JP6575960B2 - 抜栓キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、プルリングを引っ張り上げることにより、隔壁の除去部を抜栓して注出口を開口する抜栓キャップに関するものである。
注出筒内の隔壁の除去部をプルリングを引っ張り上げることにより抜栓して注出口を開口する抜栓キャップにおいて、内容液が高温充填されている場合、キャップを装着して密封後に、内容液が冷えて容器内が減圧状態となり、内容液の液面を上げてしまい、内容液が除去部裏面に付着し、抜栓時に付着した液が跳ねて容器外を汚してしまうことがあった。
このような問題を解決するために、抜栓時に除去部を抵抗無く一気に抜栓することにより、液跳ね対策を施したキャップは従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−212252号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のキャップでは、隔壁から除去部を抜栓する際に、一気に抜栓すると、減圧状態の容器内に外気が大量に入り込み、液面を揺らし、内容液が跳ね、抜栓されて開いた注出口と除去部との隙間から内容液が外に跳ねて、容器外を汚してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器内が減圧状態であっても、隔壁から除去部を抜栓する時に、内容液が揺れて、容器から跳ね出て、容器外を汚してしまうのを防止することができる抜栓キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、抜栓キャップとして、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と上蓋とからなる抜栓キャップにおいて、キャップ本体は、容器本体の口部を密封する隔壁と、隔壁の周縁に立設される注出筒とを備え、隔壁は、破断可能な薄肉弱化部によって注出口が画成される除去部を有し、除去部は、上面端部に支柱を介して配設されるプルリングと、支柱側下面から延設される液跳ね防止突片と、支柱側端部から所定距離を隔てた抜栓方向と交差する方向に形成される折曲部とを有し、液跳ね防止突片は、先端部が薄肉に形成される薄肉変形部を有し、液跳ね防止突片の除去部の下面から先端部までの高さは、除去部を隔壁から抜栓する際、薄肉変形部の外側面が隔壁の注出口のヒンジ側面の下部に当接するとともに、薄肉変形部の先端部が注出口の外側にくるように設定されていることを特徴とする構成を採用する。
折曲部の具体的実施形態として、折曲部は、除去部の上面および/または下面から凹設される溝を有することを特徴とする構成を採用する。
本発明の抜栓キャップは、キャップ本体の隔壁が、破断可能な薄肉弱化部によって注出口が画成される除去部を有し、除去部が、上面端部に支柱を介して配設されるプルリングと、支柱側下面から延設される液跳ね防止突片と、支柱側端部から所定距離を隔てた抜栓方向と交差する方向に形成される折曲部とを有し、液跳ね防止突片は、先端部が薄肉に形成される薄肉変形部を有し、液跳ね防止突片の除去部の下面から先端部までの高さは、除去部を隔壁から抜栓する際、薄肉変形部の外側面が隔壁の注出口のヒンジ側面の下部に当接するとともに、薄肉変形部の先端部が注出口の外側にくるように設定されていることにより、抜栓時に、プルリングを抜栓方向に引っ張ると、薄肉弱化部が破断して除去部の支柱側が上方に折れ曲がることにより、液跳ね防止突片の薄肉変形部の外側面が隔壁の注出口のヒンジ側面の下部に当接し、該当接部の注出口をカバーするので、減圧状態の容器内に外気が入り込んで液面を揺らしたとしても、開いた注出口と除去部との隙間から内容液が外に跳び出すことを防止することができる。
また、プルリングの引っ張りを再開すると、注出口の下部に当接している液跳ね防止突片の薄肉変形部が変形するので、プルリングの引っ張り力による上昇に対して抵抗が少なく、折曲部付近から残りの薄肉弱化部を破断することができる。
本発明の実施例1の容器を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は抜栓キャップの下面図である。 本発明の抜栓キャップを開蓋した状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。 (a)は図1(a)要部拡大図、(b)は図2(a)の要部拡大図、(c)は(b)の外面図である。 本発明の抜栓キャップを容器本体に装着し、上蓋を所定開度で係止した状態を示す側面断面図である。 本発明の抜栓キャップの抜栓開始時の説明図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 (a)は抜栓キャップの抜栓時の説明図、(b)は抜栓キャップを容器本体と分離して廃棄する分別機構を示す上面図である。 本発明の実施例2の抜栓キャップにおける隔壁の要部拡大図であり、(a)は除去部抜栓前を示す図であり、(b)は除去部抜栓開始時を示す図である。
次に、本発明の抜栓キャップをヒンジキャップとして具体化した実施形態について、以下の実施例に示した図面を参照して説明する。
図1および2において、Aは容器本体Dに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して一体成形される上蓋である。
容器本体Dの口部1の外周には、係合突条2が設けられている。
図1〜3に示すように、キャップ本体Aは、容器本体Dの口部1を密封する隔壁3と、隔壁3の周縁に立設される注出筒4と、注出筒4の下端外周からリング状底壁5を介して連設される嵌合筒部6と、嵌合筒部6の外周に一定の間隙を有して連設され、上端外周にヒンジCを介して上蓋Bを連設する外周筒部7とから構成されている。
隔壁3には、図1、2および3(a)に示すように、使用時に注出口3aを開口するために破断可能な薄肉弱化部10によって画成される除去部11が設けられ、除去部11の上面には、ヒンジC側端部に立設される支柱12を介してプルリング13が配設されている。
除去部11の下面には、支柱側端部11a近傍から薄肉弱化部10の内縁に沿って湾曲して垂下される液跳ね防止突片14が延設されている。
なお、本実施例では、液跳ね防止突片14は、除去部11の支柱側端部11a近傍の下面から垂下されているが、液跳ね防止突片14は、薄肉弱化部10の内縁よりも内側に沿って湾曲して裾広がりに傾斜して延設されていても構わないし、除去部11の支柱側下面から湾曲せずに平板状に延設されていても構わない。
除去部11には、図2に示すように、横方向長さLに対して、支柱側端部11aから(1/3)L程度離れた位置と支柱12の付け根12aとの間に設定され、支柱側端部11aから所定距離を隔てた位置に、プルリング13を引っ張る抜栓方向Pと交差する方向に上面から断面がV字状の溝が凹設されることにより、除去部11が該溝で上方に折れ曲がるとともに、破断不能な折曲部15が形成されている。
なお、本実施例では、折曲部15として、除去部11の上面から断面がV字状の溝を凹設しているが、折曲部15は、除去部11の下面から凹設してもよいし、または上面と下面の両面から凹設しても構わない。
また、折曲部15の断面形状は、V字状に限らず台形状でもよく、要は、除去部11が折曲部15によって折れ曲がるが、破断しなければ、どの様な形状でも構わない。
液跳ね防止突片14は、プルリング13に指を掛けて抜栓方向Pに引っ張り、除去部11を隔壁3から抜栓する際に、図5に示すように、除去部11の支柱側が折曲部15を境に折れ曲がることにより、液跳ね防止突片14の先端部14aが注出口3aに近接するか、または、先端部14aが隔壁3の注出口3aのヒンジC側面に当接するように、除去部11の下面から液跳ね防止突片14の先端部14aまでの高さhが設定されている。
このため、液跳ね防止突片14は、除去部11下面の支柱側端部11aよりも支柱12の付け根12a側に寄って設けられた場合には、先端部14aまでの高さhを図5に示すものよりも高くする必要がある。
なお、液跳ね防止突片14は、抜栓時に注出口3aのヒンジC側面に当接する場合、わずかに接触するように設定することが望ましい。
注出筒4は、上部に、先端に向かって外方にラッパ状に湾曲するとともに薄肉となるリップ状に形成される湾曲部16が形成され、湾曲部16のヒンジC側内周面には、後述する上蓋Bの舌片41の係止凹部45および下係止段部44と係止する係止先端面17および係止平坦部18が形成されている。
係止平坦部18は、ヒンジCを中心とする周方向所定幅に形成され、湾曲部16のリップ状の途中から先端方向に向けて漸次深さを増すように切除された平面と、平面の上縁から略垂直な円弧状の壁面を形成する上係止段部19とからなっている。
嵌合筒部6は、内周側にリング状底壁5の外周縁と接続する内筒20と、外周側に外筒21とを備え、内筒20と外筒21は、上部で環状の蓋係合部22により連設され、蓋係合部22の上部には、外方に突出する環状の膨出部23が設けられている。
外筒21の内周には、口部1の外周に設けられる係合突条2と係合する係止部24が突設されており、嵌合筒部6を打栓することにより容器本体Dの口部1に嵌合し、内筒20外周と外筒21内周とにより口部1を挟持するとともに、口部1の係合突条2と外筒21の係止部24とが係合して、キャップ本体Aが容器本体Dの口部1に嵌着される。
嵌合筒部6および外周筒部7には、容器の使用後に容器本体Dの口部1からキャップを分離して廃棄するための分別機構が設けられている。
該分別機構として、図1、2、3(b)および3(c)に示すように、外筒21の下端部外周と外周筒部7の下端部内周は、ヒンジCと反対側の位置に所定円弧範囲にわたって設けられる破断不能な連結部25と、該円弧範囲以外のヒンジC側の円弧範囲に間隔をおいて複数配設される破断可能な弱化部26とを介して連設されている。
なお、本実施例では、連結部25は、外筒21の下端部外周と外周筒部7の下端部内周の間に形成されているが、外筒21の上端部から下端部まで、または外筒21の上端部から中間部まで延設することもできる。さらに、連結部25を設ける位置は、図1(b)で示す外周筒部7と外筒21のヒンジCと反対側である左半分の円弧範囲内であれば、どこに設けても構わない。
また、本実施例では、弱化部26は、所定円弧範囲以外のヒンジC側の円弧範囲に間隔をおいて複数連設されているが、所定円弧範囲以外のヒンジC側の円弧範囲の全周を薄肉で連設してもよい。さらに、弱化部26は、切り始めのヒンジC近傍だけを間隔をおいて複数連設し、残りの箇所を連続して連設してもよい。
また、外周筒部7のヒンジCが連設される箇所の近傍に上端から垂直方向に細幅の縦スリット27が所定の深さで形成され、縦スリット27の下方には、上端面28aから下端面28bに達する高さHの破断可能な薄肉の弱化壁28が縦スリット27と同一の細幅で形成されている。
本実施例では、縦スリット27および弱化壁28は、垂直方向に形成されているが、垂直方向に限らず、斜め方向や階段状などに形成されていても構わない。
なお、弱化壁28は、外周筒部7の内周側を肉抜きして外周面と面一に形成しても、あるいは、外周側を肉抜きして内周面と面一に形成しても構わないが、本実施例では、弱化壁28は、外周筒部7の内周側と外周側の両面を肉抜きすることにより外周側寄りに形成されている。
さらに、弱化壁28は、本実施例では、外周筒部7の下端から高さHまで形成されているが、外筒21内周に形成される係止部24を口部1側に締め付けるのに有効な範囲を包囲できれば外周筒部7の上端まで形成する必要はないが、適当な深さの縦スリット27が確保できれば、弱化壁28の高さHは、上端近傍まで延長しても構わない。また、縦スリット27が存在することにより、後述するように、弱化壁28を破断する際の切っ掛けとして機能する。
縦スリット27は、切っ掛けとなる部分の形状として、角形(正方形や長方形)、V字状、U字状などいずれでも構わない。
本実施例では、縦スリット27の切っ掛け形成範囲は、ヒンジ部C近傍の外周筒部7の上端から中間部の間に形成されることが好ましいが、この範囲に限定されない。
さらに、図1(b)に示すように、嵌合筒部6の外筒21の内周下部には、連結部25の周方向両端に対応する位置に割溝29が形成され、ヒンジC側の2カ所に切欠部30が形成されている。
割溝29は、係止部24の径方向の厚みよりも深く形成され、切欠部30は、係止部24の径方向の厚みと同じ深さに形成されている。
上蓋Bは、図1および2に示すように、平坦な頂壁35と、頂壁35の周縁から垂下される側周壁36と、頂壁35の内面から垂設される密封筒37とから構成されている。
側周壁36の下端外周縁は、ヒンジCに連設され、ヒンジCの反対側の下端外周には摘み38が設けられており、摘み38の上部の側周壁36は他の周囲の側周壁36の下端部より薄肉になっている。
側周壁36の内周面の下端近傍には、蓋係合部22の膨出部23が嵌合して閉蓋状態を維持する環状の係止溝39が設けられている。
密封筒37の下端外周面には、注出筒4の内周面に当接する環状のシール部40が形成され、下端のヒンジC側の半周には、上蓋Bの内面に付着した内容液が注出筒4を伝って容器内に還流して周辺に垂れないように舌片41が垂設されている。
舌片41は、軸方向断面が弓形状をなし、舌片41の外周面は、上蓋Bを開閉する際に注出筒4の湾曲部16の内周面に沿って摺動するように湾曲面が形成されている。
舌片41は、ヒンジCの反対方向から見て所定周範囲に最も高く形成された先端部を有する山形をなし、先端部の両側からは、漸次高さを減じる斜面部42が形成されている。
舌片41の先端部には、外周面に面取りをしたカット面43が形成され、カット面43の下縁には、略垂直な壁面が形成される下係止段部44が形成され、下係止段部44の底縁には、注出筒4の湾曲部16の先端に対応するように舌片41の基部側に向かって深さが漸次浅くなる凹面となる係止凹部45が形成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、図2に示すように、完全に開蓋した状態で一体成形される。
本実施例のヒンジキャップを容器本体Dに装着するには、まず上蓋BをヒンジCを支点に回動して閉蓋する必要がある。
上蓋Bを閉じる際には、まず舌片41の先端部のカット面43が注出筒4の湾曲部16内周の係止先端面17に乗り上げるようになり、下係止段部44が係止先端面17を乗り越えて上係止段部19に係合すると同時に、係止先端面17が係止凹部45に嵌合して上蓋Bが係止される。
この状態から、さらに上蓋Bを閉じる方向に力を加えると、係止先端面17と係止凹部45の凹面は緩やかに係止しているので、小さな力で係止状態が速やかに解除され、舌片41は、湾曲部16の内周面を摺動しながら上蓋Bが回動し、蓋係合部22の膨出部23が上蓋Bの係止溝39に嵌合することで閉蓋動作が完了し、図1に示す閉蓋状態となる。
その後、ヒンジキャップは、内容液を高温充填した容器本体Dの口部1を嵌合筒部6に当てがい、上方から押圧して打栓することにより、キャップ本体Aの係止部24が容器本体Dの係合突条2を乗り越えて、口部1が嵌合筒部6に嵌合し、装着される。
ヒンジキャップが装着された容器を使用するには、まず、上蓋Bの摘み38に手指を掛けて引き上げ、膨出部23と係止溝39の嵌合を解除して上蓋Bを回動させていくと、舌片41の下係止段部44が注出筒4の上係止段部19に係合するとともに係止先端面17が係止凹部45に嵌合して、図4に示すように上蓋Bを常に一定の開度で係止する。
次に、抜栓するには、プルリング13の支柱12の反対側に指を掛け、抜栓方向Pに引っ張り、薄肉弱化部10を順次破断して、隔壁3の除去部11を切り取り、注出口3aを開口する。
抜栓作業で、まず、プルリング13を抜栓方向Pに引っ張ると、支柱12を介して除去部11の支柱側端部11aに力が集中し、薄肉弱化部10は、支柱側端部11aから破断が始まり、直ちに、除去部11の折曲部15付近まで破断が進み、図5に示すように、除去部11の支柱12側が折曲部15を支点に上方に折れ曲がるとともに、プルリング13の引っ張り力が分散され、一旦、除去部11の抜栓が止まる。
また、除去部11の支柱12側が上方に折れ曲がることにより、除去部11の下面に延設される液跳ね防止突片14の先端部14aが、隔壁3の注出口3aに近接するか、または、注出口3aの支柱12側に当接する。
本実施例では、プルリング13を抜栓方向Pに引っ張る際に、除去部11の支柱12側が折曲部15を支点に上方に折れ曲がり、一旦、除去部11の抜栓が止まるので、除去部11が一気に抜栓されることがなく、除去部11の下面に付着した内容液が跳ねることもない。
また、内容液が高温充填される容器において、減圧状態の容器内に外気が入り込んで液面を揺らしても、液跳ね防止突片14が、注出口3aに近接するか、または、注出口3aの下部に当接し、跳ねた液が液跳ね防止突片14の内側面でブロックされるので、開いた注出口3aと除去部11との隙間から内容液が外に跳び出すことを防止することができる。
さらに、プルリング13の引っ張りを再開すると、図6(a)に示すように、折曲部15付近から残りの薄肉弱化部10が破断されて、隔壁3から除去部11が完全に取り除かれ、注出口3aが開口される。
上蓋Bは、所定の開度に係止されているので、そのまま容器を傾ければ、容器内の内容液は注出口3aから注出筒4の内周面に案内されて注出され、上蓋Bが揺動して注出の邪魔をしたり内容液によって汚れたりすることがなく、上蓋Bに手を添えなくてはならないような面倒もない。
なお、本実施例のヒンジキャップは、上蓋Bの内面に付着した内容液が注出筒4を伝って容器内に還流して周辺に垂れないように舌片41が垂設されているが、舌片41を備えない通常のヒンジキャップであっても構わない。
つぎに、容器の使用を終えた後にキャップを容器本体Dから取り外して廃棄するための分別手順について説明する。
まず、図4に示す状態から、さらに上蓋Bを回動して図2に示す開蓋状態とする。
その後、上蓋Bを把持して手前に引っ張り、ヒンジCを介して外周筒部7を変形させ、縦スリット27の弱化壁28を破断させる。
さらに、上蓋Bを把持して手前に引っ張ると、外周筒部7の下端部内周と外筒21の下端部外周とを連設する弱化部26が、図6(b)でみて、反時計方向に順次破断が進行し、最後に連結部25の手前まで達する。
すると、弱化部26が破断された側の外筒21は、外周筒部7による内側への締め付けがなくなるために、係止部24による口部1への締め付け力も低下することになり、係止部24は、口部1外周の係合突条2を容易に乗り越えることができるようになる。
このように、外周筒部7による締め付けが開放された外筒21は、連結部25を介して引っ張り上げることにより、容易に容器本体Dからキャップを分別して廃棄することができる。
さらに、外筒21の内周下部には、連結部25の周方向両端に対応する位置に、係止部24の径方向の厚みよりも深く形成される割溝29が設けられているので、連結部25を介して外筒21を引き上げた際の外筒21の撓み変形が助長され、係止部24は、より係合突条2を乗り越え易くなる。
また、外筒21の内周下部には、ヒンジC側の所定の位置に、係止部24の径方向の厚みと同じ深さに形成される切欠部30が設けられているので、係止部24の周方向の引っ張りに対する抗力が減少し、係止部24は、より係合突条2を乗り越え易くなる。
次に、隔壁3の除去部11の液跳ね防止突片の構成を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図7(a)に示すように、キャップ本体Aの隔壁3の除去部11の下面には、支柱側端部11aに薄肉弱化部10の内縁に沿って垂下される液跳ね防止突片50が設けられている。
液跳ね防止突片50には、先端部51aが薄肉に形成され、変形可能な薄肉変形部51が設けられている。
また、液跳ね防止突片50の除去部11の下面から先端部51aまでの高さhは、除去部11を隔壁3から抜栓する際、図7(b)に示すように、薄肉変形部51の外側面が隔壁3の注出口3aのヒンジC側面の下部に当接するとともに、薄肉変形部51の先端部51aが注出口3aの外側にくるように設定されている。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
抜栓の際に、プルリング13を抜栓方向Pに引っ張り、薄肉弱化部10が破断して除去部11の支柱12側が上方に折れ曲がることにより、図7(b)に示すように、液跳ね防止突片50の薄肉変形部51の外側面が隔壁3の注出口3aのヒンジC側面の下部に当接し、該当接部の注出口3aをカバーするので、減圧状態の容器内に外気が入り込んで液面を揺らしたとしても、開いた注出口3aと除去部11との隙間から内容液が外に跳び出すことを防止することができる。
また、プルリング13の引っ張りを再開すると、注出口3aの下部に当接している液跳ね防止突片50の薄肉変形部51が変形するので、プルリング13の引っ張り力による上昇に対して抵抗が少なく、折曲部15付近から残りの薄肉弱化部10を破断することができる。
上記各実施例では、抜栓キャップは、キャップ本体と上蓋とをヒンジを介して一体成形されたヒンジキャップとしているが、抜栓式のキャップ本体と上蓋とが別体で形成され、キャップ本体の上部に上蓋が嵌着または螺着されるキャップであっても構わない。
また、キャップ本体に分別廃棄機構を設けない抜栓キャップであっても構わない。
本発明の抜栓キャップは、キャップ本体の隔壁から除去部を抜栓する際に、プルリングを引っ張る時に除去部の支柱側が折曲部により折曲がり、一旦、除去部の抜栓が止められるとともに、除去部の下面に垂設される液跳ね防止突片が開口された注出口と近接するか、または、当接することにより、注出口と除去部との隙間から内容液が外に跳び出すのをブロックすることができるので、抜栓時に内容液が容器外に跳ねないキャップとして広く使用することができる。
A キャップ本体
B 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
H、h 高さ
L 横方向長さ
P 抜栓方向
1 口部
2 係合突条
3 隔壁
3a 注出口
4 注出筒
5 リング状底壁
6 嵌合筒部
7 外周筒部
10 薄肉弱化部
11 除去部
11a 支柱側端部
12 支柱
12a 付け根
13 プルリング
14、50 液跳ね防止突片
14a、51a 先端部
15 折曲部
16 湾曲部
17 係止先端面
18 係止平坦面
19 上係止段部
20 内筒
21 外筒
22 蓋係合部
23 膨出部
24 係止部
25 連結部
26 弱化部
27 縦スリット
28 弱化壁
28a 上端面
28b 下端面
29 割溝
30 切欠部
35 頂壁
36 側周壁
37 密封筒
38 摘み
39 係止溝
40 シール部
41 舌片
42 斜面部
43 カット面
44 下係止段部
45 係止凹部
51 薄肉変形部

Claims (2)

  1. 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と上蓋とからなる抜栓キャップにおいて、
    キャップ本体は、容器本体の口部を密封する隔壁と、隔壁の周縁に立設される注出筒とを備え、
    隔壁は、破断可能な薄肉弱化部によって注出口が画成される除去部を有し、
    除去部は、上面端部に支柱を介して配設されるプルリングと、支柱側下面から延設される液跳ね防止突片と、支柱側端部から所定距離を隔てた抜栓方向と交差する方向に形成される折曲部とを有し、
    液跳ね防止突片は、先端部が薄肉に形成される薄肉変形部を有し、
    液跳ね防止突片の除去部の下面から先端部までの高さは、除去部を隔壁から抜栓する際、薄肉変形部の外側面が隔壁の注出口のヒンジ側面の下部に当接するとともに、薄肉変形部の先端部が注出口の外側にくるように設定されていることを特徴とする抜栓キャップ。
  2. 折曲部は、除去部の上面および/または下面から凹設される溝を有することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
JP2015212869A 2015-10-29 2015-10-29 抜栓キャップ Active JP6575960B2 (ja)

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