JP6063327B2 - 容器用注出キャップ - Google Patents

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本発明は、容器の口頚部に装着され、その先端部に設けられた注出筒を通して容器内の内容物を注出する蓋付きの容器用注出キャップに関するものである。
容器の口頚部に装着される容器用注出キャップとしては、例えば特許文献1にみられるように、容器内の内容物を注出する注出筒を有し、容器の口頚部にねじあるいはアンダーカットの如き係合手段にて固定保持される嵌着筒と、この嵌着筒の表面に覆いかぶさって容器の口頚部に固定されるキャップ基体と、このキャップ基体の上部に設けられた膨出部に着脱自在に嵌合することによって該注出筒の注出経路を封止する上蓋とを備えた構成のものが知られており、化粧料や飲料あるいは醤油やソース等の調味材を入れる容器に多用されている。
ところで、従来のこの種の注出キャップにあっては、内容物の注出時に注出筒の外側面に沿って内容物が垂れ落ちる(液だれ)ことがあり、これが上蓋とキャップ基体との嵌合部に付着して乾燥、固化した場合に該嵌合部の表面におけるすべりが悪くなり、通常よりも大きな力を付加しなければ上蓋を開けることができない不具合を有していた。
特開平9−150858号公報
本発明の課題は、液だれした内容物が付着して乾燥、固化した場合に避けられなかった上記の如き従来の不具合を解消して、蓋体のスムーズな開放を実現できる容器用注出キャップを提案するところにある。
本発明は、容器内の内容物を注出する注出筒を有し、容器の口頚部に係合して固定保持されるベースと、このベースにヒンジを介して開閉可能に連結し、かつ、該ベースの上面縁部に合わさって該注出筒の開孔を封止する蓋体とを備えた容器用注出キャップであって、前記蓋体は、前記ベースの上面縁部に沿う下端面を有する外側環状体と、この外側環状体の内側に設けられ、該外側環状体との相互間にて下向きに開放された環状空間を形成する内側環状体とを備え、前記ベースに、前記環状空間において起立して前記外側環状体の下端部内側壁に接触して前記蓋体の内側を密封状態に保持するシール壁と、前記内側環状体の内側壁に着脱自在に係合して前記蓋体を前記ベースに連係させる環状連係部とを設け、前記内側環状体の少なくとも前側半周部分の一部に、下端が開放された欠き部を設けたことを特徴とする容器用注出キャップである。
上記の構成からなる容器用注出キャップにおいては、前記シール壁と前記環状連係部との相互間に、前記内側環状体の下端部を入れ込むとともに、前記切り欠き部を通して流出した内容物を貯留する環状の溜り溝を設けるのが好ましい。
上記の構成からなる本発明の容器用注出キャップによれば、蓋体を、ベースの上面縁部に沿う下端面を有する外側環状体と、この外側環状体の内側に設けられ、該外側環状体との相互間にて下向きに開放された環状空間を形成する内側環状体とを備えたもので構成し、ベースに、環状空間において起立して外側環状体の下端部内側壁との接触により蓋体の内側を密封状態に保持するシール壁と、内側環状体の内側壁に着脱自在に係合して蓋体をベースに連係させる環状連係部とを設け、内側環状体の少なくとも前側半周部分の一部に、下端が開放され切り欠き部を設けるようにしたため、液だれした内容物が蓋体とベースとの係合部に付着して乾燥、固化した場合であっても蓋体を開放するとき、内側環状体と環状連係部との係合状態を比較的容易に解除することが可能となり、蓋体をスムーズに開放することができる。しかも、液だれした内容物は、切り欠き部を通して環状空間側へと流れていくため、蓋体とベースとの嵌合部位への内容物の付着は、極少量に留められる。
また、本発明の容器用注出キャップによれば、シール壁と前記環状連係部との相互間に、内側環状体の下端部を入れ込むとともに、前記切欠き部を通して流出した内容物を貯留する環状の溜り溝を設けたため、液だれした内容物は、蓋体の内側に確実に留まることになる。
さらに、本発明の容器用注出キャップによれば、環状空間において起立するシール壁を外側環状体の下端部内側壁に接触させてシールするようにしたため、例えば、内容物の高温充填に際して容器全体を冷却シャワー水(温水)により冷却する場合において注出キャップ内が減圧されても、該減圧が、外側環状体の下端部がシール壁により強く接触させる方向へ作用するため、シール性が高まる。
本発明にしたがう容器用注出キャップの実施の形態を模式的に示した図であり、(a)は平面を示した図であり、(b)は側面を断面で示した図である。 図1に示した容器用注出キャップの要部断面を拡大して示した図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1(a)(b)は本発明に従う合成樹脂製の容器用注出キャップを、デラミネーションタイプのスクイズ容器に装着した状態で模式的に示した図である。なお、本発明において内側環状体の「前側」とは、蓋体をヒンジを介してベースに連結している構造の注出キャップにおいて、該ヒンジが設けられている側の対向位置(摘み部が設けられている側)をいうこととする。
図における符号1は、軟質で初期形状に復元可能な合成樹脂からなり、容器の外観形状を形作る外容器(外層体)である。外容器1は、円筒状の口頚部1aを有する、例えばボトル型形状をなすものが適用されるが、その胴体部分の形状は、内容物の種類や用途に応じて種々変更することができるものであって、ここでは、外容器1の全体形状についての表示はしない。また、口頚部1aについては円筒状のものを例として示したが、その形状は円筒状のものに限られるわけではなく、種々の形状のものを適宜採用することができる。
また、2は、外容器1の胴体部分のスクイズによって外容器1の内壁面から剥離して減容化することができる内容器〈内層体〉である。この内容器2の内側には充填空間が形成されており、該充填空間に内容物が充填される。
内容器2は、その口頚部2aが外容器1の口頚部1aに一体連結しており、その胴体部分の周りにおける少なくとも一箇所には、容器の軸心に沿って外容器1の内壁につながる接合部が設けられており(図示せず)、これにより、内容器2が外容器1内で位置決めされている。なお、接合部は、剥離不能に接着されている部位であるが、該接合部は省略することもできる。
また、符号3は、外容器1の口頚部1aに着脱自在にねじ止め(アンダーカットによる嵌合でもよい)されるベース(カバー)である。このベース3は、注出キャップの主要構成部材であり、外容器1の口頚部1aを取り囲んで該口頚部1aの外周面に設けられたねじ部に係合するねじ部を有する周壁3aと、この周壁3aの上端に一体連結して外容器1の口頚部1aの開口を閉塞する天壁3bと、この天壁3bの中央部において起立し、その開孔を通して容器内の内容物の注出を可能とする注出筒3cから構成されている。
また、4は、ベース3にヒンジ5を介して開閉可能に連結し、かつ、該ベース3の上面縁部に合わさって注出筒3cの開孔を封止する蓋体である。
蓋体4は、ベース3の上面縁部の沿う下端面を有する外側環状体4aと、この外側環状体4aの内側に設けられ、注出筒3cを取り囲むとともに、外側環状体4aとの相互間にて下向きに開放された環状空間6を形成する内側環状体4bと、外側環状体4aおよび内側環状体4bの上端に一体連結し該外側環状体4a、内側環状体4bと協働して注出筒3cの格納空間を形成する天面板4cから構成されている。
また、7は、蓋体4の前側(ヒンジ5の対向位置)で、その外周筒4aの外側面の上部に設けられた摘み部、8は、蓋体4の天面板4cの裏面に垂下保持された筒体である。筒体8は、蓋体4を閉じたとき、注出筒3cの開孔に嵌合するものであって、これによって内容物の流出を防止している。
9は、ベース3の天壁3bの縁部に一体的に設けられ、環状空間6において起立する環状のシール壁である。この環状のシール壁9は、外側環状体4aの下端部内側壁との接触(面接触)により蓋体4の内側を密封状態に保持する。環状のシール壁9は、外側環状体4aの下端部内側壁に接触する接触面を有しているため、内容物の高温充填に際して容器全体に冷却シャワー水がかけられて蓋体4内が減圧状態になった場合にその相互の接触圧力が高まり、該冷却シャワー水の、注出キャップ内への侵入を確実に防ぐことができるようになっている。
10は、シール壁9の内側においてベース3の天壁3bに一体的に設けられた環状連係部である。この環状連係部10は、蓋体4の内側環状体4bに着脱自在に係合(アンダーカットによる嵌合)して該蓋体4をベース3に連係させる。環状連係部10としては、内側環状体4bの下端部に設けられた凹部あるいは凸部に適合する凸部あるいは凹部が適用される(図示のものは凸部として表示してある)。
11は、内側環状体4bに形成された切り欠き部である。この切り欠き部11は、下端が開放された切り欠き端11aを有しており、該内側環状体4bの前側、すなわち、摘み部7が設けられている側の直近に形成した例として示してある。この切り欠き部11により内側環状体4bは間欠となり、内側環状体4bの、環状連係部10に対する係合が解除されやすくなり、蓋体4とベース3とが係合する部位に液だれした内容物が付着して乾燥、固化したとしても蓋体4のスムーズな開閉が可能となる。しかも、液だれが生じた際に内容物は、該切り欠き部11を通して環状空間6へと流出するため、その付着量も減少させることができる。
この切り欠き部11は、この例では、摘み部7が設けられた側の直近に一つ設けた場合について示したが、蓋体4がベース3に所望の強度を維持しつつ嵌合させることができものであれば、その形成位置は内側環状体4bのサイドあるいは後側等、適宜変更することが可能であり、図示のものに限定されることはない。また、切り欠き部11の数、切り欠き幅や形状も適宜変更することができる。なお、切り欠き部11を間隔をおいて少なくとも二つ設けることも可能であり、この場合にあっては、該切り欠き部11の間に位置する内側環状体4bは、それ自体のベンドが容易になるため蓋体4をスムーズに開放できる一方、蓋体4を閉じる場合には、該内側環状体4b、すなわち、切り欠き部11の間に位置する内側環状体4bについても環状連係部10に連係することから、内側環状体4bの環状連係部10に対する係合がより一層確実となる。
12は、シール壁9と環状連係部10の相互間で、ベース3の天壁3bに設けられた環状の溜り溝である。この溜り溝12は、内側環状体4bの下端部を入れ込むとともに、切り欠き部11を経て流れ出た内容物(液だれにかかる内容物)を貯留する。
溜り溝12は、その要部を拡大して図2に示すように、内側環状体4bが環状連係部10に係合した状態で、該内側環状体4bの外面との間で隙間tを形成する溝幅を有しており、この隙間tにより、切り欠き部11を通り抜けた内容物が内側環状体4bの背面に回り込んでシール壁9へと流出するのを防止する。
さらに、符号13は、外容器1の口頚部1aの突端と、ベース3の天壁3bの相互間に配置され、該口頚部1aと天壁3bとによって挟持、固定される中栓である。
この中栓13は、注出筒3cの開孔につながる貫通口13aを残して外容器1の口頚部1aの開口を閉塞する隔壁13bと、この隔壁13bの外縁上面において一体連結してその上端をベース3の天壁3bに当接可能な筒体13cと、該隔壁13bの下面外縁部に一体的に設けられ、内容器2の口頚部2aの内側壁に嵌合可能な嵌合筒13dから構成されている。
14は、中栓13の貫通口13aを閉塞状態に保持し、外容器1の胴体部分をスクイズすることにより該貫通口13aを開放して内容物を注出筒3cに向けて流出させる弁体である。この弁体14は、例えば、ベース3の天壁3bの下面に設けられた環状凹部3dおよび隔壁13bの上面に設けられた環状凹部13eにそれぞれ上端部、下端部を嵌合させて固定される筒体14aと、この筒体14aの内側壁に弾性アームを介して支持された弁部14b(例えば、三点弁等)から構成される。なお、この弁体14は、図示のものに限定されることはない。
15は、隔壁13bにおいて開放された開口15aを有し、中栓13の隔壁13bの下面に設けられたサックバック用の貯留室である。この貯留室15は、隔壁13bの下部に吊り下げ保持され(一体連結したものであってもよいし別部材を組み合わせたものでもよい。また、隔壁13bの上部に立設してもよい。)、その内側に残留内容物の収容空間を形成する底無し筒状の周壁にて形成された貯留室本体15bと、この貯留室本体15bの収容空間内で開口15aに近接、離隔する向きに移動可能で、該開口15aから離隔する向きへの移動にて残留内容物を該開口15aを通して収容空間に引き込むスライダー(例えば球体等)15cから構成されている。前記開口15aは、弁体14によって一部分が覆われていてもよいが、該弁体14によって完全には閉塞されておらず、常時開放された状態にある。
また、16は、貯留室本体15bを形成する周壁の上端部位に設けられ、スライダー15cの、開口15aからの抜け出しを防止する少なくとも1つの突起、17は、貯留室本体15bの下部に設けられた末端開口である。
末端開口17は、スライダー15cよりもサイズが小さくなっており、突起16と末端開口17の範囲内でスライダー15cを移動させる。
内容物の注出に際して容器を傾動姿勢にするか、あるいは反転姿勢にするとスライダー15cは、開口15aに最も近接するように移動する。一方、内容物の注出を終えて容器を正位姿勢に戻すと該スライダー15cは、その自重、または内容器2の復元力によって生じる負圧により開口15aから離隔する向き、すなわち、末端開口17に向けて移動することとなり、この時、隔壁13上面に存在する残留内容物は、開口15aを通して貯留室15の収納空間へと引き込まれることとなり、これにより液だれが回避される。
スライダー15cと貯留室本体15bを形成する周壁との間には、わずかな隙間が形成されていてもよいが、内容物の表面張力等を考慮して残留内容物がその隙間を通り抜けることがない隙間設定がなされており、残留内容物は収容空間に確実に収容され、外気に触れた内容物(残留内容物)が貯留室本体6bを通じて容器内へ入り込むのを回避する。
スライダー15cは、合成樹脂製や金属製のものを適用することが可能であって、とくに金属製のものを適用する場合には、自重によるスムーズな移動が可能となりサックバック効果をより一層高めることができる。スライダー15cを金属製の部材で構成する際にはその表面を樹脂で被覆したものを用いてもよく、これにより内容物の品質が安定的に維持される。
スライダー15cは、この例では、球状体を例として示したが、貯留室本体15b内でのスムーズな移動が可能であるならばその形状は適宜変更可能であり、図示のものには限定されない。なお、スライダー15cは、それを乗り越えて内容物および/または空気が内容器2内に実質的に流通することがないように設計されている。
また、18は、ベース3の天壁3bの段差部の少なくとも1箇所(好ましくは2箇所)に設けられ、該ベース3の内外をつなぐ外気導入孔、19は外容器1の口頚部1aに設けられ、内容器2につながる横向の開孔、20は、中栓13の筒体13cに設けられた貫通路、21は、外容器1の口頚部1aの外側壁に設けられた縦溝である。
外気導入孔18を通してベース3内に外気が入り込むと、該外気は、貫通路20、縦溝21および開孔19を通して内容器2と外容器1との相互間に導入される。
22は、弁体14を構成する筒体14aの外側壁に片持ち支持状態で一体連結した外気導入弁である。この外気導入弁22は、その自由端が、ベース3の天壁3bの下面に設けられた弁座部3eに離反可能に当接して外気導入孔18を閉状態に保持するディスク状の弾性舌片から構成されている。
外気導入弁22は、外容器1の胴体部分に加えた力(スクイズのための力)を取り除いて該外容器1が初期形状に復元する際に開放するものであり、内容器2と外容器1との相互間へ外気を導入することにより外容器1は速やかに初期形状へと復帰し、かつ、スクイズ動作により内容器2を押し潰すときには閉塞状態に保たれ、内容器2の中に充填された内容物を確実に排出する。
外気導入弁22と、弁体14とは、筒体14aを介してそれらを相互に一体連結することが可能であり、これにより部品点数を削減することができるが、筒体14aと外気導入弁22とは、別部材で構成してもよく、この点については限定されない。
上記の構成からなるスクイズ容器において、内容器2内に充填された内容物を注出するには、容器を傾動、反転姿勢に保持して外容器1の胴体部分をスクイズする。そうすると、それに伴い内容器2は減容(縮減)するとともに、その中に充填された内容物が、口頚部2a、中栓13の貫通口13aを通り注出筒3の開孔から排出される。このとき、スライダー15cは、開口15aに近接したところ(突起16が設けられた部位)に位置する。
スクイズ動作を停止すると、貫通口13aは弁体14により、すぐさま閉塞状態に保持されるとともに、外気導入弁22の弾性舌片が天壁3bに形成された弁座部3eから離反して外気導入孔18が開放され、これにより外容器1と内容器2との相互間への外気の導入により該外容器1は速やかに初期形状(潰れる前の形状)へと復帰する。
スクイズ動作の停止と同時に容器を正位姿勢(起立姿勢)に戻すと、注出筒3から弁体14に至るまでの空間に残留する内容物は、スライダー15cが末端開口17に向けて移動する間に、該スライダー15cの移動に伴うサックバックによって、貯留室15の収容空間へと引き込まれることとなる。
内容物の引き込み量は、スライダー15cの移動量、収容空間の容積によって決定されるものであり、この点は適宜設定される。
なお、上掲図1(a)(b)においては、外容器1を外層体で構成し、内容器2を内層体で構成し、内容物の注出量が多くなるに従って該内層体2が外層体1から剥離して減容していくデラミネーションタイプのスクイズ容器を例として示したが、本発明は、外容器1の内側に内容物を充填した内容器2を組み付けた二重容器あるいは内容器を有しない単層の容器に適用することも可能であり、図示のものに限定されることはない。
また、上記実施の形態では貯留室本体15bの下部に末端開口17を備えた底無し筒状の周壁にて収容空間を形成した貯留室15を適用した場合について示したが、該貯留室15としては底部を有するものを用いることもできる。この場合、貯留室本体15の周壁の内面には、開口15aから底部へ向けて伸延する少なくとも1本の導通溝を設けておき、この導通溝を通して残留内容物を底部へ流し込むことによりスライダー15cのスムーズな移動が可能となる。
本発明にしたがう容器用注出キャップは、液だれにより注出筒3cの外周壁からベース3の天壁3bに沿って内容物が流れ落ちて該内容物が蓋体4とベース3との係合部に付着し、それが乾燥、固化したとしても、切り欠き部11により、内側環状体4bの、環状連係部10に対する係合が解除されやすくなるため、蓋体4の開放操作に際して大きな力を加える必要がなく、スムーズな開放が可能となる。
加えて、液だれした内容物は、溜り溝12に貯留されることになり、係合部における内容物の付着量を減少させることができる。
本発明によれば、液だれにより内容物が蓋体とベースとの係合部に付着して乾燥、固化して該係合部におけるすべりが悪くなった場合であっても、蓋体をスムーズに開放し得る注出用キャップが提供できる。
また、本発明によれば、蓋体内への水分(冷却シャワー水等)の侵入を阻止し得るシール性の高い容器用注出キャップが提供できる。
1 外容器
1a 口頚部
2 内容器
2a 口頚部
3 ベース
3a 周壁
3b 天壁
3c 注出筒
3d 環状凹部
3e 弁座部
4 蓋体
4a 外側環状体
4b 内側環状体
4c 天面板
5 ヒンジ
6 環状空間
7 摘み部
8 筒体
9 シール壁
10 環状連係部
11 切り欠き部
11a 切り欠き端
12 溜り溝
13 中栓
13a 貫通口
13b 隔壁
13c 筒体
13d 嵌合筒
13e 環状凹部
14 弁体
14a 筒体
14b 弁部
15 貯留室
15a 開口
15b 貯留室本体
15c スライダー
16 突起
17 末端開口
18 外気導入孔
19 開孔
20 貫通路
21 縦溝
22 外気導入弁

Claims (2)

  1. 容器内の内容物を注出する注出筒を有し、容器の口頚部に係合して固定保持されるベースと、このベースにヒンジを介して開閉可能に連結し、かつ、該ベースの上端縁部に合わさって該注出筒の開孔を封止する蓋体とを備えた容器用注出キャップであって、
    前記蓋体は、前記ベースの上面縁部に沿う下端面を有する外側環状体と、この外側環状体の内側に設けられ、前記注出筒を取り囲むとともに、該外側環状体との相互間にて下向きに開放された環状空間を形成する内側環状体とを備え、
    前記ベースに、前記環状空間において起立して前記外側環状体の下端部内側壁との接触により前記蓋体の内側を密封状態に保持するシール壁と、前記内側環状体の内側壁に着脱自在に係合して前記蓋体を前記ベースに連係させる環状連係部とを設け、
    前記内側環状体の、少なくとも前側半周部分に、下端が開放された切り欠き部を設けたことを特徴とする容器用注出キャップ。
  2. 前記シール壁と前記環状連係部との相互間に、前記内側環状体の下端部を入れ込むとともに、前記切り欠き部を通して流出した内容物を貯留する環状の溜り溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載した容器用注出キャップ。
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