JP7278871B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

ヒンジキャップ Download PDF

Info

Publication number
JP7278871B2
JP7278871B2 JP2019102685A JP2019102685A JP7278871B2 JP 7278871 B2 JP7278871 B2 JP 7278871B2 JP 2019102685 A JP2019102685 A JP 2019102685A JP 2019102685 A JP2019102685 A JP 2019102685A JP 7278871 B2 JP7278871 B2 JP 7278871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
lid
hinge
wall
top wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019102685A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020196466A (ja
Inventor
茂 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2019102685A priority Critical patent/JP7278871B2/ja
Publication of JP2020196466A publication Critical patent/JP2020196466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7278871B2 publication Critical patent/JP7278871B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、容器の口部に装着されるヒンジキャップに関し、とくに栓体を備えるヒンジキャップに関するものである。
従来、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる蓋体とを備えるヒンジキャップにおいて、容器の密閉性を確保するために、キャップ本体の開口予定部にプルリングなどを形成した除去部を有する隔壁を設けていた。
しかし、除去部を開口するために、蓋体を開けた後、プルリングなどを引っ張って除去部を除去するという作業が必要となり、面倒であるとともに力の弱い利用者にとっては開口に苦労するという問題があった。
このため、除去部を有する隔壁を必要とせず、キャップ本体の注出筒を密封する栓体を蓋体に保持させ、開蓋と同時に栓体が蓋体とともに注出筒から外され、開口するようにしたヒンジキャップは従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-154748号公報
しかしながら、特許文献1記載のヒンジキャップでは、高温の内容液を充填した容器に装着されるヒンジキャップの注出口が広口の場合、充填後に容器内から受ける内圧の表面積が大きいため、圧力によって栓体が浮き上がり、蓋体が開蓋するおそれがあるという問題があった。
このため、従来は、栓体とキャップ本体との嵌合力を上げることで対処していたが、嵌合力を上げると、蓋体の開蓋に要する力が大きくなるという新たな問題が生じる。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、高温充填された内容液に対応できるだけでなく、打栓時および容器の落下時の衝撃により、キャップ本体と栓体との密着が外れてしまうことがなく、閉蓋時に安定して容器内を密封するとともに、開蓋時に簡単に注出口を開口することができるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられた蓋体と、蓋体内に保持される栓体とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、口部の開口を封鎖する基壁と、基壁を貫通する注出口の周囲から立設された注出筒と、注出筒外方の基壁に形成された係合面とを備え、栓体は、天壁と、天壁から垂設され、注出筒の内周を密封する密着筒と、天壁の外縁部から垂設され、係合面と係合する係合筒と、天壁の密着筒と係合筒との間に形成され、蓋体と当接して上下方向に変形復元可能なベンド部とを備え、ベンド部は、天壁に形成された切欠口の外周側から内周側上方に向けて形成されたことを特徴とする構成を採用する。
ベンド部の具体的実施形態として、ベンド部は、天壁の周方向に間隔をおいて複数形成されたことを特徴とする構成、さらに、ベンド部は、上面に蓋体と当接可能な突部を備えることを特徴とする構成を採用する。
係合筒の具体的実施形態として、係合筒は、ヒンジと反対側の内周に内周切り込み部が形成されたことを特徴とする構成を採用する。
また、蓋体の具体的実施形態として、蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設された側周壁と、頂壁の下面から垂設され、内方に栓体を保持する抜け止め筒とを備え、頂壁は、抜け止め筒の内側に周設された変形可能な薄肉部を備えることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、高温による容器内の内圧上昇、および、打栓時または、落下時に受ける衝撃により、蓋体に押圧力が加えられても、栓体のベンド部の変形により、栓体がキャップ本体に対して動いてしまうことを防止し、栓体とキャップ本体の注出筒との密着に影響を及ぼさないので、密着が外れたり、栓体と注出筒が互いに傷付けあったりすることを防止することができる。
さらに、本発明のヒンジキャップは、栓体の密着筒と係合筒とで注出筒を挟み込むことにより、注出筒と密着筒とのシール性を使用開始まで維持することができるとともに、蓋体とキャップ本体との嵌合がそれほど大きくなくても、容器内の密封性を保つことができ、とくに、内容液が高温で充填される容器の耐熱用ヒンジキャップとすることができる。
本実施例のヒンジキャップの閉蓋状態の説明図で、(a)は(b)のX-X線切断矢視図、(b)は側面断面図である。 図1(b)の要部拡大図で、(a)は静止時の断面拡大図、(b)は衝撃時の断面拡大図である。 本実施例のヒンジキャップの開蓋状態の説明図で、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。 ヒンジキャップの説明図で、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。 栓体の説明図で、(a)は上面図、(b)は側面断面図、(c)は下面図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、具体化した実施例を示した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1(b)でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1において、Aは容器Eに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられる蓋体、Dは蓋体B内に装着される栓体である。
容器Eは、口部1を有する容器であり、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
なお、栓体Dの素材としては、ポリプロピレンまたは硬質ポリエチレンなど耐熱に適した合成樹脂を使用することが好ましい。
キャップ本体Aは、図1、図3および図4に示すように、容器Eの口部1に装着される装着部3と、装着部3の内周上端から内方に延設され口部1の開口を封鎖する基壁4と、基壁4を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒5とを備えている。
装着部3は、周縁に係止突条6が設けられて蓋体Bと係合する環状の蓋係合部7と、蓋係合部7の内周縁から下面に垂設される内筒8と、蓋係合部7の外周縁から垂設される外周壁部9とから構成されている。
外周壁部9には、内周下部に容器Eの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部10が設けられている。
本実施例では、基壁4は、装着部3の内周上端から延びる下壁部4aと、下壁部4aの内側端から内方に向かって上方に向かい傾斜して延びる傾斜部4bと、傾斜部4bの内側端から注出筒5の外周下端に連設する上壁部4cとによって段差が形成されており、傾斜部4bの外縁には垂直に係合面4dが形成され、下壁部4aの上面の内側縁には、内側面が係合面4dに連続する係合凹所13が周設されている。
また、係合面4dの側周面には、上部に係止突部14が周設され、ヒンジC側に上部から係合凹所13の上面まで連なる位置決め突部15が突設されている。
注出筒5は、図3および図4に示すように、内周下端部から連設されるリング状の上壁16と、上壁16の内縁に立設されるとともに注出筒5の高さより低く形成され、内方が注出口となる内方注出筒17とからなっている。
上壁16には、ヒンジCと反対側の中央部から両側に向かい所定の範囲まで穿設された液戻し孔18と、ヒンジC側に穿設された空気置換孔19が配設されている。
蓋体Bは、図1、図3および図4に示すように、ヒンジCを介してキャップ本体Aの外周壁部9の外周上端に、回動自在に取着されており、頂壁20と、頂壁20の周縁部から垂設され、外周の下端部にヒンジCを連設する側周壁21と、頂壁20の下面から垂設され、内方に栓体Dを所定の範囲で揺動可能に保持するための抜け止め筒22とを備えている。
頂壁20の下面には、抜け止め筒22の内側に変形可能な薄肉部23が周設されている。
側周壁21の下端部には、内周にキャップ本体Aの蓋係合部7と係合して閉蓋状態を維持させる係合凹部24が周設され、外周下部のヒンジCと反対側に円弧状の把手部25が設けられている。
抜け止め筒22は、栓体Dを所定の範囲で揺動可能に保持するための高さで形成され、内周下部に、抜け止め突部26が周方向に突設されている。
栓体Dは、図1、図2、図3および図5に示すように、閉蓋時にキャップ本体Aの注出筒5を覆う天壁30と、天壁30の内側下面から垂設され、閉蓋時に先端部外周が注出筒5の内周上部に挿入され密封状態とする密着筒31と、天壁30の外縁部から垂設される係合筒32とを備えている。
なお、本実施例の密着筒31は、閉蓋時に先端部が注出筒5の内周と内方注出筒17の外周とに挟まれることで、密封性を向上させている。
本実施例では、天壁30は、係合筒32と密着筒31との間に形成された外側天壁30aと、密着筒31の内周の所定の位置に連設されるリング状の内側天壁30bと、内側天壁30bの内縁上面から上方に膨出したドーム状の中央天壁30cとから構成されている。
さらに、密着筒31の内側には、内側天壁30bの内縁下面から垂設され、閉蓋時に先端部外周が内方注出筒17の内周上部に挿入され密封状態とする内側密着筒35が設けられている。
外側天壁30aには、所定の周方向の範囲で内周側から外周側に向けて穿設されたコの字状の切欠口36が90°間隔で4個所穿設され、図2(a)に示すように、それぞれの切欠口36には、切欠口36内で係合筒32内周上端から内側上方に延びるとともに、上面が外側天壁30aの上面より上方に突出するように形成された上下方向に変形可能なベンド部37が設けられ、ベンド部37の上面には、半球状の突部38が突設されている。
本実施例では、ベンド部37は、外側天壁30aに4個所設けられているが、ベンド部37は、周方向に間隔をおいて複数個所設けられていれば、いくつでも構わない。
また、本実施例では、ベンド部37の上面に突設された突部38は、閉蓋時に蓋体Bの頂壁20の下面に当接しているが、当接または近接していればよい。
係合筒32は、下端部が、閉蓋状態でキャップ本体Aの基壁4の係合凹所13に挿入され、下面が係合凹所13の底面に当接または近接するとともに、内周下端部が基壁4の係合面4dの係止突部14に係合する高さに形成されている。
係合筒32の外周上端には、栓体Dを蓋体Bに装着した際に、外縁部が蓋体Bの抜け止め筒22の抜け止め突部26より上方に位置し、外縁端下面が抜け止め突部26の先端上面と係合して抜け落ちることを防止する係止部39が突設され、抜け止め筒22と頂壁20との間で揺動可能な径で形成されている。
係合筒32の下端部には、ヒンジC側に閉蓋状態で基壁4の位置決め突部15に嵌合する位置決め凹部40が下端から凹設され、ヒンジCと反対側の所定の範囲の内周には、閉蓋状態で基壁4の係合面4dの係止突部14に係合しないように切り欠かれた内周切り込み部41が形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、最初に閉蓋する工程の前に、蓋体B内に栓体Dを組み付ける必要があり、図4に示す蓋体Bを開いた状態で、図示しないマーク等によって栓体Dと蓋体Bとの周方向の位置を合わせ、抜け止め筒22の内周に栓体Dを押し込むと、栓体Dの外縁部の係止部39が、抜け止め筒22内周の抜け止め突部26を乗り越えて、栓体Dが抜け止め筒22内に保持される。
次に、蓋体BをヒンジCを介して回動させ、キャップ本体Aに被せることにより、閉蓋する。
その際、図1に示すように、蓋体Bに装着した栓体Dの密着筒31の先端部は、キャップ本体Aの注出筒5の内周と内方注出筒17の外周とに挟まれた状態で密着して密封され、さらに、内側密着筒35の外周下部は、内方注出筒17の内周に密着して密封される。
また、閉蓋途中に、栓体Dは、ヒンジC側の係合筒32に凹設された位置決め凹部40がキャップ本体Aの位置決め突部15と係合し、栓体Dが蓋体B内で回転しないように閉蓋していく。
さらに、栓体Dは、係合筒32の先端部がヒンジC側からキャップ本体Aの基壁4の傾斜部4b上面に当接しながら下降していき、その傾斜面に案内されながら、係合筒32の先端部が基壁4の係合凹所13内に挿入されるとともに、係合筒32の内周下端部が係合面4dに当接して係合していく。
なお、本実施例では、係合筒32は、ヒンジCと反対側の所定範囲の内周に、閉蓋状態で基壁4の係合面4dの係止突部14に係合しないように切り欠かれた内周切り込み部41が設けられているため、係合筒32の内周下端部は、ヒンジCと反対側の所定範囲を除き、キャップ本体Aの係合面4dの係止突部14と密着して係止される。
本実施例のヒンジキャップは、容器Eにヒンジキャップを装着する前、または、容器Eにヒンジキャップを装着した後の未開封状態では、キャップ本体Aの蓋係合部7と蓋体Bの係合凹部24の係合の他に、キャップ本体Aの係合面4dの係止突部14と栓体Dの係合筒32の内周面の係合によって、さらに、蓋体Bに装着した栓体Dの密着筒31の先端部がキャップ本体Aの注出筒5の内周と内方注出筒17の外周とに挟まれた状態で密着される他に、内側密着筒35の外周下部が内方注出筒17の内周に密着することによって、閉蓋および密封状態をより強固に維持することができる。
また、閉蓋時に、栓体Dのそれぞれのベンド部37に形成された突部38が蓋体Bの頂壁20の下面に当接するので、係合筒32下面が係合凹所13底面と当接または近接していることと合わせて、ヒンジキャップ内で栓体Dが揺れることを防止している。
次に、図1に示すように、閉蓋したヒンジキャップを内容液が充填された容器Eの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外周壁部9との間に形成された環状溝に容器Eの口部1を当てがい、蓋体Bの上から押圧力が加えられ、外周壁部9の係合突部10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Eの口部1が内筒8の外周と外周壁部9の内周、および蓋係合部7の下面とによって挟持されることで装着される。
本実施例のヒンジキャップは、高温の内容液が充填された容器Eに打栓して装着された後、高温による容器E内の内圧上昇により、注出筒5内から栓体Dを上方向に押し上げようとするが、栓体Dのそれぞれのベンド部37の突部38が蓋体Bの頂壁20の下面に点接触状態で当接しており、押し上げる力がベンド部37を変形させ、変形に対する復元力により栓体Dを下方に押し戻されるので、栓体Dと注出筒5との密封および閉蓋状態を維持することができる。
なお、本実施例では、ベンド部37の上面に、蓋体Bと当接する突部38を突設し、蓋体Bの頂壁20の下面と点接触させているが、ベンド部37の上端面を直接、蓋体Bと当接または近接させることも可能である。
また、閉蓋した状態で、打栓時、または落下時に受ける衝撃により、蓋体Bに上側から押圧力が加えられると、図2(b)に示すように、蓋体Bがキャップ本体Aに対して押し込まれるが、その際、栓体Dのそれぞれのベンド部37が押し込まれることにより、ベンド部37が変形して衝撃を吸収し、栓体Dがキャップ本体Aに対して押し込まれることを防ぎ、栓体Dとキャップ本体Aとの係合による密着に影響を及ぼすことがない。
打栓時、または落下時の衝撃がなくなった時点で、ベンド部37の復元力により、栓体Dは元の形状に戻る。
このように、本実施例のヒンジキャップは、打栓時、落下時に受ける衝撃または高温による容器E内の内圧上昇による押し上げ力が栓体Dのそれぞれのベンド部37で抑えられ、栓体Dとキャップ本体Aとの密着状態に影響を及ぼさないので、密着が外れたり、互いに傷付けあったりすることを防止することができる。
本実施例のヒンジキャップは、頂壁20の下面には、抜け止め筒22の内側に変形可能な薄肉部23が周設され、頂壁20の変形を緩和できるので、蓋体B内の空気が熱膨張しても圧力変化を吸収することができる。
さらに、前述のように、栓体Dのベンド部37による効果と相まって、蓋体Bが開いてしまうことがない。
容器E内の内容液を注出使用するために、ヒンジキャップを開蓋する際には、蓋体Bの把手部25を持ち上げ、ヒンジCを支点に蓋体Bを回動させてキャップ本体Aから開蓋する。
その際、蓋体Bと連動して栓体DもヒンジCを支点に回動するが、栓体Dの係合筒32のヒンジCと反対側に内周切り込み部41が設けられることにより、この内周切り込み部41がキャップ本体Aの基壁4の係合面4dに形成された係止突部14と嵌合していないために、蓋体Bを開蓋する際の抵抗を減らすことができ、スムースに開蓋することができる。
本実施例のヒンジキャップは、栓体Dのベンド部37により、閉蓋時の栓体Dとキャップ本体Aとの密封性および閉蓋状態が維持されているために、キャップ本体Aの蓋係合部7と蓋体Bの係合凹部24の係合、および、キャップ本体Aの係合面4dと栓体Dの係合筒32の内周面の係合の力を、それほど大きくしなくても密封性および閉蓋状態の維持することができる。
開蓋した後は、容器EをヒンジCと反対側に傾けただけで、容易に注出筒5から容器E内の内容液を注出することができる。
本実施例では、キャップ本体Aの注出筒5には、内周下端部から連設された上壁16と、上壁16の内縁に立設された内方注出筒17と、上壁16のヒンジCと反対側に穿設された液戻し孔18と、上壁16のヒンジC側に穿設された空気置換孔19とが設けられているので、容器E内の内容液は、容器Eの傾きが小さいときには、内容液が液戻し孔18から注出筒5に案内されるので、少量ずつ注出することができる。
さらに、容器Eの傾きを大きくすると、液戻し孔18に加え、内方注出筒17の開口にも液が案内され、開口の大きい内方注出筒17により内容液を多量に注出筒5に案内することができる。
このとき、上壁16のヒンジC側に空気置換孔19を開口しているので、内容液が内方注出筒17を塞いでも、空気置換ができ、安定して注出することができる。
次に、内容液の注出を終了するために容器Eを図3に示す正立状態に戻すと、注出筒5の内周に残留した内容液は、注出筒5と内方注出筒17に囲まれた上壁16に流入し、その大部分は、液戻し孔18を通し、また一部は、空気置換孔19を通して容器E内に戻される。
その後、蓋体Bを再び閉蓋すると、蓋体Bに保持された栓体Dの密着筒31および内側密着筒35がキャップ本体Aの注出筒5および内方注出筒17に密着し、キャップ本体A内を密封することができ、ヒンジキャップの開封後も、繰り返し蓋体Bを開閉して使用することができる。
また、閉蓋時に容器Eを倒してしまった後、栓体Dの中央天壁30cの下面に付着した内容液は、容器Eを正立状態に戻すと、栓体Dの中央天壁30c内面を伝い、速やかに内側密着筒35を伝って容器E内に戻されるので、中央天壁30c内面に残ることがない。
本発明のヒンジキャップは、高温による容器内の内圧上昇、および、打栓時または、落下時に受ける衝撃により、蓋体に押圧力が加えられても、栓体のベンド部の変形により、栓体がキャップ本体に対して動いてしまうことを防止し、栓体とキャップ本体の注出筒との密着に影響を及ぼさないので、密着が外れたり、栓体と注出筒が互いに傷付けあったりすることを防止することができるとともに、蓋体とキャップ本体との嵌合がそれほど大きくなくても、容器内の密封性を保つことができるヒンジキャップ、とくに、内容液が高温で充填される容器の耐熱用ヒンジキャップとして好適である。
A キャップ本体
B 蓋体
C ヒンジ
D 栓体
E 容器
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 基壁
4a 下壁部
4b 傾斜部
4c 上壁部
4d 係合面
5 注出筒
6 係止突条
7 蓋係合部
8 内筒
9 外周壁部
10 係合突部
13 係合凹所
14 係止突部
15 位置決め突部
16 上壁
17 内方注出筒
18 液戻し孔
19 空気置換孔
20 頂壁
21 側周壁
22 抜け止め筒
23 薄肉部
24 係合凹部
25 把手部
26 抜け止め突部
30 天壁
30a 外側天壁
30b 内側天壁
30c 中央天壁
31 密着筒
32 係合筒
35 内側密着筒
36 切欠口
37 ベンド部
38 突部
39 係止部
40 位置決め凹部
41 内周切り込み部

Claims (5)

  1. 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられた蓋体と、蓋体内に保持される栓体とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、口部の開口を封鎖する基壁と、基壁を貫通する注出口の周囲から立設された注出筒と、注出筒外方の基壁に形成された係合面とを備え、
    栓体は、天壁と、天壁から垂設され、注出筒の内周を密封する密着筒と、天壁の外縁部から垂設され、係合面と係合する係合筒と、天壁の密着筒と係合筒との間に形成され、蓋体と当接して上下方向に変形復元可能なベンド部とを備え、
    ベンド部は、天壁に形成された切欠口の外周側から内周側上方に向けて形成されたことを特徴とするヒンジキャップ。
  2. ベンド部は、天壁の周方向に間隔をおいて複数形成されたことを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. ベンド部は、上面に蓋体と当接可能な突部を備えることを特徴する請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 係合筒は、ヒンジと反対側の内周に内周切り込み部が形成されたことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. 蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設された側周壁と、頂壁の下面から垂設され、内方に栓体を保持する抜け止め筒とを備え、
    頂壁は、抜け止め筒の内側に周設された変形可能な薄肉部を備えることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
JP2019102685A 2019-05-31 2019-05-31 ヒンジキャップ Active JP7278871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019102685A JP7278871B2 (ja) 2019-05-31 2019-05-31 ヒンジキャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019102685A JP7278871B2 (ja) 2019-05-31 2019-05-31 ヒンジキャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020196466A JP2020196466A (ja) 2020-12-10
JP7278871B2 true JP7278871B2 (ja) 2023-05-22

Family

ID=73648346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019102685A Active JP7278871B2 (ja) 2019-05-31 2019-05-31 ヒンジキャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7278871B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014040259A (ja) 2012-08-22 2014-03-06 Mikasa Sangyo Co Ltd 冷却水吸込防止キャップ
JP2017154748A (ja) 2016-02-29 2017-09-07 株式会社吉野工業所 ヒンジキャップ
JP2018104073A (ja) 2016-12-28 2018-07-05 株式会社吉野工業所 封印付きヒンジキャップ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4839804B2 (ja) * 2005-11-29 2011-12-21 凸版印刷株式会社 ボトル容器
JP5544189B2 (ja) * 2010-02-24 2014-07-09 株式会社吉野工業所 注出キャップ
JP6602233B2 (ja) * 2016-02-29 2019-11-06 株式会社吉野工業所 ヒンジキャップ
JP6859777B2 (ja) * 2017-03-17 2021-04-14 東洋製罐株式会社 スリットバルブ付きキャップ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014040259A (ja) 2012-08-22 2014-03-06 Mikasa Sangyo Co Ltd 冷却水吸込防止キャップ
JP2017154748A (ja) 2016-02-29 2017-09-07 株式会社吉野工業所 ヒンジキャップ
JP2018104073A (ja) 2016-12-28 2018-07-05 株式会社吉野工業所 封印付きヒンジキャップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020196466A (ja) 2020-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6602232B2 (ja) ヒンジキャップ
KR100757795B1 (ko) 마개 및 이 마개가 구비된 용기
JP6942408B2 (ja) 抜栓レスキャップ
JP6602233B2 (ja) ヒンジキャップ
JP6529363B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2010052810A (ja) 容器中栓、容器蓋と蓋付き容器の製造方法
JP7278871B2 (ja) ヒンジキャップ
JP5545641B2 (ja) 刷毛付き塗布容器
JP6602231B2 (ja) ヒンジキャップ
JP6345067B2 (ja) 移行中栓付きヒンジキャップ
JP6995446B2 (ja) キャップ
JP4727453B2 (ja) キャップから取り除かれた開口予定部を収納可能なヒンジキャップ
JP7307528B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2018090267A (ja) ヒンジキャップ
JP2018122896A (ja) キャップ付き容器
JP7264585B2 (ja) キャップ付き容器
JP5362619B2 (ja) 定量注出器
JP5900870B2 (ja) ヒンジキャップ
JP7470371B2 (ja) キャップ
JP7399585B2 (ja) ヒンジキャップ
JP7346059B2 (ja) キャップ
JP7123829B2 (ja) キャップ
JP7114180B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2023049692A (ja) キャップ付き容器
JP2021107254A (ja) 付け替えキャップ、及び容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7278871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150