JP2022057273A - ヒンジキャップ - Google Patents

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茂 早川
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Abstract

Figure 2022057273000001
【課題】 開封時に摘み部を持ち上げるだけで、係止片を摘み部から切り離すとともに、キャップ本体の封緘係合部に移行した状態で開蓋できるヒンジキャップを提供すること。
【解決手段】 容器本体Eに装着されるキャップ本体Bと、キャップ本体BにヒンジDを介して連設された上蓋CとからなるヒンジキャップAであって、キャップ本体Bは、容器本体Eの口部1に装着される装着部5と、装着部5のヒンジDと反対側に形成された封緘係合部Fとを備え、上蓋Cは、頂壁40と、頂壁40の周縁から垂設された側周壁41と、側周壁41のヒンジDと反対側から突設された摘み部44と、摘み部44から垂下された係止片45とを備え、係止片45は、セット時に封緘係合部Fと係合し、開封時に、摘み部44から切り離されて封緘係合部Fに移行することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャップ本体に上蓋がヒンジを介して連設されたヒンジキャップに関し、とくに開封されたことを簡単に視認できる機構を備えるヒンジキャップに関するものである。
内容液を収納した容器本体の口部に、キャップ本体に上蓋がヒンジを介して連設されたヒンジキャップを装着した各種容器において、これら内容液が不正に抜き取られたり、詰め替えられないように、キャップ本体に封緘部材を連設し、未開封状態時に、封緘部材を上蓋と係合させることにより閉蓋状態を維持させ、封緘部材の有無で視覚的に開封状態を確認できるようにしたヒンジキャップは従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-214241号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、ヒンジキャップを開封する際に、封緘部材をキャップ本体から切り離した後に、上蓋の指掛けに指を掛け、上蓋を押し上げて開蓋するという2つの操作が必要となるため、開蓋に手間を要するという問題があった。
このため、開封時に上蓋の摘み部を持ち上げるだけで、封緘部材をキャップ本体から切り離すとともに、上蓋を開蓋することができるヒンジキャップも開発されているが、このヒンジキャップでは、開封時にキャップ本体から切り離された封緘部材が飛び散り、調理中の食物に入ってしまうおそれがあった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、開封時に摘み部を持ち上げるだけで、係止片を摘み部から切り離すとともに、キャップ本体の封緘係合部に移行した状態で開蓋できるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器本体に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に形成された封緘係合部とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部と、摘み部から垂下された係止片とを備え、係止片は、セット時に封緘係合部と係合し、開封時に、摘み部から切り離されて封緘係合部に移行することを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップの実施形態として、封緘係合部は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された係合壁を備え、係止片は、セット時に、係合壁と装着部の外周面との間に上方から挿入されることを特徴とする構成、また摘み部は、側周壁から所定の角度範囲に延設された鍔部と、鍔部を貫通する開口部とを備え、係止片は、開口部から破断可能な連結片を介して垂下されることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップの具体的実施形態として、封緘係合部は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された係合壁と、係合壁の内側に形成された係合突部とを備え、係止片は、セット時に係合突部と係合する係止突部を備えることを特徴とする構成、また係止片は、摘み部と破断可能な連結片を介して接続された抜け止め部と、抜け止め部から垂下された足部と、足部の下部に形成され、セット時に封緘係合部と係合する係止突部とを備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、ヒンジキャップを開封すると、係止片が上蓋の摘み部から切り離されて封緘係合部に移行することから、係止片の位置により、開封されたことを簡単に視認することができ、不正開封を防止できるとともに、開封時に摘み部から切り離された係止片が飛び散り、調理中の食物に入るおそれもなくなる。
本発明の第1実施例であるヒンジキャップを装着した容器の開封前の状態を示す説明図で、(a)は側断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップの開蓋時を示す説明図で、(a)は上面図、(b)は側断面図である。 本発明の第1実施例であるヒンジキャップを装着した容器の開封後の状態を示す説明図で、(a)は側断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを装着した容器の開封前の状態を示す説明図で、(a)は側断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップの開蓋時を示す説明図で、(a)は上面図、(b)は側断面図である。 本発明の第2実施例であるヒンジキャップを装着した容器の開封後の状態を示す説明図で、(a)は側断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とし、右方向を「背面側」(ヒンジ側)とし、左方向を「正面側」(ヒンジと反対側)とする。
図1において、Aは容器本体Eに打栓されるキャップ本体Bと、キャップ本体BにヒンジDを介して連設された上蓋Cとからなるヒンジキャップである。
図1(a)に示すように、容器本体Eは、口部1を備え、口部1の外周には、上部の嵌合突部2と、嵌合突部2の下方にネックリング3とが形成されている。
図1および図2に示すように、キャップ本体Bは、容器本体Eの口部1に装着される装着部5と、装着部5の内縁上端から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する上壁6と、上壁6を貫通する注出口7と、上壁6の注出口7の周囲に立設された注出筒8と、装着部5の正面側(ヒンジDと反対側)に連設された封緘係合部Fと、注出口7の周囲から下方に設けられた有底の整流筒体Gとを備えている。
なお、本実施例では、注出口7および注出筒8は、キャップ本体Bの中央部から正面側に偏った位置に設けられているが、注出口7および注出筒8は、中央部にあっても構わない。
装着部5は、上壁6の外縁に連設され、上蓋Cと係合する環状の蓋係合部9と、蓋係合部9の内周縁から垂設された内筒10と、蓋係合部9の外周縁から垂設され、背面側(ヒンジD側)の上端部にヒンジDが連設され、正面側に封緘係合部Fが連設される外周壁部11とから構成されている。
外周壁部11は、正面側の外周に所定の範囲で封緘係合部Fが連設され、内周下部に容器本体Eの口部1の嵌合突部2と係合する係合部12が設けられ、下端部は、容器本体Eにキャップ本体Bを装着した際に、容器本体Eのネックリング3上面との間に隙間ができないように、当接または近接する高さで形成された下部壁部13となっている。
外周壁部11は、図2に示すように、ヒンジDの左右いずれかの近傍に、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部14が上方から切り込まれ、外周切り込み部14の内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として背面側の円周方向に所定の範囲延びるように、スリット溝15が上方から凹設されている。
このため、ヒンジキャップAは、容器の廃棄時に、ヒンジDを介して上蓋Cを引き下げると、外周切り込み部14が縦方向引き裂きライン、スリット溝15が周方向引き裂きラインとなり、外周壁部11は、外周切り込み部14を起点に周方向に破断され、破断された部分の係合部12と容器本体Eの口部1との係合が外されていき、簡単にヒンジキャップAを容器本体Eから引き離し、分別して廃棄することができる。
図1および図2に示すように、封緘係合部Fは、外周壁部11の上端より上下寸法αだけ低い位置から下方に延びるように形成され、外周壁部11の外周面との間に、挿入空間βを形成するように周方向に設けられた係合壁20と、係合壁20の両端から外周壁部11に向けて連結部となる側壁21とからなり、係合壁20の内周上部には、上端から内周側下方に向けて傾斜する傾斜上面22aと、下端に段下面22bとを形成するように突設された係合突部22が設けられている。
整流筒体Gは、上壁6の注出口7の周囲から下方に垂設された円筒状の上部側壁25と、上部側壁25の内周下端に連設されたリング状の段壁部26と、段壁部26の内縁下面に垂設された円筒状の下部側壁27と、下部側壁27の下端部を閉塞するように、内方に延設されたリング状の底部28と、底部28の中央から注出口7の高さまで立設された中空の突出部29とから構成されている。
段壁部26の上面には、内側端が高く、外方に向けて下り勾配の傾斜面30aが形成された押え凸部30が周設されている。
下部側壁27の正面側には、所定の高さから下端までに切り欠かれた吐出口31が開口され、下部側壁27の背面側には、上部に空気置換孔32が開口されている。
突出部29は、底部28の中央部から上方に立設される肉厚の筒壁33と、筒壁33の上端を閉塞する天壁34とから構成され、筒壁33の外周面には、上端から下端まで上下方向に凹設された溝部35が複数形成されている。
なお、本実施例では、溝部35は、正面側と背面側に対面する位置と、それぞれの位置から60°ずつ離れた位置との計6個が形成されている。
上蓋Cは、頂壁40と、頂壁40の周縁から垂設され、外周下端の所定の位置にヒンジDを連設する側周壁41と、頂壁40下面から垂設され、閉蓋時に外周がキャップ本体Bの注出筒8の内周に挿入される密封筒42と、頂壁40下面の密封筒42の外側から垂設され、下端面が上壁6上面に近接または当接する中筒壁43とを備え、側周壁41の正面側には、下端部から摘み部44が突設され、摘み部44には、切り離し可能に係止片45が連設されている。
摘み部44の厚さ(上下寸法)は、封緘係合部Fの設置位置として設定された上下寸法αより小さい寸法で形成されることが好ましい。
側周壁41の内周下端部には、拡径され、キャップ本体Bの蓋係合部9の上面および外周と係合する係合凹部46が設けられている。
側周壁41の正面側の外周には、中央から両側の所定の範囲まで周方向に延びる外周凹部47が形成され、摘み部44は、外周凹部47の下端部から突設されている。
側周壁41の外周凹部47が形成された部分は、壁の厚さが、他の部分の壁の厚さに比べ薄肉となり、特に、側周壁41の内周側から凹設された係合凹部46がある箇所は、最薄肉となる薄肉壁部41aとなっている。
密封筒42は、閉蓋時に、先端部42cがキャップ本体Bの整流筒体Gの押え凸部30の傾斜面30aに近接あるいは当接する高さに形成され、外周下部には、キャップ本体Bの注出筒8の内周面と圧接するシール部42aと、注出口7内周面に近接あるいは当接する下部シール部42bとが形成されている。
摘み部44は、閉蓋時に封緘係合部Fの上方を覆うように、側周壁41の正面側から所定の角度範囲で円弧状に延設された鍔部50と、鍔部50の中央部に形成され、上面から下面まで貫通する開口部51とを備えている。
開口部51の内側には、破断可能な連結片52を介して垂下される係止片45が設けられている。
係止片45は、開口部51の内周と破断可能な連結片52を介して接続されるとともに、開口部51の開口を塞ぐ形状に形成された抜け止め部53と、抜け止め部53から垂下され、セット時(最初の閉蓋時)に、内側面がキャップ本体Bの外周壁部11外周の正面側を覆うように、円弧状に形成された足部54と、足部54の下部に形成された断面が楔状の係止突部55とを備えている。
係止突部55は、下端から正面側の斜め上方に延びる傾斜下面55aと、上端に段上面55bを形成するように突設され、セット時に、封緘係合部Fの係合突部22と係合する。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップAは、図2に示すように、開蓋した状態で一体成形により製造される。
次に、開蓋した状態から上蓋CをヒンジDを介してキャップ本体Bに対して閉蓋方向に回動し、上蓋Cの側周壁41の係合凹部46とキャップ本体Bの蓋係合部9とを嵌合させ、ヒンジキャップAをセット(閉蓋)する。
セット時に、封緘係合部Fの挿入空間β内に上蓋Cの摘み部44から垂下された係止片45が上方から挿入され、係合壁20の係合突部22の傾斜上面22aに、係止片45の係止突部55に形成された傾斜下面55aが当接し、係止突部55が係合壁20をわずかに押し拡げながら係合突部22を乗り越え、挿入空間β内に係止片45が挿入される。
最後は、図1に示すように、係止片45の足部54は、内側面がキャップ本体Bの外周壁部11の外周面に沿って近接するとともに、係止突部55の段上面55bが係合壁20の係合突部22の段下面22bに係合し、閉蓋状態が維持される。
また、セット時に、上蓋Cの密封筒42の外周下部は、シール部42a外周がキャップ本体Bの注出筒8の内周下部に密着してシールされるとともに、密封筒42の下部シール部42b外周が注出口7内周面に近接あるいは当接して仮シールされる。
セットが完了したヒンジキャップAは、内容液が充填された容器本体Eの口部1に打栓により装着する。
ヒンジキャップAは、閉蓋した状態で、打栓または上蓋Cを下にした容器の倒立落下時などにより、とくに上蓋Cの頂壁40と側周壁41との角部に押圧力が加えられると、上蓋Cの密封筒42の先端部42cが、整流筒体Gの押え凸部30の傾斜面30aに当接し、上蓋Cが押し潰されて変形することを防止することができる。
さらに、押え凸部30の傾斜面30aが外方に向けて下り勾配で傾斜することにより、密封筒42の先端部42cを押し込む力が外側に向かう力に分力され、密封筒42は、先端部42cから外側に押し拡げられ、密封筒42のシール部42aと注出筒8の内周面下部とで形成されるシールおよび下部シール部42bと注出口7の内周面とで形成される仮シールにより容器本体E内の密封性を確保できるので、衝撃により、片方のシールが外れる場合にも、他方のシールによりシールされ、内容液が漏れることがない。
また、上蓋Cの中筒壁43の先端部がキャップ本体Bの上壁6の上面に当接し、上蓋Cが押し潰されて変形することを防止している。
以上のように、打栓または容器の倒立落下時に、上蓋Cがキャップ本体Bに対して押し込まれても、上蓋Cの中筒壁43とキャップ本体Bの上壁6との当接、および密封筒42の先端部42cを押え凸部30が受けることにより、上蓋Cがキャップ本体Bに対して押し潰されて変形することを防止している。
本実施例のヒンジキャップAは、キャップ本体Bの注出口7に、整流筒体Gが設けられているため、ヒンジキャップAの閉蓋時に容器を落下させてしまい、容器本体E内の内容液が激しく揺れても、内容液は、整流筒体Gの底部28および下部側壁27に当たって勢いが抑えられ、また、吐出口31から侵入した内容液も突出部29の外周に当たって勢いが押さえられるので、内容液が注出筒8内の上蓋Cの密封筒42より内側の頂壁40を勢いよく押し上げ、開蓋させてしまうことがない。
本実施例のヒンジキャップAが装着された容器は、打栓後に、キャップ本体Bの外周壁部11の下端に設けた下部壁部13が容器本体Eのネックリング3上面との間に隙間ができないようにしているので、いたずら等によるヒンジキャップAを容器本体Eから外すことを防止することができる。
本実施例のヒンジキャップAが装着された容器を最初に使用するために、開封するには、上蓋Cの摘み部44の鍔部50下面に指等を掛け、摘み部44を上方に持ち上げる必要がある。
摘み部44を持ち上げると、開口部51に連結片52を介して連設されている係止片45も持ち上げられるが、係止片45の係止突部55がキャップ本体Bの封緘係合部Fの係合壁20の係合突部22に係合しているので、係止片45は上昇することを阻止され、抵抗となる。
さらに、摘み部44を持ち上げると、連結片52が破断され、開口部51から係止片45の抜け止め部53が切り離され、係止片45は、上蓋Cの摘み部44からキャップ本体Bの封緘係合部Fに移行する。
係止片45が切り離され、開口部51が開口した摘み部44を持ち上げると、側周壁41の薄肉壁部41aも変形し、薄肉壁部41aを支点に持ち上げられ、最初に、薄肉壁部41a付近の側周壁41の係合凹部46と、キャップ本体Bの蓋係合部9との嵌合が外されていき、次第に、他の側周壁41の係合凹部46と蓋係合部9との嵌合が薄肉壁部41a側から外され、上蓋Cが持ち上がって完全に開蓋される。
さらに、上蓋Cの側周壁41の薄肉壁部41aも、開蓋の際に、その部分の壁が変形するので、上蓋Cの係合凹部46とキャップ本体Bの蓋係合部9との嵌合が強固であっても、簡単かつ弱い力で開蓋することができる。
摘み部44および上蓋Cから切り離された係止片45は、重力により足部54が封緘係合部F内に形成された挿入空間βでガイドされながら封緘係合部F内で落下し、図3に示すように、係止片45の抜け止め部53の下面が、封緘係合部Fの係合壁20の上面に当接し、係止片45は、これ以上落下するのを止められる。
また、係止片45が上昇しても、係止片45の係止突部55の段上面55bが封緘係合部Fの係合突部22の段下面22bに係合するので、係止片45が封緘係合部Fから外れて飛び散ることを防止できる。
以上のように、本実施例のヒンジキャップAは、容器の開封時に、上蓋Cの摘み部44を持ち上げることにより、初めに、摘み部44の開口部51から係止片45を切り離し、落下させた後、上蓋Cを開蓋するので、開蓋後には、必ず摘み部44の開口部51が開口しており、再度、閉蓋しても、上方から見て、摘み部44の開口部51の開口を見れば、開封したか判別でき、また、正面側から見ると、係止片45が落ちて抜け止め部53が封緘係合部Fに移行するので、開封状態を視認でき、不正開封を防止することができる。
内容液の使用時には、整流筒体Gの底部28から突出部29が立設されているので、容器を大きく傾けてしまい、吐出口31から内方に内容液が勢いよく流入してきても、突出部29の筒壁33外周の溝部35に当たって、勢いが押さえられ、注出筒8から整流された内容液を注出することができる。
整流筒体Gの背面側には、空気置換孔32が設けられているので、容器を大きく傾けて内容液で吐出口31が塞がっても、空気置換孔32から容器本体E内に空気が流入して空気置換をするので、内容液を脈動させずに安定して注出することができる。
次に、内容液の使用が終わると、容器を正立させることで、注出筒8内に残留する内容液は、整流筒体G内に流れ落ち、吐出口31から容器本体E内に回収でき、注出筒8および整流筒体Gの中に内容液はほとんど残らない。
次に、第1実施例のキャップ本体Aおよび上蓋Bを変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図4および図5において、Aaは容器本体Eに打栓されるキャップ本体Baと、キャップ本体BaにヒンジDを介して連設された上蓋Caとからなるヒンジキャップであり、Hは上蓋Caに別体で設けられる挿入体である。
キャップ本体Baは、容器本体Eの口部1に装着される装着部60と、装着部60の内縁上端部から立設された注出筒61と、注出筒61の内周下部に連設され、口部1を封鎖する隔壁部62と、装着部60の正面側に連設された封緘係合部Fとから構成されている。
装着部60は、上蓋Caと係合する環状の蓋係合部63と、蓋係合部63の内周縁から垂設された内筒64と、蓋係合部63の外周縁から垂設され、背面側の上端部にヒンジDが連設され、正面側に封緘係合部Fが連設される外周壁部65とから構成されている。
外周壁部65は、正面側の外周に所定の範囲で封緘係合部Fが連設され、内周下部に容器本体Eの口部1の嵌合突部2と係合する係合部66が設けられている。
隔壁部62は、注出筒61の内周側に、使用時に注出口67を開口するため、破断可能な薄肉弱化部68によって画成された抜栓部69が設けられている。
抜栓部69は、薄肉弱化部68を介して隔壁部62に連結された底壁70を備え、底壁70の正面側上面には、セット時に、挿入体Hと係合する上端が開口した筒状の引上壁71が立設されている。
引上壁71の外周のヒンジD側には、底壁70上面から延びて所定の高さに上端面72aを形成する補強リブ72が設けられ、内周には、中央部に内方を塞ぐ内隔壁73が連設され、それより上部に内周係止部74が凹設されており、内隔壁73の中央に嵌合支柱75が立設されている。
封緘係合部Fは、外周壁部65の上端より上下寸法αだけ低い位置から下方に延びるように形成され、外周壁部65の外周面との間に、挿入空間βを形成するように周方向に設けられた係合壁20と、係合壁20の両端から外周壁部65に向けて連結部となる側壁21とからなり、係合壁20の内周上部には、突設された係合突部22が設けられている。
上蓋Caは、頂壁80と、頂壁80の周縁から垂設され、外周下端の所定の位置にヒンジDを連設する側周壁81と、頂壁80の下面に垂設され、閉蓋時に外周がキャップ本体Baの注出筒61の内周上部に挿入される密封筒82と、側周壁81の正面側には、下端部から摘み部44が突設され、摘み部44には、切り離し可能に係止片45が連設されている。
側周壁81の内周下端部には、拡径され、キャップ本体Baの蓋係合部63の上面および外周と係合する係合凹部83が設けられている。
頂壁80には、密封筒82の内方の正面側寄りに形成され、上面から挿入体Hが装着される挿入段部84と、挿入段部84の内側から下方に向けて開口され、セット時に隔壁部62の引上壁71の上部外周が挿入される挿入口85とが設けられ、挿入口85の背面側には、セット時に内周が引上壁71の外周に摺接するとともに、下端面が補強リブ72の上端面72aに当接または近接する補強筒壁86が垂設されている。
摘み部44は、セット時に封緘係合部Fの上方を覆うように、側周壁81の正面側から所定の角度範囲で円弧状に延設された鍔部50と、鍔部50の中央部に形成され、上面から下面まで貫通する開口部51とを備えている。
開口部51の内側には、破断可能な連結片52を介して垂下される係止片45が設けられている。
係止片45は、開口部51の内周と破断可能な連結片52を介して接続されるとともに、開口部51の開口を塞ぐ形状に形成された抜け止め部53と、抜け止め部53から垂設され、セット時に、内側面がキャップ本体Baの外周壁部65外周の正面側を覆うように、円弧状に形成された足部54と、足部54の下部に形成された係止突部55とを備えており、係止突部55は、セット時に封緘係合部Fの係合突部22と係合する。
挿入体Hは、図4に示すように、セット時に上面が上蓋Caの頂壁80の上面と面一になるとともに、側面および下面周縁が挿入段部84と嵌合する頭部90と、頭部90の下面中央に垂設された円筒状の軸筒部91とを備えている。
軸筒部91は、外周に、セット時に引上壁71の内周係止部74と係合する外周係止部92が設けられ、内周は、引上壁71の嵌合支柱75と嵌合する嵌合凹部93となっている。
なお、挿入体Hと引上壁71との嵌合構造は、本実施例に限定されず、挿入体Hは、引上壁71と外れないように固定されていれば、どのような形態でも構わない。
また、抜栓部69は、引上壁71を設ける代わりに、底壁70に開口部を設けて挿入体Hを嵌合させたり、または、底壁70に凹部を設け、凹部内で挿入体Hを嵌合させる構造としてもよい。
さらに、挿入体Hを設ける代わりに、上蓋Caの頂壁80側と抜栓部69側とを溶着あるいは超音波接着等で直に接合させる構造としてもよい。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例では、第1実施例と同様に、一体成形で製造されたヒンジキャップAaは、図5に示すように、開蓋した状態で得られる。
次に、上蓋CaをヒンジDを介してキャップ本体Baに対して閉蓋方向に回動し、ヒンジキャップAaをセット(閉蓋)する。
その際、キャップ本体Baの抜栓部69から立設された引上壁71の外周上部は、上蓋Caの挿入口85および補強筒壁86内周に摺接し、さらに、上蓋Caの密封筒82の外周が、キャップ本体Baの注出筒61の内周に密接してシール部を形成するとともに、キャップ本体Baの蓋係合部63と、上蓋Caの側周壁81の係合凹部83とが嵌合して、閉蓋状態となる。
次に、挿入体Hは、上蓋Caの頂壁80に開口された挿入口85から抜栓部69に押し込まれると、軸筒部91が引上壁71の内周係止部74と嵌合支柱75との間に挟み込まれ、図4に示すように、上蓋Caの頂壁80とキャップ本体Baの抜栓部69とを挿入体Hにより一体に連結するように装着する。
その際、挿入体Hの頭部90は、上蓋Caの挿入段部84に嵌合して固定され、引上壁71の上端面が挿入体Hの頭部90の下面に当接または近接するとともに、引上壁71の内周および内周係止部74および嵌合支柱75が挿入体Hの軸筒部91の外周および外周係止部92および嵌合凹部93と嵌合して固定され、装着が完了する。
挿入体Hが装着されたヒンジキャップAaは、内容液が充填された容器本体Eの口部1に装着部60をあてがい、上方から押圧して打栓することにより容器本体Eに装着される。
次に、本実施例のヒンジキャップAaを最初に使用する際には、まず、上蓋Caの摘み部44を持ち上げ、連結片52を破断し、開口部51から係止片45の抜け止め部53を切り離し、摘み部44から係止片45を切り離した後、さらに開蓋を進め、上蓋Caの密封筒82外周とキャップ本体Baの注出筒61内周との密接を外し、さらに、上蓋Caの側周壁81の係合凹部83とキャップ本体Baの蓋係合部63との嵌合を外しながら開蓋していく。
同時に、上蓋Caの挿入段部84に装着された挿入体Hの頭部90が引き上げられるとともに、挿入体Hの軸筒部91と連結されたキャップ本体Baの抜栓部69が引き上げられることにより、正面側の底壁70が引き上げられ、正面側の薄肉弱化部68が破断し始め、さらに上蓋Caの摘み部44を持ち上げることにより、背面側方向に薄肉弱化部68の破断が進み、最後にヒンジDに近い部分の薄肉弱化部68が破断され、抜栓部69は、隔壁部62から除去された後、挿入体Hで連結された上蓋Caに移行し、ヒンジキャップAaは、開蓋する。
キャップ本体Baは、隔壁部62から除去された抜栓部69に注出口67が開口し、注出筒61を介して容器本体E内の内容液の注出が可能となる。
開蓋後は、図6に示すように、係止片45は、摘み部44からキャップ本体Baの封緘係合部Fに移行し、必ず摘み部44の開口部51が開口しており、再度、閉蓋しても、上方から見て、摘み部44の開口部51の開口を見れば、開封したか判別でき、また、正面側から見ると、係止片45が落ちて封緘係合部Fに移行するので、開封状態を視認でき、不正開封を防止することができる。
本発明のヒンジキャップは、上蓋の摘み部から垂下された係止片が、セット時に、封緘係合部と係合し、開封時に、摘み部から切り離されて封緘係合部に移行することにより、開封されたことが簡単に視認でき、不正開封を防止できるので、各種食品用の容器のヒンジキャップとして、広く利用することができる。
A、Aa ヒンジキャップ
B、Ba キャップ本体
C、Ca 上蓋
D ヒンジ
E 容器本体
F 封緘係合部
G 整流筒体
H 挿入体
α 上下寸法
β 挿入空間
1 口部
2 嵌合突部
3 ネックリング
5、60 装着部
6 上壁
7、67 注出口
8、61 注出筒
9、63 蓋係合部
10、64 内筒
11、65 外周壁部
12、66 係合部
13 下部壁部
14 外周切り込み部
15 スリット溝
20 係合壁
21 側壁
22 係合突部
22a 傾斜上面
22b 段下面
25 上部側壁
26 段壁部
27 下部側壁
28 底部
29 突出部
30 押え凸部
30a 傾斜面
31 吐出口
32 空気置換孔
33 筒壁
34 天壁
35 溝部
40、80 頂壁
41、81 側周壁
41a 薄肉壁部
42、82 密封筒
42a シール部
42b 下部シ-ル部
42c 先端部
43 中筒壁
44 摘み部
45 係止片
46、83 係合凹部
47 外周凹部
50 鍔部
51 開口部
52 連結片
53 抜け止め部
54 足部
55 係止突部
55a 傾斜下面
55b 段上面
62 隔壁部
68 薄肉弱化部
69 抜栓部
70 底壁
71 引上壁
72 補強リブ
72a 上端面
73 内隔壁
74 内周係止部
75 嵌合支柱
84 挿入段部
85 挿入口
86 補強筒壁
90 頭部
91 軸筒部
92 外周係止部
93 嵌合凹部

Claims (5)

  1. 容器本体に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に形成された封緘係合部とを備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部と、摘み部から垂下された係止片とを備え、
    係止片は、セット時に封緘係合部と係合し、開封時に、摘み部から切り離されて封緘係合部に移行することを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 封緘係合部は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された係合壁を備え、
    係止片は、セット時に、係合壁と装着部の外周面との間に上方から挿入されることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 摘み部は、側周壁から所定の角度範囲に延設された鍔部と、鍔部を貫通する開口部とを備え、
    係止片は、開口部から破断可能な連結片を介して垂下されることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 封緘係合部は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された係合壁と、係合壁の内側に形成された係合突部とを備え、
    係止片は、セット時に係合突部と係合する係止突部を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. 係止片は、摘み部と破断可能な連結片を介して接続された抜け止め部と、抜け止め部から垂下された足部と、足部の下部に形成され、セット時に封緘係合部と係合する係止突部とを備えることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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