JP4405274B2 - 開封性及び分別廃棄性に優れたプラスチックキャップ - Google Patents
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例えば、下記特許文献1においては、開口予定部が形成された仕切り壁と外側装着壁を含む本体と、天壁部とスカート部を含む上蓋とから成るキャップにおいて、外側装着壁の下部外周面には係止凹部が形成され、スカート部の下端部は弱化部を介して連結された拘束リングを有し、この拘束リングの内周面には被係止フラップが形成され、上蓋が本体に嵌合された後に弱化部が破断された状態で、被係止フラップは係止凹部に対し、拘束リングの下方への自由移動を阻止するが強制移動は許容されるように係止するキャップが記載されており、このキャップにおいては、キャップ本体の取り外しに際しては拘束リングを下方に下げた後、上蓋と共にキャップをひねりながら上方に引き離すことにより、キャップ本体を上蓋と共に容器口部から取外すことが可能となる。
また上記特許文献2に記載されたキャップでは、キャップ本体の容器口部への固定が、ウォーターハンマー状の力やプルリングの破断除去操作によりかかる力では外れることがなく、且つもぎ取り可能な程度であるため、キャップ本体の容器口部への嵌合固定の程度が弱く、しかも外キャップ体を上方に上げるだけでキャップ本体及び外キャップ体が一緒に容器口部から外れるので、タンパーエビデント性が充分でないという問題がある。また上記特許文献1と同様に、もぎ取りの際に指で把持したキャップに効率よく力を作用させることができない場合があり、誰にでも容易且つ確実に取外しできるキャップであることが望まれている。
1.外蓋の頂板部の径とタンパーエビデントバンドの外径がほぼ同じ大きさであること、
2.キャップ本体の外側壁下端に複数個の切欠き又は弱化部が間隔をおいて形成されていること、
3.外蓋の頂板部の形状が、4乃至12角形であること、
4.外蓋のタンパーエビデントバンドに形成される係止突起が、可撓性片であること、
5.キャップ本体外側壁に形成される係合用突起の位置が、タンパーエビデントバンドに対応する位置に形成されていること、
が好適である。
しかも前記下方傾斜部の下端が外蓋の装着状態におけるキャップ本体頂板部内面よりも下方の位置に形成されていると共に、垂直部が形成されていることにより、キャップ本体の容器口部への固定が確実で密封性が確保されていると共に、分別廃棄の際キャップを引き上げやすいという利点も有している。
図1は、本発明のキャップの一例を示す側断面図であり、図2は、図1に示すキャップの(A)は上面図、(B)は側面図、(C)は底面図をそれぞれ示すものであり、また図3は、図1に示すキャップを容器口部に適用された状態を示す側断面図である。
図4は、本発明のキャップの他の一例が容器口部に適用された状態を示す側断面図であり、図5は、図4に示すキャップの(A)は上面図、(B)は側面図、(C)は底面図をそれぞれ示すものである。
キャップ本体2は、頂板部3、頂板部3の周縁から垂下し容器口部40の外周面41と密着する外側壁4、頂板部内面5から垂下し容器口部40の内周面42と密着する内側壁6から成り、頂板部3のほぼ中央にはスコア7で区画された開口予定部8が形成され、開口予定部8にはスコア7を破断するための把持部9が形成されている。頂板部3には、開口予定部8を取り囲むように注出用筒10が形成されており、この注出用筒10の外周面には、外蓋20に形成される螺子部と螺合する螺子部12が形成されている。
外側壁4の下端には間隔を置いて複数個の切り欠き13が形成されており、キャップ本体の打栓による嵌合を容易にすると共に、分別廃棄の際のキャップの容器口部からの取り除きを容易にしている。外側壁4下端の切り欠き13が形成されていない箇所14においては、内面側には容器口部に形成された係合用突条43と係合してキャップ本体を容器口部に固定するための係合用突起15、外面側には後述するタンパーエビデントバンド内面に形成されるフラップ片27と係合するための係止部16が、それぞれ形成されている。
外蓋の頂板部21の内面には、キャップ本体の注出用筒10の内面と密接して、開口形成後の液密性を確保するためのインナーリング25が形成されている。また外蓋のスカート部22の内面はストレートであり、キャップ本体の螺子部12と螺合する螺子部26が形成されている。
またTEバンド24の内面には、TEバンドの下端から上方に向かって延びる可撓性を有するフラップ片27が間隔をおいて設けられ、キャップを最初に開封する際に前述したキャップ本体外側壁下端に形成された係止部16と係合することにより弱化部23が破断され、一旦開封されたものであることが明らかになる。
尚、このTEバンド24は、容器口部からキャップを取外す際に下方に移動させない限り、通常の使用状態においてはキャップ本体の外側壁4を外側から拘束するようにタガ締めしている。このため、通常の使用状態でキャップ本体が容器口部から抜けてしまうようなことが有効に防止されている。
また本発明のキャップにおいては、外蓋のスカート部22の外面が、上部が下方に行くに従って径内方に傾斜する上方傾斜部28、下部が下方に行くに従って径外方に傾斜する下方傾斜部29を有し、この上方傾斜部28と下方傾斜部29の間が凹部30で連結されていると共に、下方傾斜部29の下端31からは若干下方に延びる垂直部32が形成されていること、及び下方傾斜部29の下端31が外蓋の装着状態におけるキャップ本体頂板部内面5よりも下方の位置に形成されていることが第二の重要な特徴である。
また分別廃棄する際には、TEバンドを下方に移動し、キャップ本体から外した後に、外蓋をキャップ本体に螺合した状態で、外蓋を指先で固定して斜め上方に引き上げるという操作によってキャップを容器口部から取外すが、この場合においても凹部30に指が位置することにより、上方傾斜部28に指を当接させながら引き上げることができ、キャップに効率よく力をかけることができる。
更に下方傾斜部29の下端31からは若干下方に延びる垂直部32が形成され、下方傾斜部29の下端31が、外蓋の完全な装着状態におけるキャップ本体頂板部内面5よりも下方の位置に形成され、キャップ本体の外側壁4を外側からタガ締めするように密着しているため、外蓋を斜め上方に引き上げる力が容器口部との嵌合箇所である外側壁4に伝わりやすく、上述したグリップ性の向上やキャップに効率よく力をかけることができることと相俟って、一層効率よくキャップを取り除くことが可能になるのである。
また図2(B)から明らかなように、外蓋の頂板部21の周縁から上方傾斜部28への連結部分33において、外蓋頂板部21の多角形状の辺に合わせた面取りがなされており、これにより、キャップを開封する際又は容器口部からのキャップの取り外しの際、特にキャップを開封する際の指の当接が更に安定化され、キャップのグリップ性を更に向上できる。
更にまた、図1乃至図3に示す具体例においては、図2(C)から明らかなように、キャップ本体頂板部内面5には、ラチェット17が内側壁6と開口予定部8の間に環状に形成されている。一般に外蓋をキャップ本体に螺子係合により装着するキャップにおいては、容器口部にキャップを打栓する前に予め外蓋をキャップ本体に装着しておくが、かかるラチェット17がキャップ本体に形成されていることにより、外蓋をキャップ本体に装着させる際このラチェットに治具に形成された突起等を係合させてキャップ本体を固定することができ、キャップ本体が外蓋の回転と一緒に共回りしてしまうことを防止することができる
すなわち、図4及び図5に示すキャップにおいては、外蓋スカート部22の外面に形成された凹部30の外蓋頂板部21の多角形状の各頂点に対応した箇所、図4及び図5では計8箇所に、突起34が形成されている。この突起34の存在により、キャップを開封する際或いは容器口部からの取り外しの際、凹部30に位置した指が突起34に係止するため、指が滑ってしまうことなどが有効に防止でき、グリップ性を更に向上することが可能になる。
例えば、図1乃至図5に示したキャップにおいては、外蓋の頂板部の形状は8角形であったが、勿論これに限定されるものでなく、キャップの口径などにもよるが、4乃至12角形の範囲にあることが好適である。
また図1乃至図5に示したキャップでは、キャップ本体の外側壁下端に間隔を置いて複数個の切り欠きが形成されて、キャップ本体の容器口部からの取り外しを容易にしているが、勿論切り欠きに限定されず、外側壁下端から上方に延びるスコアのような弱化部を、間隔をおいて複数個形成し、キャップの容器口部からの取り外しの際に弱化部が破断されるようにしたものでもよい。
また図1乃至図5に示したキャップでは、TEバンド内面に形成する係止突起として、TEバンド下端から上方に突出した可撓性のフラップ片を設けているがこれに限定されるものではなく、TEバンド内面からキャップの開栓方向と反対方向に突出したラチェットや或いは上下方向に係止する突部であってもよい。
更に、図1乃至図5に示したキャップでは、キャップ本体頂板部のほぼ中央にスコアで区画された開口予定部を形成していたが、勿論、最初から開口が形成されていてもよく、この場合外蓋に形成されたインナーリングや更にアウターリングなどを設けて液密性を確保することもできるし、別途シール部材などで開口を覆うこともできる。
5 キャップ本体頂板部内面、6 内側壁、7 スコア、8 開口予定部、
9 把持部、10 注出用筒、12 螺子部、13 切り欠き、15 係合用突起、
16 係止部、17 ラチェット、20 外蓋、21 外蓋頂板部、
22 外蓋スカート部、23 弱化部、24 タンパーエビデントバンド、
25 インナーリング、26 螺子部、27 フラップ片、28 上方傾斜部、
29 下方傾斜部、30 凹部、31 下方傾斜部下端、32 垂直部、
40 容器口部、41 容器口部外周面、42 容器口部内周面、43 係合用突条。
Claims (6)
- 容器口部に嵌合固定されるキャップ本体及びキャップ本体に螺子係合により着脱自在に装着される外蓋とから成り、該キャップ本体は、開口部又は開口予定部が形成され、開口部又は開口予定部を取り囲むように形成される注出用筒が形成される頂板部、頂板部から垂下し容器口部外周面と密着し、容器口部に設けられた係合用突条と係合する係合用突起が内面下部に形成された外側壁、及び頂板部から垂下し容器口部内周面と密着する内側壁から成り、該外蓋は、頂板部及び頂板部から垂下するスカート部から成り、スカート部の下端には、キャップ本体外側壁の外周面に形成された係止部に係止する複数個の係止突起が形成されているタンパーエビデントバンドが弱化部を介して形成されているプラスチックキャップにおいて、
前記外蓋は、頂板部が多角形状であり、スカート部が、上部が径内方且つ下方に傾斜する上方傾斜部、下部が径外方且つ下方に傾斜する下方傾斜部と該下方傾斜部下端から若干下方に延びる垂直部から成ると共に、上部と下部が凹部で連結されており、且つ前記下方傾斜部の下端が外蓋の装着状態におけるキャップ本体頂板部内面よりも下方の位置に形成されていることを特徴とするプラスチックキャップ。 - 前記外蓋の頂板部の径とタンパーエビデントバンドの外径がほぼ同じ大きさである請求項1記載のキャップ。
- 前記キャップ本体の外側壁下端に複数個の切欠き又は弱化部が間隔をおいて形成されている請求項1又は2記載のキャップ。
- 前記外蓋の頂板部の形状が、4乃至12角形である請求項1乃至3の何れかに記載のキャップ。
- 前記外蓋のタンパーエビデントバンドに形成される係止突起が、可撓性片である請求項1乃至4の何れかに記載のキャップ。
- 前記キャップ本体外側壁内面に形成される係合用突起の位置が、タンパーエビデントバンドに対応する位置に形成されている請求項1乃至5の何れかに記載のキャップ。
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