JPH10157755A - 樹脂製キャップ - Google Patents

樹脂製キャップ

Info

Publication number
JPH10157755A
JPH10157755A JP8314727A JP31472796A JPH10157755A JP H10157755 A JPH10157755 A JP H10157755A JP 8314727 A JP8314727 A JP 8314727A JP 31472796 A JP31472796 A JP 31472796A JP H10157755 A JPH10157755 A JP H10157755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
cap
shaped member
skirt
skirt portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8314727A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3938958B2 (ja
Inventor
Hidehiko Omi
英彦 近江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Japan Crown Cork Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Crown Cork Co Ltd filed Critical Japan Crown Cork Co Ltd
Priority to JP31472796A priority Critical patent/JP3938958B2/ja
Publication of JPH10157755A publication Critical patent/JPH10157755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3938958B2 publication Critical patent/JP3938958B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 密封信頼性のある密封構造を形成できると共
に、開栓に際しては格別の器具を使用することなしに開
封が容易に行われ、しかもタンパーエビデント性も付与
されたプラスチック製キャップを提供する。 【解決手段】 キャップ本体1とリング状部材2とは夫
々種類の異なる樹脂で一体に形成され、キャップ本体の
スカート部の内面側には容器口部の外周部と係合する突
起部5が形成されており、キャップ本体のスカート部4
には下端から軸線方向に少なくとも突起部を越えて延び
る複数個の切り欠き7が周方向に間隔をおいて設けら
れ、キャップ本体のスカート部とリング状部材とは、突
起部に対応する背面側で、周の少なくとも大部分にわた
って剥離可能な接合面を介して接合され、リング状部材
の少なくとも一部を取り外した後キャップ本体の容器口
部からの取り外しが可能となっていることを特徴とする
樹脂製キャップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密封信頼性と開封性に
優れたキャップに関し、より詳細には信頼性のある密封
を形成できると共に容易且つ確実に開封することがで
き、更にタンパーエビデント性(TE)をも兼ね備えた
キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製キャップは、一体成形が可能で、
成形性に優れると共に、可撓性にも優れているため、打
栓操作により容器口部に固定することができ、従来より
種々の形態で広く用いられている。
【0003】密封性に優れると共に、容器口部から道具
を用いずに容易に取り外すことができるようにした開封
性に優れた樹脂製キャップは、既に種々提案されてお
り、例えば特公昭51−10555号公報には、容器の
頸部に嵌合し、該部に係止する不連続リング状の突状を
その内周面に有し、且つ蓋体の周壁にその両端部を強固
に結合され、周壁に沿ってこれと一定の間隔を保ちつつ
その大部分を囲撓し、その内周面と蓋体の周壁間を切断
容易な連結片をもって連結した把手をもって一体に形成
した合成樹脂よりなる不正防止蓋が記載されている。
【0004】本発明者らの提案にかかる特開平8−24
4802号公報には、頂板部及びスカート部から成り且
つスカート部内面には容器口部と係合する突起が設けら
れているキャップ本体、及び該キャップ本体のスカート
部の外面を覆うように該キャップ本体に一体に設けられ
たリング状側壁から成る樹脂製キャップにおいて、前記
キャップ本体のスカート部には軸線方向に延びる複数個
の弱化部(スリット)が設けられ、該キャップ本体と外
輪郡上側壁は連結部及び複数個の破断可能な橋絡部を介
して一体に成形されていると共に、キャップ本体スカー
ト部外面とリング状側壁内面とは完全に分離しているこ
とを特徴とするキャップが記載されており、更に前記キ
ャップ本体スカート部外面とリング状側壁内面とは、射
出又は圧縮成形後に、切り込みを入れて、橋絡部或いは
更に連結部を除く部分を分離させることにより形成され
たものであることも記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来技術は、栓
抜等の格別の道具を必要とせずに、手による開封を可能
にし、且つ不正防止機能をも付与したプラスチックキャ
ップを提供したものとして意義深いものではあるが、把
手の付け根の部分では突条と容器頸部との係合が行われ
ていないため、密封信頼性に未だ問題があると共に、逆
に密封信頼性が保持される程度に突条と容器頸部との係
合の程度を強くする場合には、開封力が過度に大きくな
って、開封しずらいという問題を生じる。
【0006】後者の従来技術は、キャップの打栓時及び
密封時には、リング状側壁が弱化部乃至スリットが設け
られたスカート部が外方に広がるのを防止して、確実な
密封を可能にすると共に、開封時には、リング状側壁を
取り外すことにより、スカート部が外方に広がるのを可
能にして、キャップの取り外しを可能にするという利点
が達成される。
【0007】しかしながら、この二重壁型キャップの製
造では、スカート部とリング状側壁とを射出成形或いは
圧縮成形で一体に製造し、成形後のキャップにカッター
等による切れ目を形成するという工程が必要であり、工
程数が多く、カッティング装置が新たに必要となる点で
未だ十分満足しうるものではない。
【0008】また、スカート部とリング状側壁との間に
は隙間が上向きに形成されており、この隙間にはごみや
水等が侵入しやすく、また、無菌充填包装の場合には、
キャップの殺菌液がこの隙間に浸透してその洗浄除去が
困難となるため、清潔さや衛生的見地からも上記切れ目
の存在は望ましくない。
【0009】従って、本発明の目的は、スカート部とそ
の外周のリング状部材とを切れ目の形成なしにしかも開
栓時には分離可能に形成されており、打栓に際しては、
密封信頼性のある密封構造を形成できると共に、開栓に
際しては格別の器具を使用することなしに開封が容易に
行われ、しかもタンパーエビデント性も付与されたプラ
スチック製キャップを提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、製造を少ない工程数
で容易にできると共にスカート部とリング状部材との間
にごみや水の侵入の原因となる隙間の発生が防止され、
打栓に際してはリング状部材がキャップ本体スカート部
を保護し、開栓に際してはリング状部材が取り外される
ことにより、スカート部の容器口部からの離脱が容易に
行われ、しかもリング状部材がタンパーエビデント性を
有するプラスチック製キャップを提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、スカー
ト部とスカート部よりも内側の容器口部の受け座とを備
えたキャップ本体及び該キャップ本体のスカート部の外
面を覆うように該キャップ本体に一体に設けられた連続
リング状部材から成る樹脂製キャップにおいて、前記キ
ャップ本体とリング状部材とは夫々種類の異なる樹脂で
一体に形成され、前記キャップ本体のスカート部の内面
側には容器口部の外周部と係合する突起部が形成されて
おり、前記キャップ本体のスカート部には下端から軸線
方向に少なくとも突起部を越えて延びる複数個の切り欠
きが周方向に間隔をおいて設けられ、該キャップ本体の
スカート部と該リング状部材とは、前記突起部に対応す
る背面側で、周の少なくとも大部分にわたって剥離可能
な接合面を介して接合され、リング状部材の少なくとも
一部を取り外した後キャップ本体の容器口部からの取り
外しが可能となっていることを特徴とする樹脂製キャッ
プが提供される。
【0012】本発明においては、前記種類の異なる2種
類の樹脂がシール強度が1.5kg/15mm幅以下の
樹脂であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施形態】本発明のプラスチックキャップで
は、キャップ本体スカート部とこのスカート部の外面を
覆うように設けられているリング状部材から成り、キャ
ップ本体のスカート部下部の内面側には容器口部の外周
部と係合する突起部が形成され且つスカート部下部には
下端から突起部を越えて延びる軸線方向に延びる複数個
の切り欠きが周方向に間隔をおいて設けられているが、
キャップ本体とリング状部材とを夫々種類の異なる樹脂
で一体に形成し、キャップ本体のスカート部下部と該リ
ング状部材とを、前記突起部に対応する背面側で、周の
少なくとも大部分にわたって剥離可能な接合面を介して
接合し、リング状部材の少なくとも一部を取り外した後
キャップ本体の容器口部からの取り外しを可能としたこ
とが特徴である。
【0014】このタイプのキャップでは、キャップ本体
のスカート部下部の内面側に径内方向に突出した突起部
が形成されているため、この突起部が容器口部の外周部
と係合して密封が形成され、この密封状態はスカート部
の外周にリング状部材が存在する限り維持される。
【0015】また、スカート部下部には下端から突起部
を越えて延びる軸線方向に延びる複数個の切り欠きが周
方向に間隔をおいて設けられているため、スカート部の
外周からリング状部材を取り外すと、スカート部下部を
径外方向に広げることが可能となり、キャップ本体の容
器口部からの取り外しが可能となる。
【0016】本発明では、キャップ本体とリング状部材
とを夫々種類の異なる樹脂で一体に形成したので、両部
材間に引き剥がし力が加わるまでは、スカート部とリン
グ状部材とは両部材が隙間を生じることなしに密着して
おり、一方両部材間に引き剥がし力が加わった場合に
は、スカート部とリング状部材とは、両者間の剥離可能
な接合面により分離して、リング状部材をスカート部の
外周から取り除くことが可能となる。
【0017】このため、スカート部とその外周のリング
状部材との間に、切れ目を形成するような手間のかかる
面倒な操作が不要となると共に、少ない工程数でキャッ
プの製造が可能となると共に、スカート部とリング状部
材との間に、ごみや水等の侵入の原因となる隙間の発生
が防止され、密封信頼性のある密封構造を形成できると
共に、開栓に際しては格別の器具を使用することなしに
開封が容易に行われ、しかもキャップにタンパーエビデ
ント性も付与することが可能となる。また、打栓に際し
てはリング状部材がキャップ本体スカート部を保護し、
開栓に際してはリング状部材が取り外されることによ
り、スカート部の容器口部からの離脱が容易に行われ
る。
【0018】先ず、スカート部とリング状部材とが剥離
可能の界面で接合されていることにより、少なくとも打
栓状態でキャップ本体スカート部がリング状部材により
タガ締めされ、スカート部が外方に広がるのが防止さ
れ、容器口部に対する確実な密封性が維持される。これ
は、スカート部に軸方向に延びる切り欠きが設けられて
いる本発明のキャップの場合特に重要である。即ち、ス
カート部の切り欠きは、容器口部とスカート部の突起と
の係合状態を弱めるように作用するが、これにリング状
部材によるタガ締め力が作用することにより、係合状態
を強固且つ確実のものとできる訳である。
【0019】次に、開封に際しては、リング状部材を押
し上げ或いは押し下げることにより、スカート部とリン
グ状部材との剥離性界面で接着破壊させ、リング状部材
をスカート部下部の外周から取り除く。スカート部下部
には下端から突起部を越えて軸方向に延びる切り欠きが
設けられているので、キャップ本体を上方に引っ張り上
げたとき、スカート部内面の突起が容器口部の外周から
外れるように径外方向に広がることが可能となり、キャ
ップ全体を容器口部から取り外すことが可能となる。
【0020】本発明においては、このように、キャップ
の開封も確実に行われるばかりではなく、開封後には、
リング状部材が完全には元の状態に戻らないこと、或い
はリング状部材が取り外されていることにより、開封が
行われた事実が明らかとなり、タンパーエビデント性が
付与されることになる。また、キャップ全体が容器口部
から取り外されるので、容器とキャップとの分別回収も
可能となる。
【0021】本発明では、キャップ本体とリング状部材
とを種類の異なる2種類の樹脂で形成するが、この種類
の異なる2種類の樹脂は、溶融接合させたときのシール
強度が1.5kg/15mm幅以下の樹脂であることが
好ましい。このシール強度が、上記範囲を上回ると、キ
ャップの開封時に手によるリング状部材の取り外しが困
難となる傾向がある。
【0022】樹脂としては、射出成形が可能な熱可塑性
樹脂であれば何れでもよく、例えば低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4
−メチル−1−ペンテンあるいはエチレン、ピロピレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オ
レフィン同志のランダムあるいはブロック共重合体等の
ポリオレフィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチ
レン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・塩化ビニ
ル共重合体等のエチレン・ビニル化合物共重合体、ポリ
スチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、AB
S、α−メチルスチレン・スチレン共重合体等のスチレ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化
ビニル・塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸メチル等のポリビニル化合物、ナ
イロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロ
ン11、ナイロン12等のポリアミド、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑
性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリフエニレンオ
キサイド等あるいはそれらの混合物が使用でき、これら
の内から相溶性がなく、シール強度の小さい組み合わせ
を選択する。
【0023】種類の異なる樹脂の組み合わせの例は、決
してこれに限定されないが、キャップ本体及びリング状
部材の一方が高密度ポリエチレン或いはプロピレン系重
合体で構成され、他方が低密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン或いはエチレン系共重合体で構成されて
いることが、キャップの密封性能と、リング状部材の取
り外し容易性との組み合わせの点で好ましい。
【0024】結晶性プロピレン系重合体としては、ホモ
ポリプロピレンの他に、1乃至20重量%、特に2乃至
15重量%のエチレンを含有するランダム或いはブロッ
ク共重合体が使用される。これらのポリプロピレンは、
アイソタクティック構造のものでも、シンジオタクティ
ック構造のものでもよい。
【0025】エチレン系重合体としては、高密度ポリエ
チレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDP
E)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポ
リエチレン(LLDPE)、エチレンと、他のオレフィ
ン、例えばプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘ
キセン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン−1、
デセン−1等の少なくとも1種の共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリレート共重合
体、アイオノマー等が挙げられる。
【0026】特に、キャップ本体及びリング状部材の一
方がプロピレン系重合体で構成され、他方が高低密度ポ
リエチレンで構成されていることが望ましい。
【0027】本発明の複合プラスチックキャップにおい
ては、一般に必要でないが、複数の樹脂界面での接着の
程度を、偶発的脱落を防止できる程度に調節するため
に、少なくとも一方の樹脂に相溶化剤を配合することが
できる。相溶化剤とは、異種ポリマー間の相互作用を高
めるものであり、用いるポリマーA,Bと同じ成分をも
つブロック共重合体乃至グラフト共重合体;ブレンドさ
せるポリマーA,Bの何れか一方に分子状に混合する第
三成分をもつブロック共重合体乃至グラフト共重合体;
ブレンドさせるポリマーA,B夫々の一方にのみ相溶性
のあるポリマー2種のグラフト共重合体;等がある。
【0028】また、相溶化剤の機能に着目すると、非反
応型の相溶化剤と反応型の相溶化剤との2種類があり、
前者の例として、スチレン−エチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体、ポリエチレン−ポリメタクリル酸メチル
ブロック共重合体、ポリエチレン−ポリスチレンブロッ
ク共重合体等があり、後者の例として、無水マレイン酸
変性オレフィン系樹脂、特に無水マレイン酸グラフトポ
リプロピレンやポリエチレン、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレート共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸
共重合体、スチレン−グリシジルメタクリレート共重合
体等がある。
【0029】これらの相溶化剤は、樹脂中に0.5乃至
20重量%、特に2乃至10重量%の量で存在させるこ
とができる。
【0030】本発明のキャップにおいて、キャップ本体
及びリング状部材を、種類の異なる樹脂で一体に成形す
るには、それ自体公知の成形手段、例えば二色射出成形
或いはインサート成形を用いることができる。
【0031】本発明のキャップにおいて、キャップ本体
のスカート部下部とリング状部材とは、前記突起部の背
面側で、高さ方向に少なくとも0.5mm、好適には
1.0乃至3.0mmの幅で剥離性接着されていること
が望ましい。剥離性接着の幅が上記範囲よりも小さい
と、リング状部材の偶発的脱落が発生しやすい。
【0032】上記剥離性接着面は、(1)円筒面上に位
置しているのが一般的であるが、(2)剥離性接着面
が、下向きに内径の小さくなるリング状部材と、下向き
に外径の小さくなるスカート部外周部との間に形成され
たテーパー面上に位置していてもよく、或いは逆に
(3)剥離性接着面が、上向きに内径の小さくなるリン
グ状部材と、上向きに外径の小さくなるスカート部外周
部との間に形成されたテーパー面上に位置していてもよ
い。上記(1)の場合には、リング状部材の取り外し方
向が特に制限されないが、上記(2)の場合には、リン
グ状部材を下方向に押し下げることにより、また上記
(3)の場合には、リング状部材を上方向に押し上げる
ことにより、リング状部材の取り外しが容易に行われる
ことになる。
【0033】本発明の一つの好適態様では、剥離性接着
面が円筒面上に位置しており且つスカート部の外面とリ
ング状部材の内面とは、一方に設けられた微小突起と、
他方に設けられた微小凹部とを介して係合するように
し、リング状部材の偶発的脱落を防止するようにしてい
る。
【0034】本発明においては、前記リング状部材の一
部に径外方向に突出した押し下げ用或いは押し上げ用の
タブを形成しておくことができ、これによりリング状部
材の取り外しを容易に行うと共に、取り外し開始の位置
を明示することができる。
【0035】また、前記リング状部材をスカート部下部
の全周にわたって剥離性接着することもでき、前記リン
グ状部材を前記タブの反対側でキャップ本体に剥離不能
に係止させ且つ他の部分では剥離可能に接着させること
もできる。後者の場合には、使用済みのキャップ本体と
リング状部材とを一体のまま廃棄処理できるので便利で
ある。
【0036】更に、前記リング状部材の周囲の一部に、
高さ方向に延びる弱化部乃至引き裂き開始部を設け且つ
前記弱化部乃至引き裂き開始部に近接して引き裂き用タ
ブを設けることもできる。剥離性接着面における剥離強
度は、接着面に平行な剪断応力に対しては大きく、接着
面に対して垂直方向の引き剥がし力に対しては相対的に
小さな値となるが、本発明のこの態様によれば、剥離性
接着面の強度がかなり高い場合にも、接着面に対して垂
直方向の引き剥がしが可能となり、リング状部材の取り
外しが容易となる。
【0037】本発明において、キャップ本体のスカート
部下部に設けられた切り欠き部には、少なくともその一
部を充填するリング状部材を構成する樹脂の充填突起部
を形成しておくことができ、この構成によると、リング
状部材のスカート部に対する回転が抑制され、リング状
部材の偶発的脱落防止に有効である。この場合、リング
状部材の取り外しは、リング状部材を軸方向にずらす
か、或いは前述した引き剥がしにより行われることにな
る。
【0038】上記の場合、キャップ本体のスカート部下
部の内面と、前記充填突起部の内面とが面一となってい
ても良いし、スカート部下部の内面よりも径外方向に後
退していても良い。後者の場合、打栓操作やキャップの
取り外しの操作性の点で好ましい。
【0039】また、キャップ本体のスカート部下部に設
けられた切り欠き部は、内面側で間隔が広く且つ外面側
で間隔が狭く形成されていてもよい。この態様では、リ
ング状部材のスカート部に対する径外方向への取り外し
が抑制され、リング状部材の偶発的脱落防止に有効であ
る。この場合、リング状部材の取り外しは、リング状部
材を軸方向にずらすことにより行われることになる。
【0040】本発明は、種々のプラスチックキャップに
適用することができる。本発明の一つの態様では、天面
部を有する樹脂製王冠が提供される。この場合、前記天
面部には、容器口部の内周側と係合するインナーリング
が形成されているのが、持続密封性の点で好ましい。
【0041】本発明の他の態様によれば、キャップ本体
が、スカート部の径よりも小さな径の内筒部と、内筒部
の外面に設けられた外蓋係合用のネジ部と、内筒部の内
側に設けられた開口予定部と、開口予定部を規定する弱
化部と、開口予定部に設けられた開口用タブとを備えた
中栓付きキャップが提供される。
【0042】本発明の更に他の態様によれば、キャップ
本体が、スカート部の径よりも小さな径の注ぎ口となる
内筒部と、内筒部の内側に設けられた開口予定部と、開
口予定部を規定する弱化部と、開口予定部に設けられた
開口用タブとを備えた中栓付きキャップであり、且つリ
ング状部材がヒンジと、ヒンジを介して開閉可能に連結
され且つ前記スカート部に係止可能な外蓋とを備えてい
ることを特徴する樹脂製キャップが提供される。
【0043】
【実施例】以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説
明する。 [実施例1]本発明のキャップの一実施例(プラスチッ
ク王冠)を示す下面図(図1)、図1のA−A’断面図
(図2)、A−A’断面の部分拡大図(図3)及び下面
の部分拡大図(図4)において、本発明のキャップは、
大まかにいって、キャップ本本体1と連続したリング状
部材2とからなる。キャップ本体1は、樹脂で一体に成
形された天面部3とその外周から垂下しているスカート
部4とから成る。
【0044】図2に最もよく示されるとおり、スカート
部4の内周には、容器口部(図示せず)の外周側の凹部
(図示せず)と係合する突起部5が形成されており、容
器口部を天面部3のビン口受け座8に密接させ、密封を
行わせるようになっている。また、この具体例において
は、天面部3には、容器口部の内周側と係合するインナ
ーリング6が形成されていて、容器口部の内周側で密封
が行われている。また、容器口部との密封を行わせるた
めに、容器口部と対応する天面部内面に軟質の樹脂を圧
縮、射出等により設けても良いし、また別に成形したシ
ート状パッキンを挿入することによって設けても良い。
【0045】リング状部材2は、キャップ本体1とは別
個の樹脂で形成され、スカート部4の外面の少なくとも
下部を連続したリングの形で覆うように設けられてい
る。このリング状部材2で覆われたキャップ本体1のス
カート部4にはその下端9から突起部5を通り越して上
端10まで軸線方向に延びる複数個の切り欠き7が周方
向に間隔をおいて設けられていて、スカート部4の下部
4aは切り欠き7により区分された多数の片となってい
る。キャップ本体1のスカート部4とリング状部材2と
は、円筒面状の剥離性接着面11を介して一体化されて
いる。
【0046】更に、リング状部材2の一部には径外方向
に突出した開封用タブ12が形成されており、開栓に際
して、これを把持してリング状部材2の押し上げ或いは
押し下げができるようになっている。図4に示すとお
り、開封用タブ13には、径方向に延びるリブ13を形
成し、開封用タブ12を補強し、またその位置を明示す
るようになっている。
【0047】キャップ本体1のスカート部4に設けた軸
線方向に延びる複数個の切り欠き7は、開栓(リング状
部材2が取り外された状態)に際してはスカート部4が
径外方向に広がり、これにより容器口外周凹部とスカー
ト部内向き突起部5との係合が解除されて、キャップ本
体1の容器口部からの取り外しが容易に行われる様なも
のであり、その設置個数や周方向間隔はこれらの観点か
ら適宜決定される。
【0048】本発明のキャップにおいて、スカート部1
に設ける切り欠き7の数は、キャップの口径等によって
も相違するが、一般に周方向における切り欠き7間のピ
ッチが3乃至20mm、特に5乃至10mmの範囲とな
るものが好ましく、また切り欠き7の周方向の幅は0.
5乃至3.0mm、特に0.8乃至1.5mmの範囲に
あるのがよい。また、切り欠き7の軸方向寸法は、突起
5を通り越して延びていることが必須不可欠であり、一
般に0.5乃至10.0mm、特に1.0乃至3.0m
mの範囲が適当である。
【0049】互いに種類を異にする樹脂からなるスカー
ト部4とリング状部材2とを剥離性接着面11の部分で
密着させることにより、少なくとも打栓状態でキャップ
本体スカート部4がリング状部材2によりタガ締めさ
れ、スカート部4が外方に広がるのが防止され、容器口
部に対する確実な密封性が維持される。スカート部4に
軸方向に延びる切り欠き7が設けられている本発明のキ
ャップの場合、この密接状態が特に重要である。即ち、
スカート部4の切り欠き7は、容器口部外周の凹部とス
カート部4の突起部5との係合状態を弱めるように作用
するが、リング状部材2によるタガ締め力が作用するこ
とにより、係合状態を強固且つ確実のものとすることが
できる。
【0050】本発明のキャップは、所謂二色成形(多色
成形)と呼ばれるそれ自体公知の成形法で製造すること
ができる。その成形原理を説明するための説明図(図
5)において、この成形装置は、一次側射出装置50と
二次側射出装置51とを備え且つ先端にキャビティ金型
52A及び52Bを備えた固定プラテン53と、先端に
コア金型54A及び54Bを備え且つ金型反転装置55
を有する可動プラテン56とからなっている。一次側射
出装置50とキャビティ金型52Aとは、ランナー57
Aを介して接続され、二次側射出装置51とキャビティ
金型52Bとは、ランナー57Bを介して接続されてい
る。キャビティ金型52Aはキャップ本体1を成形する
ためのものであり、一方キャビティ金型52Bはキャッ
プ本体1と一体にリング状部材2を形成させるものであ
る。
【0051】第一工程(射出)を説明するための図5A
において、金型52Aと金型54Aとは型締めされてお
り、この金型中に一次側射出装置50からの第一の樹脂
の射出が行われて、キャップ本体の成形が行われる。一
方、金型52Bと金型54Bとはキャップ本体1が装着
された状態で型締めされており、この金型中に二次側射
出装置51からの第二の樹脂の射出が行われて、リング
状部材の成形が行われる。
【0052】第二工程(型開き)を説明するための図5
Bにおいて、型開き時にキャビティ52Aのサブマリン
ゲートが切断され、少なくとも一方のプラテン55、5
6が後退して、型開きが行われるが、成形されたキャッ
プ本体1はコア金型54Bに保持されたままであり、ラ
ンナー部58のみの突き出しが行われ、一方キャップ本
体とリング状部材とが一体に成形された製品59はラン
ナー部と共に突き出される。
【0053】第三工程(反転)を説明するための図5C
において、可動プラテン56の反転装置55が駆動し
て、キャップ本体1を保持したコア金型54A及び空の
コア金型54Bが反転する。
【0054】第四工程(型締め)を説明するための図5
Dにおいて、金型52Bと金型54Aとはキャップ本体
1が装着された状態で型締めされ、また、金型52Aと
金型54Bとは型締めされ、以後第一工程以降が反復さ
れる。
【0055】上記の二色成形法の代わりにインサート成
形法を用いることもでき、この場合にはキャップ本体を
予め射出成形等により成形し、成形されたキャップ本体
を金型内にインサートしてリング状部材をキャップ本体
スカート部の周囲に成形すればよい。
【0056】上記の二色成形法やインサート成形法によ
れば、キャップ本体1のスカート部4の周囲に、キャッ
プ本体を構成する樹脂とは種類を異にする樹脂が射出さ
れ、溶融状態にある樹脂が射出圧下にスカート部4に密
着すると共に、それ自体リング状部材2に成形される。
本発明によれば、リング状部材2がスカート部4に対し
て加圧下に融着されるので、スカート部とリング状部材
との間に、ごみや水等の侵入の原因となる隙間の発生が
防止され、密封信頼性のある密封構造を形成できる。
【0057】再び図1乃至4に戻って、開封に際して
は、開封用タブ12を押し下げ或いは押し上げることに
より、スカート部4とリング状部材2との剥離性接着界
面11で剥離を進行させつつ、リング状部材2をスカー
ト部4から取り外す。これにより、切り欠き7により区
分されたスカート部4の下部片4aは径外方向に広がる
ことが可能となり、キャップ本体1を引っ張り上げるこ
とにより、突起部5と容器外周部との係合が解除され、
キャップ本体1の容器口部からの取り外しが行われる。
リング状部材2とスカート部4とは界面11で融着され
ているとはいえ、両者の樹脂は相溶性がないか或いは相
溶性に乏しいので、両者の剥離は容易に進行する。
【0058】[実施例2]本発明のキャップの他の実施
例(プラスチック王冠)を示す下面図(図6)、図6の
A−A’断面図(図7)、A−A’断面の部分拡大図
(図8)及び下面の部分拡大図(図9)において、この
実施例2のキャップは、大まかにいって、実施例1のキ
ャップとほぼ同様であり、共通の部分は共通の引照数字
で示されているが、キャップ本体1のスカート部の下部
4aの外周を下向きに外径の減少するテーパ形状とし、
リング状部材2の内周を下向きに内径の減少するテーパ
形状とし、両者の剥離性接着面11aをテーパ状とした
ことが特徴である。
【0059】このタイプのキャップでは、剥離に際し
て、テーパ状の剥離性接着面11aに対して、垂直方向
の分力のみならず、水平方向の分力も作用するので、開
封用タブ12を押し下げることにより、実施例1のキャ
ップに比して、リング状部材2の引き剥がしを一層容易
に行えるという利点がある。また、打栓方向(下方向)
にスカート部下部4aとリング状部材2とが噛み合うの
で、打栓に際して突起部5の容器口部外周への係合も確
実に行えるという利点もある。また、開封用タブ12を
押し上げてリング状部材2を取り外す場合には、リング
状部材2の引き剥がしに若干抵抗を要するとしても、開
封後に元の状態に戻すことが一層困難となり、開封が行
われた事実が一層明らかとなり、タンパーエビデント性
が更に向上する利点もある。
【0060】[実施例3]本発明のキャップの更に他の
実施例(プラスチック王冠)を示す下面図(図10)、
図10のA−A’断面図(図11)、A−A’断面の部
分拡大図(図12)及び下面の部分拡大図(図13)に
おいて、実施例3のキャップは、大まかにいって、実施
例1のキャップとほぼ同様であり、共通の部分は共通の
引照数字で示されているが、キャップ本体1のスカート
部の下部4aの外周を下向きに外径の増大するテーパ形
状とし、リング状部材2の内周を下向きに内径の増大す
るテーパ形状とし、両者の剥離性接着面11bをテーパ
状としたことが特徴である。
【0061】このタイプのキャップでは、剥離に際し
て、テーパ状の剥離性接着面11bに対して、垂直方向
の分力のみならず、水平方向の分力も作用するので、開
封用タブ12を押し上げることにより、実施例1のキャ
ップに比して、リング状部材2の引き剥がしを一層容易
に行えるという利点がある。
【0062】[実施例4]本発明のキャップの別の実施
例(プラスチック王冠)を示す下面図(図14)、図1
4のA−A’断面図(図15)、A−A’断面の部分拡
大図(図16)及び下面の部分拡大図(図17)におい
て、この実施例4のキャップは、大まかにいって、実施
例1のキャップとほぼ同じであり、共通の部分は共通の
引照数字で示されているが、実施例1のキャップ本体1
のスカート部の切り欠き溝7に対応する部分に、リング
状部材形成樹脂の充填突起物15が設けられていること
が特徴である。
【0063】より詳細に説明すると、図15に示される
通り、スカート部4の下部4aは段差部16を介して外
径が上部に比して小さくなった小径部17を有してい
る。また、実施例1のキャップでは、切り欠き7の上端
10は平面であったが、実施例5のキャップでは、図1
6に最もよく示されるとおり、切り欠き7の上部に高さ
の低い外周部18と高さの高い内周部19とが段差部2
0を介して形成されている。充填突起物15が、リング
状部材2と一体となっていることは当然であるが、この
突起物15は、スカート部4の段差部16及び小径部1
7と噛み合い且つ密着していると共に、切り欠きの外周
部18、内周部19及び段差部20とも噛み合い且つ密
着している。この例において、突起物18の周方向の
幅、従って切り欠きの周方向の幅は、径方向に一定とな
っていることが理解されるべきである。充填突起物15
の内周面及び下端面はスカート部下部4aのそれと面位
置となっていることが図面から了解されよう。
【0064】この例のキャップは、実施例1のキャップ
に比して衛生上顕著な利点を有する。実施例1のキャッ
プでは、切り欠き7がキャップ外に露出して、この切り
欠き7を通して容器首部が外部に連通することになる。
このため、外気中のゴミや水分が容器首部に付着するの
を避け得ない。勿論、容器首部にゴミや水分が付着して
も、内容物の衛生的特性が損なわれるわけではないが、
きれい好きの消費者ではこれを嫌う場合もあろう。本実
施例のキャップでは、切り欠きが突起物15で閉塞され
るので、容器首部の汚れを防止することができる。
【0065】図面に示した具体例では、キャップ本体1
のスカート部下部4aの切り欠きの全てに、リング状部
材2の構成樹脂が充填されているが、図1における切り
欠き7の外部への露出を防止するという目的に対して
は、切り欠き7の上面10からリング状部材2の上面或
いは上面よりも低い部分に至るように、リング状部材2
の構成樹脂を部分的に充填すればよいことが理解される
べきである。
【0066】また、この例のキャップでは、前述した噛
み合いにより、リング状部材2が径外方向に広がるのが
防止されると共に、リング状部材2が上方向にずれるの
も防止され、打栓後の容器相互がぶつかり合っても、リ
ング状部材2がずれることがなく、密封性が安定に維持
される。このタイプのキャップでは、開封用タブ12を
押し下げることにより、リング状部材2の引き下げ容易
に行える。
【0067】[実施例5]本発明のキャップの更に別の
実施例(プラスチック王冠)を示す下面図(図18)、
図18のA−A’断面図(図19)、A−A’断面の部
分拡大図(図20)及び下面の部分拡大図(図21)に
おいて、本発明のキャップは、大まかにいって、この実
施例4のキャップとほぼ同じであり、共通の部分は共通
の引照数字で示されているが、実施例4のリング状部材
形成樹脂の充填突起物15aがほぞ(くさび状)の形で
設けられていることが特徴である。
【0068】この実施例のキャップでは、ほぞ状の突起
物15aがスカート部下部4aのほぞ穴状の切り欠きと
噛み合って、リング状部材2が径外方向に広がるのが一
層有効に防止される。
【0069】[実施例6]本発明のキャップのほかの実
施例(プラスチック王冠)を示す下面図(図22)、図
22のA−A’断面図(図23)、A−A’断面の部分
拡大図(図24)及び下面の部分拡大図(図25)にお
いて、このキャップは、大まかにいって、実施例1のキ
ャップとほぼ同様であり、共通の部分は共通の引照数字
で示されているが、リング状部材2に対して、タブ12
の反対側の下部に、径の中心方向に延びている張り出し
部22を形成し、この張り出し部22をスカート部下部
4aの下端面に接着界面21を介して接着したことが特
徴である。
【0070】このタイプのキャップでは、キャップの容
器口部の取り外しをワンモーションでできるという利点
がある。即ち、タブ12を押し上げ、リング状部材2の
大部分をスカート部下部4aから引き剥がした後、更に
リング状部材2を上に持ち上げると、張り出し部22が
支点となり、スカート部下部4aが径外方向に広がると
共に、突起5が容器口部外周から係合解除されて、リン
グ状部材2と共にキャップ本体1が容器口部から取り外
される。かくして、この例のキャップは開栓性に優れて
いる。
【0071】[実施例7]本発明のキャップの更にほか
の実施例(プラスチック王冠)を示す下面図(図2
6)、図26のA−A’断面図(図27)、A−A’断
面の部分拡大図(図28)及び下面の部分拡大図(図2
9)において、本実施例のキャップは、大まかにいっ
て、実施例1のキャップとほぼ同様であり、共通の部分
は共通の引照数字で示されているが、剥離性接着面11
cとなるスカート部下部4aのほぼ中央に周状の微小溝
23を設けると共に、対応するリング状部材2の内周面
に対応する微小突起24を形成させ、両者を係合させた
ことが特徴である。
【0072】この実施例では、スカート部4とリング状
部材下部2aとが、界面11cで接着されていると共
に、前記微小の凹凸23、24でも噛み合っているの
で、リング状部材にある程度の外力が作用した場合に
も、偶発的なリング状部材2のはずれが防止されるとい
う作用効果がある。また、スカート部4とリング状部材
2との接着力が低い場合にも、両者を確実に係合させ
て、偶発的な脱落を防止するという利点が得られる。
【0073】本発明は、キャップ本体が、スカート部の
径よりも小さな径の内筒部と、内筒部の外面に設けられ
た外蓋係合用のネジ部と、内筒部の内側に設けられた開
口予定部と、開口予定部を規定する弱化部と、開口予定
部に設けられた開口用タブとを備えた中栓付きキャップ
にも適用できる。
【0074】[実施例8]この中栓付きキャップの一実
施例を示す側断面図(図30)及び下面図(図31)に
おいて、このキャップは、大まかにいって、キャップ本
体1、リング状部材2及び外蓋30から成る。
【0075】この実施例の注出キャップにおいて、キャ
ップ本体1は、ボトル口部の外周に係合するスカート部
(外筒)4、頂板部3、ボトル口部の内周に係合するイ
ンナーリング(内筒)6、ボトル口部の受け座8、スカ
ート部下部4aの内面側に設けられた突起5、及びキャ
ップスカート部4の下端9から突起5を通り越して軸方
向に延びる切り欠き7を備えている点及びリング状部材
2がスカート部下部4aに対して、剥離性接着面11を
介して密着している点では、実施例1乃至7に示された
ものと同様であるが、次の点で異なる構成を有する。
【0076】この注ぎ出しキャップでは、インナーリン
グ6とスカート部4とは環状の接続部31により接続さ
れていると共に、インナーリング6はこの接続部31を
通り越して、軸上方向に延長して筒状延長部32を形成
している。この筒状延長部32の外周には外蓋30との
係止用ネジ33が形成されている。筒状延長部32の上
端は、径の小さな注ぎ出し用の内筒部34の高さ方向の
途中において接続されている。内筒部34の下端は頂板
部(口壁)3に接続されており、その上端は外方に開い
た滴切り35となっている。
【0077】本実施例の注ぎ出しキャップ1は、その口
壁3に設けられた開口予定部36と、開口予定部の周囲
を規定する弱化部37と、開口予定部に設けられた開口
用把持部38とを備えており、開口用把持部38を引き
上げることにより、弱化部37を破断して開口予定部3
6を取り外し、内容物の注ぎ出し口を形成するようにな
っている。
【0078】外蓋30は、頂板部39と、スカート部4
0とから成り、スカート部の内面には係止用のネジ41
が、外面には把持用のローレット42が形成されてい
る。頂板部39の内面側には、注ぎ出し用内筒部34の
内面と係合するインナーリング43が形成されている。
【0079】内容物の取り出しに際しては、外蓋30を
旋回して、外蓋30をキャップ本体1から取り外し、既
に述べたとおり、開口用把持部38を引き上げることに
より、弱化部37を破断して開口予定部36を取り外
し、内容物の所定量の注ぎ出しを行う。使用後には外蓋
30によるリシールを行えばよい。使用後の容器を廃棄
するに当たっては、リング状部材2を押し上げるか或い
は押し下げることにより、前述した例と同様に、剥離性
接着面11での剥離による離脱を行い、キャップ本体1
を容器首部から引き上げて、容器とキャップとの分別廃
棄が可能となる。
【0080】[実施例9]中栓付きキャップの他の実施
例を示す側断面図(図32)、下面図(図33)及び正
面図(図34)において、このキャップは、実施例8の
キャップと同様な構成であるが、実施例8のキャップに
比して次の特徴を付加的に有している。
【0081】リング状部材2の外周の一部には、リング
状部材の上部よりも上方向に突出している剥離開始用タ
ブ43が設けられている。剥離開始用タブ43とスカー
ト部4との間には爪を挿入できる空隙45が形成されて
いることが了解されよう。リング状部材2外周には、剥
離開始用タブ43の一方の端縁に沿って下方向に延びる
引き裂き案内用の溝44が設けられている。この溝44
の部分では、リング状部材2が薄肉化されていて、リン
グ状部材をこの溝44に沿って容易に引き裂くことがで
きる。
【0082】使用済み容器の廃棄に際しては、リング状
部材2に設けられた剥離開始用タブ43を径外方向に引
っぱり出す。これにより、溝44の部分でリング状部材
2が引き裂かれると共に、リング状部材2の引き裂かれ
た端部から、スカート部下部4aからの引き剥がしが開
始される。この場合、剥離性接着面11での剥離は、約
90度方向の引き剥がしとなるため、接着面における接
着強度が多少高い場合にも、剥離が容易に進行するとい
う利点がある。
【0083】実施例9のキャップの他の変形を示す図3
5において、引き裂き案内用の溝を外周に設ける代わり
に、引き裂き案内用の溝44aを内周に設けてもよい。
勿論、本発明のキャップにおいて、リング状部材2に設
ける引き裂き開始部は、上記の溝やミシン目に限定され
ず、引き裂きが容易に行われるような弱化部であれば任
意のものであってよい。
【0084】本発明は、キャップ本体が、スカート部の
径よりも小さな径の注ぎ口となる内筒部と、内筒部の内
側に設けられた開口予定部と、開口予定部を規定する弱
化部と、開口予定部に設けられた開口用タブとを備えた
中栓付きキャップであって、リング状部材がヒンジと、
ヒンジを介して開閉可能に連結され且つ前記スカート部
に係止可能な外蓋とを備えているものにも適用すること
ができる。
【0085】[実施例10]本発明のこのタイプの中栓
付きキャップの実施例を示す側断面(図36)、上面図
(図37)、下面図(図38)及び側面図(図39)、
並びに外蓋が閉じた状態を示す正面図(図40)、背面
図(図41)及び側面図(図42)において、キャップ
本体1、リング状部材2及び外蓋30の大まかな構造は
実施例8に示したものとほぼ同様であるが、リング状部
材2と外蓋30とがヒンジ45を介して一体に成形さ
れ、外蓋30がヒンジを介して開閉可能となっている点
で実施例8のものと相違している。
【0086】キャップ本体1の開口予定部36は、開口
用把持部38の高さを低く抑えるため、凹部形状に形成
されており、筒状延長部34も、外蓋の開閉のための旋
回を可能にするため、ヒンジ45に近い部分が高さの低
い段差部46となっている。また、スカート部4とイン
ナーリング6との接続部31の上部には、外蓋30との
係合用突起47が形成されている。
【0087】一方、外蓋30のスカート部40の端部に
は、キャップ本体1の係合用突起47と係合する係合用
凹部48が形成されている。また、外蓋30のヒンジ4
5の反対側には、外蓋開閉用のタブ49が形成されてい
る。
【0088】リング状部材2と外蓋30とを連結するヒ
ンジ45は、比較的幅の広いものであるが、このヒンジ
45の両側にヒンジの両端縁から小間隔をおいて小さい
幅の連結片60、60が設けられる。即ち、リング状部
材2の外周には凹部61が形成され、一方外蓋30の外
周にも凹部62が形成されており、ヒンジ45から上下
方向に小間隔だけずれた位置でこれらの凹部61、62
間を連結するように、連結片60が形成されている。上
記のような連結片60の構造では、外蓋30をほぼ完全
に開いた状態(図39)に至る段階で、連結片60に張
力が発生し、図39に示す位置或いはこれに近い位置
で、外蓋30を安定に保持する(外蓋が振れるのを防止
する)作用をする。
【0089】外蓋30を閉めた状態で、外蓋の開閉用タ
ブ49に対応するリング状部材2には、このタブの把持
を容易にするための凹部63が形成されている。
【0090】この中栓付きキャップを開栓するには、外
蓋の開閉用タブ49を上に持ち上げて、外蓋30を開
き、次いで開口用把持部38を引き上げることにより、
弱化部37を破断して開口予定部36を取り外し、内容
物の所定量の注ぎ出しを行う。使用後には外蓋30を締
めて、キャップ本体1の係合用突起47と外蓋30の係
合用凹部48とを係合させて、外蓋の係止を行わせる。
この際、外蓋のインナーリング43がキャップ本体1の
筒状延長部34の内面と係合して、リシールが行われ
る。使用後の容器を廃棄するに当たっては、リング状部
材2を外蓋30と共に押し上げるか或いは押し下げるこ
とにより、前述した例と同様に、剥離性接着面11での
剥離による離脱を行い、キャップ本体1を容器首部から
引き上げて、容器とキャップとの分別廃棄が可能とな
る。
【0091】
【発明の効果】本発明のプラスチックキャップでは、キ
ャップ本体スカート部とこのスカート部の外面を覆うよ
うに設けられているリング状部材とを前記のような構成
とすると共に、キャップ本体とリング状部材とを夫々種
類の異なる樹脂で一体に形成し、キャップ本体のスカー
ト部下部とリング状部材とを、容器外周部との係合用突
起部に対応する背面側で、周の少なくとも大部分にわた
って剥離可能な接合面を介して接合したことにより、リ
ング状部材の少なくとも一部を取り外した後キャップ本
体の容器口部からの取り外しが可能となる。
【0092】本発明のキャップの効果を要約すると、次
の通りである。 1.スカート部とその外周のリング状部材とを切れ目の
形成なしにしかも開栓時には分離可能に形成することが
できる。 2.切れ目を形成するような手間のかかる面倒な操作が
不要となると共に、少ない工程数で生産性よくキャップ
の製造が可能となる 3.スカート部とリング状部材との間に、ごみや水等の
侵入の原因となる隙間の発生が防止され、衛生的特性に
優れている。 4.少なくとも打栓状態でキャップ本体スカート部がリ
ング状部材によりタガ締めされ、スカート部が外方に広
がるのが防止され、容器口部に対する確実な密封性が維
持される。 5.スカート部の外周からリング状部材を取り外すと、
スカート部下部を径外方向に広げることが可能となり、
格別の器具を使用することなしに開封が容易に行われ、
しかもキャップ本体の容器口部からの取り外しが容易に
できる。 6.開封後には、スカート部とリング状部材との間に隙
間が形成され、或いはリング状部材が取り外されている
ことにより、開封が行われた事実が明らかとなり、タン
パーエビデント性が付与される。 7.また、キャップ全体が容器口部から取り外されるの
で、容器とキャップとの分別回収乃至分別廃棄も可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のキャップ(プラスチック王
冠)を示す下面図である。
【図2】図1のキャップのA−A’断面図である。
【図3】図1のキャップのA−A’断面の部分拡大図で
ある。
【図4】図1のキャップ下面の部分拡大図である。
【図5】本発明のキャップの成形原理を説明するための
説明図である。
【図6】本発明の実施例2のキャップ(プラスチック王
冠)を示す下面図である。
【図7】図6のキャップのA−A’断面図である。
【図8】図6のキャップのA−A’断面の部分拡大図で
ある。
【図9】図6のキャップ下面の部分拡大図である。
【図10】本発明の実施例3のキャップ(プラスチック
王冠)を示す下面図である。
【図11】図10のキャップのA−A’断面図である。
【図12】図10のキャップのA−A’断面の部分拡大
図である。
【図13】図10のキャップ下面の部分拡大図である。
【図14】本発明の実施例4のキャップ(プラスチック
王冠)を示す下面図である。
【図15】図4のキャップのA−A’断面図である。
【図16】図4のキャップのA−A’断面の部分拡大図
である。
【図17】図4のキャップ下面の部分拡大図である。
【図18】本発明の実施例5のキャップ(プラスチック
王冠)を示す下面図である。
【図19】図18のキャップのA−A’断面図である。
【図20】図18のキャップのA−A’断面の部分拡大
図である。
【図21】図18のキャップ下面の部分拡大図である。
【図22】本発明の実施例6のキャップ(プラスチック
王冠)を示す下面図である。
【図23】図22のキャップのA−A’断面図である。
【図24】図22のキャップのA−A’断面の部分拡大
図である。
【図25】図22のキャップ下面の部分拡大図である。
【図26】本発明の実施例7のキャップ(プラスチック
王冠)を示す下面図である。
【図27】図26のキャップのA−A’断面図である。
【図28】図26のキャップのA−A’断面の部分拡大
図である。
【図29】図26のキャップ下面の部分拡大図である。
【図30】本発明の実施例8のキャップ(中栓付きキャ
ップ)を示す側断面図である。
【図31】図30のキャップの底面図である。
【図32】本発明の実施例9のキャップ(中栓付きキャ
ップ)を示す側断面図である。
【図33】図32のキャップの底面図である。
【図34】図32のキャップの正面図である。
【図35】図34のキャップの変形を示す正面図であ
る。
【図36】本発明の実施例10のキャップ(中栓付きキ
ャップ)を外蓋を開いた状態で示す側断面図である。
【図37】図36のキャップの上面図である。
【図38】図36のキャップの底面図である。
【図39】図36のキャップの側面図である。
【図40】本発明の実施例10のキャップ(中栓付きキ
ャップ)を外蓋を閉じた状態で示す正面図である。
【図41】図40のキャップの背面図である。
【図42】図40のキャップの側面図である。
【符号の説明】
1 キャップ本体 2 リング状部材 3 頂板部 4 スカート部(外筒) 4a スカート部下部 5 突起 6 インナーリング(内筒) 7 切り欠き 9 下端 10 上端 11a、11b,11c 剥離性接着面 12 開封用タブ 13 リブ 15 充填突起物 16 段差部 17 小径部 18 外周部 19 内周部 20 段差部 21 接着界面 22 張り出し部 23 微小溝 24 微小突起 30 外蓋 31 接続部 32 筒状延長部 33 係止用ネジ 34 内筒部 35 滴切り 36 開口予定部 37 弱化部 38 開口用把持部 39 頂板部 40 スカート部 41 係止用のネジ 42 把持用のローレット 43 インナーリング 44 溝 45 空隙 46 段差部 47 係合用突起 48 係合用凹部 49 開閉用タブ 50 一次側射出装置 51 二次側射出装置 52A、52B キャビティ金型 53 固定プラテン 54A、54B コア金型 55 金型反転装置 56 可動プラテン 57A、57B ランナー 58 ランナー部 59 製品 60 連結片 61 凹部 62 凹部 63 凹部

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スカート部とスカート部よりも内側の容
    器口部の受け座を備えたキャップ本体及び該キャップ本
    体のスカート部の外面を覆うように該キャップ本体に一
    体に設けられた連続リング状部材から成る樹脂製キャッ
    プにおいて、前記キャップ本体とリング状部材とは夫々
    種類の異なる樹脂で一体に形成され、前記キャップ本体
    のスカート部の内面側には容器口部の外周部と係合する
    突起部が形成されており、前記キャップ本体のスカート
    部には下端から軸線方向に少なくとも突起部を越えて延
    びる複数個の切り欠きが周方向に間隔をおいて設けら
    れ、該キャップ本体のスカート部と該リング状部材と
    は、前記突起部に対応する背面側で、周の少なくとも大
    部分にわたって剥離可能な接合面を介して接合され、リ
    ング状部材の少なくとも一部を取り外した後キャップ本
    体の容器口部からの取り外しが可能となっていることを
    特徴とする樹脂製キャップ。
  2. 【請求項2】 前記種類の異なる2種類の樹脂がシール
    強度が1.5kg/15mm幅以下の樹脂であることを
    特徴とする請求項1記載の樹脂製キャップ。
  3. 【請求項3】 キャップ本体及びリング状部材の一方が
    高密度ポリエチレン或いはプロピレン系重合体で構成さ
    れ、他方が低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
    ン或いはエチレン系共重合体で構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の樹脂製キャップ。
  4. 【請求項4】 キャップ本体及びリング状部材の一方が
    プロピレン系重合体で構成され、他方が高低密度ポリエ
    チレンで構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の樹脂製キャップ。
  5. 【請求項5】 キャップ本体のスカート部外周部とリン
    グ状部材とは、前記突起部の背面側で、高さ方向に少な
    くとも0.5mmの幅で剥離性接着されていることを特
    徴とする請求項1記載の樹脂製キャップ。
  6. 【請求項6】 キャップ本体が天面部を有する樹脂製王
    冠である請求項1記載の樹脂製キャップ。
  7. 【請求項7】 前記天面部には、容器口部の内周側と係
    合するインナーリングが形成されている請求項6記載の
    樹脂製キャップ。
  8. 【請求項8】 キャップ本体が、スカート部の径よりも
    小さな径の内筒部と、内筒部の外面に設けられた外蓋係
    合用のネジ部と、内筒部の内側に設けられた開口予定部
    と、開口予定部を規定する弱化部と、開口予定部に設け
    られた開口用タブとを備えた中栓付きキャップであるこ
    とを特徴する請求項1記載の樹脂製キャップ。
  9. 【請求項9】 キャップ本体が、スカート部の径よりも
    小さな径の注ぎ口となる内筒部と、内筒部の内側に設け
    られた開口予定部と、開口予定部を規定する弱化部と、
    開口予定部に設けられた開口用タブとを備えた中栓付き
    キャップであり、且つリング状部材がヒンジと、ヒンジ
    を介して開閉可能に連結され且つ前記スカート部に係止
    可能な外蓋とを備えていることを特徴する請求項1記載
    の樹脂製キャップ。
  10. 【請求項10】 剥離性接着面が円筒面上に位置してい
    る請求項1記載の樹脂製キャップ。
  11. 【請求項11】 剥離性接着面が、下向きに内径の小さ
    くなるリング状部材と、下向きに外径の小さくなるスカ
    ート部外周部との間に形成されたテーパー面上に位置し
    ている請求項1記載の樹脂製キャップ。
  12. 【請求項12】 剥離性接着面が、上向きに内径の小さ
    くなるリング状部材と、上向きに外径の小さくなるスカ
    ート部外周部との間に形成されたテーパー面上に位置し
    ている請求項1記載の樹脂製キャップ。
  13. 【請求項13】 剥離性接着面がスカート部の外面とリ
    ング状部材の内面とは、一方に設けられた微小突起と、
    他方に設けられた微小凹部とを介して係合していること
    を特徴とする請求項1記載の樹脂製キャップ。
  14. 【請求項14】 前記リング状部材の一部には径外方向
    に突出した押し下げ用或いは押し上げ用のタブが形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の樹脂製キャッ
    プ。
  15. 【請求項15】 前記リング状部材が全周にわたって剥
    離性接着されている請求項1記載の樹脂製キャップ。
  16. 【請求項16】 前記リング状部材が前記タブの反対側
    でキャップ本体に剥離不能に係止され且つ他の部分では
    剥離可能に接着されている請求項14記載の樹脂製キャ
    ップ。
  17. 【請求項17】 前記リング状部材が、周の一部に、高
    さ方向に延びる弱化部乃至引き裂き開始部を有し且つ前
    記弱化部乃至引き裂き開始部に近接して引き裂き用タブ
    を有することを特徴とする請求項1記載の樹脂製キャッ
    プ。
  18. 【請求項18】 キャップ本体のスカート部外周部に設
    けられた切り欠き部には、少なくとも一部を充填する前
    記リング状部材を構成する樹脂の充填突起部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の樹脂製キャッ
    プ。
  19. 【請求項19】 キャップ本体のスカート部外周部の内
    面と、前記充填突起部の内面とが面一となっていること
    を特徴とする請求項18記載の樹脂製キャップ。
  20. 【請求項20】 キャップ本体のスカート部外周部に設
    けられた切り欠き部は、内面側で間隔が広く且つ外面側
    で間隔が狭く形成されていることを特徴とする請求項1
    8記載の樹脂製キャップ。
  21. 【請求項21】 キャップ本体及びリング状部材が二色
    射出成形或いはインサート成形により形成されている請
    求項1記載の樹脂製キャップ。
JP31472796A 1996-11-26 1996-11-26 樹脂製キャップ Expired - Fee Related JP3938958B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31472796A JP3938958B2 (ja) 1996-11-26 1996-11-26 樹脂製キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31472796A JP3938958B2 (ja) 1996-11-26 1996-11-26 樹脂製キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10157755A true JPH10157755A (ja) 1998-06-16
JP3938958B2 JP3938958B2 (ja) 2007-06-27

Family

ID=18056852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31472796A Expired - Fee Related JP3938958B2 (ja) 1996-11-26 1996-11-26 樹脂製キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3938958B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002053160A (ja) * 2000-08-11 2002-02-19 Japan Crown Cork Co Ltd 打栓式合成樹脂製容器蓋
JP2005119701A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Sunstar Inc ワンタッチキャップ及び包装体並びにワンタッチキャップの成形方法
JP2009083910A (ja) * 2007-09-30 2009-04-23 Japan Crown Cork Co Ltd 分別機構付きヒンジキャップ
JP4707793B2 (ja) * 2000-03-29 2011-06-22 日本クラウンコルク株式会社 分別廃棄可能なキャップ
JP2016188088A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 凸版印刷株式会社 液体用紙容器の口栓とそれを取り付けた液体用紙容器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4707793B2 (ja) * 2000-03-29 2011-06-22 日本クラウンコルク株式会社 分別廃棄可能なキャップ
JP2002053160A (ja) * 2000-08-11 2002-02-19 Japan Crown Cork Co Ltd 打栓式合成樹脂製容器蓋
JP2005119701A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Sunstar Inc ワンタッチキャップ及び包装体並びにワンタッチキャップの成形方法
JP4492089B2 (ja) * 2003-10-16 2010-06-30 サンスター株式会社 ワンタッチキャップ及び包装体
JP2009083910A (ja) * 2007-09-30 2009-04-23 Japan Crown Cork Co Ltd 分別機構付きヒンジキャップ
JP2016188088A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 凸版印刷株式会社 液体用紙容器の口栓とそれを取り付けた液体用紙容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3938958B2 (ja) 2007-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5755360A (en) Multi-material, multi-shot, injection molded dispensing closure having a removable seal
JP5038787B2 (ja) キャップ
KR100445578B1 (ko) 힌지식캡
US5678719A (en) Unitary tamper-evident fitment and closure assembly
JP3161977B2 (ja) 分別廃棄性に優れたキャップ
US20100140268A1 (en) Dispensing closure with removable membrane
RU2198120C2 (ru) Открывное приспособление для прикрепления к отверстию на листе упаковочного материала и упаковочный контейнер
JP5069437B2 (ja) キャップ一体型注出具
CA2295632A1 (en) A resealable closure
JP3938958B2 (ja) 樹脂製キャップ
EP1999027B1 (en) A container and method of manufacturing such
JPH09221155A (ja) 樹脂製キャップ
US20180079568A1 (en) Plastic packaging with tamper evidence
JP4762426B2 (ja) 分別廃棄可能なキャップ
JP7259240B2 (ja) 樹脂製密閉容器
JP3355390B2 (ja) 容器の中栓
EP1312560A2 (en) Lid for container
JP3748604B2 (ja) 分別廃棄容易な合成樹脂製容器蓋
JP4349671B2 (ja) 易開栓性中栓及び中栓付容器蓋
JP5312874B2 (ja) プラスチックキャップ
JP4095129B2 (ja) 分別廃棄容易なヒンジキャップ
JP4157694B2 (ja) 中栓
JP3958398B2 (ja) 樹脂製キャップ
JP7505876B2 (ja) ヒンジキャップ
JP4225595B2 (ja) 分別廃棄が容易なプラスチックキャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees