JP6812074B2 - 封印付きヒンジキャップ - Google Patents
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Description
また、未開封であることを確認するため、開蓋して音や感触を確かめる必要があり、実際に開蓋作業をしないと、未開封かどうか解らなかった。
ヒンジキャップCは、注出中栓Bに装着されるキャップ本体C1と、キャップ本体C1にヒンジC2を介して開閉可能に取り付けられ、内方に移行栓Dが装着される上蓋C3とを具え、ヒンジキャップCは、少なくともキャップ本体C1と上蓋C3の一方が透明または半透明に形成されている。
キャップ本体C1あるいは上蓋C3のどちらか一方を透明または半透明にした場合は、キャップ本体C1と上蓋C3が別部材で構成されることになる。
また、キャップ本体C1だけを透明または半透明にした場合は、封印リングD3の外面に、例えば「開封済」等と表記しておくと、上蓋C3を開封した際、封印リングD3が落下するので、キャップ本体C1の側面から確認することができる。
移行栓Dは、ヒンジキャップCの上蓋C3に装着され、注出中栓Bの注出口を密封する栓本体D1と、注出中栓Bと係合して上昇が規制される封印リングD3と、栓本体D1と封印リングD3とを連結する破断可能な連結部として、複数配設されたブリッジD2とを具えている。
注出筒部5の先端は、外周に向けて末広がりに形成されるラッパ状湾曲部9が形成されている。
固定部材係合リブ12の内側面上部には、固定部材B3の下面外縁と係合する係合突部14が突設されている。
外筒16の内周面下部には、容器本体Aの係合突条2に嵌合する係合凹部18が形成され、また、外筒16の下端部付近には、容器を使用した後に注出中栓Bを容器本体Aから分別廃棄するための分離機構が設けられ、外筒16の外周面に分離タブ19が連設されている。
頂壁20には、中央に上面から見て十字状のスリット22が穿設されている。
フランジ壁24は、上面が係合筒21の下端面および中栓本体B1の移行栓装着筒部6の下端面内縁に当接し、側周面が固定部材係合リブ12の上部に形成された係合突部14と嵌合することで、弁部材B2を中栓本体B1に固定するように形成されている。
注出中栓Bにキャップ本体C1を装着した際に、内周壁26は、下端面が中栓本体B1の容器嵌合部8の上壁15の上面に当接し、内周面がキャップ装着筒部7の装着突部13外面に当接するように形成され、また、内周壁26の内周面の所定の位置には、上面部が装着突部13の下面部に係合する係合突部28が突設されている。
側周壁31のヒンジC2と反対側の外周上端部には、摘み片35が突設されている。
装着筒壁33の内周下部には、係合凹部36が凹設されている。
係合周壁部42は、上面が上蓋C3の頂壁30下面に当接し、外周が装着筒壁33内周に係合するように形成され、外周の所定の位置には係合凹部36に係合する係止突部45が突設され、また、上面のヒンジC2側には、位置合わせ突部34が挿入される位置合わせ凹部46が凹設されている。
側周壁部43の下端部は、図1、図2(b)に示すように、ヒンジC2側に比べヒンジC2と反対側が高さh分だけ上方に傾斜するように形成されている。
移行栓Dは、封印リングD3の上部が、閉蓋したヒンジキャップCのキャップ本体C1の上壁25より上にある高さでヒンジキャップC内に装着されるように形成されている。
図1に示す本実施例の容器の組み立て工程としては、ヒンジキャップC内に移行栓Dを装着する際には、開蓋したヒンジキャップCの上蓋C3の装着筒壁33内に移行栓Dの栓本体D1を位置合わせして挿入し、栓本体D1の係合周壁部42の係止突部45に対して上蓋C3の装着筒壁33の内周下端が乗り越え、係合凹部36と係合させて、上蓋C3に移行栓Dを装着する。
その際、上蓋C3のヒンジC2側の位置合わせ突部34が栓本体D1の係合周壁部42の位置合わせ凹部46に挿入される位置にないと装着が阻害されるので、上蓋C3と移行栓Dとは、位置合わせしないと装着されないようになっている。
また、移行栓Dは、封印リングD3の上部が、閉蓋したキャップ本体C1の上壁25より上にある高さでヒンジキャップC内に装着されている。
また、上蓋C3内に装着した栓本体D1の密封栓部41の外周が中栓本体B1の注出筒部5の内周に挿入され、密封するとともに、封印リングD3の係合突部47が中栓本体B1の移行栓装着筒部6の係止突部11を乗り越え、係合し、移行栓Dが中栓本体B1に装着される。
その際、上蓋C3とともに上蓋C3に装着された移行栓Dの栓本体D1もヒンジC2を中心として廻動し、栓本体D1の密封栓部41が中栓本体B1の注出筒部5から引き抜かれていき、開封されていく。
ブリッジD2は、栓本体D1の側周壁部43の傾斜によりヒンジC2と反対側のブリッジD2bが一番高く、また、封印リングD3の上端面との連設部の横断面面積が一番小さいので、破断し易くなっており、簡単に破断される。
ブリッジD2bが破断されるとともに、ブリッジD2bからヒンジC2側のブリッジD2aに向かい徐々に高さが低く、また、横断面積が徐々に大きく形成されているので、栓本体D1の上昇具合により最後の方になると破断し易くなるということがなく、一定の負荷でブリッジD2の破断を進めることができ、開蓋に対して掛かる力を一定に保つことができる。
また、ブリッジD2が全て破断されることで、栓本体D1に連結されていた封印リングD3が切り離され、封印リングD3は、係合突部47と移行栓装着筒部6の係止突部11との係合が外れるとともに、移行栓装着筒部6の外周で、且つ上端がキャップ本体C1の上壁25より下側に隠れるように下方に落ちる。
開蓋後に、容器を傾けて、容器本体A内の内容物を注出中栓Bの弁部材B2を通し、中栓本体B1の注出筒部5から注出する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図5、図6に示すように、Aは容器本体、Bは容器本体Aに装着され、注出口を有する注出中栓、Cは注出中栓Bに装着されるヒンジキャップ、Eは注出中栓Bの注出口を密封する移行栓である。
移行栓Eは、ヒンジキャップCの上蓋C3に装着され、注出中栓Bの注出口を密封する栓本体E1と、栓本体E1の外周下端に破断可能な連結部E2を介して連結された封印リングE3とを具えている。
切断窓51の両側部は側方に向かって鋭角の角部が形成されている。
なお、栓本体E1の側周壁部43の下端面は、傾斜していなくても構わないことから、弱化部50の高さも一定幅で構わない。
本実施例における開蓋の際に、上蓋C3とともに、上蓋C3に装着された移行栓Eの栓本体E1もヒンジC2を中心として廻動する。
栓本体E1がヒンジC2と反対側から上方に引っ張られると、封印リングE3は中栓本体B1との係合により上昇が規制されているので、栓本体E1と封印リングE3とを連結する連結部E2に負荷が掛かり、弱化部50が破断されていく。
弱化部50は、ヒンジC2と反対側に切断窓51が穿設されており、切断窓51は、上方に広げられるとともに、切断窓51の両側が側方に向かって角部があるので、弱化部50は、切断窓51の両側に形成された角部の先端から破断し始め、一定の負荷で弱化部50の破断を進めることができ、開蓋に対して掛かる力を一定に保つことができる。
また、弱化部50が全て破断されることで、栓本体E1に連結されていた封印リングE3が切り離され、封印リングE3は、上端がキャップ本体C1の上壁25より下側に隠れるように下方に落ちるので、透明または半透明である上蓋C3の外から中を見て、連結部E2の破断の有無及び封印リングE3が上壁25より上にあるか無いかで、キャップの開封状態を視認することができ、不正開封を判別することができる。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
B 注出中栓
B1 中栓本体
B2 弁部材
B3 固定部材
C ヒンジキャップ
C1 キャップ本体
C2 ヒンジ
C3 上蓋
D、E 移行栓
D1、E1 栓本体
D2、D2a、D2b ブリッジ(連結部)
D3、E3 封印リング
E2 連結部
1 口筒部
2 係合突条
5 注出筒部
6 移行栓装着筒部
7 キャップ装着筒部
8 容器嵌合部
9 ラッパ状湾曲部
10 弁部材係合部
11、45 係止突部
12 固定部材係合リブ
13 装着突部
14、47、28 係合突部
15、25、40 上壁
16 外筒
17 内筒
18、36 係合凹部
19 分離タブ
20、30 頂壁
21 係合筒
22 スリット
23 筒壁
24 フランジ壁
26 内周壁
27 外周壁
31 側周壁
33 装着筒壁
34 位置合わせ突部
35 摘み片
41 密封栓部
42 係合周壁部
43 側周壁部
46 位置合わせ凹部
50 弱化部
51 切断窓
Claims (5)
- 容器本体の口筒部に装着され、注出口を有する注出中栓と、注出中栓に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋と、注出口を密封する移行栓とからなり、
キャップ本体と上蓋は、少なくとも一方が透明または半透明に形成され、
移行栓は、上蓋に装着され、注出口を密封する栓本体と、注出中栓と係合して上昇が規制される封印リングと、栓本体と封印リングとを連結する破断可能な連結部とを具え、
最初の開蓋時に、栓本体と封印リングとの連結部が破断して、封印リングが下降することを特徴とする封印付きヒンジキャップ。 - 上蓋と栓本体は、互いに位置合わせする位置合わせ部材を有し、
移行栓は、上蓋に対して位置合わせされることを特徴とする請求項1に記載の封印付きヒンジキャップ。 - 栓本体の下端部は、ヒンジ側よりヒンジと反対側が上方に傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の封印付きヒンジキャップ。
- 連結部は、複数のブリッジであり、
ブリッジは、ヒンジ側のブリッジからヒンジと反対側のブリッジに向かい封印リングの上端面との連設部の横断面面積が徐々に小さくなるよう形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の封印付きヒンジキャップ。 - 連結部は、破断可能な薄肉に形成された弱化部であり、
弱化部のヒンジと反対側に所定の範囲で切断窓が穿設され、
切断窓の両側部は、側方に向かって角部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の封印付きヒンジキャップ。
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