JPH082124Y2 - 液体用二重キャップ - Google Patents

液体用二重キャップ

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JPH082124Y2
JPH082124Y2 JP1989107548U JP10754889U JPH082124Y2 JP H082124 Y2 JPH082124 Y2 JP H082124Y2 JP 1989107548 U JP1989107548 U JP 1989107548U JP 10754889 U JP10754889 U JP 10754889U JP H082124 Y2 JPH082124 Y2 JP H082124Y2
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JP
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JP1989107548U
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誠治 鈴木
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Nippon Closures Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、容器口部へ螺合により又は嵌合により固定
される中蓋に対して、更に上蓋を嵌合することにより容
器を閉鎖する二重キャップに関するものである。
[従来の技術] 今日、瓶容器の口部にポリエチレン製等の中蓋を嵌合
又は螺合により強固に固定し、第5図に示す様に、該中
蓋には天板部23の上面に注出用円筒部25を設け、該注出
用円筒部25の上端26において該注出用円筒部25の内径を
大きくする様にテーパーを設け、内溶液の注出に際して
の液切れを良好とするものが多い。
この様な注出用円筒部25を有する中蓋21は、例えば第
4図及び第5図に示す様に、スカート部31よりも内方に
内方円筒部33を設けると共に、スカート部31の内側に内
方膨出部32を設けるとことにより該中蓋21を容器40の口
部42へ強固に嵌合固定し、該中蓋21の外壁部27に上蓋11
の側壁部17を嵌合させることにより該中蓋21へ更に上蓋
11を被せ得るものとし、この嵌合に際しては、上蓋側壁
部17の内側に設けた係止内方膨出部18と中蓋外壁部27に
設けた係止膨出部28とを係合させることにより上蓋11を
中蓋21へ固定して容器40を閉じる様にしている。
この上蓋11と中蓋21とにより構成される二重キャップ
10は、該上蓋11における天板部13の下面に、前記中蓋21
に設けた注出用円筒部25の上端26近傍内側へ接する環状
突出部15を設け、該二重キャップ10で閉じた容器40を使
用者が不用意に転倒させた場合であっても、内容液が注
出用円筒部25の外側等、上蓋11の内側に流れ出さない様
にしている。尚、環状突出部15は、第4図に示す様に注
出用円筒部25の上端近傍で注出用円筒部25の内側に接す
る場合に限らず、該環状突出部15の下端を天板部13の下
面から大きく垂下させ、該環状突出部15を注出用円筒部
25内に密接挿入し得る構造として液漏れを防止するもの
もある。
又、該容器40は、使用者が購入する迄の期間に異物が
容器40内に混入されない様、注出用円筒部25内に位置す
る天板部13をもって開口除去部38を形成し、該中蓋21に
より容器40を密封することを可能とし、購入者が使用時
にプルリング36を引き上げ、中蓋天板部23に設けたスコ
アー39に沿って開口除去部38を破断除去することにより
初期開口を行ない、第5図に示した様に注出用円筒部25
内に注出口37を開口させる様に形成している。
[考案が解決しようとする課題] 前述の様に中蓋天板部の上面に注出用円筒部を形成し
た二重キャップは、中蓋天板部の一部を開口除去部とし
て容器を密封する様に注出用円筒部の下方を閉じ、該注
出用円筒部の上端近傍等が環状突出部に密接し得る構造
とする故、上蓋を閉じた状態では注出用円筒部の内部が
密閉構造とされる。
そして、この様な二重キャップを用いて容器を被蓋す
るとき、即ち、容器への内容物充填工程においては、先
ず容器内に内容物を充填し、次に該二重キャップの打栓
を行ない、更に、60℃乃至70℃程度の温水により15分間
乃至20分間程度の低温殺菌及び洗浄工程が行なわれてい
る。
この低温殺菌工程において、前述の様に注出用円筒部
の内方空間が上蓋と中蓋とにより密閉構造とされている
為、注出用円筒部内の空気が加熱により膨張して上蓋が
押し上げられることとなり、上蓋と中蓋との嵌合が外れ
て上蓋が浮き上り、又は上蓋が開いてしまうことが殺菌
工程の温度条件等によっては生じ、以後の梱包作業等の
自動化を困難とする欠点が有った。又、低温殺菌工程に
おいて上蓋が開かない様に上蓋と中蓋との嵌合を強くす
ることは、使用者が利用する際、上蓋の開口を困難とす
ることとなり、上蓋と中蓋との嵌合を強固にすることは
限界が有った。
[課題を解決するための手段] 本考案は中蓋天板部に開口除去部が形成されて中蓋に
より容器を密封し、且つ、中蓋天板部の上面に注出用円
筒部を有し、更に上蓋天板部下面に前記注出用円筒部の
内面に接する環状突出部を有する二重キャップにおい
て、上蓋天板部における前記環状突出部よりも中央部分
の天板部肉厚を薄くし、環状突出部よりも中央部分の天
板部肉厚を環状突出部よりも周縁部分である天板部の肉
厚の約2分の1とした構造とする。
[作用] 本考案に係る二重キャップは、上蓋天板部における環
状突出部よりも中央部分の天板部肉厚を環状突出部より
も周縁部分の天板部肉厚の約2分の1と薄くしている
故、上蓋天板部の中央部分が変形容易となり、注出用円
筒部内の気圧が高くなった場合には、該上蓋天板部の中
央が上方へ膨出する様に変形することとなる。
[実施例] 本考案に係る二重キャップの実施例は、中蓋と上蓋と
がヒンジ部により一体とされた二重キャップであり、第
1図に示す様に、中蓋天板部23の周囲から垂下する円筒
状のスカート部31により容器口部へ強固に嵌合固定され
るものである。
該二重キャップ10は、スカート部31の内側に容器40の
口部42へ嵌合固定する内方膨出部32を形成し、該スカー
ト部31の上端から水平方向に中蓋天板部23を形成し、該
中蓋天板部23の下面には容器口部42の内側に密接挿入さ
れる内方円筒部33を形成し、又、天板部23の上面におけ
る天板部23の周縁には円筒状の外壁部27を形成し、該外
壁部27の上端外周には連続又は不連続に係止膨出部28を
形成し、外壁部27よりも内側の天板部23上面には注出用
円筒部25を形成し、該注出用円筒部25の内側にスコアー
39を設けることにより中蓋天板部23の一部を開口除去部
38として形成すると共に、該開口除去部38から上方へ形
成された支柱部35の上端にはプルリング36を形成するも
のであり、該中蓋21へヒンジ部29により一体とされる上
蓋11は、前記スカート部31の外径と略一致した外径を有
する円筒状の側壁部17を形成し、該側壁部17の上端から
水平に平板状とされた天板部13を形成し、該天板部13の
下面には環状突出部15を形成すると共に、前記側壁部17
の下端内側には不連続な係止内方膨出部18を形成し、前
記中蓋21の天板部23に形成した係止膨出部28と該係止内
方膨出部18とを係合させることにより上蓋11を中蓋21に
嵌合被蓋し得る構造とし、且つ、上蓋11を中蓋21に嵌合
被蓋したとき、前記環状突出部15の先端が注出用円筒部
25における上端26の近傍等、注出用円筒部25の内面に密
接し得る構造としている。更に本実施例は、上蓋天板部
13における環状突出部15よりも周縁部分の肉厚が約1mm
であるのに対し、環状突出部15よりも中央部分の上蓋11
天板部13の肉厚は0.5mmと薄くしている。
この様に上蓋天板部13の肉厚は、その強度上、従来か
ら約1mm程度又はそれ以上とされていたのに対し、本実
施例は、環状突出部15よりも内方の上蓋天板部13におけ
る中央部近辺の肉厚を約0.5mmと薄くすることにより上
蓋天板部13の一部を容易に変形し得る様にするものであ
る。
そして、この二重キャップ10を容器40に打栓し、温水
によるシャワー試験を行なったところ、第3図の表に示
す様に、水温が65℃の試験では1時間経過しても上蓋11
が開くものがなく、シャワーの水温を70℃とした試験で
は、5個の二重キャップ10の内、一つは35分経過時に上
蓋11が開き、別の一つは49分経過時に上蓋11が開き、他
の3個は1時間経過しても上蓋11が開かなかった。
即ち、本実施例では70℃の低温殺菌を30分程度行なっ
ても上蓋11が開くことを確実に防止できることが確認さ
れた。
尚、上蓋天板部13の肉厚は二重キャップ10の大きさ又
は材質等により異なるも、環状突出部15形成位置よりも
内側の上蓋天板部13における中央部近辺の肉厚を、環状
突出部15形成位置よりも外側の上蓋天板部13における肉
厚の2分の1程度とすることは、薄肉部分が平板状であ
る上蓋天板部13の中央部近辺に限定されている故、外部
からの衝撃等により破損する虞れが少なく、内部の気圧
変化により容易に変形して上蓋11内の容積を増大させ、
上蓋11内の気圧変化を少なくすることができる利点を有
するものである。
又、低温殺菌後、内容物を充填した容器40を室温に戻
したとき、中蓋天板部23に設けたスコアー39に破断箇所
やピンホール等が生じている場合は、注出用円筒部25内
の空気が容器40内のヘッドスペースに吸引されることに
より、正常な密封容器40に比較して注出用円筒部25内の
減圧が大きくなり、上蓋天板部13の中央が大きく内方に
変形する故、不良キャップの発見を容易とする利点も有
る。
[考案の効果] 本考案に係る二重キャップは、上蓋天板部の中央近辺
を周縁部分に対して約2分の1の薄肉として上蓋天板部
の一部を変形容易としている故、低温殺菌等の処理を行
なう際、上蓋内の空気が膨張しても天板部の変形により
上蓋内の容積を多少増大させることができ、上蓋内の圧
力上昇率を小さくすることとなり、加熱処理に際して上
蓋が中蓋から開くことを防止し、加熱処理後における容
器の取扱いを簡単とすることにより自動処理を効率的に
行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る二重キャップの垂直断面図にし
て、第2図は該二重キャップの上蓋を開いた状態の一部
断面図、第3図は試験結果を示す表であり、第4図は従
来の二重キャップを示す図、第5図は従来の二重キャッ
プの中蓋を示す図である。 10……二重キャップ、11……上蓋、13……上蓋天板部、
15……環状突出部、17……側壁部、21……中蓋、23……
中蓋天板部、25……注出用円筒部、26……注出用円筒部
上端、27……外壁部、29……ヒンジ部、31……スカート
部、33……内方円筒部、35……支柱部、36……プルリン
グ、37……注出口、38……開口除去部、39……スコア
ー、40……容器、42……容器40口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器口部へ取り付ける中蓋であって、該中
    蓋の天板部上面に注出用円筒部を有すると共に該注出用
    円筒部内方の中蓋天板部に注出用開口除去部を有する中
    蓋と、該中蓋に嵌合する上蓋とで構成され、前記注出用
    円筒部の内面に密接する環状突出部を上蓋における天板
    部の下面に有する構造の二重キャップにおいて、上蓋天
    板部における環状突出部位置よりも中央部分の肉厚を、
    上蓋天板部における環状突出部位置よりも周縁部分であ
    る上蓋天板部の肉厚の約2分の1としたことを特徴とす
    る液体用二重キャップ。
JP1989107548U 1989-09-13 1989-09-13 液体用二重キャップ Expired - Lifetime JPH082124Y2 (ja)

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JPS5941240U (ja) * 1982-09-07 1984-03-16 山村硝子株式会社 瓶の替栓

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JPH0345863U (ja) 1991-04-26

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