JP7341619B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
このため、開封時に上蓋の指掛け部を持ち上げるだけで、封緘部材をキャップ本体から切り離すとともに、上蓋を開蓋することができるヒンジキャップも開発されているが、このヒンジキャップでは、開封時にキャップ本体から切り離された封緘部材が飛び散り、調理中の食物に入ってしまうおそれがあった。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とし、右方向を「背面側」(ヒンジ側)とし、左方向を「正面側」(ヒンジと反対側)とする。
薄肉壁13は、容器本体Eにキャップ本体Bを装着した際に、薄肉壁13の下端が、容器本体Eのネックリング3上面との間に隙間ができない高さで形成されている。
押え凸部25は、閉蓋時に、上蓋Cの密封筒37の先端部が傾斜面25aに近接あるいは当接する高さに形成されている。
突出部24は、底部23の中央部から上方に立設される肉厚の筒壁28と、筒壁28の上端を閉塞する天壁29とから構成され、筒壁28の外周面には、上端から下端まで上下方向に凹設された溝部30が複数形成されている。
なお、本実施形態では、溝部30は、正面側と背面側に対面する位置と、それぞれの位置から60°ずつ離れた位置との計6個が形成されている。
側周壁36の正面側の外周には、セット時に、キャップ本体Bの外周壁部11から立設された封緘部材Fを収納する蓋封緘部40が形成されている。
係止突部45は、窓部44の底面から連なって内方に延びる上面45aと、上面45aの先端部45bから下方外側に向かって傾斜する下傾斜面45cとが形成されている。
封緘壁部51の厚さは、間隔αから突出寸法βを引いた距離とほぼ同じか、わずかに小さく形成され、セット時に封緘壁部51の外周面が蓋封緘部40の係止突部45の先端部45bと近接または軽く当接するように形成されている。
本実施形態のヒンジキャップAは、図3に示すように、開蓋した状態で一体成形により製造される。
次に、開蓋した状態から上蓋CをヒンジDを介してキャップ本体Bに対して閉蓋方向に回動し、上蓋Cの側周壁36の係合凹部39とキャップ本体Bの蓋係合部9とを嵌合させ、ヒンジキャップAを閉蓋し、封緘状態にセットする。
その際、封緘部材Fの上傾斜面53が蓋封緘部40の係止突部45の下傾斜面45cと当接し、係止突部45および正面壁41の下部を外側に押し広げて挿入されていき、封緘部材Fの封緘突部52が蓋封緘部40の係止突部45を乗り越えて挿入が進んでいく。
セット完了後には、図1に示すように、封緘部材Fの封緘突部52の表示部54は、蓋封緘部40の窓部44より上方に位置するので、表示部54は、外部から視認されない。
ヒンジキャップAは、閉蓋した状態で、打栓または上蓋Cを下にした容器の倒立落下時などにより、とくに上蓋Cの頂壁35と側周壁36との角部に押圧力が加えられると、上蓋Cの密封筒37の先端部が、整流筒体Gの押え凸部25の傾斜面25aに当接し、上蓋Cが押し潰されて変形することを防止することができる。
以上のように、打栓または容器の倒立落下時に、上蓋Cがキャップ本体Bに対して押し込まれても、上蓋Cの中筒壁38とキャップ本体Bの上壁6との当接、および密封筒37の先端部を押え凸部25が受けることにより、上蓋Cがキャップ本体Bに対して押し潰されて変形することを防止している。
図1に示す状態から指掛け部43を持ち上げると、上蓋Cは、容器本体Eに装着されたキャップ本体Bに対して、ヒンジDを支点にして正面側から持ち上げられるが、キャップ本体Bから立設された封緘部材Fは、そのまま封緘突部52が上蓋Cの収納スペース46内を摺動し、その後、図4(a)に示すように、封緘部材Fの封緘突部52は、下面52bが蓋封緘部40の係止突部45の上面45aと当接して係合する。
封緘部材Fは、弱化部50が破断することによりキャップ本体Bの装着部5から切り離されると、上蓋Cの蓋封緘部40に移行するとともに、上蓋Cは、開蓋する。
これにより、封緘突部52の外周面52aに設けた表示部54を外部から窓部44を通して視認することができ、再度閉蓋しても一度開封したことが外部から判別でき、不正開封を防止することができる。
また、封緘部材Fの封緘壁部51の下部が蓋封緘部40から下方に突出するので、閉蓋の際に、密封筒37等から垂れた液が閉蓋の衝撃により正面に飛び散ることを防止することができる。
次に、内容液の使用が終わると、容器を正立させることで、注出筒8内に残留する内容液は、整流筒体G内に流れ落ち、吐出口26から容器本体E内に回収でき、注出筒8および整流筒体Gの中に内容液はほとんど残らない。
B キャップ本体
C 上蓋
D ヒンジ
E 容器本体
F 封緘部材
G 整流筒体
α 間隔
β 突出寸法
1 口部
2 嵌合突部
3 ネックリング
5 装着部
6 上壁
7 注出口
8 注出筒
9 蓋係合部
10 内筒
11 外周壁部
12 係合突部
13 薄肉壁
14 外周切り込み部
15 スリット溝
20 上部側壁
21 段壁部
22 下部側壁
23 底部
24 突出部
25 押え凸部
25a 傾斜面
26 吐出口
27 空気置換孔
28 筒壁
29 天壁
30 溝部
35 頂壁
36 側周壁
37 密封筒
38 中筒壁
39 係合凹部
40 蓋封緘部
41 正面壁
42 側壁
43 指掛け部
44 窓部
45 係止突部
45a 上面
45b 先端部
45c 下傾斜面
46 収納スペース
50 弱化部
51 封緘壁部
52 封緘突部
52a 外周面
52b 下面
53 上傾斜面
54 表示部
Claims (5)
- 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側から切り離し可能に立設された封緘部材とを備え、
上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側に形成され、セット時に封緘部材を収納する蓋封緘部と、蓋封緘部から突設された指掛け部とを備え、
蓋封緘部は、開封時に封緘部材と係合する係止突部と、指掛け部の上方に開口された窓部とを備え、
封緘部材は、開封時に、キャップ本体から切り離されて蓋封緘部に移行するとともに、蓋封緘部の窓部から視認可能な表示部を備えることを特徴とするヒンジキャップ。 - 蓋封緘部は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された正面壁と、正面壁に開口された窓部とを備え、
封緘部材は、セット時に、正面壁と装着部の外周面との間に形成された収納スペースに下方から挿入されることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。 - 封緘部材は、装着部から破断可能な弱化部を介して立設された封緘壁部と、封緘壁部の上部に形成され、開封時に蓋封緘部の係止突部と係合する封緘突部とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
- 封緘部材の封緘突部は、セット時に窓部より上方に位置し、開封後に窓部に位置することを特徴とする請求項2または3に記載のヒンジキャップ。
- 封緘部材は、封緘突部に表示部を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のヒンジキャップ。
Priority Applications (1)
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JP2020094640A JP7341619B2 (ja) | 2020-05-29 | 2020-05-29 | ヒンジキャップ |
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JP2021187505A JP2021187505A (ja) | 2021-12-13 |
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ID=78848682
Family Applications (1)
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JP (1) | JP7341619B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005231646A (ja) | 2004-02-18 | 2005-09-02 | Toppan Printing Co Ltd | 不正開封防止及び分別回収機能付キャップ |
JP2006151489A (ja) | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 蓋付きキャップ |
JP2014015242A (ja) | 2012-07-10 | 2014-01-30 | Toppan Printing Co Ltd | 打栓口栓 |
JP2014189315A (ja) | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Mikasa Sangyo Co Ltd | 不正開封防止機構を有するヒンジキャップ |
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2020
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JP2014189315A (ja) | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Mikasa Sangyo Co Ltd | 不正開封防止機構を有するヒンジキャップ |
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