JP2002002760A - 液垂れ防止注出キャップ - Google Patents
液垂れ防止注出キャップInfo
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Abstract
物を注出する際、上蓋のシール筒内に付着した内容物を
外に垂れるのを防止出来る注出キャップを提供する。 【解決手段】 容器2の口部3に取り付けるキャップ本
体4に上蓋5をヒンジ6にて連結し、このキャップ本体
4は、拡開状の注出筒7およびこの底板8に設けた切り
取り可能な開口予定部9を有し、上蓋5は、先端部が内
方に傾斜した液溜まり板10に形成され注出筒7内に嵌
入するシール筒11を有してなり、閉蓋時に注出筒7の
下半部内面7aにシール筒11および液溜まり板10の
少なくとも一部が周状に密接し、上蓋5の開閉の際なら
びに注出筒7から容器2内の内容物12を注出する際、
シール筒11内に付着した内容物12を注出筒7内に流
下ないしシール筒11内に留置するようにしたものであ
る。
Description
攪拌する必要のあるドレッシングや焼肉のタレ等の液状
物に使用される液垂れ防止注出キャップに関し、より詳
しくは、拡開状の注出筒および該注出筒の底板に設けた
切り取り可能な開口予定部を有するキャップ本体に、注
出筒内に先端部が内方に傾斜した液溜まり板に形成され
前記注出筒内に嵌入するシール筒を有した上蓋を、ヒン
ジ連結した液垂れ防止注出キャップに関する。
状の注出筒a内の底板bに切り取り可能な開口予定部c
を設けてなるキャップ本体dに、これを被覆する上蓋e
を開閉可能に設け、該上蓋e内面に特殊構成の液垂れ防
止機構fを設けてなるものである。この特殊構成の液垂
れ防止機構fは、一例として、内方へ湾曲する下端縁部
をキャップ本体dより立設した注出筒a先端の拡開状部
gに液密に圧接させた嵌合筒hと、該嵌合筒h内に垂設
し、後方へ突出湾曲する平面視円弧状をなし且つ下端縁
が縮径方向へ湾曲する複数の円弧状壁iと、から構成さ
れている(特開平9−12049号公報参照)。
れば、容器を振って内容液を攪拌した後、内容液を注出
する場合、上蓋eに付着した内容液は、嵌合筒hの半分
および各円弧状壁iが下を向き、また、それらの下端縁
部が縮径方向へ湾曲しているため、付着内容液が上蓋e
に溜まっても、嵌合筒hおよび各円弧状壁iにより下方
へ垂れるのを防止することが出来るようになっている。
来例では、特殊構成の液垂れ防止機構fの構造が複雑で
あり、製作の面で困難でありコスト上昇の要因となる。
さらに、液垂れ防止機構fの構造が複雑であるため、残
置した内容液が液垂れ防止機構fに付着したままになり
乾燥固化して、新たに付着する内容液を徐々に溜め置く
ことが出来なくなり、結局は、上蓋eの開閉時や収容液
の注出時に外に垂れることになり、キャップ本体d回り
を汚す結果となる。
り、かつ、上蓋の開閉の際ならびに注出筒から内容物を
注出する際、上蓋のシール筒内に付着した内容物を外に
垂れるのを防止することが出来る液垂れ防止注出キャッ
プを提供することにある。
成するために提案されたものであって、下記の構成から
なることを特徴とするものである。すなわち、本発明に
よれば、容器の口部に取り付けるキャップ本体に上蓋を
ヒンジ連結し、前記キャップ本体は、拡開状の注出筒お
よび該注出筒の底板に設けた切り取り可能な開口予定部
を有し、前記上蓋は、先端部が内方に傾斜した液溜まり
板に形成され前記注出筒内に嵌入するシール筒を有して
なり、閉蓋時に前記注出筒の下半部内面に前記シール筒
および前記液溜まり板の少なくとも一部が密接し、前記
上蓋の開閉の際ならびに前記注出筒から前記容器内の内
容物を注出する際、前記シール筒内に付着した内容物を
前記注出筒内に流下ないし前記シール筒内に留置するよ
うにしたことを特徴とする液垂れ防止注出キャップが提
供される。この発明は、開口予定部を切り取った後、容
器を振り内容物を攪拌しても、シール筒および液溜まり
板は注出筒内面に密接しているために、それらの外側に
内容物が付着せず、上蓋のシール筒内に付着した内容物
は、上蓋の開閉の際ならびに内容物を注出する際、注出
筒内に流下するか、シール筒内に留置して、外に垂れな
いという効果がある。
から前記上蓋を直角に開いた際、前記上蓋の液溜まり板
先端から下ろした垂線が前記キャップ本体の拡開状の注
出筒の端に接するようにした上記液垂れ防止注出キャッ
プが提供される。この発明は、上蓋の液溜まり板先端か
ら流下する内容物は、必ず拡開状の注出筒内に入るよう
にした点に特徴がある。
内周面と底板とを連絡する傾斜面を有し、閉蓋時に前記
傾斜面に前記液溜まり板が密接するようにした上記液垂
れ防止注出キャップが提供される。この発明は、液溜ま
り板が内方に傾斜していても、注出筒の傾斜面に密接し
易くなるとともに、傾斜面には液が溜りにくいので、液
溜り板の外側に内容液が付着しにくいという特徴があ
る。
その先端部に型抜きスリットを設けてなる液垂れ防止注
出キャップが提供される。このスリットは、射出成形後
の型抜きを容易にするためのものであり、剛性のキャッ
プでも成形後の型抜きが容易になされるという特徴があ
る。
(以下、単に「注出キャップ」という)の第1の特徴
は、閉蓋時に注出筒の下半部内面にシール筒および液溜
まり板の一部が周状に密接し、上蓋の開閉の際ならびに
注出筒から容器の内容物を注出する際、シール筒内に付
着した内容物を注出筒内に流下ないしシール筒内に留置
するようにした点にある。また、第2の特徴は、上蓋を
直角に開いた際、液溜まり板先端から下ろした垂線が注
出筒の端に接する位置にさせた点にある。また、第3の
特徴は、閉蓋時に、注出筒の傾斜面に液溜まり板の先端
部が密接するようにした点にある。また、第4の特徴
は、液溜まり板の先端にスリットを設けるようにした点
にある。
容物を攪拌しても、シール筒および液溜まり板は注出筒
内面に密接しているため、シール筒および液溜まり板の
外側ならびに注出筒内面にに内容物が付着せず、上蓋の
シール筒内に付着した内容物は、上蓋の開閉の際ならび
に内容物を注出する際、注出筒内に流下するか、シール
筒内に留置して、外に垂れることがなく、射出成形後の
型抜きが容易な注出キャップを提供することができる。
態を説明する。図1は、本発明の実施形態を示す注出キ
ャップの開いた状態の平面図、図2は、本発明の実施形
態を示す注出キャップの開いた状態の断面図、図3は、
本発明の実施形態を示す注出キャップの閉じた状態の断
面図、図4は、図2のA部を拡大した断面図である。こ
れらの図において、注出キャップ1は、容器2の口部3
に取り付けるキャップ本体4に上蓋5をヒンジ6にて連
結し、このキャップ本体4は、拡開状の注出筒7および
この注出筒7の底板8に設けた切り取り可能な開口予定
部9を有し、上蓋5は、先端部が内方に傾斜した液溜ま
り板10に形成され注出筒7内に嵌入するシール筒11
を有してなり、閉蓋時に注出筒7の下半部内面7aにシ
ール筒11および液溜まり板10の少なくとも一部が周
状に密接し、上蓋5の開閉の際ならびに注出筒7から容
器2内の内容物12を注出する際、シール筒11内に付
着した内容物12を注出筒7内に流下ないしシール筒1
1内に留置するようにしたものである。
0、中間筒21および内筒22が同心状に設けられ、中
間筒21と内筒22との間は容器2の口部3に嵌着する
環状の取付溝23をなし、外筒20は容器2の口部3に
キャップ本体4を嵌着した際、口部3の外壁に当たり外
部からの汚染を防止している。内筒22は容器2内の内
容物12を前記注出筒7に渡す役目を担っている。一
方、キャップ本体4の上部には、下部と同じく、外筒2
4、中間筒25および注出筒7が同心状に設けられ、注
出筒7は拡開状、すなわち、ラッパ状に形成されてい
る。この注出筒7の下部はその内周面と前記底板8との
間を連絡する傾斜面26を形成している。この傾斜面2
6は、閉蓋時に前記上蓋5のシール筒11の液溜まり板
10の先端部に、より密接する役目を担っている。
7を有しさらに底板8に脆弱部28が設けられてなり、
指掛け部27に指を掛け、力を入れ脆弱部28を切り裂
くことで、開口予定部9は切り取られ注出筒7と内筒2
2とは連通する。
れた外筒31、中間筒32および前記シール筒11を有
し、中間筒32とシール筒11との間は、キャップ本体
4の中間筒25および注出筒7を収容する環状の収容溝
33をなし、注出筒7およびシール筒11を覆い、さら
に、外筒31はキャップ本体4に上蓋5を嵌めた際、キ
ャップ本体4の外筒24の外周面に当たり外部からの汚
染を防止している。一方、シール筒11は、閉蓋時注出
筒7の底板8まで届く程度の高さ寸法であり、その先端
部の液溜まり板10は上述のように内方に傾斜してい
る。
を直角に開いた際、上蓋5の液溜まり板10の先端から
下ろした垂線がキャップ本体4のラッパ状の注出筒7の
端に接するようになっている。したがって、上蓋5が直
角に開いた状態では液溜まり板10が傾斜しているた
め、内容物12を液溜まり板10に溜めて置くことが出
来、上蓋5が鋭角に開いている場合は液溜まり板10の
先端からの垂線が注出筒7の端より内側に位置するよう
になるから、液溜まり板10の先端から内容物12が流
下しても、注出筒7内に入り、外に漏れることはない。
出成形後の製品の取り出しを容易にするためのスリット
34が入れられている。このスリットがあることによっ
て、成形品が剛性のものであっても、離型に際しスリッ
ト部分が拡開し、容易に製品の取り出しができる。もち
ろん、成形品が剛性のものでなければ、このスリットは
必ずしも必要ではない。なお、この型抜きスリット34
部分は表面張力が働くから液体内容物がこのスリットか
ら漏れることはない。
0の外周面と上蓋5の外筒30の外周面との間に介在し
た設けられ、その構造は従来公知のものが採用される。
なお、このヒンジ6近くの上蓋5の外筒31にはストッ
パー用凸部35が設けられ、内容物の注出中に上蓋5が
倒れても、注出の邪魔にならないようになっている。ま
た、キャップ本体4の中間筒25の外周面および上蓋5
の中間筒32の内周面には、凸部25aおよび32aが
設けられ、キャップ本体4から上蓋5が簡単に外れない
ようになっている。
用方法について説明する。まず、容器2の口部3に適合
する開口予定部9の切り取り前の注出キャップ1を選択
し、容器2内にドレッシングや焼肉のたれ等のように使
用前攪拌する必要のある内容物12を入れて、容器2の
口部3に選択した注出キャップ1を嵌着して、製品とし
て出荷する。消費者は、注出キャップ1付き容器2の上
蓋5を開け、開口予定部9の指掛け部27に指を掛け、
力を入れ脆弱部28を切り裂き、開口予定部9を切り取
り、注出筒7と内筒22とをつなげ、すなわち、開封す
る。次に、注出キャップ1付き容器2を十分振って収納
物12を攪拌すると、図5に示すように、上蓋5の天板
30ならびにシール筒11および液溜まり板10の内側
に収納物12が付着する。しかし、キャップ本体4の拡
開状の注出筒7にシール筒11および液溜まり板10が
密着しているから、シール筒11および液溜まり板10
の外側ならびに注出筒7の内側に収納物12が付着する
ことはない。
開けると、天板30に付着している収納物12はシール
筒11および液溜まり板10に流れ、液溜まり板10の
先端から流下するが、その流下先は上蓋5が直角まで開
けても注出筒7の内側であるから、必ず注出筒7内に収
納物12が流下する。上蓋5が、図6に示すように、直
角近くになると、液溜まり板10がシール筒11の内方
に傾斜しているから、収納物12を溜めることが出来、
注出筒7の外部に収納物12が流下する虞がない。
の収納物12を注出筒7から注ぎ出すと、液溜まり板1
0に溜まった収納物12が注出筒7内に流下して、外に
出ることはない。また、この状態で、図8に示すよう
に、上蓋5が直角以上の鈍角まで開いた場合は、液溜ま
り板10に収納物12が溜まった状態を維持して外に出
ず、図9に示すように、さらに傾斜させて容器2内の収
納物12を注出筒7から注ぎ出すと、液溜まり板10に
溜まった収納物12が注出筒7内に流下して、これも外
に出ることはない。
鋭角までしか上蓋5を開けなくても、天板30に付着し
ている内容物12は、シール筒11および液溜まり板1
0に流れ、液溜まり板10の先端から流下するが、その
流下先は上蓋5が直角まで開けても注出筒7の内側であ
るから、必ず注出筒7内に内容物12が流下する。この
状態で、図11に示すように、容器2内の内容物12を
注出筒7から注ぎ出すと、液溜まり板10に溜まった内
容物12がほぼ全部注出筒7内に流下して、外に出な
い。
4に対して、どの様な角度で開いていても、上蓋5のシ
ール筒11および液溜まり板10に付着している内容物
12が注出筒7から外にこぼれることが少なく、さらに
各々の状態で、容器2内の内容物12を注出筒7から注
ぎ出しても、付着している内容物12が注出筒7以外に
流下することがほとんどない。
体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱し
ない限り細部の設計変更ができることは言うまでもな
い。
開口予定部を切り取った後、容器を振り内容物を攪拌し
ても、シール筒および液溜まり板は注出筒内面に密接し
ているから、それらの外側に内容物が付着せず、上蓋の
シール筒内に付着した内容物は、上蓋の開閉の際ならび
に内容物を注出する際、注出筒内に流下するか、シール
筒内に留置して、外に垂れることがない。したがって、
構造が単純なのに、上蓋の開閉の際ならびに注出筒から
内容物を注出する際、上蓋のシール筒内に付着した内容
物を外に垂れるのを防止出来て、内容物を無駄にせず且
つ注出キャップを汚さず清潔に保つことが出来る効果が
ある。また、請求項2の発明によれば、上蓋の液溜まり
板先端から流下する内容物は、必ず拡開状の注出筒内に
入るため、上記の効果をなお一層顕著にすることが出来
る。また、請求項3の発明によれば、液溜まり板が内方
に傾斜していても注出筒の傾斜面に密接し易くなるた
め、上記の効果をなお一層顕著にすることが出来る。さ
らに、請求項4によれば、射出成形後の上蓋を容易に型
抜き可能にするという効果がある。
状態の平面図である。
状態の断面図である。
状態の断面図である。
態の断面図である。
態の断面図である。
態の断面図である。
態の断面図である。
態の断面図である。
状態の断面図である。
状態の断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 容器の口部に取り付けるキャップ本体に
上蓋をヒンジ連結し、前記キャップ本体は、拡開状の注
出筒および該注出筒の底板に設けた切り取り可能な開口
予定部を有し、前記上蓋は、先端部が内方に傾斜した液
溜まり板に形成され前記注出筒内に嵌入するシール筒を
有してなり、閉蓋時に前記注出筒の下半部内面に前記シ
ール筒および前記液溜まり板の少なくとも一部が密接
し、前記上蓋の開閉の際ならびに前記注出筒から前記容
器内の内容物を注出する際、前記シール筒内に付着した
内容物を前記注出筒内に流下ないし前記シール筒内に留
置するようにしたことを特徴とする液垂れ防止注出キャ
ップ。 - 【請求項2】 前記キャップ本体から前記上蓋を直角に
開いた際、前記上蓋の液溜まり板先端から下ろした垂線
が前記キャップ本体の拡開状の注出筒の端に接するよう
にした請求項1記載の液垂れ防止注出キャップ。 - 【請求項3】 前記注出筒はその内周面と底板とを連絡
する傾斜面を有し、閉蓋時に前記傾斜面に前記液溜まり
板が密接するようにした請求項1または2記載の液垂れ
防止注出キャップ。 - 【請求項4】 前記液溜まり板はその先端部に型抜きス
リットを設けてなる請求項1ないし3のいずれか1項記
載の液垂れ防止注出キャップ。
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JP2000185936A JP3852271B2 (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 液垂れ防止注出キャップ |
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2000
- 2000-06-16 JP JP2000185936A patent/JP3852271B2/ja not_active Expired - Fee Related
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