JP5995464B2 - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

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本発明は、円形天面壁及びこの天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を具備し、スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが配設されている形態の合成樹脂製容器蓋に関する。
飲料用容器のための容器蓋として、下記特許文献1に開示されている如く、円形天面壁及びこの天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を具備する合成樹脂製容器蓋が広く実用に供されている。スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが配設されており、スカート壁は周方向破断ラインよりも上方の主部と周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている。周方向破断ラインは周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットとかかるスリット間に位置する複数個の橋絡部とから構成されている。スカート壁の主部の内周面には雌螺条が形成されており、タンパーエビデント裾部の内周面には係止手段が形成されている。
上記のとおりの容器蓋は、上面が開放された全体として円筒形状の口頸部を有する容器に適用される。ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂、ガラス或いは金属薄板から形成することができる容器の口頸部の外周面には、雄螺条とこの雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成されている。容器内に内容物を充填した後に口頸部を密封する際には、口頸部に容器蓋を被嵌して閉方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋の雌螺条が口頸部の雄螺条に螺合せしめられ、回転に応じて口頸部に対して容器蓋が下降せしめられる。タンパーエビデント裾部に形成されている係止手段は、口頸部の係止あご部を弾性的に乗り越えてその下方に位置せしめられる。容器の内容物を消費する際には、容器蓋を開方向に回転せしめる。かくすると、口頸部の雄螺条と容器蓋の雌螺条との協働によって容器蓋は回転と共に上昇せしめられる。しかしながら、タンパーエビデント裾部はその内周面に形成されている係止手段が口頸部の係止あご部に係止することによって上昇が阻止され、これに起因して周方向破断ラインに応力が生成され、周方向破断ラインが破断、更に詳細にはその複数個の橋絡部が破断され、タンパーエビデント裾部がスカート壁の主部から分離される。しかる後においては、タンパーエビデント裾部を除いて容器蓋は回転と共に上昇して口頸部から離脱され、口頸部が開封される。
特開2011−143942号公報
而して、上述した形態の従来の容器蓋には、容器の口頸部を開封する際の所謂必要二次トルク、即ちスカート壁に配設されている周方向破断ライン、更に詳しくはその橋絡部を破断する際の必要トルク、が比較的大きく、開封操作が必ずしも容易ではない、という問題が存在する。かかる問題を解決するためには、周方向破断ラインにおける橋絡部の破断強度を低減せしめることが意図されるが、橋絡部の破断強度を低減せしめると容器の口頸部に容器蓋を装着して口頸部を密封する際に橋絡部の一部が破断されてしまう虞が発生する。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、容器の口頸部に容器蓋を装着する際に周方向破断ラインにおける橋絡部が破断されてしまうことを充分確実に回避して、口頸部を開封する際のトルクの急激な上昇を回避すると共に必要二次トルクを低減せしめ、かくして充分容易に周方向破断ラインにおける橋絡部を破断することができる、新規且つ改良された合成樹脂製容器蓋を提供することである。
本発明者は、鋭意研究の結果、周方向破断ラインにおける橋絡部に近接せしめてその下方又は上方に周方向に延びる複数個の補助スリットを形成すると共に、橋絡部の破断が全て同時ではなくて段階的に進行するように補助スリットの配設を部分的に省略し或いは補助スリットの周方向長さを変化せしめることによって上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明の第一の局面によれば、上記主たる技術的課題を達成する合成樹脂製容器蓋として、円形天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を具備し、該スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが配設されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該周方向破断ラインは周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する複数個の橋絡部とから構成されており、該主部の内周面には雌螺条が配設され、該タンパーエビデント裾部の内周面には係止手段が配設されている合成樹脂製容器蓋において、
該タンパーエビデント裾部には、該橋絡部に近接して該橋絡部の下方を周方向に延びる複数個の補助スリットが配設されているが、該橋絡部の破断が全て同時ではなくて段階的に進行するように該補助スリットの配設は部分的に省略され或いは該補助スリットの周方向長さが変化せしめられている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
本発明の第二の局面によれば、上記主たる技術的課題を達成する合成樹脂製容器蓋として、円形天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を具備し、該スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが配設されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該周方向破断ラインは周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する複数個の橋絡部とから構成されており、該主部の内周面には雌螺条が配設され、該タンパーエビデント裾部の内周面には係止手段が配設されている合成樹脂製容器蓋において、
該主部には、該橋絡部に近接して該橋絡部の上方を周方向に延びる複数個の補助スリットが配設されているが、該橋絡部の破断が全て同時ではなくて段階的に進行するように該補助スリットの配設は部分的に省略され或いは該補助スリットの周方向長さが変化せしめられている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
好適には、該スリットの周方向長さは全て同一であり且つ該橋絡部の周方向長さは全て同一であり、そして該補助スリットは1個おきの該橋絡部に関連せしめて配設されている、該補助スリットは隣接する2個の該橋絡部に関連して配設されているが、該補助スリットが配設された隣接する2個の該橋絡部に隣接する1個の該橋絡部に関しては配設されていない、或いは該補助スリットは交互に配設された周方向長さが長い補助スリットと周方向長さが短い補助スリットから構成されている。
本発明の合成樹脂製容器蓋においては、橋絡部に近接してその下方又は上方に補助スリットが配設されているので、橋絡部の下方又は上方においてスカート壁が弾性的に変形され、かかる弾性変形によって橋絡部の弾性変形及び塑性変形が緩衝される故に、容器の口頸部に容器蓋を装着する際に橋絡部が破断されることが充分確実に回避される。一方、橋絡部を破断して容器の口頸部を開封する際には、補助スリットの存在に起因するスカート壁の弾性変形並びに橋絡部の弾性変形及び塑性変形が経時的に発生し、そして更に橋絡部の破断が全て同時ではなくて段階的に進行するように補助スリットの配設は部分的に省略され或いは補助スリットの周方向長さが変化せしめられている故に、橋絡部の破断に必要なトルクが瞬時的に増大せしめられるのではなくて経時的に且つ段階的に分散され、かくして過大な必要二次トルクを必要とすることなく充分容易に橋絡部を破断せしめることができる。更にまた、橋絡部が破断される際には補助スリットが変形され、これによって口頸部の密封解除が一層明確に表示される(所謂タンパーエビデント表示が一層明確になる)。
器蓋の形態を、一部を断面図で示す正面図。 図1の容器蓋における周方向破断ラインが配設されている部位を展開して示す部分展開図。 図1の容器蓋を、容器の口頸部に装着した後に容器蓋を開方向に回転して口頸部から離脱する際の初期状態を示す正面図。 図3に示す状態から容器蓋を更に開方向に回転して周方向破断ラインを破断した直後の状態を示す正面図。 蓋における周方向破断ラインが配設されている部位を展開して示す部分展開図。
以下、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1を参照して説明すると、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から一体に射出又は圧縮成形することができる、全体を番号2で示す容器蓋は、円形天面壁4及びこの天面壁4の周縁から垂下する円筒形スカート壁6を具備している。天面壁4の内面には、同心状に配設された円筒形状の内側シール片8及び円筒形状の外側シール片10と共に半径方向に見て内側シール片8と外側シール片10との間に位置する環状突条12が形成されている。スカート壁6には周方向に延在する周方向破断ライン14が配設されており、スカート壁6は周方向破断ライン14よりも上方の主部16と周方向破断ライン14よりも下方のタンパーエビデント裾部18とに区画されている。周方向破断ライン14は周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット20とかかるスリット20間に位置する複数個の橋絡部22とから構成されている。周方向破断ライン14におけるスリット20は、例えば適宜の切刃(図示していない)をスカート壁6の外周面から作用せしめてスカート壁6を切断することによって形成することができる。図示の実施形態においては、全てのスリット20は同一である周方向長さL1を有し、全ての橋絡部22も同一である周方向長さL2を有する。
スカート壁6の主部16の外周面下端部には環状突条23が形成されている。そして、スカート壁6の主部16における環状突条23よりも上方の領域には、そこに掛けられる使用者の指の滑りを防止するための凹凸形状(即ち周方向に交互に位置する凸部及び凹部)24が形成されている。スカート壁6の主部16の内周面には雌螺条26が形成されている。一方、タンパーエビデント裾部18の内周面には係止手段28が配設されている。図示の実施形態においては、係止手段28は周方向に間隔をおいて配設された複数個の係止片30から構成されており、係止片30の各々の縦断面形状は略直角三角形状であり、半径方向内方に向かって若干下方に傾斜して延出する上面、略円弧形状である内面及び下方に向かって半径方向外方に傾斜する下面を有する。
本発明に従って構成された容器蓋2においては、上記周方向破断ライン14に関連せしめて補助スリット32が配設されていることが重要である。図1と共に図2を参照して説明を続けると、図示の形態においては、タンパーエビデント裾部18の上端部に、周方向破断ライン14の橋絡部22の各々に近接してその下方を周方向に延びる複数個(橋絡部22と同数)の補助スリット32が配設されており、全ての補助スリット32は同一の周方向長さL3を有する(後に言及する如く、本発明においては、橋絡部の破断が全て同時ではなくて段階的に進行するように補助スリットの配設は部分的に省略され或いは補助スリットの周方向長さが変化せしめられていることが重要である)。補助スリット32による橋絡部22の弾性変形及び塑性変形の緩衝等の点から、補助スリット32の周方向長さL3はスリット20の周方向長さL1よりは短いが橋絡部22の周方向長さL2よりも長く(L1>L3>L2)、補助スリット32の各々の周方向中心と橋絡部22の周方向中心とは軸線方向に整合しているのが好適である。そしてまた、橋絡部22の確実な破断等の点から、スリット20と補助スリット32との軸線方向間隔Gは橋絡部22の周方向長さL2以上(L2≦G)であるのが好ましい。
図1には、容器蓋2と共にこの容器蓋2が提供される容器の口頸部も二点鎖線で図示されている。ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂、ガラス或いは金属薄板から形成することができる容器の、全体を番号34で示す口頸部は、全体として円筒形状であり、上面は開口されている。口頸部34の外周面には、雄螺条36、この雄螺条36の下方に位置する係止あご部38、及び係止あご部38の更に下方に位置するサポートリング40が形成されている。当業者には周知の如く、サポ−トリング40は容器を搬送する際に利用される。
容器内に清涼飲料の如き内容物を充填した後に、口頸部34に容器蓋2を装着して口頸部34を密封する際には、口頸部34に容器蓋2を被嵌して容器蓋2を閉方向、即ち図1において上方から見て時計方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋2の雌螺条26が口頸部34の雄螺条36に螺合され、容器蓋2は回転と共に相対的に下降せしめられる。容器蓋2が所要位置、即ち図1に図示する位置、まで下降せしめられると、容器蓋2の天面壁4の内面に形成されている環状突条12が口頸部34の頂面に当接せしめられると共に、容器蓋2の天面壁4の内面に形成されている内側シール片8及び外側シール片10が夫々口頸部34の内周面及び外周面に密接乃至当接せしめられ、かくして口頸部34が密封される。タンパーエビデント裾部18の内周面に形成されている係止片30は口頸部34の係止あご部38を弾性的に乗り越えてその下方に位置せしめられる。この際には、周方向破断ライン14の橋絡部22に応力が生成されるが、補助スリット32の存在に起因して周方向破断ライン14近傍においてスカート壁6、特にそのタンパーエビデント裾部18の上端部が適宜に変形され、これによって橋絡部22に作用する応力が低減される。かくして、口頸部34に容器蓋2を装着する際に周方向破断ライン14が破断されてしまうことが充分確実に防止される。
図1を参照して説明を続けると、容器の内容物を消費するために口頸部34を開封する際には、容器蓋2を開方向、即ち図1において上方から見て反時計方向、に回転せしめる。かくすると、雌螺条26と雄螺条36との協働によって容器蓋2の天面壁4と共にスカート壁6の主部16は回転と共に相対的に上昇せしめられる。一方、タンパーエビデント裾部18は、その内周面に形成されている係止片30が口頸部34の係止あご部38に係止せしめられる故に上昇が阻止される。従って、周方向破断ライン14の橋絡部22に応力が生成され、橋絡部22が破断される。而して、図示の容器蓋2においては、周方向破断ライン14に関連せしめて補助スリット32が形成されている故に、図3に図示する如く橋絡部22の破断に先立って橋絡部22近傍、更に詳しくはスリット20と補助スリット32との間の部分、が弾性変形乃至塑性変形され、スリット20及び補助スリット32が軸線方向に拡張され、かような変形に続いて、図4に図示する如く、橋絡部22の破断が進行する。橋絡部22の破断が瞬時的に遂行されるのではなく、橋絡部22近傍における弾性変形及び塑性変形に続いて経時的に遂行される故に(そして更に、本発明に従って構成された容器蓋においては、後に更に言及する如く、橋絡部の破断が全て同時ではなくて段階的に進行するように補助スリットの配設は部分的に省略され或いは補助スリットの周方向長さが変化せしめられている故に)、橋絡部22を破断するのに要する所謂二次トルクが時間的に分散され、急激に且つ瞬時的に過大になってしまうことが可及的に防止される。周方向破断ライン14の橋絡部22が破断されてタンパーエビデント裾部18が主部16から分離された後においては、容器蓋2の天面壁4及びスカート壁6の主部16は回転と共に自由に上昇せしめられて口頸部34から離脱され、かくして口頸部34が開封される。
図5(a)乃至()は補助スリットの好適例を図示している。図5(a)に図示する好適例においては、全ての橋絡部22に関連せしめて補助スリット32を配設するのではなくて、1個おきの橋絡部22に関してのみ補助スリット32を配設している(従って、補助スリット32の数は橋絡部の数の半分である)。図5(b)に図示する好適例においては、連続する2個の橋絡部22に関連して補助スリット32を配設しているが連続する2個の橋絡部22に隣接する橋絡部22に関しては補助スリット32を配設していない(従って、補助スリット32の数は橋絡部22の数の2/3である)。図5(c)に図示する好適例においては、補助スリット32の周方向長さは全て同一ではなく、周方向長さが比較的長い補助スリット32aと周方向長さが比較的短い補助スリット32bとが交互に配設されている。図5(a)乃至(c)に図示する好適例においては、複数個の橋絡部22の破断が全て同時ではなく段階的に進行し、この点からも橋絡部22の破断に要する必要トルクが低減される。
周方向破断ライン14の下方、従ってタンパーエビデント裾部18の上端部、に補助スリット32を配設することに代えて、所望ならば、周方向破断ライン14の上方、従ってスカート壁6の主部16の下端部、に補助スリット32を配設することもできる。図5(d)に図示する形態においては、スカート壁6の主部16の下端部に、周方向破断ライン14の橋絡部22の各々に近接してその上方を周方向に延びる複数個(橋絡部22と同数)の補助スリット32が配設されており、図2に図示する形態の場合と同様に、全ての補助スリット32は同一の周方向長さL3を有する(上述したとおり、本発明においては、橋絡部の破断が全て同時ではなくて段階的に進行するように補助スリットの配設は部分的に省略され或いは補助スリットの周方向長さが変化せしめられていることが重要である)。補助スリット32の周方向長さL3はスリット20の周方向長さL1よりは短いが橋絡部22の周方向長さL2よりも長く(L1>L3>L2)、補助スリット32の各々の周方向中心と橋絡部22の周方向中心とは軸線方向に整合しており、橋絡部22の周方向長さL2はスリット20と補助スリット32との軸線方向間隔G以下(L2≦G)である。周方向破断ラインの下方ではなくて上方に補助スリット32を配設する場合も、図5(a)乃至(c)に例示する如く、複数個の橋絡部22の破断が全て同時ではなく段階的に進行するように、全ての橋絡部22に関して補助スリット32を配設するのではなくて補助スリット32の配設を適宜に省略し或いは補助スリット32の周方向長さを適宜に変化せしめることが重要である。更に付言すれ、周方向破断ライン14におけるスリット20及び橋絡部22の周方向長さも適宜に変化せしめ、これに応じて補助スリット32の周方向長さを適宜に変化せしめ、或いは橋絡部22に関する補助スリット32の周方向位置を適宜に変位せしめることもできる。
上述した実施形態においては、容器の口頸部を開封する際には全ての橋絡部が破断されてタンパーエビデント裾部がスカート壁の主部から分離され、タンパーエビデント裾部は口頸部から離脱されることなくそこに残留せしめられるが、本発明はかような形態の容器蓋に限定されるものではなく、1個又は複数個の橋絡部は破断されることなく維持され、タンパーエビデント裾部に配設された軸線方向弱化ラインが破断されてタンパーエビデント裾部が環状から帯状に展開され、タンパーエビデント裾部も口頸部から離脱される形態にも本発明を適用することができる。
2:容器蓋
4:天面壁
6:スカート壁
14:周方向破断ライン
16:スカート壁の主部
18:タンパーエビデント裾部
20:スリット
22:橋絡部
26:雌螺条
28:係止手段
32:補助スリット
34:口頸部
36:雄螺条
38:係止あご部

Claims (5)

  1. 円形天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を具備し、該スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが配設されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該周方向破断ラインは周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する複数個の橋絡部とから構成されており、該主部の内周面には雌螺条が配設され、該タンパーエビデント裾部の内周面には係止手段が配設されている合成樹脂製容器蓋において、
    該タンパーエビデント裾部には、該橋絡部に近接して該橋絡部の下方を周方向に延びる複数個の補助スリットが配設されているが、該橋絡部の破断が全て同時ではなくて段階的に進行するように該補助スリットの配設は部分的に省略され或いは該補助スリットの周方向長さが変化せしめられている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  2. 円形天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を具備し、該スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが配設されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該周方向破断ラインは周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する複数個の橋絡部とから構成されており、該主部の内周面には雌螺条が配設され、該タンパーエビデント裾部の内周面には係止手段が配設されている合成樹脂製容器蓋において、
    該主部には、該橋絡部に近接して該橋絡部の上方を周方向に延びる複数個の補助スリットが配設されているが、該橋絡部の破断が全て同時ではなくて段階的に進行するように該補助スリットの配設は部分的に省略され或いは該補助スリットの周方向長さが変化せしめられている、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  3. 該スリットの周方向長さは全て同一であり且つ該橋絡部の周方向長さは全て同一であり、該補助スリットは1個おきの該橋絡部に関連せしめて配設されている、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  4. 該スリットの周方向長さは全て同一であり且つ該橋絡部の周方向長さは全て同一であり、該補助スリットは隣接する2個の該橋絡部に関連して配設されているが、該補助スリットが配設された隣接する2個の該橋絡部に隣接する1個の該橋絡部に関しては配設されていない、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  5. 該スリットの周方向長さは全て同一であり且つ該橋絡部の周方向長さは全て同一であり、該補助スリットは交互に配設された周方向長さが長い補助スリットと周方向長さが短い補助スリットから構成されている、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
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