JP2016159935A - 二重容器 - Google Patents

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桑原 和仁
Kazuhito Kuwabara
和仁 桑原
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Abstract

【課題】注出栓を一旦装着した後には、注出栓を容易に取り外すことができない二重容器を提供する。
【解決手段】内容物が充填され、該内容物の注出に伴って減容可能な内層体2と容器の外観形状を形作る外層体2とからなる容器本体と、この容器本体の口頚部1bに装着され、注出筒3cを通して内容物を注出する注出栓3と、を備えた二重容器であって、容器本体の口頚部1bの基端部に、外方へ向けて膨出する少なくとも1つの凸部16、18を設け、注出栓3の側壁に、該注出栓3の装着姿勢で凸部16、18を適合させて該注出栓3の装着姿勢態をそのまま維持する開口17、19または凹部を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、内容物を充填する内層体と容器の外観形状を形作る外層体からなり、該外層体の胴体部分の押し潰しとその初期形状への復元を許容する容器本体と、この容器本体の口頚部に装着され、該胴体部分の押し潰しと初期形状への復元を繰り返すことによって注出筒を通して内容物を注出する注出栓と、を備えた二重容器に関するものである。
従来のこの種の二重容器としては、例えば特許文献1に示されるようなものがある。この二重容器は、容器本体が、内容物を充填し内容物が減るに従って減容する内層体と、この内層体を内側に収める外層体からなる二重構造にて構成されていて(内容器を外容器内に組み付けた二重容器や内層が外層から剥離するデラミネーションタイプの容器等)、内容物の酸化、成分の揮散防止等、品質を安定的に保持する観点から、容器の口頚部に装着される注出栓(注出キャップ)には、内容物を注出するときにのみ、すなわち、容器の胴体部分をスクイズ(押し潰し変形)させたときにのみ開放する逆止弁が組み付けられている。
このような構造により、容器内の内容物が外気と触れるのを防止することができるので、防腐剤等の添加剤フリーの内容物であっても使い切るまで品質を保証することができる。換言すれば、このような二重容器において内容物の品質を維持するためには、外気との接触を遮断する注出栓は取り外してはならず、また内容物の再充填(詰め替え等)も避けるべきである。
これに鑑み、注出栓に係止するリブを容器の肩部に設けてなる既知の緩み止め機構を、上記のような二重容器に適用することにより、注出栓の取り外しを阻止するようにすることも考えられる。しかし、二重容器は、良好なスクイズ性を確保する観点から容器の材質として比較的軟質な樹脂、例えば低密度ポリエチレンから形成されているため、注出栓を多少強く開方向に回せば、容器の肩部が凹むと同時に注出栓が突起を乗り越え、その結果、注出栓を比較的簡単に取り外すことができてしまう。また、当該突起を極端に高く形成して突起の乗り越えを防ぐことも考えられるが、この場合、内層体が外層体から剥離し難くなって、スクイズを停止した時に初期形状へ復元する外層体と内層体との間への外気の導入が阻害されるおそれがある。
特開2011−31921号公報
そこで本発明の課題は、注出栓を一旦装着した後には、注出栓を容易に取り外すことができない二重容器を提供することにある。
本発明は、内容物が充填され、該内容物の注出に伴って減容可能な内層体と容器の外観形状を形作る外層体とからなる容器本体と、この容器本体の口頚部に装着され、注出筒を通して内容物を注出する注出栓と、を備えた二重容器であって、前記容器本体の口頚部の基端部に、外方へ向けて膨出する少なくとも1つの凸部を設け、前記注出栓の側壁に、該注出栓の装着姿勢で前記凸部を適合させて該注出栓の装着姿勢態をそのまま維持する開口または凹部を設けたことを特徴とする二重容器である。
上記の構成からなる二重容器において、前記凸部が、突起またはリブであり、前記開口は、該突起またはリブに適合する窓孔または切欠きであることが好ましい。
また、前記注出栓は、その側壁に、前記開口を閉鎖する蓋部を有することが好ましい。
上記の構成からなる本発明の二重容器によれば、注出栓の容器本体の口頚部への装着姿勢にて注出栓に形成された開口または凹部が、比較的剛性の高い容器本体の口頚部に形成された凸部と嵌合して注出栓の口頚部に対する装着状態がそのまま維持されるため、注出栓の口頚部からの取り外しを阻止でき、ひいては不正開封、再充填を防止できる。
また、本発明において、前記凸部に対して前記開口を嵌合させるようにすれば、凹部を嵌合させる場合に比べて嵌合範囲が増大し、注出栓の口頚部からの取り外しをより確実に阻止することができる。
さらに、本発明によれば、注出栓の側壁に前記開口を閉鎖する蓋部を設けたことにより、当該開口を覆い隠すことができるため容器の外観を損ねることがない。
(a)、(b)は本発明に従う二重容器の実施の形態の要部を模式的に示した断面図である。 (a)、(b)は本発明に従う二重容器の他の実施の形態の要部を模式的に示した断面図である。 (a)、(b)は、本発明に従う各々異なる実施の形態を、突起および窓孔について模式的に示した横断面図である。 (a)、(b)は、本発明に従う二重容器の変形例として、注出栓の側壁に設けた蓋部について示した断面図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明に従う二重容器の一実施の形態を示し、注出栓(合成樹脂製)を容器本体の口頚部に装着した状態で模式的に示した図である。
本発明において使用される二重容器は、個別に形成された内容器および外容器からなり、内容物が充填される内容器(内層体)を外容器(外層体)の内側に組み付けた二重容器、あるいは、内層体、外層体を積層状態で一体成形し、内容物を充填した内層体を減容させて外層体の内壁面から剥離させることによって内容物を注出するデラミネーションタイプの容器のいずれをも含むものであって、図示のような二重容器に適用する場合にのみ限定されない。以下、本発明では、内側に位置する容器を内層体と記し、外側に位置し、内層体を内側に組み付けたものを外層体と記すこととする。
図における符号1は、押圧変形(スクイズ)可能な合成樹脂、例えば良好なスクイズ性を得るために低密度ポリエチレンからなり、容器の外観形状を形作る外層体である。この外層体1は、胴体部分1aの押し潰しとその初期形状への復元を許容するものであって、胴体部分1aの頂部には円筒状の口頚部1bを有している。
胴体部分1aの形状は、充填すべき内容物の種類や用途に応じて適宜変更することが可能であり、ここでは、外層体1の全体形状についての表示はしない。また、口頚部1bの形状は、円筒状のものに限られるわけではなく、種々の形状のものを採用することができる。
また、符号2は、外層体1の胴体部分1aの押圧変形によって減容可能な内層体(袋状のもので構成されていてもよい)である。この内層体2には内容物が充填されている。内層体2の減容は、外層体1に付加される押圧力がその相互間に介在する空気層を介して行われる。
また、符号3は、外層体1の口頚部1bにねじ止め(アンダーカット等による係合でもよい)されるベース(カバー)である。このベース3は、注出栓の主要構成部材(注出栓は、ベース3、後述する蓋体、中栓および弁体で構成される)であり、外層体1の口頚部1bを取り囲んでその外周面のねじ部に係合可能なねじ部を有する側壁3aと、この側壁3aの上端に一体連結して外層体1の口頚部1bの開口を閉塞する天壁3bと、この天壁3bにおいて起立し、その注出経路を通して内層体2に充填された内容物を注出する注出筒3cから構成されている。注出筒3cの出側開口端3cは、リップ状に成形されている。以下、このベース3を、注出栓3として表記することとする。
また、符号4は、蓋体である。この蓋体4は、その背面がヒンジhを介して注出栓3に一体連結しており、このヒンジhによって開閉可能に保持されている。蓋体4は、その下端が注出栓3の上面縁部に合わさることによりアンダーカット(ねじ止め等による係合でもよい)嵌合するものであって、これにより蓋体4は閉姿勢に保持され、注出筒3cがその内側空間に格納される。
蓋体4は、具体的には、注出栓3の上面縁部に沿う環状体4aと、環状体4aの上端に一体連結し該環状体4aと協働して注出筒3cを格納する内側空間を形成する天面板4bと、天面板4bの裏面に垂下保持され、蓋体4の閉姿勢で注出筒3c内の注出経路に嵌合する筒体4cから構成されている。筒体4cが注出筒3c内の注出経路に嵌合すると、該注出経路は封止される。
また、符号5は、蓋体4の前部(ヒンジhの対向位置)で、その環状体4aの外側面の上部に一体連結する摘み部、符号6は、注出栓3の内部に設けられた中栓である。この中栓6は、外層体1の口頚部1bの突端と、注出栓3の天壁3bの相互間に配置され、該口頚部1bと天壁3bとによって挟持、固定されている。
中栓6は、注出筒3cの注出経路につながる開口6aを残して外層体1の口頚部1bを閉塞する隔壁6bと、この隔壁6bの外縁上面において一体連結してその上端が注出栓3の天壁3bに当接する筒体6cと、該隔壁6bの下面外縁部に一体的に設けられ、内層体2の口頚部2aの内側壁に嵌合可能な嵌合筒6dから構成されている。
また、符号7は、中栓6の隔壁6bの上面部に配置され、開口6aを閉塞状態に保持する弁体である。この弁体7は、外層体1の胴体部分1aを押圧変形させ、外層体1と内層体2との間の空気層を介して内層体2を押圧しその内圧を高めることにより隔壁6bから離反して開口6aを開放するものであって、これにより、内容物を注出筒3cに向けて流出させる。
この弁体7は、例えば、注出栓3の天壁3bの下面に設けられた環状凹部3dおよび隔壁6bの上面に設けられた環状凹部6eにそれぞれ上端部、下端部を嵌合させて固定される筒体7aと、この筒体7aの内側壁に弾性アームを介して支持された弁部7b(例えば、一点弁や三点弁等)から構成される。なお、この弁体7は、3本の弾性アームを介して支持された弁部7b(三点弁)であるが、図示のものに限定されることはない。
また、符号8は、隔壁6bにおいて開口する開口端8aを有する内筒体(円筒体)である。この内筒体8は、隔壁6bの下部から内層体2の内部に向けて延伸し(一体連結したものであってもよいし別部材を組み合わせたものでもよい。また、隔壁6bの上部に立設してもよい。)、底無し筒状の周壁にて形成された内筒本体8bと、この内筒本体8bの収容空間内で移動可能な弁体(球体)8cから構成されている。
上記開口端8aは、弁体7によって一部分が覆われていてもよいが、完全には覆われてはおらず、常時開放された状態でもよい。
また、符号9は、内筒本体8bを形成する周壁の上端部位に設けられ、弁体8cの、開口端8aからの抜け出しを防止する少なくとも1つの突起(リブでもよい)、符号10は、内筒本体8bの下部に設けられ、弁体8cが着座して下部開口端8dを閉塞させる座部である。
内容物を注出させるべく、例えば、容器を傾動姿勢に保持するか、もしくは反転姿勢に保持して外層体1を押圧変形させると、弁体8cはその自重および内圧等により開口端8aに向けて移動する。一方、内容物の注出を終えて容器を正位姿勢に戻すと、弁体8cはその自重および内層体2の復元力(内圧変化)等により下部開口端8dに向けて移動することとなり、この時、注出筒3c内に存在する残留内容物は、開口端8a(弁体7)側へと引き込まれ(サックバック機能)、これにより液だれを回避する。
弁体8cと内筒本体8bを形成する周壁との間には、わずかな隙間が形成されていてもよいが、内容物の表面張力等を考慮して残留内容物がその隙間を通り抜けることがない隙間設定がなされており、外気に触れた内容物(残留内容物)が内筒本体8bを通じて容器内へ入り込むのを回避する。
弁体8cは、合成樹脂製や金属製のものを適用することが可能であって、とくに金属製のものを適用する場合には、自重によるスムーズな移動が可能となりサックバック効果をより一層高めることができる。弁体8cを金属製の部材で構成する際にはその表面を樹脂で被覆したものを用いてもよく、これにより内容物の品質が安定的に維持される。
なお、内筒本体8b内でのスムーズな移動が可能であるならば弁体8cとして球体以外のものを用いることも可能であり、図示のものには限定されない。また、弁体8cは、それを乗り越えて残留内容物および/または空気が内層体2の中に実質的に流通することがないように設計されている。
また、該内筒体8としては底部を有するものを用いることもできる。この場合、内筒本体8bの周壁の内面には、開口端8aから底部へ向けて伸延する少なくとも1本の導通溝を設けておき、この導通溝を通して残留内容物を底部へ流し込むことにより弁体8cのスムーズな移動が可能となる。
さらに、符号11は、注出栓3の天壁3bの段差部の少なくとも1箇所(好ましくは2箇所)に設けられ、該注出栓3の内外をつなぐ外気導入孔、符号12は外層体1の口頚部1bに設けられ、内層体2につながる横向の開孔、符号13は、中栓6の筒体6cに設けられた貫通路、符号14は、外層体1の口頚部1bのねじ部の縦方向(軸方向)に設けられた切欠き凹部である。
内容物の注出を終え、外層体1が初期形状に復元するとき、外気導入孔11、貫通路13、切欠き凹部14および開孔12を通して内層体2と外層体1との相互間に外気(空気)が導入される。
また、符号15は、弁体7を構成する筒体7aの外側壁に片持ち支持状態で一体連結した外気導入弁である。この外気導入弁15は、その自由端が、注出栓3の天壁3bの下面に設けられた弁座部3eに離反可能に当接して外気導入孔11を閉状態に保持するディスク状の弾性舌片から構成されている。
外気導入弁15は、外層体1を押圧変形させるときは閉塞状態に保たれており、押圧変形のための力を取り除き、該外層体1が初期形状に復元するときに開放する。
外気導入弁15と、弁体7とは、筒体7aを介して一体連結することが可能であって、この一体化により部品点数を削減することができる。なお、筒体7aと外気導入弁15とは、別部材で構成しても勿論よく、この点については限定されない。また、外気導入弁15については、外気導入孔11、貫通路13の通路を狭路とした場合には不要としてもよい。
さらに、符号16は、外層体1の口頚部1bの基端部(口頚部1bの外周面に形成されたねじ部よりも胴体部分1a側)の外周面に一体成形され、半径方向外方へ向けて膨出する凸部としての突起である。突起16は、口頚部1bの外周面上で対向する2箇所に形成されている。突起16は少なくとも1つあればよく、3つ以上設けてもよい。突起16を複数設ける場合には口頚部1bの外周面に均等に配置するのがよい。また、突起16は、図示例では円形ドーム形状に形成されているがこれに限定されず、角柱形状であってもよく、あるいは後述するような別の形状としてもよい。
また、符号17は、注出栓3の側壁3aの下端部に形成された開口としての窓孔であり、この窓孔17は、注出栓3の装着姿勢にて口頚部1bに設けられた突起16と協働して注出栓3の回り止め機構をなすものである。図示例では、窓孔17の内径は突起16の外径よりも僅かに大きく形成されているが、同程度の径(大きさ)であればよい。この場合、注出栓3の装着姿勢にて窓孔17の周縁と突起16の外面との間には微少な隙間が存在し得るが、注出栓3を取り外そうと回した際には窓孔17の周縁が突起16に引っかかり、注出栓3の回動は阻止される。なお、突起16と窓孔17の間に隙間を設けず、注出栓3の装着姿勢にて常に窓孔17の周縁が突起16に嵌合するようにしてもよい。また、図示はしないが、窓孔17に代えて側壁3aを貫通しない凹部を側壁3a内面に設けてもよく、これによれば容器の外観に何ら影響はない。
上記の構成からなる二重容器において、内層体2内に充填された内容物を注出するには、容器を傾動もしくは反転姿勢に保持するとともに外層体1の胴体部分1aを押圧変形させればよい。
そうすると、内層体2は空気層を介して外層体1の胴体部分1aとともに押し潰される(減容)。この押し潰しにより内層体2の内部圧力は高まり、弁体7の弁部7bが中栓6の隔壁6bから離反して開口6aが開放される。これにより内層体2内に充填された内容物が、口頚部2a、中栓6の開口6aを通過し注出筒3c内の注出経路および出側開口端3cを通して外部へと排出されることになる。弁体8は、この状態では開口端8aに近接したところ(突起9が設けられた部位)に位置する。
スクイズを停止するべく、押圧変形にかかわる力を取り除くと、開口6aは弁部7bにより、すぐさま閉塞されるとともに、外気導入弁15の弾性舌片が天壁3bに形成された弁座部3eから離反して外気導入孔11が開放される。外気導入孔11の開放により外層体1と内層体2との相互間に外気が導入され、押圧変形にかかる外層体1は速やかに初期形状(潰れる前の形状)へと復元する。
スクイズの停止と同時に容器を正位姿勢(起立姿勢)に戻すと、注出筒3c内に残留する内容物は、開口端8a(弁体7)側へと引き込まれることとなる。
残留内容物の引き込み量は、弁体8cの移動量や収容空間の容積によって決定されるものであり、この点は適宜設定される。
また、本発明の二重容器は、注出栓3が外層体1の口頚部1bに装着された状態では、外層体1の口頚部1bの外周面に設けられた突起16が注出栓3の側壁3aに形成された窓孔17に適合して注出栓3の回動は阻止される。ここで、突起16が設けられた外層体1の口頚部1bは、外層体1の胴体部分1aの上部(肩部)よりも小径であり、場合によっては厚みも厚いため剛性が高く、注出栓3を取り外そうとしても窓孔17の周縁と突起16の嵌合は容易には外れない(窓孔17は突起16を乗り越えない)。これにより、注出栓3の口頚部1bからの取り外しを阻止することができる。
図2(a)、(b)は本発明に従う二重容器の他の実施の形態の要部を模式的に示した断面図である。
この実施形態では、外層体1の口頚部1bの基端部の外周面に、縦方向(軸線方向)に延伸する凸部としての半円柱形状のリブ(外層体1の口頚部1bと一体に成形された縦リブ)18が設けられており、注出栓3は、その側壁3aの下端部でリブ18と対応する位置にU字状の切欠き19を有している。リブ18は口頚部1bの外周面上の対向位置の2箇所に設けている。
かかる構造の二重容器においても、注出栓3の装着姿勢にて、注出栓3の側壁3aに設けられた切欠き19が外層体1の口頚部1bに設けられたリブ18と嵌合することにより、注出栓3の回動が阻止され、注出栓3の装着後に該注出栓3が口頚部1bから取り外されるのを防止できる。
また、リブ(縦リブ)18と切欠き19の組み合わせは、前述の突起16と窓孔17の組み合わせに比べて、縦方向(容器軸線方向)に沿った嵌合距離(面積)をかせげるため、注出栓3を開方向へ回転させようとする力への対抗力が高く有利である。
なお、本実施形態においてもリブ18の数は2つに限定されず、1つでもよく3つ以上でもよい。また、複数設ける場合には、リブ18は外層体1の外周面に等間隔に配置するのがよい。また、リブ18の形状は、半円柱形状(横断面において半円形)に限らず、角柱形状でもよく、あるいは後述のような別の形状であってもよい。
図3(a)、(b)は、本発明に従う各々異なる実施の形態を、突起および窓孔について模式的に示した横断面図である。
図3(a)に示す突起16は、横断面において注出栓3のねじ込み方向Iの前縁側と後縁側とで形状が異なる非対称形状に形成されていて、具体的には前縁側は半径方向にほぼ沿った平坦面16aとして形成され、後縁側は前縁側に向かって次第に高さが増大する湾曲面16bもしくは傾斜面として形成されている。
かかる構成により、注出栓3のねじ込み装着時(注出栓3を方向Iにねじ込む際)には、注出栓3の側壁3aに形成された窓孔17の周縁が突起16の湾曲面16bを滑らかに乗り越えることができる一方、注出栓3を緩める方向IIへの回動に対しては窓孔17の周縁が半径方向に沿った突起16の平坦面16aに当接し、かつこのとき突起16および窓孔17間に互いを半径方向へ離反させる力は生じないため、突起16の乗り越えは起こらない。したがって、注出栓の取り外しを一層確実に阻止することができる。
この点に関して、図3(b)では、突起16の平坦面16aおよびこれに対面する窓孔17の周縁部分17aを、注出栓3のねじ込み方向Iの前方へ僅かに傾斜させて形成しており(平坦面16aおよび周縁部分17aが半径方向に対して僅かな角度αを有している)、これによれば、注出栓3の取り外しをより一層確実に阻止することができる。
なお、図3(a)、(b)で示した平坦面16aは、図2で示したリブ18に対しても同様に用いることができる。
図4(a)(b)は、本発明に従う二重容器のさらに他の実施の形態を示した図である。図4(a)に示した二重容器は、注出栓3の側壁3aに、ヒンジ20を介して揺動可能に保持され、該側壁3aに形成された窓孔17に嵌合して該窓孔17を封止する蓋部21が設けられたものであり、また、図4(b)に示した二重容器は、注出栓3の側壁3aに、ヒンジ22を介して揺動可能に保持され、該側壁3aにて形成された切欠き19に嵌合して該切欠き19を封止する蓋部23が設けられたものである。蓋部21、23を閉じた状態では蓋部21、23の外面は側壁3aの外面と面一(つらいち)である。
かかる構成によれば、蓋部21、23によって窓孔17、切欠き19を封止すことができるので、容器の外観を損ねることがない。なお、図示の例では、蓋部21、23は注出栓3の側壁3aと一体に形成されているが、別体でもよい。また、蓋部21、23は窓孔17、切欠き19の周縁に溶着もしくは接着してもよく、このとき突起16、リブ18も蓋部21、23と一緒に接着すればより強固な回り止め効果を得ることも可能である。
本発明によれば、注出栓を一旦装着した後には、注出栓を容易に取り外すことができない二重容器が提供できる。
1 外層体
1a 胴体部分
1b 口頚部
2 内層体
2a 口頚部
3 ベース(注出栓)
3a 側壁
3b 天壁
3c 注出筒
3d 環状凹部
3e 弁座部
4 蓋体
4a 環状体
4b 天面板
4c 筒体
5 摘み部
6 中栓
6a 開口
6b 隔壁
6c 筒体
6d 嵌合筒
6e 環状凹部
7 弁体
7a 筒体
7b 弁部
8 内筒体(円筒体)
8a 開口端
8b 内筒本体
8c 弁体(球体)
8d 下部開口端
9 突起
10 座部
11 外気導入孔
12 開孔
13 貫通路
14 切欠き凹部
15 外気導入弁
16 突起
16a 平坦面
16b 湾曲面
17 窓孔
18 リブ
19 切欠き
20 ヒンジ
21 蓋部
22 ヒンジ
23 蓋部
h ヒンジ

Claims (3)

  1. 内容物が充填され、該内容物の注出に伴って減容可能な内層体と容器の外観形状を形作る外層体とからなる容器本体と、この容器本体の口頚部に装着され、注出筒を通して内容物を注出する注出栓と、を備えた二重容器であって、
    前記容器本体の口頚部の基端部に、外方へ向けて膨出する少なくとも1つの凸部を設け、前記注出栓の側壁に、該注出栓の装着姿勢で前記凸部を適合させて該注出栓の装着姿勢態をそのまま維持する開口または凹部を設けたことを特徴とする二重容器。
  2. 前記凸部が、突起またはリブであり、前記開口は、該突起またはリブに適合する窓孔または切欠きである、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記注出栓は、その側壁に、前記開口を閉鎖する蓋部を有する、請求項1または2に記載の二重容器。
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