JPH11189265A - 合成樹脂製注出キャップ - Google Patents

合成樹脂製注出キャップ

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JPH11189265A
JPH11189265A JP9357371A JP35737197A JPH11189265A JP H11189265 A JPH11189265 A JP H11189265A JP 9357371 A JP9357371 A JP 9357371A JP 35737197 A JP35737197 A JP 35737197A JP H11189265 A JPH11189265 A JP H11189265A
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knob
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Yoshiyuki Tsunoda
義幸 角田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 注出キャップに設けられた不正開封防止機能
部の一部を、分別回収のために有効に機能させ、安全で
良好な取扱いを得ると共に、簡単な構造で有効な機能を
得る。 【解決手段】 注出口を形成する本体部3の、壜容器2
6の口筒27に外嵌してアンダーカット結合する外筒4
に割溝5を設け、本体部3に螺合する外キャップ部16
に破断片22を介して一体設された組付き補助体19の
締め付き筒20を外筒4に外嵌させ、外筒4の口筒27
に対する装着に伴う拡径変形にり、外筒4と締め付き筒
20との結合を達成し、破断片22の破断により不正開
封防止機能を、締め付き筒20の離脱により分別回収機
能を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壜容器の口筒に組
付いて注出口を形成し、内容液を消費し尽くした後の廃
棄時に、分別回収が有利であるように、壜容器から分離
し易いように構成した不正開封防止機能付き合成樹脂製
注出キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製品、特に合成樹脂製壜容器の
再利用を効率良く実施できるようにするために、廃棄さ
れる合成樹脂製品を分別回収することが奨励されてお
り、その一つとして、最も多量に消費されている壜容器
の口筒に組付けられている注出口を形成する注出キャッ
プを、壜容器廃棄時に、壜容器から簡単に分離できるよ
うにした技術が特開平8−58824号公報に開示され
ている。
【0003】この従来技術は、壜容器の口筒に密に組付
けられて注出口を形成する注出キャップ本体に、破断し
易い肉薄部を介して、壜容器の口筒に離脱不能に嵌着す
る把持筒を一体設し、壜容器廃棄時に、把持筒から外方
に突出した姿勢で一体設した取外用つまみに指先を引っ
掛けて引っ張ることにより、把持筒を注出キャップ本体
から破断分離して、注出キャップ本体の壜容器に対する
組付き力を低下させ、これにより壜容器と注出キャップ
との分別回収を行い易くしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術にあっては、把持筒に一体設された取外用つ
まみが外方に突出したものとなっているので、壜容器に
取付ける前の注出キャップの取扱い時、および注出キャ
ップを組付けた壜容器の取扱い時に、この突出した取外
用つまみが、他の注出キャップの取外用つまみおよび他
の物品に引っ掛かり易く、このため取扱いに不便が生じ
るばかりでなく、時として把持筒の不正破断が発生し
て、使用中の壜容器に対する注出キャップの密な組付き
が劣化すると云う問題があった。
【0005】また、把持筒は、単に注出キャップ本体に
一体設るのではなく、破断し易い状態で一体設されると
共に、取外用つまみを操作し易い状態で一体設し、かつ
この取外用つまみの操作により容易に破断する部分を一
体設する必要があるので、その構造がどうしても複雑と
なると云う問題があった。
【0006】さらに、把持筒は、分別回収のために専用
に設けた部分であるので、壜容器の分別回収を行うまで
は全く有益な機能を発揮することがなく、このため消費
者にとっては、邪魔になることはあっても、安全性およ
び使用上の利益を得ることができず、好ましい商品イメ
ージを得ることができないと云う問題があった。
【0007】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、合成樹脂製
注出キャップに設けられた不正開封防止機能部の一部
を、分別回収のために有効に機能させるようにすること
を技術的課題とし、もって安全で良好な取扱いを得るこ
とができると共に、簡単な構造で有効な機能を得ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、壜容器の
口筒に密嵌装して注出口を形成する本体部に、注出口を
開閉する有頂筒状の外キャップ部を着脱自在に螺合させ
るキャップ本体と、外キャップ部の筒壁の下端に破断片
を介して一体連設され、壜容器の口筒に外嵌する本体部
の外筒に外嵌する締め付き筒を有する組付き補助体とか
ら構成されること、キャップ本体の本体部の外筒に複数
の割溝を設けること、組付き補助体の締め付き筒の一部
に切欠きにより摘み片を形成すること、この摘み片に連
続して破断し易い破断線を、締め付き筒を縦断する構成
で形成すること、キャップ本体の外筒の内周面下端部に
設けた係止突片が、壜容器の口筒の係止周条を乗り越え
て下方から係止する、外筒の口筒への外嵌組付き状態
で、拡径変形した外筒が、組付き補助体の締め付き筒に
圧接すると共に、下端縁を締め付き筒の内周面下端部に
設けた係止突条に上方から係止させること、にある。
【0009】注出キャップを壜容器に組付けた状態で
は、キャップ本体側では、本体部の注出口を、この本体
部に螺合した外キャップ部が密封し、また組付き補助体
の締め付き筒は、拡径変形して圧接している本体部の外
筒の下端縁が、内周面下端部に設けた係止突条に上方か
ら係止しているので、本体部の外筒から上方に抜け出し
不能な状態となっている。
【0010】このため、外キャップ部の本体部に対する
最初の螺脱操作時には、外キャップ部の螺脱回動による
上昇変位に対して、組付き補助体の締め付き筒が一緒に
上昇変位しないので、破断片が破断することになるが、
それゆえこの破断片の破断の有無により既に開放された
ものであるか否かを正確に判断することができ、不正開
封防止機能を発揮することになる。
【0011】また、組付き補助体の締め付き筒がキャッ
プ本体の外筒に外嵌している状態では、この締め付き筒
が外筒を外方から締め付けた状態となっているので、外
筒は拡径変形することができず、これにより外筒に設け
た係止突片の壜容器に設けた係止周条に対する係止が強
固に確保され、キャップ本体の壜容器に対する組付きが
強固に安定して維持される。
【0012】内容液を使用し尽くした後の分別回収に際
しては、組付き補助体の締め付き筒に切欠き形成された
摘み片を引き起こして、そのまま引っ張ることにより、
この摘み片に連続して形成された破断線に沿って締め付
き筒の周壁を左右に分断し、この分断により締め付き筒
を外筒から離脱させ、次いでキャップ本体を壜容器から
取外して、壜容器と注出キャップとの分別を達成する。
【0013】この際、キャップ本体の壜容器からの取外
しは、キャップ本体の外筒が複数の割溝により弾性変形
し易い構造となっていると共に、組付き補助体の締め付
き筒が離脱して拡径方向に弾性変形できる状態となって
いるので、簡単に達成することができる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に、組付き補助体の摘み片を締め付き筒の上端部に形
成すると共に、破断線を傾斜姿勢とした、構造限定を加
えたものである。
【0015】請求項2記載の発明にあっては、組付き補
助体の筒体構造をした締め付き筒に切欠きを成形するこ
とにより、この締め付き筒表面から突出することなく形
成される摘み片を、締め付き筒の上端部に形成したの
で、指先の引っ掛けによる摘み片の引き起しが行い易く
なる。
【0016】また、この摘み片に連続した破断線は、そ
の姿勢が上下方向に対して傾斜しているので、摘み片の
引っ張りの進行に従って、摘み片に近い部分から順に破
断されて行くことになり、これにより破断線の破断に大
きな引っ張り力を要することがなく、また同じ引っ張り
操作により、破断線の破断と一緒に締め付き筒の分離を
達成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照しながら説明する。注出キャップ1は、ポリプロピ
レン樹脂もしくは低密度ポリエチレン樹脂製のキャップ
本体2と組付き補助体19とから構成され、キャップ本
体2は、本体部3と外キャップ部16とから構成されて
いる。
【0018】本体部3は、壜容器26の口筒27の開口
部にアンダーカット結合して外嵌する外筒4の内側に、
口筒27の開口部に密嵌入する内筒9を、頂壁7を介し
て垂下状に連設し、この内筒9を上方に延長した形態
で、外周面に螺条を刻設した螺筒8を形成し、この螺筒
8の上端縁から内鍔状のフランジ10を介して、上端部
をラッパ状に拡径した注出筒11を連設し、螺筒8内に
位置している注出筒11の下端開口部を閉鎖する形態で
一体設した封止壁12に、閉ループ状の肉薄な破断溝1
3により切除壁部14を区画形成し、この切除壁部14
の上面端部にプルリング15を起立連設した構成となっ
ており、外筒4には、複数の割溝5が等間隔に設けられ
ていると共に、内周面下端部に、口筒27の外周面に設
けた係止周条28にアンダーカット結合する係止突片6
が設けられている。
【0019】外キャップ部16は、本体部3の螺筒8に
着脱自在に外装螺合する筒壁17を有する有頂円筒形状
をしていて、その頂壁下面に、螺着状態で本体部3の注
出筒11内に密嵌入して、この注出筒11を密閉する栓
筒片18を垂下設した構成となっている。
【0020】組付き補助体19は、外キャップ部16の
筒壁17下端縁に、肉薄な破断し易い複数の破断片22
を介して、キャップ本体2の外筒4に緩く外嵌する締め
付き筒20を連設し、この締め付き筒20の内周面下端
部に、拡径変形した外筒4の下端縁が上方から係止する
係止突条21を条設すると共に、締め付き筒20の上端
部に、切欠き24を成形することにより摘み片23を形
成し、この摘み片23の基端に連続して締め付き筒20
を斜めに縦断する構成で、破断し易い肉薄な破断線25
を形成した構成となっている。
【0021】このように、破断片22を介して外キャッ
プ部16に一体設された組付き補助体19の締め付き筒
20は、キャップ本体2の外筒4に緩く外嵌する径寸法
に設定されているので、破断片22を介して組付き補助
体19を一体連結した状態のまま外キャップ部16を本
体部3に螺合組付け、すなわち外キャップ部16の筒壁
17を本体部3の螺筒8に螺着させて、組付き補助体1
9の締め付き筒20を外筒4に外嵌組付けする際に、外
筒4と締め付き筒20との間に、破断片22が破断され
るような大きな摩擦抵抗力が発生することはなく、キャ
ップ本体2に対する組付き補助体19の組付けは無理な
く安全に達成される。
【0022】注出キャップ1は、キャップ本体2に組付
き補助体19を組付けた状態で、壜容器26の口筒27
に打栓状に組付けられる。
【0023】注出キャップ1を壜容器26の口筒27に
打栓すると、キャップ本体2の係止突片6と壜容器26
の係止周条28との係止により、壜容器26に対して注
出キャップ1がアンダーカット結合するが、この際、壜
容器26の係止周条28と注出キャップ1の外筒4との
径寸法関係、または壜容器26の口筒28と注出キャッ
プ1の係止突片6との径寸法関係(図示実施例では、係
止周条28の外径寸法が外筒4の内径寸法よりも大き
い)から、外筒4が拡径変形して締め付き筒20に圧接
する。
【0024】このため、拡径変形した外筒4は、その外
側の下端縁を締め付き筒20の係止突条21に上方から
係止させると共に、それ以上の拡径変形が阻止されるた
め、外筒4に対して締め付き筒20が上方に抜け出し不
能となると共に、外筒4の口筒27に対する強力な係止
が確保される。
【0025】なお、拡径変形した外筒4の締め付き筒2
0に対する圧接程度は、外筒4の更なる拡径変形が発生
しない、または発生し難い程度であれば良く、破断線2
5を破断するほどに強くしてはならないことは云うまで
もない。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。組付き補助体の締め付き
筒は、単純な円筒形状を基本構造としたものであり、摘
み片は、この締め付き筒の一部に切欠きを形成すること
により成形されるものであるので、摘み片が他の物品に
引っ掛かる恐れが殆どなく、もって良好な取扱いを得る
ことができると共に、摘み片に対する不要な引っ掛かり
により、破断線が不正に破断されて、組付き補助体の機
能が喪失すると云う不都合の発生を防止して、高い安全
性を得ることができる。
【0027】組付き補助体は、壜容器に直接組付くので
はなく、キャップ本体の壜容器に対する組付きに伴う変
形により、キャップ本体に対する組付きが達成されるの
で、キャップ本体および壜容器に対する組付けを、安全
にかつ簡単に達成することができる。
【0028】組付き補助体は、不正開封防止機能部の主
要部分を構成するので、壜容器を最初に開封するまでの
安全性を確保するのに有効に機能し、また開封後に、壜
容器に対するキャップ本体の強固で安定した組付きを達
成維持するので、壜容器の分別回収達成までの長い期間
にわたって、きわめて有効で有益な機能を発揮すること
になる。
【0029】請求項2記載の発明にあっては、摘み片を
引っ張っての破断線の破断処理が容易にかつ良好な形態
で達成できるので、分別回収処理を簡単にかつ円滑に達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、壜容器に組付けた状
態の全体斜視図。
【図2】図1に示した実施例の、壜容器組付き前の縦断
半面図。
【図3】図1に示した実施例の、壜容器組付き状態での
縦断半面図。
【符号の説明】
1 ; 注出キャップ 2 ; キャップ本体 3 ; 本体部 4 ; 外筒 5 ; 割溝 6 ; 係止突片 7 ; 頂壁 8 ; 螺筒 9 ; 内筒 10; フランジ 11; 注出筒 12; 封止壁 13; 破断溝 14; 切除壁部 15; プルリング 16; 外キャップ部 17; 筒壁 18; 栓筒片 19; 組付き補助体 20; 締め付き筒 21; 係止突条 22; 破断片 23; 摘み片 24; 切欠き 25; 破断線 26; 壜容器 27; 口筒 28; 係止周条
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壜容器(26)の口筒(27)に密嵌装して注出
    口を形成する本体部(3) に、前記注出口を開閉する有頂
    筒状の外キャップ部(16)を着脱自在に螺合させるキャッ
    プ本体(2) と、前記外キャップ部(16)の筒壁(17)の下端
    に破断片(22)を介して一体連設され、前記口筒(27)に外
    嵌する前記本体部(3) の外筒(4) に外嵌する締め付き筒
    (20)を有する組付き補助体(19)とから成り、前記外筒
    (4) に複数の割溝(5) を設け、前記締め付き筒(20)の一
    部に切欠き(24)により摘み片(23)を形成すると共に、該
    摘み片(23)に連続して破断し易い破断線(25)を、前記締
    め付き筒(20)を縦断する構成で形成し、前記外筒(4) の
    内周面下端部に設けた係止突片(6) が、前記口筒(27)の
    係止周条(28)を乗り越えて下方から係止する、前記外筒
    (4) の口筒(27)への外嵌組付き状態で、拡径変形した前
    記外筒(4) が、前記締め付き筒(20)に圧接すると共に、
    下端縁を前記締め付き筒(20)の内周面下端部に設けた係
    止突条(21)に上方から係止させる合成樹脂製注出キャッ
    プ。
  2. 【請求項2】 摘み片(23)を締め付き筒(20)の上端部に
    形成すると共に、破断線(25)を傾斜姿勢とした請求項1
    記載の合成樹脂製注出キャップ。
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