JP2002080052A - 打栓式合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

打栓式合成樹脂製容器蓋

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JP2002080052A JP2000272599A JP2000272599A JP2002080052A JP 2002080052 A JP2002080052 A JP 2002080052A JP 2000272599 A JP2000272599 A JP 2000272599A JP 2000272599 A JP2000272599 A JP 2000272599A JP 2002080052 A JP2002080052 A JP 2002080052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分別回収のために容器の口頸部(46)から
容器蓋(2)を離脱する際には特別な工具等を必要とす
ることなく、容器の口頸部から充分容易に容器蓋を離脱
せしめることができるようになす。 【解決手段】 容器蓋のスカート壁(26)には周方向
に延びる周方向破断ライン(28)と周方向破断ライン
からスカート壁の下端まで延びる破断開始ライン(3
4)とが形成されており、スカート壁の内周面には周方
向破断ラインよりも上方において半径方向内方に突出す
る係止手段(38,40)が形成されている。スカート
壁には、更に、周方向破断ラインから上方に間隙Sだけ
離隔した下端から幅Wで軸線方向上方に延びる軸線方向
弱化ライン(42)が周方向に間隔をおいて複数個形成
されている。周方向破断ラインは軸線方向スコアの各々
が存在する角度部位において中断せしめられていて非破
断部(30)が規定されており、そして非破断部の周方
向長さLは間隙Sよりも大きいが幅Wよりは小さくせし
められている(S<L<W)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打栓式、即ち容器
の口頸部に被嵌して軸線方向下方に押圧することによっ
て口頸部に装着される形式、の合成樹脂製容器蓋、更に
詳しくは、容器の内容物が消費された後には容器から容
易に分離せしめて容器とは別個に所謂分別回収すること
ができる合成樹脂製容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】頂面が開口された円筒状口頸部を有し、
この口頸部の外周面には環状係止突条が形成されている
容器のための容器蓋として、ポリエチレン又はポリプロ
ピレンの如き適宜の合成樹脂から形成された容器蓋が広
く実用に供されている。容器蓋は円筒状スカート壁を有
し、このスカート壁の内周面には半径方向内方に突出す
る環状突条でよい係止手段が形成されている。容器の口
頸部に容器蓋を装着する際には、口頸部に容器蓋を被嵌
して軸線方向下方に押圧し、これによつて容器蓋の係止
手段を口頸部の環状係止突条に係合せしめる。
【0003】而して、近時においては、所謂分別回収の
ために、容器の内容物を消費した後に容器及び容器蓋を
破棄する際には容器の口頸部から容器蓋を分離すること
が望まれている。かような要望を充足する容器蓋は、分
別回収のために容器の口頸部から容器蓋を分離する前の
通常状態においては、容器の口頸部に容器蓋が充分確実
に保持され、口頸部から容器蓋が偶発的に離脱されるこ
とが確実に回避されることが重要であると共に、分別回
収のために口頸部から容器蓋を離脱せしめる際には、栓
抜きの如き特別な工具等を必要とすることなく充分容易
に口頸部から容器蓋を離脱することができることが重要
である。
【0004】実用新案登録第2559266号公報に
は、上記要望に対する合成樹脂製容器蓋として、円筒状
スカート壁に周方向に延びる周方向破断ラインとこの周
方向破断ラインからスカート壁の下端まで延びる破断開
始ラインとを形成し、上記係止手段を周方向破断ライン
よりも上方に配設した形態の容器蓋が開示されている。
周方向破断ラインは残留肉厚が低減せしめられたスコア
から構成することができ、破断開始ラインはスリットか
ら構成することができる。容器の口頸部に容器蓋が所要
とおりに装着されている通常状態においては、スカート
壁には周方向破断ラインよりも下方を延在する裾部が存
在することに起因して、スカート壁の周方向破断ライン
よりも上方の部位、即ち係止手段が配設されている部位
が半径方向外方に変位することが阻止乃至抑制され、こ
れによって容器の口頸部に容器蓋が充分確実に保持され
る。一方、容器の口頸部から容器蓋を離脱せしめる際に
は、周方向破断ラインを破断せしめて、係止手段の直ぐ
下方にてスカート壁を周方向に少なくとも大部分に渡っ
て破断せしめる。かくすると、係止手段が半径方向外方
に変位することが可能になり、容器の口頸部から容器蓋
を離脱せしめることが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述した形態
の従来の容器蓋には、周方向破断ラインを破断せしめた
後においても、係止手段を半径方向外方に変位せしめる
ことが不可能ではないにしても容易ではなく、特別な工
具を使用することなく容器蓋を容器の口頸部から離脱せ
しめることが相当困難であった。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、容器の口頸部に容器蓋
が装着されている通常状態においては、容器の口頸部か
ら容器蓋が離脱することが充分確実に阻止乃至抑制され
るにもかかわらず、分別回収のために容器の口頸部から
容器蓋を離脱する際には特別な工具等を必要とすること
なく、容器の口頸部から充分確実に容器蓋を離脱せしめ
ることができる、新規且つ改良された容器蓋を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、スカート壁に、周方向破断ラインから上方に間隙
Sだけ離隔した下端から幅Wで軸線方向上方に延びる軸
線方向弱化ラインを周方向に間隔をおいて複数個形成す
ると共に、周方向破断ラインを軸線方向弱化ラインの各
々が存在する角度部位において中断せしめて非破断部を
規定し、そして非破断部の周方向長さLを間隙Sよりも
大きいが幅Wよりは小さくする(S<L<W)ことによ
って、上記主たる技術的課題を達成することができるこ
とを見出した。
【0008】即ち、本発明によれば、上記主たる技術的
課題を達成する打栓式合成樹脂製容器蓋として、円筒状
スカート壁を有し、該スカート壁には周方向に延びる周
方向破断ラインと該周方向破断ラインから該スカート壁
の下端まで延びる破断開始ラインとが形成されており、
該スカート壁の内周面には該周方向破断ラインよりも上
方において半径方向内方に突出する係止手段が形成され
ている、打栓式合成樹脂製容器蓋において、該スカート
壁には、更に、該周方向破断ラインから上方に間隙Sだ
け離隔した下端から幅Wで軸線方向上方に延びる軸線方
向弱化ラインが周方向に間隔をおいて複数個形成されて
おり、該周方向破断ラインは該軸線方向弱化ラインの各
々が存在する角度部位において中断されていて非破断部
が規定されており、該非破断部の周方向長さLは該間隙
Sよりも大きいが該幅Wよりは小さい(S<L<W)、
ことを特徴とする容器蓋が提供される。
【0009】好適実施形態においては、該間隙Sは0.
1乃至0.5mmであり、該周方向長さLは0.7乃至
1.3mmである。該周方向破断ラインはスコアから構
成することが好適である。好ましくは、該非破断部の両
側における該周方向破断ラインと該軸線方向弱化ライン
の下端との間の間隙部分は、該周方向破断ラインを構成
している該スコアの残留肉厚T1及び該軸線方向弱化ラ
インの残留肉厚T2よりも厚いが該非破断部の肉厚T3
よりも小さい肉厚T4を有し、該肉厚T3は0.9乃至
1.5mmであり、該肉厚T4は0.5乃至1.0mm
である。該軸線方向弱化ライン、該周方向破断ラインを
構成する該スコア、及び該非破断部の両側における該周
方向破断ラインと該軸線方向弱化ラインの下端との間の
間隙部分は、該スカート壁の内周面に溝を刻設すること
によって残留肉厚が低減せしめられているのが好都合で
ある。該破断開始ラインが該周方向破断ラインから該ス
カート壁の下端まで延びるスリットによって構成されて
おり、該周方向破断ラインの破断方向に見て下流端側で
該スリットに隣接せしめて、該スカート壁の下端縁から
下方に突出する突出片が形成されているのが好適であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面を参照し
て、更に詳細に説明する。
【0011】図1を参照して説明すると、全体を番号2
で示す容器蓋は、ポリエチレン又はポリプロピレンの如
き適宜の合成樹脂から一体に成形されている。かかる容
器蓋2は、実質上水平に延在せしめられている円形主壁
4を有する。主壁4は環状主部6、中央部に配置されて
いる円形没入部8、及び主部6と没入部8との間に介在
せしめられている円錐台筒状部10を有する。主部6に
は平面図において円形或いは方形等の適宜の形状でよい
破断ライン12が形成されており、かかる破断ライン1
2によって除去領域が規定されている。図示の実施形態
における破断ライン12は残留肉厚を低減せしめること
によって形成されるスコアから構成されている。主壁4
における主部6の上面には、破断ライン12の直ぐ内側
にて上方に延びる連結柱14が形成され、この連結柱1
4の上端にはリング16が接続されている。主壁4にお
ける主部6の上面には、更に、破断ライン12の外側に
おいて上方に突出する略円筒形状の注出案内筒18と、
この注出案内筒18の外側において上方に突出する円筒
形状の装着筒20とが形成されている。注出案内筒18
の先端部即ち上端部は半径方向外側に湾曲せしめられて
いる。装着筒20の外周面には雄螺条22が形成されて
いる。
【0012】主壁4における主部6の下面には、上記破
断ライン12よりも外側において下方に垂下する略円筒
形状の内側シール壁24が形成されている。主壁4にお
ける主部6の下面には、更に、その周縁から下方に垂下
する外側スカート壁26も形成されている。
【0013】図1乃至図3を参照して説明を続けると、
このスカート壁26には周方向に延びる周方向破断ライ
ン28が形成されている。図示の実施形態おいては、周
方向破断ライン28は、比較的短い周方向長さLを有す
る7個の非破断部30によって中断されている。非破断
部30によって中断されている部分を除いて、周方向破
断ライン28は残留肉厚を低減せしめることによって形
成されるスコア、殊にスカート壁26の内周面に溝を刻
設せしめて残留肉厚を低減せしめることによって形成さ
れるスコアであるのが好適である。非破断部30は通常
の肉厚を有する、換言すれば非破断部30においては肉
厚は低減せしめられていない。非破断部30の各々は後
述する軸線方向弱化ラインの各々に対応して位置せしめ
られている。図示の実施形態においては、更に、周方向
破断ライン28の両端間に、5乃至15度の角度範囲に
渡って、従って比較的長い周方向長さを有する非破断領
域32も規定されている。かかる非破断領域32も非破
断部30と同様に通常の肉厚を有する、換言すれば非破
断領域32においても肉厚は低減されていない。所望な
らば、非破断領域32を省略して、周方向破断ライン2
8を非破断部30による中断を除いて周方向全体に渡っ
て連続して延びる形態にせしめることもできる。図2に
明確に図示する如く、スカート壁26には、破断開始ラ
イン34も形成されている。この破断開始ライン34は
周方向破断ライン28からスカート壁26の下端まで延
びるスリットによって構成されており、その主部は下方
に向かって周方向片側(図2において左側)に傾斜して
直線状に延びている。周方向破断ライン28の破断方向
に見て下流側には、破断開始ライン34を構成するスリ
ットに隣接せしめて、スカート壁26の下端縁から下方
に突出する突出片36が形成されているのが好都合であ
る。
【0014】スカート壁26には、更に、周方向破断ラ
イン28の直ぐ上方にて半径方向内側に突出する係止手
段38が形成されている。図示の実施形態における係止
手段38は、後述する軸線方向弱化ラインが形成されて
いる部位を除いて周方向全周に渡って連続して延びる突
条から構成されている。係止手段38を構成する突条の
横断面形状は略半円形状でよい。スカート壁26には、
更に、周方向破断ライン28よりも下方にて半径方向内
側に突出する付加係止手段40も形成されている。この
付加係止手段40は破断開始ライン34が存在する部分
における中断を除いて周方向全体に渡って連続して延び
ている。付加係止手段40を構成する突条の横断面形状
も略半円形状でよい。
【0015】図1と共に図3乃至図5を参照して説明す
ると、本発明に従って構成された容器蓋2においては、
スカート壁26には、更に、上記周方向破断ライン28
から上方に間隙Sだけ離隔した下端から幅Wで軸線方向
上方に延びる軸線方向弱化ライン42が周方向に間隔を
おいて複数個形成されていることが重要である。図示の
実施形態においては、7個の軸線方向弱化ライン42が
形成されており、7個の軸線方向弱化ライン42の各々
の周方向位置は周方向破断ライン28を中断する上記7
個の非破断部30と整合せしめられている。換言すれ
ば、軸線方向弱化ライン42の幅方向即ち周方向中心と
非破断部30の周方向中心とは合致せしめられているの
が好適である。図示の実施形態においては、上記非破断
領域32が存在する部位においては軸線方向弱化ライン
42が配置されておらず、非破断領域32の両側に位置
する軸線方向弱化ライン42間の周方向間隔は隣接する
軸線方向弱化ライン42間の通常の間隔よりも幾分大き
いが、かかる周方向間隔を除く他の隣接する軸線方向弱
化ライン42間の周方向間隔は実質上同一である。周方
向破断ライン28を中断する非破断部30の周方向長さ
Lは、周方向破断ライン28と軸線方向弱化ライン42
の下端との上記間隙Sよりも大きいが、軸線方向弱化ラ
イン42の上記幅Wよりは小さくせしめられている(S
<L<W)ことが重要である。間隙Sは0.1乃至0.
5mm程度であり、周方向長さLは0.7乃至1.3m
m程度であるのが好適である。軸線方向弱化ライン42
の各々は、周方向破断ライン28から上記間隙Sだけ上
方に離隔した下端から、実質上鉛直に軸線方向上方に係
止手段38を越えて延びているスコア、殊にスカート壁
26の内周面に溝を刻設せしめて残留肉厚を低減せしめ
ることによって形成されるスコアから構成されているの
が好適である。従って、上記係止手段38を構成してい
る突条は軸線方向弱化ライン42の各々によって中断さ
れている。所望ならば、スカート壁26の内周面に溝を
刻設することに代えて或いはこれに加えて、スカート壁
26の外周面に溝を刻設することによって残留肉厚を低
減せしめて形成されたスコアから軸線方向弱化ライン4
2を形成することもできる。この場合にも、係止手段3
8を構成する突条は軸線方向弱化ライン42が存在する
部位にて中断することが必要である。更に、スコアに代
えてスリット又はスリットとスコアとの組合せから軸線
方向弱化ライン42を構成することもできる。
【0016】図3及び図4を参照することによって明確
に理解されるとおり、非破断部30の両側における周方
向破断ライン28と軸線方向弱化ライン42の下端との
間の間隙部分44も、スカート壁26の通常の部分より
も肉厚が低減せしめられている、殊にスカート壁26の
内周面に溝を刻設することによって肉厚が低減せしめら
れている、のが好ましい。間隙部分44の肉厚T4は、
周方向破断ライン28を構成しているスコアの残留肉厚
T1及び軸線方向弱化ライン42の残留肉厚T2よりも
厚く非破断部30の残留肉厚T3よりは小さくせしめら
れているのが好都合である。肉厚T3は0.9乃至1.
5mm程度であり、肉厚T4は0.5乃至1.0mm程
度であるのが好ましい。間隙部分44の肉厚T4が過剰
に厚いと、後述するとおりにして周方向破断ライン28
を破断する際に間隙部分44が所要とおりに破断されな
い傾向が発生し、間隙部分44の肉厚T4が過剰に薄い
と、容器蓋2を後述するとおりにして容器の口頸部に装
着した状態において軸線方向弱化ライン42が比較的容
易に周方向に伸長することに起因して係止手段38が半
径方向外側に比較的容易に変位し、それ故に口頸部に対
する容器蓋2の保持が必ずしも十分でなくなる傾向があ
る。間隙部分44の肉厚T1及び肉厚T2は0.1乃至
0.4mm程度でよい。
【0017】上述した容器蓋2の使用様式について説明
すると、容器蓋2は図1に二点鎖線で示す口頸部46を
有する容器に適用される。ガラス或いはポリエチレンテ
レフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成することが
できる容器は、頂面が開口された円筒形状の口頸部46
を有する。この口頸部46の外周面には全周に渡って連
続して延びる上側環状突条48及び下側環状突条50が
形成されている。上側環状突条48は口頸部46の外周
面上端部に位置せしめられ、下側環状突条50は上側環
状突条50よりも幾分下方に位置せしめられている。口
頸部46に容器蓋2を装着して口頸部46を密封する際
には、口頸部46に容器蓋2を被嵌し、更に詳しくは容
器蓋2のスカート壁26を口頸部46に被嵌し、そして
容器蓋2を下方に押圧する。かくすると、スカート壁2
6の内周面に形成されている係止手段38が口頸部46
の外周面に形成されている環状係止突条48を弾性的に
乗り越えて環状係止突条48に係止せしめられ、そして
またスカート壁26の内周面に形成されている付加係止
手段40が口頚部46の外周面に形成されている環状係
止突条50を弾性的に乗り越えて環状係止突条50に係
止せしめられ、かくして容器蓋2が口頸部46に係止せ
しめられる。かようにして口頸部46に容器蓋2を装着
すると、容器蓋2は口頸部46に充分確実に保持され
る。スカート壁26は係止手段38よりも下方に存在す
る部分、即ち周方向破断ライン28以下の部分を含んで
いるが故に、係止手段38が半径方向外方に変位するこ
とは充分確実に阻止乃至抑制され、それ故に容器蓋2は
口頸部46に充分確実に保持される。スカート壁26に
は複数個の軸方向弱化ライン42が形成されているが、
かかる軸線方向弱化ライン42の各々に対応せしめて周
方向破断ライン28は非破断部30によって中断されて
おり、それ故に軸線方向弱化ライン42が周方向に伸長
して係止手段38が半径方向外方に変位することは十分
確実に防止される。容器蓋2には、更に、図1に二点鎖
線で示す如く、外蓋52が装着される。この外蓋52は
円形天面壁54とこの天面壁54の周縁から垂下する円
筒状スカート壁56とを有する。スカート壁56の内周
面には雌螺条58が形成されている。かような外蓋52
はその雌螺条58を容器蓋2の装着壁20に形成されて
いる雄螺条22に螺合せしめられることによって容器蓋
2に着脱自在に装着される。
【0018】容器2の内容物を消費する際には、容器蓋
2から外蓋52を離脱せしめる。次いで、容器蓋2の主
壁4に付設されているリング16に指を掛けて引っ張
り、破断ライン12を破断せしめて破断ライン12内に
規定されている除去領域を除去し、主壁4に排出開口を
生成する。しかる後においては、例えば容器を傾動せし
めることによって、排出開口を通して容器の内容物、例
えば液体調味料、を排出することができる。注出案内筒
18は排出される内容物の流出を案内する。
【0019】容器の内容物を全て消費した後に、容器及
び容器蓋2を破棄する場合には、所謂分別回収のため
に、容器の口頸部46から容器蓋2を離脱せしめること
が望まれる。この際には、スカート壁26の下端部から
下方に突出する突出片36を指で把持して図6において
右方に引っ張る。かくすると、破断開始ライン34に次
いで周方向破断ライン28の破断が周方向に進行し、非
破断部30の片側に達する。しかる後においては、非破
断部30の周方向長さLが間隙Sよりも大きく幅Wより
は小さくせしめられていると共に、非破断部42の両側
における周方向破断ライン28と軸線方向弱化ライン4
2の下端との間の間隙部分44の肉厚T4が、周方向破
断ライン28を構成しているスコアの残留肉厚T1及び
軸線方向弱化ライン42の残留肉厚T2よりも大きいが
非破断部30の肉厚T3よりは小さくせしめられてい
て、非破断部30の強度より間隙部分44の強度が小さ
く設定されている故に、非破断部30の片側において間
隙部分44が軸線方向に破断される。次いで、突出片3
6の近傍が周方向に引っ張られることに起因して軸方向
弱化ライン42が周方向に破断される。そして更に、非
破断部30の他側において、間隙部分44が軸線方向に
破断される。かくして、非破断部30で中断されている
軸線方向弱化ライン42の破断は非破断部30を迂回
し、非破断部30の両側においては間隙部分44が軸線
方向に破断され、間隙部分44間において軸線方向弱化
ライン42が周方向に破断され、そして周方向破断ライ
ン28の破断が漸次進行せしめられる。周方向破断ライ
ン28の破断が進行すると、口頸部46の下側環状突条
50に対する容器蓋2の付加係止手段40の係止が解除
される。図示の実施形態においては、周方向長さが比較
的長い非破断領域32が存在する。従って、図6に図示
する如く、周方向破断ライン28を破断せしめても、ス
カート壁26における周方向破断ライン28よりも下方
の部分は非破断領域32を介して周方向破断ライン28
よりも上方の部分に接続され続ける。しかる後に、スカ
ート壁26における周方向破断ライン28よりも下方
の、帯状に延在する部分を適宜に把持して上方に引っ張
る。かくすると、軸線方向弱化ライン42の各々におい
てスカート壁26が周方向に伸張され、或いは必要に応
じて複数個の軸線方向弱化ライン42の少なくとも一部
において軸線方向弱化ライン42がその下端から少なく
とも部分的に軸線方向上方に向かって破断される。それ
故に、スカート壁26に形成されている係止手段38は
比較的容易に半径方向外方に変位することができるよう
になり、容器蓋2の係止手段38も容器の口頸部46に
形成されている環状係止突条48から離脱せしめられ
る。従って、スカート壁26における周方向破断ライン
28よりも下方の、帯状に延在する部分を更に上方に引
っ張ることによって容器蓋2の全体を容器の口頸部46
から比較的容易に離脱せしめることができる。上記非破
断領域32が配設されていない場合には、周方向破断ラ
イン28を破断せしめると、スカート壁26における周
方向破断ライン28よりも下方の部分がそれよりも上方
の部分から完全に分離される。この場合には、周方向破
断ライン28の破断の後に、例えば容器の口頸部46の
上に残留しているスカート壁26の下端、即ち周方向破
断ライン28の切断部に指を掛けて上方に強制すること
によって、容器の口頸部46から容器蓋2を離脱せしめ
ることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明に従って構成された容器蓋によれ
ば、容器の口頸部に容器蓋が装着されている通常状態に
おいては、容器の口頸部から容器蓋が離脱することが充
分確実に阻止乃至制御されるにもかかわらず、分別回収
のために容器の口頸部から容器蓋を離脱する際には特別
な工具等を必要とすることなく、容器の口頸部から充分
容易に容器蓋を離脱せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形
態を示す断面図。
【図2】図1に示す容器蓋の正面図。
【図3】図1に示す容器蓋における軸線方向弱化ライン
近傍を拡大して示す斜視図。
【図4】図1のA−Aにおける部分断面図。
【図5】図1の線B−Bにおける部分断面図。
【図6】図1に示す容器蓋の、周方向破断ラインを破断
せしめた状態を示す正面図。
【符号の説明】
2:容器蓋 26:スカート壁 28:周方向破断ライン 30:非破断部 36:突出片 38:係止手段 42:軸方向弱化ライン 44:間隙部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 修 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 千葉 雅彦 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 Fターム(参考) 3E084 AA12 BA03 CA01 CB01 CB02 CB04 CC03 DA01 DB01 DB09 DB12 DB14 DC03 EA04 EB01 EB02 EB04 EC03 FA09 FB02 GA01 GB01 GB08 GB12 GB14 GB17 KA14 KA15 LA03 LA07 LA17 LB02 LD01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状スカート壁を有し、該スカート壁
    には周方向に延びる周方向破断ラインと該周方向破断ラ
    インから該スカート壁の下端まで延びる破断開始ライン
    とが形成されており、該スカート壁の内周面には該周方
    向破断ラインよりも上方において半径方向内方に突出す
    る係止手段が形成されている、打栓式合成樹脂製容器蓋
    において、 該スカート壁には、更に、該周方向破断ラインから上方
    に間隙Sだけ離隔した下端から幅Wで軸線方向上方に延
    びる軸線方向弱化ラインが周方向に間隔をおいて複数個
    形成されており、該周方向破断ラインは該軸線方向弱化
    ラインの各々が存在する角度部位において中断されてい
    て非破断部が規定されており、該非破断部の周方向長さ
    Lは該間隙Sよりも大きいが該幅Wよりは小さい(S<
    L<W)、ことを特徴とする容器蓋。
  2. 【請求項2】 該間隙Sは0.1乃至0.5mmであ
    り、該周方向長さLは0.7乃至1.3mmである、請
    求項1記載の容器蓋。
  3. 【請求項3】 該周方向破断ラインの各々はスコアから
    構成されている、請求項1又は2記載の容器蓋。
  4. 【請求項4】 該非破断部の両側における該周方向破断
    ラインと該軸線方向弱化ラインの下端との間の間隙部分
    は、該周方向破断ラインを構成している該スコアの残留
    肉厚T1及び該軸線方向弱化ラインの残留肉厚T2より
    も厚いが該非破断部の肉厚T3よりも小さい肉厚T4を
    有する、請求項3記載の容器蓋。
  5. 【請求項5】 該肉厚T3は0.9乃至1.5mmであ
    り、該肉厚T4は0.5乃至1.0mmである、請求項
    4記載の容器蓋。
  6. 【請求項6】 該軸線方向弱化ライン、該周方向破断ラ
    インを構成する該スコア、及び該非破断部の両側におけ
    る該周方向破断ラインと該軸線方向弱化ラインの下端と
    の間の間隙部分は、該スカート壁の内周面に溝を刻設す
    ることによって残留肉厚が低減せしめられている、請求
    項4又は5記載の容器蓋。
  7. 【請求項7】 該破断開始ラインが該周方向破断ライン
    から該スカート壁の下端まで延びるスリットによって構
    成されており、該周方向破断ラインの破断方向に見て下
    流側で該スリットに隣接せしめて、該スカート壁の下端
    縁から下方に突出する突出片が形成されている、請求項
    1から6までのいずれかに記載の容器蓋。
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