JP7402484B2 - キャップ - Google Patents

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Description

本発明は容器の口部に装着されるキャップに関する。
容器内の内容物の保存性を良好な状態に維持すべく、内容物を高温状態で容器に充填して口部にキャップを装着することで容器の内部を殺菌するいわゆる熱間充填工程を行うことが既に知られている。この熱間充填工程の実施により容器内が殺菌されてキャップで密閉された容器は、その後に冷却水が上方からシャワー状にかけられて冷却される。
この際の冷却により容器内部の空間部やキャップ内の空間の容量が減少して減圧状態となるため、冷却水が、キャップの隙間などを通してキャップの内部空間(詳しくはキャップにおける本体と、この本体を覆う上蓋との間の空間)に吸引されることがある。しかし、内容物が充填された容器が出荷される際には、キャップの内部に冷却水が残っていないことが望ましい。
これに対処する方法として、従来は、冷却水がキャップの内部に侵入しないように、上蓋と本体との間の嵌合部分の密閉度合いを高めるよう構造を工夫したり、本体に設けられている注出筒を密閉するためのインナー部(シール部)を、注出筒先端(いわゆる水切り)の内側だけでなく外側からも接するように上蓋に2つ設けたりしていた。
しかし、このような構造では構造が複雑となるため製造コストが増加するとともに、製造工程などで、良好な密閉性が確保できなくなる場合がある。上蓋と本体との良好な密閉性が確保できずに不完全な密閉状態となると、一旦キャップ内に冷却水が浸入した場合には冷却水が外部に排出されたり蒸発したりし難くなるため、内容物が充填された容器が出荷されたり販売されたりする際にキャップの内部に冷却水が残り易くなってしまう。また、上記のように、上蓋に2つのインナー部を設けた場合には、注出筒の先端部の直径を小さくせざるを得なくなる短所もある。
近年、キャップの内部に冷却水が残り難くする他の方法として、本体における上蓋と接合する面を含んだ外周面の一部を大きく切り欠いたり(特許文献1等)、本体における上蓋との接合面に臨む蓋係合面に浅い横溝とこれよりも深い縦溝とを形成したり(縦溝が横溝と直交して続くように形成したり)(特許文献2等)して、キャップの内部(本体と上蓋との間の空間)が外気と連通するように構成したものがある。
これらの特許文献1や特許文献2の構成を用いた方法によれば、大きく切り欠かれた切欠部や浅い横溝と深い縦溝などを有する連通路を通して、キャップの内部(本体と上蓋との間の空間)が外気と連通する。したがって、熱間充填工程後に冷却水がシャワー状にかけられた際でも外気とキャップ内部との圧力差を生じ難くなる。また、キャップの内部に冷却水が侵入した場合でも、連通路を通る空気によって侵入した冷却水が乾き易く(蒸発し易く)なるので、容器が出荷されたり販売されたりする際にキャップの内部に冷却水が残り難くすることが可能となる。
実用新案登録2555362号公報 特開2010-173721号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されている従来構造のキャップでは、本体における上蓋と接合する面を含んだ外周面の一部を大きく切り欠かれているため、外観が損なわれたり違和感を生じたりするおそれがある。
また、前記特許文献2に開示されている従来構造のキャップでは、本体における上蓋との接合面に臨む蓋係合面に、浅い横溝とこれよりも深い縦溝とを縦溝が横溝と直交して続くように形成して、連通路を形成しているだけである。したがって、製造誤差などによって連通路の隙間が正確に形成されていないと、比較的多くの冷却水が連通路を通してキャップの内部に侵入したり(連通路が規定寸法より大きい場合)、キャップの内部が外気と連通し難い状態となって(連通路が規定寸法より小さい場合)内部に侵入した冷却水が乾き難く(蒸発し難く)なったりして、容器が出荷されたり販売されたりする際でもキャップの内部に冷却水が残るおそれがある。
本発明は上記課題を解決するもので、比較的簡単な構成でありながら、容器が出荷されたり販売されたりする際には、キャップの内部に冷却水が残ることを最小限に抑えることができるキャップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、容器の口部に装着される本体と、本体に被せられる上蓋と、本体と上蓋とを開閉自在に接続するヒンジとを有するキャップであって、ヒンジが、上蓋と本体との互いの外周部分が接合する外周接合部におけるヒンジから離れている領域の箇所よりも高い位置に配置され、上蓋と本体との外周接合部が、ヒンジから離れている領域の低位置外周接合部と、ヒンジ近傍の領域の高位置外周接合部と、低位置外周接合部と高位置外周接合部との間に設けられて低位置外周接合部と高位置外周接合部とを斜めに接続する傾斜外周接続部と、傾斜外周接続部を形成する本体側の面よりも、本体における内側、かつ、高い位置に設けられる段上の面で形成される傾斜外周内側接続部とを有し、上蓋を本体に被せることで、傾斜外周接続部、および、傾斜外周内側接続に形成される隙間であって、本体と上蓋との間のキャップ内部空間外気連通させる通気路が設けられ、通気路の途中に、通気路を通して侵入する水を貯める貯留部が設けられ、通気路は、傾斜外周接続部に連通されて、外気を貯留部に連通する外部側通気路と、傾斜外周内側接続部に連通されて、貯留部をキャップ内部空間に連通する内部側通気路とを有し、内部側通気路の隙間が外部側通気路の隙間よりも小さいことを特徴とする。
加えて、本発明は、傾斜外周接続部を形成する本体側の面は、本体における内側に向かって、高い位置から低い位置に傾斜することを特徴とする。
上記構成によれば、本体と上蓋との間のキャップ内部空間を外気に連通させる通気路が設けられているだけでなく、通気路の途中に、通気路を通して侵入する水を貯める貯留部が設けられているので、熱間充填工程後に冷却水がシャワー状にかけられた際に、比較的多くの冷却水が通気路を通してキャップの内部(本体と上蓋との間の空間)に侵入した場合でも、この冷却水が貯留部に貯められ、貯留部よりも奥の通気路まで冷却水が浸入し難くなる。
この構成により、内部側通気路の隙間が外部側通気路の隙間よりも小さいので、貯留部内の冷却水が、貯留部よりも奥の通気路である内部側通気路まで浸入し難くなる。また、外部側通気路の隙間が内部側通気路の隙間よりも大きいので、貯留部に貯められた冷却水が外部側通気路を通して乾き易く(蒸発し易く)なる。
この構成により、比較的大きい隙間を設ける場合が多い傾斜外周接続部に外部側通気路を連通させることができるので、貯留部に貯められた冷却水を、外部側通気路を通して乾き易く(蒸発し易く)することができる。つまり、上蓋を閉じた時に低位置外周接合部や高位置外周接合部が良好に密接するように、傾斜外周接続部は、本体と上蓋との間にある程度の隙間を有するように製造される場合が多く、このように隙間を有する傾斜外周接続部に外部側通気路を連通させることで、外部側通気路を目立たせることなく良好に設けることができ、比較的大きな断面積の外部側通気路でも支障なく傾斜外周接続部に連通させることができる。
また、本発明は、上蓋の外周下端部に液はね防止壁が設けられているとともに、本体の上部外周部に液はね防止壁を収納する収納凹部が設けられ、貯留部の少なくとも一部が、液はね防止壁と収納凹部との間に形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明は、外部側通気路が、収納凹み部の下面と、液はね防止壁の下面との間に形成される低位置外周接合部に連通することを特徴とする。
本発明によれば、本体と上蓋との間のキャップ内部空間を外気に連通させる通気路を設け、通気路の途中に、通気路を通して侵入する水を貯める貯留部を設けることにより、熱間充填工程後に冷却水がシャワー状にかけられた際に、比較的多くの冷却水が通気路を通してキャップの内部(本体と上蓋との間の空間)に侵入した場合でも、この冷却水が貯留部に貯められ、貯留部よりも奥の通気路まで冷却水が浸入し難くなり、この結果、容器が出荷されたり販売されたりする際にキャップの内部に冷却水が残ることを防止したり、最小限に抑えたりすることができる。
また、貯留部をキャップ内部空間に連通する内部側通気路の隙間を、外気を貯留部に連通する外部側通気路の隙間よりも小さくすることにより、貯留部内の冷却水が、貯留部よりも奥の通気路である内部側通気路まで浸入し難くなる。また、外部側通気路の隙間が内部側通気路の隙間よりも大きいので、貯留部に貯められた冷却水が外部側通気路を通して乾き易く(蒸発し易く)なる。これらにより、容器が出荷されたり販売されたりする際にキャップの内部に冷却水が残ることを防止したり、最小限に抑えたりすることができる。
また、外部側通気路を、低位置外周接合部と高位置外周接合部とを斜めに接続する傾斜外周接続部に連通することにより、外部側通気路を目立たせることなく良好に設けることができ、比較的大きな断面積の外部側通気路でも支障なく傾斜外周接続部に連通させることができる。
本発明の実施の形態に係るキャップの縦断面図であり、キャップを閉じた状態を示す。 同キャップの縦断面図であり、キャップを開けた状態を示す。 同キャップの側面図であり、キャップを閉じた状態を示す。 同キャップの背面図であり、キャップを閉じた状態を示す。 同キャップの平面図であり、キャップを閉じた状態を示す。 同キャップの平面図であり、キャップを開けた状態を示す。 図5のA-A線縦拡大断面図である。 同キャップの部分切欠斜視図である。 同キャップの斜視図であり、キャップを開けた状態を示す。
以下、本発明の実施の形態に係るキャップを、図面を参照して説明する。
図1、図2などにおいて、1は、内部に内容物(内容液)が収容されている容器2に取付けられるキャップである。キャップ1は、容器2の口3に取り付けられる本体(キャップ本体)4と、この本体4にヒンジ5を介して設けられた上蓋6と、を有する。なお、本体4は、必ずしも、容器2の口3に直接取り付けられなくてもよく、例えば、容器2の口3に、中栓などを介して、本体4が間接的に取り付けられる構成であってもよい。キャップ1は、例えば合成樹脂製とされ、この場合には、溶融した合成樹脂を金型内に射出して製造する射出成形により一体形成されて製造される。
図1~図6などに示すように、本体4は、容器2の口3の上端面に上方から対向するように配置される天面11と、天面11の外周から下方に延びてその下部が容器2の口3に外側から嵌る円筒状の外筒12と、外筒12の内周位置に径方向に隙間を有する位置で天面11から下方に延びるように形成されて、その下部が容器2の口3に内側から嵌り込む円筒状の内筒13と、天面11の外周寄り箇所(外周寄り天面部11a)から上方に円環状に延びる係止筒19と、天面11の外周寄り箇所から上方に突出して容器2内の内容物を注出する注出筒14と、内筒13や注出筒14の内側に形成されて容器2の口3(キャップ1の内部側領域と外部側領域)を閉鎖する隔壁15と、この隔壁15に破断用薄肉(スコアや切断部とも称せられる)16を介して形成されて、内容物を出すための開口を形成するための開口予定部18と、開口予定部18から上方に延びるように形成されている操作部20などが設けられている。
容器2へのキャップ1の装着時には、本体4に上蓋6が被せられた(閉じられた)状態で、容器2の口3にキャップ1が載せられて、上方から打栓具によりキャップ1が打栓されることで、容器2の口3が本体4の外筒12と内筒13との間に挟まれて嵌合され、キャップ1が容器2に装着される。
操作部20は、開口予定部18から立設する支柱20aと、支柱20aの先端部に形成されて指を引っ掛けるプルリング20bとからなる。当該キャップ1は未使用状態(未開封状態)では図1などに示すように、開口は開口予定部18により閉鎖されており、容器2内が密閉状態に保たれる。そして、容器2が使用される際には、プルリング20bが手指により引っ張り上げられることで、破断用薄肉16が破断して開口予定部18がキャップ本体4から離脱し、内容物を出すための開口が形成される。
図1~図6、図8に示すように、上蓋6には、蓋板22と、この蓋板22に連続する外周面21などが設けられている。詳しくは、上蓋6には、上蓋6を閉じた際に本体4の外筒12の外周部上縁にその下縁部が当接するとともに本体4の係止筒19が内側から密接される外周面(スカートとも称せられる)21と、この外周面21の上端縁になだらかにつながる蓋板22と、蓋板22から下方に環状に突出して上蓋6を閉じた際に注出筒14に内側から密接してシールするインナーリング(内周突条)23と、外周面21におけるヒンジ5とは逆の箇所から側方(手前側)に突出して形成されて、開ける際にこの箇所に指などを引っ掛けることで上蓋6を開ける鍔(指かけとも称せられる)25などが設けられている。
上蓋6の外周面21には、この外周面21の下端部に連続するとともに、鍔25に対して周方向にも連続する液はね防止壁26が形成されている。この液はね防止壁26は、上蓋6の外周面21と周方向に面一形状で、上蓋6の外周面21の下端面から下方に突出するように設けられている。また、これに対応して、本体4の外筒12には、上蓋6を閉じた際に、この液はね防止壁26を収納する収納凹部27が設けられ、この収納凹部27は、鍔25と連続するとともに本体4の外筒12の内側を切り欠くように、外筒12の外周面に形成されている。液はね防止壁26は、上蓋6を閉じた際に、本体4の外周面に被さるように形成されている。つまり、容器2内の内容物を注出した後には、本体4の外筒12の上端面に内容物が溜まることがあるが、この上蓋6の液はね防止壁26により、上蓋6が閉じられた際に、本体4の外筒12の上端面に溜まってしまった内容液が跳ねたとしても、当該内容液を液はね防止壁26が受け止めて外部に飛び散らないよう構成されている。
また、この実施の形態では、図2、図6などに示すように、上蓋6の外周面21の内面に、厚肉の座屈防止リブ28が周方向に対して複数箇所設けられている。この座屈防止リブ28は、上蓋6を閉じた状態で、座屈防止リブ28の下端面が、本体4の係止筒19の上端面に当接可能に配置されている。つまり、ヒンジキャップ1の打栓時に上蓋6に加えられた下方への力が、座屈防止リブ28や係止筒19を通して、本体4の天面11に伝達するように構成されている。なお、本体4の係止筒19における、上蓋6の外周面21における厚肉の座屈防止リブ28が形成されていない箇所は、外周側が切欠かれて薄肉状になっており、係止筒薄肉部19aが形成されている。
図3、図8などに示すように、ヒンジ5は、上蓋6と本体4との互いの外周部分が接合する外周接合部30(上蓋6を閉じた状態)におけるヒンジ5から離れている領域の箇所である低位置外周接合部30aよりも高い位置に配置されている。すなわち、上蓋6と本体4との外周接合部30が、ヒンジ5から離れている領域の低位置外周接合部30aと、ヒンジ5近傍の領域の高位置外周接合部30bと、低位置外周接合部30aと高位置外周接合部30bとの間に設けられて低位置外周接合部30aと高位置外周接合部30bとを斜めに接続する傾斜外周接続部30cとを有する。
上記構成に加えて、図7~図9などに示すように、当該キャップ1には、本体4と上蓋6との間のキャップ内部空間を外気に連通させる通気路31が設けられ、通気路31の途中に、通気路31を通して侵入する水を貯める貯留部32が設けられている。また、図7に示すように、通気路31は、外気を貯留部32に連通する外部側通気路31aと、貯留部32をキャップ内部空間に連通する内部側通気路31bとを有する。そして、内部側通気路31bの隙間(上下方向の隙間L1)が外部側通気路31aの隙間(上下方向の隙間L2)よりも小さくなっている。
この実施の形態では、図7~図9などに示すように、外部側通気路31aは、本体4における収納凹部27の下面と、上蓋6における液はね防止壁26の下面と、の間に形成されている。そして、この外部側通気路31aは傾斜外周接続部30cに開口する状態で連通されている。一方、内部側通気路31bは、本体4における傾斜外周接続部30cの内側に形成されている傾斜外周内部側接続部33(係止筒19の薄肉部19aにも接続されている箇所)の上面と、上蓋6の外周面21の底面との間に形成されている。また、貯留部32は、概略的には、上蓋6の液はね防止壁26と本体の収納凹部27との間に形成されており、より詳しくは、貯留部32は、貯留部32の下面となる本体4における収納凹部27の下面と、貯留部32の内側面(内周面)となる収納凹部27の内周面と、貯留部32の上面となる外周面21の底面と、貯留部32の外側面(外周面)となる液はね防止壁26の内周面と、により囲まれて形成されており、この貯留部32の空間が周方向に沿って円弧状に延びた状態で形成されている。なお、外部側通気路31aは、空気だけでなく液体も通す十分な高さを有する隙間L2とされている一方、内部側通気路31bは、空気は通すが、冷却水がシャワー状にかけられてキャップ1の内部が若干低い圧力になった場合でも冷却水が侵入し難い高さ(寸法)L1とされていると好適である。また、この実施の形態では、本体4における傾斜外周接続部30cの内側に形成されている傾斜外周内部側接続部33と、係止筒薄肉部19aの上端部とが側面視して重なる箇所に内部側通気路31bが設けられているがこれに限るものではない。
上記構成のキャップ1によれば、本体4と上蓋6との間のキャップ内部空間を外気に連通させる通気路31が設けられているので、熱間充填工程後に冷却水がシャワー状にかけられた際でも外気とキャップ内部との圧力差を生じ難くなる。
また、本体4と上蓋6との間のキャップ内部空間を外気に連通させる通気路31が設けられているだけでなく、通気路31の途中に、通気路31を通して侵入する水を貯める貯留部32が設けられている。この構成により、比較的簡単な構成でありながら、熱間充填工程後に冷却水がシャワー状にかけられた際に、比較的多くの冷却水が通気路を通してキャップ1の内部(本体4と上蓋6との間の空間)に侵入した場合でも、この冷却水が貯留部32に貯められ、貯留部32よりも奥の内部側通気路31bまで冷却水が浸入することが最小限に抑えられる。また、貯留部32は通気路31の途中に設けられているため、貯留部32に冷却水が溜まった場合でも、外気を貯留部32に連通する外部側通気路31aを通して、貯留部32内で蒸発した冷却水を外部側通気路31aを通して排出することができる。
また、上記構成によれば、貯留部32をキャップ内部空間(具体的には本体4の天面11と上蓋6の蓋板22との間の空間や、本体4の隔壁15と上蓋6の蓋板22との間の空間など)に連通する内部側通気路31bの隙間(高さL1)が、外気を貯留部に連通する外部側通気路31aの隙間(高さL2)よりも小さいので、貯留部32内の冷却水が、貯留部32よりも奥の通気路である内部側通気路31bまで浸入し難くなる。また、外部側通気路31aの隙間(高さL2)が内部側通気路31bの隙間(高さL1)よりも大きいので、貯留部32に貯められた冷却水が外部側通気路31aを通して乾き易く(蒸発し易く)なる。これらにより、容器2が出荷されたり販売されたりする際にキャップ1の内部に冷却水が残ることを防止したり、最小限に抑えたりすることができ、信頼性が向上する。
また、上記構成によれば、比較的大きい隙間を設ける場合が多い傾斜外周接続部30cに外部側通気路31aが連通されているので、冷却時に貯留部32に貯まった冷却水を、外部側通気路31aを通して乾き易く(蒸発し易く)することができる。つまり、傾斜外周接続部30cは、上蓋6を閉じた時に低位置外周接合部30aや高位置外周接合部30bが良好に密接するように、本体4と上蓋6との間に比較的大きい、ある程度の隙間を有するように製造される場合が多く、このように隙間を有する傾斜外周接続部30cに外部側通気路31aを連通させることで、外部側通気路31aを目立たせることなく良好に設けることができ、比較的大きな断面積の外部側通気路31aでも支障がないとともに違和感を生じることなく傾斜外周接続部30cに連通させることができる。
また、上記構成によれば、貯留部32が、液はね防止壁26と収納凹部27との間に形成されているので、貯留部32を簡単な構成で良好に形成することができる。
1 キャップ
2 容器
3 口
4 本体
5 ヒンジ
6 上蓋
11 天面
12 外筒
14 注出筒
15 隔壁
19 係止筒
21 外周面
22 蓋板
26 液はね防止壁
27 収納凹部
30 外周接合部
30a 低位置外周接合部
30b 高位置外周接合部
30c 傾斜外周接続部
31 通気路
31a 外部側通気路
31b 内部側通気路
32 貯留部
33 傾斜外周内部側接続部

Claims (4)

  1. 容器の口部に装着される本体と、本体に被せられる上蓋と、本体と上蓋とを開閉自在に接続するヒンジとを有するキャップであって、
    ヒンジが、上蓋と本体との互いの外周部分が接合する外周接合部におけるヒンジから離れている領域の箇所よりも高い位置に配置され、
    上蓋と本体との外周接合部が、ヒンジから離れている領域の低位置外周接合部と、ヒンジ近傍の領域の高位置外周接合部と、低位置外周接合部と高位置外周接合部との間に設けられて低位置外周接合部と高位置外周接合部とを斜めに接続する傾斜外周接続部と、傾斜外周接続部を形成する本体側の面よりも、本体における内側、かつ、高い位置に設けられる段上の面で形成される傾斜外周内側接続部とを有し、
    上蓋を本体に被せることで、傾斜外周接続部、および、傾斜外周内側接続に形成される隙間であって、本体と上蓋との間のキャップ内部空間外気連通させる通気路が設けられ、
    通気路の途中に、通気路を通して侵入する水を貯める貯留部が設けられ、
    通気路は、傾斜外周接続部に連通されて、外気を貯留部に連通する外部側通気路と、傾斜外周内側接続部に連通されて、貯留部をキャップ内部空間に連通する内部側通気路とを有し、
    内部側通気路の隙間が外部側通気路の隙間よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  2. 傾斜外周接続部を形成する本体側の面は、本体における内側に向かって、高い位置から低い位置に傾斜することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 上蓋の外周下端部に液はね防止壁が設けられているとともに、本体の上部外周部に液はね防止壁を収納する収納凹部が設けられ、
    貯留部の少なくとも一部が、液はね防止壁と収納凹部との間に形成されていることを特徴とする請求項1また2に記載のキャップ。
  4. 外部側通気路は、収納凹み部の下面と、液はね防止壁の下面との間に形成される低位置外周接合部に連通することを特徴とする請求項3に記載のキャップ。
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