JP2010036905A - タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋 Download PDF

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Abstract

【課題】 口頸部(44)の開封の際にはタンパーエビデント裾部(12)を含む容器蓋(2)全体が口頸部から離脱されるが、タンパーエビデント裾部がスカート壁(6)の主部(10)に接続された部位から下方に螺旋状に延びて口頸部への容器蓋の再装着操作がタンパーエビデント裾部によって阻害されることが確実に回避される合成樹脂製容器蓋を提供する。
【解決手段】 タンパーエビデント裾部に形成されている軸線方向破断手段(46)を周方向破断手段(8)における非破断領域(32)から150度以上離間せしめる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、口頸部の外周面に雄螺条とこの雄螺条の下方に位置する係止あご部とが形成されている、飲料等を収容する容器に適用される、タンパーエビデント特性(不正を加えるために容器蓋が操作されると、その痕跡が残留する特性)を備えた合成樹脂製容器蓋に関する。
下記特許文献1には、口頸部の外周面に雄螺条とこの雄螺条の下方に位置する係止あご部とが形成されている容器に適用される、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋として、天面壁とこの天面壁から垂下するスカート壁とを具備し、スカート壁には周方向に延在する周方向破断手段が形成されており、スカート壁は周方向破断手段よりも上方の主部と周方向破断手段よりも下方のタンパーエビデント裾部と区画されており、スカート壁の主部の内周面には口頸部の雄螺条と協働する雌螺条が形成され、タンパーエビデント裾部の内周面には口頸部の係止あご部と協働する係止手段が形成されている合成樹脂製容器蓋が開示されている。周方向破断手段は周方向に間隔をおいて配設されタンパーエビデント裾部をスカート壁の主部に接続している複数個の橋絡部を含み、かかる複数個の橋絡部の1個は、他の橋絡部と比べて横断面積が大きい高強度橋絡部である。タンパーエビデント裾部には、周方向において高強度橋絡部に隣接して位置する軸線方向破断手段が形成されている。
容器の口頸部に容器蓋を装着して口頸部を密封する際には、口頸部に容器蓋を被嵌して閉方向に回転せしめ、かくして口頸部の雄螺条に容器蓋の雌螺条を螺合せしめる。雄螺条と雌螺条との螺合に応じて口頸部に対して容器蓋は下降され、容器蓋の係止手段は口頸部の係止あご部を弾性的に乗り越えてその下面に係止せしめられる。容器の口頸部を開封する際には、容器蓋を開方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋の雌螺条が口頸部の雄螺条に沿って移動せしめられて両者の螺合が解除される故に、容器蓋は開方向への回転と共に口頸部に対して上昇される。然るに、タンパーエビデント裾部に形成されている係止手段は口頸部の係止あご部に係止されている故に、タンパーエビデント裾部は上昇が阻止され、これに起因して周方向破断手段及び軸線方向破断手段に応力が生成される。かかる応力に応じて、周方向破断手段においては高強度橋絡部を残留せしめて残りの橋絡部はその全て或いは少なくとも大部分が破断され、そしてまた軸線方向破断手段が破断され、かくしてタンパーエビデント裾部は高強度橋絡部を介してスカート壁の主部に接続された有端帯状に展開される。しかる後においては、タンパーエビデント裾部もスカート壁の主部と共に上昇せしめられ、容器蓋の全体が口頸部から離脱される。
特公平4−40267号公報
上述したとおりの合成樹脂製容器蓋は、口頸部の開封の際に周方向破断手段が周方向全周に渡って破断されてタンパーエビデント裾部がスカート壁の主部から分離され、タンパーエビデント裾部は口頸部から離脱されることなく口頸部に残留せしめられる形態の合成樹脂製容器蓋に比較して、タンパーエビデント特性が優れている(タンパーエビデント裾部が口頸部に残留せしめられる形態の場合には、口頸部から離脱された容器蓋のタンパーエビデント裾部以外の部分を再び口頸部に装着した時に、周方向破断手段が既に破断されたことが必ずしも明確に表示されない傾向がある)、所謂ごみの分別収集のためにタンパーエビデント裾部をナイフ等によって切り裂いて口頸部から離脱する必要がない、等の利点を有する。しかしながら、本発明者等の経験によれば、次のとおりの解決すべき問題点を有する。
容器の口頸部から容器蓋を離脱せしめると、タンパーエビデント裾部はスカート壁に接続された部位から下方に螺旋状に延びる形態になる。それ故に、容器の口頸部に容器蓋を再装着して口頸部を仮密封する際に螺旋状に延びるタンパーエビデント裾部が再装着操作を阻害する。口頸部に容器蓋を再装着するためには、スカート壁の主部からタンパーエビデント裾部を切り離す或いはタンパーエビデント裾部を適宜の方向に変位せしめるという煩雑な操作が必要である。切り離したタンパーエビデント裾部は所謂ごみとして投棄されてしまう傾向がある。
更に、容器の口頸部から容器蓋を離脱する際に、タンパーエビデント裾部に形成されている軸線方向破断手段が破断されることなく、タンパーエビデント裾部を容器の口頸部に残留せしめて容器蓋の天面壁及びスカート壁の主部のみが容器の口頸部から離脱されることが偶発的に発生することがある。かかる場合には、容器蓋の天面壁及びスカート壁の主部を所要方向に強制して、周方向破断手段の高強度橋絡部を介してスカート壁の主部に接続され続けているタンパーエビデント裾部に応力を生成せしめ、軸線方向破断手段を付加的に破断することになるが、この際に軸線方向破断手段の破断と共に螺旋形態にせしめられたタンパーエビデント裾部が急激に飛跳して消費者の指に衝突し、消費者に不快感を加える傾向がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、口頸部の開封の際にはタンパーエビデント裾部を含む容器蓋全体が口頸部から離脱されるが、タンパーエビデント裾部がスカート壁の主部に接続された部位から下方に螺旋状に延びて口頸部への容器蓋の再装着操作がタンパーエビデント裾部によって阻害されることが確実に回避され、そしてまた容器蓋の天面壁及びスカート壁の主部のみが容器の口頸部から離脱された後に軸線方向破断手段が破断される場合においてもタンパーエビデント裾部が急激に飛跳して消費者の指に衝突することがない、新規且つ改良された合成樹脂製容器蓋を提供することである。
本発明者等は、鋭意研究の結果、タンパーエビデント裾部に形成されている軸線方向破断手段の配設位置と周方向破断手段における非破断領域の配設位置とを特定関係にせしめることによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する合成樹脂製容器蓋として、口頸部の外周面には雄螺条と該雄螺条の下方に位置する係止あご部とが形成されている容器に適用される、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋であって、
天面壁と該天面壁から垂下するスカート壁とを具備し、該スカート壁には周方向に延在する周方向破断手段が形成されており、該スカート壁は周方向破断手段よりも上方の主部と該周方向破断手段よりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該スカート壁の該主部の内周面には該口頸部の該雄螺条と協働する雌螺条が形成され、該タンパーエビデント裾部の内周面には該口頸部の該係止あご部と協働する係止手段が形成され、該周方向破断手段は周方向に間隔をおいて配設され該タンパーエビデント裾部を該スカート壁の該主部に接続している複数個の橋絡部を含み、該タンパーエビデント裾部には軸線方向破断手段が形成されている合成樹脂製容器蓋において、
該周方向破断手段は1個の高強度橋絡部又は周方向に間隔をおいて配設された複数個の高強度橋絡部から構成された非破断領域を含み、
該軸線方向破断手段は該非破断領域の周方向中心から150度以上周方向に離間して配置されており、
該雌螺条を該雄螺条に螺合せしめて該係止手段を該係止あご部に係止せしめることによって該口頸部に装着され、該雌螺条と該雄螺条との螺合を解除して該口頸部から離脱される際には、該非破断領域は破断されることなく維持され、該軸線方向破断ラインが破断されると共に該非破断領域以外に存在する橋絡部の少なくとも大部分が破断される、
ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
該軸線方向破断手段は該非破断領域の周方向中心に対して直径方向に対向した部位から開回転方向に10乃至30度離間して配置されているのが好適である。該軸線方向破断手段は、スリットと少なくとも1個の薄肉スコアとから構成されているのが好ましい。
本発明の合成樹脂製容器蓋においては、容器の口頸部から容器蓋を離脱せしめる際には、軸線方向破断手段の破断によってタンパーエビデント裾部は2個の弧状片に分割され、2個の弧状片の少なくとも一方、好ましくは双方共、スカート壁の主部に接続されている非破断領域を支点として半径方向外方に変位して口頸部のあご部から離脱される。タンパーエビデント裾部が螺旋状に延在することはなく、少なくとも1個、好ましくは2個の弧状片としてスカート壁の主部から半径方向外方に変位する故に、スカート壁の主部に接続されているタンパーエビデント裾部によって容器蓋の再装着操作が阻害されることはない。また、容器蓋の天面壁及びスカート壁の主部のみが容器の口頸部から離脱された後に軸線方向破断手段が破断される場合においてもタンパーエビデント裾部が急激に飛跳して消費者の指に衝突することがない。
以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の好適実施形態について、更に詳細に説明する。
図1は、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の好適実施形態を図示している。ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から形成することができる、全体を番号2で示す容器蓋は、円形天面壁4とこの天面壁4の周縁から垂下する略円筒形状のスカート壁6とを具備している。スカート壁6には周方向破断手段8(この周方向破断手段8については後に更に詳細に説明する)が形成されており、スカート壁6は周方向破断手段8よりも上方の主部10と周方向破断手段8よりも下方のタンパーエビデント裾部12とに区画されている。
スカート壁6の主部10の外周面は、その下端部を除いて円筒形状であり、その下端部は外径が漸次増大する円錐台筒形状である。主部10の円筒形状部には、そこに掛けられる指の滑りを防止するための凹凸形状14が形成されている。主部10の内周面には雌螺条16が形成されている。かかる雌螺条16は周方向に間隔をおいた部位にて螺条高さ及び幅が低減された所謂補助螺条18を有する。かかる補助螺条18が形成されている部位は容器の口頸部が開封される際の所謂通気路を構成する。主部10の上端部には、周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット20も形成されている。タンパーエビデント裾部12の上端部は円筒形状であるが、上端部に続く部分は下方に向かって外径が漸次増大する円錐台筒形状である。タンパーエビデント裾部12の内周面には、周方向に間隔をおいて半径方向内方及び上方に延出する複数個の係止片22が形成されている。かかる係止片22は、後に更に言及する如く、容器の口頸部に形成されている係止あご部と協働する係止手段を構成する。天面壁4の内面周縁部には2条の環状シール突条、即ち外側シール突条24及び内側シール突条26が一体に形成されている。
而して、図示の容器蓋2における上述したとおりの形態は、本発明が適用される容器蓋の典型例における形態を例示するものであり、本発明に従って構成された容器蓋の新規な特徴を構成するものではない。それ故に、本明細書においてはこれらについての詳細な説明は省略する。
図1と共に図2を参照して説明を続けると、図示の実施形態においては、スカート壁6の主部10の内周面下端部には下方を向いた環状肩面28が形成されている。そして、主部10の下端内周面及びタンパーエビデント裾部12の上端内周面には、環状肩面28から下方にタンパーエビデント裾部12の上端部まで垂下する突条30a及び30bが周方向に等間隔をおいて形成されている。突条30aと突条30bとは交互に配置されており、突条30aの周方向幅は突条30bの周方向幅より幾分小さい。上記周方向破断手段8は、突条30a及び30bが形成されている領域において、スカート壁6を外周面から部分的に切断することによって形成されている。更に詳述すると、図2を参照することによって明確に理解される如く、周方向における番号32で示す非破断領域においてはスカート壁6は全く切り込まれておらず、番号34及び36で示す中強度領域においてはスカート壁6の外周面からの切り込み深さが比較敵浅くてスカート壁6の厚さの略半分であり、これらの領域以外においてはスカート壁6の外周面からの切り込み深さが比較的深くてスカート壁6はその厚さ全体に渡って切り込まれており、突条30a及び突条30bのみが切断されることなく残留せしめられている。かくして、非破断領域32においては横断面積が大きい1個の高強度橋絡部38が配設され、中強度領域34及び36においては横断面積が高強度橋絡部34よりは小さい中強度橋絡部40及び42が配設されている。非破断領域32並びに中強度領域34及び34以外においては、突条30a及び突条30bに対応して横断面積が小さい橋絡部44a及び44bが配設されている。高強度橋絡部38が配設されている非破断領域32は、10乃至90度程度の角度範囲に渡って延在せしめられているのが好適である。
図2を参照して説明を続けると、図示の実施形態においては、中強度橋絡部40が配設されている領域34と中強度橋絡部42が配設されている領域36との中間部位において、タンパーエビデント裾部12には軸線方向破断手段46が配設されている。軸線方向破断手段46は非破断領域32の周方向中心から150度以上である角度αだけ周方向に離間されていることが重要である。好ましくは、非破断領域32の周方向中心に対して直径方向に対向した部位(即ち180度離間した部位)から開回転方向(容器の口頸部から容器蓋2を離脱する際の容器蓋2の回転方向)に10乃至30度である角度βだけ離間して位置せしめられている。その理由は必ずしも明確ではないが、軸線方向破断手段46が非破断領域32の周方向中心に対して直径方向に対向した部位から開回転方向に10乃至30度である角度βだけ離間して位置せしめられている場合には、後述するとおりにして容器の口頸部から容器蓋2を離脱する際に、軸線方向破断手段46が所要とおりに破断される確立が充分に増大せしめられる。図3を参照することによって明確に理解される如く、図示の実施形態においては、軸線方向破断手段46は、タンパーエビデント裾部12をその厚さ全体に渡って切断した上部スリット48及び下部スリット50と、上部スリット48と下部スリット50との間においてタンパーエビデント裾部12をその厚さ方向の一部を残留せしめて切断することによって形成された薄肉スコア52とから構成されている。
図4には容器の口頸部54に容器蓋2を所要とおりに装着した状態が図示されている。ガラス又はポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成することができる容器の口頸部54は、全体として円筒形状であり、その外周面には、雄螺条56とこの雄螺条56の下方に位置する環状係止あご部58とが形成されている。清涼飲料の如き適宜の内容物を容器に充填した後に、口頸部54に容器蓋2が装着される。この際には、口頸部54に容器蓋2が被嵌され、容器蓋2が閉回転方向、即ち図4において上方から見て時計方向に回転され、かくして容器蓋2における雌螺条16が口頸部54の雄螺条56に螺合せしめられ、容器蓋2は回転に応じて下降せしめられる。容器蓋2のタンパーエビデント裾部12に形成されている係止片22は、弾性的に変形せしめられて口頸部54の係止あご部58を通過し、しかる後に弾性的に復元して係止あご部58に係止される。容器蓋2における天面壁4の内面に形成されている外側シール突条24及び内側シール突条26は、夫々、口頸部54の外周面及び内周面に密接せしめられ、これによって口頸部54が密封される。
容器の口頸部54を開封する際には、容器蓋2を開回転方向、即ち図4において上方から見て反時計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋2におけるスカート壁6の主部10に形成されている雌螺条16が容器の口頸部54に形成されている雄螺条56に沿って移動せしめられる故に、容器蓋2は回転と共に上昇せしめられる。然るに、容器蓋2のタンパーエビデント裾部12は、その内周面に形成されている係止片22が口頸部54の係止あご部58に係止せしめられているので、上方への移動が阻止される。従って、スカート壁6に配設されている周方向破断手段8における橋絡部44a及び44b、中強度橋絡部40及び42(図2)並びにタンパーエビデント裾部12に配設されている軸線方向破断手段46における薄肉スコア52に相当な応力が生成され、かかる応力に起因して橋絡部44a及び44b、中強度橋絡部40及び42並びに薄肉スコア52が破断される。しかしながら、非破断領域32に配設されている高強度橋絡部38(図2)は破断されることなく維持される。かくして、図5に図示する如く、タンパーエビデント裾部12は、軸線方向破断手段46によって分割された2個の弧状片12a及び12bの形態になり、2個の弧状片12a及び12bの各々は高強度橋絡部38の周方向両側部を支点として半径方向外側に変位せしめられる。そして、タンパーエビデント裾部12のかような変形乃至変位によって係止あご部58に対する係止片22の係止が解除される。しかる後においては、タンパーエビデント裾部12を含む容器蓋2の全体が開回転方向への回転と共に上昇して口頸部44から離脱され、口頸部54が開封される。
所望ならば、中強度橋絡部40及び42を省略することもできる、換言すれば中強度領域34及び36においてもスカート壁6の外周面からの切り込み深さを比較的深くすることもできるが、中強度橋絡部40及び42が配設されている場合には、容器の口頸部54に容器蓋2を装着する際に軸線方向破断手段46が破断されてしまうことが充分確実に防止され、そしてまた容器の口頸部54から容易蓋2を離脱する際の軸線方向破断手段46の破断が助長される。
容器の内容物を全て消費することなく幾分かの内容物を残留せしめた場合には、口頸部54から離脱された容器蓋2を再び口頸部54に被嵌し、閉回転方向に回転せしめる。閉回転方向への回転に応じて容器蓋2の雌螺条16が口頸部54の雄螺条56に螺合され、容器蓋2は回転と共に下降せしめられる。容器蓋2が充分に下降せしめられると、天面壁4の内面に形成されている外側シール突条24及び内側シール突条26が再び口頸部54の外周面及び内周面に密接せしめられ、これによって口頸部54が仮密封される。容器の口頸部54から一旦離脱せしめられた容器蓋2におけるタンパーエビデント裾部12は、図5に図示する如く、軸線方向破断手段46によって分割された2個の弧状片12a及び12bの形態であり、非破断領域32の周方向両側部を支点として半径方向外側に変位せしめられている。それ故に、口頸部54を仮密封するために口頸部54に容器蓋2を再装着する際に、タンパーエビデント裾部12によって容器蓋2の再装着操作が阻害されることはない。
図6及び図7には、非破断領域32の変形例を図示している。図6に図示する変形例においては、非破断領域32においてスカート壁6の外周面から比較敵浅い切り込み深さで切り込まれており、スカート壁6の厚さの略半分が残留せしめられ高強度橋絡部38が形成されている。図7に図示する変形例においては、非破断領域32には周方向に間隔をおいて2個の高強度橋絡部38a及び38bが配設されている。更に詳述すると、領域32a及び32bにおいてはスカート壁6には全く切り込みが生成されておらず、スカート壁6の厚さ全体に渡って存在する2個の高強度橋絡部38a及び38bが形成されている。一方、領域32aと領域32bとの間の領域においてはスカート壁6はその厚さ全体に渡って切断されており、橋絡部が存在しない。
図8はタンパーエビデント裾部12に配設された軸線方向破断手段46は、タンパーエビデント裾部12をその厚さ全体に渡って切断した上部スリット60及び中間部スリット62並びにタンパーエビデント裾部12をその厚さ方向の一部を残留せしめて切断することによって形成された2個の薄肉スコア64及び66から構成されている。
本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を、一部を断面で示す正面図。 図1の線II−IIに沿った断面図。 図1の容器蓋における軸線方向破断手段を示す部分断面図。 図1に示す容器蓋を容器の口頸部に装着した状態を、一部を断面図で示す正面図。 図1の容器蓋を、容器の口頸部に装着し次いで口頸部から離脱した後の状態で示す斜面図。 非破断領域の変形例を示す部分断面図。 非破断領域の他の変形例を示す部分断面図。 軸線方向破断手段の変形例を示す部分断面図。
符号の説明
2:容器蓋
4:天面壁
6:スカート壁
8:周方向破断手段
10:スカート壁の主部
12:タンパーエビデント裾部
16:雌螺条
22:係止片(係止手段)
32:非破断領域
38:高強度橋絡部
38a:高強度橋絡部
38b:高強度橋絡部
40:中強度橋絡部
42:中強度橋絡部
44a:橋絡部
44b:橋絡部
46:軸線方向破断手段
48:スリット
50:スリット
52:薄肉スコア
54:容器の口頸部
56:雄螺条
58:係止あご部
60:スリット
62:スリット
64:薄肉スコア
66:薄肉スコア

Claims (3)

  1. 口頸部の外周面には雄螺条と該雄螺条の下方に位置する係止あご部とが形成されている容器に適用される、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋であって、
    天面壁と該天面壁から垂下するスカート壁とを具備し、該スカート壁には周方向に延在する周方向破断手段が形成されており、該スカート壁は周方向破断手段よりも上方の主部と該周方向破断手段よりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該スカート壁の該主部の内周面には該口頸部の該雄螺条と協働する雌螺条が形成され、該タンパーエビデント裾部の内周面には該口頸部の該係止あご部と協働する係止手段が形成され、該周方向破断手段は周方向に間隔をおいて配設され該タンパーエビデント裾部を該スカート壁の該主部に接続している複数個の橋絡部を含み、該タンパーエビデント裾部には軸線方向破断手段が形成されている合成樹脂製容器蓋において、
    該周方向破断手段は1個の高強度橋絡部又は周方向に間隔をおいて配設された複数個の高強度橋絡部から構成された非破断領域を含み、
    該軸線方向破断手段は該非破断領域の周方向中心から150度以上周方向に離間して配置されており、
    該雌螺条を該雄螺条に螺合せしめて該係止手段を該係止あご部に係止せしめることによって該口頸部に装着され、該雌螺条と該雄螺条との螺合を解除して該口頸部から離脱される際には、該非破断領域は破断されることなく維持され、該軸線方向破断ラインが破断されると共に該非破断領域以外に存在する橋絡部の少なくとも大部分が破断される、
    ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  2. 該軸線方向破断手段は該非破断領域の周方向中心に対して直径方向に対向した部位から開回転方向に10乃至30度離間して配置されている、請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
  3. 該軸線方向破断手段は、スリットと少なくとも1個の薄肉スコアとから構成されている、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
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