JP2018172165A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 打栓時の押圧力により蓋体が押し込まれても、キャップ本体の蓋係合部付近の変形を抑えるとともに、容器の口部内周との嵌合が外れないようにしたヒンジキャップを提供すること。【解決手段】 キャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された蓋体と、キャップ本体に装着される中栓部材とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着筒部と、装着筒部から内方に延設され、中央が開口された基壁とを備え、装着筒部は、上部外周に蓋係合突部が突設された蓋係合部と、下部内周に容器の口部と嵌合する容器装着部とを備え、中栓部材は、注出口を有する隔壁部と、隔壁部から垂設され、容器の口部内周に挿入される内筒部と、内筒部の外周から径方向外方に延設されたフランジ部とを備え、フランジ部は、側周面が装着筒部の蓋係合部近傍を押圧することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器の口部に装着されるヒンジキャップ、とくに容器の口部に打栓により装着される中栓部材を有するヒンジキャップに関するものである。
従来、内容液を注出するための注出筒を有するキャップは、容器の口部に打栓により装着されている。
この種のキャップとしては、容器の口部外周に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して開閉可能に取り付けられた蓋体と、キャップ本体の内方に装着され、容器の口部内周に挿入されるとともに注出口を開口可能な隔壁を備えた中栓とからなるヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−77057号公報
しかしながら、特許文献1記載のヒンジキャップは、容器がガラス瓶や硬質樹脂製の場合に、打栓時の押圧力により、蓋体(開閉蓋)が押し込まれると、蓋体の側周壁(側筒壁)の沈み込みに合わせてキャップ本体(キャップ基体)の上壁の上面外縁に立設した蓋係合部(嵌合リング)が押し込まれ、蓋係合部が内側に倒れてしまい、蓋体との嵌合に影響を及ぼしたり、また、蓋係合部とともにキャップ本体自体も内側に押され、嵌挿筒および中栓の嵌合筒が内側に変形し、容器の口部内周との嵌合に影響を及ぼすという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器がガラス瓶や硬質樹脂製の場合に、打栓時の押圧力により蓋体が押し込まれても、キャップ本体の蓋係合部付近の変形を抑えるとともに、容器の口部内周との嵌合が外れることがないようにしたヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された蓋体と、キャップ本体に装着される中栓部材とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着筒部と、装着筒部から内方に延設され、中央が開口された基壁とを備え、装着筒部は、上部外周に蓋係合突部が突設された蓋係合部と、下部内周に容器の口部と嵌合する容器装着部とを備え、中栓部材は、注出口を有する隔壁部と、隔壁部から垂設され、容器の口部内周に挿入される内筒部と、内筒部の外周から径方向外方に延設されたフランジ部とを備え、フランジ部は、側周面が装着筒部の蓋係合部近傍を押圧することを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの具体的実施形態として、フランジ部は、内筒部外周から径方向外方に向けて環状に形成された基環部と、基環部の外縁に形成された押圧部とを備えることを特徴とする構成を採用する。
押圧部の具体的実施形態として、押圧部は、基環部の外縁から断面が下方に空間を有する鉤状に形成されたことを特徴とする構成を採用し、さらに、押圧部は、基環部よりも肉厚で、断面が略台形状に形成されたことを特徴とする構成を採用する。
さらに、ヒンジキャップの別の具体的実施形態として、キャップ本体は、基壁の開口から垂設された嵌着筒と、嵌着筒の内周に周設され、中栓部材と嵌合する嵌合凸条とを備え、中栓部材は、隔壁部の外周に形成され、嵌着筒の嵌合凸条と嵌合する嵌合凹条を備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、容器がガラス瓶や硬質樹脂製の場合に、打栓時の押圧力により蓋体が押し込まれても、キャップ本体の蓋係合部付近の変形を抑えるとともに、中栓部材の内筒部と容器の口部内周との嵌合が外れてしまうことを防止できる。
第1実施例のヒンジキャップを容器の口部に打栓する前の状態を示す側面断面図である。 中栓部材を装着する前のヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図、(c)は下面図である。 シールを貼着した中栓部材を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図、(c)は下面図である。 図1のヒンジキャップの要部拡大図であり、(a)は打栓前の状態を示す側面断面図、(b)は打栓中の状態を示す側面断面図である。 ヒンジキャップの打栓後の状態を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 第2実施例のヒンジキャップを容器の口部に打栓する前の状態を示す側面断面図である。 図6のヒンジキャップの要部拡大図であり、(a)は打栓前の状態を示す側面断面図、(b)は打栓中の状態を示す側面断面図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1、2において、Aは容器Eに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられた蓋体、Dはキャップ本体Aの内方に装着される中栓部材である。
容器Eは、上部に口部1を備え、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
図1、2に示すように、キャップ本体Aは、容器Eの口部1外周に装着される装着筒部3と、装着筒部3の上部から内方に延設され、中央が開口された基壁4と、基壁4から立設された注出筒5と、注出筒5の下端部から内方の開口に向かって垂設され、中栓部材Dを嵌着する嵌着筒6と、装着筒部3の外周から一定の間隙をおいて連設された外周壁部7とから構成されている。
装着筒部3は、後述する蓋体Bの下端部と同等な高さで、外周面の形状が湾曲し始める変曲点3aを境に、上部を閉蓋時に蓋体Bと係合する蓋係合部8とし、変曲点3aから下部を容器装着部9とする。
蓋係合部8は、上部外周に、蓋体Bと係合して閉蓋を維持する蓋係合突部10が突設されている。
容器装着部9の内周上部には、後述する中栓部材Dを装着する内周係合凸部11が設けられ、容器装着部9の内周下部には、打栓後に容器Eの口部1の嵌合突条2の下部と上部が係合する嵌合突部12が設けられている。
嵌着筒6は、内周下部の周方向に、中栓部材Dと嵌合する嵌合凸条13が周設されている。
装着筒部3の外周下端部と外周壁部7の内周との間は、図2に示すように、ヒンジCと反対側の位置に設けられた破断不能な連結部14と、連結部14以外の箇所に間隔をおいて複数配設された破断可能な弱化部15とを介して連設されている。
蓋体Bは、ヒンジCを介してキャップ本体Aの外周壁部7の外周上端部に、回動自在に取着されており、蓋体Bは、頂壁20と、頂壁20の周縁部から垂設され、下端外周にヒンジCが連設される側周壁21とからなり、頂壁20の下面には、注出筒5の内周に挿入される密封リング22が垂設されている。
側周壁21の内周下部には、キャップ本体Aの装着筒部3の蓋係合部8と係合する被係合部23が形成され、被係合部23の側周面には、蓋係合突部10と嵌合する係合凹部24が設けられている。
また、側周壁21の外周下部のヒンジCと反対側には、摘み片25が設けられている。
図3に示すように、中栓部材Dは、キャップ本体Aの基壁4に形成された開口を封鎖する中央の隔壁部30と、隔壁部30の外縁から垂設され、容器Eの口部1内周に挿入される内筒部31と、内筒部31の外周上部から径方向外方に延設されたフランジ部32とを備えている。
隔壁部30には、ヒンジCと反対側に開口された平面視でV字形の注出口33と、ヒンジC側に開口された円形の空気導入口34とが形成されている。
本実施例では、隔壁部30の上面にシールSを貼着することにより、隔壁部30に開口された注出口33と空気導入口34とを封鎖するようにしている。
シールSは、アルミ蒸着フィルムなどにより形成され、隔壁部30の上面に接着剤や熱融着などにより剥離可能に貼着され、また、開封する際に指で摘んで剥がし易いように、摘み部Saなどが設けられている。
なお、摘み部Saは、ヒンジCと反対側から斜め上方へ起立した状態にセットされている。
また、内筒部31の下端部のヒンジC側には、中栓部材Dをキャップ本体Aに装着する際に目印となる位置決め突片35が形成されている。
図3、4に示すように、フランジ部32は、内筒部31の外周上部から径方向外方に向けて環状に形成された基環部43と、基環部43の外縁から断面が下方に空間aを有する鉤状に形成された押圧部47とを備えている。
押圧部47は、基環部43の外縁から上方に向けて立ち上がった縦壁44と、縦壁44の上端から径方向外方へ張り出した上壁45と、上壁45の外縁から下方へ裾広がりに形成された傾斜部46とから構成され、全体として断面形状が鉤状をなしている。
押圧部47の上壁45の天面は、キャップ本体Aの基壁4下面に当接し、傾斜部46の側周面は、装着筒部3の蓋係合部8内周面に当接している。
これに対して、傾斜部46の下端部は、内周係合凸部11と当接してもよいが、内周係合凸部11との間に多少の隙間が生じることが好ましく、これによって、押圧部47をキャップ本体Aaに装着するのを容易にできる。
なお、押圧部47の傾斜部46の側周面は、蓋係合突部10と係合凹部24の嵌合部下方付近に当接することが望ましく、外周壁部7の蓋係合部8側の内周面に当接すればよい。
隔壁部30の外周下部には、嵌着筒6の嵌合凸条13と嵌合する嵌合凹条40が形成されている。
本実施例では、押圧部47は、全周にわたって環状に形成されているが、押圧部47は、間欠的に切り欠かれて形成されていても構わない。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、シールSを隔壁部30の上面に貼着した中栓部材Dを、位置決め突片35をヒンジC側に合わせてキャップ本体Aに装着する。
その際、図4(a)に示すように、中栓部材Dは、隔壁部30の外周下部に周設された嵌合凹条40が、嵌着筒16の内周下部に周設された嵌合凸条13と嵌合し、フランジ部32の押圧部47は、断面が下方に空間aを有する鉤状に形成されていることにより、押圧部47の傾斜部46は、キャップ本体Aの蓋係合部8内周面に嵌合する際に、空間a側に変形し、傾斜部46の側周面は、容器装着部9の内周係合凸部11を乗り越えることができる。
その後、中栓部材Dは、内周係合凸部11により、フランジ部32が抜け落ちないようになっている。
次に、閉蓋したヒンジキャップは、内容液が充填された容器Eの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、中栓部材Dの内筒部31とキャップ本体Aの装着筒部3との間に形成された環状溝に容器Eの口部1を当てがい、蓋体Bの上から押圧力を加える。
その際、図4(b)に示すように、装着筒部3の嵌合突部12は、口部1の嵌合突条2に乗り上げ、装着筒部3を下方から外側に押し広げようとするが、装着筒部3は、蓋係合部8よりも容器装着部9の方が変形して押し広げられ、嵌合突部12が嵌合突条2を乗り越えると、変形した容器装着部9は、元の状態に復元する。
同時に、中栓部材Dの内筒部31は、外周面の下部が口部1の内周上端に乗り上げ、内筒部31を内側に変形させながら口部1の内周に挿入される。
装着筒部3の蓋係合部8は、内周面に中栓部材Dのフランジ部32の押圧部47の傾斜部46が元の形状に戻ろうとして押圧することにより、蓋係合部8の保形性が保たれているので、打栓の衝撃によって蓋係合部8が容器装着部9の変形に引っ張られて内方に変形してしまうことを防止でき、蓋体Bの側周壁21の被係合部23全体との嵌合に影響を及ぼすことがない。
また、容器装着部9は、蓋係合部8よりも薄肉に形成され、容易に変形するので、打栓時の押圧力を従来に比べ減らすことができる。
最後は、図5に示すように、容器Eの口部1の上面は、フランジ部32の基環部43の底面と当接し、打栓が終了する。
打栓終了時には、キャップ本体Aの容器装着部9の復元力により、容器装着部9の内周および嵌合突部12は、容器Eの口部1外周および嵌合突条2に密着する。
また、図5(b)に示すように、中栓部材Dの内筒部31は、外方へ戻ろうとする復元力および嵌合凹条40にキャップ本体Aの嵌着筒6の嵌合凸条13が当接する圧力により、密着性が高められるとともに、内筒部31の下部が内方に変形してしまうことを防止することができる。
容器E内の内容液を使用する際には、ヒンジキャップの蓋体Bを開蓋し、中栓部材Dの隔壁部30の上面に貼着したシールSのつまみ部Saを指で摘み、シールSを隔壁部30から引き剥がし、隔壁部30に形成された注出口33および空気導入口34を開封する。
つぎに、容器Eを注出方向(ヒンジCと反対側)に傾けることで、容易に容器E内の内容液を注出口33からキャップ本体Aの注出筒5を介して注出することができる。
使用後は、蓋体Bを再び閉蓋することで、蓋体Bの密封リング22がキャップ本体Aの注出筒5内周に挿入され、キャップ本体A内を密封することができ、ヒンジキャップの開封後も、繰り返し蓋体Bを開閉して使用することができる。
本実施例のヒンジキャップは、容器E内の内容液を全部使用した後、容器Eの口部1から分別して廃棄することができる。
その際には、ヒンジキャップの蓋体Bを開蓋し、蓋体Bを指で把持して上方に引っ張ると、ヒンジCとともにキャップ本体Aの外周壁部7は、ヒンジC連結部位から上方に引っ張られ、装着筒部3に対して弱化部15を破断しながら引き上げられ、さらに引っ張ると、ヒンジCと反対側の連結部14を介して装着筒部3の容器装着部9を引っ張り変形させ、容器Eとの嵌合を外すとともに、装着筒部3が上方に引っ張られた際に、中栓部材Dの断面が鉤状に形成された押圧部47の傾斜部46が元の形状に戻ろうとして外側に開き、装着筒部3の動きに追従し、嵌合状態が維持されることにより、中栓部材Dも引き上げられ、キャップ本体Aとともに中栓部材Dを容器Eの口部1から分別することができる。
本実施例では、中栓部材Dの隔壁部30の上面にシールSを貼着し、隔壁部30に開口された注出口33および空気導入口34を閉鎖したが、隔壁部に弱化部で区画し、該区画をプルリングなどで抜栓して隔壁部に注出口を開口するようにしてもよい。
次に、第1実施例のキャップ本体Aおよび中栓部材Dの形状を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図6において、Aaは容器Eに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AaにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられた蓋体、Daはキャップ本体Aaの内方に装着される中栓部材である。
図6、7に示すように、キャップ本体Aaは、容器Eの口部1外周に装着される装着筒部3と、装着筒部3の上部から内方に延設され、中央が開口された基壁4と、基壁4から立設された注出筒5と、注出筒5の下端部から内方の開口に向かって垂設され、中栓部材Daを嵌着する嵌着筒16と、装着筒部3の外周から一定の間隙をおいて連設された外周壁部7とから構成されている。
装着筒部3は、変曲点3aを境に、上部を閉蓋時に蓋体Bと係合する蓋係合部8とし、変曲点3aから下部を容器装着部9とする。
蓋係合部8は、上部外周に、蓋体Bと係合して閉蓋を維持する蓋係合突部10が突設されている。
容器装着部9の内周上部には、後述する中栓部材Daと係合して中栓部材Daを装着する内周係合凸部11とが設けられ、容器装着部9の内周下部には、打栓後に容器Eの口部1の嵌合突条2の下部と上部が係合する嵌合突部12が設けられている。
嵌着筒16は、内周下部の周方向に、中栓部材Daと嵌合する嵌合凸条13が周設されている。
中栓部材Daは、キャップ本体Aaの基壁4に形成された開口を封鎖する中央の隔壁部30と、隔壁部30の外縁から垂設され、容器Eの口部1内周に挿入される内筒部41と、内筒部41の外周上部から径方向外方に延設されたフランジ部42とを備えている。
内筒部41は、全体として、下方に向けて裾広がりに垂下され、外周面の下部には、テーパ部41aが形成され、容器Eの口部1内周に密着する際に、挿入し易くなっている。
フランジ部42は、内筒部41の外周上部から径方向外方に向けて環状に形成された基環部36と、基環部36と底面37が面一に形成され、天面38aが基環部36よりも肉厚で断面が略台形状に形成された押圧部38とを備えている。
押圧部38は、天面38aの外縁から下方に向けてわずかに拡径するように形成された側周面38bと、天面38aの内縁から斜め下方に向けて縮径するように形成された内周斜面38cとから構成されている。
押圧部38の天面38aは、キャップ本体Aaの基壁4下面に当接し、側周面38bは、装着筒部3の蓋係合部8内周面に当接している。
これに対して、側周面38bの下端部は、内周係合凸部11と当接してもよいが、内周係合凸部11との間に多少の隙間が生じることが好ましく、これによって押圧部38をキャップ本体Aaに装着するのを容易にできる。
なお、押圧部38の側周面38bは、蓋係合突部10と係合凹部24の嵌合部下方付近に当接することが望ましく、蓋係合部8側の内周面に当接すればよい。
本実施例では、押圧部38は、全周にわたって環状に形成されているが、押圧部38は、間欠的に切り欠かれて形成されていても構わない。
隔壁部30の外周下部には、嵌着筒6の嵌合凸条13と嵌合する嵌合凹条40が形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、実施例1と同様に、シールSを隔壁部30の上面に貼着した中栓部材Daをキャップ本体Aaに装着する。
その際、図7(a)に示すように、中栓部材Daは、隔壁部30の外周下部に周設された嵌合凹条40が、嵌着筒6の内周下部に周設された嵌合凸条13と嵌合し、押圧部38の側周面38bと天面38aおよび内周斜面38cが、キャップ本体Aaの蓋係合部8内周面、基壁4下面および嵌着筒6の外周面に嵌合して挟持されるとともに、押圧部38の側周面38b下端部は、容器装着部9の内周係合凸部11と係合してもよいが、好ましくは、わずかに隙間が生じるようになっており、キャップ本体Aaから中栓部材Daが抜け落ちることはない。
次に、閉蓋したヒンジキャップは、内容液が充填された容器Eの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、中栓部材Daの内筒部41とキャップ本体Aaの装着筒部3との間に形成された環状溝に容器Eの口部1を当てがい、蓋体Bの上から押圧力を加える。
その際、図7(b)に示すように、装着筒部3の嵌合突部12は、口部1の嵌合突条2に乗り上げ、装着筒部3を下方から矢印b方向に押し広げようとするが、装着筒部3は、蓋係合部8よりも容器装着部9の方が変形して押し広げられ、嵌合突部12が嵌合突条2を乗り越えると、変形した容器装着部9は、元の状態に復元する。
同時に、中栓部材Daの内筒部41は、外周面の下部に形成されたテーパ部41aが口部1の内周上端に乗り上げ、内筒部41を矢印c方向に変形させることにより、フランジ部42の押圧部38が矢印d方向にキャップ本体Aaの蓋係合部8を外方へ押圧しながら口部1の内周に挿入される。
装着筒部3の蓋係合部8は、内周面に中栓部材Daのフランジ部42の押圧部38の側周面38bが押圧することにより蓋係合部8の保形性が保たれているので、打栓の衝撃によって蓋係合部8が容器装着部9の変形に引っ張られて内方に変形してしまうことを防止でき、蓋体Bの側周壁21の被係合部23全体との嵌合に影響を及ぼすことがない。
本発明のヒンジキャップは、中栓部材の内筒部と容器の口部内周との密着性がより強くなるとともに、キャップ本体の蓋係合部の保形性がよく、さらに、打栓する際の押圧力も弱くすることができ、容器がガラス瓶や硬質樹脂製の場合に打栓するキャップとして好適である。
また、本発明のヒンジキャップは、キャップと中栓部材の2つの部材から構成されており、それぞれ別の合成樹脂材料を選択することができ、耐熱用のキャップとして好適である。
A、Aa キャップ本体
B 蓋体
C ヒンジ
D、Da 中栓部材
E 容器
S シール
Sa 摘み部
a 空間
1 口部
2 嵌合突条
3 装着筒部
3a 変曲点
4 基壁
5 注出筒
6、16 嵌着筒
7 外周壁部
8 蓋係合部
9 容器装着部
10 蓋係合突部
11 内周係合凸部
12 嵌合突部
13 嵌合凸条
14 連結部
15 弱化部
20 頂壁
21 側周壁
22 密封リング
23 被係合部
24 係合凹部
25 摘み片
30 隔壁部
31、41 内筒部
32、42 フランジ部
33 注出口
34 空気導入口
35 位置決め突片
36、43 基環部
37 底面
38、47 押圧部
38a 天面
38b 側周面
38c 内周斜面
40 嵌合凹条
41a テーパ部
44 縦壁
45 上壁
46 傾斜部

Claims (5)

  1. 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された蓋体と、キャップ本体に装着される中栓部材とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着される装着筒部と、装着筒部から内方に延設され、中央が開口された基壁とを備え、
    装着筒部は、上部外周に蓋係合突部が突設された蓋係合部と、下部内周に容器の口部と嵌合する容器装着部とを備え、
    中栓部材は、注出口を有する隔壁部と、隔壁部から垂設され、容器の口部内周に挿入される内筒部と、内筒部の外周から径方向外方に延設されたフランジ部とを備え、
    フランジ部は、側周面が装着筒部の蓋係合部近傍を押圧することを特徴とするヒンジキャップ。
  2. フランジ部は、内筒部外周から径方向外方に向けて環状に形成された基環部と、基環部の外縁に形成された押圧部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 押圧部は、基環部の外縁から断面が下方に空間を有する鉤状に形成されたことを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
  4. 押圧部は、基環部よりも肉厚で、断面が略台形状に形成されたことを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
  5. キャップ本体は、基壁の開口から垂設された嵌着筒と、嵌着筒の内周に周設され、中栓部材と嵌合する嵌合凸条とを備え、
    中栓部材は、隔壁部の外周に形成され、嵌着筒の嵌合凸条と嵌合する嵌合凹条を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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