JP5038934B2 - 容器と容器蓋との組合せ - Google Patents

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Description

本発明は、容器と容器蓋との組合せ、更に詳しくは金属薄板製容器と金属薄板製シェル及び合成樹脂製ライナーから構成された容器蓋との組合せに関する。
下記特許文献1には、金属薄板製容器と金属薄板製シェル及び合成樹脂製ライナーから構成された容器蓋との組合せが開示されている。容器は、開放された上端から下方に向かって順次にカール部、下方に向かって外径が漸次増大する肩部、雄螺条が形成されている雄螺条部及び係止あご部が配設されている口頸部を備えている。カール部の断面形状は楕円形であり、カール部の外周面はその上下方向中間部位にて最大外径を有する。容器蓋のシェルは、天面壁及びこの天面壁から垂下するスカート壁を有し、スカート壁には周方向に延在する破断ラインが形成されていてスカート壁は破断ラインよりも上方の主部と破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている。シェルの天面壁の内面に配設されているライナーは、外周縁部から下方に垂下する環状密封突条を有し、この環状密封突条の内周面下部は下方に向かって内径が漸次増大せしめられている。
容器の口頸部に容器蓋を装着して容器の口頸部を密封する際には、容器の口頸部に容器蓋を被嵌し、シェルの天面壁とスカート壁との境界領域を下方及び半径方向内側に没入せしめ、シェルのスカート壁の主部に口頸部の雄螺条に対応して雌螺条を形成し、そしてまたシェルのスカート壁のタンパーエビデント裾部の下端部を半径方向内方に変位して口頸部の係止あご部に係止せしめる。容器の口頸部に容器蓋を装着した状態において、ライナーの環状密封突条の内周面下部は、カールの最大外径部位を越えて半径方向内側に突出する。環状密封突条の下面は水平に延在せしめられている。ライナーの環状密封突条の外周面にはシェルのスカート壁の主部上端部が密接せしめられている。
特開2006−188279号公報
上述した通りの組み合わせにおいては、(1)容器の口頸部を開封する際には、破断ラインが破断された後に口頸部の密封が解除され(換言すれば破断ラインが破断されていないのに口頸部の密封が解除されてしまうことが確実に回避され)、かくしてタンパーエビデント特性(悪戯明示特性)が確保されていること、(2)容器の口頸部から容器蓋を、シェルのタンパーエビデント裾部を残留せしめて或いはタンパーエビデント裾部も残留せしめることなく、離脱して口頸部を開封する際の必要開封トルクが適切な値であること、及び(3)容器の口頸部から一旦離脱せしめた容器蓋を容器の口頸部に再装着して容器の口頸部を仮密封する際の必要仮密封トルクが適切な値であること、という条件が満足されることが重要である。
然るに、上記特許文献1に開示されている組合せにおいては、上記(1)の条件は満足され得るが、容器の口頸部に容器蓋を装着した状態において、ライナーの環状密封突条の内周面下部はカールの最大外径部位を越えて半径方向内側に突出し、環状密封突条の下面は水平に延在せしめられ、ライナーの環状密封突条の外周面にはシェルのスカート壁の主部上端部が密接せしめられていることに起因して、容器の口頸部を開封する際の必要開封トルクが過大になり、そしてまた容器の口頸部を仮密封する際の必要仮密封トルクも過大になり、上記条件(2)及び(3)が満足されない傾向がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、上記条件(1)、(2)及び(3)のいずれをも満足する、即ち容器の口頸部を開封する際には、破断ラインが破断された後に口頸部の密封が解除され、必要開封トルク及び必要仮密封トルクが適切な値である、新規且つ改良された組合せを提供することである。
本発明者等は鋭意研究の結果、口頸部のカール部の外周面はその上端に最大外径部位を有し、その全体に渡って下方に向かって外径が漸次減少する逆円錐台形状であり、口頸部に容器蓋を装着した状態において、環状密封突条の内周面はその全体が口頸部の該カールの外周面に密接せしめられており、環状密封突条の外周面とシェルのスカート壁との間には間隙が残留せしめられており、且つ環状密封突条の下面は半径方向外方に向かって下方に傾斜せしめられている形態にすることによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成することができる組合せとして、開放された上端から下方に向かって順次にカール部、下方に向かって外径が漸次増大する肩部、雄螺条が形成されている雄螺条部及び係止あご部が配設されている口頸部を備えた金属薄板製容器と、金属薄板製シェル及び合成樹脂製ライナーから構成された容器蓋との組合せにして、
該シェルは天面壁及び該天面壁から垂下するスカート壁を有し、該スカート壁には周方向に延在する破断ラインが形成されていて該スカート壁は該破断ラインよりも上方の主部と該破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、
該容器の該口頸部に該容器蓋を被嵌し、該シェルの該天面壁と該スカート壁との境界領域を下方及び半径方向内方に没入せしめ、該シェルの該スカート壁の該主部に該口頸部の該雄螺条に対応して雌螺条を形成し、該シェルの該スカート壁の該タンパーエビデント裾部の下端部を半径方向内方に変位して該口頸部の該係止あご部に係止せしめることによって、該容器の口頸部に該容器蓋が装着されて該口頸部が密封される組合せにおいて、
該口頸部の該カール部の外周面はその上端に最大外径部位を有し、その全体に渡って下方に向かって外径が漸次減少する逆円錐台形状であり
該ライナーは外周縁部から下方に垂下する環状密封突条を有し、該口頸部に該容器蓋を装着した状態において、該環状密封突条の内周面はその全体が該口頸部の該カール部の外周面に密接せしめられており(後に段落0020において更に言及する如く、本願発明は、環状密接突条の内周面の軸線方向中間部において局部的に環状密封突条の内周面とカール部の外周面との間には若干の隙間が存在する場合を含む)、該環状密封突条の外周面と該シェルの該スカート壁との間には間隙が残留せしめられており、且つ該環状密封突条の下面は半径方向外方に向かって下方に傾斜せしめられている、ことを特徴とする組合せが提供される。
好ましくは、該ライナーの上面は少なくとも該環状密封突条が存在する外周縁部においては該シェルの該天面壁の内面に対して非接着状態であるのが好適である。
本発明の組合せにおいては、口頸部のカール部の外周面はその上端に最大外径部位を有し、その全体に渡って下方に向かって外径が漸次減少する逆円錐台形状であり、ライナーは外周縁部から下方に垂下する環状密封突条を有し、口頸部に容器蓋を装着した状態において、環状密封突条の内周面はその全体が該口頸部の該カールの外周面に密接せしめられている故に、容器の口頸部を開封する際には、破断ラインが破断された後に口頸部の密封が解除され、かくしてタンパーエビデント特性が確保される。また、口頸部に容器蓋を装着した状態において、環状密封突条の外周面と該シェルの該スカート壁との間には間隙が残留せしめられている故に、容器の口頸部から容器蓋を離脱して口頸部を開封する際の必要開封トルクを適切な値にせしめることができる。更に、口頸部に容器蓋を装着した状態において、環状密封突条の外周面と該シェルの該スカート壁との間には間隙が残留せしめられていると共に、環状密封突条の下面は半径方向外方に向かって下方に傾斜せしめられている故に、容器の口頸部から一旦離脱せしめた容器蓋を容器の口頸部に再装着して容器の口頸部を仮密封する際の必要仮密封トルクも適切な値にせしめることができる。
以下、本発明に従って構成された組合せの好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された組合せの好適実施形態における容器の口頸部が図示されている。アルミニウム基合金薄板、クロム酸処理鋼薄板及びブリキ薄板の如き適宜の金属薄板から形成することができる容器は、全体を番号2で示す略円筒形状の口頸部を備えている。この口頸部2には、上端から下方に向かって順次にカール部4、下方に向かって外径が漸次増大する円錐台形状である肩部6、雄螺条8が形成されている雄螺条部10、及び係止あご部12が配設されている。カール部4は所謂外巻きカール形態であり、内周面14、上面16及び外周面18を有する。縦断面図において、内周面は全体として半円形状であり、上方に向かって漸次半径方向内方に膨出し、次いで上方に向かって半径方向外方に後退している。上面は円弧状である。カール部4の外周面18は、実質上逆円錐台形状であり、その上端に最大外径部位20を有し、その全体に渡って下方に向かって外径が漸次減少せしめられている。図示の口頸部2は、そのカール部4の外周面18が実質上逆円錐台形状である点において従来の口頸部と異なるが、その余の構成は従来の口頸部と実質上同一でよく、それ故に本明細書においては肩部6、雄螺条部10及び係止あご部12についての詳細な説明を省略する。
図2は、本発明に従って構成された組合せの好適実施形態における容器蓋を図示している。全体を番号22で示す容器蓋は金属薄板製シェル24と合成樹脂製ライナー26とから構成されている。
アルミニウム基合金、クロム酸処理鋼薄板及びブリキ薄板の如き適宜の金属薄板から形成することができるシェル24は、円形天面壁28とこの天面壁28の周縁から垂下する略円筒形状のスカート壁30とを有する。スカート壁30の下部には周方向に延びる破断ライン32が配設されており、スカート壁30は破断ライン32よりも上方の主部34と破断ライン32よりも下方のタンパーエビデント裾部36とに区画されている。更に詳述すると、スカート壁30の下部には半径方向外方に膨出せしめられた環状膨出部38が形成されており、かかる環状膨出部38に適宜の間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット40が形成されており、上記破断ライン32は複数個のスリット40とかかるスリット40間に位置する複数個の橋絡部42とによって規定されている。タンパーエビデント裾部36は複数個の橋絡部42を介して主部34に接続されている。
スカート壁30の主部34における軸線方向略中間部には環状溝44が形成されている。スカート壁30の主部34の上端部には、凹部46と凸部48が交互に存在する凹凸形状部が形成されている。そして、凹凸形状部の上端縁には周方向に間隔をおいて周方向に延びるスリット50が形成されている。図2と共に図5を参照することに明確に理解できるとおり、スリット50は凹部46の上端縁全体に渡って延在せしめられており、凹部46の上端部は半径方向内側に変位せしめられている。
図2を参照して説明を続けると、軟質ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から形成することができるライナー26はシェル24の天面壁28の内面に配設されている。かかるライナー26は、シェル24の天面壁28の内面に軟化乃至溶融状態の合成樹脂素材を供給し、この合成樹脂素材を所要形状に型押成形することによって好都合に形成することができる。ライナー26の上面は少なくとも後述する環状密封突条が存在する領域において天面壁28の内面に対して非接着状態であるのが好適であり、図示の実施形態においては番号52で示す周縁領域においてはライナー26の上面が天面壁28の内面に対して非接着状態であり、番号54で示す中央領域においてはライナー26の上面が天面壁28の内面に対して接着状態である。接着状態と非接着状態との生成は、ライナー26の型押成形に先立って天面壁28の内面にライナー26を形成するための合成樹脂素材に対して接着性の被覆及び非接着性の被覆を選択的に配設することによって達成することができる。所望ならば、シェル24とは全く別個にライナー26を成形し、かかるライナー26をシェル24の天面壁28の内面に配置し、そして必要に応じて適宜の接着剤によって天面壁28に接着することもできる。
ライナー26の中央領域は比較的薄肉であるが、ライナー26の周縁領域は比較的厚肉であり、2条の突条、即ち外周縁部から下方に垂下する環状密封突条56とこの環状密封突条56から半径方向内方に離隔して下方に垂下する環状位置付け突条58とが形成されている。環状密封突条56の内周面56a及び外周面56bは円筒形状であり、下面56cは半径方向外方に向かって幾分下方に傾斜せしめられている。環状位置付け突条58の内周面58aは円筒形状であり、外周面58bはその主部は円筒形状であるがその下端部は円弧形状であり下方に向かって外径が漸次低減せしめられており、下面58cは実質上水平面である。
容器内に内容物を充填した後に、容器の口頸部2に容器蓋22を装着して口頸部2を密封する際には、図3に図示する如く口頸部2に容器蓋22を被嵌する。この際にはライナー26の環状位置付け突条58が口頸部2内に進入し、これによって口頸部2に対して容器蓋22が同心状に位置付けされる。環状位置付け突条58の外周面58bの主部外径は口頸部2の最小内径と実質上同一或いはこれより若干小さいのが好適である。
次いで、図3と共に図4及び図5を参照することによって理解される如く、口頸部2に被嵌された容器蓋22を下方に押圧した状態で、シェル24の天面壁28とスカート壁30との境界領域を下方及び半径方向内方に没入せしめ、ライナー26の環状密封突条56の内周面56aを口頸部2のカール部4の外周面18に密接せしめる。また、シェル24のスカート壁28の主部34の環状溝44以下の領域に、口頸部2の雄螺条8に対応して雌螺条60を形成する。更に、シェル24のスカート壁28におけるタンパーエビデント裾部36の下端部を半径方向内側に変形せしめて口頸部2の係止あご部12に係止せしめる。
本発明に従って構成された組合せにおいては、容器の口頸部2に容器蓋22を所要とおりに装着した図4及び図5に図示する状態において、ライナー26の環状密封突条56の内周面56aは、その実質上全体に渡って下方に向かって漸次内径が減少せしめられており、その実質上全体がカール部4の外周面に密接せしめられており(詳細には、図5を参照することによって理解される如く環状密封突条56の内周面56aの軸線方向中間部において局部的に環状密封突条56の内周面56aとカール部4の外周面18との間には若干の隙間が存在する)、環状密封突条56の下面56cは半径方向外方に向かって下方に傾斜せしめられており、そして更に環状密封突条56の外周面56bとシェル24のスカート壁30との間には間隙62が残留せしめられていることが重要である。環状密封突条56の下面56cの傾斜角度αは20乃至50度程度でよい。
容器の口頸部2を開封する際には、容器蓋22を開封方向即ち図4において上方から見て反時計方向に回転せしめる。かくすると、シェル24の雌螺条60が口頸部2の雄螺条8に沿って移動し、従って容器蓋22は回転と共に上昇せんとする。しかしながら、シェル24のタンパーエビデント裾部36は口頸部2の係止あご部12に係止されている故に上昇が阻止され、従って破断ライン32、更に詳しくはその橋絡部42に相当な応力が生成され、橋絡部42が破断されてタンパーエビデント裾部36がスカート壁30の主部34から分離される。しかる後においては、容器蓋22はシェル24のタンパーエビデント裾部36を除いて回転と共に上昇せしめられ、タンパーエビデント裾部36を口頸部2に残留せしめて容器蓋22が口頸部2から離脱され、かくして口頸部2が開封される。
而して、本発明に従って構成された組合せにおいては、ライナー26の環状密封突条56の内周面56aは、その実質上全体に渡って下方に向かって漸次内径が減少せしめられており、その実質上全体がカール部4の外周面に密接せしめられている。それ故に、破断ライン32が切断されるのに先立って口頸部2に対して容器蓋22が幾分上昇されても、環状密封突条56の内周面56aは口頸部2のカール部4の外周面18に密接され続け、破断ライン32が破断される前に口頸部2の密封が解除されてしまうことは充分確実に回避される。また、ライナー26の環状密封突条56の外周面56bとシェル24のスカート壁30との間には間隙62が残留せしめられている故に、容器蓋22が上昇せしめられる際にライナー26の環状密封突条56は充分容易に半径方向外方に撓むことができ、従って容器蓋22を回転せしめるのに必要な開封トルクが過大になってしまうことが充分確実に回避される。
一旦開封した口頸部2に容器蓋22を再び装着して口頸部2を仮密封する際には、図6及び図7に図示する如く、容器蓋22を再び口頸部2に被嵌する。かくすると、ライナー26の環状密封突条56の下面56cが口頸部2のカール部4の上面16に当接せしめられる。しかる後に、容器蓋22を閉回転方向、即ち図6において上方から見て時計方向に回転せしめる。かくすると、シェル24の雌螺条60が口頸部2の雄螺条8に沿って移動する故に、容器蓋22は回転と共に下降せしめられ、図4及び図5に図示する如くライナー26の環状密封突条56の内周面56aが再び口頸部2のカール部4の外周面18に密接せしめられ、口頸部2が仮密封される。本発明に従って構成された組合せにおいては、ライナー26の環状密封突条56の下面56cは半径方向外方に向かって下方に傾斜せしめられている故に、図6及び図7に図示する状態から容器蓋22が回転と共に下降せしめられる際にライナー26の環状密封突条56は半径方向外方に案内されてカール部4の上面16を通過し、カール部4の外周面18に沿って移動せしめられる。ライナー26の環状密封突条56の外周面56bとシェル24のスカート壁30との間には間隙62が残留せしめられている故に環状密封突条56を充分容易に半径方向外方に撓むことができ、容器蓋22を回転せしめるのに必要な仮密封トルクが過大になってしまうことが充分確実に回避される。
本発明に従って構成された組合せの好適実施形態における容器の口頸部を、一部を断面で示す正面図。 本発明に従って構成された組合せの好適実施形態における容器蓋を、一部を断面で示す正面図。 図1の口頸部に図2の容器蓋を被嵌した状態を、一部を断面で示す正面図。 図1の口頸部に図2の容器蓋を所要とおりに装着して口頸部を密封した状態を、一部を断面で示す正面図。 図1の口頸部に図2の容器蓋を所要とおりに装着して口頸部を密封した状態の一部を示す拡大断面図。 図1の口頸部に装着した図2の容器蓋を、口頸部から一旦離脱せしめた後に再び口頸部に被嵌した状態を、一部を断面で示す正面図。 図1の口頸部に装着した図2の容器蓋を、口頸部から一旦離脱せしめた後に再び口頸部に被嵌した状態の一部を示す拡大断面図
符号の説明
2:口頸部
4:カール部
6:肩部
8:雄螺条
10:雄螺条部
18:カール部の外周面
20:最大外径部位
22:容器蓋
24:シェル
26:ライナー
28:天面壁
30:スカート壁
32:破断ライン
34:スカート壁の主部
36:タンパーエビデント裾部
56:環状密封突条
56a:環状密封突条の内周面
56b:環状密封突条の外周面
56c:環状密封突条の下面
60:雌螺条
62:間

Claims (2)

  1. 開放された上端から下方に向かって順次にカール部、下方に向かって外径が漸次増大する肩部、雄螺条が形成されている雄螺条部及び係止あご部が配設されている口頸部を備えた金属薄板製容器と、金属薄板製シェル及び合成樹脂製ライナーから構成された容器蓋との組合せにして、
    該シェルは天面壁及び該天面壁から垂下するスカート壁を有し、該スカート壁には周方向に延在する破断ラインが形成されていて該スカート壁は該破断ラインよりも上方の主部と該破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、
    該容器の該口頸部に該容器蓋を被嵌し、該シェルの該天面壁と該スカート壁との境界領域を下方及び半径方向内方に没入せしめ、該シェルの該スカート壁の該主部に該口頸部の該雄螺条に対応して雌螺条を形成し、該シェルの該スカート壁の該タンパーエビデント裾部の下端部を半径方向内方に変位して該口頸部の該係止あご部に係止せしめることによって、該容器の口頸部に該容器蓋が装着されて該口頸部が密封される組合せにおいて、
    該口頸部の該カール部の外周面はその上端に最大外径部位を有し、その全体に渡って下方に向かって外径が漸次減少する逆円錐台形状であり
    該ライナーは外周縁部から下方に垂下する環状密封突条を有し、該口頸部に該容器蓋を装着した状態において、該環状密封突条の内周面はその全体が該口頸部の該カール部の外周面に密接せしめられており、該環状密封突条の外周面と該シェルの該スカート壁との間には間隙が残留せしめられており、且つ該環状密封突条の下面は半径方向外方に向かって下方に傾斜せしめられている、ことを特徴とする組合せ。
  2. 該ライナーの上面は少なくとも該環状密封突条が存在する外周縁部においては該シェルの該天面壁の内面に対して非接着状態である、請求項記載の組合せ。
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