JP3938306B2 - 注出キャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壜体に組付けられ、廃棄時においてその壜状容器と容易に分別可能とした合成樹脂製注出キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の注出キャップの従来例として、実用新案登録第2596699号公報記載のものが知られている。
【0003】
この従来技術の注出キャップは、容器口筒の外周に嵌着するキャップ本体の組付き筒に、ヒンジの一側端近傍の上端から下端に亘って縦方向の弱化線を設けると共に、キャップ本体の頂板に、その弱化線の上部に連続した周方向の弱化線を設けて構成され、廃棄時には、ヒンジを介して一体に連結されている蓋体を引張ることにより、両弱化線を破断して、キャップ全体を容器口筒から取り外し、分別するようになっている。
【0004】
また、一般に合成樹脂製注出キャップは、容器に対する組付き強度やヒンジ部分の強度、耐久性を要求されることから、ポリプロピレン等の比較的硬質な合成樹脂で一体成形されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、キャップ本体に分別破断用の弱化線を設けた注出キャップを、ポリプロピレン等の硬質な合成樹脂で一体成形した場合、キャップに必要とされる強度、耐久性は充足される反面、弱化線は破断され難いため、分別廃棄時における弱化線の破断に大きな操作力をを要し、この分別作業を迅速、円滑に行なうことができない、と云う問題があった。
【0006】
また、上記した従来技術にあっては、キャップを容器口筒に固定するために、容器口筒外周に設けた周突条と、組付き筒内周に設けた係止突条とを打栓により乗り越えさせてアンダーカット結合させるが、この打栓による乗り越え時に、組付き筒が強制的に拡開するため、縦方向の弱化線が破断してしまう恐れがある、と云う問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、分別破断用の弱化線を設けることなく、注出キャップを容器から、通常の力で容易に分別取外しできるようにすることを技術的課題とし、もって壜体への注出キャップの打栓組付けと分別取外しを良好にかつ円滑に達成できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
容器口筒の外周に、内周面に突周設した係止突条によりアンダーカット結合し、この係止突条に略対向する外周面箇所に嵌合突条を突周設した組付き筒を有し、この組付き筒の前側外周面に、破断不能な連結片を介して連設され、嵌合突条に外嵌する外リングを、組付き筒の外方に配設し、頂部に注出口を有するキャップ本体を有すること、
キャップ本体の注出口を開閉する蓋体を有すること、
容器口筒に対する組付き筒の組付き強度を、外リングの人手による引上げにより取り外しができる程度に設定したこと、
蓋体を、外リングの後上端部にヒンジを介して連結したヒンジ蓋として構成したこと、
合成樹脂製の一体成形物であること、
にある。
【0009】
容器口筒への注出キャップの組付けは、打栓によりアンダーカット結合させるが、その場合、キャップ本体の組付き筒には弱化線が設けてないので、組付き筒の拡開により弱化線が破断してしまうと云う恐れは全くなく、注出キャップを安全確実にかつ円滑に組付けることができる。
【0010】
また、注出キャップの分別取外しは、外リングの後部を引き上げて組付き筒を嵌合突条から外した後、さらに外リングを引き上げると、組付き筒は、外リングの人手による引上げにより取り外しができる程度の強度で容器口筒に組付いているので、連結片を介して、組付き筒を容器口筒から容易に離脱させることができる(図5、図8参照)。
更に外リングの後上端部にヒンジを介してヒンジ蓋が連結してあるので、ヒンジ蓋を引き上げることにより、ヒンジを介して外リングの後部を引き上げることができ、注出キャップの分別取外し操作をより容易に円滑に行うことができる(図5参照)。
【0011】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明の構成に、連結片を係止突条の高さ位置付近に配置したこと、を加えると共に、請求項1記載の発明における、容器口部に対する組付き筒の組み付き強度の設定手段を、組付き筒の肉厚によるものとした、ものである。
【0012】
この請求項2記載の発明にあっては、組付き筒の肉厚を所望値に設定するだけの、簡単な構成により、組付き筒に所望の組付き強度を付与することができ、また外リングの引上げ力が、連結片を介して係止突条近傍に作用するので、容器口筒に対する組付き筒の組付きを解除するのに、効果的に作用することになる。
【0013】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1記載の発明における、容器口筒に対する組付き筒の組付き強度の設定手段を、組付き筒に、係止突条から下端縁にかけて形成され、周方向に沿って間隔を置いて複数配設した割り溝によるものとした、ものである。
【0014】
この請求項3記載の発明にあっては、組付き筒に設ける割り溝の個数、大きさそして配置を適当に設定することにより、組付き筒の単体での容器口筒に対する組付き強度を、所望程度に小さくすることが容易である。
【0015】
請求項4記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明の構成に、係止突条を断続構造とした、ことを加えたものである。
【0016】
この請求項4記載の発明にあっては、係止突条そのものの係止力を低下させることになるので、組付き筒の組付き力設定の補助手段として有効である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1〜図5は第一実施例を示したもので、注出キャップは、頂部に注出口8を有し、容器口筒24に組付くキャップ本体1と、このキャップ本体1にヒンジ結合された蓋体18と、から構成されている。
【0022】
キャップ本体1は、容器口筒24の外周にアンダーカット結合する組付き筒2の上端内方に頂板4を連設すると共に、この頂板4の上面に、蓋体18が嵌着する係合筒片5を立設し、さらに頂板4の下面内側に、容器口筒24の内周面に密接するシール筒6を垂下設すると共に、頂板4の上面内端には注出口8を形成する注出筒7が立設されている。
【0023】
キャップ本体1の注出口8の底面は、破断溝10の内側部分を除去壁部11とした口壁9で閉塞されており、この除去壁部11は、その上面に一体設されたプルリング12を使用時に引き上げることにより、破断溝10部分で破断されて除去される。
【0024】
組付き筒2は、容易に弾性変形可能な程度の比較的肉薄に成形されており、その下端部内周面にアンダーカット結合用の係止突条3を周設すると共に、下端部外周面には、前端部を除いて、嵌合突条13が周設されている。
【0025】
また、組付き筒2の外方には、前下端部を連結片14により組付き筒2の前下端部と連結された外リング15が、組付き筒2を囲んで配設されている。
【0026】
この外リング15の下端部は、前端部を除いて、内径を拡径して肉薄部16に成形してあり、その上位の肉厚部分の下端部が組付き筒2の嵌合突条13に外嵌して、肉薄な組付き筒2の容器口筒24に対する強固な組付きを保持している。
【0027】
蓋体18は、ヒンジ17を介して外リング15の後上端部に連結されたヒンジ蓋19として構成されており、その周壁の内周面下端部に、係合筒片5に嵌着する係合突条22が突周設されていると共に、頂壁内面には、ヒンジ蓋19の閉状態において注出筒片7の内周面に密接して注出口8を密閉する栓筒片21が突設されている。
【0028】
この注出キャップは、成形時には、図3に示すように、組付き筒2の嵌合突条13に対して、外リング15の肉厚部分が上位に位置して外嵌しない状態で成形され、容器口筒24に対する注出キャップの打栓組付けにより、ヒンジ蓋19と共に外リング15が押し下げられて、外リング15の肉厚部分の下端部が嵌合突条13に外嵌するようになっている。
【0029】
図6は、本発明の第二実施例を示すもので、第一実施例において、組付き筒2を肉薄に成形した手段に代えて、組付き筒2の係止突条3を含めた下半分に、周方向に沿って間隔を開けて複数の割り溝2aを配置形成することにより、容器口筒24に対する組付き筒2の組付き強度を、人手による引き外しが可能な程度にしたものである。なお、割り溝2aの配置の設定に際しては、この割り溝2aが連結片14と重ならないようにしている。
【0030】
図7は、本発明の第三実施例を示すもので、間隔を置いて複数の欠部3aを設けることにより、係止突条3を断続構造に構成し、係止突条3の容器口筒24に対する係止力を低下させたものであり、組付き筒2を肉薄にした構成と併用することにより、組付き筒2の容器口筒24に対する組付き力の低下程度を、より大きくすることができる。
【0031】
図8〜図10は、本発明の第四実施例を示したもので、蓋体18を、キャップ本体1の注出筒7の下部に設けた螺筒23に螺合するねじ蓋20として構成したものである。
【0032】
この第四実施例において、キャップ本体1の成形時の状態(図3参照)から、外リング15を嵌合突条13に外嵌させるには、例えば、ねじ蓋20の螺合組付けにより、その下端部で外リング15を押し下げたり、あるいは適宜の治具により外リング15を押し下げる等の手段による。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明においては、容器口筒への注出キャップの打栓組付けにおいて、キャップ本体の組付き筒には弱化線が設けてないので、組付き筒の拡開により弱化線が破断してしまうと云う恐れは全くなく、注出キャップを安全確実にかつ円滑に組付けることができる。
【0034】
また、廃棄時における注出キャップの分別取外しは、握持するのに手頃な大きさのヒンジ蓋を利用して外リングを引上げるので、外リングの引上げ操作が、きわめて好適にかつ安定して行うことができる。外リングの後部を引き上げて組付き筒の嵌合突条から外した後、さらにヒンジ蓋を引き上げると、組付き筒の容器口筒に対する組付き強度は、外リングの人手による引上げにより取外しが程度であるので、連結片を介して、組付き筒を容器口筒から容易に離脱させることができ、もって、弱化線を破断する大きな操作力を要することなく、注出キャップを容器口筒から容易にかつ円滑に取外すことができる。
【0035】
請求項2記載の発明においては、組付き筒の肉厚を所望値に設定するだけの簡単な構成により、組付き筒に所望の組付き強度を付与することができ、また外リングからの引上げ力を、組付き筒に効果的に作用させることができ、これにより注出キャップの取り外しがきわめて容易となる。
【0036】
請求項3記載の発明においては、組付き筒に設ける割り溝の個数、大きさそして配置を設定することにより、組付き筒の組付き強度を広い範囲で調整することができ、これにより望ましい組付き強度の設定が容易となる。
【0037】
請求項4記載の発明においては、係止突条を断続構造とすることにより、この係止突条自体の係止力を低下させることができ、これにより組付き筒の組付き力を低下させるのに、有効に作用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例を示す、開姿勢の全体斜視図。
【図2】 図1に示した実施例の、一部を破断して示した要部斜視図。
【図3】 図1に示した実施例の、閉姿勢状態での全体縦断側面図。
【図4】 図3中、A−A線に沿って切断矢視した平断面図。
【図5】 図1に示した実施例の、分別取外し状態を順次示す説明斜視図。
【図6】 本発明の第二実施例を示す、一部破断した全体縦断側面図。
【図7】 本発明の第三実施例を示す、平断面図。
【図8】 本発明の第四実施例を示す、全体斜視図。
【図9】 図8に示した実施例の、一部を破断して示したキャップ本体の斜視図。
【図10】 図8に示した実施例の、分別取外し状態を順次示す説明斜視図。
【符号の説明】
1 ; キャップ本体
2 ; 組付き筒
2a; 割り溝
3 ; 係止突条
3a; 欠部
4 ; 頂板
5 ; 係合筒片
6 ; シール筒
7 ; 注出筒
8 ; 注出口
9 ; 口壁
10; 破断溝
11; 除去壁部
12; プルリング
13; 嵌合突条
14; 連結片
15; 外リング
16; 肉薄部
17; ヒンジ
18; 蓋体
19: ヒンジ蓋
20; ねじ蓋
21; 栓筒片
22; 係合突条
23; 螺筒
24; 容器口

Claims (4)

  1. 注出口(8)を有するキャップ本体(1)と、該注出口(8)を開閉するヒンジ蓋(19)とから成る合成樹脂製注出キャップにおいて、
    前記キャップ本体(1)は、組付き筒(2)と、該組付き筒(2)の外方に同心状に配置され、破断不能な連結片(14)を介して該組付き筒(2)に、該キャップ本体(1)の前側にて一体に連結された外リング(15)を有し、
    前記組付き筒(2)は内周面に、人手による引き上げにより取り外しができる程度の強度で容器口筒(24)の外周にアンダーカット結合する係止突条(3)を具え、かつ該係止突条(3)に略対向する外周面箇所に、外方に突出した嵌合突条(13)を具え、
    前記外リング(15)は後上端部にヒンジ(7)を介して一体に連結したヒンジ蓋(19)を具え、
    前記外リング(15)を下方に押し下げると、該外リング(15)の内周面が前記嵌合突条(13)を内側に押圧し、前記組付き筒(2)を容器口筒(24)に強固に組み付け、一方開放状態にある前記ヒンジ蓋(19)を引き上げると、前記外リング(15)が組付き筒(2)から外れ、容器口筒(24)から取り外されることを特徴とした合成樹脂製注出キャップ。
  2. 連結片(14)を係止突条(3)の高さ位置付近に配置し、容器口筒(24)に対する組付き筒(2)の組み付き強度を、前記組付き筒(2)の肉厚により設定するものとした請求項1記載の注出キャップ。
  3. 容器口筒(24)に対する組付き筒(2)の組付き強度を、前記組付き筒(2)に、係止突条(3)から下端縁にかけて形成され、周方向に沿って間隔を置いて複数配設した割り溝(2a)により設定するものとした請求項1記載の注出キャップ。
  4. 係止突条(3)を断続構造とした請求項1または2記載の注出キャップ。
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