JP6206763B2 - キャップ付き二重容器 - Google Patents
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Description
また、口筒部の外層部分には、外気(エアー)を外層と内層との層間に導入するための通気孔が設けられ、通気孔の上流に位置するキャップ本体の中栓には、逆止弁機能を有する吸気弁が設けられている。
従って、例えば容器の胴部をスクイズする場合、図4(a)に示すように、内層が外層と共に変形して減容され、この内層の内圧が加圧されて陽圧となり、その内層の内圧(陽圧)によって、中栓の吐出弁が開となり、内容物が注出筒を通って外部へ吐出される。そして、内容物が吐出されることで内層の内圧が大気圧まで低下すると、上記吐出弁が閉となり内層が吐出弁によって密封される。
一方、胴部のスクイズ変形を解除すると、外層が弾性変形して元の形状に復元する。このとき、内層は元の形状に復元せずに減容形状が保持されるので、外層と内層との層間の内圧が減圧されて陰圧となり、この層間の内圧(陰圧)によってキャップ本体の吸気弁が開けられ、外気がキャップ本体の吸気口を通して内部に吸引され、外層の通気孔を通って層間に外気が流入する。そして、外気が流入することで層間の内圧が大気圧まで上昇すると、吸気弁が閉じ層間のエアーが吸気弁によって密封される。
しかし、内容物の粘度が高い場合には、図4(a)に示すように、使用により内袋(内層)が減容変形して凹凸になった箇所に残留気体が溜まるようになる。その結果、図4(b)に示すように、残留気体が内容物と共に注出筒に流入する。流入した残留気体は内容物によって圧縮され、そして、図4(c)に示すように、内容物が注出筒から吐出される際、圧縮された残留気体が急激に膨張し、この残留気体の膨張によって内容物を飛散させる虞があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたものであって、高粘度の内容物が注出筒から吐出される際、内容物の飛散を好適に抑制し内容物の安定した吐出を可能にするキャップ付き二重容器を提供することを目的とする。
前記中栓の吐出口の下流側には逆止弁機能を有する吐出弁が設けられ、且つ該吐出口の上流側には該吐出口を囲みながら充填空間に向かって起立し、該充填空間内に残留する気体の吐出口への流入を規制する円筒部が設けられていることを特徴とする。
上記構成では、内容物の粘度が高い場合、残留気体はキャップ本体の中栓の吐出口の上流側で、その周囲に設けられた円筒部によって吐出口への流入が阻止されるため、内容物の飛散が好適に抑制され、内容物が安定して注出筒から吐出されるようになる。
上記構成では、円筒部をその下端部が通気孔の高さ範囲に重複するまで延設することにより、気体と内容物が一緒に円筒部に流入することを阻止することが可能となる。
また、キャップ本体は外気を吸引する吸気口ならびに逆止弁機能を有する吸気弁を有すると共に容器口筒部には外気を外層と内層との層間に導入する通気孔が設けられている場合には、容器胴部のスクイズ変形を解除する際に、層間に外気をスムーズに導入することが可能となり、また容器胴部をスクイズする際に、内容物の吐出をスムーズに行うことが出来るようになる。
さらに、キャップ本体中栓の吐出口の下流側には、逆止弁機能を有する吐出弁が設けられているため、内層の内圧が所定の圧力まで低下する場合、内容物の吐出を好適に停止し、不必要な内容物の吐出および液ダレを好適に防止する。
このキャップ付き二重容器100は、粘度の高い、例えば100cP(センチポアズ)以上の粘度を有する内容物Cを収容する容器本体1と、容器本体1の口筒部2に装着されるキャップ本体20とを具備して構成されている。なお、詳細については後述するが、本キャップ付き二重容器100は、高粘度の内容物Cがキャップ本体20の注出筒51(図2)から吐出される際、内容物Cの飛散を好適に抑制し内容物Cの安定した吐出を可能にするように構成されている。以下、各構成について説明する。
一方、胴部4のスクイズ変形を解除すると、外層11が弾性変形して元の形状に復元する。このとき、内層12は元の形状に復元せずに減容形状が保持されるので、外層11と内層12との層間の内圧が減圧されて陰圧となり、この層間の内圧(陰圧)によってキャップ本体20の吸気弁44(図2)が開けられ、外気がキャップ本体20の吸気口52c(図2)を通して内部に吸引され、外層11の通気孔2bを通って層間に外気が流入する。そして、外気が流入することで層間の内圧が大気圧まで上昇すると、吸気弁44が閉じ層間のエアーが吸気弁44によって密封される。
このキャップ本体20は、内容物Cの流動を規制する中栓30と、エアーを外部から取り込む弁体部40と、内容物Cを外部へ吐出させる注出栓50と、注出栓50を密封する蓋体60とから構成されている。
また、キャップ本体20は外気を吸引する吸気口52cならびに逆止弁機能を有する吸気弁44を有すると共に容器口筒部2には外気を外層11と内層12との層間に導入する通気孔2bが設けられているため、容器胴部4のスクイズ変形を解除する際には、層間に外気をスムーズに導入することが可能となり、また容器胴部4をスクイズする際には、内容物Cの吐出をスムーズに行うことが出来るようになる。
さらに、キャップ本体20中栓30の吐出口37の下流側には、逆止弁機能を有する吐出弁38が設けられているため、内層12の内圧が所定の圧力まで低下する場合、内容物Cの吐出を好適に停止し、不必要な内容物Cの吐出および液ダレを好適に防止する。
2 口筒部
2a 雄ねじ部
2b 通気孔
3 肩部
4 胴部
5 底部
6 底シール部
11 外層
12 内層
20 キャップ本体
30 中栓
31 円筒部
32 第1環状壁
33 フランジ部
34 第2環状壁
35 第3環状壁
36 第4環状壁
37 吐出口
38 吐出弁
40 弁体部
41 小円筒部
42 フランジ部
43 環状壁
44 吸気弁
50 注出栓
51 注出筒
52 天壁
52a リブ
52b リブ
52c 吸気口
53 外周壁
53a 雌ねじ部
53b シール部
60 蓋体
61 頂壁
62 周壁
63 ヒンジ部
64 シール筒
65 フック部
C 内容物
A 気体
M 充填空間
100 キャップ付き二重容器
Claims (3)
- スクイズ変形可能で復元自在な外容体としての外層(11)と、減容変形可能で該外層(11)に対し剥離自在に積層され粘性の高い内容物(C)を収容する内容体としての内層(12)とから成る容器本体(1)と、該内容物(C)を吐出する注出筒(51)を備えた注出栓(50)と、該注出栓(50)の上流側に位置し且つ吐出口(37)を備えた中栓(30)と、前記注出筒(51)を封止する蓋体(60)とから構成されるキャップ本体(20)とを具備したキャップ付き二重容器であって、
前記中栓(30)の吐出口(37)の下流側には逆止弁機能を有する吐出弁(38)が設けられ、且つ該吐出口(37)の上流側には該吐出口(37)を囲みながら充填空間(M)に向かって起立し、該充填空間(M)内に残留する気体(A)の吐出口(37)への流入を規制する円筒部(31)が設けられていることを特徴とするキャップ付き二重容器。
- 前記キャップ本体(20)は外気を吸引する吸気口(52c)ならびに逆止弁機能を有する吸気弁(44)を有すると共に前記容器本体(1)の口筒部(2)には外気を前記外層(11)と前記内層(12)との層間に導入する通気孔(2b)が設けられている請求項1記載のキャップ付き二重容器。
- 前記円筒部(31)はその下端部の高さ位置が前記通気孔(2b)の高さ範囲に重複するように充填空間(M)に向かって延設されている請求項2記載のキャップ付き二重容器。
Priority Applications (1)
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- 2013-11-29 JP JP2013248678A patent/JP6206763B2/ja active Active
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