JP4707793B2 - 分別廃棄可能なキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は分別廃棄可能なプラスチック製キャップに関するもので、より詳細には容器首部への打栓に際してスカート部取り外し用のスコアの偶発的な破断が防止されるようにしたキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近になって、ゴミ廃棄処理や省資源の見地からゴミの分別廃棄が要求されるようになり、特に容器口部に装着されているプラスチックキャップについても分別廃棄が求められている。
【0003】
調味料などの注出型プラスチックキャップは、容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、キャップ本体に開閉可能な上蓋とから成っている。この種のキャップでは、キャップ本体が容器口部に嵌合固定されているため、使用済みのキャップを容器口部から除去するには、一般に栓抜きの様な工具が必要なため、その除去作業が極めて面倒であり、分別廃棄性が未だ不十分のものであった。
【0004】
このため、この種のキャップの分別廃棄性の改善について、多くの提案がなされている。
例えば、実開平7−11559号公報や実開平5−34151号公報には、キャップ本体のスカート部に、上蓋とのヒンジ連結部の近傍から下方に延びているスコアを形成させて成るヒンジキャップが開示されている。
これらのヒンジキャップは、上蓋を手で持って下方に押し下げることによりスカート部のスコアを引き裂き、これによってスカート部が破壊されるので、格別の工具を用いることなく容易にキャップを容器口部から除去できるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
スカート部のスコアの引き裂きを容易にし、容器首部からのキャップ本体の取り外しを容易にするためには、前記スコアを薄肉にすることが必要であるが、このようにスコアを薄肉にすると、キャップの打栓に際してスコアが偶発的に破断するという問題を生じる。
即ち、この種のキャップではスカート部内面に容器首部に対する係合用の突起部を備えており、打栓に際してこの係合用突起部が容器首部のビード(突起部)を乗り越える必要があるが、この乗り越え時にスカート部に周方向への張力が発生するため、スコアの偶発的破断が発生するのである。
【0006】
このスコアの偶発的な破断を防止するために、本出願人の提案にかかる特開平8−156960号公報には、スコアとして縦方向の弱化線と横方向の弱化線の組み合わせから成るものを用いることが示されているが、この手段はスコア全体の破断を防止するには有効であるとしても、縦方向の弱化線が破断する傾向が解消されたとはいい難い。
【0007】
従って、本発明の目的は、キャップ本体と上蓋とから成るヒンジキャップにおいて、キャップ本体のスカート部に設けたスカート部取り外し用のスコアの打栓時における偶発的な破断が有効に防止され、しかも使用後におけるスコアの破断による取り外しが容易であって、分別廃棄性にも優れているヒンジキャップを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、頂板部とスカート部とを備え、前記スカート部が射出成形後にカッター等で切り込みを入れることによって、周状スリットにより外側壁と内側壁とに分離するとともに、該外側壁と該内側壁とは少なくとも破断可能な複数のブリッジを介して一体に連結された二重壁構造であり、前記内側壁には内面側に容器首部との係合用突起部が形成され、前記外側壁には上下方向のスカート切り裂き用スコアが形成されている分別廃棄可能なキャップにおいて、外側壁と内側壁とには、係合して両者の相対的な回転を抑制する係合機構が設けられ、前記係合機構は、外側壁の内周面及び内側壁の外周面に形成された径方向に凹凸があり且つ周方向に当接する係合部からなるとともに、少なくとも一部が径方向に凹凸のある周状スリットを前記スカート部に刻設することにより形成され、前記凹凸は、前記スカート切り裂き用スコアの少なくとも一方の側に近接して設けられる、ことを特徴とする分別廃棄可能なキャップが提供される。本発明のキャップでは、
1.スカート切り裂き用スコア部の残留肉厚が上方が薄肉で下方が厚肉となった肉厚分布を有するものであること、
2.内側壁には下端から容器首部との係合用突起部を通り過ぎて上方に延びている切り欠き部が周方向に間隔をおいて設けられていること、
が好ましい。
本発明は、前記外側壁にはヒンジを介して上蓋が連結されており、前記頂板部には上蓋の係止部が設けられているキャップに適用することができ、この場合には、前記ヒンジの周方向外方に且つこれに近接してスカート切り裂き用スコアが設けられていることが好ましい。本発明はまた、前記頂板部には上蓋を係止するためのネジ部が形成されているキャップにも適用することができ、この場合、前記外側壁の上部にはスカート切り裂き用スコアに隣接してスコア切り裂き開始用のノブが設けられていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施形態】
本発明は、頂板部とスカート部とを備え、前記スカート部が周状スリットにより内側壁と外側壁とに分離された二重壁構造であり、前記内側壁には内面側に容器首部との係合用突起部が形成され、前記外側壁には上下方向のスカート切り裂き用スコアが形成されている分別廃棄可能なキャップに関するが、外側壁と内側壁とには、係合して両者の相対的な回転を抑制する係合機構が設けられていることが特徴である。
【0010】
これにより、キャップ本体のスカート部に設けたスカート部取り外し用のスコアの打栓時における偶発的な破断を有効に防止することができ、しかも使用後におけるスコアの破断による取り外しを容易に行って、キャップと容器との分別廃棄を良好な作業性を以て行うことができる。
【0011】
本発明の分別廃棄可能なキャップでは、キャップ本体のスカート部の内面側に容器首部との係合用突起部を備えているが、使用後のキャップの取り外し時には、容器首部とスカート部内面側の係合用突起部との係合を弱める必要がある。
このため、スカート部をスカート切り裂き用スコアを有する外側壁と、容器首部との係合用突起部を有する内側壁とから構成し、しかも外側壁を少なくとも一部取り外し可能に設けるのがよい。
上記構成にすると、内容物使用後における廃棄時において、外側壁のスカート切り裂き用スコアを切り裂いた後、外側壁の少なくとも一部を外方へ取り外すことにより、内側壁に対する外側壁の拘束を解除し、内側壁への外方への広がりを許容し、容器口部と内側壁係合用突起部との解除を緩めることにより、容器口部からのキャップ本体の取り外しが容易に行い得る。
【0012】
既に指摘したとおり、本発明が対象とするキャップでは、スカート切り裂き用スコアの残留肉厚が薄ければ薄いほど、使用後におけるキャップの容器口部からの切り裂きによる取り外しが容易であり、一方打栓時におけるスカート切り裂き用スコアの偶発的破断はやはりこのスコアの残留肉厚が薄ければ薄いほど、より高い頻度で発生するという問題がある。特に、この傾向は、キャップのスカート部が外側壁と内側壁に分割されているキャップにおいて顕著に認められる。
【0013】
この種のキャップでは、スカート部内面に容器首部に対する係合用の突起部を備えており、打栓に際してこの係合用突起部が容器首部のビード(突起部)を乗り越える必要があるが、この乗り越え時にスカート部が周方向に広がり、この広がりによりスカート切り裂き用スコアに発生する張力が、スコアの偶発的破断の原因と考えられていた。
【0014】
しかしながら、本発明者らの研究によると、前記突起部の内径が30mmのキャップを容器首部の外径が32mmの容器に打栓する際、スカート部に発生する周方向への広がり即ち伸びの量は、スカート部全体から見るとわずか6%程度のものであるが、この広がり即ち伸びがスカート切り裂き用スコアの部分に集中すると、十分に破断の原因となりうることに想到した。また、このようにスコアの破断が生じているキャップでは、スコア乃至その近傍のスカート部では周方向の位置ずれ、即ち回転が生じていることも分かった。
【0015】
かくして、本発明によれば、前述したスカート部の外側壁と内側壁とに、係合して両者の相対的な回転を抑制する整合性係合機構を設けるという新規な構成を採用するにより、キャップ打栓時に外側壁に発生する広がり乃至伸びを外側壁全体にわたって一様に分散させて、スカート切り裂き用スコアの部分に集中するのを防止し、打栓時における前記スコアの偶発的な破断を有効に解消することができる。
【0016】
本発明のキャップでは、スカート切り裂き用スコア部の残留肉厚が上方が薄肉で下方が厚肉となった肉厚分布を有するものであることが、使用後のスコア破断を容易に行うと共に、スコアの偶発的な破断を防止する上で好ましい。
スカート切り裂き用スコアの破断は、スカート上端部から開始されるが、このスコアの破断が開始される上部の残留肉厚を薄肉化しておくことにより、最初のスコアの引き裂き開始が比較的小さな力で開始でき、一旦引き裂きが進行すると下部の残留肉厚が厚肉であっても引き裂きが容易に行われる。
また、本発明のキャップでは、周方向広がり抑制機構を設けているので、打栓時におけるスカート部外側壁の周方向広がりの程度は、上部では抑制されるが、下部では上部より大きくなる傾向がある。このため、打栓時におけるスカート切り裂き用スコアの偶発的破断はスコアの下部において主に発生する傾向がある。本発明では、スコアの残留肉厚分布を下部において厚肉としたので、打栓時におけるスカート切り裂き用スコアの偶発的な破断が有効に防止されるものである。
更に、前述したスコアの残留肉厚分布では、仮に打栓時にスカート切り裂き用スコアの上部に部分的な破断が生じたとしても、スコアの残留肉厚が下部で厚肉となっているので、スコアの破断進行がこの厚肉部で阻止され、スコアの完全切断が有効に防止されることになる。
【0017】
本発明において、外側壁及び内側壁間の回転抑制のための整合性係合機構は、キャップ打栓の際、お互いに係合して、周方向の広がり乃至伸びを、外側壁全体に分散させ、スカート切り裂き用スコアに集中するのを防止するものであり、このような作用を有するものであれば、何れも使用可能である。
しかしながら、機構的には、径方向に凹凸があり且つ周方向に当接する外側壁及び内側壁の整合性係合部であることが好ましい。即ち、外側壁の凸部(凹部)と内側壁の凹部(凸部)とが互いに周方向に当接することにより、外側壁と内側壁との相対的な周方向の位置ずれ、即ち回転を有効に抑制することができる。
【0018】
本発明のキャップでは、前記回転抑制係合機構が、少なくとも一部が径方向に凹凸のある周状スリットをスカート部に刻設することにより形成されていることが最も好ましい。
既に指摘したとおり、キャップの分別廃棄の容易性の点で、スカート部が外側壁と内側壁とに分離されていることが重要であるが、上記スリットをスカート部に刻設すると、外側壁と内側壁の分離と、相対的回転抑制のための整合性のある係合機構の形成とが同時にしかも一挙に行われるので、きわめて好都合である。
【0019】
また、外側壁と内側壁とは少なくとも破断可能な複数個のブリッジを介して連結されていることが、分別廃棄を容易にするために好ましい。
上記の構成にすると、内容物使用後における廃棄時において、外側壁のスカート切り裂き用スコアを切り裂いた後、ブリッジを破断して、外側壁の少なくとも一部を外方へ取り外すことが可能となり、これにより、内側壁に対する外側壁の拘束を解除し、内側壁への外方への広がりを許容し、容器口部と内側壁係合部との解除を緩めることにより、容器口部からのキャップ本体の取り外しを容易に行い得る。
【0020】
更に、内側壁には下端から容器首部との係合部を通り過ぎて上方に延びている切り欠き部が周方向に間隔をおいて設けられていることが、キャップの打栓性及び分別廃棄の容易さの点で好ましい。
内側壁には容器首部との係合部が設けられていることは既に指摘したが、内側壁に上記切り欠き部を設けると、内側壁の広がりが比較的小さな力で可能となり、必要な打栓圧を減少させ、これにより打栓作業性を向上させ、打栓時におけるキャップの破壊を防止できるという利点がある。
また、内側壁の広がりが比較的小さな力で可能となるので、使用後のキャップの容器口部からの取り外しも容易に出来るという利点がある。
【0021】
本発明は、前記外側壁にはヒンジを介して上蓋が連結されており、前記頂板部には上蓋の係止部が設けられているキャップに適用することができ、この場合には、前記ヒンジの外方に且つこれに近接してスカート切り裂き用スコアが設けられていることが好ましい。
即ち、スカート切り裂き用スコアが上記の位置関係で設けられていると、上蓋を把持し、これを外方或いは更に下方に引っ張ることにより、この力がヒンジを介してスコアに剪断力として有効に伝達されるので、スコアの剪断によるキャップの取り外しが有効に行われる。
また、ヒンジはキャップ本体のスカート部と上蓋との連結部であるので、スカート切り裂き用スコアの一方の側がこのヒンジによって周方向に広がるのが拘束され、前述した回転抑制機構の作用と相俟って、打栓時におけるスカート切り裂き用スコアの偶発的な破断を防止することが一層確実なものとなる。
【0022】
本発明はまた、前記頂板部には上蓋を開閉可能に係止するためのネジ部が形成されているキャップにも適用することができ、この場合、前記外側壁の上部にはスカート切り裂き用スコアに隣接してスコア切り裂き開始用のノブが設けられていることが好ましい。
ネジによる係合で開閉可能な上蓋付きキャップにおいても、本発明の上記回転抑制機構を用いることにより、打栓時におけるスカート切り裂き用スコアの偶発的破断を有効に抑制することができるが、使用後におけるキャップ本体の取り外しに際しては、スカート切り裂き用スコアの破断を開始するためのきっかけが必要となる。
スカート切り裂き用スコアに隣接して、スコア切り裂き開始用のノブを設けておけば、このノブを指で押し倒すことにより、スコアの切り裂きが容易に開始されるので便利である。
【0023】
【実施例】
本発明を、添付図面に示す実施例に基づき、以下に詳細に説明する。
添付図面において、
図1は本発明のキャップの一例(実施例1)を上蓋を開いた状態で示す上面図であり、
図2は図1のキャップの断面図であり、
図3は図1のキャップを上蓋を閉じた状態で示す底面図であり、
図4は図1のキャップの成形に用いるカッター形状を示す上面図であり、
図5は本発明のキャップの他の例(実施例2)上蓋を閉じた状態で示す底面図であり、
図6は図5のキャップの成形に用いるカッター形状を示す上面図であり、
図7は本発明のキャップの他の例(実施例3)を上蓋を閉じた状態で示す底面図であり、
図8は図7の成形に用いるカッター形状を示す上面図であり、
図9は本発明のキャップの他の例(実施例4)を上蓋を閉じた状態で示す上面図であり、
図10は図9のキャップ側面図であり、
図11は図9のキャップの一部断面側面図であり、
図12は図1のキャップを容器口部に嵌合した状態で示す側断面図であり、
図13は図1のヒンジキャップにおけるスカート切り裂き用スコアを示す拡大断面図である。
【0024】
[実施例1]
本発明のキャップの内ヒンジ付のものは、大まかにいって、キャップ本体1と、これにヒンジ3を介して連結された上蓋4とから成っている。
キャップ本体1は頂板部10と頂板部の周囲から垂下しているスカート部2とを備えており、スカート部2は、周状スリット25により同心円状に分割された外側壁23と内側壁24とから成っている。内側壁24の内面には容器口部5(図12参照)との係合部21が形成されている。この係合部21は、図に示す具体例では径内向きの突起部から成っている。
スカート部外側壁23の上端と上蓋4の下面とはヒンジ3を介して連結されており、ヒンジ3を支点として上蓋4は旋回可能であり、図1乃至2に示す開いた位置と、図3に示す閉じた位置との間で開閉自在である。
【0025】
このキャップ本体の頂板部10には、この種のヒンジキャップに設けられるそれ自体公知の各種機構が設けられる。
即ち、キャップ本体1の頂板部10には、スコア11によって開口予定部12が形成されており、この開口予定部12には、開封タブ13が直立した支脚14を介して設けられている。即ち、開封タブ13を引っ張ることによってスコア11を破断し、開口予定部12に開口を形成し、この開口を通して容器内容液の注ぎ出しを行う。この場合、開封タブ13は、手で引っ張り易くするためにリング状に形成され、その内面に滑り止め用のローレット状突起を設けておくのがよい。
また頂板部10の上面には、開口予定部12を取り囲む様にして、注ぎ出し筒(周状突起)15が設けられている。即ち、内容液の注ぎ出しに際して、この注ぎ出し筒15が案内となって、液の注ぎ出しがスムーズに行われる。
【0026】
図12に最もよく示されている様に、スカート部2の内側壁24の内面には、容器首部5の外周側ビード51を乗り越えて凹部52と係合する突起21が形成されており、容器首部5の頂面53を頂板部10の内面に密接させ、キャップの確実な保持と密封保持とを行わせるようになっている。
また、この具体例においては、頂板部10の内面には、容器首部5の内周側と係合するインナーリング16が形成されていて、容器首部5の内周面54でも密封が行われ、密封が一層確実なものとなるようになっている。
【0027】
一方、上蓋4も頂板部41とスカート部42とから成っており、スカート部の下部でヒンジ連結部3の反対側には上蓋開栓用のタブ43が設けられている。また、上蓋4のスカート部42の内方には、キャップ本体の注ぎ出し筒15と密封係合するインナープラグ44が形成されている。
【0028】
キャップ本体の注ぎ出し筒15は、上蓋4とのヒンジ連結部3と反対側の半周部分(15a)は背が高く、且つヒンジ連結部3側の半周部分(15b)は背が低くなっているのがよい。このようにすることにより、上蓋4を閉じた時、上蓋4に設けられているインナープラグ44がスムーズに注ぎ出し筒15内に入り込み、上蓋4の旋回が妨げられないからである。また、内容液の注ぎ出しはヒンジ連結部3とは反対側から行われるため、注ぎ出し筒15の注ぎ出し用案内としての機能が損なわれることもないからである。
【0029】
キャップ本体の頂板部10の周縁部に近接して上方には、上蓋係止用の突起部17が周状に形成されている。この係止用突起部17に対応して、上蓋4のスカート部42の内面には係止用凹部45が設けられており、これらが係合して上蓋の閉栓状態が安定して保持されるようになっている。
また、上蓋4の開栓用タブ43の把持を容易にするために、キャップ本体のスカート部2には指の挿入が可能な凹部22が形成されている。
【0030】
ヒンジ連結部3は上蓋4のスカート部下面46と面一となった広幅の中央ヒンジ31と、その両側に設けられ且つ中央ヒンジよりも小間隔をおいて上蓋の上方及びキャップ本体の下方に連結された狭い幅の側方ヒンジ32とから成っている。
この側方ヒンジ32は伸縮可能であり、上蓋4が開いた図2の状態で、安定に保たれるようになっている。
【0031】
キャップ本体のスカート部2は、ヒンジ連結部3及びスカート切り裂き用スコア6を有する周状の外側壁23と、容器首部との係合部21を有する周状の内側壁24とから構成される。
即ち、外側壁23と内側壁24とを周状スリット25により同心円状に分割すると共に、外側壁23と内側壁24とを上部において少なくともヒンジ側において破断可能な複数個のブリッジ26を介して連結している。
【0032】
スカート切り裂き用スコア6は、ヒンジ3の外方に且つこれに近接して設けられており、このスコア6は外側壁23の内面側から溝61を設けることにより、外側壁を薄肉化することにより形成されている。
スカート切り裂き用スコア6が上記の位置関係で設けられていると、上蓋4を把持し、これを外方或いは更に下方に引っ張ることにより、この力がヒンジ3を介してスコア6に剪断力として有効に伝達されるので、スコア6の剪断によるキャップの取り外しが有効に行われる。
また、ヒンジ3はキャップ本体のスカート部(外側壁23)と上蓋4との連結部であるので、スカート切り裂き用スコア6の一方の側がこのヒンジ3によって周方向に広がるのが拘束され、後述する外側壁及び内側壁間の係合機構7の作用と相俟って、打栓時におけるスカート切り裂き用スコア6の偶発的な破断を防止することが一層確実なものとなる。
【0033】
スカート切り裂き用スコア6の詳細な構造を示す図13において、スカート切り裂き用スコア6の残留肉厚は上部62が薄肉で下部63が厚肉となった肉厚分布を有しており、容器使用後のスコア6の破断を容易に行うと共に、打栓時におけるスコア6の偶発的な破断を防止するようになっている。
図13の(B)に示す具体例では、スコア6の残留肉厚は下方に向けて段階的に肉厚になるように形成されており、一方図10の(C)に示す具体例では、スコア6の残留肉厚は下方に向けてテーパー状に肉厚になるように形成されている。
【0034】
一方、スカート部の内側壁24には、内側壁24の外方への広がりを容易にするために、周方向に間隔をおいて下端から係合用突起部21を越えて軸方向に延びる切り欠き部27が設けられている。
スカート切り裂き用スコア6を切断した後、上蓋4を把持して外方に引っ張ることにより、ブリッジ26を破断して外側壁23を切り離し、これにより外側壁23の拘束を解除し、内側壁24の外方への広がりを可能にすることにより、容器首部5と内側壁の係合用突起部21との係合を解除し、キャップ本体の取り外しを容易に行うことができる。
【0035】
本発明では、外側壁23と内側壁24との間には、係合して両者の相対的な回転を抑制する係合機構7を設ける。この相対的回転抑制係合機構7は径方向に凹凸があり且つ周方向に当接する外側壁23の内面側及び内側壁24の外面側の係合部から成っている。この係合機構7は好適には、互いに整合性のある凹凸形状を有している。
【0036】
図3に最もよく示されるように、この具体例においては、スカート部2には波形の凹凸パターンを有する周状スリット25が形成されており、この周状スリット25による刻設の結果として、分離された外側壁23には径内方向きの凸部77aと径内方向にみて凹部78aとが交互に多数形成されている。一方、分離された内側壁24には径外方向きの凸部77bと径外方向にみて凹部78bとが交互に多数形成されている。
外側壁23の凹凸部と内側壁24の凹凸部とは整合性があり、スリット25が刻設された状態において、外側壁23の凸部77aと内側壁24の凹78b部とは周方向に当接可能となっており、外側壁23の凹部78aと内側壁24の凸部77bとはやはり周方向に当接可能となっている。
かくして、図3に示すように、外側壁23の凹凸部と内側壁24の凹凸部とが回転不能に係合するので、打栓時にも外側壁23の回転乃至広がりが抑制され、スカート切り裂き用スコア6の破断が、上記の簡単な機構で抑制されるのである。
【0037】
この具体例では、外側壁23の凹凸部と内側壁24の凹凸部とがスカート部の全周にわたって設けられ、一方、スカート切り裂き用スコア6は、ヒンジ連結部3の一方の側に且つこれに近接して設けられている。
尚、キャップ本体には上蓋係止用の突起部17が周状に形成され、これに対応して、上蓋4のスカート部42の内面には係止用凹部45が設けられていることは既に指摘したが、これらは上蓋の閉栓状態が安定に保持するものではあるが、上蓋とキャップ本体との水平面での回転を阻止する作用はないが、上述した外側壁23の凹凸部と内側壁24の凹凸部との組み合わせでは、水平面での回転を有効に阻止することができるのである。
【0038】
本実施例のキャップでは、前記回転抑制係合機構7が、少なくとも一部が径方向に凹凸のある周状スリット25をスカート部2に刻設することにより形成されている。
この周状スリット25は、図4に示すカッター100を用いることにより刻設可能となる。このカッター100は全体として周状に形成されているが、径外方向きの凸部101と径内方向きの凸部102とから成る波状の凹凸を備えている。
既に指摘したとおり、キャップの分別廃棄の容易性の点で、スカート部2が外側壁24と内側壁23とに分離されていることが重要であるが、上記スリットをスカート部に刻設すると、外側壁と内側壁の分離と、相対的回転抑制のための整合性のある係合機構の形成とが同時にしかも一挙に行われるので、きわめて好都合である。
【0039】
本実施例のキャップでは、上蓋4がキャップ本体1に閉栓された状態で容器首部5に対する打栓が行われる。この打栓に際して、スカート部内側壁24に設けられた径内向きの突起部21が容器首部5のビード51を乗り越えて凹部52と係合し、容器首部へのキャップの固定保持と密封とが行われる。
内側壁の突起部21が容器首部5のビード51を乗り越える際、内側壁24が周方向に広がり、これに伴って外側壁23も周方向に広がるが、キャップ本体1の内側壁24と外側壁23との間に両者の相対的回転を阻止する回転阻止機構7を設けたので、スカート切り裂き用スコア6の部分での周方向への広がりが抑制され、このスコア6の偶発的な破断を有効に防止することができる。
【0040】
キャップ付き容器の購入者が、内容物を使用する際には、開封タブ13を引っ張ることによってスコア11を破断し、開口予定部12に開口を形成し、この開口及び注ぎ出し筒15を通して容器内容液の注ぎ出しを行う。
所定量の内容物を注ぎ出した後には、上蓋4を閉じることにより、注ぎ出し筒15とインナープラグ44との間でリシールが行われ、内容物を外気から遮断して保存することが可能である。
【0041】
内容物を使い切り、容器とキャップを分別廃棄する際には、上蓋4を開き、上蓋4を指で把持して、これを外方に引っ張る。この引張力がヒンジ3を介してスコア6に剪断力として有効に伝達されるので、スコア6が剪断され、更に上蓋4を周方向に引っ張ることにより、ブリッジ26を破断して外側壁23を切り離し、これにより外側壁23の拘束を解除し、内側壁24の外方への広がりを可能にすることにより、容器首部5と内側壁の係合部21との係合を解除し、キャップ本体の容器首部からの取り外しを容易に行うことができる。
【0042】
本発明において、外側壁23の凹凸部と内側壁24の凹凸部とは、両者の相対的回転阻止乃至広がり阻止を行える程度のものであるから、かなり小さいものでよく、一般にその凹凸の波の高さは0.3乃至1.0mm、その周方向のピッチは2乃至4mm程度の範囲にあるのがよい。
【0043】
一方、スカート切り裂き用スコア6の残留厚みは、キャップのサイズや樹脂の材質によっても変化するが、一般的にいって平均で0.4乃至0.7mm程度が適当である。
【0044】
本実施例のキャップでは、図3に示されるとおり、周状スリット25はスカート部の全周には設けることもできるが、図1に示すとおり、外側壁23と内側壁24との連結部28を残すように設けることが好ましい。この連結部28を残すことにより、ブリッジ26を切断した後上蓋4を更に持ち上げることによって、キャップ本体全体を容器首部から取り外すことが可能となる。
図1においては、スカート切り裂き用スコア6の時計方向側に連結部28が形成されており、一方スコア6の反時計方向側にヒンジ側を通るように周状スリット25が形成されており、スコア6の破断後、ヒンジ側からブリッジ26の切断が進行するように、方向付けがなされているので、キャップ取り外しの失敗を生じることがない。
キャップ本体の取り外しの容易さの点では、周状スコア25の長さはスカート部全周の60乃至90%程度が適当である。
【0045】
[実施例2]
前述した実施例1では、回転阻止機構7として、外側壁23の凹凸部と内側壁24の凹凸部とがスカート部の全周にわたって設けられているが、この凹凸部は周状スリット25に部分的に分割して設けることもでき、その設置位置も前述した例に限定されない。
図5に示す例では、キャップの基本的構成は実施例1と同様であるが、実施例2では、外側壁23の凹凸部と内側壁24の凹凸部とがスカート部の周にわたって部分的に分割して形成されている。
【0046】
即ち、この具体例では、外側壁23の波形の凹凸部と内側壁24の波形の凹凸部とが、スカート切り裂き用スコア6の少なくとも一方の側に近接して設けられている。この整合性凹凸部79以外のスリット25は滑らかな通常の周状スリットとなっている。
これらの整合性凹凸部79は打栓時に周方向に係合し、キャップの打栓時におけるスコア6の周方向の広がりを効果的に防止する。この場合には、図5に示す周状スリット25は、図6に示すカッター100を用いて、これをスカート部に刻設することにより形成される。
【0047】
[実施例3]
図7に示す実施例では、キャップの基本的構成は実施例2と同様であるが、この例では、波形の複数の凹凸に代わって、径が一定の単一の凹凸部79Cが形成されている。
これらの整合性凹凸部79cは単一であっても、打栓時に周方向に係合し、キャップの打栓時におけるスコア6の周方向の広がりを防止することができる。この場合、スカート切り裂き用スコア6のヒンジ3の反対側に、外側壁23と内側壁24との連結部28を残すように設けることが好ましい。この連結部28を残すことにより、スカート切り裂き用スコア6に周方向の広がりが集中するのを防止できる。
図7に示す周状スリット25は、図8に示すカッター100を用いて、これをスカート部に刻設することにより形成される。
【0048】
[実施例4]
図9、10及び11に示す実施例では、キャップの基本的構成は実施例1と同様であるが、上蓋4の開閉機構が前記実施例のものとは相違している。
頂板部10の上面には、開口予定部12を取り囲む様にして、注ぎ出し筒(周状突起)15が設けられていること、及び上蓋4のスカート部42の内方には、キャップ本体の注ぎ出し筒15と密封係合するインナープラグ44が形成されていることは、実施例1の場合と同様である。
【0049】
しかしながら、本実施例のキャップでは、キャップ本体1と上蓋4とはヒンジで連結されていず、代わりに両者はネジで締結可能且つ締結解除可能に設けられている。
即ち、図11に示すとおり、上蓋4のスカート部42の内面には雌ネジ48が形成されており、キャップ本体1の上蓋係止用内筒18にも締結用の雄ネジ19が形成されており、ネジ48、19の旋回により締結可能且つ締結解除可能に設けられている。
上蓋スカート部42の外周には、上蓋4の把持を容易にするためのローレット溝49も形成されている。
【0050】
キャップのスカート部2には、スカート部2は、周状スリット25により同心円状に分割された外側壁23と内側壁24とから成っている。
内側壁24の内面には容器口部5(図12参照)との係合部21が形成されていること、スカート部の内側壁24には、内側壁24の外方への広がりを容易にするために、周方向に間隔をおいて下端から係合部21を越えて軸方向に延びる切り欠き部27が設けられていること、頂板部10の内面には、容器首部5の内周側と係合するインナーリング16が形成されていることは、実施例1乃至3の場合と同様である。
【0051】
この実施例のキャップでは、外側壁23と内側壁24とは周状スリット25の下方に設けられた破断可能なブリッジ26により連結されている。
この周状スリット25は、凸部77と凹部78とが交互に波状に配列されたもので、外側壁23と内側壁24とは、これらの凹凸部を介して周方向に係合可能となっており、打栓に際して外側壁23と内側壁24との相対的な回転が抑制されるようになっている。
【0052】
外側壁23には上下方向のスカート切り裂き用スコア6が形成されており、このスカート切り裂き用スコア6に隣接して、外側壁23の上部にはスカート切り裂き開始用のノブ65が設けられている。
ノブ65の形状は、特に限定されないが、外側壁23の外面に沿って弧状に外側壁23の上部より上方に突出して設けられているのがよい。
ノブ65の指による押し倒しを容易にするために、図10に示されるとおり、ノブ65とスカート切り裂き用スコア6とが接近する外側壁23の部分には、スリット乃至貫通孔66を設けておくことが好ましい。
尚、図10乃至11に示した具体例では、スカート切り裂き用スコア6は、上下にストレートに設けられているが、このスコアは全体として上下方向に設けられていれば、その形状には特に制限がなく、例えば斜め方向に傾斜して設けられていても、或いは階段状に設けられていてもよい。
【0053】
本実施例のキャップでは、上蓋4がキャップ本体1にねじ込んで閉栓された状態で容器首部5に対する打栓が行われる。この打栓に際して、スカート部内側壁24に設けられた径内向きの突起部21が容器首部5のビード51を乗り越えて凹部52と係合し、容器首部へのキャップの固定保持と密封とが行われる。
内側壁の突起部21が容器首部5のビード51を乗り越える際、内側壁24が周方向に広がり、これに伴って外側壁23も周方向に広がるが、キャップ本体1の内側壁24と外側壁23との間に両者が係合して、相対的回転を阻止する回転阻止機構7を設けたので、スカート切り裂き用スコア6の部分での周方向への集中的な広がりが抑制され、このスコア6の偶発的な破断を有効に防止することができる。
【0054】
キャップ付き容器の購入者が、内容物を使用する際には、上蓋4を旋回してキャップ本体1から取り外し、注いで開封タブ13を引っ張ることによってスコア11を破断し、開口予定部12に開口を形成し、この開口及び注ぎ出し筒15を通して容器内容液の注ぎ出しを行う。
所定量の内容物を注ぎ出した後には、上蓋4をねじ込んでキャップ本体を閉じることにより、注ぎ出し筒15とインナープラグ44との間でリシールが行われ、内容物を外気から遮断して保存することが可能である。
【0055】
内容物を使い切り、容器とキャップを分別廃棄する際には、必要により上蓋4を取り外し、スカート切り裂き開始用ノブ65を指で外方に押し倒す。これによりスコア6が剪断され、次いでノブ65を指で把持して外方向に引っ張ることにより、ブリッジ26を破断して外側壁23を切り離し、これにより外側壁23の拘束を解除し、内側壁24の外方への広がりを可能にすることにより、容器首部5と内側壁の係合部21との係合を解除し、キャップ本体の容器首部からの取り外しを容易に行うことができる。
【0056】
本発明において、キャップの成形に用いる樹脂としては、各種プラスチック、例えば、低−、中−又は高−密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性ポリエステル、ポリアミド、スチレン系樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
【0057】
本発明のヒンジキャップの内、実施例1乃至3に示すものは、上記樹脂を用い、通常、射出成形、圧縮成形等によりキャップ本体1と上蓋4とをヒンジ3を介して一体化した状態で成形し、一般的には、この成形工程の後に、外側壁23と外内側壁24との間にカッター等で切り込みを入れて、ブリッジ26或いはブリッジ26及び連結部28を除く部分にスリット25を形成することにより製造される。
また、実施例4に示すものは、キャップ本体1を上記と同様な方法で製造し、上蓋4を別体として射出成形、圧縮成形等により製造する。
【0058】
【発明の効果】
本発明は、頂板部とスカート部とを備え、前記スカート部が射出成形後にカッター等で切り込みを入れることによって、周状スリットにより外側壁と内側壁とに分離するとともに、該外側壁と該内側壁とは少なくとも破断可能な複数のブリッジを介して一体に連結された二重壁構造であり、前記内側壁には内面側に容器首部との係合用突起部が形成され、前記外側壁には上下方向のスカート切り裂き用スコアが形成されている分別廃棄可能なキャップにおいて、外側壁と内側壁とには、係合して両者の相対的な回転を抑制する係合機構が設けられ、前記係合機構は、外側壁の内周面及び内側壁の外周面に形成された径方向に凹凸があり且つ周方向に当接する係合部からなるとともに、少なくとも一部が径方向に凹凸のある周状スリットを前記スカート部に刻設することにより形成され、前記凹凸は、前記スカート切り裂き用スコアの少なくとも一方の側に近接して設けられる、よう構成されているので、キャップ本体のスカート部に設けたスカート部取り外し用のスコアの打栓時における偶発的な破断が有効に防止され、しかも使用後におけるスコアの破断による取り外しが容易であって、分別廃棄性にも優れているという利点がある。また、スカート部への外側壁と内側壁とを分離する周状スリットの刻設工程において、前記回転抑制係合機構を形成できるので、格別の工程が必要でなく、製造が容易で生産性にも優れているという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャップの一例(実施例1)を上蓋を開いた状態で示す上面図である。
【図2】図1のキャップの断面図である。
【図3】図1のキャップを上蓋を閉じた状態で示す底面図である。
【図4】図1のキャップの成形に用いるカッター形状を示す上面図である。
【図5】本発明のキャップの他の例(実施例2)上蓋を閉じた状態で示す底面図である。
【図6】図5のキャップの成形に用いるカッター形状を示す上面図である。
【図7】本発明のキャップの他の例(実施例3)を上蓋を閉じた状態で示す底面図である。
【図8】図7の成形に用いるカッター形状を示す上面図である。
【図9】本発明のキャップの他の例(実施例4)を上蓋を閉じた状態で示す上面図である。
【図10】図9のキャップ側面図である。
【図11】図9のキャップの一部断面側面図である。
【図12】図1のキャップを容器口部に嵌合した状態で示す側断面図である。
【図13】図1のヒンジキャップにおけるスカート切り裂き用スコアを示す拡大断面図である。
Claims (3)
- 頂板部とスカート部とを備え、前記スカート部が射出成形後にカッター等で切り込みを入れることによって、周状スリットにより外側壁と内側壁とに分離するとともに、該外側壁と該内側壁とは少なくとも破断可能な複数のブリッジを介して一体に連結された二重壁構造であり、前記内側壁には内面側に容器首部との係合用突起部が形成され、前記外側壁には上下方向のスカート切り裂き用スコアが形成されている分別廃棄可能なキャップにおいて、
外側壁と内側壁とには、係合して両者の相対的な回転を抑制する係合機構が設けられ、
前記係合機構は、外側壁の内周面及び内側壁の外周面に形成された径方向に凹凸があり且つ周方向に当接する係合部からなるとともに、少なくとも一部が径方向に凹凸のある周状スリットを前記スカート部に刻設することにより形成され、
前記凹凸は、前記スカート切り裂き用スコアの少なくとも一方の側に近接して設けられる、
ことを特徴とする分別廃棄可能なキャップ。 - スカート切り裂き用スコア部の残留肉厚が上方が薄肉で下方が厚肉となった肉厚分布を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の分別廃棄可能なキャップ。
- 内側壁には下端から容器首部との係合用突起部を通り過ぎて上方に延びている切り欠き部が周方向に間隔をおいて設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の分別廃棄可能なキャップ。
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