JP2555362Y2 - 水侵入防止キャップ - Google Patents

水侵入防止キャップ

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JP2555362Y2
JP2555362Y2 JP1991067099U JP6709991U JP2555362Y2 JP 2555362 Y2 JP2555362 Y2 JP 2555362Y2 JP 1991067099 U JP1991067099 U JP 1991067099U JP 6709991 U JP6709991 U JP 6709991U JP 2555362 Y2 JP2555362 Y2 JP 2555362Y2
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Nippon Closures Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、熱間充填やレトルト殺
菌の必要な内容物に好適に適用し得るキャップに関し、
より詳細には、熱間充填等後の冷却によってキャップ内
が減圧状態となり、これに伴って冷却水がキャップ内に
入るのを防止することができるキャップに関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】容器口部と嵌合させる注
出口を有するキャップ本体と、このキャップ本体の注出
口を覆うように嵌合される上蓋の組合せから成るキャッ
プは、開閉操作が容易なことや密閉性に優れていること
から、食品等の分野のキャップとして広く使用されてい
る。
【0003】一方、天然果汁、調味料等は、容器に充填
・密封される場合、内容物の保存性を確保するために熱
間充填やレトルト殺菌が行われており、この場合熱間充
填・密封または密封・レトルト殺菌された容器は、最終
的に冷却水をかけて冷まされるため、密封された容器内
は高温から低温への温度変化により減圧状態となってい
る。このような内容物に上記キャップを適用した場合、
容器内は高温から低温への温度変化により減圧状態とな
り、これに伴って上蓋と内蓋で形成されるキャップ内空
間も減圧状態となるため、上記冷却水を吸引する傾向が
ある。このキャップ内空間に吸引された水は、カビの発
生等の原因となり衛生的に好ましくないばかりか、消費
者に不快感を与えるという問題がある。
【0004】このような問題を解決するために、キャッ
プの上蓋とキャップ本体を強固に嵌合させることも考え
られるが、容易な開閉を可能にするためには好ましくな
い。特にこの問題は、キャップ本体が容器口部と嵌合す
る嵌合部とその嵌合部を覆うシェルから成る所謂ツーピ
ースのものでは、シェルと嵌合部の間に微小な隙間が形
成されているため、キャップ内空間は外気とほぼ等圧に
なるので問題にならないが、キャップ本体が一体成形で
形成されている、所謂ワンピースのキャップでは改善す
る必要がある。
【0005】従って、本考案の目的は熱間充填・レトル
ト殺菌及び冷却により、容器内圧力が減圧になったとし
ても、キャップ本体と上蓋とで形成されるキャップ内空
間の圧力は外圧と等しいので冷却水を吸引することがな
く、キャップ内空間のカビ等の発生を有効に防止し得る
キャップを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、頂板部
と頂板部から垂下したスカート部とから成る容器口部と
嵌合可能なキャップ本体と、キャップ本体の頂板部を覆
うようにキャップ本体と嵌合する上蓋とから成るキャッ
プにおいて、前記キャップ本体頂板部には、注出用開口
予定部が形成されていると共に、該注出用開口予定部を
取り囲む様にして直立している周状側壁部が設けられて
おり、該周状側壁部の上端部は、上蓋がキャップ本体と
嵌合した時に上蓋に当接するものであり、キャップ本体
頂板部外面の周縁部には切欠が設けられており、上蓋が
キャップ本体と嵌合した時に、前記周状側壁部の外側部
と、上蓋内面と、キャップ本体頂板部外面の周縁部とで
形成される空間が、前記切欠を介して外気と連通するこ
とを特徴とするキャップが提供される。
【0007】
【作 用】前述したように、内容物が保存性に劣るも
の、例えば天然果汁や調味料等の食料品は、充填時に加
熱殺菌を同時に行う熱間充填の必要があり、また熱くな
った容器に冷却水をかけて急冷するために、容器内は高
温から低温への温度変化により減圧状態となる。これに
伴いキャップ本体の頂板部中央は容器内方に凹み、キャ
ップ内空間も減圧状態となるのである。キャップ本体及
び上蓋の嵌合は、通常の使用の場合は内容物の液漏れ等
の心配のないものであるが、キャップには冷却水が多数
付着した状態であり、キャップ内から吸引した状態にな
ると多少の水がキャップ内に侵入してしまい、この水の
存在によりカビ等が発生し、著しく商品価値を損なうこ
とになるのである。
【0008】本考案においては、上蓋をキャップ本体に
嵌合した時にキャップ本体と上蓋との間に形成されるキ
ャップ内空間を、注出用開口予定部を取り囲む様にして
形成されている周状側壁部により、該周状側壁部の内側
の空間と外側の空間とに区画し、外側の空間(即ち、周
状側壁部の外側部と、上蓋内面と、キャップ本体頂板部
外面の周縁部とで形成される空間)は切欠を介して外気
と連通しているため外気と等圧に保持され、内側の空間
(この部分に注出用開口予定部が形成されている)は密
閉されて外気と遮断されている。従って、注出用開口予
定部が形成されている内側空間が容器内の減圧に伴って
減圧となったとしても、外側空間は外気と等圧に保持さ
れて圧力変化がないため、この部分に冷却水が吸引され
ることもないのである。また本考案では、上蓋をキャッ
プ本体に嵌合した時に、注出用開口予定部を取り囲むよ
うに形成されている周状側壁部の上端部が上蓋の内面に
当接するようになっている。従って、この注出用開口予
定部を引き剥がして注出用開口を形成した場合において
も、上蓋を閉じてキャップ本体に嵌合させれば、容器内
容物がこぼれることもなく、キャップの密閉性を確保す
ることができる。
【0009】
【実施例】本考案のキャップの一例において、図1は、
上蓋が開栓された状態を示す斜視図であり、図2は、上
蓋が閉栓された状態(キャップ本体に嵌合した状態)の
要部断面図である。図1及び図2において、このキャッ
プ1は、容器口部2に嵌合固定されるキャップ本体3
と、上蓋4とから成っている。上蓋4は、キャップ本体
3にヒンジ5で連結されており、図2に示す様に、これ
を旋回して閉じた時にキャップ本体3の上部を覆うよう
に形成されている。キャップ本体3の頂板部6の中央部
には、注出用開口予定部7がスコアで区画されており、
このスコアはプルリング8で破断可能となっている。即
ち、プルリング8を引っ張ってスコアを破断することに
より、注出用開口予定部7が引き剥がされ、この部分に
注出用開口が形成され、内容物の注出が行われる。更に
頂板部6には、注出用開口予定部7を取り囲む様にして
直立している周状側壁9が設けられている。この周状側
壁9は、上蓋4が閉じられた時に、その上端部10が上
蓋4の内側天面11と当接するような高さに形成されて
いる(図2参照)。
【0010】上蓋4を閉じた時に上蓋4とキャップ本体
3との間に形成されるキャップ内空間、即ち、キャップ
本体3の頂板部6及び上蓋4のスカート部12及び内側
天面11で形成されるキャップ内空間は、周状側壁9に
より、その内側空間13と外側空間14とに分割され
る。またキャップ本体頂板部6の周縁部15(前記周状
側壁9よりも外側に位置する部分)には、上蓋4と嵌合
し得る嵌合用周状突起16が設けられている。また、こ
の周縁部15には、ヒンジ5の対称位置(ヒンジ5とは
反対側の部分)に切欠17が形成されている。この切欠
17により、前記外側空間14は外気と連通し、外側空
間14内の圧力変化が有効に防止され、冷却水の吸引を
防止できる。
【0011】上蓋4のスカート部12の内側下方には、
キャップ本体の嵌合用周状突起16と嵌合する嵌合用周
状突起18が設けられている。また上蓋4の内側天面1
1には、キャップ本体の周状側壁9の上端部内側で接す
るように周状突起19が設けられ、注出用開口予定部7
が形成されている内側空間13の密封状態が確実にされ
ている。
【0012】上記実施例ではキャップ本体と上蓋がヒン
ジによって一体化されているが、本考案はこれに限定さ
れるものではなく、上蓋部分がキャップ本体と離脱可能
なキャップであっても同様に採用することができる。
【0013】前述した図1及び2において、前記外側空
間14を外気に連通させるための切欠17は、下方から
キャップ本体3の中心に向かって上方に延びているが、
勿論、外気との連通が確保される限りにおいて、このよ
うな形状に限定されない。
【0014】本考案において、前記切欠17の部分は梨
地面になっていれば、撥水性が向上し、冷却水の付着が
防止されるので好ましい。
【0015】上蓋天面内側には、キャップ本体の周状側
壁先端が当接する部分にライナー材を設けておくことに
より、密封性をより確実にすることができる。
【0016】本考案のキャップは、合成樹脂の射出成形
等で容易に成形することができる。用いる樹脂として
は、これに限定されないが、衛生性、耐熱性等の見地か
らポリエチレン系樹脂またはポリプロピレン系樹脂等を
好適に用いることができる。また本考案のキャップは、
ガラス容器、プラスチック容器、金属容器等、容器の種
類に限定されず種々の容器に適用することができる。
【0017】
【考案の効果】本考案のキャップは、熱間充填・冷却の
工程を必要とする内容物を収容する容器に適用した場合
にも密封性が低下することがなく、しかも簡単な構造で
キャップ内への水(冷却水)の侵入が有効に防止され、
キャップ内でのカビの発生等を有効に防止することがで
きた。また本考案のキャップと、切欠の形成されていな
い従来のキャップとを用いて熱間充填及び冷却を行った
ところ、本考案のキャップでは、25本中、水がキャッ
プ内に入ったものは1本もなかったが、従来のキャップ
では、25本中、3本に水の侵入が認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のキャップの一例の斜視図である。
【図2】本考案のキャップの一例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 キャップ 3 キャップ本体 4 上蓋 9 周状側壁部 17 切欠

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂板部と頂板部から垂下したスカート部
    とから成る容器口部と嵌合可能なキャップ本体と、キャ
    ップ本体の頂板部を覆うようにキャップ本体と嵌合する
    上蓋とから成るキャップにおいて、 前記キャップ本体頂板部には、注出用開口予定部が形成
    されていると共に、該注出用開口予定部を取り囲む様に
    して直立している周状側壁部が設けられており、該周状
    側壁部の上端部は、上蓋がキャップ本体と嵌合した時に
    上蓋に当接するものであり、 キャップ本体頂板部外面の周縁部には切欠が設けられて
    おり、上蓋がキャップ本体と嵌合した時に、前記周状側
    壁部の外側部と、上蓋内面と、キャップ本体頂板部外面
    の周縁部とで形成される空間が、前記切欠を介して外気
    と連通することを特徴とするキャップ。
  2. 【請求項2】 前記キャップ本体と上蓋がヒンジ連結さ
    れており、前記切欠が該ヒンジと対称位置に形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 【請求項3】 前記上蓋の天面内側に、上蓋がキャップ
    本体と嵌合した時に前記周状側壁部の上端部内側と接す
    る周状突起が設けられたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載のキャップ。
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