JP4083380B2 - 液注出容器の中栓 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液注出容器の中栓、とくに分別廃棄を容易にするとともに不正行為の有無を確認できるようにした中栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器口部上端部に、注出筒天面にバージンシールを貼着した中栓を被嵌した化粧料、食料用等の液注出容器、例えば、図5に示すような容器は、従来より知られている。
図5において、Aaは容器、Baは中栓である。
容器の口部aの上端部は、縮径部bとなっており、上端外周には、嵌合突条cが突設されている。
【0003】
中栓Baは、内筒dと外筒eおよび上壁fとを具えており、外筒eには、口部aの嵌合突条cに係合する嵌合突条gが設けられている。
上壁fの中央部には、注出孔を穿孔した注出筒hが立設されており、注出筒hの天面には、バージンシールiが貼着されている。
上記液注出容器は、内容物充填後に、容器口部に中栓を打栓し、注出筒天面にバージンシールを貼着することによって容器内部を密封し、外気が容器内部に侵入することを防いで、雑菌の侵入、内容物の酸化などにより内容物が変質しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、過剰包装の回避、資源の節約が求められ、キャップを被せただけで、その上から密封包装しないで店頭に陳列し、販売されるようになっている。
そうした場合、商品を手に取りキャップを開いて、故意または過失によりバージンシールを剥がしたり、時には、中栓をこじ開け異物を混入するという犯罪的行為すら行われる可能性がある。
【0005】
そうした不正行為の有無を点検するために、キャップを開いてシールや中栓の嵌合部を観察することが行われるが、中栓がこじ開けられ不正行為が行われた後に再び中栓が被嵌されると、中栓がこじ開けられたか否かを簡単に視認できないという問題点があった。
【0006】
また、近年、使用後の容器の廃棄にあたっては、資源の再利用のため、異種の樹脂が混入しないよう容器と中栓を分別して廃棄することが求められている。
しかし、上記従来の液注出容器では、中栓の嵌着を強くしており、簡単に取り外すことができなくなっている。
各家庭では、ドライバーやナイフ、その他金属製のへら状物を用い、中栓外筒と容器口部との間に入れ、中栓をこじ開け取り外すようにしているが、それも簡単ではなく、大部分の家庭では、分別しないでそのまま廃棄しているという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決することを課題として、中栓を二つのパーツによって一体成形し、外筒をこじ開けた時に外周のパーツが分離されるようにすることによって、液注出容器の廃棄にあたっては、中栓を容易に取り外すことができ、かつ、店頭陳列時に、故意または過失による不正行為が行われたか否かを簡単に視認判別できるようにした液注出容器の中栓を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、液注出容器の中栓として、容器口部に、注出筒を具えた中栓を嵌着した液注出容器において、中栓は、相互の接着性が強くない樹脂によって一体成形された外周パーツと、上端に注出筒を設けた内周パーツとからなり、外周パーツと内周パーツは、嵌着時に接合点が口部上方に位置するように結合されており、外周パーツの下端をこじ開けることによって、内周パーツを残したまま外周パーツと内周パーツを分離するようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【0009】
具体的実施例として、容器口部に、注出筒を具えた中栓を嵌着した液注出容器において、中栓は、相互の接着性が強くない樹脂によって一体成形された内周パーツと外周パーツからなり、内周パーツは、上端部に注出筒と周縁にフランジを突設した突出縁を連設し、口部内周面に嵌合される内筒を具えており、外周パーツは、外筒とその上端から内方に突出する上壁とを具え、上壁の内周面に、前記フランジに係合する係合溝が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器、Bは中栓、Cはキャップである。
容器Aは、口部1と胴部2と底部からなり、硬質の合成樹脂またはガラスによって成形され、化粧料、食料液などが収容されている。
中栓B、キャップCは、容器Aと異なる合成樹脂によって成形されている。
【0011】
図2に示すように、口部1は、上部の嵌合筒部3と、該嵌合筒部3より外方に拡径されたねじ筒部4とからなり、嵌合筒部3内周下端には、係合段部5が形成されている。
ねじ筒部4の外周上端には、段部6が形成され、その下方外周には、ねじ7が螺設されている。
ねじ7の下方には、ネックリング8が突設され、胴部2の肩壁に続いている。
【0012】
図3に示すように、中栓Bは、内周パーツ10と外周パーツ11とからなり、内周パーツ10は、口部1の嵌合筒部3内周に嵌合する内筒12と、内筒12の上端に連接された注出筒13とを具えている。
内筒12の上端外周には、外方に突出する突出縁14が連接され、該突出縁14の外周面には、フランジ15が突設されている。
内筒12の下端外周には、口部1の係合段部5の下側に係合する膨出突条16が設けられている。
【0013】
注出筒13は、中央に注出孔17を穿孔した頂壁18と円錐筒19とからなっており、頂壁18の上面には、図1,2に示すように、バージンシール20が貼着されている。
【0014】
外周パーツ11は、嵌合筒部3の外周に係合する外筒21と、外筒21の上端から内方に突出する上壁22とを具え、上壁22の内周面23には、前記フランジ15が嵌着される係合溝24が穿設されている。
【0015】
中栓Bの成形にあたっては、外周パーツ11がインモールド成形によって内周パーツ10と一体成形されており、樹脂材料として相互間の接着性が強くない樹脂が用いられている。
実施形態では、内周パーツ10にPE、外周パーツ11にPPを採用しているが、その組合せは、適宜に選択することができる。
【0016】
また、内筒12の長さを、外筒21に比較して大きくとっており、内筒12の外周と、口部1の嵌合筒部3内周との間の密封性を高めるようにしている。
【0017】
キャップCは、図1に示すように、頂壁25と側周壁26とからなり、透明または不透明な合成樹脂によって成形されている。
キャップCの頂壁25の下面には、注出筒13の頂壁18上面を密封するパッキンが保持されており、側周壁26の内周には、口部1のねじ7に螺合するねじが螺設されている。
【0018】
次に、本液注出容器の作用効果について説明する。
まずはじめに、中栓の2パーツの分離作用について説明する。
外筒21の下端と容器口部1の段部6との間に、ドライバー、刃先などへら状物を差し込み、中栓Bをこじ開けようとすると、外筒21を上昇させる力は、内筒12の突出縁14に対する曲げモーメントとして作用する。
【0019】
外周パーツ11と内周パーツ10が一体成形されていても相互の接着性は強くなく、外力に対して突出縁14と上壁22とは、主として、フランジ15と係合溝24の嵌合によって接続されているのである。
曲げモーメントが大きくなると、上壁22とフランジ15との嵌合が外れ、図4に示すように、外周パーツ11が内周パーツ10から離脱することになる。
【0020】
外周パーツ11を離脱させた後にフランジ15の下にへら状物を差し込み、フランジ15をこじ開けると、その力は内筒12を上昇させる力として作用し、中栓Bを容易に取り外すことができるのである。
【0021】
次に、店頭陳列時の不正行為の視認判別について説明する。
本注出容器は、内容物が充填された後に、中栓Bが打栓され、バージンシール20が貼着される。
キャップCが被蓋された液注出容器は、キャップCを密封する包装をしないで出荷され、店頭に陳列される。
陳列時に、容器を手に取りキャップCを開いて、故意または過失によりバージンシール20を剥がしたり、また、中栓Bをこじ開けて取り外したりする不正行為が行われる可能性がある。
【0022】
しかし、道具を用いて中栓Bの外筒21下端をこじ開けると、前述のように、こじ開けのための力は、突出縁14と上壁22との間の曲げモーメントとして作用し、曲げモーメントが大きくなると、フランジ15と上壁22の係合溝24との係合が解かれ、外周パーツ11が、切り離されることになる。
【0023】
しかし、いったん取り外された外周パーツ11を、内周パーツ10に取り付けることは不可能であり、不正行為が行われた場合には、外側パーツ11が外されたままになるので、不正行為の有無は、簡単に視認判別することができる。
とくに、キャップBが透明である場合に、キャップBの外側から視認できるので、確認が迅速にできる。
【0024】
使用後の容器の廃棄にあたっては、前述のように、外筒21下端にへら状体を差し込みこじ開けると、外周パーツ11がはずれ、次いで、フランジ15をこじ開けると、内筒12を取り外すことが容易にでき、容器と中栓Bを分別廃棄することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
中栓が、外周パーツと内周パーツとを相互の接着性の強くない樹脂によって一体成形したから、外筒をこじ開けることによって、外周パーツを離脱させることができ、中栓の取り外しを容易にするとともに、外周パーツが内周パーツから分離されるから、店頭陳列時の不正行為を視認判別することが簡単にできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明液注出容器の斜視図である。
【図2】容器と中栓を説明する一部断面立面図である。
【図3】中栓の説明図で、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図4】外周パーツの取り外し時の説明図である。
【図5】 従来例の容器を説明する一部断面立面図である。
【符号の説明】
A、Aa 容器
B、Ba 中栓
C キャップ
1、a 口部
2 胴部
3 嵌合筒部
4 ねじ筒部
5 係合段部
6 段部
10 内周パーツ
11 外周パーツ
12、d 内筒
13、h 注出筒
14 突出縁
15 フランジ
16 膨出突条
20、i バージンシール
21、e 外筒
22 上壁
24 係合溝

Claims (2)

  1. 容器口部に、注出筒を具えた中栓を嵌着した液注出容器において、
    中栓は、相互の接着性が強くない樹脂によって一体成形された外周パーツと、上端に注出筒を設けた内周パーツとからなり、
    外周パーツと内周パーツは、嵌着時に接合点が口部上方に位置するように結合されており、外周パーツの下端をこじ開けることによって、内周パーツを残したまま外周パーツと内周パーツを分離するようにしたことを特徴とする液注出容器の中栓。
  2. 容器口部に、注出筒を具えた中栓を嵌着した液注出容器において、
    中栓は、相互の接着性が強くない樹脂によって一体成形された内周パーツと外周パーツからなり、
    内周パーツは、上端部に注出筒と周縁にフランジを突設した突出縁を連設し、口部内周面に嵌合される内筒を具えており、
    外周パーツは、外筒とその上端から内方に突出する上壁とを具え、
    上壁の内周面に、前記フランジに係合する係合溝が設けられていることを特徴とする液注出容器の中栓。
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