JP2022027120A - 容器 - Google Patents

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JP2022027120A
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茂 早川
Shigeru Hayakawa
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Abstract

【課題】 容器本体の口部に打栓により装着されたキャップを不正に外そうとした場合に、キャップに痕跡が残る容器を提供すること。【解決手段】 容器本体Eの口部1に打栓されるキャップ本体Bと、キャップ本体Bを開閉する上蓋CとからなるキャップAを備える容器であって、容器本体Eの口部1は、嵌合突部2と、ネックリング3とを有し、キャップ本体Bは、容器本体Eの口部1を覆う外周壁部11を有し、外周壁部11は、口部1の嵌合突部2と係合する係合突部12と、係合突部12の下端からネックリング3に達する裾壁13を有し、裾壁13は、周方向に、厚肉部14と、薄肉部15とを交互に有することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、キャップを備える容器、特に容器本体からキャップを不正に外そうとした場合に痕跡が残るキャップを備える容器に関するものである。
内容液を充填した容器本体の口部に、キャップ本体に上蓋がヒンジを介して連設されたヒンジキャップを打栓により装着した各種容器において、これら内容液が不正に抜き取られたり、詰め替えられないように、キャップ本体に封緘部材を切り離し可能に連設し、未開封状態時に、封緘部材を上蓋と係合させることにより閉蓋状態を維持させ、当該封緘部材の有無で視覚的に開封状態を確認できるようにしたヒンジキャップを備える容器は従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-214241号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップを備える容器では、ヒンジキャップの不正開封は、封緘部材の有無で視覚的に確認できるが、ヒンジキャップに限らず、打栓されたキャップのキャップ本体と容器本体の口部との間に工具等を差し込んで、キャップを容器本体から不正に外そうとした場合、キャップに目立った痕跡が残らないために、キャップを容器本体から不正に外そうとしたことが外観形状から簡単に視認できないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器本体の口部に打栓により装着されたキャップを不正に外そうとした場合に、キャップに痕跡が残る容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、容器として、容器本体の口部に打栓されるキャップ本体と、キャップ本体を開閉する上蓋とからなるキャップを備える容器であって、容器本体の口部は、嵌合突部と、ネックリングとを有し、キャップ本体は、容器本体の口部を覆う外周壁部を有し、外周壁部は、口部の嵌合突部と係合する係合突部と、係合突部の下端からネックリングに達する裾壁を有し、裾壁は、周方向に、厚肉部と、薄肉部とを交互に有することを特徴とする構成を採用する。
本発明の容器の実施形態として、裾壁は、薄肉部の周方向幅の方が厚肉部の周方向幅よりも広いことを特徴とする構成を採用し、また、厚肉部の周方向幅は、1~3mmであることを特徴とする構成を採用し、また、薄肉部の周方向幅は、8~10mmであることを特徴とする構成を採用する。
本発明の容器は、上記構成を採用することにより、容器本体の口部から工具等を用いてキャップを不正に外そうとすると、キャップ本体の裾壁が破断し、薄肉部が内側に変形することから痕跡が残り、キャップを容器本体の口部から不正に外そうとしたことが外観形状から簡単に視認でき、容器本体内の内容液を詰め替えられたり、抜き取られたりすることが抑制される。
本発明の実施例であるヒンジキャップを装着した容器を示す説明図で、(a)は側断面図、(b)は正面半断面図である。 本発明の実施例であるヒンジキャップの閉蓋時を示す説明図で、(a)は側面図、(b)は下面図である。 本発明の実施例であるヒンジキャップの開蓋時を示す説明図で、(a)は上面図、(b)は側断面図である。 図1(b)の容器本体に打栓したヒンジキャップの要部を示す説明図で、(a)は裾壁を破断する前の要部断面図、(b)は裾壁を破断した後の要部断面図である。
次に、本発明の容器について、打栓するキャップをヒンジキャップとした実施例をあげ、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とし、右方向を「背面側」(ヒンジ側)とし、左方向を「正面側」(ヒンジと反対側)とする。
図1において、Aはキャップ本体Bと、キャップ本体BにヒンジDを介して連設された上蓋Cとからなるヒンジキャップであり、EはヒンジキャップAが打栓される容器本体、Fはキャップ本体Bの正面側に切り離し可能に形成され、上蓋Cと係合する封緘部材、Gはキャップ本体Bに設けられた整流筒体である。
図1に示すように、容器本体Eは、上部に口部1を有し、口部1は、外周上部にキャップ本体Bを嵌着して抜け止め保持する嵌合突部2と、嵌合突部2の下方から径方向に突設されたネックリング3とを有する。
図3に示すように、キャップ本体Bは、容器本体Eの口部1に打栓される装着部5と、装着部5の内縁上端から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する上壁6と、上壁6を貫通する注出口7と、上壁6の注出口7の周囲に立設された注出筒8と、注出口7の周囲から下方に設けられた有底の整流筒体Gとを備え、装着部5の正面側には、切り離し可能に封緘部材Fが連設されている。
装着部5は、上壁6の外縁に連設され、上蓋Cと係合する環状の蓋係合部9と、蓋係合部9の内周縁から垂設され、口部1の内周と密着する内筒10と、蓋係合部9の外周縁から垂設され、口部1の外周を覆う外周壁部11とから構成され、口部1が嵌入する環状溝を形成している。
外周壁部11は、背面側の外周上端部にヒンジDが連設されるとともに、正面側の外周上部に所定の範囲で封緘部材Fが連設されている。
さらに、外周壁部11は、内周下部に口部1の嵌合突部2と係合する係合突部12が設けられ、外周下端から内側が肉欠きされた裾壁13が口部1のネックリング3の外周に達するように、裾すぼまりに垂設されている。
図1および図4(a)に示すように、裾壁13は、容器本体Eにキャップ本体Bを打栓した際に、裾壁13の下端が、口部1のネックリング3の外周との間に隙間ができないように、少なくとも密接する高さ位置まで垂設されるので、係合突部12下面とネックリング3上面との間に空間sが形成される。なお、裾壁13は、ネックリング3の上端面に達する位置、あるいはネックリング3の外周の一部を被覆する位置まで設けてあればよい。
図2に示すように、裾壁13は、周方向に、周方向幅がw1で、肉欠きのない厚肉部14と、周方向幅がw2で、外側から肉欠きされた薄肉部15とが交互に形成されている。
ここで、薄肉部15の周方向幅w2は、厚肉部14の周方向幅w1よりも広くすることが好ましく、具体的には、厚肉部14の周方向幅w1は、1~3mmの範囲で、薄肉部15の周方向幅w2は、8~10mmの範囲であることがより好ましい。
図3(a)に示すように、外周壁部11は、ヒンジDの左右いずれかの近傍に、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部16が上方から切り込まれ、外周切り込み部16の内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として背面側(ヒンジD側)の円周方向に所定の範囲延びるように、スリット溝17が上方から凹設されている。
このため、ヒンジキャップAは、容器の廃棄時に、ヒンジDを介して上蓋Cを引き下げると、外周切り込み部16が縦方向引き裂きライン、スリット溝17が周方向引き裂きラインとなり、外周壁部11は、外周切り込み部16を起点に周方向に破断され、破断された部分の係合突部12と容器本体Eの口部1との係合が外されていき、簡単にヒンジキャップAを容器本体Eから引き離し、分別して廃棄することができる。
図1(b)に示すように、整流筒体Gは、上壁6の注出口7の周囲から下方に垂設された円筒状の上部側壁20と、上部側壁20の内周下端に連設されたリング状の段壁部21と、段壁部21の内縁下面に垂設された円筒状の下部側壁22と、下部側壁22の下端部を閉塞するように、内方に延設されたリング状の底部23と、底部23の中央から注出口7の高さまで立設された中空の突出部24とから構成されている。
図3(b)に示すように、段壁部21の上面には、内側端が高く、外方に向けて下り勾配の傾斜面25aが形成された押え凸部25が周設されている。
押え凸部25は、閉蓋時に、上蓋Cの密封筒37の先端部37cが傾斜面25aに近接あるいは当接する高さに形成されている。
図3に示すように、整流筒体Gは、下部側壁22の正面側には、所定の高さから下端までに切り欠かれた吐出口26が開口され、下部側壁22の背面側には、上部に空気置換孔27が開口されている。
突出部24は、底部23の中央部から上方に立設される肉厚の筒壁28と、筒壁28の上端を閉塞する天壁29とから構成され、筒壁28の外周面には、上端から下端まで上下方向に凹設された溝部30が複数形成されている。
図1(a)に示すように、上蓋Cは、頂壁35と、頂壁35の周縁から垂設され、外周下端の所定の位置にヒンジDを連設する側周壁36と、頂壁35下面から垂設され、閉蓋時に外周がキャップ本体Bの注出筒8の内周に挿入される密封筒37と、頂壁35下面の密封筒37の外側から垂設され、下端面が上壁6上面に近接または当接する中筒壁38とを備えている。
密封筒37は、閉蓋時に、先端部37cがキャップ本体Bの整流筒体Gの押え凸部25の傾斜面25aに近接あるいは当接する高さに形成され、外周下部には、キャップ本体Bの注出筒8の内周面と圧接するシール部37aと、注出口7内周面に近接あるいは当接する下部シール部37bとが形成されている。
図3に示すように、側周壁36の内周下端部には、拡径され、キャップ本体Bの蓋係合部9の上面および外周と係合する係合凹部39が設けられている。
側周壁36の正面側の外周には、中央から両側の所定の範囲まで周方向に延びる外周凹部40が形成され、外周凹部40の下端部から摘み部41が突設されている。
図1(a)に示すように、側周壁36の外周凹部40が形成された部分は、壁の厚さが、他の部分の壁の厚さに比べ薄肉となり、特に、側周壁36の内周側から凹設された係合凹部39がある箇所は、最薄肉となる薄肉壁部36aとなっている。
摘み部41は、基部に上面から変形凹部42が形成されているが、変形凹部42は、形成されていなくても構わない。
摘み部41の下面には、セット時に後述する封緘部材Fと係合する封緘係止部43が設けられている。
図1および図3に示すように、封緘係止部43は、摘み部41の下面から垂設され、セット時に内側面がキャップ本体Bの外周壁部11外周の正面側を覆うように、円弧状に形成された挿入壁部44と、挿入壁部44の下部に形成された断面が楔状の嵌合部45とを備えている。
嵌合部45は、下端から外側斜め上方に延びる傾斜下面45aと、傾斜下面45aから上方に延びる外側面45bと、外側面45bの上端から内側に延びる段上面45cとが形成され、セット時に封緘部材Fと係合する。
摘み部41は、後述する封緘指掛け部51から立設された係合突部56と係合する係合孔部46が周方向に沿って形成され、係合孔部46は、下部が上部よりも幅が狭く形成された係合段部46aを備えている。
図1~図3に示すように、封緘部材Fは、セット(閉蓋)時に、キャップ本体Bの装着部5の外周壁部11の正面側の外周面との間に、摘み部41の封緘係止部43が上方から挿入される挿入空間αを形成するように、周方向に設けられた封緘壁50と、封緘壁50の外周上端から径方向に突設され、閉蓋時に、摘み部41の外側面を覆うように形成された封緘指掛け部51とから構成されている。
図1に示すように、封緘壁50は、内周側を下方に向けて次第に肉厚とし、封緘係止部43の嵌合部45と係止する係止段部50aを備えるとともに、図2に示すように、両端中央部に一端部が外周壁部11の上端部に向けた連結部である変形可能な連結片52をそれぞれ備え、連結片52の他端部は、破断可能な弱化部53を介して外周壁部11にそれぞれ連設されている。
封緘指掛け部51は、閉蓋時に、摘み部41の下面から所定の間隔を隔て、摘み部41の下面よりも一回り広く形成された底壁部54と、底壁部54の外縁から立設され、摘み部41の外側面を覆う側壁部55とから構成されているが、側壁部55の高さは、少なくとも、摘み部41の下部を覆うことができれば十分である。
さらに、図3(b)に示すように、封緘指掛け部51は、底壁部54に形成された喰い切り窓58の内側から立設され、摘み部41の係合孔部46と係合する係合突部56を備え、係合突部56は、中ほどに断面が楔状の係着部57が形成され、開封時に、摘み部41の係合孔部46と係合する。
なお、本実施例では、容器本体Eの口部1に打栓するキャップをヒンジキャップAとしているが、これに限らず、ねじキャップなどの上蓋Cがキャップ本体Bを開閉するキャップであればよい。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップAは、図3に示すように、開蓋した状態で一体成形により製造される。
本実施例では、封緘指掛け部51の底壁部54に喰い切り窓58を設けることにより、底壁部54から立設された係合突部56を一体成形することができる。
次に、図3に示す開蓋した状態から上蓋CをヒンジDを介してキャップ本体Bに対して閉蓋方向に回動し、上蓋Cの側周壁36の係合凹部39とキャップ本体Bの蓋係合部9とを嵌合させ、ヒンジキャップAをセット(閉蓋)する。
セット時に、封緘部材Fの挿入空間α内に上蓋Cの摘み部41から垂下された封緘係止部43が上方から挿入され、封緘壁50の内周面に封緘係止部43の嵌合部45に形成された傾斜下面45aが当接し、嵌合部45が封緘壁50をわずかに押し拡げながら挿入空間α内に挿入壁部44が挿入される。
最後は、図1に示すように、封緘係止部43の挿入壁部44は、内側がキャップ本体Bの外周壁部11の外周面に沿って近接するとともに、嵌合部45の段上面45cが封緘壁50の係止段部50aに係合し、閉蓋状態が維持され、また、封緘部材Fの封緘指掛け部51が摘み部41の下面から所定の間隔を隔てた状態に維持される。
また、セット時に、図1(a)に示すように、上蓋Cの密封筒37の外周下部は、シール部37a外周がキャップ本体Bの注出筒8の内周下部に密着してシールされるとともに、密封筒37の下部シール部37b外周が注出口7内周面およびそれに連なる整流筒体Gの上部側壁20の内周面上部に近接あるいは当接して仮シールされる。
セットが完了したヒンジキャップAは、内容液が充填された容器本体Eの口部1に、装着部5に形成された環状溝を嵌入することにより装着する。
ヒンジキャップAは、閉蓋した状態で、打栓または上蓋Cを下にした容器の倒立落下時などにより、特に上蓋Cの頂壁35と側周壁36との角部に押圧力が加えられると、上蓋Cの密封筒37の先端部37cが、整流筒体Gの押え凸部25の傾斜面25aに当接し、上蓋Cが押し潰されて変形することを防止することができる。
さらに、傾斜面25aが外方に向けて下り勾配で傾斜することにより、密封筒37の先端部37cを押し込む力が外側に向かう力に分力され、密封筒37は、先端部37cから外側に押し拡げられ、密封筒37のシール部37aと注出筒8の内周面下部とで形成されるシールおよび下部シール部37bと注出口7の内周面とで形成される仮シールにより容器本体E内の密封性を確保できるので、衝撃により、片方のシールが外れる場合にも、他方のシールによりシールされ、内容液が漏れることがない。
また、上蓋Cの中筒壁38の先端部がキャップ本体Bの上壁6の上面に当接し、上蓋Cが押し潰されて変形することを防止している。
以上のように、打栓または容器の倒立落下時に、上蓋Cがキャップ本体Bに対して押し込まれても、上蓋Cの中筒壁38とキャップ本体Bの上壁6との当接、および密封筒37の先端部37cを押え凸部25が受けることにより、上蓋Cがキャップ本体Bに対して押し潰されて変形することを防止している。
キャップ本体Bの注出口7に、整流筒体Gが設けられているため、ヒンジキャップAの閉蓋時に容器を落下させてしまい、容器本体E内の内容液が激しく揺れても、内容液は、整流筒体Gの底部23および下部側壁22に当たって勢いが抑えられ、また、吐出口26から侵入した内容液も突出部24の外周に当たって勢いが押さえられるので、内容液が注出筒8内の上蓋Cの密封筒37より内側の頂壁35を勢いよく押し上げ、開蓋させてしまうことがない。
また、封緘部材Fは、封緘指掛け部51で摘み部41の上面以外を覆うので、容器の落下時に摘み部41の下面および先端部に床等がぶつかり開蓋させてしまうことを防止することができる。
図4(a)に示すように、容器本体Eの口部1に打栓されたヒンジキャップAを備える容器は、打栓後に、キャップ本体Bの外周壁部11の下端から垂設された裾壁13がネックリング3の外周と密接しているので、ヒンジキャップAを容器本体Eの口部1からマイナスドライバー等の工具を用いて無理に外そうとすると、裾壁13の下端とネックリング3との間に工具を差し込み、こじ開けることになる。
この場合、裾壁13は、周方向に、厚肉部14と、薄肉部15とが交互に形成されているので、工具を厚肉部14の下端から差し込むか、または薄肉部15の下端から差し込むことが想定されるが、厚肉部14の下端から工具等を差し込もうとすると、厚肉部14の周方向幅w1が薄肉部15の周方向幅w2よりも狭いために、厚肉部14の変形に伴い薄肉部15が伸びてしまい、外観形状から簡単に視認できるようになる。また、薄肉部15の下端から工具等を差し込もうとすると、図4(b)に示すように、薄肉部15は、内側に変形して空間sに挟み込まれ、キャップ本体Bをこじ開け難くなるとともに、挟み込まれた薄肉部15は、元に戻すことができないことから、いたずら等を外観形状から簡単に視認できる。
特に、裾壁13は、厚肉部14の周方向幅w1が1~3mmの範囲で、薄肉部15の周方向幅w2が8~10mmの範囲であると、厚肉部14と薄肉部15とのバランスが良く、厚肉部14からであっても、薄肉部15からであっても、工具等を用いてキャップ本体Bをこじ開け難くなる。
本実施例のヒンジキャップAが装着された容器を最初に使用するために、開封するには、封緘部材Fの封緘指掛け部51の底壁部54下面に指等を当て、封緘指掛け部51を上方に持ち上げる必要がある。
図2に示す状態から封緘指掛け部51を持ち上げると、封緘指掛け部51と一体の封緘壁50も下部が外側上方に向くように持ち上げられる。
さらに、封緘壁50が持ち上げられると、封緘壁50に連設された両側の連結片52も連動して伸長変形し、キャップ本体Bの外周壁部11と連結されたそれぞれの弱化部53が破断され、キャップ本体Bから封緘部材Fが切り離される。弱化部53が破断された後、連結片52の伸長変形した部分を視認するだけで不正開封されたか確認することができる。
封緘部材Fが切り離された後、さらに封緘指掛け部51を持ち上げると、係合突部56は、摘み部41の下面に対向し、係合孔部46と係合する。この時、係合突部56の係着部57は、係合孔部46の下部を押し拡げながら挿入され、係合段部46aと係合することにより、封緘指掛け部51は、摘み部41に固定される。
封緘指掛け部51が摘み部41に固定されると、摘み部41も下方から持ち上げられる。摘み部41は、基部に凹設された変形凹部42により変形し易くなっているので、封緘指掛け部51とともに摘み部41の先端側が上方に持ち上げられていく。
封緘指掛け部51とともに、摘み部41が先端側から上方に持ち上げられると、側周壁36の薄肉壁部36aも変形し、薄肉壁部36aを支点に持ち上げられ、最初に、薄肉壁部36a付近の側周壁36の係合凹部39と、蓋係合部9との嵌合が外されていき、次第に、他の側周壁36の係合凹部39と蓋係合部9との嵌合が薄肉壁部36a側から外され、上蓋Cが開蓋される。
さらに、上蓋Cの側周壁36の薄肉壁部36aも、開蓋の際に、その部分の壁が変形するので、上蓋Cの係合凹部39とキャップ本体Bの蓋係合部9との嵌合が強固であっても、簡単かつ弱い力で開蓋することができる。
また、開封後は、封緘部材Fの封緘指掛け部51がキャップ本体Bの摘み部41に固定されているので、容器の開封時に封緘部材Fが飛んでしまうことを防止できる。
内容液の使用時には、整流筒体Gの底部23から突出部24が立設されているので、容器を大きく傾けてしまい、吐出口26から内方に内容液が勢いよく流入してきても、突出部24の筒壁28外周の溝部30に当たって、勢いが押さえられ、注出筒8から整流された内容液を注出することができる。
整流筒体Gの背面側には、空気置換孔27が設けられているので、容器を大きく傾けて内容液で吐出口26が塞がっても、空気置換孔27から容器本体E内に空気が流入して空気置換をするので、内容液を脈動させずに安定して注出することができる。
次に、内容液の使用が終わると、容器を正立させることで、注出筒8内に残留する内容液は、整流筒体G内に流れ落ち、吐出口26から容器本体E内に回収でき、注出筒8および整流筒体Gの中に内容液はほとんど残らない。
以上のように、本実施例のヒンジキャップAが装着された容器は、打栓後に、キャップ本体Bの外周壁部11の下端から垂設された裾壁13がネックリング3の外周と密接しているので、ヒンジキャップAを容器本体Eの口部1から工具等を用いて無理に外そうとすると、裾壁13は、周方向に、厚肉部14と、厚肉部14の周方向幅w1よりも広い周方向幅w2の薄肉部15とが交互に形成されているために、厚肉部14だけを変形させてキャップ本体Bをこじ開けることができず、薄肉部15は、内側に変形して空間sに挟み込まれ、挟み込まれた薄肉部15は、元に戻すことができないことから、痕跡が残るので、いたずら等を外観形状から簡単に視認できる。
本発明の容器は、容器本体の口部から工具等を用いてキャップを不正に外そうとすると、キャップ本体の裾壁の薄肉部が内側に変形し、痕跡が残ることから、キャップを不正に外そうとしたことが外観形状から簡単に視認でき、容器本体内の内容液を詰め替えられたり、抜き取られたりするおそれがなく、各種食品用の容器として、広く利用することができる。
A ヒンジキャップ
B キャップ本体
C 上蓋
D ヒンジ
E 容器本体
F 封緘部材
G 整流筒体
s 空間
w1、w2 周方向幅
α 挿入空間
1 口部
2 嵌合突部
3 ネックリング
5 装着部
6 上壁
7 注出口
8 注出筒
9 蓋係合部
10 内筒
11 外周壁部
12 係合突部
13 裾壁
14 厚肉部
15 薄肉部
16 外周切り込み部
17 スリット溝
20 上部側壁
21 段壁部
22 下部側壁
23 底部
24 突出部
25 押え凸部
25a 傾斜面
26 吐出口
27 空気置換孔
28 筒壁
29 天壁
30 溝部
35 頂壁
36 側周壁
36a 薄肉壁部
37 密封筒
37a シール部
37b 下部シール部
37c 先端部
38 中筒壁
39 係合凹部
40 外周凹部
41 摘み部
42 変形凹部
43 封緘係止部
44 挿入壁部
45 嵌合部
45a 傾斜下面
45b 外側面
45c 段上面
46 係合孔部
46a 係合段部
50 封緘壁
50a 係止段部
51 封緘指掛け部
52 連結片
53 弱化部
54 底壁部
55 側壁部
56 係合突部
57 係着部
58 喰い切り窓

Claims (4)

  1. 容器本体の口部に打栓されるキャップ本体と、キャップ本体を開閉する上蓋とからなるキャップを備える容器であって、
    容器本体の口部は、嵌合突部と、ネックリングとを有し、
    キャップ本体は、容器本体の口部を覆う外周壁部を有し、
    外周壁部は、口部の嵌合突部と係合する係合突部と、係合突部の下端からネックリングに達する裾壁を有し、
    裾壁は、周方向に、厚肉部と、薄肉部とを交互に有することを特徴とする容器。
  2. 裾壁は、薄肉部の周方向幅の方が厚肉部の周方向幅よりも広いことを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 厚肉部の周方向幅は、1~3mmであることを特徴とする請求項2に記載の容器。
  4. 薄肉部の周方向幅は、8~10mmであることを特徴とする請求項2または3に記載の容器。
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