JP6478792B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、プッシュオン、ツイストオフのキャップ機構を備えた容器に関し、詳しくは、容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠するオーバーキャップとを備えた容器に関するものである。
オーバーキャップを容器本体に対して上から押し込んで閉蓋し、開蓋の際にオーバーキャップを回動させることによりオーバーキャップを持ち上げ、開蓋するようにしたプッシュオン、ツイストオフのキャップ機構の容器において、ソース、ケチャップ等の粘度の異なる内容物を充填する容器として、口筒部に注ぎ口付きの中栓を装着し、その上からオーバーキャップを被冠した容器が従来から知られ、その使用方法は、始めにオーバーキャップを回動して取り外し、その後、プルリングを引っ張り上げて中栓の注ぎ口を開口して、内容物を注ぎ出すというものであった。
そこで、プルリングを引っ張ることなしに、オーバーキャップを回動して持ち上げるだけで、中栓の注ぎ口内に形成される栓体を除去できるように構成された容器が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−145370号公報
しかしながら、特許文献1の容器などのプッシュオン、ツイストオフのキャップ機構の容器は、開蓋の際に、オーバーキャップを回動させて容器本体から持ち上げるために、オーバーキャップの下部を容器本体の肩部の角部と当接させるので、オーバーキャップおよび容器本体の肩部の断面形状を角形にする必要があり、オーバーキャップの形状が円筒状の容器ではプッシュオン、ツイストオフのキャップ機構を採用することができないという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決することを課題とし、容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠するオーバーキャップとを備え、オーバーキャップの形状が円筒状であっても、プッシュオン、ツイストオフのキャップ機構を採用できるとともに、簡単に中栓部材の注出口に形成される栓体を除去できる容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、容器として、容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠する円筒状のオーバーキャップとを備える容器において、中栓部材は、注出筒と、注出筒に形成される栓体とを備え、中栓部材の外周面には、上下方向に形成される頂段部と底段部との間で連続する段面を有する山形突部が突設され、栓体は、注出筒内周に沿って形成される破断可能な薄肉の弱化部を介して接続され、上部中央に筒状壁が立設され、筒状壁の外周には、縦方向に形成される外歯が複数配設され、オーバーキャップは、頂壁と、外周壁とを備え、頂壁の裏面には、栓体を抜栓する抜栓機構を備え、抜栓機構は、頂壁の裏面から垂設され、注出筒を内周から密封する密封リングに設けられ、密封リングの内側には、閉蓋時に筒状壁の内周に嵌入する嵌入ボス部が垂設され、密封リングの内周には、開蓋時に筒状壁の外歯と当接する縦方向に形成される内歯が複数配設され、オーバーキャップの内側には、閉蓋時に下端面部が山形突部の段面の底段部と当接する開閉突部を備えることを特徴とする構成を採用する。
中栓部材の実施形態として、中栓部材は、容器本体の口筒部に装着される装着中栓と、装着中栓上部に装着される注出中栓とを備えることを特徴とする構成を採用し、中栓部材の山形突部は、装着中栓に突設される底段部が形成される下山形突部と、注出中栓に突設される頂段部が形成される上山形突部とに分割されることを特徴とする構成を採用し、中栓部材は、装着中栓と注出中栓とがヒンジを介して連設されることを特徴とする構成を採用する。
装着中栓の実施形態として、装着中栓は、容器装着部と、流量調整板とを備え、流量調整板は、容器装着部の内周側に連設される整流壁と、整流壁に複数形成される流路孔とを備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明は、容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠する円筒状のオーバーキャップとを備える容器において、中栓部材の外周面には、上下方向に形成される頂段部と底段部との間で連続する段面を有する山形突部が突設され、オーバーキャップの内側に配設される開閉突部により、オーバーキャップを容器本体に被せて閉蓋した際に、開閉突部の下端面部が山形突部の段面の底段部と当接し、開蓋時にオーバーキャップを回動することで開閉突部の下端面部が山形突部の頂段部側に移動し、傾斜する段面に沿って上昇することにより、オーバーキャップを持ち上げ、開蓋することができるとともに、簡単に中栓部材の注出口に形成される栓体を除去できる。
また、中栓部材は、容器本体の口筒部に装着される装着中栓と、装着中栓上部に装着される注出中栓とを備え、装着中栓は、流量調整板を備えることにより、一組の中栓部材で、内容物の粘度の低いものから高いものまで対応できる。
本発明の容器におけるオーバーキャップを被冠した状態の説明図で、(a)は断面立面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 (a)は図1(a)のX−X線断面の上面拡大図、(b)は中栓部材を装着した容器の立面図である。 中栓部材のセット時の斜視図である。 装着中栓の説明図で、(a)は上面図、(b)は半断面立面図である。 注出中栓の説明図で、(a)は上面図、(b)は半断面立面図である。 オーバーキャップの説明図で、(a)は断面立面図、(b)は下面図である。 本発明の容器における開蓋時の説明図で、(a)は開蓋前の要部拡大図、(b)は開蓋中の要部拡大図である。 本発明の容器における注出時の説明図で、(a)は断面側面図、(b)は内容物と流量調整板との関係を表す図である。
次に、本発明のオーバーキャップを備えた容器について、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体、Bは容器本体Aの口筒部に装着される中栓部材、Cは中栓部材Bを被冠し、容器内を密封するオーバーキャップである。
容器本体Aは、図1および2に示すように、円筒状の口筒部1と、口筒部1の下端に連設される肩部2および胴部3とを備えており、口筒部1には、上部外周に、係合突条4が設けられ、その下方に環状のネックリング5が設けられている。
肩部2は、図2に示すように、下方に向かい拡径するように傾斜しており、下端部外周には、胴部3の上端に接続する段部6が形成されている。
中栓部材Bは、図1〜3に示すように、容器本体Aの口筒部1に装着される装着中栓B1と、装着中栓B1上部に装着される注出中栓B2と、装着中栓B1と注出中栓B2とを連設するヒンジB3とから構成されている。
装着中栓B1は、図4に示すように、容器本体Aの口筒部1に装着する容器装着部B1aと、容器装着部B1aの内側に形成される流量調整板B1bとを備えている。
容器装着部B1aは、装着時に口筒部1の上端面と当接する環状の上壁10と、上壁10の外周縁から垂設される外筒11と、上壁10の内周縁から垂設される内筒12と、上壁10の内周縁から立設される装着筒13とから構成されている。
外筒11の内周下端部には、口筒部1の係合突条4と係合する係合部14が形成され、外筒11の外周面11aには、図4に示すように、円周上に90°間隔で高さhの位置を底段部15dとして両側になだらかに上方に傾斜する段面を形成し、外筒11の外周面11aより拡径して張り出した外周面15aを形成する下山形突部15が突設されている。
下山形突部15は、図3および4に示すように、外周面15aと、外周面11aと外周面15aとの間で底段部15dから両側になだらかに上方に傾斜する下山段面15bと、隣り合う下山段面15bの上端を繋ぐとともに上壁10の上面と面一となる上端段面15cとから構成されている。
下山形突部15の所定の位置の外周面15a上部に、ヒンジB3が連設されている。
装着筒13の上部外周には、注出中栓B2と係合する係合突部16が設けられている。
流量調整板B1bは、図4に示すように、内筒12の内周下端から中心に向かって上方に傾斜するテーパ状の整流壁17と、整流壁17の中央部に立設されるドーム状の突部18とから構成され、整流壁17の外周側には、円周に沿って等間隔に複数の流路孔19が形成されている。
注出中栓B2は、図1〜3および5に示すように、環状の上壁20と、上壁20の外周縁から垂設される外筒21と、上壁20の下面に垂設される内筒22と、上壁20の内周縁から立設される注出筒23と、注出筒23の内周の下端近傍に沿って形成される破断可能な薄肉の弱化部24を介して接続される円盤状の栓体25とから構成されている。
なお、本実施例では、栓体25は、注出筒23の内周に形成されているが、後述する抜栓機構によって抜栓できるものであれば、注出筒23の上端など、どこに形成されていても構わない。
外筒21の内周下端には、装着中栓B1上部に装着時に、装着筒13の係合突部16と係合する係合凸条26が形成され、外筒21の外周には、図3に示すように、装着中栓B1上部に装着時に、外筒11の下山形突部15と接合して連なるとともに、頂段部27dに向かってなだらかに上方に傾斜する段面を形成する上山形突部27が円周上に90°間隔で突設されている。
上山形突部27は、下山形突部15の外周面15aと面一となる外周面27aと、外周面27aと外周面21aとの間で、上端段面15cと同じ円弧長で形成されるとともに、外筒21の下面と面一となる下端段面27cと、下端段面27cの両端部から頂段部27dに向かってなだらかに上方に傾斜する上山段面27bとから構成されている。
上山形突部27の所定の位置の外周面27a下部に、ヒンジB3が連設されている。
下山形突部15と上山形突部27は、図2(b)および3に示すように、注出中栓B2を装着中栓B1に装着すると、それぞれの外周面15aおよび27aが面一となるとともに、45°間隔で底段部15dと頂段部27dとの間で下山段面15bおよび上山段面27bがなだらかに連続する山形突部31となる。
栓体25は、下側面にテーパ部が形成され、上部中央に筒状壁28が立設され、筒状壁28の上端内周には、嵌合突条29が形成されるとともに、筒状壁28の外周には、縦方向に形成された外歯30が4本配設されている。
なお、本実施例では、外歯30の数を4本としているが、これよりも少ない本数でも、多い本数でも構わない。
また、栓体25の下端面は、注出中栓B2の装着時に装着中栓B1の突部18の上端面と当接するようになっている。
ヒンジB3は、図1〜3に示すように、径方向外方にほとんど突出しないヒンジ構造を採用することで、注出中栓B2を装着中栓B1上部に装着した際に、外周に凸部ができないので、見た目がよい。
もちろん、外周の一部に凸部が残る通常のヒンジでも構わない。
オーバーキャップCは、図1および6に示すように、頂壁35と、頂壁35外縁に垂設される外周壁36とを備えており、全体として略円筒状に形成されている。
頂壁35の裏面には、中央から外周先端部に嵌合部37が形成される嵌入ボス部38が垂設されており、嵌入ボス部38の外側には、閉蓋時に外周が注出筒23の内周を密封する筒状の密封リング39が垂設され、密封リング39の外側には、中筒壁40が垂設され、中筒壁40の外側には、閉蓋時に容器本体Aの口筒部1のネックリング5に嵌着する装着筒壁41が垂設され、中筒壁40と装着筒壁41との間には、中栓部材Bの外周の山形突部31と係合するリブ状の開閉突部42が円周上に90°間隔で配設されている。
なお、本実施例では、閉蓋時に、密封リング39の外周が注出筒23の内周を密封するようにしているが、注出筒の外周を密封リングの内周によって密封するようにしてもよい。
密封リング39の内側には、栓体25を抜栓する抜栓機構として、縦方向に形成された内歯43が4本配設されている。
なお、本実施例では、内歯43の数を4本としているが、前述した外歯30の数と同様に、これよりも少ない本数でも、多い本数でもよく、外歯30と同数設けることが好ましい。
また、本実施例では、抜栓機構は、密封リング39に設けられているが、嵌入ボス部38など、頂壁35の裏面に設けられるものであれば、どのようなものでもよい。
装着筒壁41の内周下端部には、閉蓋時に上部がネックリング5の外周下部に係合する係止突部44が設けられている。
開閉突部42は、図1(b)に示すように、中筒壁40の下端面から延びる頂面部42aと、閉蓋時に、中栓部材Bの装着中栓B1の外周面11aおよび注出中栓B2の外周面21aから僅かに離れて平行する内側面部42bと、閉蓋時に、装着中栓B1の下山形突部15の底段部15dと当接または近接する高さで装着筒壁41に水平に延びる下端面部42cとから構成されている。
なお、開閉突部42の下端面部42cは、オーバーキャップCを回動させた時に山形突部31にせり上がる形状(縦リブ状や山形状等)であれば、どのような形状でも構わない。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のオーバーキャップを備えた容器の組み立て作業は、まず、注出中栓B2を装着中栓B1に対してヒンジB3を支点に廻動させ、図3に示すように、注出中栓B2を装着中栓B1上部に装着して、中栓部材Bをセットする。
その際、図1に示すように、装着中栓B1の装着筒13に形成される係合突部16を注出中栓B2の外筒21の内周に形成される係合凸条26と係合することで嵌着される。
また、図3に示すように、装着中栓B1の外筒11の外周面11aと注出中栓B2の外筒21の外周面21aとが面一になるとともに、それぞれの下山形突部15の上端段面15cと上山形突部27の下端段面27cとが接合し、下山段面15bおよび上山段面27bがなだらかに連続する山形突部31となる。
本実施例の中栓部材Bは、ヒンジB3を介して装着中栓B1と注出中栓B2とを連設しているので、成形の際、一つの金型で成形することができ、生産効率を上げることができる。
また、注出中栓B2と装着中栓B1がヒンジB3で一組となっているので、両者をセットする際の作業効率が向上する。
その後、内容物が充填された容器本体Aの口筒部1に中栓部材Bを打栓して装着する。
打栓工程は、装着中栓B1の内筒12と上壁10と外筒11とで形成される環状溝部に容器本体Aの口筒部1を当てがい、注出中栓B2の上壁20の上から押圧力を加えることによって、外筒11の係合部14が口筒部1の係合突条4を乗り越えて嵌合し、口筒部1を、外筒11の内周と内筒12の外周および上壁10とによって挟持することで嵌着する。
最後に、中栓部材Bを覆うように、容器本体AにオーバーキャップCを被冠することにより、作業が完了する。
オーバーキャップCによる被冠工程では、オーバーキャップCのそれぞれの開閉突部42を、中栓部材Bの外周の山形突部31の底段部15d付近の上方で位置合わせし、オーバーキャップCを容器本体Aに対して押し下げ、装着筒壁41の係止突部44とネックリング5を嵌合させるとともに、外周壁36の下端部を容器本体Aの段部6に当接させて被冠する。
これと同時に、オーバーキャップCの嵌入ボス部38外周の嵌合部37は、注出中栓B2の栓体25上部に形成される筒状壁28内周の嵌合突条29を乗り越えて嵌入するとともに、図2(a)に示すように、密封リング39内周の内歯43は、筒状壁28外周の外歯30がない空間に入り込む。
被冠工程では、図1に示すように、中栓部材Bの外周面に突設される山形突部31とオーバーキャップCの内側に形成される開閉突部42とが当接し、中栓部材Bに対してオーバーキャップCが所定の位置関係をもって装着されることにより、注出筒23内の栓体25の筒状壁28外周の外歯30がない空間に、密封リング39内周の内歯43が入り込む位置に設定することができ、内歯43と外歯30とが衝突(干渉)して栓体25を下方に押し込むことがない。
また、注出中栓B2を装着中栓B1上部に装着した後に、注出中栓B2の栓体25は、下端面が装着中栓B1の流量調整板B1bの突部18の上端面に当接して下降を防止しているので、栓体25が下方に押し込まれて弱化部24を破断することを防止できる。
さらに、図1および7(a)に示すように、オーバーキャップCのそれぞれの開閉突部42の下端面部42c先端が、中栓部材Bの外周面の山形突部31の底段部15dに当接することにより、オーバーキャップCが中栓部材Bおよび容器本体Aに対して、それ以上押し下げられることを防止できる。
また、容器本体Aのネックリング5の外縁を、オーバーキャップCの装着筒壁41の係止突部44が乗り越え、係止突部44の上部とネックリング5の外縁下部が係合し、オーバーキャップCが容器本体Aから外れることを防止する。
オーバーキャップを備えた容器の使用にあたっては、まず、オーバーキャップCを把持していずれかの方向へ回動させる。
オーバーキャップCを回動させると、図7(b)に示すように、それぞれの開閉突部42の下端面部42cが、中栓部材Bの外周の山形突部31の底段部15dから下山段面15bに移動することにより、下山段面15bの傾斜に沿って、開閉突部42が上方に持ち上げられ、オーバーキャップCが持ち上がっていく。
オーバーキャップCが持ち上がると、容器本体Aのネックリング5の外縁と、オーバーキャップCの装着筒壁41の係止突部44との係合が外れる。
さらにオーバーキャップCを回転させると、それぞれの開閉突部42の下端面部42cは、中栓部材Bの外周面の山形突部31の上山段面27bに移動し、オーバーキャップCが容器本体Aから外れ、開蓋される。
オーバーキャップCの回動と同時に、密封リング39内周に形成される内歯43は、注出中栓B2の筒状壁28外周に形成される外歯30と衝当して、注出中栓B2の栓体25が回転することにより薄肉の弱化部24を破断し、注出中栓B2から栓体25を切り離すことにより、抜栓され、図8に示すように、注出筒23の内周に沿って注出口を開口する。
その際に、注出中栓B2から切り離される栓体25は、筒状壁28にオーバーキャップCの嵌入ボス部38が嵌入することにより、そのままオーバーキャップCに保持される。
本実施例の容器は、開蓋の際、中栓部材Bの山形突部31の上下方向の傾斜が連続する段面とオーバーキャップCのそれぞれの開閉突部42とが当接することによってオーバーキャップCを容器本体Aから持ち上げるので、オーバーキャップCを右回転させても左回転させても容器本体Aおよび中栓部材Bから簡単に外すことができる。
内容物の注出にあたっては、オーバーキャップCを取外したまま容器を傾けていき、注出中栓B2の注出筒23から内容物を注出する。
本実施例の容器は、内容物がウスターソース等の粘度が低い液状のものである場合、図8に示すように、容器の傾きに対して、容器本体A内の内容液が装着中栓B1の流量調整板B1bの整流壁17により一旦堰き止められ、整流壁17の内容液が接触する下側の流路孔19を流路として内筒12内に流入し、注出筒23から注出される。
また、整流壁17の内容液が接触しない上側の流路孔19が空気の流通路となり、容器本体A外内との空気置換がされるので、内容液の脈動を防止し、内容液を安定して内筒12内に流入させることができる。
内容物がとんかつソース等の粘度がある程度高い液状のものである場合は、液の粘度により、液の流れる速度が遅くなるので、一気に容器を傾けすぎてしまっても、内容液を一気に注出してしまうことがない。
本実施例の中栓部材Bは、装着中栓B1と注出中栓B2とからなり、装着中栓B1に流量調整板B1bを設けたことにより、とんかつソース等の粘度のある程度高い液状のものや、ウスターソース等の粘度が低い液状のものであっても、容器を傾けすぎて内容液を一気に注出してしまうことがない中栓として一種類の中栓で対応することが可能である。
内容物の注出後は、容器の傾きを戻し、中栓部材Bを覆うように、容器本体AにオーバーキャップCを被冠し、閉蓋する。
その際に、オーバーキャップCのそれぞれの開閉突部42の下端面部42cは、中栓部材Bの外周面の山形突部31のいずれかの段面に当接する。
例えば、下端面部42cは、山形突部31の上山段面27bまたは下山段面15bに当接した場合に、上山段面27bまたは下山段面15bの傾斜に沿ってオーバーキャップCを下降させる力がいずれかの回転方向に働き、オーバーキャップCは、回転しながら下降していく。
最後には、それぞれの開閉突部42の下端面部42cが、底段部15dに当接する位置で下降が終了するとともに、オーバーキャップCの装着筒壁41の係止突部44の上部とネックリング5の外縁下部が係合し、閉蓋が終了する。
また、オーバーキャップCの密封リング39は、内周に注出中栓B2から破断された栓体25を嵌入ボス部38に保持した状態で、注出中栓B2の注出筒23の内周に挿入され、容器内を密封する。
閉蓋状態では、常にそれぞれの開閉突部42の下端面部42cは、底段部15dに当接する位置で閉蓋されるので、次回開蓋する際に、速やかにオーバーキャップCを持ち上げることができる。
本実施例では、装着中栓B1と注出中栓B2とをヒンジB3を介して一体成形しているが、ヒンジB3を無くし、装着中栓B1と注出中栓B2を別体で成形し、組み立て時にセットするようにしてもよい。
本実施例では、中栓部材Bの外周面に設けられる山形突部31は、装着中栓B1に突設される下山形突部15と注出中栓B2に突設される上山形突部27とに分割されて形成されているが、山形突部31は、オーバーキャップCを回動することにより持ち上げることができればよいので、装着中栓B1の外周面11aまたは注出中栓B2の外周面21aのみに、上下方向に形成される底段部と頂段部との間で連続する段面を有する山形突部31を突設するようにしてもよい。
また、オーバーキャップを容器本体に上方から押込んで閉蓋し、最初の開蓋時にオーバーキャップを回動することで注出中栓の栓体を抜栓できればよいので、注出中栓およびオーバーキャップにおける栓体の抜栓機構は、どのようなものでもよい。
本発明は、円筒状のオーバーキャップを容器本体に対して上方から押し込むことで閉蓋し、オーバーキャップを回動することで開蓋する容器において、オーバーキャップを把持していずれかの方向へ回動させることにより、簡単かつ確実にオーバーキャップを容器本体および中栓部材から持ち上げ、開蓋することができるとともに、中栓部材の注出筒に形成される栓体を除去でき、また、内容物が粘度のある程度高い液状のものや、粘度が低い液状のものであっても、一種類の中栓部材で対応できるので、内容物の如何にかかわらず、広く使用することができる。
A 容器本体
B 中栓部材
B1 装着中栓
B1a 容器装着部
B1b 流量調整板
B2 注出中栓
B3 ヒンジ
C オーバーキャップ
h 高さ
1 口筒部
2 肩部
3 胴部
4 係合突条
5 ネックリング
6 段部
10、20 上壁
11、21 外筒
11a、15a、21a、27a 外周面
12、22 内筒
13 装着筒
14 係合部
15 下山形突部
15b 下山段面
15c 上端段面
15d 底段部
16 係合突部
17 整流壁
18 突部
19 流路孔
23 注出筒
24 弱化部
25 栓体
26 係合凸条
27 上山形突部
27b 上山段面
27c 下端段面
27d 頂段部
28 筒状壁
29 嵌合突条
30 外歯
31 山形突部
35 頂壁
36 外周壁
37 嵌合部
38 嵌入ボス部
39 密封リング
40 中筒壁
41 装着筒壁
42 開閉突部
42a 頂面部
42b 内側面部
42c 下端面部
43 内歯
44 係止突部

Claims (5)

  1. 容器本体の口筒部に装着される中栓部材と、中栓部材を被冠する円筒状のオーバーキャップとを備える容器において、
    中栓部材は、注出筒と、注出筒に形成される栓体とを備え、
    中栓部材の外周面には、上下方向に形成される頂段部と底段部との間で連続する段面を有する山形突部が突設され、
    栓体は、注出筒内周に沿って形成される破断可能な薄肉の弱化部を介して接続され、上部中央に筒状壁が立設され、
    筒状壁の外周には、縦方向に形成される外歯が複数配設され、
    オーバーキャップは、頂壁と、外周壁とを備え、
    頂壁の裏面には、栓体を抜栓する抜栓機構を備え、
    抜栓機構は、頂壁の裏面から垂設され、注出筒を内周から密封する密封リングに設けられ、
    密封リングの内側には、閉蓋時に筒状壁の内周に嵌入する嵌入ボス部が垂設され、
    密封リングの内周には、開蓋時に筒状壁の外歯と当接する縦方向に形成される内歯が複数配設され、
    オーバーキャップの内側には、閉蓋時に下端面部が山形突部の段面の底段部と当接する開閉突部を備えることを特徴とする容器。
  2. 中栓部材は、容器本体の口筒部に装着される装着中栓と、装着中栓上部に装着される注出中栓とを備えることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 中栓部材の山形突部は、装着中栓に突設される底段部が形成される下山形突部と、注出中栓に突設される頂段部が形成される上山形突部とに分割されることを特徴とする請求項2に記載の容器。
  4. 中栓部材は、装着中栓と注出中栓とがヒンジを介して連設されることを特徴とする請求項2または3に記載の容器。
  5. 装着中栓は、容器装着部と、流量調整板とを備え、
    流量調整板は、容器装着部の内周側に連設される整流壁と、整流壁に複数形成される流路孔とを備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の容器。
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