JP6823245B2 - 積層剥離容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物の減少に伴って内層によって構成される内袋が収縮する積層剥離容器に関する。
内容物の減少に伴って内層によって構成される内袋が収縮することによって容器の内部に空気が入り込むことを抑制する積層剥離容器も知られている(例えば、特許文献1)。積層剥離容器は、通常、逆止弁を有するキャップを容器本体の口部に装着して使用される。
特許第3650175号公報
ところで、本発明者が積層剥離容器の容器本体に打栓式キャップを装着して試験を行ったところ、容器本体とキャップの間の隙間を通じて容器本体の内部に外気が入ってしまう場合があることが分かった。容器本体内部に外気が入ってしまうと、内容物の劣化が促進されてしまうので、容器本体内部への外気の侵入を抑制することが望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、容器本体内部への外気の侵入を抑制することができる積層剥離容器を提供するものである。
本発明によれば、容器本体と、前記容器本体に装着される打栓式キャップを備える積層剥離容器であって、前記容器本体は、内容物を収容する収容部と、前記収容部から前記内容物を吐出する開口部を有する口部とを備え、且つ前記収容部及び前記口部が外層と内層とを備え、前記内容物の減少に伴って前記内層によって構成される内袋が収縮するように構成され、前記口部は、前記口部の外周面に沿って設けられた口部側係合部を備え、前記キャップは、前記キャップの内周面に沿って設けられたキャップ側係合部を備え、前記口部側係合部と前記キャップ側係合部は、前記キャップが前記口部に装着された状態で互いに係合可能に構成され、前記キャップと前記口部の少なくとも一方には、前記キャップが前記口部に装着された状態で前記キャップ側係合部よりも前記開口部から離れた位置に、前記口部と前記キャップの間の隙間を狭くして前記口部に対する前記キャップの傾きを抑制する傾き抑制部が設けられている、積層剥離容器が提供される。
本発明者らが外気侵入の原因について調査したところ、容器本体の口部の形状と打栓式キャップの形状によっては、口部に対してキャップが傾きやすくなる場合があり、キャップが傾くとキャップと口部の間に隙間ができやすくなることが原因であることが分かった。そして、この知見に基づいて、口部に対する前記キャップの傾きを抑制する傾き抑制部を設けることによって、容器本体内部への外気の侵入を抑制することができることを見出し、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記傾き抑制部は、前記口部の外周面に設けられた口部側突出部である。
好ましくは、前記口部側係合部よりも前記収容部側に、前記口部の内側に向かってくびれたくびれ部が設けられ、前記口部側突出部は、前記くびれ部の上壁と前記口部側係合部の間に設けられている。
好ましくは、前記傾き抑制部は、前記キャップの内周面に設けられたキャップ側突出部である。
好ましくは、前記外層と前記内層の間の中間空間と外部空間を連通する外気導入孔が前記収容部に設けられる。
本発明の第1実施形態の積層剥離容器1を示し、(a)は容器本体3にキャップ23及び弁部材5を装着した状態の正面図であり、(b)は容器本体3のみを示す正面図である。 (a)は図1(a)中のA−A断面図であり、(b)は図2(a)のキャップ23のキャップカバー23iを開いた状態の断面図であり、(c)は図2(a)から口部9を抜き出した断面図を示す。 (a)〜(b)は、口部9にキャップ23を装着する工程を説明するための図2(a)に対応する断面図である。 (a)は、弁部材5の斜視図であり、(b)〜(c)は弁部材5の動作を示す断面図である。 内層13の層構成を示す断面図である。 本発明の比較例における、口部9及びキャップ23を示す図2(a)に対応する断面図である。 本発明の第2実施形態における、口部9及びキャップ23を示す図2(a)に対応する断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1〜図2に示すように、本発明の第1実施形態の積層剥離容器1は、容器本体3と、弁部材5と、容器本体3に装着される打栓式キャップ23を備える。容器本体3は、内容物を収容する収容部7と、収容部7から内容物を吐出する開口部9gを有する口部9を備える。
図2に示すように、 容器本体3は、収容部7及び口部9において、外層11と内層13を備えており、外層11によって外殻12が構成され、内層13によって内袋14が構成される。内容物の減少に伴って内層13が外層11から離れることによって、内袋14が外殻12から離れて収縮する。なお、収容部7に内容物を収容する前に内層13を外層11から剥離する予備剥離工程を行う場合がある。この場合、予備剥離後に収容部7内にエアーを吹き込むか又は内容物を収容することによって内層13を外層11に接触させる。そして、内容物の減少に伴って内層13が外層11から離れる。一方、予備剥離工程を行わない場合は、内容物の吐出の際に内層13が外層11から剥離されて外層11から離れる。
口部9には、口部9の外周面に沿って係合部9dが設けられている。本実施形態では、口部9には、打栓式キャップ23が装着されていることが想定されており、係合部9dは、キャップ23の係合部23cに係合可能な環状の突起である。
また、口部9には、係合部9dよりも収容部7側に、口部9の内側に向かってくびれたくびれ部9cが設けられている。くびれ部9cの上壁9eは、口部9の中心軸Cに対して略垂直方向に延びている。
次に、図2〜図3を用いて、口部9にキャップ23を装着する方法について説明する。装着するキャップ23は、図2(b)に示すように、キャップ本体23aとキャップカバー23iを備える。キャップ本体23aとキャップカバー23iは連結部23jにおいて連結されていて、キャップカバー23iが開閉可能になっている。キャップ本体23aは、上部23tと、上部23tに設けられた吐出口23bと、上部23tの外周から円筒状に延びる筒部23fと、筒部23fの内周面に沿って設けられた係合部23cと、筒部23fの内側において上部23tから円筒状に延びるインナーリング23dと、インナーリング23dの内側に設けられ且つ吐出口23bに連通する流通路23gと、流通路23gに設けられた逆止弁23eを備える。係合部23cは、口部9の係合部9dに係合可能な環状の突起である。キャップ23が口部9に装着された状態で、収容部7内の内容物は、流通路23gを通って吐出口23bから吐出される。一方、逆止弁23eが吐出口23bからの外気の流入を遮断するので、容器本体3の内袋14内には外気は侵入せず、内容物の劣化が抑制される。なお、ここで示したキャップ23の構造は一例であって、例えば別の構成の逆止弁を有するキャップ23を採用してもよい。
キャップ23を装着する際には、まず、キャップ23を装着する際の衝撃によって、収容部7が変形することを抑制するために、図3(a)に示すように、くびれ部9cの上壁9eの下面に支持具10を当接させ、その状態で、図3(b)に示すように、キャップ23の係合部23cを口部9の係合部9dに当接させ、この状態から、キャップ23をさらに押しこむことによって、図2(a)に示すように、係合部23cが係合部9dを乗り越えて、係合部23と係合部9dが係合される。図3(b)の状態から係合部23cが係合部9dを乗り越える際には、キャップ23の筒部23fが拡径するように撓むと共に口部9が縮径するように撓むので、口部9が撓みやすい方がキャップ23の装着が容易であるところ、本実施形態の口部9には、特開平11−292112号公報に開示されているようなサポートリングが設けられておらず、くびれ部9cの上壁9eの下面に支持具10を当接させて口部9を支持しているので、口部9が撓みやすく、キャップ23の装着が容易である。また、口部9が撓みやすいので、内袋14が容器出口の近くまで撓みやすく、内容物を最後まで使い切りやすい。
また、口部9aには、インナーリング23dの外面が当接する当接部9aが設けられており、インナーリング23dの外面が口部9の当接部9aに当接することによって内容物の漏れ出し及び容器本体3内への外気導入が防がれる。本実施形態では、口部9の先端には拡径部9bが設けられており、拡径部9bでの内径は、当接部9aでの内径よりも大きくなっているため、インナーリング23dの外面は、拡径部9bには接触しないようになっている。口部9に拡径部9bがない場合は、口部9の内径が製造時のバラツキによってわずかでも小さくなった場合にはインナーリング23dが外層11と内層13の間に入り込んでしまうという不具合が生じる場合があったが、口部9に拡径部9bがある場合は、口部9の内径が若干ばらついてもそのような不具合が生じない。
また、口部9に拡径部9bを設けた場合であっても、インナーリング23dと当接部9aとの摩擦によって内層13が外層11から剥離してしまう恐れがある。しかし、本実施形態では、当接部9aよりも収容部7に近い位置にくびれ部9cが設けられており、くびれ部9cが内層13のズレ落ちを抑制するので、内袋14が外殻12内に脱落してしまうことが抑制される。このようにくびれ部9cは、内層13のズレ落ち抑制の機能を有すると共に、キャップ23の装着時に支持具10による口部9の支持箇所としての機能を有する。
本実施形態では、図2(c)に示すように、係合部9dよりも開口部9gから離れた位置(収容部7に近い位置)に突出部9fが設けられている。突出部9fは、くびれ部9cの上壁9eと係合部9dの間に設けられている。また、別の表現では、突出部9fは、図2(a)に示すようにキャップ23が口部9に装着された状態でキャップ23の係合部23cよりも開口部9gから離れた位置に設けられている。突出部9fは、くびれ部9cの上壁9eと係合部9dの間の部位が拡径されて形成される。
図6の比較例に示すように、くびれ部9cの上壁9eと係合部9dの間に突出部9fがない場合は、筒部23fの先端部23hと口部9との間に大きな隙間Gができてしまい、隙間Gが存在することによってキャップ23が傾きやすくなり、キャップ23が傾くことによってインナーリング23dが当接部9aから離れて容器本体3の内部に外気が侵入してしまう場合がある。一方、本実施形態では、くびれ部9cの上壁9eと係合部9dの間に突出部9fが設けられているので、筒部23fの先端部23hと口部9の間の隙間が小さくなるか又は隙間が無くなり、口部9に対するキャップ23の傾きが抑制され、容器本体3の内部への外気の侵入が抑制される。本実施形態では、突出部9fが特許請求の範囲の「傾き抑制部」として機能する。突出部9fは、先端部23hと接触していても接触していなくてもよい。突出部9fと先端部23hが接触していると、キャップ23の傾きがより効果的に抑制されるというメリットがある。一方、突出部9fと先端部23hが非接触であると、キャップ23を口部9に装着する際に先端部23hと突出部9fの干渉が低減されるというメリットがある。
収容部7には、傾斜した平面からなる弁部材取付凹部7aが設けられており、凹部7aに外気導入孔15が設けられている。外気導入孔15は、外殻12にのみ設けられた貫通孔であり、外殻12と内袋14の間の中間空間21と、容器本体3の外部空間Sとを連通する。本実施形態では、外気導入孔15には、中間空間21と外部空間Sとの間の空気の出入りを調節する弁部材5が装着されている。凹部7aは、収容部7をシュリンクフィルムで覆う際に弁部材5とシュリンクフィルムの干渉を避けるために設けられている。また、凹部7aがシュリンクフィルムで密閉されてしまわないように凹部7aから口部9の方向に延びる空気流通溝7bが設けられる。
図4に示すように、弁部材5は、外気導入孔15内に配置される軸部5aと、軸部5aの中間空間21側に設けられ且つ軸部5aよりも断面積が大きい蓋部5cと、軸部5aの外部空間S側に設けられ且つ弁部材5が中間空間21に入り込むことを防ぐ係止部5bを備える。弁部材5は、蓋部5cが外気導入孔15を押し広げながら、蓋部5cに中間空間21内に挿入することによって容器本体3に装着することができる。そのため、蓋部5cの先端は、先細り形状になっていることが好ましい。このような弁部材5は、容器本体3の外側から蓋部5cを中間空間21内に押し込むだけで装着可能なので、生産性に優れている。
蓋部5cは、外殻12を圧縮した際に外気導入孔15を実質的に閉塞させるように構成され、軸部5aに近づくにつれて断面積が小さくなる形状になっている。また、係止部5bは、外殻12が圧縮された後に復元する際に中間空間21に空気が導入可能なように構成される。外殻12を圧縮すると、中間空間21内の圧力が外圧よりも高くなって、中間空間21内の空気が外気導入孔15から外部に漏れ出す。この圧力差と空気の流れによって蓋部5cが外気導入孔15に向かって移動し、図4(b)に示すように、蓋部5cが外気導入孔15を閉塞する。蓋部5cが軸部5aに近づくにつれて断面積が小さくなる形状であるので、蓋部5cが容易に外気導入孔15に嵌って外気導入孔15を閉塞する。
この状態で外殻12をさらに圧縮すると、中間空間21内の圧力が高まり、その結果、内袋14が圧縮されて、内袋14内の内容物が吐出される。また、外殻12への圧縮力を解除すると、外殻12が自身の弾性によって復元しようとする。この際、図4(c)に示すように、蓋部5cが外気導入孔15から離れて、外気導入孔15の閉塞が解除されて、中間空間21内に外気が導入される。また、係止部5bが外気導入孔15を塞いでしまわないように、係止部5bには流通路5dが設けられており、係止部5bが外殻12に当接した状態でも、流通路5d及び外気導入孔15を通じて、外気が中間空間21内に導入可能になっている。
また、本実施形態では、外気導入孔15の縁と弁部材5の間の隙間を弁部材5の移動によって開閉することによって、弁部材5が外気導入孔15を開閉するように構成されているが、弁部材自体に貫通孔と開閉可能な弁を設けて、この弁の働きによって貫通孔を開閉することによって、外気導入孔15を開閉するように構成してもよい。
次に、容器本体3の層構成についてさらに詳細に説明する。容器本体3は、外層11と内層13を備える。
外層11は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などで構成される。外層11は、複数層構成であってもよい。例えば、リプロ層の両側をポリプロピレン層で挟んだ構成であってもよい。ここで、リプロ層とは、容器の成形時にでたバリをリサイクルして使用した層をいう。また、外層11は、復元性が高くなるように、内層13よりも肉厚に形成される。
本実施形態では、外層11は、プロピレンと別のモノマーとの間のランダム共重合体からなるランダム共重合体層を備える。外層11は、ランダム共重合体層の単層であってもよく、複数層構成であってもよい。例えば、リプロ層の両側をランダム共重合体層で挟んだ構成であってもよい。外層11を特定構成のランダム共重合体で構成することによって、外殻12の形状復元性・透明性・耐熱性を向上させることができる。
ランダム共重合体は、プロピレン以外のモノマーの含有量が、50mol%よりも小さいものであり、5〜35mol%が好ましい。この含有量は、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30mol%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。プロピレンと共重合されるモノマーとしては、ポリプロピレンのホモポリマーに比べた場合のランダム共重合体の耐衝撃性を向上させるものであればよく、エチレンが特に好ましい。プロピレンとエチレンのランダム共重合体の場合、エチレンの含有量は、5〜30mol%が好ましく、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30mol%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。ランダム共重合体の重量平均分子量は、10〜50万が好ましく、10〜30万がさらに好ましい。この重量平均分子量は、具体的には例えば、10、15、20、25、30、35、40、45、50万であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
また、ランダム共重合体の引張弾性率は、400〜1600MPaが好ましく、1000〜1600MPaが好ましい。引張弾性率がこのような範囲の場合に、形状復元性が特に良好であるからである。引張弾性率は、具体的には例えば、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600Mpaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
尚、容器が過度に硬いと、容器の使用感が悪くなるため、ランダム共重合体に、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンなどの柔軟材料を混合して外層11を構成してもよい。ただし、ランダム共重合体に対して混合する材料は、ランダム共重合体の有効な特性を大きく阻害することのなきよう、混合物全体に対して50重量%未満となるように混合することが好ましい。例えば、ランダム共重合体と直鎖状低密度ポリエチレンとを85:15の重量割合で混合した材料により外層11を構成することができる。
図5に示すように、内層13は、容器外面側に設けられたEVOH層13aと、EVOH層13aの容器内面側に設けられた内面層13bと、EVOH層13aと内面層13bの間に設けられた接着層13cを備える。EVOH層13aを設けることでガスバリア性、及び外層11からの剥離性を向上させることができる。接着層13cは省略してもよい。
EVOH層13aは、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなる層であり、エチレンと酢酸ビニル共重合物の加水分解により得られる。EVOH樹脂のエチレン含有量は、例えば25〜50mol%であり、酸素バリア性の観点から32mol%以下が好ましい。エチレン含有量の下限は、特に規定されないが、エチレン含有量が少ないほどEVOH層13aの柔軟性が低下しやすいので25mol%以上が好ましい。また、EVOH層13aは、酸素吸収剤を含有することが好ましい。酸素吸収剤をEVOH層13aに含有させることにより、EVOH層13aの酸素バリア性をさらに向上させることができる。
EVOH樹脂の融点は、外層11を構成するランダム共重合体の融点よりも高いことが好ましい。外気導入孔15は、加熱式の穿孔装置を用いて外層11に形成することが好ましいが、EVOH樹脂の融点をランダム共重合体の融点よりも高くすることによって、外層11に外気導入孔15を形成する際に、孔が内層13にまで到達することを防ぐ。この観点から、(EVOHの融点)−(ランダム共重合体層の融点)の差は大きい方がよく、15℃以上であることが好ましく、30℃以上であることが特に好ましい。この融点の差は、例えば5〜50℃であり、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
内面層13bは、積層剥離容器1の内容物に接触する層であり、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などのポリオレフィンからなり、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンからなることが好ましい。内面層13bを構成する樹脂の引張弾性率は、50〜300MPaが好ましく、70〜200MPaが好ましい。引張弾性率がこのような範囲の場合に、内面層13bが特に柔軟であるからである。引張弾性率は、具体的には例えば、具体的には例えば、50、100、150、200、250、300Mpaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
接着層13cは、EVOH層13aと内面層13bとを接着する機能を有する層であり、例えば上述したポリオレフィンにカルボキシル基を導入した酸変性ポリオレフィン(例:無水マレイン酸変性ポリエチレン)を添加したものや、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)である。接着層13cの一例は、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンと、酸変性ポリエチレンの混合物である。
2.第2実施形態
図7を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に類似しており、傾き抑制部がキャップ23に設けられている点が主な相違点である。
本実施形態では、図6の比較例と同様に、口部9には突出部9fが存在していない。一方、キャップ23の構成は、図6の比較例とは異なっていて、先端部23hに突出部23kが設けられているために、先端部23hでのキャップ23と口部9の間の隙間Gが狭くなり、口部9に対するキャップ23の傾きが抑制されている。従って、本実施形態では、突出部23kが特許請求の範囲の「傾き抑制部」として機能する。
本発明は、以下の態様でも実施可能である。
・第2実施形態では、キャップ23を口部9に装着した状態で、突出部23kが口部9に接触していないが、突出部23kが口部9に接触するように構成してもよい。
・第2実施形態では、口部9には突出部9fが存在していないが、口部9に突出部9fを設け、且つキャップ23に突出部23kに設けてもよい。
・弁部材5は省略可能である。この場合、外気導入孔15を指などで閉塞した状態で外殻12を圧縮変形させることによって内容物を吐出することができる。
・外気導入孔15は口部9に設けてもよい。
1:積層剥離容器、3:容器本体、5:弁部材7:収容部、9:口部、11:外層、12:外殻、13:内層、14:内袋、15:外気導入孔、21:中間空間、23:キャップ

Claims (3)

  1. 容器本体と、前記容器本体に装着される打栓式キャップを備える積層剥離容器であって、
    前記容器本体は、内容物を収容する収容部と、前記収容部から前記内容物を吐出する開口部を有する口部とを備え、且つ前記収容部及び前記口部が外層と内層とを備え、前記内容物の減少に伴って前記内層によって構成される内袋が収縮するように構成され、
    前記口部は、前記口部の外周面に沿って設けられた口部側係合部を備え、
    前記キャップは、前記キャップの内周面に沿って設けられたキャップ側係合部を備え、
    前記口部側係合部と前記キャップ側係合部は、前記キャップが前記口部に装着された状態で互いに係合可能に構成され、
    前記口部には、前記キャップが前記口部に装着された状態で前記キャップ側係合部よりも前記開口部から離れた位置に、前記口部と前記キャップの間の隙間を狭くして前記口部に対する前記キャップの傾きを抑制する傾き抑制部が設けられており、
    前記傾き抑制部は、前記口部の外周面に設けられた口部側突出部であり、
    前記口部側突出部は、前記キャップの先端部と接触しておらず、
    前記口部側突出部と前記キャップの間に隙間があり、
    前記積層剥離容器は、前記外層によって構成される外殻を圧縮することによって前記内容物を吐出するように構成される、積層剥離容器。
  2. 前記口部側係合部よりも前記収容部側に、前記口部の内側に向かってくびれたくびれ部が設けられ、
    前記口部側突出部は、前記くびれ部の上壁と前記口部側係合部の間に設けられている、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記外層と前記内層の間の中間空間と外部空間を連通する外気導入孔が前記収容部に設けられる、請求項1又は請求項2に記載の積層剥離容器。
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