JP2007297097A - キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ピルファープルーフ機構を有するキャップにおいて開栓後再閉栓した再、リング体が容器本体の口筒部に残され、容器外から視認することによって、不正開栓を防止することができるとともに、開栓後に、リング体を簡単に容器本体から外すことができるを提供すること。
【解決手段】 キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の下部に装着されるリング体とを具え、キャップ本体は、容器口筒部に螺合する上部外筒壁と、その下端に連設される下部外筒壁と、内筒壁とを具え、下部外筒壁の内周に、接着リブがローレット状に複数配設され、リング体は、リング基部と、リング基部の上面に複数立設された起立壁部と、リング基部の内周上部に複数配設され、上端部が内周上方に向かって傾斜して起立する弾性掛止片とを具え、キャップ本体の下部外筒壁下面と、リング体の接着突部の頂部が超音波接着されることによって、キャップ本体の下部にリング体を装着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャップ、とくに容器本体の口筒部に螺着し、開栓した際に、キャップの一部を容器本体の口筒部に残すようにしたピルファープルーフ機構を有するキャップに関するものである。
キャップをキャップ本体とキャップ本体の下部内周に装着されるリング体とから形成し、キャップを容器本体の口筒部に螺着させて閉栓し、キャップを開栓する際に、リング体の内周に突設した弾性掛止片の上端が、容器本体の口筒部のネックリングの下方部に係合し、リング体のみを容器本体の口筒部に残し、再度閉栓した際には、容器外からリング体を視認することで不正開栓を防止するピルファープルーフ機構を有するキャップは、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2597359号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のキャップは、キャップを開栓する際に、リング体の弾性掛止片(係止片7)の上端が、容器本体の口筒部のネックリング(突条4)下面に当接し、その応力で、キャップ本体内からリング体が外れる前に、リング体が内方に倒れ込むように変形してしまうことがあった。
リング体が変形することで、弾性掛止片(係止片7)の上端部が下方に向いて、ネックリング(突条4)との係合が外れ、キャップ本体内にリング体を残したまま、容器本体からキャップを開栓することがあった。
このため、このキャップを再度閉栓した際に、容器外からリング体を視認することができず、不正開栓を防止することができないということがあった。
また、近年では、リサイクルのためにゴミを分別して廃棄するようにしているので、容器本体の口筒部からリング体を外さなくてはならず、そのため、リング体をハサミなどで切断したりする手間がかかるということがあった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、キャップ本体とリング体とを一部接着してキャップとし、キャップを開栓する際に、キャップ本体内からリング体が外れる前に、リング体自体がキャップ本体に対して内方に倒れ込むように変形することを防止し、確実にリング体が容器本体の口筒部に残され、再度閉栓した際に、容器外から視認することによって、不正開栓を防止することができるとともに、開栓後に、必要に応じてリング体を簡単に容器本体から外すことができるピルファープルーフ機構を有するキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、キャップとして、容器本体の口筒部に取着され、開栓あるいは未開栓状態が確認可能なピルファープルーフ機構を有する合成樹脂製のキャップにおいて、容器本体の口筒部にネックリングを形成し、キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の下部に装着されるリング体とを具え、キャップ本体は、頂壁と、容器本体の口筒部に螺合する上部外筒壁と、上部外筒壁外周下端に連設される環状の上壁と、上壁外縁に垂設される下部外筒壁と、上壁下面に配設される内筒壁とを具え、下部外筒壁の内周に、接着リブがローレット状に複数配設され、リング体は、リング基部と、リング基部の上面に複数立設された起立壁部と、リング基部の内周上部に複数配設され、上端部が内周上方に向かって傾斜して起立する弾性掛止片とを具え、リング基部の上面には、接着突部が複数配設され、キャップ本体の下部外筒壁の接着リブ内周面と、リング体の起立壁部外周面、およびキャップ本体の下部外筒壁下面と、リング体の接着突部の頂部が超音波接着されることによって、キャップ本体の下部にリング体が装着されていることを特徴とする構成を採用する。
キャップの実施例として、
容器の最初の開栓時に、キャップが回転しながら容器本体に対して上昇することにより、リング体の弾性掛止片が容器本体のネックリングに係合し、リング体の上昇を阻止し、キャップ本体の接着リブとリング体の起立壁部、およびキャップ本体の下部外筒壁とリング体の接着突部の接着をそれぞれ外していくことを特徴とする構成を採用し、さらに、リング体の実施例として、リング基部の周壁の一部に切断可能な弱化部を残して切込まれた破断部が設けられ、弱化部を切断し、リング基部が破断部で切断されることを特徴とする構成を採用する。
キャップ本体の実施例として、容器の最初の開栓時に、リング体の起立壁部の外周面とキャップ本体の接着リブの内周面との接着が外れ、起立壁部の内周面上端がキャップ本体の内筒壁の外周面に当接することを特徴とする構成を採用する。
キャップの別実施例として、キャップ本体とリング体が別色で形成されていることを特徴とする構成を採用する。
容器本体の口筒部に螺着させ、開栓あるいは未開栓状態が確認可能なピルファープルーフ機構を有する合成樹脂製のキャップにおいて、キャップ本体の下部外筒壁の内周に接着リブをローレット状に複数配設し、リング体の起立壁部外周面に接着させて、リング体に接着突部を複数配設し、キャップ本体の下部外筒壁の下面に接着させることで、キャップ本体の下部にリング体を装着させ、容器本体の口筒部に螺着することで、キャップを開栓する際に、キャップ本体からリング体が外れる前に、リング体自体がキャップ本体に対して内方に倒れ込むように変形することを防止し、確実にリング体を容器本体の口筒部に残すことができるようになった。
また、キャップを開栓する際に、リング体の起立壁部の外周面とキャップ本体の接着リブの内周面との接着が先に全て外れても、起立壁部の内周面上端がキャップ本体の内筒壁の外周面に当接することで、リング体自体がキャップ本体に対して内方に倒れ込むように変形することを防止することができる。
また、キャップの装着時、またはキャップの開栓時には、リング体は、リング基部の弱化部が切断され、リング基部が破断部で切断された状態で容器本体の口筒部に残されているため、必要に応じてリング体を簡単に容器本体から外すことができる。
次に、本発明のキャップの実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは内容液を収納した容器本体、Bはキャップである。
容器本体Aは、口筒部1と肩部2,胴部と底部とからなり、口筒部1の外周にはねじ3が螺設され、その下方には、ネックリング4が突設されている。
キャップBは、合成樹脂により成形され、キャップ本体B1と、キャップ本体B1の底部に装着されるリング体B2とからなっており、容器の最初の閉栓時に、容器本体Aの口筒部1に装着されるようになっている。
キャップ本体B1は、図1、2に示すように、頂壁5と、頂壁5外縁に垂設される上部外筒壁6と、上部外筒壁6外周下端に連設される環状の上壁7と、上壁7外縁に垂設される下部外筒壁8とを具えており、上壁7下面には、内筒壁9が配設されている。
上部外筒壁6の内周面には、口筒部1のねじ3に螺合するねじ10が螺設されている。
頂壁5の下面には、容器本体Aの口筒部1上面に係合し、容器内を密閉するパッキンPが装着されている。
下部外筒壁8の内周上部には、リング体B2に内周面が当接し、超音波接着される接着リブ11がローレット状に複数配設されている。
リング体B2は、図1、3に示すように、リング基部15と、リング基部15の上面内縁に複数立設され、外周がキャップ本体B1の下部外筒壁8内周と内筒壁9外周との間に挿入され、係合する起立壁部16と、リング基部15の内周上部に複数配設され、上端部が内周上方に向かって傾斜して起立する弾性掛止片17とからなっている。
リング基部15には、周壁の一部に切断可能な弱化部18を残して切込まれた破断部19が設けられている。
弱化部の位置は、実施例では破断面の上端部と下端部に設けているが、中間部にあってもよく、とくに限定されない。
リング基部15の上面には、キャップ本体B1の下部外周壁8の下面に頂部が当接し、接着される接着突部20が複数配設され、超音波接着されるようになっている。
次に、本発明のキャップの使用態様と作用効果について説明する。
まず始めに、キャップ本体B1の下部外筒壁8内周と内筒壁9外周との間に、リング体B2の起立壁部16を挿入し、キャップ本体B1とリング体B2とを係合させるとキャップBが形成される。
その際、キャップ本体B1の下部外筒壁8内周に設けられた接着リブ11内周面とリング体B2の起立壁部16外周面とを当接させ、また、下部外筒壁8下面とリング体B2のリング基部15上面に設けられた接着突部20とを当接させ、それぞれの当接部を超音波接着により接着させて、キャップ本体B1の下部にリング体B2を装着したキャップBとなる。
次に、内容物を充填した容器本体Aの口筒部1のねじ3と、キャップBのキャップ本体B1の上部外筒壁6内周のねじ10を螺合させると、キャップBにより容器本体Aを閉栓した本発明の容器となる。
その際、キャップBと容器本体Aの口筒部1との螺合が進むにつれて、容器本体Aの口筒部1のネックリング4の上方部が、キャップBのリング体B2内周の弾性掛止片17の下方の傾斜に当接し、押圧し、弾性掛止片17の上端部を外方に湾曲させるように変形させながら進む。
最後は、図1に示すように、弾性掛止片17上端部とネックリング4上方部との当接が終了し、弾性掛止片17の復元力により弾性掛止片17上端部がネックリング4の下方部と当接し、係合する。
キャップBは、本発明の容器の最初の閉栓時に、キャップ本体B1の螺合と、リング体B2の弾性掛止片17との係合により、容器本体Aの口筒部1に装着される。
本発明の容器の使用にあたっては、キャップBを把持し、容器本体Aに対して開栓方向に回転させ、開栓する。
その際、容器本体Aとキャップ本体B1との螺合により、キャップBは、容器本体Aに対して回転しながら上昇していく。
キャップBが容器本体Aに対して回転しながら上昇すると、リング体B2もキャップ本体B1とともに回転し、上昇しようとするが、リング体B2の弾性掛止片17の上端部が、容器本体Aのネックリング4の下方部に係合しているので、リング体B2の上昇の抵抗力となる。
さらに、リング体B2の弾性掛止片17上端部と容器本体Aのネックリング4の下方部との係合が強くなり、リング体B2の回転の抵抗力ともなる。
キャップ本体B1の回転および上昇に対して、リング体B2の抵抗力が働くため、キャップ本体B1の回転および上昇が進んでいくと、キャップ本体B1の接着リブ11内周面とリング体B2の起立壁部16外周面との接着、および、下部外筒壁8下面とリング体B2の接着突部20との接着がそれぞれの場所で外されていくこととなる。
また、リング体B2の回転が弾性掛止片17により阻害されながら、キャップ本体B1とリング体B2との接着部がそれぞれ外されていくことにより、リング体B2のリング基部15自体が変形し、リング基部15の破断部19の弱化部18が切断される。
なお、弱化部18の切断は、キャップの装着時であってもよく、最初の開栓時までに切断されておればよい。
最後は、キャップ本体B1とリング体B2との接着が全て外され、図4に示すように、キャップ本体B1が容器本体Aの口筒部1から外されるとともに、リング体B2が、リング基部15の破断部19で切り離された状態で容器本体Aの口筒部1のネックリング4より下部に引っ掛かって残ることになる。
本願の容器を再度閉栓するときには、キャップ本体B1を容器本体Aの口筒部1に螺合させることで閉栓することができる。
再度閉栓した際には、リング体B2が容器本体Aの口筒部1のネックリング4の下方に落ちていることとともに、リング体B自体が破断部19で切断されているので、目視により開封されたものと容易に確認でき、不正開栓を防止することができる。
本発明のキャップは、キャップ本体B1の下部外筒壁8内周に設けられた接着リブ11内周面とリング体B2の起立壁部16外周面とを接着させ、また、下部外筒壁8下面とリング体B2のリング基部15上面に設けられた接着突部20とを接着させているので、キャップ本体を最初の開栓のために回転させた際に、キャップ本体B1に対してリング体B2が倒れ込むように変形して、弾性掛止片17の上端部を下方に向け、リング体B2が外れないでキャップ本体Bとともに開栓することを防止している。
また、キャップ本体B1の下部外筒壁8内周に設けられた接着リブ11内周面とリング体B2の起立壁部16外周面との接着が先に全て外れて、キャップ本体B1に対してリング体B2が倒れ込むように変形しようとしても、図5に示すように、リング体B2の起立壁部16の内周上端がキャップ本体B1の内筒壁9外周に当接し、リング体B2の倒れ込みを防止しているため、キャップ本体B1からリング体B2を完全に外すことができる。
リング体B2自体が破断部19で切断されているので、容器使用に邪魔であったり、容器の廃棄時の分別の際には、リング体Bを引張ると、容器本体Aから簡単に外すことができる。
本発明のキャップとして、キャップ本体とリング体とを別色で形成してもよい。
このことにより、キャップを最初の開栓後に、再度閉栓した際に、リング体とキャップ本体が別色であるため、装着が外れて離れていることを、より確実に目視により確認することができる。
さらに、キャップを容器本体の口筒部に装着した時にも、容器の外部からリング体の状態をはっきり視認することができる。
また、内容物が、キャップの構成素材の着色料等と反応して不具合を起こす可能性を有する薬品である場合、キャップ本体を、PPなどの原色の合成樹脂で形成することで、不具合を防止することができる。
その際、リング体も、原色の合成樹脂で形成することでもよいが、リング体自体が内容物に触れることはないので、リング体のみを着色して形成してもよい。
本発明のキャップは、キャップを開栓方向に回転させると、キャップ本体からリング体を確実に離して容器本体に残し、再度閉栓した際に、リング体を視認することができるので、容器が開栓したことを確実に知ることができる。
したがって、本発明のキャップは、飲食料、薬品、その他の容器のキャップとして、広く利用することができる。
本発明の容器の一部断面立面図である。 キャップ本体の一部断面立面図である。 リング体の説明図で、(a)は上面図、(b)は一部断面立面図である。 容器のキャップ開栓後の説明図である。 容器の開栓時の要部拡大図である。
符号の説明
A 容器本体
B キャップ
B1 キャップ本体
B2 リング体
P パッキン
1 口筒部
2 肩部
3、10 ねじ
4 ネックリング
5 頂壁
6 上部外筒壁
7 上壁
8 下部外筒壁
9 内筒壁
11 接着リブ
15 リング基部
16 起立壁部
17 弾性掛止片
18 弱化部
19 破断部
20 接着突部

Claims (5)

  1. 容器本体の口筒部に取着され、開栓あるいは未開栓状態が確認可能なピルファープルーフ機構を有する合成樹脂製のキャップにおいて、
    容器本体の口筒部にネックリングを形成し、
    キャップは、キャップ本体と、キャップ本体の下部に装着されるリング体とを具え、
    キャップ本体は、頂壁と、容器本体の口筒部に螺合する上部外筒壁と、上部外筒壁外周下端に連設される環状の上壁と、上壁外縁に垂設される下部外筒壁と、上壁下面に配設される内筒壁とを具え、
    下部外筒壁の内周に、接着リブがローレット状に複数配設され、
    リング体は、リング基部と、リング基部の上面に複数立設された起立壁部と、リング基部の内周上部に複数配設され、上端部が内周上方に向かって傾斜して起立する弾性掛止片とを具え、
    リング基部の上面には、接着突部が複数配設され、
    キャップ本体の下部外筒壁の接着リブ内周面と、リング体の起立壁部外周面、およびキャップ本体の下部外筒壁下面と、リング体の接着突部の頂部が超音波接着されることによって、キャップ本体の下部にリング体が装着されていることを特徴とするキャップ。
  2. 容器の最初の開栓時に、キャップが回転しながら容器本体に対して上昇することにより、リング体の弾性掛止片が容器本体のネックリングに係合し、リング体の上昇を阻止し、キャップ本体の接着リブとリング体の起立壁部、およびキャップ本体の下部外筒壁とリング体の接着突部の接着をそれぞれ外していくことを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. リング基部の周壁の一部に切断可能な弱化部を残して切込まれた破断部が設けられ、
    弱化部を切断し、リング基部が破断部で切断されることを特徴とする請求項1、2記載のキャップ。
  4. 容器の最初の開栓時に、リング体の起立壁部の外周面とキャップ本体の接着リブの内周面との接着が外れ、起立壁部の内周面上端がキャップ本体の内筒壁の外周面に当接することを特徴とする請求項1〜3記載のキャップ。
  5. キャップ本体とリング体が別色で形成されていることを特徴とする請求項1〜4記載のキャップ。
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