JP4164849B2 - キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、日本酒等を収納する瓶容器等のキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
日本酒等は、広口の瓶容器に収納され、その瓶口部には、キャップが螺着されている。このキャップは、パッキングを介して瓶口部に装着され、該容器を気密にシールしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来例のキャップは、気密性が良いので、日本酒の入った容器を電子レンジで暖めて熱燗にすると、容器内の空気が膨張し内圧が上昇する。そのため、キャップが外れてしまうことがある。
そこで、内圧を逃がすために気密性を低下させることが考えられるが、この様にすると、外部から雑菌が侵入したり、容器を傾けたときに酒がこぼれてしまうことがある。
【0004】
この発明は、上記事情に鑑み、容器の内圧が異常上昇するのを防止することを目的とする。他の目的は、常温での気密性を良好に維持することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、次のことを特徴とする。
【0006】
この発明は、瓶口部にパッキングを介して装着された合成樹脂製のキャップであって;該キャップの頂壁の内面に前記パッキングを押圧する環状突起を設け、該パッキングの上面に前記環状突起に押圧される凹凸リングを設け、瓶容器内の空気が膨張して内圧が発生し、該パッキングが押し上げられると、該凹凸リングの切欠き部に対応しているシール力の弱い部分から空気が外部に逃げるように形成されたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明者は、パッキングを全周にわたって均一に押圧すると、シール性が良くなる反面、容器内の空気が膨張して内圧が高まっても、該空気が外部に逃げられないことに着眼した。そこで、パッキングの押圧力を不均一にし、内圧が高くなったときには、押圧力の弱い部分から該空気が逃げられるようにした。
【0008】
パッキングを押圧する手段として、例えば、キャップの頂壁の内面に設けた間欠コンタクトリングや、パッキングの上面に設けた凹凸リング、が用いられる。なお、キャップの頂壁の内面中央部には、センタボスを設け、パッキングの変形を規制する。
【0009】
【実施例】
この発明の第1実施例を図1〜図3により説明する。日本酒Aの入った広口の瓶口部1には、ねじ式キャップ2が設けられている。このキャップ2は、PP(ポリプロピレン)等の合成樹脂により形成され、その頂壁3の内面4には、パッキング5を押圧する間欠コンタクトリング6と、センタボス7とが突設されている。
【0010】
この間欠コンタクトリング6は、高さHの円弧状の突起部6aと切欠部6bとを備えている。この突起部6aの高さH、数、大きさ、間隔等は、必要に応じて適宜選択される。
【0011】
センタボス7は、頂壁3の内面4の中央に設けられて、その高さは前記突起部6aの高さHと同一に形成されている。
パッキング6は、PE(ポリエチレン)等の合成樹脂で形成され、瓶口部1の開口端を封鎖している。
【0012】
頂壁3の外周端は、スカート10に連続している。このスカート10の内面は、前記瓶口部1のねじ部1aに螺着している。
【0013】
次に本実施例の作動について説明する。
パッキング5は、キャップ2の突起部6aにより円周方向に間欠的に押圧され瓶口部1はシールされる。
しかし、シール力は均一ではなく、突起部6aで押圧されて部分は強くシールされ、押圧されていない部分、即ち、切欠部6bに対応する部分は、シール力が弱い。なお、該パッキング5の上面中央部は、センタボス7に当接している。
【0014】
この容器を電子レンジ等に入れて加熱し熱燗にすると、容器内の空気Kが膨張して内圧Pが発生し、パッキング5を押し上げるが、図3に示すように、容器内の空気Aは、シール力の弱い部分、即ち、間欠コンタクトリング6の切欠部6bに対応している部分、から外部に逃げる。そのため、容器内の圧力は低下するので、キャップが外れたり、内容物が漏れたりするなどの問題は発生しない。
なお、パッキング5の中央部は、センタボス7により押さえられて変位を規制されるので、パッキング5の中央部が突状に変形することもない。
【0015】
この発明の第2実施例を図4〜図6により説明する。
この実施例と第1実施例との相違点は、次の通りである。
(1)頂壁3の内面4に間欠コンタクトリングを設ける代わりに、環状突起16を設けたこと。この環状突起16は、例えば、前記間欠コンタクトリングの突起部の高さHの半分に形成されている。
【0016】
(2)パッキング15の上面15aに凹凸リング17が設けられていること。この凹凸リング17は円弧状の突起部17aと切欠部17bとを備えている。この突起部17aの高さは、前記環状突起16の高さH/2と同一である。この突起部17aと切欠部17bの数や大きさ、間隔等は必要に応じて適宜選択される。
【0017】
(3)パッキング15の下面16bに、中脚18を設けたこと。この中脚18は、筒状体であり、瓶口部1の内面に当接している。
【0018】
この実施例の作動を説明する。
パッキング15は、その凹凸リング17をキャップ2の環状突起16に押圧され、瓶口部1をシールしている。しかし、シール力は均一ではなく、突起部17aで押圧されて部分は強くシールされ、押圧されていない部分、即ち、切欠部17bに対応する部分は、シール力が弱い。なお、該パッキング5の上面中央部は、センタボス7に当接している。
【0019】
この容器を電子レンジ等に入れて加熱し熱燗にすると、容器内の空気Kが膨張して内圧Pが発生し、パッキング15を押し上げるが、図6に示すように、容器内の空気Aは、シール力の弱い部分、即ち、凹凸リング17の切欠部17bに対応している部分、から外部に逃げる。そのため、容器内の圧力は低下するので、キャップが外れたり、内容物が漏れたりするなどの問題は発生しない。なお、パッキング15の中央部は、センタボス7により押さえられ変位を規制されるので、パッキング5の中央部が突状に変形することもない。
【0020】
この発明の第3実施例を図7により説明する。
この実施例と第2実施例(図4〜図6)との相違点は、中脚18の上部に空気逃がし手段、例えば、逃げ孔30を設けたことである。
この逃げ孔30は、常温時には瓶口部1の内面に当接して封鎖されているので、瓶口部1は完全にシールされている。
しかし、瓶容器に内圧が発生してパッキング15が押し上げられ15Aの位置になると、該逃げ孔30は瓶口部1の上端面1Fから突出するので、瓶容器内の空気Aは、該逃げ孔30から外部に逃がされる。そのため、内圧が高くなるのを防止することができる。
なお、空気逃げ手段として、中脚18の外周面に縦溝を設けても良い。この縦溝は、中脚15の下端部から上端部の近傍まで形成され、封緘時には瓶口部1の内面に当接して閉鎖されているが、容器内圧が高まりパッキング15が押し上げられると、瓶口部1の上端面から突出し、外部と連通する。
【0021】
この発明の実施例は、上記に限定されるものではなく、例えば、この発明は、ねじ式キャップのみならず、他の方式のキャップ、例えば、スナップ式キャップに用いることができることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】
この発明は、以上のようにシールパッキングのシール力が全周にわたって均一でないので、容器内の圧力が高くなると、該パッキングが押し上げられ、該容器内の空気はシール力が弱い部分である凹凸リングの切欠き部から外部に逃げ出す。その為、容器内が高圧となることがない。又、常温においては、良好なシール力を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】キャップの底面図である。
【図3】縦切断線が切欠部を通る縦断面図の一部を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図5】パッキングの底面図である。
【図6】縦切断線が切欠部を通る縦断面図の一部を示す図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 瓶口部
2 キュアップ
3 頂壁
5 パッキング
6 間欠コンタクトリング
7 センタボス
Claims (4)
- 瓶口部にパッキングを介して装着された合成樹脂製のキャップであって;該キャップの頂壁の内面に前記パッキングを押圧する環状突起を設け、
該パッキングの上面に前記環状突起に押圧される凹凸リングを設け、
瓶容器内の空気が膨張して内圧が発生し、該パッキングが押し上げられると、
該凹凸リングの切欠き部に対応しているシール力の弱い部分から空気が外部に逃げるように形成されたことを特徴とするキャップ。 - 頂壁の内面の中央部に、パッキングの変位を規制するセンタボスが設けられていることを特徴とする請求項 1 記載のキャップ。
- パッキングの下面に中脚が設けられていることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
- 中脚に空気逃がし手段が設けられていることを特徴とする請求項3記載のキャップ。
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