JP2008239205A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップ本体の容器口部に対する装着形式に関係なく、上蓋の開閉が容易であって、内容液の高温充填に伴う冷却水の注出筒より内側への吸込みを防ぎ、且つ注出筒の外側への冷却水の吸い込みに対しては、冷却水のスムーズな排出、或いは乾燥消失も容易なヒンジキャップを提供する。
【解決手段】キャップ本体は外側壁及び注出筒を有し、外側壁の外側に係止突条を内側に弧状面を設け、上蓋は側壁、シール筒及びインナーリングを有し、側壁の内周面に被係止突条を形成して、シール筒下端に傾斜面を有する環状舌片を形成し、係止突条を切り欠いた溝を、ヒンジの中心とその対局の上蓋鍔部とを結ぶ線L1に対称の位置に2個設けて、上蓋の閉栓時、弧状面が傾斜面を圧接し、シール筒を内方に変位させて係止突条と被係止突条との係止を緩和し、且つ溝によりこの係止を免除して、上蓋の開閉を容易にして、上記の課題を達成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器内に液状内容物を充填したあと上蓋内に浸入した冷却水の除去、或いは乾燥を早め、且つ上蓋の開閉をスムーズにしたヒンジキャップに関し、より詳しくは、側壁におけるヒンジの中心とその対局に位置する上蓋の鍔部とを結ぶ線に対して対称の位置に、側壁の被係止突条を切り欠いてなる水切り溝を、少なくとも2個設けたヒンジキャップに関する。
ヒンジキャップは、キャップ本体と上蓋とがヒンジにより連結され、その開閉自在性に加えて易開封性も付与して利便性を高めていることから、調味料や天然果汁などの液状内容物を収容する容器に多く使用されている。すなわち、このヒンジキャップは、キャップ本体を容器口部に打栓して液密にすると共に、容易に外れないようにして液密状態を維持し、更に、スコア切裂用タブにより上記易開封性を実現して、上記ヒンジ連結にて開閉自在にしている。また、ヒンジ連結のまま、キャップ本体を容器口部に螺着脱するものもある。
上記のような内容物を充填する場合、製品に対する殺菌処理を施すため、高温充填後に密封された容器に熱水シャワー工程等の殺菌工程を行い、最終的に冷却水により冷ますため、容器内部は無論、キャップ本体と上蓋との間も減圧状態になるから、その間に冷却水を吸い込む現象が発生する虞がある。この吸い込み冷却水は、キャップ本体と上蓋との間であっても衛生的ではなく、消費者に不快感を与える。また、高温充填でなくても、充填時液だれの可能性があるため洗浄を行なう際に洗浄水がキャップ本体と上蓋との間に浸入する虞がある。このような現象を抑える技術として、下記のものが知られている。
特開2001−270540号公報
この特許文献1に記載されたヒンジキャップは、図6、7に示すように、容器口部に装着するキャップ本体aと上蓋bとがヒンジcにより連結されてなり、このキャップ本体aの注出筒dと頂板部eの周縁との間に、上端平面f1および突出部f2からなる環状突起部fが形成され、上蓋bのスカート部gの内面側には、環状突起部fとの間に液密に係止可能な係止部hが形成されて、この係止部hは周状凹部h1および環状水平面h2からなり、その上に、上蓋bのスカート部g下端との接触面となるキャップ本体aの頂板部eの周縁kには、水排出用切欠iが形成されているものである。
そして、キャップ本体aに上蓋bを被せた際、キャップ本体aの環状突起部fの突出部f2は、上蓋bの係止部hの周状凹部h1と係合し、キャップ本体aの環状突起部fの上端平面f1は、上蓋bの係止部hの環状水平面h2と密着する。したがって、冷却によりヒンジキャップ内が減圧状態になり、上蓋bの天面jが容器側に変形したり、上蓋bに上から外力が加わっても、上蓋bのスカート部gが下方にズレることが防止され、キャップ本体aの環状突起部fと上蓋bの係止部hとの間でもズレが生じず、確実な密閉が保持でき、冷却水を吸い込む現象を阻止できる。一方、上蓋bのスカート部g下端とキャップ本体aの頂板部eの周縁kとの接触面に溜まった水は、水排出用切欠iから速やかに排出される。
上記特許文献1のヒンジキャップは、キャップ本体aの環状突起部fと上蓋bの係止部hとが係合密着し、上蓋bのスカート部gが下方にズレることが防止され、確実な密閉が保持でき、キャップ本体の頂板部周縁より内側のキャップ内空間に冷却水が吸い込む現象を阻止できるというものである。しかしながら、実際に容器の口部に上記ヒンジキャップを打栓すると、キャップ本体aの環状突起部fが内側に倒れ変形する現象があり、その結果、キャップ本体aの環状突起部fの突出部f2と、上蓋bの係止部hの周状凹部h1との係合が甘くなり易く、その場合、比較的強い減圧状態になると大量の冷却水を吸い込む虞があり、このような状態になると、水排出用切欠iから冷却水を完全に排出すること、或いは完全に乾燥消失させることは難しい。かと言ってキャップ本体の環状突起部と上蓋の係止部との係合を強くすれば、冷却水の吸い込み現象は阻止できるが上蓋開封力が高くなってしまう。よって、相反する両者の現象を満足する設計寸法の許容幅は小さいと言える。さらに、ヒンジキャップに限らず樹脂製のキャップは、コストダウンを目的に使用樹脂量を減らす傾向にあるため形状保持性が弱まり、例えば、上蓋bを開ける際、図6のスカート部gのA部が内方(矢線Y)に変形するから、上蓋bの係止部hとキャップ本体aの環状突起部fとが強く係合して、開けづらくなってしまうという問題がある。
そこで、本発明の目的は、容器口部に対するキャップ本体の装着方式に影響されないで上蓋が開閉し易く、しかも、内容物の高温充填に伴う減圧状態の現出にも係わらずキャップ注出筒より内側への冷却水の吸い込みを防ぎ、且つ注出筒より外側への冷却水の吸い込みに対しては、スムーズな排出、或いは乾燥消失させる事が出来るヒンジキャップを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、キャップ本体と、上蓋とをヒンジにより開閉自在に連結したものであり、前記キャップ本体は、天面と該天面の周縁から垂下し容器口部に嵌合固定するスカート壁とで構成され、前記天面に、開口予定部及び該開口予定部を囲繞する注出筒を形成すると共に、該注出筒より外側に前記上蓋を閉栓固定する係止突条を外周面に有した外側壁を形成してなり、前記上蓋は、天板と該天板の周縁から垂下する側壁とで構成され、前記天板に、これから垂下し前記注出筒の内面に当接するインナーリングを形成すると共に、前記側壁の内周面に、前記外側壁の係止突条と係止する被係止突条を形成してなる、ヒンジキャップにおいて、
前記上蓋の天板には、側壁とインナーリングとの間から下方に垂下し前記キャップ本体の外側壁と当接して密封可能なシール筒を有すると共に、前記上蓋の側壁に少なくとも前記被係止突条を切り欠いてなる溝を前記ヒンジの中心とその対局に位置する前記上蓋の鍔部とを結ぶ線に対して対称の位置に少なくとも2個設けたことを特徴とするヒンジキャップが提供される。
また、本発明によれば、前記溝の周方向中心部は、前記ヒンジの中心とその対局に位置する前記上蓋の鍔部とを結ぶ線に直交する前記上蓋の中心線から、該中心線に対して鍔部側に30度までの範囲内に位置することを特徴とするヒンジキャップが提供される。
また、本発明によれば、前記溝は、前記上蓋の閉蓋状態において、前記外側壁と当接するシール筒、天板及び側壁によって囲まれた空間と外部とを通気状態に保つことを特徴とするヒンジキャップが提供される。
本発明のヒンジキャップは、キャップ本体に上蓋を閉栓した状態で、容器の口部にキャップ本体のスカート壁を嵌合固定すると、外側壁が内側にやや倒れその内周面がシール筒の先端部に圧接して、シール筒を内方に変位させ、且つ、キャップ本体の外側壁の係止突条が内側にやや移動し、上蓋の側壁の被係止突条との係止状態が緩和される。一方、キャップ本体から上蓋を開栓する際、ヒンジの中心とその対局に位置する上蓋の鍔部とを結ぶ線に対して対称位置の側壁が内方に変形するが、その位置の溝が存在することにより、キャップ本体の係止突条と、上蓋の被係止突条との係止状態が解除される。したがって、容器の口部にキャップ本体を打栓する形状であるのに、内容物の高温充填に伴う減圧状態の現出にも係わらず、シール筒の内方変位による反発力により、強く外側壁の内周面がシール筒の先端部に圧接して、冷却水の吸い込みを完全に防ぐことが出来、その上、キャップ本体の係止突条が上蓋の被係止突条との係止状態が緩和され、及びこれらの係止状態が溝により解除される分、上蓋の開閉がし易くなると共に、上蓋の樹脂量も削減出来る効果がある。
また、本発明の請求項2にかかるヒンジキャップは、キャップ本体から上蓋を開栓する際、上蓋の側壁が最も内方に変形する部位に位置した被係止突条に溝があり、その部分のキャップ本体の係止突条と上蓋の被係止突条との係止状態が免除される。したがって、上蓋の開閉が極めてし易くなると共に、上蓋の樹脂量も効率よく削減出来る効果がある。
また、本発明請求項3にかかるヒンジキャップは、上蓋の閉蓋時に、外側壁と当接するシール筒、天板及び側壁によって囲まれた空間に水が浸入しても、外部に通気している溝により、水を排出する。したがって、上記空間に冷却水が浸入しても、外部にこれら浸入水を除去、或いは乾燥消失させる効果がある。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態を示すヒンジキャップを容器の口部に打栓した状態の縦断面図、図2は図1のヒンジキャップを90度回転させた状態の縦断面図、図3は同ヒンジキャップの要部の拡大縦断面図、図4は同ヒンジキャップを開いた状態の平面図、図5は同ヒンジキャップを開いた状態の縦断面図である。
これらの図面において、ヒンジキャップ1は、キャップ本体10と、上蓋20とをヒンジ30により開閉自在に連結したものであり、キャップ本体10は、天面11とこの天面11の周縁から垂下し容器2の口部3に嵌合固定するスカート壁12とで構成され、天面11に、開口予定部13及びこの開口予定部13を囲繞する注出筒14を形成すると共に、この注出筒14より外側に上蓋20を閉栓固定する係止突条15aを外周面に有した外側壁15を形成してなり、前記上蓋20は、天板21とこの天板21の周縁から垂下する側壁22とで構成され、この天板21に、これから垂下し注出筒14の内面に当接するインナーリング23を形成すると共に、側壁22の内周面に、外側壁15の係止突条15aと係止する被係止突条24を形成してなるものである。
前記ヒンジキャップ1を装着する容器2は、その口部3にキャップ本体10を打栓あるいは螺着できるものであれば特に限定がなく、どのようなタイプ、材質でも良いが、特に頻繁に内容物を小出しするものに利用して、上蓋20による開閉が比較的多く行われ、且つ、高温充填後の冷却工程で容器内の減圧による変形が起こらず、最もヒンジキャップに対する影響が大きい容器等に好適に対応出来る。
前記キャップ本体10は、その天面11の下に、スカート壁12及び内筒16が設けられて嵌合部分17が形成され、この嵌合部分17に容器2の口部3をあてがい打栓することで液密にする。更に、既述のとおり、キャップ本体10に上蓋20がヒンジ30を介して連結されているから、上蓋20はヒンジ30を中心として回転自在となっている。そして、前記注出筒14より外側の天面11上には、前述のとおり、外側壁15が設けられているから、仮に注出筒14から液だれがあっても、外側壁15から直ちに外部にこぼれ出ないようになっている。
また、前記注出筒14の内側にある開封予定部13は、スコア18に囲まれ、破断除去可能な部位であり、この開封予定部13に設けたスコア引裂用タブ19に指を掛けて引っ張ると、スコア18を破断して開封予定部13を除去し開封することが出来る。なお、図2中、19aは、スコア引裂用タブ19に指を掛ける際のスベリ止めである。一方、開封後の主たるシールは、キャップ本体10の注出筒14に上蓋20のインナーリング23が嵌合することによりなされる。インナーリング23の外周面23aが注出筒14の内周面下部にある封止突条14aに当接することにより、開封後のシールがなされるようになっている。
前記上蓋20は、天板21下に外側から内側にかけて順次、側壁22、後に詳述するシール筒25、インナーリング23が垂下形成され、側壁22の一端はヒンジ30によって開閉自在に連結され、他端には鍔部27が設けられ、上蓋20の開閉を容易にしている。さらに、側壁22の内周面には前記被係止突条24が形成され、前記キャップ本体10の外側壁15の係止突条15aに係止して、これらの協同により上蓋20の外れを防ぐと共にゴミなどの侵入を防ぐ。
上蓋20の天板21下に設けられたシール筒25は、前記キャップ本体10の外側壁15と当接して密封可能とし、外部からの流体の吸い込みを完全に防ぐものである。シール筒25は、その下端内周縁に外面が内方且つ下方に延びる傾斜面26aを有する環状舌片26が形成されている。一方、キャップ本体10の外側壁15にはその上面と内周面との境界が弧状面15bになっている。したがって、上蓋20をキャップ本体10に閉栓したとき、環状舌片26の傾斜面26aが外側壁15の弧状面15bを圧接し、且つ外側壁15上面がシール筒25下面に当接することになる。
このキャップ本体10に上蓋20を閉栓した状態で、容器2の口部3にヒンジキャップ1を嵌合固定すると、キャップ本体10のスカート壁12がやや外方に変位すると共に、外側壁15が内側にやや倒れ、シール筒25の環状舌片26の傾斜面26aと圧接する外側壁15の位置が変化するが、外側壁15の圧接面が弧状面15bになっているために圧接状態が維持され、その後の冷却水などの外部からの流体の吸い込みを完全に防ぐことが出来る。
また、外側壁15上面がシール筒25下面に当接しているので、容器2の口部3にヒンジキャップ1を打栓しても、その荷重を上蓋20の側壁22とシール筒25とで受けるから、荷重を分散でき上蓋20の側壁22及びシール筒25の座屈を防ぐ。また、側壁22とシール筒25との間の天板21に橋絡用のリブ28が断続的に設けられ、このリブ28はシール筒25を補強するため、シール筒25の座屈をさらに防止することになる。
一方、上記した外側壁15が内側にやや倒れることに伴い、その係止突条15aが内側にやや移動し、上蓋20の側壁22の被係止突条24との係止状態が若干緩和される。したがって、容器2の口部3にキャップ本体10を打栓する際のデメリットをメリットとし、液状内容物の高温充填に伴う減圧状態の現出にもかかわらず、シール筒25の内方変位による反発力を利用して、より強く外側壁15の弧状面15bが環状舌片26の傾斜面26aに圧接して、冷却水の吸い込みを完全に防ぐことが出来、その上、キャップ本体10の係止突条15aと上蓋20の被係止突条24との係止状態が若干緩和される分、上蓋20の開閉をし易くしている。
上述のとおり、上蓋20のシール筒25とキャップ本体10の外側壁15との圧接状態が維持されるから、これより内側には冷却水などの外部からの流体の吸い込みがないが、それより外側、すなわち、上蓋20の閉蓋状態において、外側壁15と当接するシール筒25、天板21及び側壁22によって囲まれた空間41には外部からの流体が入り込む可能性がある。したがって、外側の空間41に入り込んだ水を除去するために、通常溝が設けられている。この溝40は、上蓋20の側壁22に少なくとも前記被係止突条24を切り欠いてなるものであり、その位置は前記ヒンジ30の中心31とその対局に位置する上蓋20の鍔部27の中心27aとを結ぶ線L1に対して対称の位置に少なくとも2個設けてあり、空間41と外部とを通気状態に保っている。
これら対称の位置にある2個の溝40により、空間41内から水を除去、或いは乾燥消失させることが可能となることは勿論、キャップ本体10の係止突条15aと上蓋20の被係止突条24との2個の溝40部分の係止状態が解除される。そして、この溝40により係止状態が解除される分、上蓋20の開閉がし易くなると共に、上蓋20の樹脂使用量を削減して上蓋20の形状保持性が低下しても、上蓋20はスムーズな開閉を維持することが出来る。
そして、キャップ本体10から鍔部27により上蓋20を開ける際、上蓋20の側壁22は、前記ヒンジ30の中心31とその対局に位置する鍔部27の中心27aとを結ぶ線L1に直交する上蓋20の中心線L2から、この中心線L2に対して鍔部27側に30度までの範囲42内の側壁22が最も内方に変形する。すなわち、この範囲42内がキャップ本体10の係止突条15aと上蓋20の被係止突条24との係止状態が最も強固になることになり、この範囲42内に溝40の周方向中心部を位置させている。したがって、上蓋20を開ける際、その側壁22が最も変形する部位に存在する被係止突条24に溝40があるから、その部分の係止状態が解除され、上蓋20の開閉が極めてし易くなると共に上蓋の樹脂使用量も効率よく削減出来る。
次に、上記構成になるヒンジキャップ1の利用方法について説明する。
まず、キャップ本体2に上蓋3を嵌めた状態のヒンジキャップ1にし、容器2内に90℃程度の高温の液状内容物を充填し、嵌合部分17に容器2の口部3をあてがい打栓することで、ヒンジキャップ1により容器2内を密封する(図1、2参照)。その際、打栓荷重をシール筒25にも分散してキャップ本体10に伝達して、上蓋20の側壁22座屈を防止する。これと共に、打栓によりキャップ本体10の外側壁15が内側に倒れ、その弧状面15bが環状舌片26の傾斜面26aをより強く圧接して、冷却水などの吸い込みを完全に防ぐことが出来る。
製品の使用に際しては、少なくともヒンジキャップ1の部分を裸出し、キャップ本体10から上蓋20を開ける得る状態にする。既述のとおり、キャップ本体10の係止突条15aと上蓋20の被係止突条24との係止状態が若干緩和され、その上、溝40により係止突条15aと被係止突条24との係止状態が解除されるから、鍔部27を手指にて押し上げれば上蓋20をキャップ本体10から容易に開けることができる。さらに、スコア引裂用タブ19に手指を掛けて引っ張れば、スコア18を破断し開封予定部13を除去して開封出来る。そして、容器2内の液状内容物を必要量だけキャップ本体10の注出筒14から必要箇所に注ぎ込むことが出来る。その液状内容物を注ぎ終わった後、キャップ本体10に上蓋20を被せると、注出筒14にインナーリング23が嵌合され、且つ、上蓋20のシール筒25とキャップ本体10の外側壁15との圧接状態が維持されて、容器2内の液状内容物が漏れないように密封される。以後、容器2内の液状内容物を使い切るまで、上記した同じ動作を繰り返すことになる。
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
本発明のヒンジキャップは、容器内に高温の液状内容物を充填した後、熱水シャワー工程等の殺菌工程を施す必要性があり、そのために冷却水による冷却時に減圧状態となってしまい、冷却水を吸い込んでしまうような場合や、樹脂使用量を減らしたい場合に利用可能性が高く、特に、硬質な容器の口部にヒンジキャップを打栓する形状である場合にその利用可能性が極めて高くなる。
本発明の実施例1に示した実施の形態を示すヒンジキャップを容器の口部に打栓した状態の縦断面図である。 図1のヒンジキャップを90度回転させた状態の縦断面図である。 同ヒンジキャップを開いた状態の平面図である。 同ヒンジキャップを開いた状態の縦断面図である。 同ヒンジキャップの要部の拡大縦断面図である。。 ヒンジキャップの従来例を示す平面図である。 ヒンジキャップの他の従来例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 ヒンジキャップ
2 容器
3 口部
10,a キャップ本体
11,j 天面
12 スカート壁
13 開口予定部
14,d 注出筒
14a 封止突条
15 外側壁
15a 係止突条
15b 弧状面
16 内筒
17 打栓部分
18 スコア
19 スコア引裂タブ
20,b 上蓋
21 天板
22 側壁
23 インナーリング
23a 外周面
24 被係止突条
25 シール筒
26 環状舌片
26a 傾斜面
27 鍔部
27a,31 中心
28 リブ
30,c ヒンジ
40 溝
41 空間
42 範囲
e 頂板部
f 環状突起部
f1 上端平面
f2 突出部
g スカート部
h 係止部
h1 周状凹部
h2 環状水平面
i 水排出用切欠
k 周縁
L1 線
L2 中心線

Claims (3)

  1. キャップ本体と、上蓋とをヒンジにより開閉自在に連結したものであり、
    前記キャップ本体は、天面と該天面の周縁から垂下し容器口部に嵌合固定するスカート壁とで構成され、前記天面に、開口予定部及び該開口予定部を囲繞する注出筒を形成すると共に、該注出筒より外側に前記上蓋を閉栓固定する係止突条を外周面に有した外側壁を形成してなり、
    前記上蓋は、天板と該天板の周縁から垂下する側壁とで構成され、前記天板に、これか
    ら垂下し前記注出筒の内面に当接するインナーリングを形成すると共に、前記側壁の内周
    面に、前記外側壁の係止突条と係止する被係止突条を形成してなる、ヒンジキャップにお
    いて、
    前記上蓋の天板には、側壁とインナーリングとの間から下方に垂下し前記キャップ本体
    の外側壁と当接して密封可能なシール筒を有すると共に、前記上蓋の側壁に少なくとも前
    記被係止突条を切り欠いてなる溝を前記ヒンジの中心とその対局に位置する前記上蓋の鍔部とを結ぶ線に対して対称の位置に少なくとも2個設けたことを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 前記溝の周方向中心部は、前記ヒンジの中心とその対局に位置する前記上蓋の鍔部とを結ぶ線に直交する前記上蓋の中心線から、該中心線に対して鍔部側に30度までの範囲内に位置することを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
  3. 前記溝は、前記上蓋の閉蓋状態において、前記外側壁と当接するシール筒、天板及び側壁によって囲まれた空間と外部とを通気状態に保つことを特徴とする請求項2記載のヒンジキャップ。
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