JP3592445B2 - 内容液注出容器における中栓およびキャップ - Google Patents

内容液注出容器における中栓およびキャップ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内容液注出容器の中栓およびキャップ、とくに高温における容器口筒部のシール性の低下を防止するようにした中栓および中栓付キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
内容液を収容した容器の口筒部に、注出筒を設けたキャップを嵌着した内容液注出容器は、従来より種々のものが知られているが、一例として図5に示す容器がある。
図5に示すように、容器の口筒部の上端外周には嵌合突条90が設けられている。
キャップ91は、ポリエチレン樹脂を素材として射出成形されており、キャップ基体92と、該基体に蝶番により蝶着された開閉蓋93とからなっている。
キャップ基体92には、嵌着筒94とその上端を覆う上壁板95と該上壁板95に支持され上下に延在する注出筒96が設けられている。
【0003】
前記嵌着筒94の内周には、前記容器口筒部に設けられた嵌合突条90に嵌着する嵌合突条97が設けられており、注出筒96の下端部は容器口筒部内周に係合する嵌合筒98となっている。
前記嵌合筒98と嵌着筒94により容器口筒部に対する嵌着部が形成され、内容液充填後に打栓してキャップを容器に嵌着するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のキャップは、その素材樹脂にポリエチレンを用いているので、樹脂の軟化温度が低く、高温になると樹脂の軟化によってキャップの嵌着が弱められるという問題があった。
【0005】
また、前記従来の容器は、内容液と容器内の空気を殺菌する加熱充填には適さなかった。
最近、内容液が食品である場合に、加熱殺菌が行われることがあるが、その処理に際して、容器に加熱殺菌した内容液を充填し、充填後に打栓して内容液を密封した後に、容器を廻動倒立させてヘッドスペース内の空気を加熱内容液中に通し、内容液の熱によって容器内の空気を殺菌することが行われる。
次いで、熱充填された容器を冷却して、製品として搬出するようにしている。
【0006】
上記加熱殺菌処理にあたって、従来の容器では次のような問題が生じる。
キャップの素材樹脂として、ポリエチレンを用いていると、高温になると軟化するので、熱充填後の打栓時に、打栓力がうまく作用しないという問題があり、また、容器に対するキャップの嵌着が弱められるので、誤ってキャップが外され、トラブルが発生する畏れがあるという問題も生じてきた。
【0007】
また、容器口筒部とキャップとのシールについても、キャップの嵌着部が樹脂の軟化により容器口筒部の形状になじんでシール性が低下したり、あるいは、熱収縮によって口筒部内周に嵌合された嵌合筒が縮径し、締め代が減少してシール性が低下するなどの問題があった。
【0008】
本発明は、上記の問題点を考慮し、高温においてもキャップ,中栓の嵌着が弱められないようにすること、および樹脂の軟化,熱収縮により容器口筒部と中栓との間のシール性が低下しないようにすることを技術的課題とし、高温におけるシール性の優れた内容液注出容器の中栓、または中栓付キャップを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記技術的課題は、中栓の嵌合筒と内筒との間に形成された挿入溝に、軟化温度の高い硬質の合成樹脂を素材として形成された中栓嵌着体、またはキャップの嵌挿筒を嵌挿することによって解決することができる。
【0010】
技術的課題を解決するための技術的手段として、内容液注出容器の中栓として、容器口筒部上端に嵌合部を設けた容器と、中栓とキャップとを備えた内容液注出容器において、前記中栓が、容器口筒部の内周と上端に係合される嵌合筒と該嵌合筒に連結され嵌合筒との間に挿入溝を形成する内筒とからなる軟質の合成樹脂を素材樹脂とした栓体と、前記挿入溝に嵌挿される軟化温度の高い硬質の合成樹脂を素材樹脂とした嵌挿筒とを具備していることを特徴とする構成を採用する。
【0011】
内容液注出容器の中栓付キャップとして、容器口筒部上端に嵌合部を設けた容器と、中栓と、キャップとを備えた内容液注出容器において、前記中栓は、軟質の合成樹脂を素材樹脂とし、容器口筒部の内周と上端に係合される嵌合筒と、該嵌合筒に連結され嵌合筒との間に挿入溝を形成する内筒とを具備し、前記キャップは、軟化温度の高い硬質の合成樹脂を素材樹脂とし、キャップ基体と開閉蓋とからなっており、キャップ基体に、その内周に前記口筒部の嵌合部外周に嵌着される嵌合面と前記嵌合部下端に嵌着される嵌合突条とを設けた嵌着筒と、前記中栓の挿入溝に嵌挿される嵌挿筒と、上覆壁とを具備させたことを特徴とする構成を採用し、注出筒を、中栓の内筒の上方、またはキャップの上覆壁の上面に立設する。
【0012】
螺着式キャップを備えた内容液注出容器の中栓として、容器口筒部上端に嵌合部を設け周面にネジを刻設した容器と、前記口筒部に嵌着される中栓と、容器口筒部に螺着されるキャップとを備えた内容液注出容器において、前記中栓は、栓体と嵌着体とからなり、前記栓体は、軟質の合成樹脂素材樹脂とし、容器口筒部の内周と上端に係合される嵌合筒と、該嵌合筒に連結され嵌合筒との間に挿入溝を形成する内筒とを具備し、前記嵌着体は、軟化温度の高い硬質の合成樹脂を素材樹脂とし、前記口筒部の嵌合部外周に嵌着される嵌合面と前記嵌合部下端に嵌着される嵌合突条とを設けた嵌着筒と、前記中栓の挿入溝に嵌挿される嵌挿筒とを具備していることを特徴とする構成を採用する。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態について、図1〜4を参照して説明する。
図1において、Aは、ガラスまたはPETその他の硬質の合成樹脂により成形された容器本体であって、容器胴部1と容器口筒部2とからなっている。
前記容器口筒部2の上端には、口筒部外周より拡径された嵌合部3が形成されており、下端には、容器を挟持するための保持突条4が形成されている。
【0014】
Bは、射出成形により成型された中栓であり、注出筒5と容器口筒部2に係合被嵌される嵌合筒6とを具えている。
素材樹脂として、ポリエチレンその他軟質の合成樹脂が用いられるが、密度が0.917〜0.945g/cm のポリエチレンが好ましい。
Cは、射出成形によって成型されたキャップで、筒状のキャップ基体7と、該基体に蝶番8で連結された開閉蓋9とからなっている。
素材樹脂として、軟化温度の高いポリプロピレンその他の硬質の合成樹脂が用いられる。
【0015】
図2に示すように、中栓Bの注出筒5の上端周縁は、外方に拡開されて注出口唇部10が形成されており、注出筒5下端には、隔壁11が形成されている。
隔壁11の下面には、注出筒5の内周に沿って薄肉を残して切断溝12が設けられ、その内部の隔壁11は、除去部13となっており、隔壁11の上面には、連結片を介して指かけリング14が設けられている。
【0016】
注出筒5の下端には、外周縁から下方に延在する内筒15が形成されており、該内筒15の下端は、外方に延長され、嵌合筒6の下端と連結されて連結部16となっている。
内筒15と連結部16と嵌合筒6とによって、挿入溝17が形成されている。
前記嵌合筒6の上端は、フランジ状に外方に突出する覆板18となっており、その周縁19は下方に延びて容器口筒部2の上端を覆うようになっている。
【0017】
図3に示すように、キャップ基体7は、中栓を被嵌して容器口筒部2に嵌着するよう嵌着筒20と嵌挿筒21、および上覆壁22とを具備しており、嵌着筒20の内周には、上方に容器口筒部の嵌合部3外周に嵌合する嵌合面23が形成され、その下方に嵌合部3の下端面に係合する嵌合突条24が形成されている。
嵌合面23には、数個の凹条25が穿設されており、嵌合面23と容器の嵌合部3との間の打栓時の空気抜き通路となっている。
【0018】
前記上覆壁22の周辺部上面には、上端周縁に膨出部26を設けた嵌合リング27が設けられており、嵌合リング27の上面には、膨出部28を設けた気密リング29が立設されている。
前記嵌挿筒21は、中栓Bの挿入溝17に嵌挿され、打栓時に中栓Bの嵌合筒を容器口筒部内周に押圧し、締着するようになっている。
【0019】
開閉蓋9は、頂壁30と側壁31とからなり、頂壁30の下面中央部には、前記中栓Bの注出筒5内周に嵌合し、その注出口唇部10を密封する密封リング32が設けられている。
側壁31の下端内周には、前記キャップ基体7の嵌合リング27に嵌着される膨出部33を設けた係合段部34が形成されており、下端外周の蝶番8の反対側にはつまみ35が形成されている。
【0020】
次に、容器口筒部2の嵌合部3,中栓の嵌合筒6,キャップ基体の嵌着筒20とに間の相互の寸法関係について、図4を参照して説明する。
図4(b)から明らかなように、中栓の嵌合筒6の外周と容器口筒部2内周との間には、締め代d1 が形成されており、キャップ基体の嵌着筒20内周に設けられた嵌合面23と容器口筒部2の嵌合部3の外周面との間には、締め代d2 が形成されている。
キャップ基体の嵌合リング27の外径,該リングの膨出部26の外径は、それぞれ開閉蓋の係合段部34の膨出部33の内径,係合段部34の内径と締め代を残して等しくされており、また、気密リング29の膨出部28の外径と側壁31の内径とは締め代を残して等しくされている。
【0021】
次に、上記構成による作用効果について述べると、本実施形態の容器は、内容液の充填後に打栓されるが、打栓にあたっては、まず、中栓とキャップが結合される。
その際に、キャップ基体7の嵌挿筒21は、中栓の挿入溝17に嵌挿される。
次に、中栓と結合したキャップを容器口筒部に打栓する。
打栓時には、中栓の嵌合筒6は、キャップ基体の嵌挿筒21によって容器口筒部2内周に弾接されながら下降し、同時にキャップ基体の嵌着筒20の嵌合突条24は、まず容器口筒部2の嵌合部3上端に衝接し、ついで嵌合部3外周面に弾接されながら下降し、嵌合部3の下面に係合する位置で嵌着される。
その際、嵌合面23は嵌合部3外周面に嵌着され、同時にキャップの上覆壁22が中栓の覆板18を容器口筒部2上端に衝接押圧して打栓工程が完了する。
【0022】
打栓が完了したときには、中栓の嵌合筒6は、締め代d1 を大きくとってあるので、容器口筒部2内周に強く締着され、内容液は確実に密封される。
また、キャップは、容器口筒部2の嵌合部3外周面とキャップ基体の嵌着筒20の嵌合面23との間に締め代d2 をとってあり、さらに嵌合突条24が容器口筒部2の嵌合部3の下面に嵌着されているので、嵌着が強化されている。
また、打栓時には、容器口筒部2とキャップ基体の上覆壁22、嵌着筒20との間に存在する空気は、嵌着筒20の嵌合面23に設けられた凹条25から排出され、また、中栓はポリエチレンその他の柔軟な樹脂であるので、打栓はスムースに進行される。
【0023】
内容液を加熱殺菌する場合には、加熱殺菌した内容液が充填され、打栓密封した後に容器を廻動倒立して容器内の空気を殺菌し、つづいて容器を元の状態に戻して上方から冷却水のシャワーをかけて冷却した後に製品として搬出される。
加熱殺菌処理にあたっては、キャップの素材樹脂としてポリプロピレンが用いられているので、殺菌処理中にキャップが高温で軟化することがなく、外力により外れたり、容器の倒立により抜け落ちるというようなトラブルは全くない。
【0024】
中栓の挿入溝17には、キャップに形成した嵌挿筒21が嵌挿されているので、
樹脂の熱収縮によって中栓の嵌合筒6が収縮することを防止し、締め代d1 を減少させないので、シール性は低下しない。
また、中栓の素材樹脂が高温により軟化しても、容器口筒部とキャップの嵌着部との形状になじんでシール性を低下させることはない。
【0025】
殺菌処理の終了後に、熱充填容器は再び元の状態に戻され、上方から冷却水のシャワーがかけられるが、キャップ内部が負圧になっても、開閉蓋の側壁31の係合段部34内周とその膨出部33とが、嵌合リング27とその膨出部26に気密に嵌合され、さらに側壁31内周が気密リング29の膨出部28と気密に嵌合されているので、キャップ基体と開閉蓋との間から冷却水が吸引されることが阻止される。
【0026】
製品容器の開封にあたっては、つまみ35を持って開閉蓋を開き、指かけリング14を引き上げると、切断溝12が切断されて除去部13を容易に取り去ることができ、注出口が形成される。
開封後に、開閉蓋を閉じると、密封リング32が注出筒5内周に嵌合され、内容液の流出が阻止されるとともに、側壁31の係合段部34が嵌合リング27の膨出部26に嵌合され、さらに側壁31内周が気密リング29の膨出部28と気密に嵌合されているので、空気中の雑菌も入らない。
【0027】
次に、中栓B,キャップCの構成の一部を変更した第2実施形態について、図6〜8を参照して説明する。
図6に、容器口筒部に中栓Ba、キャップCaを打栓した図が示されているが、前記第1実施形態と異なり、注出筒40をキャップ基体に形成した点に特徴があり、その他の構成は第1実施形態と同一である。
【0028】
図7に示すように中栓Baは、内筒15aと嵌合筒6と内筒上端の覆壁41とからなっている。
該覆壁41の下面には、内筒の内周に沿って切断溝12が設けられ、その内部の覆壁は、除去部13となっており、該除去部の上面には、連結片を介して指かけリング14が設けられている。
内筒15aの下端は外方に延長され、嵌合筒6に連結されて連結部16となっており、嵌合筒6と内筒15aと連結部16とによって、挿入溝17が形成されている。
【0029】
図8に示すように、キャップ基体7aは、中栓を被嵌して容器口筒部2に嵌合するため嵌着筒20と嵌挿筒21と上覆壁22aとを有しており、嵌着筒20の内周には、上方に嵌合面23が形成され、その下方に嵌合突条24が形成されている。
前記上覆壁22aの上面周辺部には、上端周縁に膨出部26を設けた嵌合リング27が設けられており、嵌合リング27の上面には、膨出部28を設けた気密リング29が立設されている。
上覆壁22aの内周縁は、嵌挿筒21の内方まで突出し、突出縁42が形成されており、該突出縁42の上面には注出筒40が立設されている。
該注出筒40の上端周縁は、外方に拡開されて注出口唇部43が形成されている。
前記嵌挿筒21は、中栓Baの挿入溝17に嵌挿され、打栓時に中栓Baの嵌合筒6を容器口筒部2内周に押圧し、締着させるようになっている。
【0030】
開閉蓋9は、頂壁30と側壁31とからなり、頂壁30の下面中央部には、前記中栓Baの注出筒40内面に嵌合し、その注出口唇部43を密封する密封リング32が設けられている。
側壁31の下端内周には、前記キャップ基体7aの嵌合リング27に嵌着される膨出部33を設けた係合段部34が形成されており、下端外周の蝶番8の反対側にはつまみ35が形成されている。
【0031】
容器口筒部2の嵌合部3,中栓の嵌合筒6,キャップ基体の嵌着筒20との間の相互の寸法関係は、第1実施形態と同一であって、図4(b)に示されているよう、中栓の嵌合筒6の外周と容器口筒部2との間には、締め代d1 が形成されており、キャップ基体の嵌着筒20内周に設けられた嵌合面23と容器口筒部2の嵌合部3の外周面との間には、締め代d2 が形成されている。
また、キャップ基体の嵌合リング27の外径,該リングの膨出部26の外径は、それぞれ開閉蓋の係合段部の膨出部33の内径,係合段部34の内径と締め代を残して等しくされており、また、気密リング29の膨出部28の外径と側壁31の内径とは締め代を残して等しくされている。
したがって、第2実施形態の上記構成に基づく作用効果は、第1実施形態のそれと同一である。
【0032】
次に、キャップCの構成を変更した第3実施形態について図9〜11を参照して説明する。
前記第1および第2実施形態では、キャップのキャップ基体7,7aと開閉蓋9とを蝶番8によって開閉自在に結合しているが、本実施形態では、キャップ基体と開閉蓋とを別体として、開閉蓋をネジによって開閉自在としたものである。
以下、構成の変更点について説明する。
図において、C1 はキャップ基体、C2 は開閉蓋である。
キャップ基体C1 は、嵌着筒20aと嵌挿筒21aと上覆壁50とからなっており、上覆壁50の上面には、外周面にネジ51を刻設した取付筒52が設けられ、該取付筒52の上面には、膨出部53を設けた気密リング54が立設されている。
【0033】
前記開閉蓋C2 は、頂壁55と側壁56とからなり、側壁56の下端内周には、段部57が設けられ、該段部内周に前記取付筒に設けられたネジ51に螺合するネジ58が刻設されている。
上記開閉蓋C2 は、ネジ58によって取付筒52に螺着され、開閉自在とされている。
上記以外の構成は、第1実施形態または第2実施形態と同様であり、内容液充填後の打栓時には、中栓Bとキャップ基体C1 とを予め結合し、次いで、開閉蓋C2 を、キャップ基体C1 に螺合して容器口筒部に打栓する。
本実施形態における作用効果は、開閉蓋を螺着することによって被嵌することが前記各実施形態と相違するだけで、その他は前記各実施形態で説明した作用効果と同様である。
【0034】
次に、容器本体Aと中栓BとキャップCとの構成を変更した第4実施形態について図12〜15を参照して説明する。
本実施形態は、前記各実施形態と異なり、容器口筒部にネジを刻設した容器本体Dと、容器口筒部の嵌合部の上端に嵌着される中栓Eと、容器口筒部に螺着されるキャップFとから構成されている。
図12に示すように、容器本体Dは、容器胴部60と容器口筒部61とからなっており、該容器口筒部61の周面62には、ネジ63が刻設されている。
前記周面62の上方は、縮径部64となっており、その上端には、縮径部64より拡径された嵌合部65が設けられている。
容器口筒部61の下端には、容器を挟持するための保持突条66が形成されている。
【0035】
次に、中栓Eについて図13を参照して説明する。
中栓Eは、注出筒67を具えた栓体E1 と栓体を容器口筒部に被嵌させる嵌着体E2 とからなっている。
栓体E1 の素材樹脂として、ポリエチレンその他の軟質の合成樹脂が用いられ、嵌着体E2 には、ポリプロピレンその他の軟化温度の高い硬質の合成樹脂が用いられる。
図に示すように、栓体E1 は、注出筒67と該注出筒67の下方に延在する内筒68と嵌合筒69とからなっている。
注出筒67の上端周縁には、外方に拡開された注出口唇部70が形成されており、注出筒67下端には、隔壁71が形成されている。
隔壁71の下面には、注出筒67の内周に沿って薄肉を残して切断溝72が設けられており、その内部の隔壁71は、除去部となっている。
隔壁71の上面には、連結片を介して指かけリング73が設けられている。
【0036】
前記内筒68の下端は、外方に延長され、嵌合筒69の下端と連結されて連結部74となっている。
内筒68と連結部74と嵌合筒69によって、挿入溝75が形成されている。
嵌合筒69の上端には、外方に突出するフランジ76が設けられており、嵌合筒69が容器口筒部内周に嵌合されたとき、フランジ76は口筒部上端に係合するようになっている。
【0037】
嵌着体E2 は、栓体E1 を被嵌して容器口筒部61に嵌着するよう嵌着筒77と嵌挿筒78、および上覆壁79とを具備しており、嵌着筒77の内周には、上方に容器口筒部の嵌合部65外周に嵌合する嵌合面80が形成され、その下方に嵌合部65の下端面に係合する嵌合突条81が形成されている。
前記嵌挿筒78は、栓体E1 の挿入溝75に嵌挿され、打栓時に栓体の嵌合筒69を容器口筒部61内周に押圧し、締着するようになっている。
【0038】
次に、キャップFについて図14を参照して説明する。
キャップFは、頂壁82と側壁筒83とからなり、頂壁82下端中央部には、前記栓体E1 の注出筒67内周に嵌合し、その注出口唇部70を密封する密封リング84が設けられている。
前記側壁筒83には、内周が縮径された肉厚の上部筒部85が形成されており、その下端は、前記嵌着体E2 の上覆壁79の上端縁に係合する段部86となっている。
段部86の下方の側壁筒83内周には、容器口筒部61に刻設されたネジ63に螺合するネジ87が刻設されている。
【0039】
次に、容器口筒部と中栓E,キャップFとの間の締め代について説明する。
図15(a)に示すように、容器口筒部に中栓Eが嵌着され、キャップを被嵌したときには、図15(b)から明らかなように、栓体E1 の嵌合筒69の外周と容器口筒部内周との間には、締め代d3 が形成されており、嵌着体E2 の嵌着筒77内周に設けられた嵌合面80と容器口筒部の嵌合部65の外周面との間には、締め代d4 が形成されている。
また、上覆壁79の上端縁とキャップの段部86とは、一定の締め代をもって係合するようにされている。
【0040】
次に、上記構成による本実施形態に特有の作用効果について述べると、本実施形態の容器では、内容液の充填後に、まず中栓Eが打栓され、次いで、キャップFが被嵌されるが、打栓に際しては、予め栓体E1 の挿入溝75に嵌着体E2 の嵌挿筒78が嵌挿され、中栓Eが形成される。
打栓が完了したときには、栓体E1 の嵌合筒は、締め代d3 を大きくとってあるので、容器口筒部2内周に強く締着され、内容液は確実に密封される。
また、中栓Eは、容器口筒部の嵌合部65外周面と嵌着体E2 の嵌着筒77の嵌合面80との間に締め代d4 をとってあり、さらに嵌合突条81が容器口筒部の嵌合部65の下面に嵌着されているので、嵌着が強化されている。
【0041】
内容液を加熱殺菌する場合には、加熱殺菌した内容液が充填され、打栓密封した後に容器を廻動倒立して容器内の空気を殺菌し、つづいて容器を元の状態に戻して上方から冷却水のシャワーをかけて冷却した後に製品として搬出される。
中栓Eの嵌着体E2 は、ポリプロピレンを素材樹脂としているので、加熱充填時に高温になっても軟化することがないので、中栓Eの嵌着は弱くなることはなく、中栓、キャップが外れるというようなトラブルは全くない。
また、中栓Eの栓体E1 の内筒68と嵌合筒69との間の挿入溝75には、ポリプロピレンを素材樹脂とした嵌着体E2 の嵌挿筒78が挿入されているので、樹脂の熱収縮によって中栓の嵌合筒6が収縮することを防止し、締め代d3 を減少させないので、シール性は低下しない。
また中栓の素材樹脂が高温により軟化しても、容器口筒部と嵌着体E2 との形状になじんでシール性を低下させることはない。
【0042】
殺菌処理の終了後に、熱充填容器は、再び元の状態に戻され、上方から冷却水のシャワーがかけられるが、キャップ内部が負圧になっても、キャップの段部が中栓の上覆壁上面の周端縁に気密に係合するので、キャップのネジ部から冷却水が吸引されることが阻止される。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
素材樹脂として、中栓にポリエチレン、キャップにポリプロピレンを用いて成型しているので、高温になってもキャップの嵌着が強固に維持され、同時に容器の密封性を高めることができた。
【0044】
内容液の加熱充填に際して、キャップまたは中栓の嵌着部の素材樹脂としてポリプロピレンを用いているので、高温においても軟化することはなく、加熱殺菌処理中のトラブルの発生がなくなった。
【0045】
中栓の嵌合筒と内筒との間にキャップまたは中栓の嵌挿筒を嵌挿しているので、樹脂の熱収縮による中栓の嵌合筒の収縮を防ぐことができ、締め代の減少から生じる容器口筒部と中栓との間のシール性の低下を防止することができた。
また、中栓の素材樹脂が高温になって軟化しても、樹脂が容器口筒部とキャップまたは中栓の嵌着部との形状になじんでシール性が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中栓付キャップの分解斜視図である。
【図2】中栓を示す図面で、(a)は平面図、(b)は縦断正面図、(c)は底面図である。
【図3】キャップを示す図面で、(a)は平面図、(b)は縦断正面図、(c)は底面図である。
【図4】容器、中栓、キャップの結合状態を示す図で、(a)は一部縦断正面図、(b)は要部の拡大図である。
【図5】従来の容器を示す縦断正面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示すもので、容器と中栓、キャップの結合状態を示す縦断正面図である。
【図7】中栓を示す図面で、(a)は平面図、(b)は縦断正面図である。
【図8】キャップを示す図面で、(a)は平面図、(b)は一部縦断正面図、(c)は底面図である。
【図9】本発明の第3実施形態を示すもので、容器と中栓、キャップの結合状態を示す一部縦断正面図である。
【図10】キャップ基体の一部断面正面図である。
【図11】開閉蓋の縦断正面図である。
【図12】本発明の第4実施形態を示すもので、容器本体の一部縦断正面図である。
【図13】中栓を示す図で、(a)は平面図、(b)は縦断正面図、(c)は底面図である。
【図14】キャップの縦断正面図である。
【図15】容器、中栓、キャップの結合状態を示す図で、(a)は一部縦断正面図、(b)は要部の拡大図である。
【符号の説明】
A,D 容器本体
B,Ba,E 中栓
C,Ca,F キャップ
E1 栓体
E2 嵌着体
2,61 容器口筒部
3,65 嵌合部
5,40,67 注出筒
6,69 嵌合筒
7,7a,C1 キャップ基体
9,C2 開閉蓋
15,15a,68 内筒
17,75 挿入溝
20,20a,77 嵌着筒
21,21a,78 嵌挿筒
22,22a,50,79 上覆壁
23,80 嵌合面
24,81 嵌合突条
41 覆壁
42 突出縁
83 側壁筒
d1,d2,d3,d4 締め代

Claims (3)

  1. 容器口筒部上端に嵌合部を設けた容器と、中栓と、キャップとを備えた内容液注出容器において、
    前記中栓は、軟質の合成樹脂を素材樹脂とし、容器口筒部の内周と上端に係合される嵌合筒と、該嵌合筒に連結され嵌合筒との間に挿入溝を形成する内筒とを具備し、
    前記キャップは、軟化温度の高い硬質の合成樹脂を素材樹脂とし、キャップ基体と開閉蓋とからなっており、
    キャップ基体に、その内周に前記口筒部の嵌合部外周に嵌着される嵌合面と前記嵌合部下端に嵌着される嵌合突条とを設けた嵌着筒と、前記中栓の挿入溝に嵌挿される嵌挿筒と、上覆壁とを具備させたことを特徴とする中栓付キャップ。
  2. 注出筒を、中栓の内筒の上方、またはキャップの上覆壁の上面に立設したことを特徴とする請求項1記載の中栓付キャップ。
  3. 容器口筒部上端に嵌合部を設け周面にネジを刻設した容器と、前記口筒部に嵌着される中栓と、容器口筒部に螺着されるキャップとを備えた内容液注出容器において、
    前記中栓は、栓体と嵌着体とからなり、
    前記栓体は、軟質の合成樹脂素材樹脂とし、容器口筒部の内周と上端に係合される嵌合筒と、該嵌合筒に連結され嵌合筒との間に挿入溝を形成する内筒とを具備し、
    前記嵌着体は、軟化温度の高い硬質の合成樹脂を素材樹脂とし、前記口筒部の嵌合部外周に嵌着される嵌合面と前記嵌合部下端に嵌着される嵌合突条とを設けた嵌着筒と、前記中栓の挿入溝に嵌挿される嵌挿筒とを具備していることを特徴とする内容液注出容器の中栓。
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