JP4411620B2 - 合成樹脂製注出キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壜体の口筒に組付けられ、内容液の注出口を開設したキャップ本体と、このキャップ本体の注出口を開閉する外キャップ体とから構成され、廃棄時に分別回収が容易にできるように構成した、合成樹脂製注出キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
軽量で強度に優れ、しかも安価な合成樹脂製の壜体容器は、飲料水や液体調味料等の収容容器として広く普及している。このような容器の口部に使われる注出キャップは、一般的には、注出口を有し、壜口筒に嵌合組付けされるキャップ本体と、この注出口を開閉する外キャップ体から構成されており、またその利便性から外キャップ体にはヒンジ付の蓋体を設けている場合も多くみられる。
【0003】
一方、資源の有効利用の観点から、合成樹脂製壜体容器の再利用を効率よく実施できるようにするために、壜体と、注出キャップとを分別回収することが求められている。
【0004】
上記要求に対して、実開平6−59247号公報には、キャップ本体の壜口筒への嵌合部分の形状を、末広がり形状にする、スリットを入れること等により、分別回収時の、取り外しを容易にしながら、使用時には外キャップ体がこの嵌合部分に当接外装し、キャップ本体の壜口筒からのはずれを防止する方法についての記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実開平6−59247号公報に記載の従来技術にあっては、外キャップ体をキャップ本体に螺合組付けする構成であり、螺合のための構造が、キャップ本体および外キャップ体双方に必要となり構造が複雑になること、またまずキャップ本体を壜口筒へ嵌合組付けし、次に外キャップ体を螺合組付けする必要があり、生産速度が低下すること、等で生産コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明の課題は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、キャップ本体と、ヒンジ構造を有した外キャップ体からなる注出キャップで、壜体への組付け工程における生産性向上と、使用時における壜口筒との組付き強度の安定な保持と、壜体との容易な分別処理とを簡単な構造で実現することで、もって製造コストが低く、高い操作性と安全性、容易な分別回収性を有した壜体容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
壜口筒に外嵌して、この壜口筒の開口部外周面に設けられた壜口係止周条に乗り越え係止する係止突条を、下端部内周面に周設した組付き筒を有し、壜口筒に密嵌装して注出口を形成する、軟質合成樹脂製のキャップ本体を有すること、
下端部内周面に、キャップ本体の組付き筒の下端面に係止する係止片周条を周設し、組付き筒に当接外装する外装筒を設け、この外装筒上端部にヒンジ部を介して一体連設した有頂筒状の蓋体を有し、キャップ本体に外装組付きして注出口を開閉する、硬質合成樹脂製の外キャップ体を有すること、
キャップ本体の壜口筒への組付き強度を、外キャップ体を取り外した状態で、人手による取り外しができる程度に設定すること、
キャップ本体と外キャップ体の組付き強度が、人手による、強引なもぎ取り状の取り外しができる程度となるように、外装筒における係止片周条の突条高さを設定すること、
にある。
【0007】
請求項1の上記構成により、螺合して組付ける部分がないので、注出キャップを壜口筒へ嵌合組付ける際には、外キャップをキャップ本体に外装しながら打栓により、キャップ本体の壜口筒への嵌合組付きと外キャップ体のキャップ本体への嵌合組付きを同時に達成する。
【0008】
すなわち、打栓時に、キャップ本体の組付き筒の係止突条が壜口筒の壜口係止周条に乗り越え係止し、同時に外キャップ体の外装筒の下端部内周面に設けた係止片周条がキャップ本体の組付き筒の下端面に係止することにより、注出キャップの壜口筒への取り付けが簡単な工程で達成される。
【0009】
注出キャップを壜口筒に取り付けた状態では、キャップ本体が軟質合成樹脂製であるために、組付き筒と壜口筒とのシール効果が発揮され、また硬質合成樹脂製である剛性の高い外装筒が、組付き筒の下端面に係止しながら、組付き筒の拡径方向への撓み変形を抑制する機能を発揮する。
【0010】
上記のシール効果、また撓み変形の抑制機能により、内容液の密封性が確実に保持され、また、たとえば壜体容器をさかさまにして振ったりする場合に発生するウォーターハンマー状の力がかかっても注出キャップが外れることがないよう組付き強度を充分確保することができる。
【0011】
内容液の消費後、注出キャップを分別回収する場合には、まず外キャップ体を手で掴んで、強引にもぎ取り状の取り外し操作によって、キャップ本体の組付き筒の下端面と外キャップ体の外装筒の係止片周条との係止を外しながら、外キャップ体をキャップ本体から取り外すが、この際、外キャップ体は硬質合成樹脂製であり、外装筒の拡径方向への撓み変形は微小であり、この撓み変形だけでは、組付き筒の下端面に対する外装筒の係止片周条の係止を外すことは困難である。
【0012】
しかしながら、外キャップ体を硬質合成樹脂製、キャップ本体に軟質合成樹脂製とする構成とすることにより、外キャップ体の強引なもぎ取り状の取り外し操作に伴って、硬質合成樹脂製の係止片周条により、軟質合成樹脂製の組付き筒の下端面近傍に押し潰し状の変形を発生させることができ、該押し潰し状の変形をさせながらの、外装筒の拡径方向へのわずかな撓み変形により、下端面と係止片周条との係止の取り外しを達成することが可能となる。
【0013】
また、外装筒が剛性の高い硬質合成樹脂製であり、拡径方向への撓み変形がし難いので、外装筒の係止片周条の突条高さをそれほど高くしなくても、組付き筒の下端面と外装筒の係止片周条との係止機能が発揮されるので、比較的小さな力によっても、強引なもぎ取り状の取り外し操作によって、外キャップ体のキャップ本体からの取り外しができる程度となるように、係止片周条の突条高さを小さく設定することが可能となる。
【0014】
次に、キャップ本体を壜口筒から取り外すが、キャップ本体の壜口筒への組付き強度を、外キャップ体を取り外した状態で、人手による取り外しができる程度に設定することにより、この取り外しを容易に実現することができる。
【0015】
取り外しに際しては、組付き筒の拡径方向の撓み変形により、キャップ本体の組付き筒の係止突条の、壜口筒、壜口係止周条への乗り越え係止を外す必要があるが、既に外キャップ体を取り外しているので、外装筒による拡径変形への抑制は解消されており、また組付き筒は変形のし易い軟質合成樹脂を使用しており、組付き筒の肉厚、あるいは組付き筒に割り溝等の構造を形成することにより、キャップ本体の壜口筒への組付き強度を設定することができる。
【0016】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明の構成に、キャップ本体を軟質ポリオレフィン系樹脂(以下、軟質POと記す)製にすること、外キャップ体を硬質ポリオレフィン系樹脂(以下、硬質POと記す)製とすること、を加えたものである。
【0017】
この請求項2の構成により、軟質POはキャップ本体として充分に軟質性を有した材料であり、壜体筒に嵌合組付き、シール効果を発揮し、内容液の密封性を充分確保することができ、硬質PO製の外キャップ体は、キャップ本体に対して充分に高い剛性を有し、壜体容器の使用時には軟質PO製の組付き筒に硬質PO製の外装筒が当接外装することにより、確実に組付き筒の拡径方向への撓み変形を抑制して、キャップ本体の壜口筒に対する組付きを、安定して強固に維持することになる。
【0018】
また、外キャップ体のキャップ本体への係止組付きと、分別回収時における取り外し性との両者を安定して実現するため、外装筒の係止片周条の突条高さには高い寸法精度が要求されるが、硬質POは軟質POに比較して、優れた成形品の寸法精度を有しており、この突条高さについても設計した寸法精度を確実に実現することができる。
【0019】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明の構成に、キャップ本体を、組付き筒の上端に内鍔状の頂壁を介してシール筒を垂下設し、このシール筒の下端から内鍔状の底壁を介し、頂壁である封止壁に、閉ループを描く破断溝により区画形成され、プルリングを有する、抜栓部の破断除去により開設される、プルオープン式の注出口を設けた、有頂円筒状の注出筒を立設し、組付き筒が壜口筒に外嵌すると共に、シール筒が壜口筒の開口部に嵌入する構成とし、外キャップ体を、外装筒の上端面に内鍔状の内鍔片を介して補強筒を垂下設した構成とし、この補強筒が、キャップ本体のシール筒と注出筒の間に嵌着する構成とすること、を加えたものである。
【0020】
この請求項3の上記構成により、キャップ本体のシール筒が内容液の密封性を向上させ、さらに外キャップ体の補強筒で内側から当接し、軟質PO製シール筒の変形を防ぐので、この密封性を確実に安定して保持することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
本発明の注出キャップに用いる材料としては化学的な安定性、食品等に関する安全性、優れた機械的特性、原料コストの面からPOが使用され、軟質POとしては、例えば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、さらにはゴム成分含有ポリプロピレン等があり、好ましくは引っ張り弾性率が600MPa以下のものを用い、また硬質POとしてはたとえばポリプロピレン、高密度ポリエチレン等があり、好ましくは1000MPa以上のものを用いる。
【0022】
図1ないし図2は、本発明による注出キャップの一実施例を示し、注出キャップは、低密度ポリエチレン(以下、LDPEと記す)製キャップ本体1と、ポリプロピレン(以下、PPと記す)製の外キャップ体10とから構成されている。
【0023】
図2は、本発明の一実施例の注出キャップを壜口筒20に組付けた状態を示す半縦断面図で、キャップ本体1は、壜口筒20に外嵌する組付き筒2の上端に、内鍔状の頂壁3を介して、シール筒4を垂下設し、このシーツ筒4の下端に、内鍔状の底壁5を介して、注出口9を形成する有頂筒状の注出筒6を立設し、この注出筒6の頂壁である封止壁7に、閉ループ状に形成された破断溝8bにより区画形成された、プルリング8aを有する抜栓部8を形成して構成されている。
【0024】
壜口筒20に外嵌する組付き筒2は、その下端部内周面に、壜口筒20の開口部外周に設けられた壜口係止周条21に、乗り越え係止する係止突条2aを設けて、壜口筒20に対する係止機能部分を構成している。
【0025】
組付き筒2の壁厚は、キャップ本体1の壜口筒20への組付きの強度を、人手によりもぎ取り状の取り外しができる程度となるように、設定している。
【0026】
外キャップ体10は、組付き筒2を当接しながら外装する外装筒13と、この外装筒13の上端に、ヒンジ部16を介して一体連設された蓋体15を有する。
【0027】
外装筒13の下端部内周面には、組付き筒2の下端面2bに係止する係止片周条13aを設け、上端には内鍔状の内鍔片18を介して、円筒状の補強筒14を垂下設し、さらに、上端部をラッパ状に拡径した本体筒11を立設している。
【0028】
また、蓋体15の頂板17の下面には、本体筒11のラッパ状に拡径した上端部に密嵌入する、シール片筒12が垂下設されている。
【0029】
次に、上記一実施例による注出キャップの壜口筒20への取り付け、および使用状態の一例を説明する。
まず、外キャップ体10の補強筒14を、キャップ本体1のシール筒4と注出筒6と底壁5から形成される溝に嵌入させた状態で、内容液を充填した壜体の壜口筒20に打栓により嵌合組付けする。
【0030】
この打栓時に、キャップ本体1の組付き筒2の係止突条2aが、壜口筒20の壜口係止周条21に乗り越え係止し、同時に、外キャップ体10の外装筒13の係止片周条13aが、キャップ本体1の組付き筒2の下端面2bに係止し、注出キャップの壜口筒への取り付けと、キャップ本体1と外キャップ体10との組付けとが簡単な工程で達成される。
【0031】
LDPE製のキャップ本体1の組付き筒2と、シール筒4と、頂壁3とで形成される溝に、壜口筒20が嵌入する構成であり、確実にシール性を保持することができ、さらに前記組付き筒2とシール筒4の変形が、PP製の外装筒13と補強筒14によって抑えられるので、このシール性を安定して保持することができる。
【0032】
また、PPは耐熱性が高く、例えば比較的高温で内容液を充填後すぐに注出キャップを装着しても、LDPE製のキャップ本体1の熱変形を防ぐことができ、これにより耐熱性を高めている。
【0033】
使用開始時には、まずプルリング8aにより破断溝8bを破断しながら抜栓部8を開口するが、キャップ本体1の組付き筒2の拡径方向への撓み変形がPP製の外装筒13によって抑制されているので、プルリング8aによる開口操作時に注出キャップが外れるという不良操作を確実に防ぐことができる。
【0034】
LDPE製であるので破断溝8bの破断は容易に実施することができ、内容物の注出は、本体筒11の上端部をラッパ条に拡径しているので、良好に実施することができる。
【0035】
また、ヒンジ部16付の蓋体15を閉めることにより、シール片筒12と、本体筒11上端部のシール効果により、使用中における内容液の密封性を保持することができる.
【0036】
内容液の消費後、注出キャップの分別回収時には、まず、外キャップ体10を手で掴んで、強引なもぎ取り状の取り外し操作により、この外キャップ体10をキャップ本体1から取り外すが、この際、PPの高い剛性のため、外キャップ体10の外装筒13の拡径方向への撓み変形だけでは取り外しはし難いが、係止状態にあるPP製係止片周条13aとLDPE製組付き筒2の下端面2bの係止部分の当接点において、係止片周条13aが下端面2b近傍を押し潰し状の変形させながらの、外装筒の拡径方向へのわずかな撓み変形により、この係止を外すことができる。
【0037】
外装筒10が剛性の高いPP製であり、上記したように拡径方向への撓み変形がし難いので、外装筒13の係止片周条13aの突条高さhをそれほど高くしなくても係止機能が発揮されるので、キャップ本体1と外キャップ体10の組付き強度が、比較的小さな力によっても、人手による、強引なもぎ取り状の取り外し操作によって取り外しができる程度となるように、突条高さhを設定することは容易である。
【0038】
また、PPは優れた成形品寸法精度を有しており、突条高さhを寸法精度良く成形することができ、外キャップ体10のキャップ本体1への係止状態を確実に保持しながら、この係止状態の人手による取り外しも安定して実現することができる。
【0039】
外キャップ体10を取り外した後、キャップ本体1の壜口筒20に対する組付き強度が、人手により簡単に取り外しできる程度になるように、組付き筒2の肉厚を設定してあるので、キャップ本体1を壜口筒20から容易に取り外すことができる。
【0040】
以上に説明した取り外し操作により、材料別に、壜体とキャップ本体1と外キャップ体10とを分別回収することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明では、キャップ本体を軟質合成樹脂製、外キャップ体を硬質合成樹脂製とし、外キャップ体に適正な範囲の高さを有する係止片周条を設けることにより、外キャップ体をキャップ本体に係止組付けしながら、人手による強引な力を加えることによる取り外しが可能であることを見出し、壜体への組付け工程における生産性の向上と、使用時における組付き強度の安定な保持と、壜体との容易な分別回収性とを簡単な構造で実現することができるようになった。
【0042】
請求項2記載の発明は、軟質ポリオレフィン系樹脂の柔軟性と硬質ポリオレフィン系樹脂の高い剛性、優れた成形品寸法精度、そして高い耐熱性の特性を生かすことにより、内容液の密封性、使用時の注出キャップの組付き強度、外キャップ体の円滑な取り外し性をより確実に実現することができる。
【0043】
請求項3記載の発明では、シール筒、補強筒を設けることにより内容液の密封性をより確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を壜口筒へ組付けた状態を示す、全体斜視図。
【図2】図1に示した実施例を壜口筒へ組付けた状態を示す、半縦断面図。
【符号の説明】
1 ; キャップ本体
2 ; 組付き筒
2a; 係止突条
2b; 下端面
3 ; 頂壁
4 ; シール筒
5 ; 底壁
6 ; 注出筒
7 ; 封止壁
8 ; 抜栓部
8a; プルリング
8b; 破断溝
9 ; 注出口
10; 外キャップ体
11; 本体筒
12; シール片筒
13; 外層筒
13a;係止片周条
14; 補強筒
15; 蓋体
16; ヒンジ部
17; 頂板
18; 内鍔片
20; 壜口筒
21; 壜口係止周条
Claims (3)
- 壜口筒(20)に外嵌して、該壜口筒(20)の開口部外周面に設けられた壜口係止周条(21)に乗り越え係止する係止突条(2a)を、下端部内周面に周設した組付き筒(2)を有し、前記壜口筒(20)に密嵌装して注出口(9)を形成する、軟質合成樹脂製のキャップ本体(1)と、下端部内周面に、前記組付き筒(2)の下端面(2b)に係止する係止片周条(13a)を周設し、前記組付き筒(2)に当接外装する外装筒(13)を設け、該外装筒(13)上端部にヒンジ部(16)を介して一体連設した有頂筒状の蓋体(15)を有し、前記キャップ本体(1)に外装組付きして注出口(9)を開閉する、硬質合成樹脂製の外キャップ体(10)と、から構成され、前記キャップ本体(1)の壜口筒(20)への組付き強度を、前記外キャップ体(10)を取り外した状態で、人手による取り外しができる程度に設定し、前記キャップ本体(1)と外キャップ体(10)の組付き強度が、人手による強引なもぎ取り状の取り外しができる程度となるように、前記外装筒(13)における係止片周条(13a)の突条高さ(h)を設定した、合成樹脂製注出キャップ。
- キャップ本体(1)を軟質ポリオレフィン系樹脂製とし、外キャップ体(10)を硬質ポリオレフィン系樹脂製とする、請求項1記載の合成樹脂製注出キャップ。
- キャップ本体(1)を、組付き筒(2)の上端に内鍔状の頂壁(3)を介してシール筒(4)を垂下設し、該シール筒(4)の下端から内鍔状の底壁(5)を介し、頂板である封止壁(7)に、閉ループを描く破断溝(8b)により区画形成され、プルリング(8a)を有する、抜栓部(8)の破断除去により開設される、プルオープン式の注出口(9)を設けた、有頂円筒状の注出筒(6)を立設し、前記組付き筒(2)が壜口筒(20)に外嵌すると共に、前記シール筒(4)が壜口筒(20)の開口部に嵌入する構成とし、外キャップ体(10)を、外装筒(13)の上端面に内鍔状の内鍔片(18)を介して補強筒(14)を垂下設した構成とし、該補強筒(14)が、前記キャップ本体(1)のシール筒(4)と注出筒(6)の間に嵌着する構成とした、請求項1または2記載の合成樹脂製注出キャップ。
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