JP6812081B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
この種のキャップとしては、容器の口部外周に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して開閉可能に取り付けられた蓋体と、キャップ本体の内方に装着され、容器の口部内周に挿入されるとともに注出口を開口可能な隔壁を備えた中栓とからなるヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、ヒンジキャップの別の具体的実施形態として、キャップ本体は、基壁の開口から垂設された嵌着筒と、嵌着筒の内周に周設され、中栓部材と嵌合する嵌合凸条とを備え、中栓部材は、隔壁部の外周に形成され、嵌着筒の嵌合凸条と嵌合する嵌合凹条を備えることを特徴とする構成を採用する。
容器Eは、上部に口部1を備え、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
蓋係合部8は、上部外周に、蓋体Bと係合して閉蓋を維持する蓋係合突部10が突設されている。
嵌着筒6は、内周下部の周方向に、中栓部材Dと嵌合する嵌合凸条13が周設されている。
装着筒部3の外周下端部と外周壁部7の内周との間は、図2に示すように、ヒンジCと反対側の位置に設けられた破断不能な連結部14と、連結部14以外の箇所に間隔をおいて複数配設された破断可能な弱化部15とを介して連設されている。
また、側周壁21の外周下部のヒンジCと反対側には、摘み片25が設けられている。
本実施例では、隔壁部30の上面にシールSを貼着することにより、隔壁部30に開口された注出口33と空気導入口34とを封鎖するようにしている。
なお、摘み部Saは、ヒンジCと反対側から斜め上方へ起立した状態にセットされている。
押圧部47は、基環部43の外縁から上方に向けて立ち上がった縦壁44と、縦壁44の上端から径方向外方へ張り出した上壁45と、上壁45の外縁から下方へ裾広がりに形成された傾斜部46とから構成され、全体として断面形状が鉤状をなしている。
これに対して、傾斜部46の下端部は、内周係合凸部11と当接してもよいが、内周係合凸部11との間に多少の隙間が生じることが好ましく、これによって、押圧部47をキャップ本体Aaに装着するのを容易にできる。
なお、押圧部47の傾斜部46の側周面は、蓋係合突部10と係合凹部24の嵌合部下方付近に当接することが望ましく、外周壁部7の蓋係合部8側の内周面に当接すればよい。
隔壁部30の外周下部には、嵌着筒6の嵌合凸条13と嵌合する嵌合凹条40が形成されている。
本実施例では、押圧部47は、全周にわたって環状に形成されているが、押圧部47は、間欠的に切り欠かれて形成されていても構わない。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、シールSを隔壁部30の上面に貼着した中栓部材Dを、位置決め突片35をヒンジC側に合わせてキャップ本体Aに装着する。
その後、中栓部材Dは、内周係合凸部11により、フランジ部32が抜け落ちないようになっている。
打栓工程は、中栓部材Dの内筒部31とキャップ本体Aの装着筒部3との間に形成された環状溝に容器Eの口部1を当てがい、蓋体Bの上から押圧力を加える。
その際、図4(b)に示すように、装着筒部3の嵌合突部12は、口部1の嵌合突条2に乗り上げ、装着筒部3を下方から外側に押し広げようとするが、装着筒部3は、蓋係合部8よりも容器装着部9の方が変形して押し広げられ、嵌合突部12が嵌合突条2を乗り越えると、変形した容器装着部9は、元の状態に復元する。
また、容器装着部9は、蓋係合部8よりも薄肉に形成され、容易に変形するので、打栓時の押圧力を従来に比べ減らすことができる。
打栓終了時には、キャップ本体Aの容器装着部9の復元力により、容器装着部9の内周および嵌合突部12は、容器Eの口部1外周および嵌合突条2に密着する。
また、図5(b)に示すように、中栓部材Dの内筒部31は、外方へ戻ろうとする復元力および嵌合凹条40にキャップ本体Aの嵌着筒6の嵌合凸条13が当接する圧力により、密着性が高められるとともに、内筒部31の下部が内方に変形してしまうことを防止することができる。
つぎに、容器Eを注出方向(ヒンジCと反対側)に傾けることで、容易に容器E内の内容液を注出口33からキャップ本体Aの注出筒5を介して注出することができる。
その際には、ヒンジキャップの蓋体Bを開蓋し、蓋体Bを指で把持して上方に引っ張ると、ヒンジCとともにキャップ本体Aの外周壁部7は、ヒンジC連結部位から上方に引っ張られ、装着筒部3に対して弱化部15を破断しながら引き上げられ、さらに引っ張ると、ヒンジCと反対側の連結部14を介して装着筒部3の容器装着部9を引っ張り変形させ、容器Eとの嵌合を外すとともに、装着筒部3が上方に引っ張られた際に、中栓部材Dの断面が鉤状に形成された押圧部47の傾斜部46が元の形状に戻ろうとして外側に開き、装着筒部3の動きに追従し、嵌合状態が維持されることにより、中栓部材Dも引き上げられ、キャップ本体Aとともに中栓部材Dを容器Eの口部1から分別することができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
蓋係合部8は、上部外周に、蓋体Bと係合して閉蓋を維持する蓋係合突部10が突設されている。
嵌着筒16は、内周下部の周方向に、中栓部材Daと嵌合する嵌合凸条13が周設されている。
内筒部41は、全体として、下方に向けて裾広がりに垂下され、外周面の下部には、テーパ部41aが形成され、容器Eの口部1内周に密着する際に、挿入し易くなっている。
押圧部38は、天面38aの外縁から下方に向けてわずかに拡径するように形成された側周面38bと、天面38aの内縁から斜め下方に向けて縮径するように形成された内周斜面38cとから構成されている。
これに対して、側周面38bの下端部は、内周係合凸部11と当接してもよいが、内周係合凸部11との間に多少の隙間が生じることが好ましく、これによって押圧部38をキャップ本体Aaに装着するのを容易にできる。
なお、押圧部38の側周面38bは、蓋係合突部10と係合凹部24の嵌合部下方付近に当接することが望ましく、蓋係合部8側の内周面に当接すればよい。
本実施例では、押圧部38は、全周にわたって環状に形成されているが、押圧部38は、間欠的に切り欠かれて形成されていても構わない。
隔壁部30の外周下部には、嵌着筒6の嵌合凸条13と嵌合する嵌合凹条40が形成されている。
本実施例のヒンジキャップは、実施例1と同様に、シールSを隔壁部30の上面に貼着した中栓部材Daをキャップ本体Aaに装着する。
打栓工程は、中栓部材Daの内筒部41とキャップ本体Aaの装着筒部3との間に形成された環状溝に容器Eの口部1を当てがい、蓋体Bの上から押圧力を加える。
その際、図7(b)に示すように、装着筒部3の嵌合突部12は、口部1の嵌合突条2に乗り上げ、装着筒部3を下方から矢印b方向に押し広げようとするが、装着筒部3は、蓋係合部8よりも容器装着部9の方が変形して押し広げられ、嵌合突部12が嵌合突条2を乗り越えると、変形した容器装着部9は、元の状態に復元する。
また、本発明のヒンジキャップは、キャップと中栓部材の2つの部材から構成されており、それぞれ別の合成樹脂材料を選択することができ、耐熱用のキャップとして好適である。
B 蓋体
C ヒンジ
D、Da 中栓部材
E 容器
S シール
Sa 摘み部
a 空間
1 口部
2 嵌合突条
3 装着筒部
3a 変曲点
4 基壁
5 注出筒
6、16 嵌着筒
7 外周壁部
8 蓋係合部
9 容器装着部
10 蓋係合突部
11 内周係合凸部
12 嵌合突部
13 嵌合凸条
14 連結部
15 弱化部
20 頂壁
21 側周壁
22 密封リング
23 被係合部
24 係合凹部
25 摘み片
30 隔壁部
31、41 内筒部
32、42 フランジ部
33 注出口
34 空気導入口
35 位置決め突片
36、43 基環部
37 底面
38、47 押圧部
38a 天面
38b 側周面
38c 内周斜面
40 嵌合凹条
41a テーパ部
44 縦壁
45 上壁
46 傾斜部
Claims (5)
- 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された蓋体と、キャップ本体に装着される中栓部材とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着される装着筒部と、装着筒部から内方に延設され、中央が開口された基壁とを備え、
装着筒部は、上部外周に蓋係合突部が突設された蓋係合部と、下部内周に容器の口部と嵌合する容器装着部とを備え、
中栓部材は、注出口を有する隔壁部と、隔壁部から垂設され、容器の口部内周に挿入される内筒部と、内筒部の外周から径方向外方に延設されたフランジ部とを備え、
フランジ部は、側周面が装着筒部の蓋係合部近傍を押圧することを特徴とするヒンジキャップ。 - フランジ部は、内筒部外周から径方向外方に向けて環状に形成された基環部と、基環部の外縁に形成された押圧部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 押圧部は、基環部の外縁から断面が下方に空間を有する鉤状に形成されたことを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
- 押圧部は、基環部よりも肉厚で、断面が略台形状に形成され、打栓時に蓋係合部を押圧することを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
- キャップ本体は、基壁の開口から垂設された嵌着筒と、嵌着筒の内周に周設され、中栓部材と嵌合する嵌合凸条とを備え、
中栓部材は、隔壁部の外周に形成され、嵌着筒の嵌合凸条と嵌合する嵌合凹条を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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Family Applications (1)
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JP2017072794A Active JP6812081B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | ヒンジキャップ |
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2017
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