JP4207179B2 - 注出キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壜体に組付けられ、廃棄時においてその壜体と容易に分別可能とした合成樹脂製注出キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の注出キャップの従来例として、実用新案登録第2596699号公報記載のものが知られている。
【0003】
この従来技術の注出キャップは、壜体口筒の外周に嵌着するキャップ本体の組付き筒に、ヒンジの一側端近傍の上端から下端に亘って縦方向の弱化線を設けると共に、キャップ本体の頂板に、弱化線の上部に連続した周方向の弱化線を設けて構成され、廃棄時には、ヒンジを介して一体に連結されている蓋体を引張ることにより、両弱化線を破断して、キャップ全体を壜体口筒から取り外し、分別するようになっている。
【0004】
また、一般に合成樹脂製注出キャップは、壜体に対する組付き強度やヒンジ部分の強度、耐久性を要求されることから、ポリプロピレン等の比較的硬質な合成樹脂で一体成形されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、キャップ本体に分別破断用の弱化線を設けた注出キャップを、ポリプロピレン等の硬質な合成樹脂で一体成形した場合、キャップに必要とされる強度、耐久性は充足される反面、弱化線は破断され難いため、分別廃棄時における弱化線の破断に大きな操作力を要し、この分別作業を迅速、円滑に行なうことができない、と云う問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、注出キャップに要求される強度、耐久性を低下させることなく、分別廃棄時における弱化線の破断を小さい操作力で容易に行なえるようにすることを技術的課題とし、もって注出キャップの分別を容易にかつ迅速、円滑に達成できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
頂部に注出口を有し、壜体口筒に外嵌する組付き筒の略下半分を、壜体口筒にアンダーカット結合する複数の係合片に分割形成すると共に、この組付き筒の外方に、複数の連結片により、下端部を係合片の下端部と連結して外リングを周設して、組付き筒との間に嵌入部を形成し、外リングの後端部には、その上端から下端に亘って肉薄の一対の弱化線を縦方向に設けて、その間を破断部に形成し、かつ組付き筒の後面上端部に係止凸部を突設した、比較的軟質な易破断性合成樹脂製のキャップ本体を有すること、
キャップ本体の嵌入部に不動に嵌入され、内周面後部に、キャップ本体の係止凸部が上下方向にスライド可能に組付き、下面を係止面としたスライド凹部を形成すると共に、このスライド凹部部分に一対の縦長な分離部を形成して、その間を連結薄板に形成した締付けリングのこの連結薄板上端に、キャップ本体の注出口を開閉する上蓋をヒンジで連結した、比較的硬質な合成樹脂製の蓋体を有すること、
キャップ本体の破断部を、蓋体の連結薄板と対応した位置に形成すること、
にある。
【0008】
注出キャップの分別取外しは、まず上蓋を後方から下方へ引っ張って、分離部で締付けリングから分離した連結薄板を後方へ屈曲変形させることにより、キャップ本体の外リングに形成した一対の弱化線を破断して、その間の破断部を外側へ倒し(図3参照)、次いで上蓋を引き上げることにより、締付けリングの後部を引き上げてスライド凹部下端の係止面をキャップ本体の係止凸部に当接係止させ(図4参照)、なおも上蓋を引き上げてキャップ本体の後部を引き上げると、組付き筒下部の係合片が外リングを押し開きながら外側へ弾性変形して、壜体口筒の係合突条を乗り越えるため、蓋体とキャップ本体とが一体となって、壜体口筒から容易に離脱する。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、キャップ本体を低密度ポリエチレンで成形し、蓋体をポリプロピレンで成形した、ことを加えたものである。
【0010】
この請求項2記載の発明においては、壜体口筒に対するキャップ本体の密な組付きを確実に得ることができると共に、弱化線の破断が容易であり、また蓋体の締付けリングによる、壜体口筒に対する組付き筒のアンダーカット結合保持が、強固で確実なものとなり、かつ締付けリングが殆ど熱変形しないので、この注出キャップを熱充填壜体に適用することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
注出キャップは、壜体口筒30に組付くキャップ本体1と、このキャップ本体1に組付く別体構造の蓋体20とから構成されている。
【0012】
低密度ポリエチレン等の比較的軟質な易破断性合成樹脂で一体成形されるキャップ本体1は、壜体口筒30の外周に嵌着する組付き筒2の上端内方に頂板5を連設し、この頂板5の下面内側に、壜体口筒30の内周面に密接するシール筒6を垂下設すると共に、頂板5の上面内側には注出口8を形成する注出筒片7が立設されている。
【0013】
キャップ本体1の注出口8の底面は、破断溝10の内側部分を除去壁部11とした口壁9で閉塞されており、この除去壁部11は、その上面に一体設されたプルリング12を使用時に引き上げることにより、破断溝10部分で破断されて除去される。
【0014】
組付き筒2の略下半分は、内周面にアンダーカット結合用の係合突条を設けた複数の係合片3に、割溝を介して分割形成されており、壜体口筒30にはこれらの係合片3によりアンダーカット結合する(図2参照)。
【0015】
また、組付き筒2の外方には、複数の連結片4により、下端部を各係合片3の下端部と連結されて外リング13が周設され、組付き筒2との間に嵌入部14を形成している。
【0016】
この外リング13の後端部には、後述する所定の位置に、その上端から下端までに亘って、肉薄溝状の一対の弱化線15を形成し、その間を破断部13aとしている(図1参照)。
【0017】
また、組付き筒2の後面上端部には、ストッパとして作用する係止凸部16が突設されている。
【0018】
ポリプロピレン等の比較的硬質な合成樹脂で一体成形される蓋体20は、アンダーカット結合によりキャップ本体1の嵌入部14に不動に嵌入して、組付き筒2を壜体口筒30に強固に組付ける締付けリング21の内周面後端部に、組付き筒2の係止凸部16が上下方向にスライド可能に組付き、下面を係止面23としたスライド凹部22を形成すると共に、このスライド凹部22の肉薄となった締付けリング21部分に、一対の縦長な分離部24を形成して、その間を連結薄板21aに形成し、この連結薄板21aの上端に、キャップ本体1の注出口8を開閉する上蓋25をヒンジ27で連結して構成されている。
【0019】
図示実施例の場合、分離部24は、縦スリット状となっているが、破断の容易な肉薄溝もしくは破断の容易な連結片で一部連結したスリットであっても良い。
【0020】
上蓋25の頂壁内面には、上蓋25の閉状態において、キャップ本体1の注出筒片7の内周面に密接して、注出口8を密閉する栓筒片26が突設されている。
【0021】
なお、破断部13aを、嵌入した締付けリング21の連結薄板21aと対応した位置に形成することにより、上蓋25の引張り操作による外リング13の破断を容易にしている。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、略下半分を複数の係合片に分割形成した組付き筒に外嵌する締付けリングとヒンジとを有する蓋体を、比較的硬質な合成樹脂製としたので、キャップ本体の壜体口筒への組付きを強固にすることができると共に、ヒンジの強度、耐久性も良好に保持することができ、また壜体口筒に直接組付くキャップ本体を、比較的軟質な合成樹脂製としたので、壜体に対するシール性も良好に保持される。
【0023】
また、分別取外し時において、破断される外リングを有するキャップ本体を、比較的軟質な易破断性合成樹脂製としたので、弱化線の破断を小さい操作力で容易に行なうことができると共に、組付き筒の下部分を弾性変形容易な係合片に分割形成したので、組付き筒を壜体口筒から容易に離脱させることができ、もって注出キャップの分別取外しを容易にかつ迅速、円滑に達成することができる。
【0024】
請求項2記載の発明にあっては、キャップ本体の壜体口筒に対する密な組付きを強固にかつ安定して得ることができると共に、キャップ本体の壜体口筒に対する、蓋体による組付き保持を強固に達成維持することができ、また注出キャップの熱充填壜体への適用を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、分解斜視図。
【図2】図1に示した実施例の、組付き状態を示す縦断側面図。
【図3】図1に示した実施例の、外リング破断状態を示す縦断側面図。
【図4】図1に示した実施例の、キャップ取外し状態を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 ; キャップ本体
2 ; 組付き筒
3 ; 係合片
4 ; 連結片
5 ; 頂板
6 ; シール筒
7 ; 注出筒片
8 ; 注出口
9 ; 口壁
10 ; 破断溝
11 ; 除去壁部
12 ; プルリング
13 ; 外リング
13a ; 破断部
14 ; 嵌入部
15 ; 弱化線
16 ; 係止凸部
20 ; 蓋体
21 ; 締付けリング
21a ; 連結薄板
22 ; スライド凹部
23 ; 係止面
24 ; 分離部
25 ; 上蓋
26 ; 栓筒片
27 ; ヒンジ
30 ; 壜体口筒
Claims (2)
- 頂部に注出口(8)を有し、壜体口筒(30)に外嵌する組付き筒(2)の略下半分を、壜体口筒(30)にアンダーカット結合する複数の係合片(3)に分割形成すると共に、該組付き筒(2)の外方に、複数の連結片(4)により、下端部を前記係合片(3)の下端部と連結して外リング(13)を周設して、組付き筒(2)との間に嵌入部(14)を形成し、該外リング(13)の後端部には、その上端から下端に亘って肉薄の一対の弱化線(15)を縦方向に設けて、その間を破断部(13a)に形成し、かつ前記組付き筒(2)の後面上端部に係止凸部(16)を突設した、比較的軟質な易破断性合成樹脂製のキャップ本体(1)と、前記嵌入部(14)に不動に嵌入され、内周面後部に、前記係止凸部(16)が上下方向にスライド可能に組付き、下面を係止面(23)としたスライド凹部(22)を形成すると共に、該スライド凹部(22)部分に一対の縦長な分離部(24)を形成して、その間を連結薄板(21a)に形成した締付けリング(21)の該連結薄板(21a)上端に、前記注出口(8)を開閉する上蓋(25)をヒンジ(27)で連結した、比較的硬質な合成樹脂製の蓋体(20)と、から構成し、前記破断部(13a)を、前記連結薄板(21a)と対応した位置に形成して成る注出キャップ。
- キャップ本体(1)を低密度ポリエチレンで成形し、蓋体(20)をポリプロピレンで成形した請求項1記載の注出キャップ。
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