のキャップとして広い範囲に応用できる。
B キャップ本体
C ヒンジ
D 蓋体
a シール部
b 仮シール部
c 液だめ部
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 基壁
5 注出筒
5a 段部
5b 開口面
5c リップ部
5d 傾斜部
6 係止突条
7 蓋係合部
8 内筒
9 外周壁部
10 係合突部
11 外周切り込み部
11a 端面
12 薄肉底壁
13 スリット溝
14 底面
15 連結部
16 案内突条
17 係合凹所
20 頂壁
21 側周壁
22 シール筒
22a 段部
22b 下部シール筒
22c 突条部
22d 切欠き部
22e 凹部
23 外筒
23a 先端部
24 係止凸部
25 係合凹部
26 把手部
27 指掛け部
Claims (11)
- 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体の開口部を閉塞する蓋体とからなるキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部から内方に延設され、注出口が開口された基壁と、基壁から立設された注出筒とを備え、
注出筒は、内周下部に段部を形成して縮径された開口面を有し、
蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁と、頂壁の内面から垂設されるシール筒とを備え、
シール筒は、閉蓋時に注出筒の内周面に挿入されて密封状態とするシール部が形成されるとともに、
シール筒の下部外周側に段部を形成して縮径された下部シール筒が設けられ、
下部シール筒は、閉蓋時において、注出筒の開口面に近接あるいは当接し、下部シール筒と開口面とで仮シール部が形成されることを特徴とするキャップ。 - 下部シール筒は、閉蓋時に、少なくとも一部が注出筒の開口面に当接することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
- 注出筒の開口面に内方への下り勾配の傾斜部を形成し、下部シール筒の外周先端部が傾斜部に当接することを特徴とする請求項2に記載のキャップ。
- 下部シール筒は、外周面に突条部を形成し、突条部で開口面に当接することを特徴とする請求項2に記載のキャップ。
- 下部シール筒は、外周面の一部に切欠き部が形成され、切欠き部で開口面に近接し、切欠き部以外で開口面に当接することを特徴とする請求項2に記載のキャップ。
- 切欠き部は、間欠的に複数形成されることを特徴とする請求項5に記載のキャップ。
- シール筒の段部と、注出筒の段部との間に空間が設けられ、液だめ部とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のキャップ。
- 蓋体は、頂壁の内面から垂設され、シール筒の外側に位置し、注出筒より大径の外筒を有し、
キャップ本体の基壁は、閉蓋時に、蓋体の外筒先端部が底面に近接する係合凹所を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のキャップ。 - キャップ本体の注出筒の外側の基壁上面に案内突条が立設され、案内突条は蓋体の外筒の内側に近接して設けられることを特徴とする請求項8に記載のキャップ。
- キャップは、キャップ本体とヒンジを介して連設された蓋体とからなるヒンジキャップであることを特徴とする1〜9のいずれかに記載のキャップ。
- 下部シール筒は、外周面のヒンジ側に切欠き部が形成され、切欠き部で開口面に近接し、切欠き部以外で開口面に当接することを特徴とする請求項10に記載のキャップ。
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JP2002002760A (ja) * | 2000-06-16 | 2002-01-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 液垂れ防止注出キャップ |
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- 2018-07-31 JP JP2018144455A patent/JP6995446B2/ja active Active
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