JP5942653B2 - 打栓口栓 - Google Patents
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Description
以上のような材質の選定によって、容器本体と口栓の材質を異なって製造される容器ではあるが、この容器の内容物を使い切り、容器を廃棄する場合、材料の違いから、各自治体の多くでは、分離して材料別に分別して廃棄するよう指導が行われている。
すなわち、ネジ式では、口栓の袴部分が開封時に切れて、容器の鍔下部分に残るように設計されている。また、打栓式では、口栓の容器鍔下の首部分に口栓本体が嵌合されて残り、開封の有無を判別できる。
その為、これを分離して材料別に分別できるようにする事は、カッター等の道具が必要であり、子供やお年寄りにとっては、使用材料別になるよう分離する事は容易ではなく、怪我をする恐れもあった。
しかし、このキャップは、キャップ本体と係合片止部が繋がっていた薄肉部の破断でしか、判断できない。もしこの係合片が薄肉でしか繋がっていないので、開封前は係合片止部が繋がっていた事を知らなかった場合は、開封しているか判断が着かない問題がある。
このキャップは、容器口部からキャップを外す時、上蓋を引き上げて、側壁の係合部を解除するので、ヒンジの部分を介して引っ張る行為にならざるを得ない。その為、ヒンジを中心に上蓋を回転して開閉する場合は耐久性もあるヒンジであっても、引っ張られ、弱化部を破壊する力が、ヒンジにも直接係ることになる。その為、使用されてすでに伸ばされかかったヒンジ部の方が、弱化部よりも弱かったりするケースが多くなり、ヒンジが先に破壊されてしまうケースが多々発生する問題がある。その場合、弱化部を破壊するには、持つ所が無くなっているので、カッターなどを使用するなど、面倒な作業になってしまう問題があった。
また、口栓と容器本体を分離するのに、分りやすく、失敗しにくく、手間を掛けないで解体できる口栓である事が、本明の課題である。
キャップ周縁と切断可能な接合部によって繋げられた嵌合片を設け、口栓本体には嵌合片を挿入する嵌合孔を設け、嵌合孔に挿入された嵌合片は嵌合孔を構成する嵌合壁に覆われた位置に留まり、開栓により接合部が切断されると、嵌合壁に連接して設けられた開口部隙間に嵌合片が移動でき、
及び、天板部と筒状側壁との境と、嵌合孔左右の筒状側壁とに脆弱部を設けた事を特徴とする打栓口栓である。
嵌合壁側脆弱部と側壁側脆弱部は、それぞれが、嵌合壁の左右に設けられた2つの切断可能な脆弱部で構成されている事を特徴とする打栓口栓である。
以上を脆弱部とした事を特徴とする打栓口栓である。この脆弱部により、爪を上方に引っ張る時に変形し易くする事を助ける機能を持たせている。
そして、その場合、開封などの文字や記号、色などで表示できるので、いたずらや悪意の開封が行われた場合、分りやすい効果がある。
また、容器の解体では、口栓の正面の嵌合壁を倒して、手前に引き抜き、口栓全体を容器からはずす方式の為、分りやすく、ナイフなどの道具も必要ではなく、ヒンジなどが切れてしまうなどの失敗がなく、分離が可能である。
実施形態例に使用される容器本体2は、図1に示すように、通常のボトルで、射出パリソンを延伸ブロー成形したボトルや、通常のブローボトル、紙や金属箔やプラスチックなどを積層した紙容器に融着した口部を持つものであってもかまわない。これらの容器で、打栓して口栓を嵌合可能にした容器である。座屈強度が低い容器の場合は、口部近傍に打栓圧力を受ける為の鍔21が設けられている事が好ましい。
打栓口栓1は、図2に示すように、口栓本体3とキャップ4がヒンジ5により繋がって、開閉可能になっている。
また、キャップは、注出口を覆う周状突起9と、キャップ周縁と切断可能な接合部10によって繋げられた嵌合片11を設けられている。
口栓本体3のヒンジ5反対側の筒状側壁には嵌合片11を挿入する嵌合孔12を設けられ、嵌合孔の外観側には嵌合壁13があり、その嵌合壁に連接する開口部14には、嵌合片11先端の嵌合爪112が入り込める隙間が設けられている。
これらの図では、口栓本体の天板7には、脆弱部15を周囲に設けた注出口閉鎖部16とプルリング17と筒状突起18で構成される注出口6が設けられ、内部にはインナーリング19が設けられているが、注出口6の内部やその液漏れ防止等に基づく構造は、異なっていてもかまわない。
キャップ側にも、周状突起9があるが、口栓本体側の形状に合わせたものであれば、コンタクトリング等、他の方式でもかまわない。
通常、内容物が充填された容器本体2の口元に、この図4の状態で本発明の口栓1が容器の口元に乗せられ、上から圧力を掛け、打栓される。ネジ方式のキャップでは、回転しながらそのネジピッチに合わせて押し込みながらキャッピングする必要が出てくる。
この嵌合片の表面111には、彫刻で「開封」、「済」「開」といった文字や記号を入れたり、その表面111部分だけ、キャップの色と違う色に印刷や色入れ等で着色したりして、開封した事を明確に分りやすく表示する事ができる。
この為、隙間141は嵌合片11に対し、大きめに設計してクリアランスを充分に取っておく事が好ましい。
まず、図12、図15で示すように、嵌合孔12を利用して、嵌合壁13を外側に引き出す事で、図23に図示した、左右ある嵌合孔側脆弱部32の表面側の嵌合壁側脆弱部32aを切断する。
次に、図13、図16で、嵌合壁13を掴んでさらに上側に曲げて、図23に図示した、内側の側壁側脆弱部32bを切断する。
さらに、図14、図17で、嵌合壁近傍の天板側脆弱部31を切断し、壁や側壁で構成される嵌合孔12部分全体が、口栓本体3から外れる。
ここまで破壊・切断すると、後は天板側脆弱部31の一部だけで、しかも、半分以上が天板側脆弱部31なので、ほとんど引っ張り力を使わないで、天板側脆弱部31の残り部分が開いたり、全体が歪んで、容器本体2の口元から、口栓1が抜けて分離する事ができる。
実際に使用する場合は、各種樹脂を用いて成形した後、容器本体に嵌合し、充填予定の内容物を使用して、環境ストレスクラッキング試験を実施し、判断する。
2・・・・・・・・・容器本体
21・・・・・・・・鍔
22・・・・・・・・容器口部
3・・・・・・・・・口栓本体
31・・・・・・・・天板側脆弱部
311・・・・・・・天板側脆弱部範囲
32・・・・・・・・嵌合孔側脆弱部
32a・・・・・・・嵌合壁側脆弱部
32b・・・・・・・側壁側脆弱部
4・・・・・・・・・キャップ
5・・・・・・・・・ヒンジ
6・・・・・・・・・注出口
7・・・・・・・・・天板部
8・・・・・・・・・筒状側壁
9・・・・・・・・・周状突起
10・・・・・・・・接合部
11・・・・・・・・嵌合片
111・・・・・・・表面(嵌合片)
112・・・・・・・嵌合爪
12・・・・・・・・嵌合孔
13・・・・・・・・嵌合壁
14・・・・・・・・開口部
141・・・・・・・開口部隙間
15・・・・・・・・脆弱部
16・・・・・・・・注出口閉鎖部
17・・・・・・・・プルリング
18・・・・・・・・筒状突起
19・・・・・・・・インナーリング
Claims (4)
- 注出口を有する天板部と天板部周縁から垂下している筒状側壁とからなり容器口部に打栓する口栓本体と、及び注出口を覆い開閉可能に口栓本体とヒンジにより結合されたキャップとよりなる口栓において、
キャップ周縁と切断可能な接合部によって繋げられた嵌合片を設け、口栓本体には嵌合片を挿入する嵌合孔を設け、嵌合孔に挿入された嵌合片は嵌合孔を構成する嵌合壁に覆われた位置に留まり、開栓により接合部が切断されると、嵌合壁に連接して設けられた開口部隙間に嵌合片が移動でき、
及び、天板部と筒状側壁との境と、嵌合孔左右の筒状側壁とに脆弱部を設けた事を特徴とする打栓口栓。 - 嵌合孔左右の筒状側壁に設けた脆弱部は嵌合壁側脆弱部と側壁側脆弱部で構成され、
嵌合壁側脆弱部と側壁側脆弱部は、それぞれが、嵌合壁の左右に設けられた2つの切断可能な脆弱部で構成されている事を特徴とする請求項1に記載の打栓口栓。 - 嵌合爪部に開封を示す表示を設けた事を特徴とする請求項1又は2に記載の打栓口栓。
- 天板部と筒状側壁との境の脆弱部は、その境の長さの半分以上を脆弱部とした事を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の打栓口栓。
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