JP2015105131A - キャップ付き二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高粘度の内容物が注出筒から吐出される際、内容物の飛散を好適に抑制し内容物の安定した吐出を可能にするキャップ付き二重容器を提供する。【解決手段】吐出口(37)を備えたキャップ本体(20)の中栓(30)に対し、吐出口(37)の上流側で該吐出口(37)を囲む形態で充填空間(M)に向かって円筒部(31)を立設する。なお、円筒部(31)の延設範囲については、その下端部の高さ位置が、外気を層間に導入する通気孔(2b)の高さ範囲に重複する範囲とする。また、キャップ本体(20)の中栓(30)と注出栓(50)の間に、弁体部(40)として、中央部に小円筒部(41)を円筒部(31)と同芯に配設し、その上方部から径方向外側にフランジ部(42)を2段で延設し、環状壁(43)をフランジ部(42)を取り囲むように配設し、その環状壁(43)から径方向外側に鍔状に吸気弁(44)を延設する。【選択図】図2

Description

本発明はキャップ付き二重容器、特に、高粘度の内容物が注出筒から吐出される際、内容物の飛散を好適に抑制し内容物の安定した吐出を可能にするキャップ付き二重容器に関するものである。
粘度の高い化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンス或いは液体石鹸、またはソースや液みそなどの食品調味料や薬品などの内容物を収納する容器として、外殻状の外容体を形成する外層内に、萎み減容変形自在な内容体を形成する内層を剥離自在に積層して構成した、所謂、デラミ容器と称される二重容器が知られている(例えば、特許文献1又は2を参照。)。このようなデラミ容器の口筒部には、内容物が吐出する注出筒を備えた注出栓ならびに弁体を支持する中栓から成るキャップ本体が取り付けられている。
また、口筒部の外層部分には、外気(エアー)を外層と内層との層間に導入するための通気孔が設けられ、通気孔の上流に位置するキャップ本体の中栓には、逆止弁機能を有する吸気弁が設けられている。
従って、例えば容器の胴部をスクイズする場合、図4(a)に示すように、内層が外層と共に変形して減容され、この内層の内圧が加圧されて陽圧となり、その内層の内圧(陽圧)によって、中栓の吐出弁が開となり、内容物が注出筒を通って外部へ吐出される。そして、内容物が吐出されることで内層の内圧が大気圧まで低下すると、上記吐出弁が閉となり内層が吐出弁によって密封される。
一方、胴部のスクイズ変形を解除すると、外層が弾性変形して元の形状に復元する。このとき、内層は元の形状に復元せずに減容形状が保持されるので、外層と内層との層間の内圧が減圧されて陰圧となり、この層間の内圧(陰圧)によってキャップ本体の吸気弁が開けられ、外気がキャップ本体の吸気口を通して内部に吸引され、外層の通気孔を通って層間に外気が流入する。そして、外気が流入することで層間の内圧が大気圧まで上昇すると、吸気弁が閉じ層間のエアーが吸気弁によって密封される。
特開2011−230843号公報 特開2013−95455号公報
容器内部には、通常、ヘッドスペース分に相当する残留気体(エアー又は不活性ガス)が存在する。口筒部が底部より相対的に下方へ位置するように容器を傾斜させる場合、残留気体は底部の方へ移動する。
しかし、内容物の粘度が高粘性の場合、図4(a)に示すように、内袋(内層)が減容変形して凹凸になった箇所に気体が溜まるようになる。その結果、図4(b)に示すように、気体が内容物の流動と共に注出筒に流入し流入した気体は内容物によって圧縮され、そして、図4(c)に示すように、内容物が注出筒から吐出される際、圧縮された気体は急激に膨張し、この気体の膨張によって内容物を飛散させるという虞があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたものであって、高粘度の内容物が注出筒から吐出される際、内容物の飛散を好適に抑制し内容物の安定した吐出を可能にするキャップ付き二重容器を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するための本発明に係る第1手段は、スクイズ変形可能で復元自在な外容体としての外層と、減容変形可能で該外層に対し剥離自在に積層され粘性の高い内容物を収容する内容体としての内層とから成る容器本体と、該内容物を吐出する注出筒を備えた注出栓と、該注出栓の上流側に位置し且つ吐出口を備えた中栓と、前記注出筒を封止する蓋体とから構成されるキャップ本体とを具備したキャップ付き二重容器であって、
前記吐出口の下流側には逆止弁機能を有する吐出弁が設けられ、且つ該吐出口の上流側には該吐出口を囲みながら充填空間に向かって起立した円筒部が設けられていることを特徴とする。
キャップ本体の注出筒が容器底部より下方に位置するように容器を傾けたとしても、キャップ本体中栓と容器口筒部の段差に溜まった気体が、径方向内側に凸状に減容変形した内層によって気体の移動が妨げられた際、内容物内を自由に移動することが出来なくなる程度以上に粘性の高い内容物の場合、該気体が内容物と共に流動し、その結果内容物と気体が混合した状態で内容物が注出筒から外部へ吐出され、気体の膨張などによって内容物が飛散する虞があった。
上記構成では、内容物の粘度が高い場合、気体はキャップ本体中栓の吐出口の周囲に設けられた円筒部によって吐出口への流入を阻止されるため、内容物の飛散が好適に抑制され、内容物が安定して注出筒から吐出されるようになる。
本発明に係る第2手段は、前記キャップ本体は外気を吸引する吸気口ならびに逆止弁機能を有する吸気弁を有すると共に前記容器本体の口筒部には外気を前記外層と前記内層との層間に導入する通気孔が設けられている、ことにある。
上記構成では、キャップ本体に外気を吸引する上記吸気口および上記吸気弁を設けると共に、容器口筒部に外気を層間に導入する通気孔を設けることにより、容器胴部のスクイズ変形を解除する際層間に外気をスムーズに導入することが可能となり、また容器胴部をスクイズする際内容物の吐出をスムーズに行うことが出来るようになる。
本発明に係る第3手段は、前記円筒部はその下端部の高さ位置が前記通気孔の高さ範囲に重複するように充填空間に向かって延設されている、ことにある。
通気孔の近傍に位置する内層は径方向内側に凸状に減容変形するため、キャップ本体中栓と容器口筒部の段差からその凸部にわたる部位に気体が溜まりやすくなる。従って、円筒部の延設長さが短い場合、気体と内容物が一緒に円筒部に流入する場合が考えられる。
上記構成では、円筒部をその下端部が通気孔の高さ範囲に重複するまで延設することにより、気体と内容物が一緒に円筒部に流入することを阻止することが可能となる。
本発明のキャップ付き二重容器によれば、内容物の粘度が高いため、キャップ本体の注出筒が容器底部より下方に位置するように容器を傾けた場合であっても、ヘッドスペースに残留する気体が自由に移動することができず、キャップ本体中栓と容器口筒部の段差と内層の凸状の減容変形との間に気体が残留する場合であっても、中栓の吐出口の下流側には吐出口を囲みながら充填空間に向けて円筒部が起立して設けられているため、残留気体は円筒部によって吐出口への流入を阻止され、内容物の飛散が好適に抑制され、内容物が安定して注出筒から吐出されるようになる。
また、キャップ本体は外気を吸引する吸気口ならびに逆止弁機能を有する吸気弁を有すると共に容器口筒部には外気を外層と内層との層間に導入する通気孔が設けられているため、容器胴部のスクイズ変形を解除する際層間に外気をスムーズに導入することが可能となり、また容器胴部をスクイズする際内容物の吐出をスムーズに行うことが出来るようになる。
さらに、キャップ本体中栓の吐出口の下流側には、逆止弁機能を有する吐出弁が設けられているため、内層の内圧が所定の圧力まで低下する場合、内容物の吐出を好適に停止し、不必要な内容物の吐出および液ダレを好適に防止する。
本発明のキャップ付き二重容器を示す説明図である。 本発明に係るキャップ本体を示す断面説明図である。 本発明のキャップ付き二重容器の内容物の吐出を示す説明図である。 従来のキャップ付き二重容器の内容物の吐出を示す説明図である。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。
図1は、本発明のキャップ付き二重容器100を示す説明図である。
このキャップ付き二重容器100は、粘度の高い、例えば100cP(センチポアズ)以上の粘度を有する内容物Cを収容する容器本体1と、容器本体1の口筒部2に装着されるキャップ本体20とを具備して構成されている。なお、詳細については後述するが、本キャップ付き二重容器100は、高粘度の内容物Cがキャップ本体20の注出筒51(図2)から吐出される際、内容物Cの飛散を好適に抑制し内容物Cの安定した吐出を可能にするように構成されている。以下、各構成について説明する。
容器本体1は、口筒部2、肩部3、円筒状の胴部4そして中央部で底壁を陥没状に形成した底部5を有する壜体である。また、口筒部2にはキャップ本体20が装着されている。なお、キャップ本体20の開閉方式については、ヒンジ方式である。
また、容器本体1は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂材料で必要とする自己形状保持能力を持たせた外殻体として成形される外層11と、この外層11に対して相溶性の低い、ナイロンなどのポリアミド、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料で、減容変形が自在な袋状に成形される内層12とを、多層押出し成形により積層した多層パリソンをブロー割り金型内でブロー成形することによって得られたブロー成形容器であり、所謂スクイズデラミ容器である。
従って、容器本体1の胴部4をスクイズする場合、内層12が外層11と共に変形して減容され、この内層12の内圧が加圧されて陽圧となり、その内層12の内圧(陽圧)によって、キャップ本体20の中栓30(図2)の吐出弁38(図2)が開となり、内容物Cが注出筒51(図2)を通って外部へ吐出される。そして、内容物Cが吐出されることで内層12の内圧が大気圧まで低下すると、上記吐出弁38が閉となり内層12が吐出弁38によって密封される。
一方、胴部4のスクイズ変形を解除すると、外層11が弾性変形して元の形状に復元する。このとき、内層12は元の形状に復元せずに減容形状が保持されるので、外層11と内層12との層間の内圧が減圧されて陰圧となり、この層間の内圧(陰圧)によってキャップ本体20の吸気弁44(図2)が開けられ、外気がキャップ本体20の吸気口52c(図2)を通して内部に吸引され、外層11の通気孔2bを通って層間に外気が流入する。そして、外気が流入することで層間の内圧が大気圧まで上昇すると、吸気弁44が閉じ層間のエアーが吸気弁44によって密封される。
口筒部2の外周面には、キャップ本体20の雌ねじ部53aと螺合する雄ねじ部2aが形成されている。また、外層11と内層12との層間にエアーを導入する通気孔2bが設けられている。
底部5の底壁5aには、パーティングラインPL(図示せず)に沿って、ブロー割り金型のピンチオフ部によってパリソンを押し潰して突条状に成形された底シール部6が形成されている。また、図示は省略するが、充填空間の部分的な閉塞をできるだけ避けるべく、外層11と内層12との間には、底壁5aから口筒部2に向けて縦方向に延在し、外層11と内層12とを部分的に接合する接着帯を少なくとも1本設けても良い。
図2は、本発明に係るキャップ本体20を示す断面説明図である。
このキャップ本体20は、内容物Cの流動を規制する中栓30と、エアーを外部から取り込む弁体部40と、内容物Cを外部へ吐出させる注出栓50と、注出栓50を密封する蓋体60とから構成されている。
中栓30は、その中央部に充填空間Mに向けて起立する本発明に係る円筒部31と、その円筒部31を取り囲みながら円筒部31の上部とフランジを介して連結する第1環状壁32とを備えている。また第1環状壁32の下端縁部には、径方向外側に向けて延在するフランジ部33が設けられている。更にフランジ部33の上面には、弁体部40と係合する第2環状壁34と、注出栓50と係合する第3環状壁35とがそれぞれ設けられている。またフランジ部33の下面には口筒部2と係合する第4環状壁36が設けられている。
また、円筒部31の吐出口37には吐出弁(一点弁)38が設けられている。この吐出弁38は、吐出方向(充填空間M→注出筒51)にのみ吐出口37を開とするように動作する。
図3に示すように、円筒部31によって、気体Aは吐出される内容物Cに混入することを妨げられる。内容物Cの粘性が100cP以上の場合、注出筒51が下に位置するように容器本体1を傾斜したとしても、口筒部2と中栓30の段差と径方向内側に凸状に減容変形した内袋(内層12)との間に滞留した気体Aは、自由に移動することはできず、内容物Cと一緒に流動するようになる。図4を参照しながら上述した通り、従来のスクイズデラミ容器のキャップ本体には円筒部が備わっていなかったため、気体Aは内容物Cと一緒に吐出口37に流入し、気体Aが混入した内容物Cが注出筒51から外部へ吐出される際、気体Aが膨張して内容物Cが飛散していた。
特に、内容物Cの粘度が1000cP以上の場合は、径方向内側に張り出した内袋の凸状の減容変形に拘わらず、気体Aは粘度の高い内容物Cによって自由な移動が阻害されてしまうため、内容物Cが注出筒51から外部へ吐出される際、気体Aは膨張して内容物Cが飛散する虞が高かった。
しかし、本キャップ付き二重容器100の場合、キャップ本体20中栓30の吐出口37には内筒部31が備わっているため、気体Aは円筒部31によって吐出口37への流入を規制されるため、注出筒51から吐出される内容物Cに気体Aが混入されなくなる。なお、円筒部31の軸方向延設長さについては、その下端部の高さ位置が通気孔2bの軸方向延設高さ範囲と重複していることが望ましいが、内容物Cが円筒部31の内部を流動する際の流動抵抗が大きい場合は、円筒部31の軸方向延設長さを、気体Aが円筒部31に流入しない範囲で短くしても良い。その逆に、流動抵抗が小さい場合は、円筒部31の軸方向延設長さを通気孔2bの軸方向延設高さ範囲を超えるように延設しても良い。
弁体部40は、その中央部には円筒部31と同芯に配設される小円筒部41と、その上方部から径方向外側に対し2段で延設されたフランジ部42と、フランジ部42を取り囲むように配設された環状壁43と、環状壁43から径方向外側に鍔状に延設された吸気弁44とから構成される。
特に、吸気弁44は、その外周端部がその上方に位置する注出栓50の天壁52裏面に気密に当接しているため、吸気口52cからの外気(エアー)の流入は許すのに対し吸気口52cからの内気(エアー)の流出は阻止する逆止弁機能を発揮する。従って、上述した通り、胴部4のスクイズ変形を解除する場合、外層11が弾性変形して元の形状に復元する。このとき、内層12は元の形状に復元せずに減容形状が保持されるので、外層11と内層12との層間の内圧が減圧されて陰圧となり、この層間の内圧(陰圧)によってキャップ本体20の吸気弁44が開けられ、外気がキャップ本体20の吸気口52cを通して内部に吸引され、外層11の通気孔2bを通って層間に外気が流入する。そして、外気が流入することで層間の内圧が大気圧まで上昇すると、吸気弁44が閉じ層間のエアーが吸気弁44によって密封される。
注出栓50は、円筒部31及び小円筒部41に通じ内容物Cを外部へ吐出させる注出筒51と、その下方部から径方向外側に対し2段で延設された天壁52と、天壁52の外縁部から垂下しながら口筒部2を取り囲む外周壁53とから構成される。
天壁52の裏面には弁体部40と係合する環状リブ52a,52bが設けられている。また、外層11と内層12との間にはエアーを導入する上記吸気口52cが天壁52を貫通する態様で設けられている。
外周壁53の内周面には、口筒部2の雄ねじ部2aに螺合する雌ねじ部53aが設けられている。これにより注出栓50は、中栓30及び弁体部40を口筒部2との間に挟んだ状態で口筒部2にねじ止めされる。また、外周壁53の内周面下端部には、口筒部2の外周面に気密当接して、層間に流入する外気の漏洩を防止するシール部53bが設けられている。
蓋体60は、注出筒51の上方を覆う頂壁61と、その外周縁部から円弧状に垂下した周壁62と、注出栓50の外周壁53と蓋体60の周壁62とを連結するヒンジ部63とから構成される。頂壁61の裏面には下方に向けて延設され、注出筒51に液密に当接するシール筒64が設けられている。さらに、ヒンジ部63から最も離れた頂壁61の外周縁部には、蓋体60の開栓を容易にするフック部65が設けられている。
なお、ヒンジ63を設けずに、注出栓50と蓋体60とを着脱自在にアンダーカット嵌合又は螺合するようにしてもよい。
また、上記実施例においては、中栓30の吐出弁38の弁は、いわゆる一点弁であるが、これだけに限定されず、充填空間Mから注出筒51への内容物の流動は通過させるが注出筒51から充填空間Mへの流動は通過させない逆止弁機能を有する弁、例えば三点弁またはボール弁であっても良い。なお、三点弁については、例えば特開2013−151316号公報に記載されてものを使用することが出来る。
以上、本発明のキャップ付き二重容器100によれば、内容物Cの粘度が高いため、キャップ本体20の注出筒51が容器底部より下方に位置するように容器本体1を傾けた場合であっても、ヘッドスペースに残留する気体Aが自由に移動することができず、キャップ本体20中栓30と容器口筒部2の段差と内層12の凸状の減容変形との間に気体Aが残留する場合であっても、中栓30の吐出口37の下流側には吐出口37を囲みながら充填空間Mに向けて円筒部31が起立して設けられているため、残留気体Aは円筒部31によって吐出口37への流入を阻止され、内容物Cの飛散が好適に抑制され、内容物Cが安定して注出筒51から吐出されるようになる。
また、キャップ本体20は外気を吸引する吸気口52cならびに逆止弁機能を有する吸気弁44を有すると共に容器口筒部2には外気を外層11と内層12との層間に導入する通気孔2bが設けられているため、容器胴部4のスクイズ変形を解除する際層間に外気をスムーズに導入することが可能となり、また容器胴部4をスクイズする際内容物Cの吐出をスムーズに行うことが出来るようになる。
さらに、キャップ本体20中栓30の吐出口37の下流側には、逆止弁機能を有する吐出弁38が設けられているため、内層12の内圧が所定の圧力まで低下する場合、内容物Cの吐出を好適に停止し、不必要な内容物Cの吐出および液ダレを好適に防止する。
本発明のキャップ付き二重容器は、内層内の内容物と外気との置換を行うことなく、内容物の注出を行うことができるので、特に外気との接触によって品質の低下する虞のある内容物、例えばソースや液みそなどの食品調味料などの高粘度の内容物を収納する注出容器として好適に適用され得る。
1 容器本体
2 口筒部
2a 雄ねじ部
2b 通気孔
3 肩部
4 胴部
5 底部
6 底シール部
11 外層
12 内層
20 キャップ本体
30 中栓
31 円筒部
32 第1環状壁
33 フランジ部
34 第2環状壁
35 第3環状壁
36 第4環状壁
37 吐出口
38 吐出弁
40 弁体部
41 小円筒部
42 フランジ部
43 環状壁
44 吸気弁
50 注出栓
51 注出筒
52 天壁
52a リブ
52b リブ
52c 吸気口
53 外周壁
53a 雌ねじ部
53b シール部
60 蓋体
61 頂壁
62 周壁
63 ヒンジ部
64 シール筒
65 フック部
C 内容物
A 気体
M 充填空間
100 キャップ付き二重容器

Claims (3)

  1. スクイズ変形可能で復元自在な外容体としての外層(11)と、減容変形可能で該外層(11)に対し剥離自在に積層され粘性の高い内容物(C)を収容する内容体としての内層(12)とから成る容器本体(1)と、該内容物(C)を吐出する注出筒(51)を備えた注出栓(50)と、該注出栓(50)の上流側に位置し且つ吐出口(37)を備えた中栓(30)と、前記注出筒(51)を封止する蓋体(60)とから構成されるキャップ本体(20)とを具備したキャップ付き二重容器であって、
    前記吐出口(37)の下流側には逆止弁機能を有する吐出弁(38)が設けられ、且つ該吐出口(37)の上流側には該吐出口(37)を囲みながら充填空間(M)に向かって起立した円筒部(31)が設けられていることを特徴とするキャップ付き二重容器。
  2. 前記キャップ本体(20)は外気を吸引する吸気口(52c)ならびに逆止弁機能を有する吸気弁(44)を有すると共に前記容器本体(1)の口筒部(2)には外気を前記外層(11)と前記内層(12)との層間に導入する通気孔(2b)が設けられている請求項1記載のキャップ付き二重容器。
  3. 前記円筒部(31)はその下端部の高さ位置が前記通気孔(2b)の高さ範囲に重複するように充填空間(M)に向かって延設されている請求項2記載のキャップ付き二重容器。
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