JP2014015242A - 打栓口栓 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】注出口を有する天板部と天板部周縁から垂下している筒状側壁とからなり容器口部に打栓する口栓本体と、注出口を覆い開閉可能に口栓本体とヒンジにより結合されたキャップとよりなる口栓において、キャップ周縁と切断可能なブリッジによって繋げられた挿嵌片を設け、口栓本体には挿嵌片を挿入する挿嵌孔を設け、挿嵌孔に挿入された挿嵌片は挿嵌孔を構成する挿嵌壁に覆われた位置に留まり、開栓によりブリッジが切断されると、挿嵌壁に連接して設けられた開口部隙間に挿嵌片が移動可能に設けたことを特徴とする打栓口栓。
【選択図】図6
Description
以上のような材質の選定によって、容器本体と口栓の材質を異なって製造される容器ではあるが、この容器の内容物を使い切り、容器を廃棄する場合、材料の違いから、各自治体の多くでは、分離して材料別に分別して廃棄するよう指導が行われている。
すなわち、ネジ式では、口栓の袴部分が開封時に切れて、容器の鍔下部分に残るように設計されている。また、打栓式では、口栓の容器鍔下の首部分に口栓本体が嵌合されて残り、開封の有無を判別できる。
このように、開封しても、口栓の一部を容器本体から簡単には外せない構造を作り、開封の有無が明確にする方法が採られていた。
その為、これを分離して材料別に分別できるようにする事は、カッター等の道具が必要であり、子供やお年寄りにとっては、使用材料別になるよう分離する事は面倒であり、怪我をする恐れもあった。
しかし、このキャップは、キャップ本体と係合片止部が繋がっていた薄肉部の破断でしか、判断できない。もしこの係合片が薄肉でしか繋がっていないので、開封前は係合片止部が繋がっていた事を知らなかった場合は、開封しているか判断が着かない問題がある。
このキャップは、容器口部からキャップを外す時、上蓋を引き上げて、側壁の係合部を解除するので、ヒンジの部分を介して引っ張る行為にならざるを得ない。その為、ヒンジを中心に上蓋を回転して開閉する場合は耐久性もあるヒンジであっても、引っ張られ、弱化部を破壊する力が、ヒンジにも直接係ることになる。その為、使用されてすでに伸ばされかかったヒンジ部の方が、弱化部よりも弱かったりするケースが多くなり、ヒンジが先に破壊されてしまうケースが多々発生する問題がある。その場合、弱化部を破壊するには、持つ所が無くなっているので、カッターなどを使用するなど、面倒な作業になってしまう問題があった。
このキャップも、ヒンジ構造の下に、外の部分と内の部分を設ける事により、金型での薄い部分形成された所が出来て、金型の冷却が困難な状況から、射出成形の成形サイクルが長くなり、コストアップの状態になる問題や、キャップの開閉を乱暴に行うと、脆弱部を切断してしまう可能性がある問題や、肉厚の薄いヒンジ下の内外構造部に脆弱部を設けているので、射出成形時に、ショートショットが起こりやすく、成形条件や成形樹脂の選定が限定され、使用樹脂範囲がせまくなる問題は同じように存在している。
また、口栓と容器本体を分離するのに、分りやすく、失敗しにくく、手間を掛けないで解体できる口栓である事が、本明の課題である。
キャップ周縁と切断可能なブリッジによって繋げられた挿嵌片を設け、
口栓本体には挿嵌片を挿入する挿嵌孔を設け、
挿嵌孔に挿入された挿嵌片は挿嵌孔を構成する挿嵌壁に覆われた位置に留まり、
開栓によりブリッジが切断されると、挿嵌壁に連接して設けられた開口部隙間に挿嵌片が移動可能に設けたことを特徴とする打栓口栓である。
帯部の他方の端部には、第2ヒンジを介してキャップを結合し、
帯部に覆われる筒状側壁の左右に凹部側脆弱部を設け、
帯部左右の側壁と天板との境とに天板側脆弱部を設け、
帯部に覆われる筒状側壁には、帯部と結合する係合爪を設けたことを特徴とする打栓口栓である。
そして、その場合、開封などの文字や記号、色などで表示できるので、いたずらや悪意の開封が行われた場合、分りやすい効果がある。
また、本発明の口栓を解体する時は、筒状側壁凹部の嵌合突起で帯部と筒状側壁が嵌合した嵌合を外し、その帯部を引っ張るだけで、容易に容器口元から口栓を外す事ができる。この為、ナイフなどの道具も必要ではなく、簡単に、かつ、迅速に分離処理できる。
ヒンジ部を支える帯部は、側壁に嵌合爪で固定されているので、落下などで破損しにくく、ヒンジ及びヒンジ周辺におけるトラブルが少ない。
しかも、極端に薄肉にしなければならないようなところが無いので、射出成形がしやすく、成形材料や成形条件の幅が広く、安定して成形できるので、樹脂選定の範囲も広く気を使わなくて済み、生産性が高い。
実施形態例に使用される容器本体2は、図1に示すように、通常のボトルで、射出パリソンを延伸ブロー成形したボトルや、通常のブローボトル、紙や金属箔やプラスチックなどを積層した紙容器に融着した口部を持つものであってもかまわない。これらの容器で、打栓して口栓を嵌合可能にした容器である。座屈強度が低い容器の場合は、口元21近傍に打栓圧力を受ける為の鍔22が設けられている事が好ましい。
打栓口栓1は、図2に示すように、口栓本体3とキャップ4がヒンジ5により繋がって、開閉可能になっている。
そして、天板部9には注出口91となる閉鎖板92と、それを開口させる為のプルリング93、排出時の液ダレ防止用の周状突起94、容器と嵌合するボトルインナーリング95、コンタクトリング96、さらに上面に、キャップとの位置合わせ等になる凸設リング97が設けられている。
筒状側壁7には、キャップ4のフランジ421に設けた挿嵌片422を収納する挿嵌孔8、内側に容器の口部と嵌合する嵌合突起74が設けられている。
そして、挿嵌孔8の外壁には、挿嵌爪4221が係止する開口部81が設けられている。
なお、天板部9の内部やその液漏れ防止等に基づく構造は、異なっていてもかまわない。キャップ側にも、キャップインナーリング411があるが、口栓本体側の形状に合わせたものであれば、コンタクトリングがなくても、他の方式でもかまわない。
キャップ4を閉めると、挿嵌片422は挿嵌孔8に入り込まれるが、挿嵌爪4221は挿嵌壁82に設けられた開口部81の下端に嵌合し、抜けられないようになる。また、挿嵌爪4221の上側の嵌合片表面4222は、挿嵌壁82で隠れ、見えない状態にする。従って、開口部81上側の側面壁82高さは、挿嵌片表面4222の高さとブリッジ421の高さの合計にしておく。
フランジ421にブリッジ423で連結された挿嵌片422先端の側面に、挿嵌爪4221が設けられている。他方、挿嵌孔8の外側に膨らんだ挿嵌壁82があり、その中央下側には開口部81が設けられ、キャップを閉めた時、挿嵌爪4221がこの開口部721に嵌まり、挿嵌片422は挿嵌孔から抜け出せない。
口栓本体3の凸設リング97には嵌合突起971が設けられ、それに対応して、キャップ
側は、フランジ421の根元近傍のキャップ側壁42に嵌合凹部424が設けられ、挿嵌片422が挿嵌孔72に入り込んで、ブリッジ423が離れた後でも、キャップ4が口栓本体3に嵌合して固定できるように設計されている。
この嵌合突起971や嵌合凹部424は、全周囲に設けてもかまわないが、本図面では、挿嵌部近傍に設けた例を示した。
図13で示すように、挿嵌片表面4222には彫刻で「開封」、「済」「開」といったような文字や記号などを彫刻したり、口栓本体の色と違えて、色入れや印刷、箔押しなど、又はそれらを組み合わせて、一度開封された事が明確に示す事が出来る。
その為、この容器のバージン性が失われた事が表明され、キャップを開けなくても、開封した事を明確に分りやすく表示され、明確に分るようになる。
また、このように、挿嵌片が外れた後でも、図12に示すように、キャップ4は嵌合凹部424が嵌合突起971と嵌合する為、閉じて固定できるので、問題は出ない。
挿嵌片422は、図13で示すように、挿嵌爪4221は挿嵌片422の幅よりも小さな幅で設計され、挿嵌片表面4222には開封などの彫刻と色入れなどが施される。挿嵌爪4221の幅を狭くするのは、挿嵌孔8は挿嵌爪4221が挿入される時の厚みよりも、孔の縦幅801が確実に狭く、無理嵌合で挿入される為、挿嵌壁82が変形して通り易くする為である。このようにする事で、挿嵌壁82は中央の下端に開口している事もあり、中央がいくらかフリー状態になっているので、挿嵌爪4221の厚み分を変形させ、挿嵌できる。
もちろん、挿嵌片422の挿入側端面には角を取ったり丸めたりして、挿入しやすくしておく事が望ましい。挿嵌孔8の内面角も、丸めて、破損しにくいようにしておく事が好ましい。
また、ブリッジ423は、フランジ側で切断される事が好ましいので、フランジ側の太さを細くしたり、反対側の挿嵌片側に丸みを付けたりしておくなどの対策を採っておく事が望ましい。
また、挿嵌片422が開口部81よりも充分大きく、開口部81から抜け落ちないような大きさにしておく必要がある。
本発明の打栓口栓は、以上のようなものである。
口栓本体3の筒状側壁7の一部には凹部71を設け、帯部6が収納できるようにしてある。この帯部6は、筒状側壁の下端と第1ヒンジで連結し、帯部の他端にはキャップと第2ヒンジで連結している。そして、凹部71に設けられた係合爪711と帯部6の係合孔61とが係合して、通常の使用では帯部6は筒状側壁に収まっている。
口栓本体3は、注出口91を有する天板部9と天板部周縁から垂下している筒状側壁7とで構成されている。
そして、天板部9に図3、図4と同じく閉鎖板92、プルリング93、周状突起94、ボトルインナーリング95、コンタクトリング96、凸設リング97が設けられ、閉鎖板92と天板部9は注出口脆弱線98で繋がっている。
筒状側壁7には、図4、図5と同じように、帯部6や係合爪711の他、キャップ4のフランジ421に設けた挿嵌片422を収納する挿嵌孔8、内側に容器の口部と嵌合する嵌合突起83が設けられている。
そして、挿嵌孔8の外壁には、挿嵌爪4221が係止する開口部81が設けられている。
帯部6の下端には喰い切り用の下端孔62と左右の第1ヒンジ53とが設けられており、帯部6上端にはキャップと連結する第2ヒンジが設けられている。
第2ヒンジはダブルヒンジになっていて、中央のバネヒンジ51と、左右のヒンジ52から構成された図になっているが、このダブルヒンジも、図示したミラーヒンジだけではなく、バタフライヒンジなど他の3点ヒンジであっても、又、単に通常のひとつのヒンジから構成されるヒンジであってもかまわない。
なお、天板部9の内部やその液漏れ防止等に基づく構造は、異なっていてもかまわない。キャップ側にも、キャップインナーリング411があるが、口栓本体側の形状に合わせたものであれば、コンタクトリングがなくても、他の方式でもかまわない。
本発明の分離が容易な打栓口栓は、以上のようなものである。
さらに、断面の図18の(18a)(18b)(18c)で示すように、帯部6の側面はテーパーなどの抜け止めの突起を設け、それに合わせて凹部71の側面も帯部側面の形状に合わせる事で、より帯部6は凹部71に密着固定され、第2ヒンジの開閉によるぐらつきや振れが収まるようにする事で、使用中のヒンジの破損が無くなり、使いやすくなる。
挿嵌片422は挿嵌孔8との関係は、図7、図8で示したものと同様である。
図20で示すように、筒状側壁7と天板部9との境には、天板側脆弱部31が設けられている。図20では外側から肉を盗んだ脆弱部になっているが、コンタクトリング96を避ければ、内側から盗んだ天板側脆弱部31も可能である。この天板側脆弱部31は、筒状側壁7と天板部9との境全周の半分以上を脆弱部にする事が好ましい。脆弱部が境全周の半分以上であると、嵌合突起83がその突起分を周方向で抜けて、簡単に容器本体2口元21から打栓口栓1が抜けやすくなる。
挿嵌片表面4222には彫刻で「開封」、「済」「開」といったような文字や記号などを彫刻したり、口栓本体の色と違えて、色入れや印刷、箔押しなど、又はそれらを組み合わせて、一度開封された事が明確に示す事が出来る。
その為、この容器のバージン性が失われた事が表明され、キャップを開けなくても、開封した事を明確に分りやすく表示され、明確に分るようになる。
また、このように、挿嵌片が外れた後でも、キャップ4は嵌合凹部424が嵌合突起971と嵌合する為、閉じて固定できるので、問題は出ない。
プラスチックの容器などにおいて、使用材料を節約する為、胴部の肉厚を減らした事で、容器本体の座屈強度が小さい場合は、図1に示すように、口元21の根元に鍔22を設け、打栓圧力を受けられるようにしておく。
容器本体2の口元21の外側全周囲に嵌合する口元突起211が設けられ、打栓口栓側の嵌合突起83と嵌合し、口元内面壁はボトルインナーリング95とコンタクトリング96が嵌合している。このことで、容器本体2と打栓口栓1が嵌合し、液留めを確実にできるようにしている。
まず、図26、図27で示すように、帯部6の係合孔61と係合爪711の係合を外し、帯部6を凹部71から外す。さらに、図28、図29で示すように、帯部を外側に引き出す事で、凹部側脆弱部32を切断する。
次に、図30で、天板部9を引き上げることで、天板側脆弱部31を破断し始め、さらに天板部9を引き上げ、口栓本体の天板部9と筒状側壁7との境の内、凹部近傍を含む半分近くまで破断させていく。ここまで天板側脆弱部が破断すると、嵌合突起74が容器口元の突起211から抜けながら、図31のように、ボトルインナーリング95も容器口元21から抜けて、打栓口栓1を容器本体2から分離する事ができる。
このように凹部71の左右それぞれの2箇所が脆弱部で構成されている事で、容易に段階
的に分解が可能であり、また、口栓を容器の口元に打栓する時、圧縮する力になるので、破損しないで嵌合ができる。
また、本発明の打栓口栓は通常の射出成形が可能で量産性も高い。その上、打栓式の口栓なので、キャッピングマシンも回転動作が必要でないので、容器の内容物を充填する機械も安価に作成できるなど、メリットが大きい。
11・・・・・・・・ゲート1
12・・・・・・・・ゲート2
2・・・・・・・・・容器本体
21・・・・・・・・口元(容器)
211・・・・・・・口元突起
22・・・・・・・・鍔
3・・・・・・・・・口栓本体
31・・・・・・・・天板側脆弱部
32・・・・・・・・凹部側脆弱部
4・・・・・・・・・キャップ
41・・・・・・・・キャップ天板
411・・・・・・・キャップインナーリング
42・・・・・・・・キャップ側壁
421・・・・・・・フランジ
422・・・・・・・挿嵌片
4221・・・・・・挿嵌爪
4222・・・・・・挿嵌片表面
423・・・・・・・ブリッジ
424・・・・・・・嵌合凹部
5・・・・・・・・・第2ヒンジ
51・・・・・・・・バネヒンジ
52・・・・・・・・左右のヒンジ(第2ヒンジの左右ヒンジ)
53・・・・・・・・第1ヒンジ
6・・・・・・・・・帯部
61・・・・・・・・係合孔
62・・・・・・・・下端孔
7・・・・・・・・・筒状側壁
71・・・・・・・・凹部
711・・・・・・・係合爪
8・・・・・・・・・挿嵌孔
801・・・・・・・縦幅
81・・・・・・・・開口部
82・・・・・・・・挿嵌壁
83・・・・・・・・嵌合突起
84・・・・・・・・下端の隙間
85・・・・・・・・挿嵌孔奥行き
9・・・・・・・・・天板部
91・・・・・・・・注出口
92・・・・・・・・閉鎖板
93・・・・・・・・プルリング
94・・・・・・・・周状突起
95・・・・・・・・ボトルインナーリング
96・・・・・・・・コンタクトリング
97・・・・・・・・凸設リング
971・・・・・・・嵌合突起
98・・・・・・・・注出口脆弱部
Claims (8)
- 注出口を有する天板部と天板部周縁から垂下している筒状側壁とからなり容器口部に打栓する口栓本体と、注出口を覆い開閉可能に口栓本体とヒンジにより結合されたキャップとよりなる口栓において、
キャップ周縁と切断可能なブリッジによって繋げられた挿嵌片を設け、
口栓本体には挿嵌片を挿入する挿嵌孔を設け、
挿嵌孔に挿入された挿嵌片は挿嵌孔を構成する挿嵌壁に覆われた位置に留まり、
開栓によりブリッジが切断されると、挿嵌壁に連接して設けられた開口部隙間に挿嵌片が移動可能に設けたことを特徴とする打栓口栓。 - 筒状側壁の下端から第1ヒンジに連結し口栓本体の側面を覆って延びる帯部を設け、
帯部の他方の端部には、第2ヒンジを介してキャップを結合し、
帯部に覆われる筒状側壁の左右に凹部側脆弱部を設け、
帯部左右の側壁と天板との境とに天板側脆弱部を設け、
帯部に覆われる筒状側壁には、帯部と結合する係合爪を設けたことを特徴とする請求項1に記載の打栓口栓。 - 挿嵌片を設けたキャップ周縁のブリッジにフランジが連結している事を特徴とする請求項1又は2に記載の打栓口栓。
- 挿嵌片表面に開封を示す表示を設けた事を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の打栓口栓。
- 挿嵌片の幅に対し、挿嵌爪幅を小さくした事を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の打栓口栓。
- 帯部側面に抜け止めの突起を設け、帯部によって覆われる筒状側面の凹部を帯部の突起に沿った形状の係合壁にした事を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の打栓口栓。
- 天板側脆弱部は、帯部左右の側壁と天板との境界長さの半分以上を脆弱部とした事を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の打栓口栓。
- 帯部は、側壁との接合部近傍において、挿嵌爪の幅に相当する孔を設けた事を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の打栓口栓。
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