JP7391501B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
注出筒5の内周は、下部が縮径され、段部5bが設けられ、段部5bの断面形状は、内方に向けて緩やかな下り勾配の傾斜面に形成されている。
また、注出筒5は、内容液を注ぎ易くするために、本実施例では、ヒンジCと反対側(注出側)は、ヒンジC側よりも高く形成され、リップ部5cは、ラッパ状に広がっている。
本実施例では、注出筒5は、ヒンジCの反対側に少し寄せた位置に設けられているが、中央の位置にあっても構わない。
外周壁部9は、内周下部に容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部10が設けられている。
また、ヒンジCの外側の外周壁部9の上端部に左右に第1突部19が突設され、第1突部19は、後述する上蓋Dの左右の第2突部38と相対する位置に設けられている。
切欠部11は、ヒンジCの範囲を越えると、空気通路aにシャワー水が入りやすくなるので、ヒンジCの範囲内とするのが望ましい。
内壁12は、高さを蓋係合部7の高さと同等かそれよりも少し高く形成し、長さを切欠部11より少し長くし、内壁12の端部と蓋係合部7の端部がオーバーラップして空気通路aを形成することによって、シャワー水の侵入をより抑えることができる。
また、本実施例では、切欠部11と内壁12は、それぞれ一箇所であるが、第2実施例で示すように、内壁12一箇所に対し、切欠部11のみを複数箇所としてもよく、また、切欠部11の数に合わせて、内壁12を同数設けてもよい。
係合突部10の外周切り込み部13に対応する位置には、図示しないが、内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝15の起点を引き裂き開始点として、スリット溝15の底面16の内周側には、外周壁部9と蓋係合部7間を連結する薄肉の連結部17が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成されている。
周壁20には、間隔をおいて、縦方向にスリット状に形成される複数の周壁開孔22が配設されている。
頂壁30は、内面から、閉蓋時に注出筒5の内周面に挿入されて密封状態とするシール筒32が垂設されており、閉蓋時において、シール筒32の下部外周が注出筒5の内周に密着し、シール筒32と注出筒5とのシール部bが形成される。
側周壁31のヒンジCと反対側の外周には、周方向に円弧状の把手部36が延設され、把手部36のある側周壁31の肉厚は薄肉とし、側周壁31の下端部近傍に凹部36aが形成されている。
閉蓋時においては、左右の切欠き37は、キャップ本体Bの切欠部11と連通し、さらにヒンジCの隙間等を介して外界と連通している。
また、上蓋Dの第2突部38は、キャップ本体Bの第1突部19と相対する位置にあり、閉蓋時において、第1突部19と第2突部38が合わさって、ヒンジCの隙間等へのシャワー水の侵入を抑制するとともに、ヒンジCを指で触ったときにも痛くないようにしている。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、図2に示す状態から、上蓋DをヒンジCを介して回動し、キャップ本体Bに被せ、閉蓋する。
その際、上蓋Dのシール筒32の外周下部がキャップ本体Bの注出筒5内周に密着し、シール筒32と注出筒5とのシール部bが形成され、上蓋Dの係止凸部34および係合凹部35は、切欠部11を除き、キャップ本体Bの蓋係合部7に係合し、切欠部11と内壁12との間に空気通路aが形成される。
密閉検査は、キャップ本体Bの下方から空気(気体)を送り込み、キャップ内に空気(気体)が漏れているか検査してもよいし、キャップ本体Bの下方から空気(気体)をバキュームする方法でもよい。
また、閉蓋したヒンジキャップをシャワー水で洗浄する場合にも、第1突部19と第2突部38によって、ヒンジCの隙間等へのシャワー水の侵入が抑制されるとともに、さらに、切欠部11の内側に内壁12が設けられているので、キャップ内へのシャワー水の侵入が抑制される。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外周壁部9との間に形成された環状溝に容器Aの口部1を当てがい、上蓋Dの上から押圧力が加えられ、外周壁部9の係合突部10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Aの口部1が内筒8の外周と外周壁部9の内周、および蓋係合部7とによって挟持されることで装着される。
なお、流量調整機構Eは、必ずしも設ける必要がない。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、上蓋Dを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部9のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに上蓋Dを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部17が破断を始める。連結部17の破断が進行すると、上蓋Dがキャップ本体Bから離れていく。
スリット溝15の終端部まで連結部17の切断が完了し、さらに上蓋Dを引っ張ると、蓋係合部7と外周壁部9とに一体に連結した終端連結部18が外側に引っ張られ、キャップ本体Bと容器Aの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Aとを分別廃棄することができる。
また、ヒンジキャップに分別機構を設けた場合、ヒンジC付近の装着部3にスリットや隙間等が形成されていれば、そのスリットや隙間等を空気通路として外界と連通させてもよい。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、キャップ本体Bにおける変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
また、ヒンジC側の蓋係合部7には、内壁12の範囲内で、ヒンジCの中央部を避けて両側を切り欠いた切欠部40が形成され、このため、蓋係合部7は、ヒンジC側の中央部に、両側が切欠部40に挟まれたヒンジ側蓋係合部7aが残されている。
本実施例では、閉蓋時において、両側の切欠部40が切欠空気通路cとなり、これに連なる内壁12と蓋係合部7との間に空気通路dが形成される。
両切欠部40の形成範囲は、ヒンジCの範囲を越えると、切欠空気通路cにシャワー水が入りやすくなるので、ヒンジCの範囲内とするのが望ましい。
本実施例のヒンジキャップは、閉蓋した際に、上蓋Dの係止凸部34および係合凹部35は、キャップ本体Baの蓋係合部7に係合し、両側の切欠部40が切欠空気通路cとなる。
また、閉蓋時に、上蓋DのヒンジC側の係止凸部34および係合凹部35と、キャップ本体Baのヒンジ側蓋係合部7aとが嵌合するので、より強く閉蓋状態を維持することができる。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、キャップ本体Bにおける変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
さらに、基壁4の壁部4aには、ヒンジ側蓋係合部7aを挟む切欠部45の両端側の蓋係合部7の切欠き端部7bから基壁4の内方に引き込まれる一対の傾斜内壁46aと、それぞれの傾斜内壁46aからヒンジ側蓋係合部7aと平行するように、円弧状に延び、中間に欠落部47が形成される円弧内壁46bとから構成される一対の内壁46が立設されている。
本実施例では、閉蓋時において、両側の切欠部45が切欠空気通路cとなり、これに連なる両方の内壁46とヒンジ側蓋係合部7aとの間に空気通路eが形成され、欠落部47には、空気通路fが形成される。
両切欠部45の形成範囲は、ヒンジCの範囲を越えると、切欠空気通路cにシャワー水が入りやすくなるので、ヒンジCの範囲内とするのが望ましい。
本実施例のヒンジキャップは、閉蓋した際に、上蓋Dの係止凸部34および係合凹部35は、キャップ本体Bbの蓋係合部7に係合し、両側の切欠部45が切欠空気通路cとなる。
また、閉蓋時に、上蓋DのヒンジC側の係止凸部34および係合凹部35と、キャップ本体Bbのヒンジ側蓋係合部7aとが嵌合するので、より強く閉蓋状態を維持することができる。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
キャップ本体の注出筒内を密封し、容器内を密閉することができれば、注出筒およびシール筒の構成は、どの様な構成でも構わない。
また、本発明のヒンジキャップでは、内壁12、46は、ヒンジC側で、一部を切り欠かれた蓋係合部7の内側位置に設けてあればよく、構造は限定されない。
B、Ba、Bb、Bc キャップ本体
C ヒンジ
D、Dc 上蓋
E 流量調整機構
a、d、e、f 空気通路
b、g シール部
c 切欠空気通路
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 基壁
4a 壁部
4b 傾斜部
5、50 注出筒
5a 下端部
5b 段部
5c リップ部
6 係止突条
7 蓋係合部
7a ヒンジ側蓋係合部
7b 切欠き端部
8 内筒
9 外周壁部
10 係合突部
11、40、45 切欠部
12、46 内壁
13 外周切り込み部
13a 端面
14 薄肉底壁
15 スリット溝
16 底面
17 連結部
18 終端連結部
19 第1突部
20 周壁
21 底壁
22 周壁開孔
30、51 頂壁
31 側周壁
32 シール筒
34 係止凸部
35 係合凹部
36 把手部
36a 凹部
37 切欠き
38 第2突部
46a 傾斜内壁
46b 円弧内壁
47 欠落部
52 内周筒
53 外周筒
Claims (5)
- 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器の口部に装着され、上蓋と係合する蓋係合部を有する装着部と、装着部から内方に延設され、注出口が開口された基壁と、基壁から立設された注出筒とを備え、
上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、頂壁の内面から垂設され、キャップ本体の注出筒を密封するシール筒とを備え、
キャップ本体は、ヒンジ側の蓋係合部の一部を切り欠いて形成された切欠部と、切欠部の内側に基壁の上面から立設された内壁を有し、閉蓋時に切欠部と内壁との間に、シール筒と注出筒とのシール部の密閉検査のための空気通路を形成し、
切欠部は、ヒンジの範囲内とし、内壁の高さは、蓋係合部の高さと同等か、それよりも高いことを特徴とするヒンジキャップ。 - 切欠部は、ヒンジの中央部を避けて形成されることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 切欠部の長さより、内壁の長さを長くし、内壁の端部と蓋係合部の端部をオーバーラップさせて空気通路を形成することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
- 内壁は、蓋係合部を切欠部の両端側から内方に引き込み、中間に欠落部が形成されることを特徴とする請求項2または3に記載のヒンジキャップ。
- ヒンジ側の上蓋側周壁の下端部には、ヒンジの範囲内で、左右に2つの切欠きが形成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
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