JP2019099197A - 吐出容器 - Google Patents

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【課題】内容物を吐出する際の飛び散りを防止するとともに内容物が広角状に吐出されることを抑制した吐出容器を提供する。【解決手段】吐出容器1Aは、口部2aを有する容器本体2と、口部2aに装着された吐出キャップ11と、を備え、吐出キャップ11は、弁体6と、弁体6を着座させる着座部31と着座部31の上方に配置された弁押え部29とを有する吐出筒18と、着座部31の下方において吐出筒18の内周面に連結された邪魔板32と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、吐出容器に関する。
醤油等の食品調味料、飲料、シャンプー、リンス、ボディーソープ、化粧料又は薬剤等の液体状の内容物を吐出可能な吐出容器が知られている。このような吐出容器は、例えば特許文献1に記載されるように、口部を有する容器本体と、口部に装着された吐出キャップと、を備え、吐出キャップは、弁体と、弁体を着座させる着座部と該着座部の上方に配置された弁押え部とを有する吐出筒と、を備えることがある。このような吐出容器によれば、該吐出容器の傾倒により、弁体を弁押え部に当接、保持させるとともに、内容物を、自重又は容器本体のスクイズ(押圧)により、弁体と吐出筒との間の隙間を通じて、吐出筒の吐出口から吐出することができる。また、吐出容器を正立姿勢に戻すことにより、内容物の吐出が止まり、弁体が弁押え部から着座部に向けて下降し、吐出筒内の残液が引き戻される。この残液の引き戻し(サックバック)により、吐出口からの液垂れが抑制される。また、弁体が着座部に着座することにより、容器本体内の内容物への外気の接触を抑制できるため、内容物の品質を良好に保持することができる。
特開2017−100749号公報
しかし、特許文献1に記載されるような吐出容器は、水のような低粘度の内容物を吐出する場合等において、例えば容器本体を強くスクイズして吐出した場合に、内容物が広角状に、すなわち吐出口から広がっていくように吐出される傾向があった。内容物は、吐出する際の飛び散りを防止する観点等から、できるだけ1本にまとまった線状に吐出することが望ましい。
本発明の目的は、内容物を吐出する際の飛び散りを防止するとともに内容物が広角状に吐出されることを抑制した吐出容器を提供することにある。
本発明の一態様に係る吐出容器は、
口部を有する容器本体と、
前記口部に装着された吐出キャップと、を備え、
前記吐出キャップは、
弁体と、
前記弁体を着座させる着座部と該着座部の上方に配置された弁押え部とを有する吐出筒と、
前記着座部の下方において前記吐出筒の内周面に連結された邪魔板と、を備える。
本発明に係る吐出容器は、前記邪魔板が、前記吐出筒の内周面との連結部を中心に揺動可能であってもよい。
本発明に係る吐出容器は、
前記吐出キャップにヒンジを介して連結されたオーバーキャップを備えてもよく、
前記吐出筒は、前記弁押え部から前記着座部に向かって前記吐出筒の軸方向に沿って延在するとともに上面視で前記ヒンジの反対側に主流路を形成するC字形状の絞り部を有してもよい。
本発明に係る吐出容器は、
前記吐出キャップにヒンジを介して連結されたオーバーキャップを備えてもよく、
前記吐出筒は、前記弁押え部より上方において前記吐出筒の内周面から斜め上方に突出するとともに上面視で前記ヒンジの反対側に切欠き部を形成するC字形状のリップ部を有してもよい。
本発明によれば、内容物を吐出する際の飛び散りを防止するとともに内容物が広角状に吐出されることを抑制した吐出容器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る吐出容器を正立状態で示す縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1に示すヒンジキャップ本体の上面図である。 図1に示す吐出容器を内容物の吐出時の状態で示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る吐出容器を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る吐出容器について詳細に例示説明する。なお、本明細書において、上下方向とは、吐出容器の正立状態における上下方向を意味する。すなわち、上方とは、図1における上方であり、下方とは、図1における下方である。
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る吐出容器1Aについて詳細に例示説明する。図1に示すように、本実施形態に係る吐出容器1Aは、容器本体2と、ヒンジキャップ3と、を備えている。ヒンジキャップ3は、容器本体2の口部2aに装着され、当該口部2aを閉塞するとともに、このヒンジキャップ3を通して容器本体2に収容されている内容物を外部に吐出することができる。
容器本体2は、筒状の口部2aと、口部2aの下端に連なるとともに口部2aより拡径した胴部と、胴部の下端を閉塞する底部と、を有するボトル形状をなしている。本実施形態では、容器本体1として二重容器の一種である積層剥離容器(デラミ容器)を用いている。積層剥離容器とされた容器本体2は、外層体4と内層体5とを有し、外層体4の内側に内層体5を収容した構成となっている。外層体4は容器本体2の外殻を構成しており、容器本体2に対応した形状を有している。外層体4の胴部は可撓性を有しており、スクイズされることで凹むことができるとともに、凹んだ状態から元の形状に復元することができる。内層体5は、外層体4よりも薄肉の袋状に形成されており、外層体4の内面に剥離可能に積層されている。内層体5の開口部は口部2aの開口端に連ねられており、内層体5の内部は内容物の収容空間となっている。内層体5は、その収容空間からの内容物の吐出に伴って外層体4の内面から剥離し、減容変形することができる。
外層体4の底部には、外層体4と内層体5との間に外気を導入可能な外気導入口が設けられている。この外気導入口は、例えばブロー成形によって形成される容器本体2の底部のピンチオフ部に形成されるスリットにより構成することができる。外気導入口は、外層体4の胴部をスクイズして内層体5を減容変形させた後、外層体4が元の形状に復元する際に外層体4と内層体5との間の空間に外気を導入することができる。なお、外気導入口は、スクイズされた外層体4が元の形状に復元する際に外層体4と内層体5との間に外気を導入することができるものであれば、例えば外層体4の口部や胴部などの他の部位に設けることもでき、また、その形態もスリットに限らず種々の形状ないし形態とすることができる。
デラミ容器とも呼ばれるこのような容器本体2は、例えば、相溶性の低い外層用の合成樹脂と内層用の合成樹脂とを共押出して積層パリソンを形成し、この積層パリソンを、金型を用いてブロー成形することにより形成することができる。容器本体2として用いる二重容器は、上記のような積層剥離容器に限られず、外層体の内部に外層体とは別に形成した内層体を組み込んだ構成のものを採用することもできる。また、容器本体2は、二重容器に限られない。
内容物は、例えば醤油等の、水のような低粘度を有する液体であってよい。しかし、内容物の粘度は特に限定されない。また、内容物は、液体中に固形物が混在するものであってもよい。内容物の種類は特に限定されず、例えば、食品調味料、飲料、シャンプー、リンス、ボディーソープ、化粧料又は薬剤等であってよい。
ヒンジキャップ3は、弁体6と、ヒンジキャップ本体7と、を備えている。弁体6は、例えば鋼製又は合成樹脂製の、球形をなすボール弁からなっている。しかし、弁体6は球形のものに限られない。ヒンジキャップ本体7は、例えば合成樹脂製の、単一の射出成形品として構成されており、吐出キャップ本体8と、当該吐出キャップ本体8にヒンジ9を介して連結されたオーバーキャップ10と、を備えている。本実施形態では、吐出キャップ本体8と弁体6とで吐出キャップ11が構成されている。なお、オーバーキャップ10は、吐出キャップ本体8と別体に構成してもよい。
吐出キャップ本体8は、略円板状に形成される頂壁12と、この頂壁12の外周に一体に連ねて設けられる円筒状の装着筒13と、を備えた有頂円筒状をなしており、装着筒13が口部2aの外周を囲い、且つ、頂壁12が口部2aの開口端に当接するように、口部2aに装着される。なお、頂壁12の下面には、図示するように、装着筒13よりも小径に形成されて口部2aの内周面に液密に当接するシール筒14を一体に設けてもよい。
装着筒13の内周面には、その下端側に嵌合凸部15が設けられ、この嵌合凸部15が口部2aの外周面に設けられた被嵌合凸部16に嵌合することにより、吐出キャップ本体8が口部2aに抜け止めされた状態で装着されている。つまり、このヒンジキャップ3は、吐出キャップ本体8が口部2aに打栓により装着されている。なお、吐出キャップ本体8は、装着筒13の内周面に設けた雌ねじを口部2aの外周面に設けた雄ねじにねじ結合させることにより口部2aに装着される構成としてもよい。
図1及び図3に示すように、上面視で頂壁12の中央よりもややヒンジ9の反対側にずれた位置には、筒状をなすとともに上端によって吐出口17を形成する吐出筒18が頂壁12と一体に設けられている。吐出筒18は、頂壁12に一体に連結するとともに上方に向けて徐々に拡径しながら外向きに湾曲する外筒部18aと、外筒部18aの下端から下方に向けて延びる3段円筒状の内筒部18bと、を有している。なお、外筒部18aの代わりに、又は外筒部18aに加えて、内筒部18bを頂壁12に一体に連結した構成としてもよい。
オーバーキャップ10は、吐出キャップ本体8と略同径の有頂円筒状に形成され、ヒンジ9を介して回動することにより、吐出キャップ11の吐出筒18及び頂壁12を開閉することができる。オーバーキャップ10は、その開口縁の内周に設けられた嵌合凸部19が頂壁12の外周縁に設けられた被嵌合凸部20に嵌合することにより、吐出キャップ11の吐出筒18及び頂壁12を覆った状態つまり閉じた状態に保持可能となっている。オーバーキャップ10が閉じられると、吐出筒18がオーバーキャップ10により覆われるとともに、オーバーキャップ10の内面に一体に設けられた円筒状の栓体21が吐出筒18の内筒部18bの内周面に嵌合して吐出筒18の内側の流路が閉塞される。一方、オーバーキャップ10の外周面のヒンジ9とは反対側の部分には径方向外側に向けて突出する鍔状の摘み片22が一体に設けられており、この摘み片22を引き上げることでヒンジ9を中心としてオーバーキャップ10を吐出筒18から離れる方向に回動させて吐出筒18を開くことができる。このように、オーバーキャップ10により吐出筒18を開閉することができる。
図1〜図3に示すように、吐出筒18の内筒部18bは、外筒部18aの下端から下方に延びる円筒状の上壁23と、上壁23の下端から下方に向けて縮径する上傾斜壁24と、上傾斜壁24の下端から下方に延びる円筒状の中壁25と、中壁25の下端から下方に向けて縮径する下傾斜壁26と、下傾斜壁26の下端から下方に延びる円筒状の下壁27と、を有している。なお、上壁23、中壁25及び下壁27の形状は、円筒状に限られず、弁体6の形状等に合わせて適宜変更が可能である。
上傾斜壁24の径方向内側には、リップ部28が設けられている。中壁25の上部における径方向内側には、弁押え部29が設けられている。また、中壁25の径方向内側には、弁押え部29から下傾斜壁26まで延在する絞り部30が設けられている。下傾斜壁26の径方向内側には、着座部31が設けられている。下壁27の径方向内側には、邪魔板32が設けられている。このように、邪魔板32は着座部31の下方に配置され、弁押え部29は着座部31の上方に配置され、リップ部28は弁押え部29より上方に配置されている。
下壁27の内周面には、邪魔板32が連結部33を介して連結されている。邪魔板32は、上面視で円形をなす円板状をなしており、その外周における1箇所に配置された連結部33を中心に、上下方向に揺動可能である。連結部33は、図示するように、上面視でヒンジ9の側に設けることが望ましい。ここで、連結部33を「上面視でヒンジ9の側に設ける」とは、上面視で邪魔板32の全周に亘る角度範囲のうち、ヒンジ9の側に位置する半周部分に、連結部33の周方向中央部が位置するように、連結部33を設けることを意味する。邪魔板32の外周面は、上方に向かって縮径する円錐状をなしている。邪魔板32の下端面は、下壁27の下端面と面一に配置されている。なお、邪魔板32は円板状に限られず、例えば角形板状等であってもよい。また、邪魔板32は、その外周における2箇所以上で下壁27の内周面に連結してもよい。邪魔板32を下壁27に対して揺動不能に連結した構成としてもよい。邪魔板32の下端面の位置は、下壁27の下端面より上方又は下方であってもよい。
着座部31は、下傾斜壁26の内周面の下端によって形成されている。弁体6が着座部31に着座することにより、吐出筒18の内側を通じた空気の流通が阻止又は抑制される。図示は省略するが、着座部31は、当該着座部31に着座した弁体6との間に、内容物を保持することで空気の流通を阻止する保持隙間を形成するように構成されてもよい。すなわち、着座部31の一部に、内容物で封止可能な大きさの切欠き部を設けてもよい。内容物の種類等によっては、内容物が固まって弁体6が着座部31に固着するおそれがあるが、このような切欠き部を設けておくことで、弁体6の固着の発生を防止又は抑制することができる。なお、着座部31は、下傾斜壁26によらずに形成してもよい。例えば、下傾斜壁26の代わりに円環フランジ状のフランジ壁を設け、当該フランジ壁の上面によって着座部31を形成してもよい。
絞り部30は、本実施形態では、弁押え部29から着座部31に向かって吐出筒18の軸方向に沿って延在するとともに上面視でヒンジ9の反対側に主流路34を形成するC字形状をなしている。ここで、「上面視でヒンジ9の反対側に主流路34を形成する」とは、上面視で吐出筒18の全周に亘る角度範囲のうち、ヒンジ9の反対側に位置する半周部分に、主流路34の周方向中央部が位置するように、主流路34を形成することを意味する。また、絞り部30が「C字形状をなしている」とは、絞り部30が、上面視で半周を越える角度範囲に亘って設けられていること、すなわち、主流路34が上面視で半周未満の角度範囲に亘って設けられていることを意味する。より具体的には、主流路34の周方向中央部は、上面視で吐出筒18の全周に亘る角度範囲のうち、ヒンジ9の反対側に位置する半周部分の中央部に位置している。しかし、主流路34の周方向位置は適宜変更が可能である。また、絞り部30は、上面視で約240°に亘って設けられている。しかし、絞り部30を設ける角度範囲は適宜変更が可能である。主流路34及び絞り部30は、上面視円弧形状をなしている。しかし、主流路34及び絞り部30の形状は、このような円弧形状に限られない。絞り部30は、球形の弁体6の外径より大きく下端から上端まで一定となる内径を有している。絞り部30の内径は適宜変更が可能であるが、弁体6の上下方向の移動をスムーズに案内できるように設定するのが好ましい。また、絞り部30を設けない構成としてもよい。
弁押え部29は、上面視で弁体6の外周の一部のみに当接することにより、弁体6の上方への移動を規制することができる。本実施形態では、弁押え部29は、周方向に等間隔に並んで配置された3つの爪35によって構成されている。各爪35は、絞り部30の上端から吐出筒18の径方向内側に向かって斜め上方に突出している。しかし、弁押え部29を構成する爪35の数、配置及び形状は、適宜変更が可能である。しかし、上面視で主流路34と重なる位置には爪35を設けないことが好ましい。弁押え部29は、爪35で構成されたものに限られない。
リップ部28は、本実施形態では、上傾斜壁24の内周面から斜め上方に突出するとともに上面視でヒンジ9の反対側に切欠き部36を形成するC字形状をなしている。ここで、「上面視でヒンジ9の反対側に切欠き部36を形成する」とは、上面視で吐出筒18の全周に亘る角度範囲のうち、ヒンジ9の反対側に位置する半周部分に、切欠き部36の周方向中央部が位置するように、切欠き部36を形成することを意味する。また、リップ部28が「C字形状をなしている」とは、リップ部28が、上面視で半周を越える角度範囲に亘って設けられていること、すなわち、切欠き部36が上面視で半周未満の角度範囲に亘って設けられていることを意味する。より具体的には、切欠き部36の周方向中央部は、上面視で吐出筒18の全周に亘る角度範囲のうち、ヒンジ9の反対側に位置する半周部分の中央部に位置している。しかし、切欠き部36の周方向位置は適宜変更が可能である。また、リップ部28は、上面視で約240°に亘って設けられている。しかし、リップ部28を設ける角度範囲は適宜変更が可能である。切欠き部36及びリップ部28は、上面視円弧形状をなしている。しかし、切欠き部36及びリップ部28の形状は、このような円弧形状に限られない。リップ部28は、絞り部30の内径より大きい内径を有している。リップ部28の内径は、絞り部30の内径と同一でもよいし、絞り部30の内径より小さくてもよい。リップ部28は、上傾斜壁24の内周面に設ける代わりに、上壁23又は中壁25の内周面に設けてもよい。また、上傾斜壁24を設けずに、上壁23と中壁25とを同径に構成してもよい。また、リップ部28を設けない構成としてもよい。
本実施形態に係る吐出容器1Aによれば、図4に示すように、内容物を吐出することができる。内容物の吐出の要領は、例えば以下のとおりである。まず、使用者は、オーバーキャップ10を開き、吐出容器1Aをオーバーキャップ10が上にくるように傾倒させ、容器本体2の胴部をスクイズする。すると、容器本体2の内部圧力の上昇、内容物の自重、及び弁体6の自重により、弁体6が着座部31から離れて下降し、弁押え部29に当接して止まる。また、このとき、容器本体2の内部圧力の上昇、及び内容物の自重により、邪魔板32が揺動して下壁27の内側の流路断面積が増加し、容器本体2の収容空間内から内容物が下壁27の内側に流入する。このとき、下壁27の内側の流路断面積は、邪魔板32を設けた分だけ低減されているので、流路抵抗がその分増加し、水のような低粘度のものを内容物とした場合であっても、吐出される内容物の勢いを抑制できる。したがって、内容物が広角状に吐出されることが抑制され、内容物を整流状態で吐出することができる。また、このため、内容物を吐出する際の飛び散りを防止することができる。また、本実施形態では、胴部のスクイズに伴って邪魔板32が揺動して流路断面積が増加するようになっているので、スクイズの初期に内容物が一気に吐出されることがなく、内容物の吐出量の調整が容易である。下壁27の内側に流入した内容物は、主に、主流路34及び切欠き部36を直線状に流れて、吐出口17から吐出される。したがって、この点からも、内容物が広角状に吐出されることが抑制される。また、本実施形態では、邪魔板32を揺動可能に支持する連結部33が上面視でヒンジ9の側に設けられており、主流路34及び切欠き部36は上面視でヒンジ9の反対側に設けられているので、内容物を下壁27から吐出口17まで直線状に流すことができる。また、下壁27の内側に流入した内容物は、絞り部30と弁体6との僅かな隙間にも流れるが、当該隙間を通過した流れ(図4に比較的細い白抜き矢印で示す)は、リップ部28により曲げられ、主流路34及び切欠き部36を通過した主な流れ(図4に比較的太い白抜き矢印で示す)に合流する。したがって、この点からも、内容物が広角状に吐出されることが抑制される。
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る吐出容器1Bについて詳細に例示説明する。図5に示すように、本実施形態に係る吐出容器1Bは、絞り部30’、弁押え部29’及びリップ部28’の構成が第1実施形態の場合と異なっており、その他の点では第1実施形態の場合と同一の構成になっている。
本実施形態では、絞り部30’は、「上面視でヒンジ9の反対側に主流路34を形成」しておらず、「C字形状」をなしてもいない点で、第1実施形態の場合と異なっている。絞り部30’は、周方向に等間隔に並んで配置された3つのリブ37によって構成されている。各リブ37の上端には、爪35’が設けられている。これらの3つの爪35’によって弁押え部29’が構成されている。リップ部28’は、「上面視でヒンジ9の反対側に切欠き部36を形成」しておらず、「C字形状」をなしてもいない点で、第1実施形態の場合と異なっている。リップ部28’は、吐出筒18’の全周に亘って設けられている。
本実施形態に係る吐出容器1Bは、第1実施形態の場合と同様に、邪魔板32を有している。したがって、本実施形態に係る吐出容器1Bによれば、吐出される内容物の勢いを抑制して、内容物を吐出する際の飛び散りを防止するとともに内容物が広角状に吐出されることを抑制することができる。
前記の説明は、本発明の一実施形態を示したものにすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。前記の実施形態は、本開示の基礎的事項に基づいて種々の変更が可能である。
1A、1B 吐出容器
2 容器本体
2a 口部
3 ヒンジキャップ
4 外層体
5 内層体
6 弁体
7 ヒンジキャップ本体
8 吐出キャップ本体
9 ヒンジ
10 オーバーキャップ
11 吐出キャップ
12 頂壁
13 装着筒
14 シール筒
15 係合突起
16 被係合突起
17 吐出口
18、18’ 吐出筒
18a 外筒部
18b 内筒部
19 嵌合凸部
20 被嵌合凸部
21 栓体
22 摘み片
23 上壁
24 上傾斜壁
25 中壁
26 下傾斜壁
27 下壁
28、28’ リップ部
29、29’ 弁押え部
30、30’ 絞り部
31 着座部
32 邪魔板
33 連結部
34 主流路
35、35’ 爪
36 切欠き部
37 リブ

Claims (4)

  1. 口部を有する容器本体と、
    前記口部に装着された吐出キャップと、を備え、
    前記吐出キャップは、
    弁体と、
    前記弁体を着座させる着座部と該着座部の上方に配置された弁押え部とを有する吐出筒と、
    前記着座部の下方において前記吐出筒の内周面に連結された邪魔板と、を備える、
    吐出容器。
  2. 前記邪魔板は、前記吐出筒の内周面との連結部を中心に揺動可能である、請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記吐出キャップにヒンジを介して連結されたオーバーキャップを備え、
    前記吐出筒は、前記弁押え部から前記着座部に向かって前記吐出筒の軸方向に沿って延在するとともに上面視で前記ヒンジの反対側に主流路を形成するC字形状の絞り部を有する、請求項1又は2に記載の吐出容器。
  4. 前記吐出キャップにヒンジを介して連結されたオーバーキャップを備え、
    前記吐出筒は、前記弁押え部より上方において前記吐出筒の内周面から斜め上方に突出するとともに上面視で前記ヒンジの反対側に切欠き部を形成するC字形状のリップ部を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吐出容器。
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