JP2003246338A - ヒンジキャップ - Google Patents

ヒンジキャップ

Info

Publication number
JP2003246338A
JP2003246338A JP2002369450A JP2002369450A JP2003246338A JP 2003246338 A JP2003246338 A JP 2003246338A JP 2002369450 A JP2002369450 A JP 2002369450A JP 2002369450 A JP2002369450 A JP 2002369450A JP 2003246338 A JP2003246338 A JP 2003246338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer cylinder
container mouth
hinge
hinge cap
connecting piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002369450A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4655259B2 (ja
Inventor
Kazuhito Kuwabara
和仁 桑原
Atsushi Ota
淳士 太田
Shinji Shimada
伸治 嶋田
Takayuki Abe
孝之 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2002369450A priority Critical patent/JP4655259B2/ja
Publication of JP2003246338A publication Critical patent/JP2003246338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4655259B2 publication Critical patent/JP4655259B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器口部への強固な組付き固定を確保しつ
つ、取外しに際して容器口部から容易に取外すことがで
きる、分別回収に適した合成樹脂製のヒンジキャップを
提供する。 【解決手段】 容器口部31にアンダーカット結合する
係止突条6を、キャップ本体1の外筒5の内周面に突周
設し、外筒5の前側外周面および外周面に、それぞれ破
断不能な連結片7および破断可能な弱化部8を介して連
設されたリング体3により外筒5を囲み、リング体3
に、後側に設けたヒンジ4を介して蓋体2を一体設し、
キャップ本体1が容器口部31に組付いた状態で、外筒
5とリング体5とが当接もしくは近接し、容器口部31
に対する外筒5の組付き強度を、人手による蓋体2の強
引な引上げ操作により取外しができる程度に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器口部から容易
に取外すことができる、分別回収に適した合成樹脂製の
ヒンジキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】資源リサイクルのため、壜等の容器にお
いては、構成部材を材種毎に分別回収することが要求さ
れており、容器本体と異なる材種の注出キャップを組付
けた容器では、廃棄時に注出キャップを取外す必要があ
る。
【0003】ところが、注出キャップは、商品の流通時
あるいは使用時に、妄りに外れることがないよう、容器
口部に強固に組付き固定されているため、廃棄時に注出
キャップを、容器から取外すことは容易ではない。
【0004】この点を改善するために、図11に示した
従来のヒンジキャップは、キャップ本体51の外筒55
に、打栓によって容器口部外周面に設けられた係止あご
部59に、強固にアンダーカット結合する係止突条56
を備え、外筒55の下端部の外周を囲う指掛け用のリン
グ体53を、破断不能な連結片57、および破断可能な
複数のブリッジ58を介して連結している。
【0005】このヒンジキャップでは、ブリッジ58を
破断してリング体53を引起し、リング体53に指を掛
けて強く引張ると、連結片57が連結された箇所の外筒
55が撓み変形して、この箇所の係止突条56と係止あ
ご部59とのアンダーカット結合が解除され、更に引張
り続けると、この箇所から周方向に沿ってアンダーカッ
ト結合が連鎖的に解除されていき、アンダーカット結合
が半周以上解除された時点でキャップ本体51が容器口
部から取外される(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2000−255615号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このヒンジキャップに
おいては、小片状部材である連結片57、あるいはブリ
ッジ58を介して、外筒55の外周面からわずかに突出
して連結されたリング体53を手掛かりとして、リング
体53の引起し操作を行うため、リング体53に力を作
用させ難いと共に、指先の力を大きく要し、操作性が良
好ではない、と云う問題がある。
【0008】また、このヒンジキャップは、外筒55の
肉厚を、容器口部への強固な組付き固定が確保できる値
に設定しているので、引張り操作に便利な指掛け用のリ
ング体53を用いて、連結片57が連結された箇所の外
筒55に力を作用させるにしても、アンダーカット結合
が解除される程に外筒55を撓み変形させるには相当の
力を要し、このためヒンジキャップの分別が容易に達成
できるとは限らない、と云う問題がある。
【0009】そこで、本発明は上記した問題を解決する
ために創案されたもので、キャップの取外しを補助する
ためのリング体を一体設したヒンジキャップにおいて、
リング体の引起し操作を容易にすること、およびキャッ
プの容器口部への強固な組付き固定を確保しつつ、取外
しに際して外筒を容易に撓み変形させることができるよ
うにすることを技術的課題とし、もって容器口部から容
易に取外すことができる、分別回収に適した合成樹脂製
のヒンジキャップを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の内、請求項1記載の発明の手段は、容器口部の外周
面に突周設した係止あご部にアンダーカット結合する係
止突条を、内周面に突周設した外筒を備え、容器口部に
密に組付いて注出口を形成するキャップ本体を有するこ
と、キャップ体の外筒に、この外筒の前側外周面に破断
不能に設けた連結片および、外筒の外周面に破断可能に
設けた弱化部を介して連設され、外筒を囲むリング体を
有すること、このリング体の後側上端部に、ヒンジを介
して一体設された蓋体を有すること、キャップ本体が容
器口部に組付いた状態で、外筒とリング体とが当接もし
くは近接すること、容器口部に対する外筒の組付き強度
を、人手による蓋体の強引な引上げ操作により取外しが
できる程度に設定したこと、にある。
【0011】請求項1記載の発明にあっては、ヒンジキ
ャップは、キャップ本体の外筒の内周面に突周設した係
止突条が、容器口部の外周面に突周設した係止あご部に
アンダーカット結合することにより、容器口部に組付き
固定するが、外筒の容器口部に対する組付き強度は、人
手による蓋体の強引な引上げ操作により取外しができる
程度となっているので、商品の流通時あるいは使用時に
不慮の力が加えられて、容器口部に対する外筒の組付き
が妄りに外れることがないように、外筒にリング体を当
接もしくは近接させ、これにより外筒の撓み変形を拘束
し、容器口部に対する外筒の強固な組付き固定を確保し
ている。
【0012】ヒンジキャップの容器口部からの取外しに
際して、開放姿勢とした蓋体を把持して引上げると、ヒ
ンジ側から順次周方向に沿って弱化部を破断しながらリ
ング体が引起される。
【0013】リング体を引起すための蓋体の引上げ操作
は、リング体とヒンジを介して一体設され、把持するの
に手頃な大きさ・形状を有した蓋体を把持して行われる
ので、リング体に力を作用させ易いので、リング体の引
起しを容易に達成することができる。
【0014】リング体の引起しにより、外筒はリング体
による撓み変形の拘束が解除されるので、引続き蓋体を
強く引上げると、外筒の容器口部に対する組付き強度
は、人手による蓋体の強引な引上げ操作により取外しが
できる程度に設定しているので、ヒンジキャップを容器
口部から容易に取外すことができる。
【0015】なお、連結片の設置箇所は、ヒンジの反対
側となる前側位置に設けるのが、弱化部の破断動作から
すると望ましいのであるが、必ずしもこれに限定される
ことはなく、蓋体を引上げて弱化部を破断する動作の邪
魔とならない、前半分の前側部分であれば何所でも良
い。
【0016】請求項2記載の発明の手段は、請求項1記
載の発明の構成に、連結片を係止突条の高さ位置付近に
配置したこと、を加えると共に、請求項1記載の発明に
おける、容器口部に対する外筒の組付き強度の設定手段
を、外筒の肉厚によるものとした、ものである。
【0017】請求項2記載の発明にあっては、外筒の肉
厚を設定するだけで、容器口部に対する外筒の組付き強
度を所望程度に設定することができるので、その組付き
強度設定がきわめて簡単に達成することができ、また、
蓋体の引上げ力が連結片を介して係止突条近傍に作用す
るので、組付きを解除するのに要する力が効果的に作用
することになる。
【0018】請求項3記載の発明の手段は、請求項1記
載の発明の構成における、容器口部に対する外筒の組付
き強度の設定手段を、外筒に、係止突条から下端縁にか
けて形成され、周方向に沿って間隔を置いて複数配設し
た割溝によるものとした、ものである。
【0019】請求項3記載の発明にあっては、外筒に設
ける割溝の個数、大きさ、配置を適宜に設定することに
より、外筒に所望の組付き強度を付与することが容易と
なり、またヒンジキャップを容器口部に組付ける際に、
ヒンジキャップの外筒と内筒との間に位置している空気
を、割溝を通して速やかに排気させることができるの
で、容器口部に対するヒンジキャップの組付きを、適正
で安定したものとすることができる。
【0020】請求項4記載の発明の手段は、請求項1ま
たは2記載の発明の構成に、係止突条を、欠部を設ける
ことにより、断続状としたこと、を加えたものである。
【0021】請求項4記載の発明にあっては、係止突条
を断続状とすることにより、係止突条自体の発揮する延
び変形阻止力が減少し、その分、外筒の拡径変形が容易
となるので、外筒の容器口部に対するアンダーカット結
合力が低下し、またヒンジキャップを容器口部に組付け
る際に、ヒンジキャップの外筒と内筒との間に位置して
いる空気を、欠部を通して速やかに排気させることがで
きるので、容器口部に対するヒンジキャップの組付き
を、適正で安定したものとすることができる。
【0022】請求項5記載の発明の手段は、請求項1、
2、3または4記載の発明の構成に、ヒンジと対向する
位置に弱化部の第一欠部を設けたこと、を加えたもので
ある。
【0023】請求項5記載の発明にあっては、弱化部の
破断開始箇所となるヒンジと対向する位置に、第一欠部
を設けて弱化部の自由端を形成することにより、この自
由端に引張力を確実に集中させて、弱化部の破断を円
滑、容易に開始することが可能となる。
【0024】請求項6記載の発明の手段は、請求項1、
2、3、4または5記載の発明の構成に、連結片に上下
方向から対向する位置に、弱化部の第二欠部を設けたこ
と、を加えたものである。
【0025】請求項6記載の発明にあっては、連結片に
上下方向から対向する位置に、弱化部の第二欠部を設け
ることにより、連結片と弱化部とが上下に重なることが
ない構造となるので、この上下方向を金型の型開き方向
とすることにより、ヒンジキャップを、通常の射出成形
手法により、簡単に成形することができる。
【0026】請求項7記載の発明の手段は、請求項1、
2、3または4記載の発明の構成に、係止突条を、外筒
の下端に設け、連結片および弱化部を、係止突条の高
さ位置付近に設けたこと、を加えたものである。
【0027】この請求項7記載の発明にあっては、弱化
部および連結片が、容器口部に対するキャップ本体の組
付きの主体部分である係止突条に近接して位置するの
で、弱化部にあっては、外筒側が容器口部に強固に組付
いて不動となっているので、その破断を容易に簡単に達
成でき、また連結片にあっては、外筒に対する取外し力
を、外筒の容器口部に対する組付きの主体部分である係
止突条に略直接作用させることができ、これによりヒン
ジキャップの容器口部からの取外しを、無理なく効率良
く達成することができる。
【0028】請求項8記載の発明の手段は、請求項4、
5、6または7記載の発明の構成に、連結片の側端に対
向して係止突条の欠部を位置させ、この欠部が位置する
外筒部分を、容易に破断できる肉厚にしたこと、を加え
たものである。
【0029】この請求項8記載の発明にあっては、キャ
ップ本体の外筒に、連結片を介して引上げ力を作用させ
ると、この引上げ力は、他の外筒部分に比べて破断し易
い肉厚となっている部分、すなわち連結片の側端に対向
する欠部が位置する外筒部分に集中して作用し、この欠
部が位置した外筒部分を容易に破断するので、容器口部
からのヒンジキャップの取外しを簡単に達成することが
でき、またヒンジキャップを容器口部に組付ける際に、
ヒンジキャップの外筒と内筒との間に位置している空気
を、欠部を通して速やかに排気させることができるの
で、容器口部に対するヒンジキャップの組付きを、適正
で安定したものとすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のヒンジキャップ
の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、
第一実施形態の斜視図を示し、ヒンジキャップは、キャ
ップ本体1と、このキャップ本体1を囲む円筒状のリン
グ体3と、このリング体3の後側上端にヒンジ4を介し
て一体設された蓋体2とから構成されている。
【0031】図2(1)は、開状態の縦断側面図を、図
2(2)は、キャップ本体1とリング体3との組合せ物
の縦断正面図を示すものである。
【0032】キャップ本体1は、容器口部31に外嵌す
る外筒5の上端に、内鍔リング状の頂壁14を介して上
方に拡径した円筒状の注出筒13を立設し、この注出筒
13の下端に注出口が開設される底壁12を連設し、注
出筒13を囲んで、閉蓋時に蓋体2を係止する、高さの
低い係止筒16を立設し、更に頂壁14の下面に容器口
部31に密嵌入する内筒15を垂下設して構成されてい
る。
【0033】底壁12の下面には、注出口開設箇所を区
画する薄肉ループ状のスコア17が形成され、このスコ
ア17の内側における底壁12の上面には、注出口の開
設時に引上げるプルリング18が一体設されている。
【0034】外筒5は、その下端部の内周面に、容器口
部31の外周面に突周設した係止あご部32にアンダー
カット結合する係止突条6を突周設し、その肉厚を、強
い引上げ力が作用すると、係止突条6と係止あご部32
とのアンダーカット結合を解除させる程度に撓み変形可
能な値に設定している。
【0035】外筒5の前側の下端部には、図2(1)お
よび図3に示す通り、リング体3が破断不能な連結片7
を介して連設されている。
【0036】また、リング体3は、肉薄に成形された肉
薄部8aから成る破断可能な弱化部8を介して、外筒5
の上端部に連設されており、弱化部8は、ヒンジ4と対
向する後側位置に第一欠部10を、また連結片7の上方
位置に第二欠部11を設けている。
【0037】なお、図6に示す通り、破断し易いブリッ
ジ8bを外筒5の上端部外周面に周方向に間隔をおいて
複数配列することにより弱化部8を形成しても良く、こ
の場合も、弱化部8には、ヒンジ4と対向する後側位置
に第一欠部10を、また連結片7の上方位置に第二欠部
11を設けるのが良い。
【0038】ヒンジキャップを、容器口部31に、打栓
により組付けすると、図4に示す通り、係止突条6が係
止あご部32を乗越えてアンダーカット結合し、かつ外
筒5の下端部が若干拡径してリング体3と当接する。
【0039】次に、内容物使用後の廃棄時の、ヒンジキ
ャップを容器口部31から取外す、分別の手順を、図5
に従って説明する。
【0040】図5(1)に示すように、先ず開放姿勢と
した蓋体2を把持して引上げると、この操作により、ヒ
ンジ4側から順次周方向に沿って弱化部8を破断しなが
ら、リング体3が引起こされていき、図5(2)に示す
通り、弱化部8が全て破断されて、リング体3が連結部
7だけで外筒5と連結された状態となった後、蓋体2を
強く引上げる。
【0041】蓋体2を引上げる力は、連結部7が連結し
ている外筒5の下端部に集中的に作用し、図5(3)に
示すように、この箇所が外側に撓み変形して、係止突条
6と係止あご部32とのアンダーカット結合が解除さ
れ、さらに蓋体2を引上げ続けると、連結片7が連結さ
れた箇所から周方向に沿ってアンダーカット結合が連鎖
的に解除されていき、アンダーカット結合が半周以上解
除されたところで、ヒンジキャップは容器口部31から
引外される。
【0042】図7は、本発明の第二実施形態を示すもの
で、第一実施形態において外筒5を肉薄に成形するのに
代えて、外筒5の係止突条6から下端縁にかけての部分
に、周方向に沿って間隔を置いて複数の割溝9を設ける
ことにより、係止突条6と係止あご部32とのアンダー
カット結合を容易に解除できる程度に、外筒5を撓み変
形可能としたものである。
【0043】図8は、本発明の第三実施形態を示すもの
で、間隔を置いて複数の欠部19を設けることにより、
係止突条6を断続状に構成し、これにより係止突条6全
体での引張りに対する抗力を減少させ、外筒5単体の場
合における、係止突条6の係止あご部32に対するアン
ダーカット結合力を低下させたものである。
【0044】この欠部9は、係止突条6全体の引張りに
対する抗力を減少させるものであるので、多数を要する
ことはなく、2〜5個程度で充分である。
【0045】図9は、本発明の第四実施形態を示すもの
で、係止突条6を外筒5の下端に設けると共に、連結
片7および弱化部8を、係止突条6の高さ位置付近であ
る外筒5とリング体3の下端間に設けて構成したもの
で、弱化部8の破断が安定して容易に達成でき、かつリ
ング体3と外筒5とを一体に連結する連結片7および弱
化部8を、共にリング体3と外筒5の下端間に設けたの
で、ヒンジキャップ成形のための射出成形金型の構造を
簡単なものとすることができる。
【0046】図10は、本発明の第五実施形態を示すも
ので、連結片7の両側端に対向して係止突条6の欠部1
9を位置させ、この欠部19が位置する外筒5部分を、
容易に破断できる肉厚にしたもので、蓋体2の引上げに
より、全ての弱化部8を破断した後、さらに蓋体2を引
上げると、この欠部19が位置した外筒5部分に引上げ
力が破断力として集中して作用し、これによりこの外筒
5部分を簡単に破断するので、キャップ本体1容器口部
31からの分離を容易に達成する。
【0047】本発明のヒンジキャップは安価で、成形性
に優れ、かつ適度な変形性を有する材料が好ましく、か
かる材料としてポリエチレン、またはポリプロピレンが
適当であり、また本発明に適用できる容器は特に限定は
なく、例えばペットボトル等の合成樹脂製の容器、ガラ
ス製の容器等いずれにも好適に使用できる。
【0048】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
以下に示す効果を奏する。請求項1記載の発明にあって
は、リング体とヒンジを介して一体設され、把持するの
に手頃な大きさ・形状を有した蓋体を取扱うことによ
り、リング体の引起しを容易に達成することができる。
【0049】また、キャップ本体の容器口部に対する組
付き強度を、人手による蓋体の引上げ操作により取外し
ができる程度に設定しながらも、外筒下端部にリング体
を当接させて撓み変形を拘束したので、容器口部に対す
る強固な組付き固定を確保しつつ、分別回収時には、蓋
体を引上げてリング体による拘束を解除してから、更に
蓋体を引上げるので、キャップを容器口部から容易に取
外すことができ、キャップの分別を簡単に達成すること
ができる。
【0050】請求項2記載の発明にあっては、外筒の肉
厚を適宜に設定するだけの簡単な構成により、キャップ
本体に所望の組付き強度を付与することができ、また、
蓋体の引上げ力を係止突条近傍に効率的に作用させて、
この引上げ力をキャップの分別に有効に作用させること
ができ、これによりキャップの取外しをより容易に達成
することができる。
【0051】請求項3記載の発明にあっては、外筒に設
ける割溝の個数、大きさ、配置を適宜に設定することに
より、外筒単体での容器口部に対する組付き強度を、簡
単にかつ確実に一定以下に設定することができ、これに
よりキャップの容易な取外しを確実に得ることができ
る。
【0052】請求項4記載の発明にあっては、係止突条
を断続状とすることにより、容器口部に対する外筒の組
付き強度を適当に低下させることができ、これによりキ
ャップの取外しをより容易に達成することができる。
【0053】請求項5記載の発明にあっては、弱化部の
破断開始箇所となるヒンジと対向する位置に第一欠部を
設けて自由端を形成することにより、弱化部の破断を円
滑、容易に開始することが可能となる。
【0054】請求項6記載の発明にあっては、連結片と
弱化部とが上下に重なることのない構造となり、通常の
射出成形手段により、ヒンジキャップを無理なく簡単に
成形することが可能となる。
【0055】請求項7記載の発明にあっては、外筒側が
容器口部に強固に組付いて不動となっているので、弱化
部の破断を容易に簡単に達成でき、また外筒に対する取
外し力を、外筒の容器口部に対する組付きの主体部分で
ある係止突条に略直接作用させることができ、これによ
りヒンジキャップの容器口部からの取外しを、無理なく
効率良く達成することができる。
【0056】請求項8記載の発明にあっては、キャップ
本体の外筒に、連結片を介して作用した引上げ力は、他
の外筒部分に比べて破断し易い肉厚となっている部分、
すなわち連結片の側端に対向する欠部が位置する外筒部
分に集中して作用し、この欠部が位置した外筒部分を容
易に破断するので、容器口部からのヒンジキャップの取
外しを簡単に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す、全体外観斜視
図。
【図2】図1に示した第一実施形態の、(1)は開状態
の縦断側面図、(2)はキャップ本体の縦断正面図。
【図3】図2(1)中、a―a線に沿って切断矢視した
平断面図。
【図4】図1に示した第一実施形態の、容器口部に組付
けた状態の縦断正面図。
【図5】図1に示した第一実施形態の、容器口部から取
外す手順を示す説明図。
【図6】図1に示した第一実施形態の、弱化部の他の実
施例を示す斜視図。
【図7】本発明の第二実施形態を示す、キャップ本体の
不規則縦断正面図。
【図8】本発明の第三実施形態を示す、キャップ本体の
不規則縦断正面図。
【図9】本発明の第四実施形態を示す、キャップ本体の
縦断正面図。
【図10】本発明の第五実施形態を示す、キャップ本体
の底面図。
【図11】従来例を示す図で、(1)は縦断面図、
(2)は一部を破断した平面図。
【符号の説明】
1 ; キャップ本体 2 ; 蓋体 3 ; リング体 4 ; ヒンジ 5 ; 外筒 6 ; 係止突条 7 ; 連結片 8 ; 弱化部 8a; 肉薄部 8b; ブリッジ 9 ; 割溝 10; 第一欠部 11; 第二欠部 12; 底壁 13; 注出筒 14; 頂壁 15; 内筒 16; 係止筒 17; スコア 18; プルリング 19; 欠部 31; 容器口部 32; 係止あご部 51; キャップ本体 52; 蓋体 53; リング体 54; ヒンジ 55; 外筒 56; 係止突条 57; 連結片 58; ブリッジ 59; 係止あご部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 伸治 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内 (72)発明者 阿部 孝之 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内 Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 BA03 CA01 CB01 CB02 CB04 CC03 DA01 DB02 DB11 DB17 DC03 EA04 EB01 EB02 EB04 EC03 FA02 FA09 GA06 GB06 GB08 GB12 GB13 GB17 KA15 LA03 LA06 LA18 LB02 LD01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器口部(31)の外周面に突周設した係止
    あご部(32)にアンダーカット結合する係止突条(6)を、
    内周面に突周設した外筒(5)を備え、前記容器口部(31)
    に密に組付いて注出口を形成するキャップ本体(1)と、
    前記外筒(5)に、該外筒(5)の前側外周面に破断不能に設
    けた連結片(7)および、前記外筒(5)の外周面に破断可能
    に設けた弱化部(8)を介して連設され、前記外筒(5)を囲
    むリング体(3)と、該リング体(3)の後側上端部にヒンジ
    (4)を介して一体設された蓋体(2)とから成り、前記キャ
    ップ本体(1)が容器口部(31)に組付いた状態で、前記外
    筒(5)とリング体(3)とが当接もしくは近接し、前記容器
    口部(31)に対する外筒(5)の組付き強度を、人手による
    前記蓋体(2)の強引な引上げ操作により取外しができる
    程度に設定した合成樹脂製のヒンジキャップ。
  2. 【請求項2】 連結片(7)を係止突条(6)の高さ位置付近
    に配置し、容器口部(31)に対する外筒(5)の組付き強度
    の設定手段を、該外筒(5)の肉厚によるものとした請求
    項1記載のヒンジキャップ。
  3. 【請求項3】 容器口部(31)に対する外筒(5)の組付き
    強度の設定手段を、該外筒(5)に、少なくとも係止突条
    (6)から下端縁にかけて形成され、周方向に沿って間隔
    を置いて複数配設した割溝(9)によるものとした請求項
    1記載のヒンジキャップ。
  4. 【請求項4】 係止突条(6)を、欠部(19)を設けること
    により、断続状とした請求項1または2記載のヒンジキ
    ャップ。
  5. 【請求項5】 ヒンジ(4)と対向する位置に、弱化部(8)
    の第一欠部(10)を設けた請求項1、2、3または4記載
    のヒンジキャップ。
  6. 【請求項6】 連結片(7)に上下方向から対向する位置
    に、弱化部(8)の第二欠部(11)を設けた請求項1、2、
    3、4または5記載のヒンジキャップ。
  7. 【請求項7】 係止突条(6)を、外筒(5)の下端に設
    け、連結片(7)および弱化部(8)を、前記係止突条(6)の
    高さ位置付近に設けた請求項1、2、3または4記載の
    ヒンジキャップ。
  8. 【請求項8】 連結片(7)の側端に対向して係止突条(6)
    の欠部(19)を位置させ、該欠部(19)が位置する外筒(5)
    部分を、容易に破断できる肉厚にした4、5、6または
    7記載のヒンジキャップ。
JP2002369450A 2001-12-21 2002-12-20 ヒンジキャップ Expired - Lifetime JP4655259B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002369450A JP4655259B2 (ja) 2001-12-21 2002-12-20 ヒンジキャップ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-389774 2001-12-21
JP2001389774 2001-12-21
JP2002369450A JP4655259B2 (ja) 2001-12-21 2002-12-20 ヒンジキャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003246338A true JP2003246338A (ja) 2003-09-02
JP4655259B2 JP4655259B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=28677006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002369450A Expired - Lifetime JP4655259B2 (ja) 2001-12-21 2002-12-20 ヒンジキャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4655259B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007001602A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Mikasa Sangyo Kk 合成樹脂製キャップ
JP2008184207A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd 分別廃棄可能な注出栓
JP2008296980A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2008296983A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出キャップ
JP2008296982A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出キャップ
JP2009083862A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Yoshino Kogyosho Co Ltd キャップ
JP2009179377A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2009202913A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd 易分別性の複合キャップ
JP2009286479A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2010013113A (ja) * 2008-06-30 2010-01-21 Yoshino Kogyosho Co Ltd 不正開封防止具付きヒンジキャップ
JP2010030656A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2010036919A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2010126226A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出栓
JP2010126238A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2010126236A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2011093554A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 抜栓キャップ
JP2012096802A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
US20130087523A1 (en) * 2011-05-10 2013-04-11 The Clorox Company Closure
CN109398921A (zh) * 2018-11-30 2019-03-01 曼盛包装(上海)有限公司 一种便于垃圾分类的快拆盖

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007001602A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Mikasa Sangyo Kk 合成樹脂製キャップ
JP2008184207A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Yoshino Kogyosho Co Ltd 分別廃棄可能な注出栓
JP2008296980A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2008296983A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出キャップ
JP2008296982A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出キャップ
JP2009083862A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Yoshino Kogyosho Co Ltd キャップ
JP2009179377A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2009202913A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd 易分別性の複合キャップ
JP2009286479A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2010013113A (ja) * 2008-06-30 2010-01-21 Yoshino Kogyosho Co Ltd 不正開封防止具付きヒンジキャップ
JP2010030656A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2010036919A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2010126226A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出栓
JP2010126238A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2010126236A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2011093554A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 抜栓キャップ
JP2012096802A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
US20130087523A1 (en) * 2011-05-10 2013-04-11 The Clorox Company Closure
US9546027B2 (en) * 2011-05-10 2017-01-17 The Clorox Company Irremovable closure
CN109398921A (zh) * 2018-11-30 2019-03-01 曼盛包装(上海)有限公司 一种便于垃圾分类的快拆盖
CN109398921B (zh) * 2018-11-30 2024-03-19 曼盛包装(上海)有限公司 一种便于垃圾分类的快拆盖

Also Published As

Publication number Publication date
JP4655259B2 (ja) 2011-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003246338A (ja) ヒンジキャップ
JP4786236B2 (ja) 分別廃棄性に優れたキャップ
JP2003191993A (ja) 注出キャップ
JP4401467B2 (ja) 合成樹脂製キャップ
JP2001058658A (ja) プラスチックキャップ
JP3938869B2 (ja) ヒンジキャップ
JP5188220B2 (ja) 打栓性及び分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ
JP3894358B2 (ja) 注出キャップ
JP4762426B2 (ja) 分別廃棄可能なキャップ
JP4095129B2 (ja) 分別廃棄容易なヒンジキャップ
JP4157694B2 (ja) 中栓
JP4405274B2 (ja) 開封性及び分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ
JP4702713B2 (ja) 注出キャップ
JP7258687B2 (ja) 注出キャップ
JP2003276749A (ja) 紙パック用スパウト
JP4068189B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP4344981B2 (ja) 合成樹脂製注出キャップ
JP5126957B2 (ja) 分別機構付きヒンジキャップ
JP3068566U (ja) 分別回収容易なヒンジキャップ
JPH0858824A (ja) 中 栓
JP2007008517A (ja) バイアル用キャップ
JP4056125B2 (ja) 分別廃棄性に優れた容器蓋
JPH09142506A (ja) 分別廃棄性を有するキャップ
JP2001278308A (ja) 分別廃棄可能なキャップ
JP4060403B2 (ja) 合成樹脂製容器蓋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080916

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091015

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20091105

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20091127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4655259

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

EXPY Cancellation because of completion of term