JP6820466B2 - 積層剥離容器 - Google Patents

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本発明は、内容物の減少に伴って内袋が収縮する積層剥離容器に関する。
外殻と内袋を備え且つ内容物の減少に伴って内袋が収縮する積層剥離容器も知られている(例えば、特許文献1)。このような容器は、外殻を圧縮することによって内容物を吐出させ、内容物の吐出後には外殻が元の形状に復元することが想定されている。
特開2015−131687号公報
しかし、本発明者が特許文献1の容器の吐出性能の評価を行ったところ、内容物の量が残り少ないときに内容物の吐出性が著しく悪くなる場合があることがわかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、内容物の量が残り少ないときの吐出性の悪化が抑制される積層剥離容器を提供するものである。
本発明によれば、外殻と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って前記内袋が収縮する容器本体と、前記容器本体に装着される栓部材を備える積層剥離容器であって、前記容器本体は、前記内容物を収容する収容部と、前記収容部から前記内容物を吐出する開口部を有する口部を備え、前記栓部材は、前記口部に装着され、前記口部の高さ方向の中央よりも前記収容部に近い位置において、前記栓部材の全周が前記容器本体に密着する密着部が設けられている、積層剥離容器が提供される。
本発明者は鋭意検討を行ったところ、口部においては内袋が外殻から離れ難いために、内容物の量が残り少なくなったときに内容物の吐出性が悪くなることを突き止めた。そして、この知見に基づき、栓部材の全周が容器本体に密着する密着部を口部の高さ方向の中央よりも前記収容部に近い位置に設けることによって、口部内の空間が無くなるか又はその容積が低減されるために、内容物の量が残り少ないときの吐出性の悪化が抑制されることを見出し、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記容器本体は、前記容器本体が内側に向かってくびれたくびれ部を備え、前記密着部は、前記くびれ部に設けられている。
好ましくは、前記くびれ部は、前記口部の付け根に設けられる。
好ましくは、前記栓部材は、前記口部に挿入される筒状のシリンダを有するポンプであり、前記シリンダが前記密着部において前記容器本体に密着し、前記シリンダは、前記密着部よりも前記収容部から離れた位置において、前記シリンダの壁面を貫通する連通孔を備える。
好ましくは、前記栓部材は、前記口部に挿入される筒状のインナーリングを有するキャップであり、前記インナーリングが前記密着部において前記容器本体に密着する。
好ましくは、前記外殻は、前記密着部よりも前記開口部から離れた位置に、前記容器本体の外部空間に連通する外気導入孔を備える。
好ましくは、前記栓部材は、逆止弁を備える。
(a)は、本発明の第1実施形態の積層剥離容器1の容器本体3の正面図であり、(b)は、(a)中のA−A断面図である。 (a)は、容器本体3の口部9に装着するキャップ23の一例を示す、図1(b)に対応する断面図であり、容器本体3の口部9に装着するポンプ22の一例を示す、図1(b)に対応する断面図であり 容器本体3にポンプ22及びキャップ23を装着した状態での、図1(b)に対応する断面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態の積層剥離容器1の容器本体3の正面図であり、(b)は、容器本体3に弁部材4を装着した状態での、(a)中のA−A断面図である。 容器本体3の口部9に装着するキャップ23の一例を示す、図4(b)に対応する断面図である。 容器本体3にキャップ23を装着した状態での、図4(b)に対応する断面図である。 (a)は弁部材4の斜視図であり、(b)は弁部材4の機能を説明するための断面図である。 密着部28が無い従来の積層剥離容器を示す、図3に対応した断面図である。 従来のキャップ23の構成を示す、図5に対応する断面図である。 従来のキャップ23が容器本体3の口部9に装着された状態を示す、図6に対応する断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1〜図3に示すように、本発明の第1実施形態の積層剥離容器1は、容器本体3と、ポンプ22と、キャップ23を備える。容器本体3は、内容物を収容する収容部7と、収容部7から内容物を吐出する開口部9bを有する口部9を備える。本実施形態では、ポンプ22が特許請求の範囲の「栓部材」に相当する。
図1(b)に示すように、 容器本体3は、収容部7及び口部9において、外層11と内層13を備えており、外層11によって外殻12が構成され、内層13によって内袋14が構成される。内容物の減少に伴って内層13が外層11から離れることによって、内袋14が外殻12から離れて収縮する。なお、収容部7に内容物を収容する前に内層13を外層11から剥離する予備剥離工程を行う場合がある。この場合、予備剥離後に収容部7内にエアーを吹き込むか又は内容物を収容することによって内層13を外層11に接触させる。そして、内容物の減少に伴って内層13が外層11から離れる。一方、予備剥離工程を行わない場合は、内容物の吐出の際に内層13が外層11から剥離されて外層11から離れる。
外層11は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などで構成される。外層11は、複数層構成であってもよい。例えば、リプロ層の両側をバージン材で形成した層で挟んだ構成であってもよい。ここで、リプロ層とは、容器の成形時にでたバリをリサイクルして使用した層をいう。また、外層11は、復元性が高くなるように、内層13よりも肉厚に形成される。
内層13は、容器外面側に設けられたEVOH層と、EVOH層の容器内面側に設けられた内面層と、EVOH層と内面層の間に設けられた接着層を備える。EVOH層を設けることでガスバリア性、及び外層11からの剥離性を向上させることができる。接着層は省略してもよい。
EVOH層は、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなる層であり、エチレンと酢酸ビニル共重合物の加水分解により得られる。EVOH樹脂のエチレン含有量は、例えば25〜50mol%であり、酸素バリア性の観点から32mol%以下が好ましい。エチレン含有量の下限は、特に規定されないが、エチレン含有量が少ないほどEVOH層の柔軟性が低下しやすいので25mol%以上が好ましい。
内面層は、積層剥離容器1の内容物に接触する層であり、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、シクロオレフィンポリマー及びその混合物などのポリオレフィンからなり、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンからなることが好ましい。
接着層は、EVOH層と内面層とを接着する機能を有する層であり、例えば上述したポリオレフィンにカルボキシル基を導入した酸変性ポリオレフィン(例:無水マレイン酸変性ポリエチレン)を添加したものや、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)である。接着層の一例は、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンと、酸変性ポリエチレンの混合物である。
口部9には、図2(a)に例示するキャップ23と係合可能な係合部9dが設けられている。キャップ23は、打栓式で装着するものであってもよく、ネジ式で装着するものであってもよい。また、口部9の付け根には、容器本体が内側に向かってくびれたくびれ部9aが設けられている。
図2(a)に示すように、キャップ23は、上部23tと、上部23tに設けられた挿通孔23kと、上部23tの外周から筒状に延びる筒部23fと、筒部23fの内周面に沿って設けられた係合部23cを備える。係合部23cは、口部9の係合部9dに係合可能な環状の突起である。
図2(b)に示すように、ポンプ22は、口部9に挿入される筒状のシリンダ24と、シリンダ24内で摺動して容器本体3内の内容物を吸い上げ可能な筒状のピストン26と、容器本体3内の内容物をシリンダ24に導く筒状の導液管25と、ピストン26によって吸い上げられた内容物を吐出する吐出口27aを有するノズルヘッド27を備える。ピストン26は、シリンダ24内に収容されているコイルバネ31によって常に上方に(シリンダ24の吸込口24cから離れる方向に)付勢されている。シリンダ24には逆止弁32が内蔵されており、シリンダ24の収容空間24d内の内容物が容器本体3内に逆流しないようになっている。また、収容空間24dから吐出口27aに至る経路中にも逆止弁33が設けられており、外気が収容空間24d内に入り込まないようになっている。
シリンダ24には、シリンダ24の壁面を貫通する連通孔24aが設けられている。この連通孔24aは、内層が剥離しないタイプの容器(非剥離容器)において、内容物の吸い上げの際に容器内に外気を導入して容器内部が減圧されないようにするために設けられている。本実施形態のような積層剥離容器においては、内容物の吸い上げの際に内袋14内に外気が導入されないようにする必要があるので、連通孔24aは不要であるが、本実施形態では、非剥離容器に用いられているポンプを流用しているので、連通孔24aが設けられている。
図3に示すように、ポンプ22及びキャップ23を容器本体3に装着した状態では、シリンダ24のフランジ24bが口部9の開口端に当接することによって、シリンダ24が容器本体3内に入り込まないようになっている。また、フランジ24bが口部9とキャップ23の間に挟まれた状態で、キャップ23の係合部23cを口部9の係合部9dに係合させることによって、ポンプ22及びキャップ23が口部9に装着される。また、この状態では、くびれ部9aにおいてシリンダ24の全周が容器本体3の内面に密着する密着部28となっている。口部9内の空間である口部空間29は、密着部28によって、収容部7内の空間である収容空間34から気密的に分離されている。連通孔24aは、口部空間29内に配置されている。
図1に示すように、収容部7には凹部7aが設けられており、凹部7aに外気導入孔15が設けられている。外気導入孔15は、外殻12にのみ設けられた貫通孔であり、外殻12と内袋14の間の中間空間21と、容器本体3の外部空間Sとを連通する。また、凹部7aがシュリンクフィルムで密閉されてしまわないように凹部7aから口部9の方向に延びる空気流通溝7bが設けられる。
ここで、本実施形態の積層剥離容器1の作用効果について説明する。
内容物を収容部7に収容した後に、図3に示すように、ポンプ22及びキャップ23を装着した状態で、ノズルヘッド27を押し下げると、シリンダ24の収容空間24d内の内容物が吐出口27aから吐出される。その後、ノズルヘッド27から手を離すと、コイルバネ31の付勢力によってピストン26が上方に移動すると共に収容空間24d内が減圧される。これによって逆止弁32が開放されると共に内容物が収容空間24d内に吸い上げられる。
内容物が吸い上げられると、内袋14が収縮するが、内袋14はある程度の復元力を有しているので、図8に示すような密着部28が無い従来の積層剥離容器では、連通孔24aを通じて内袋14内に外気が流入してしまう。このため、内袋14内への外気の流入を防ぐために連通孔24aを塞ぐ加工を行うか、又は連通孔24aが設けられていない専用のポンプを開発する必要があった。一方、本実施形態では、連通孔24aは口部空間29内に配置されており、口部空間29は密着部28によって収容空間34から気密的に分離されているので、連通孔24aを通じて収容空間34内に外気が流入することがない。従って、非剥離容器で用いられている一般的なポンプを本実施形態の積層剥離容器にそのまま流用することができる。
内容物の吸い上げに伴って、外殻12にも収縮力が働くが、外殻12には外気導入孔15が設けられているので、外気導入孔15を通じて中間空間21内に外気が速やかに導入され、外殻12の復元力によって外殻12が内袋14から剥離されながら元の形状に復帰する。
以上の工程によって容器本体3内の内容物が吐出口27aから吐出され、内袋14が外殻12から離れて収縮する。
ところで、図8に示すような密着部28が無い従来の積層剥離容器では、容器の横倒しや内袋14の収縮に伴うせり上がりなどによって、口部空間29に内容物が移動することがある。口部9では内袋14が外殻12から剥離されにくいので、口部空間29に移動した内容物は吐出が困難になり、内容物の量が残り少ないときの吐出性が悪化するという現象が生じやすい。このような現象は内容物の粘度が高い場合に特に顕著になる。一方、本実施形態では、密着部28によって口部空間29が収容空間34から気密的に分離されているので、内容物が口部空間29に移動することがない。このため、内容物の量が残り少ないときの吐出性の悪化が抑制される。
本発明は、以下の態様でも実施可能である。
・上記実施形態では、くびれ部9aは口部9の付け根に設けられているが、付け根以外の部位にくびれ部9aを設けてもよい。
・上記実施形態では、密着部28はくびれ部9aに設けられているが、密着部28は、くびれ部9a以外の部位に設けてもよい。
・上記実施形態では、密着部28は、口部9の付け根に設けられているが、密着部28は、口部9の高さ方向の中央C(図1(a)に図示)よりも収容部7に近い任意の位置に設けてもよい。密着部28は、口部9に設けてもよく、収容部7に設けてもよい。口部9の高さ方向の中央Cよりも収容部7に近い位置に密着部28を設けることによって、口部空間29を完全に無くすか又は従来よりも口部空間29の容積を低減させることができるので、上記実施形態で説明した作用効果が奏される。
・上記実施形態では、内容物をそのまま吐出するポンプを用いているが、内容物を起泡して吐出する泡ポンプを用いてもよい。
・上記実施形態のポンプ及びキャップの構造は一例であり、別の構造のポンプを用いてもよく、キャップは不要な場合には省略可能である。
・上記実施形態では、外気導入孔15は、収容部7に設けているが、外気導入孔15は、密着部28よりも、口部9の開口部9bから離れた任意の位置に設けることができる。
・上記実施形態では、外気導入孔15に弁を装着していないが、中間空間21への外気の流入が可能な弁を装着してもよい。
2.第2実施形態
図4〜図7を用いて、本発明の第2実施形態の積層剥離容器について説明する。本実施形態は、第1実施形態と類似しており、ポンプ22の代わりに、逆止弁を有するキャップ23を通じて内容物を吐出する点が主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。本実施形態では、キャップ23が特許請求の範囲の「栓部材」に相当する。
第1実施形態では、ポンプ22の押し下げによって内容物を吐出していたが、本実施形態はポンプ22を有さないので、容器を逆さにして外殻12を圧縮することによって内容物を吐出させる。
容器本体3の構成は、第1実施形態とほぼ同じであるが、口部9の径が本実施形態の方が大きくなっている。本実施形態では、口部9には図5で示すキャップ23が装着される。
キャップ23は、図5に示すように、キャップ本体23aとキャップカバー23iを備える。キャップ本体23aとキャップカバー23iは連結部23jにおいて連結されていて、キャップカバー23iが開閉可能になっている。キャップ本体23aは、上部23tと、上部23tに設けられた吐出口23bと、上部23tの外周から筒状に延びる筒部23fと、筒部23fの内周面に沿って設けられた係合部23cと、筒部23fの内側において上部23tから筒状に延びるインナーリング23dと、インナーリング23dの内側に設けられ且つ吐出口23bに連通する流通路23gと、流通路23gに設けられ且つインナーリング23dから内側に延びる環状弁座23rと、逆止弁23eを備える。逆止弁23eは、環状弁座23rの中央に形成される吐出孔23r1を閉じる弁体23e1と、インナーリング23dから径方向中心に向かって延びるとともに弁体23e1を弾性的に支持する複数の弾性片23e2を有する。そして、収容部7内の圧力上昇により弁体23e1が吐出孔23r1から押し上げられることで、逆止弁23eが開くようになっている。
係合部23cは、口部9の係合部9dに係合可能な環状の突起である。キャップ23が口部9に装着された状態で、収容部7内の内容物は、流通路23gを通って吐出口23bから吐出される。一方、逆止弁23eが吐出口23bからの外気の流入を遮断するので、容器本体3の内袋14内には外気は侵入せず、内容物の劣化が抑制される。
図5に示す本実施形態のキャップ23は、図9に示すような従来のキャップ23に比べて、インナーリング23dが長いことが特徴であり、本実施形態のインナーリング23dは、図6に示すように、口部9の付け根に設けられたくびれ部9aにおいて内層13に密着するように構成されている。このため、インナーリング23dの全周が容器本体3の内面に密着する密着部28がくびれ部9aに設けられる。口部9内の空間である口部空間29は、密着部28によって、収容部7内の空間である収容空間34から気密的に分離されている。インナーリング23dは、好ましくは、筒部23fからはみ出す長さになっている。
図4(b)に示すように、収容部7の凹部7aには弁部材4が設けられている。図7(a)に示すように、弁部材4は、外気導入孔15内に配置される軸部8aと、軸部8aの中間空間21側に設けられ且つ軸部8aよりも断面積が大きい蓋部8cと、軸部8aの外部空間S側に設けられ且つ弁部材4が中間空間21に入り込むことを防ぐ係止部8bを備える。弁部材4は、蓋部8cが外気導入孔15を押し広げながら、蓋部8cに中間空間21内に挿入することによって容器本体3に装着することができる。そのため、蓋部8cの先端は、先細り形状になっていることが好ましい。このような弁部材4は、容器本体3の外側から蓋部8cを中間空間21内に押し込むだけで装着可能なので、生産性に優れている。
蓋部8cは、外殻12を圧縮した際に外気導入孔15を実質的に閉塞させるように構成され、軸部8aに近づくにつれて断面積が小さくなる形状になっている。また、係止部8bは、外殻12が圧縮された後に復元する際に中間空間21に空気が導入可能なように構成される。外殻12を圧縮すると、中間空間21内の圧力が外圧よりも高くなって、中間空間21内の空気が外気導入孔15から外部に漏れ出す。この圧力差と空気の流れによって蓋部8cが外気導入孔15に向かって移動し、図7(b)に示すように、蓋部8cが外気導入孔15を閉塞する。蓋部8cが軸部8aに近づくにつれて断面積が小さくなる形状であるので、蓋部8cが容易に外気導入孔15に嵌って外気導入孔15を閉塞する。
この状態で外殻12をさらに圧縮すると、中間空間21内の圧力が高まり、その結果、内袋14が圧縮されて、内袋14内の内容物が吐出される。また、外殻12への圧縮力を解除すると、外殻12が自身の弾性によって復元しようとする。この際、蓋部8cが外気導入孔15から離れて、外気導入孔15の閉塞が解除されて、中間空間21内に外気が導入される。また、係止部8bが外気導入孔15を塞いでしまわないように、係止部8bには流通路8dが設けられており、係止部8bが外殻12に当接した状態でも、流通路8d及び外気導入孔15を通じて、外気が中間空間21内に導入可能になっている。
ところで、口部9では内袋14が外殻12から剥離されにくいので、図10に示すような従来の積層剥離容器では、内容物の量が残り少ないときには外殻12を強く圧縮しても口部9において内袋14が収縮しにくい。このため、容器を逆さにしたときに口部空間29内に入り込む内容物が吐出されにくく、内容物の量が残り少ないときに吐出性が悪化するという現象が生じやすい。一方、本実施形態では、密着部28によって口部空間29が収容空間34から気密的に分離されているので、内容物が口部空間29に移動することがない。このため、内容物の量が残り少ないときの吐出性の悪化が抑制される。
本実施形態は、以下の態様でも実施可能である。
・上記実施形態では、外気導入孔15の縁と弁部材4の間の隙間を弁部材4の移動によって開閉することによって、弁部材4が外気導入孔15を開閉するように構成されているが、弁部材自体に貫通孔と開閉可能な弁を設けて、この弁の働きによって貫通孔を開閉することによって、外気導入孔15を開閉するように構成してもよい。
1 :積層剥離容器
3 :容器本体
4 :弁部材
7 :収容部
7a :凹部
7b :空気流通溝
8a :軸部
8b :係止部
8c :蓋部
8d :流通路
9 :口部
9a :くびれ部
9b :開口部
9d :係合部
11 :外層
12 :外殻
13 :内層
14 :内袋
15 :外気導入孔
21 :中間空間
22 :ポンプ
23 :キャップ
23a :キャップ本体
23b :吐出口
23c :係合部
23d :インナーリング
23e :逆止弁
23e1 :弁体
23e2 :弾性片
23f :筒部
23g :流通路
23i :キャップカバー
23j :連結部
23k :挿通孔
23r :環状弁座
23r1 :吐出孔
23t :上部
24 :シリンダ
24a :連通孔
24b :フランジ
24c :吸込口
24d :収容空間
25 :導液管
26 :ピストン
27 :ノズルヘッド
27a :吐出口
28 :密着部
29 :口部空間
31 :コイルバネ
32 :逆止弁
33 :逆止弁
34 :収容空間
C :中央
S :外部空間

Claims (6)

  1. 外殻と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って前記内袋が収縮する容器本体と、前記容器本体に装着される栓部材を備える積層剥離容器であって、
    前記容器本体は、前記内容物を収容する収容部と、前記収容部から前記内容物を吐出する開口部を有する口部を備え、
    前記栓部材は、前記口部に装着され、
    前記口部の高さ方向の中央よりも前記収容部に近い位置において、前記栓部材の全周が前記容器本体の内面に密着する密着部が設けられており、
    前記容器本体は、前記容器本体が内側に向かってくびれたくびれ部を備え、
    前記密着部は、前記くびれ部に設けられている、積層剥離容器。
  2. 前記くびれ部は、前記口部の付け根に設けられる、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記栓部材は、前記口部に挿入される筒状のシリンダを有するポンプであり、
    前記シリンダが前記密着部において前記容器本体に密着し、
    前記シリンダは、前記密着部よりも前記収容部から離れた位置において、前記シリンダの壁面を貫通する連通孔を備える、請求項1又は請求項2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記栓部材は、前記口部に挿入される筒状のインナーリングを有するキャップであり、
    前記インナーリングが前記密着部において前記容器本体に密着する、請求項1又は請求項2に記載の積層剥離容器。
  5. 前記外殻は、前記密着部よりも前記開口部から離れた位置に、前記容器本体の外部空間に連通する外気導入孔を備える、請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の積層剥離容器。
  6. 前記栓部材は、逆止弁を備える、請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の積層剥離容器。
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