JP7291556B2 - 二重容器用注出キャップ及び二重容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容液を収容する内層体と内層体を内側に収める外層体とを備える容器本体に装着され、外層体への押圧に伴って内容液を注出させる二重容器用注出キャップ、及び容器本体にこの注出キャップを装着した二重容器に関する。
近年、内容液を収容する容器本体に注出キャップを装着した容器においては、例えば特許文献1に示されているような、内層体と外層体で構成した容器本体を用いた二重容器(デラミ容器、積層剥離容器ともいう)が使用されている。この種の外層体は可撓性を有していて、また表裏を貫く貫通穴(通気口)を通して内層体との相互間に形成される内部空間に空気を取り込むことができるよう構成されている。そして注出キャップには、内部空間から外界へ空気が漏れるのを防ぐ一方、内部空間が減圧されると外界から内部空間へ空気の導入が許容される空気弁が設けられている。
このような構成の二重容器によれば、外層体を押圧することによって内部空間が加圧され、これによって充填空間の圧力が高まって内容液を注出させることができる。また外層体への押圧を解除すれば、外層体の復元に伴って内部空間が減圧し、これによって通気口から内部空間へ空気が導入されて内層体のみを減容変形させることができる。すなわち、内容液が少なくなっても容器の自立性が維持されるという利点がある。また、外気と置換することなく内容液を注出させることができるので、収容した内容液の品質劣化が生じにくいという利点もある。このためこの種の容器は、例えば醤油、ソース、味醂、料理酒などの調味料やシャンプー、リンス、液体石鹸、化粧水などの化粧料を収容するのに好適なものとして多用されつつある。
特開2011-31932号公報
上述した注出キャップは、特許文献1に示されているように、外層体に装着されるキャップ本体の内側に空気弁を備えている。そしてキャップ本体は、外層体の通気口に通じる外気導入口を備えていて、また空気弁は、通常時はキャップ本体の裏面に当接して通気口と外気導入口との間での空気の流通を遮断する一方、内部空間が減圧状態になるとキャップ本体の裏面から離反するように弾性変形する結果、通気口と外気導入口との間での空気の流通が可能となる。
ところで、空気弁とこの空気弁が当接する部位とが所期した位置からずれると、両者の当接状態が変わることによって、例えば外層体を押圧した際に内部空間の空気が外界に漏れて、意図した通りに内容液を吐出できないおそれがある。また、外層体の復元時に外気をスムーズに取り込めず、復元に時間を要することも懸念される。更に、キャップ本体の裏面から離反した空気弁が振動して音鳴りが発生するおそれもある。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、空気弁を所期した状態で当接させて、空気弁にかかわる性能を安定して発揮させることができる二重容器用注出キャップ、及び二重容器を提供することを目的とする。
本発明は、内容液を収容する充填空間を有する内層体と、該内層体との相互間に内部空間を区画するとともに該内部空間に通じる通気口を有する外層体とを備える容器本体に装着され、該外層体を押圧することによって該充填空間の内容液を注出口から注出させる二重容器用注出キャップであって、
前記通気口を覆って前記外層体に装着され、前記注出口を有するとともに前記通気口に通じる外気導入口を有するキャップ本体と、
前記キャップ本体の裏面に対して当接及び離反可能であって、前記通気口から前記外気導入口に向かう空気の流通を遮断する一方、該外気導入口から該通気口に向かう空気の流通は許容する空気弁と、
前記空気弁を挟んで前記キャップ本体の裏面に対向して設けられ、該空気弁の一部に当接して該キャップ本体の裏面からの該空気弁の離反を制限する規制部を有する中栓と、を備え、
前記空気弁における前記規制部が当接する第一当接面は、平坦面であり、
前記空気弁は、筒状をなす基部と、ドーナツ板状をなすとともに弾性変形可能であって内縁が該基部に固定支持される空気弁本体部と、該空気弁本体部の外縁側に設けられ、前記規制部に対向する側に前記第一当接面を有するとともに前記キャップ本体の裏面に対向する側に該キャップ本体の裏面に当接する第二当接面を有する空気弁外縁部と、を備え、
前記空気弁外縁部は、上方に突出する上部と、前記上部の外縁部に設けられて径方向外側に向けて延在すると共に下面が平坦面となる外端部とを備え、前記第一当接面は前記外端部の下面を含み、前記第二当接面は前記上部の頂部であり、前記第一当接面の少なくとも一部は前記第二当接部よりも径方向外側において前記規制部に当接する二重容器用注出キャップである。
前記第一当接面、及び前記規制部が該第一当接面に当接する規制部当接面は、ともに平坦面であることが好ましい。
前記空気弁本体部は、前記空気弁外縁部よりも薄肉であることが好ましい。
前記規制部は、根元部が前記中栓に連結するとともに先端部が前記第一当接面に当接する突起であることが好ましい。
また本発明は、前記容器本体と上述した何れかの二重容器用注出キャップとで構成される二重容器でもある。
本発明の二重容器用注出キャップは、中栓に、空気弁の一部に当接してキャップ本体の裏面からの空気弁の離反を制限する規制部を設けるとともに、空気弁には規制部が当接する第一当接面を設けている。すなわち、規制部が空気弁に当接することによって、キャップ本体の裏面に対して空気弁を安定的に当接させることができる。また当接する規制部によって空気弁の振動が抑えられるので、音鳴りを抑制することができる。更に、第一当接面を平坦面にしているため、空気弁と規制部との相対的な位置関係が多少変わっても、キャップ本体の裏面と空気弁との当接具合は変わらないため、空気弁によってもたらされる性能を、より安定して発揮させることができる。なお、本明細書等で当接とは、2つの部材が接触している状態のみならず、僅かに離れている状態も含む。
本発明に従う二重容器の一実施形態を示した部分拡大断面図である。 図1に示す空気弁と突起(規制部)とを示した図である。 空気弁に設けた空気弁外縁部の変形例を示した図である。
以下、図1を参照して、本発明に従う二重容器の一実施形態について説明する。なお、本明細書等において、「上」方向、「下」方向とは、図1に示すように外層体(符号3)が下方に位置し、蓋体(符号9)が上方に位置する状態での向きをいう。
本実施形態の二重容器は、容器本体1(内層体2と外層体3で構成される)、注出キャップ4(中栓5、逆止弁6、移動弁7、キャップ本体8で構成される)、及び蓋体9を備えている。
内層体2は、その内側に内容液を収容可能な充填空間Sを備えている。本実施形態の内層体2は、薄肉の合成樹脂製であって、減容変形可能に設けられている。
外層体3は、中心軸Oに沿って延在する筒状の口部3aを備えている。本実施形態の口部3aは、上端が開口する上部分3bに対し、下部分3cが大径に形成されている。また上部分3bの外周面には雄ねじ部3dが設けられている。更に上部分3bには、径方向に延在して上部分3bを貫通する通気口3eが設けられ、また通気口3eが開口する外周面には、上下方向に延在して雄ねじ部3dを分断する切欠き3fが設けられている。なお、図示は省略するが、口部3aの下方には筒状の胴部と、胴部の下端を閉鎖する底部が設けられていて、外層体3はボトル状の形態をなしている。また本実施形態の外層体3は合成樹脂製であって、胴部は可撓性を有している。
また内層体2と外層体3との相互間には、通気口3eに通じる内部空間Nが形成されている。
本実施形態における内層体2と外層体3は、相互に相溶性が低い合成樹脂を剥離可能に積層させたものである。内層体2を構成する合成樹脂としては、例えばナイロン樹脂(PA)、エチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)、変性ポリオレフィン樹脂(例えば三井化学株式会社製「アドマー」(登録商標)等)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)の他、ポリエチレン樹脂(PE)やポリプロピレン樹脂(PP)を採用することができる。また外層体3を構成する合成樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)や高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)をはじめとするポリエチレン樹脂(PE)の他、ポリプロピレン樹脂(PP)やポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)を採用することができる。なお内層体2と外層体3は、単一の合成樹脂によってそれぞれが単層構造となるように形成されるものでもよいし、複数の合成樹脂を重ね合わせてそれぞれが積層構造となるように形成されるものでもよい。このような内層体2と外層体3は、内層体2を形成する合成樹脂素材と外層体3を形成する合成樹脂素材とが積層されたパリソンを、ブロー成形することによって得ることができるが、他にも、内層体2の合成樹脂素材と外層体3の合成樹脂素材とを積層させた試験管状のプリフォームを準備し、このプリフォームを2軸延伸ブロー成形して形成することや、内層体及び外層体を個別に形成し、その後、内層体を外層体の内側に配置したものも用いることができる。また、図示は省略するが、内層体2と外層体3との間に、縦方向に延在して内層体2と外層体3とを部分的に接合する、1本或いは複数本の接着帯を設けてもよい。
中栓5は、例えばポリプロピレン(PP)のような合成樹脂で形成されている。本実施形態の中栓5は、口部3aの上方に位置して充填空間Sを閉鎖する隔壁5aを備えている。隔壁5aには、これを貫通する開口(内容液用連通口5b)と、全体として円筒状をなすとともに、上部に対して下部を縮径させた筒状壁5cが設けられている。
また、内容液用連通口5b及び筒状壁5cの径方向外側には、上方を開放した環状凹部5eが設けられていて、環状凹部5eの径方向外側における隔壁5aの下面には、内層体2と液密に当接する環状のシール壁5dが設けられている。更に、隔壁5aの外縁部には、上方に向けて延在する外縁壁5fが設けられている。そして、隔壁5aと外縁壁5fとの連結部には、連通開口5gが設けられている。
更に中栓5は、外縁壁5fの径方向内側において隔壁5aの上面に設けられる突起(規制部)5hを備えている。突起5hは、図2に示すように、根元部が隔壁5aに連結していて、そこから垂直に近い角度で斜め上方に向かって延在した後、水平に近い角度で斜め上方に延在して概略「く」字状になるものである。また突起5hの先端部は上方に向けて膨出していて、先端部の上面には平坦面(規制部当接面5j)が形成されている。なお突起5hにおける先端部の上面は、曲面であってもよい。このような突起5hは、本実施形態では隔壁5aに対して周方向に間隔をあけて複数設けられている。
逆止弁6は、空気の流れを規制するための空気弁6aと、内容液の流れを規制するための注出弁6bとを有している。本実施形態の逆止弁6は、ゴムやエラストマー、軟質ポリエチレン(低密度ポリエチレン)等の軟質材で形成されている。
空気弁6aは、中心軸Oを中心とする筒状であって且つ下端部が環状凹部5eによって支持される基部6cを備えている。また基部6cの径方向外側には、中心軸Oを中心とする薄肉のドーナツ板状であって、図1に示すように内縁部が基部6cに対して一体に連結して基部6cに固定支持され、そこから径方向外側に向かって下方に湾曲するように延在する(円弧状に延在する)空気弁本体部6dが設けられている。また空気弁本体部6dの外縁側には、図2に示すように空気弁本体部6dよりも厚肉になる空気弁外縁部6eが設けられている。
図3(a)は、本実施形態の空気弁外縁部6eをより詳細に示した図である。本実施形態の空気弁外縁部6eにおける上部6fは、上方に向けて先細りになるように突出するとともに頂部が横断面視で円弧状の面になる(なおこの円弧状の面を第二当接面6gと称する)ものであり、この上部6fの外縁部には、径方向外側に向けて延在する外端部6hが設けられている。また上部6fと外端部6hの下面には、平坦面(第一当接面6j)が設けられている。なお第一当接面6jは、図2に示すように突起5hの規制部当接面5jが当接する部位である。
ところで、空気弁外縁部6eの形状は種々変更可能であって、例えば図3(b)~(d)に示すように、上部6fと外端部6hとを一体的に形成した上部6f’としてもよい。ここで図3(b)の上部6f’は、空気弁本体部6dに接続される内縁側の面が、空気弁本体部6dと同様の円弧状の面になるものである。また図3(c)の上部6f’は、外縁側の面を図3(a)の上部6fよりも径方向外側に移動させつつ、図3(a)の第二当接面6gよりも曲率が小さくなる第二当接面6g’を備えるものである。また図3(d)の上部6f’は、空気弁本体部6dとの間に窪み6kを有するものである。
注出弁6bは、図1に示すように内容液用連通口5b及び筒状壁5cの上方に位置し、隔壁5aに着座して内容液用連通口5bを閉鎖する一方、筒状壁5cの一部は解放させたままとする板状の注出弁本体部6mと、注出弁本体部6mと基部6cとを弾性的に連結する連結片6nとを備えている。注出弁6bは、例えば3点弁や4点弁のように複数本の連結片6nによって注出弁本体部6mと基部6cとを連結するものに限られず、1点弁の如き一つの連結片6nによって注出弁本体部6mと基部6cとを連結するものでもよい。
移動弁7は、本実施形態では球状をなすものであって、筒状壁5c内に配置され、容器本体1の姿勢変更や充填空間Sの内圧に応じて筒状壁5cの内周面に沿って移動する。移動弁7は、図1に示すように容器本体1を正立姿勢にした状態においては、筒状壁5cの縮径した下部に着座して、筒状壁5cと充填空間Sとを非連通状態にしている。
キャップ本体8は、本実施形態では合成樹脂で形成されていて、逆止弁6の上方に位置する天壁8aと、天壁8aの外縁に一体に連結するとともに口部3aを取り囲む外周壁8bとを備えている。外周壁8bの内周面には、雄ねじ部3dに適合する雌ねじ部8cが設けられている。
天壁8aの中央部には、天壁8aを貫く孔の縁部から上方に向けて延在し、その上部開口を内容液の注出口8dとする注出筒8eが設けられている。天壁8aの下面には、基部6cの内周面に対して液密に当接する環状壁8fが設けられている。環状壁8fの径方向外側には、天壁8aを上下方向に貫通する外気導入口8gが設けられている。そして外気導入口8gの径方向外側には、天壁8aから下方に向けて突出し、下面が平坦面になる環状の段部8hが設けられている。なお本実施形態の段部8hは、空気弁6aの空気弁外縁部6eが当接する部位である。より詳細に説明すると、図2に示すように突起5hの規制部当接面5jが第一当接面6jに当接した状態において、第二当接面6gが段部8hの下面に当接するようにしている。また天壁8aの外縁部には、蓋体9を保持する爪部8jが設けられている。
なお、後述するように内部空間Nが減圧状態になると、空気弁6aの空気弁本体部6dは、突起5hの規制部当接面5jが第一当接面6jに当接する部分の周辺は殆ど動かず、この部分では第二当接面6gが段部8hに当接した状態になっているものの、突起5hが当接していない部分では空気弁本体部6dが下方に向かって撓むため、第二当接面6gと段部8hとの間には隙間が生じる。この状態においてキャップ本体8の内側には、外気導入口8gから通気口3eまで連通する空気の通る通路(連通路)が形成される。本実施形態の連通路は、外気導入口8gを通過し、離反した第二当接面6gと段部8hとの隙間を通り、連通開口5gを経由して、更に雄ねじ部3dと雌ねじ部8cとの間に形成される螺旋状の隙間(又は切欠き3fによる隙間)を経て通気口3eに至る通路である。なお本実施形態の空気弁本体部6dは、空気弁外縁部6eよりも薄肉であって撓みやすくなっているため、内部空間Nが減圧状態になると、第二当接面6gを段部8hからより確実に離反させることができる。
蓋体9は、本実施形態では合成樹脂で形成されていて、天壁8aの上方に位置する頂壁9aと、頂壁9aに一体に連結する蓋体外周壁9bとを備えている。頂壁9aの下面には、注出筒8eの内側に挿入されるとともに注出筒8eの内面と気密に当接するシール筒9cが設けられている。蓋体外周壁9bの内周面には、爪部8jに係合する係合凸部9dが設けられている。また蓋体外周壁9bの外周面には、キャップ本体8の外周壁8bに一体に連結するヒンジ部9eが設けられている。なお、本実施形態の蓋体9はキャップ本体8と一体に連結するものであるが、キャップ本体8とは別異に設け、ねじやアンダーカットによってキャップ本体8に着脱自在に取り付けるようにしてもよい。
このような構成になる二重容器おいては、外層体3の胴部を押圧することによって内部空間Nが加圧され、これによって充填空間Sの圧力が高まるため、充填空間Sの内容液は、注出弁本体部6mを上昇させつつ、内容液用連通口5bから連結片6nの周囲の隙間を通って基部6cの内側に流れ込み、注出筒8eの内部を通って注出口8dから注出される。ここで、通気口3eと外気導入口8gとをつなぐ上述した連通路は、空気弁6aの空気弁外縁部6eが全周に亘って段部8hに当接して非連通の状態になっているため、内部空間Nの空気が外界へ漏れ出すことはない。なお、筒状壁5c内の移動弁7は、内容液を注出させるべく容器本体1を傾倒姿勢に変位させた状態において、自重や筒状壁5cの下方側の開口から流入する内容液によって、注出弁本体部6m側(図1に破線で示す位置)に移動している。
その後、外層体3への押圧を解除して胴部が復元し始めると、内部空間Nの容積が増えることから内部空間Nは減圧状態になる。これにより空気弁6aは、突起5hが当接していない部位では空気弁本体部6dが下方に向かって撓むため、第二当接面6gと段部8hとの間には隙間が生じ、外気導入口8gから導入された空気は、上述した連通路を通って内部空間Nへ導入される。これにより内層体2を減容変形させたまま、外層体3を復元させることができる。ところでこの状態においては、突起5hの規制部当接面5jが第一当接面6jに当接しているため、空気弁6aの振動が抑えられて音鳴りを抑制することができる。なお、規制部当接面5jは曲面であってもよいが、本実施形態のように規制部当接面5jと第一当接面6jをともに平坦面とする場合は、両者はより安定的に当接するため、音鳴りの抑制をより確実なものとすることができる。
また外層体3への押圧を解除した際は、充填空間Sの圧力が元の状態に戻って注出弁本体部6mが隔壁5aの上面に着座するため、内容液用連通口5bから充填空間Sへの外気の流れ込みを防止することができる。ここで、内容液の注出を終えて容器本体1を元の正立姿勢に変位させた際、移動弁7は、それ自身の自重や充填空間S内の圧力低下によって下方に移動する。これによって筒状壁5cの上方内側には、移動弁7が移動した分のスペースが形成されることになるため、このスペース分に相当する分の内容液を注出筒8eから筒状壁5c内へ引き戻すことができ(サックバック機能)、注出筒8eからの液だれを有効に防止することができる。なお、下方に移動した移動弁7は、筒状壁5cの縮径した下部に着座するので、筒状壁5cから充填空間Sへの外気の流れ込みを防止することができる。
以上、本発明に従う二重容器用注出キャップ、及び二重容器について具体的な実施形態に沿って説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。例えば上述した突起5h(規制部)は、先端部に下向きの力が加わった場合に殆ど撓まないものであるが、厚みを薄くしたり、インサート成形等によって軟質材(例えばゴムやエラストマー等)で形成したりすることによって、第二当接面6gが段部8hから離反する際に下方に向けて撓むようにしてもよい。また、段部8hを設けずに、天壁8aの下面に第二当接面6gが当接するようにしてもよい。
1:容器本体
2:内層体
3:外層体
3a:口部
3b:上部分
3c:下部分
3d:雄ねじ部
3e:通気口
3f:切欠き
4:注出キャップ
5:中栓
5a:隔壁
5b:内容液用連通口
5c:筒状壁
5d:シール壁
5e:環状凹部
5f:外縁壁
5g:連通開口
5h:突起(規制部)
5j:規制部当接面
6:逆止弁
6a:空気弁
6b:注出弁
6c:基部
6d:空気弁本体部
6e:空気弁外縁部
6f、6f':上部
6g、6g':第二当接面
6h:外端部
6j:第一当接面
6k:窪み
6m:注出弁本体部
6n:連結片
7:移動弁
8:キャップ本体
8a:天壁
8b:外周壁
8c:雌ねじ部
8d:注出口
8e:注出筒
8f:環状壁
8g:外気導入口
8h:段部
8j:爪部
9:蓋体
9a:頂壁
9b:蓋体外周壁
9c:シール筒
9d:係合凸部
9e:ヒンジ部
N:内部空間
O:中心軸
S:充填空間

Claims (5)

  1. 内容液を収容する充填空間を有する内層体と、該内層体との相互間に内部空間を区画するとともに該内部空間に通じる通気口を有する外層体とを備える容器本体に装着され、該外層体を押圧することによって該充填空間の内容液を注出口から注出させる二重容器用注出キャップであって、
    前記通気口を覆って前記外層体に装着され、前記注出口を有するとともに前記通気口に通じる外気導入口を有するキャップ本体と、
    前記キャップ本体の裏面に対して当接及び離反可能であって、前記通気口から前記外気導入口に向かう空気の流通を遮断する一方、該外気導入口から該通気口に向かう空気の流通は許容する空気弁と、
    前記空気弁を挟んで前記キャップ本体の裏面に対向して設けられ、該空気弁の一部に当接して該キャップ本体の裏面からの該空気弁の離反を制限する規制部を有する中栓と、を備え、
    前記空気弁における前記規制部が当接する第一当接面は、平坦面であり、
    前記空気弁は、筒状をなす基部と、ドーナツ板状をなすとともに弾性変形可能であって内縁が該基部に固定支持される空気弁本体部と、該空気弁本体部の外縁側に設けられ、前記規制部に対向する側に前記第一当接面を有するとともに前記キャップ本体の裏面に対向する側に該キャップ本体の裏面に当接する第二当接面を有する空気弁外縁部と、を備え、
    前記空気弁外縁部は、上方に突出する上部と、前記上部の外縁部に設けられて径方向外側に向けて延在すると共に下面が平坦面となる外端部とを備え、前記第一当接面は前記外端部の下面を含み、前記第二当接面は前記上部の頂部であり、前記第一当接面の少なくとも一部は前記第二当接部よりも径方向外側において前記規制部に当接する二重容器用注出キャップ。
  2. 前記第一当接面、及び前記規制部が該第一当接面に当接する規制部当接面は、ともに平坦面である請求項1に記載の二重容器用注出キャップ。
  3. 前記空気弁本体部は、前記空気弁外縁部よりも薄肉である、請求項1又は請求項2に記載の二重容器用注出キャップ。
  4. 前記規制部は、根元部が前記中栓に連結するとともに先端部が前記第一当接面に当接する突起である請求項1~3の何れか一項に記載の二重容器用注出キャップ。
  5. 前記容器本体と請求項1~4の何れか一項に記載の二重容器用注出キャップとで構成される二重容器。
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