JP2017197224A - 吐出キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
この吐出キャップは、容器本体の口部の開口を覆う天壁部を有し、この天壁部に内容物を吐出する吐出孔が形成されたキャップ本体と、吐出孔を開閉する蓋体と、を備えている。天壁部には、吐出孔と容器本体内とを連通する連通筒が天壁部の下方に向けて延設されている。連通筒内には、上下動自在に配設された弁体と、弁体が上方に向けて離反自在に着座し、連通筒内と容器本体内との連通を遮断する弁座部と、連通筒内と吐出孔とを連通させた状態で、弁体の上昇移動を規制する規制部と、が配設されている。
この吐出キャップでは、吐出孔から内容物を吐出させた後、弁体の下部に液だまりが形成されることにより、弁体や弁座部に付着した内容物が乾いて弁体の上下動に支障が出ること等を防止している。
図1に示すように、吐出容器1は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器11、および内容器11が内装されるとともに弾性変形可能な外容器12を備える容器本体13と、容器本体13の口部13aに装着され、内容物を吐出する吐出孔14が形成された吐出キャップ15と、吐出キャップ15に着脱自在に装着されて吐出孔14を開閉する蓋体16と、を備えている。
以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿って吐出孔14側を上側、容器本体13の底部側を下側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体13は、内容器11が外容器12の内面に剥離可能に積層された、いわゆるデラミボトルである。容器本体13は、例えば共押出し成形した二層構造のパリソンをブロー成形することにより成形される。外容器12は、例えばポリエチレン樹脂製やポリプロピレン樹脂製等とされている。内容器11は、例えば外容器12を形成する樹脂に対して相溶性のないポリアミド系の合成樹脂製やエチレンビニルアルコール共重合樹脂製等とされている。
なお、容器本体13としては、ボトル状の外容器12の内側に内容物を収容した袋状の内容器11を収容した容器など、他の構成の二重容器であってもよい。あるいは、このような二重構造を有さない容器本体13を用いてもよい。
なお、外気導入孔131は、ブロー成形後に容器本体13の口部13aや胴部に後加工によって形成されたものであってもよい。
図2に示すように、吐出キャップ15は、口部13aに装着される有頂筒状のキャップ本体21と、口部13aを閉塞する中栓部材22と、を備えている。なお、キャップ本体21と中栓部材22とは、一体に形成されていてもよい。
キャップ本体21は、周壁部33と、周壁部33の上端開口部を閉塞する天壁部34と、を有している。周壁部33の内周面には、口部13aの雄ねじ部に螺着される雌ねじ部が形成されている。
天壁部34における吐出孔14の開口周縁部には、下方に向けて突出する規制壁部61が形成されている。規制壁部61の内径は、下方に向かうに従い漸次拡大している。規制壁部61の下端縁は、連通筒44の上端縁に上下方向で対向している。なお、規制壁部61の内径は、上下方向において一定であってもよい。
天壁部34の下部のうち、規制壁部61の径方向における外側には、上方に向けて窪む環状凹部62および下方に向けて突出する嵌合筒部35が形成されている。
閉塞筒64の内側には、蓋体16の頂壁部における下面のうち径方向の中央から下方に向けて突出する円柱状の押圧ロッド65が形成されている。押圧ロッド65の下端部は、上下方向において、後述する連通筒44の規制部44bと同等の位置に配設されている。押圧ロッド65は、例えば咬み込み等によって規制部44bに後述する弁体46が接したままの状態になったとしても、この弁体46を上方から押圧して規制部44bから強制的に離間させることができる。つまり、押圧ロッド65は、弁体46を規制部44bから強制的に離間させ、後述する弁座部45に着座させるための予備的な復旧部材として機能する。
中栓部材22は、キャップ本体21における周壁部33の内側に配設されている。
中栓部材22は、上下方向に延在し、かつ吐出孔14と容器本体13内とを連通する連通筒44と、連通筒44の内径よりも小さい内径の円筒状に形成されかつ、連通筒44の下端部において連通筒44と同軸に配設された弁座部45と、連通筒44の下端部から下方に向けて延びる有底筒状の液溜部42と、連通筒44を囲繞し、上方に向けて開口する有底筒状に形成された外筒28と、を備えている。
なお、連通筒44は、キャップ本体21と一体に形成されていてもよい。
連通筒44の上端部には、連通筒44の内側に向けて突出する規制部44bが形成されている。規制部44bは、連通筒44の下端開口と吐出孔14とを連通させた状態で、弁体46の上昇移動を規制する。
連通筒44内に流入した内容物は、キャップ本体21の規制壁部61内に流入した後、吐出孔14および吐出筒41を通して外部に吐出される。
なお、容器本体13をスクイズ変形させずに、吐出容器1を傾けることによって、内容物の自重のみで内容物を吐出孔14から吐出させてもよい。
また、この液溜部42の周壁部42cに、容器本体13内と連通筒44の下端開口とを連通する連絡孔42aが形成されているため、例えば連絡孔42aが液溜部42の底壁部42dに形成されている場合と比較して、液溜部42内に溜まった内容物が容器本体13内に落下しにくくなり、液だまりの量が減少するのを防止することができる。
以上により、弁体46の下部に液だまりを確実に形成して、弁体46や弁座部45に付着した内容物の乾燥を防止することができる。
また、連通開口44aは連通筒44の上下方向における全長にわたって延びるスリット状に形成されていると説明したが、これに限られず、例えば連通筒44のうち上下方向の一部分に連通開口44aが形成されていてもよい。あるいは、このような連通開口44aが形成されていない連通筒44を採用してもよい。
Claims (3)
- 内容物が収容される容器本体の口部に装着されるとともに、天壁部に内容物が吐出される吐出孔が形成された有頂筒状のキャップ本体と、
上下方向に延在し、かつ前記吐出孔と前記容器本体内とを連通する連通筒と、を備え、
前記連通筒内に、
上下動自在に配設された弁体と、
前記弁体が上方に向けて離反自在に着座することで、前記連通筒の下端開口と前記吐出孔との連通を遮断させる弁座部と、
前記連通筒の下端開口と前記吐出孔とを連通させた状態で、前記弁体の上昇移動を規制する規制部と、が配設された吐出キャップであって、
前記連通筒から下方に向けて延びる有底筒状の液溜部を備え、
前記液溜部の周壁部に、前記容器本体内と前記連通筒の下端開口とを連通する連絡孔が形成されていることを特徴とする吐出キャップ。 - 前記連通筒を囲繞する有底筒状の外筒を備え、
前記連通筒のうち、前記弁体の上端および前記外筒の内周面と径方向に対向する部分に、前記連通筒外と前記連通筒内とを連通する連通開口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出キャップ。 - 前記連絡孔の流路断面積より、前記連通開口の流路断面積の方が大きいことを特徴とする請求項2に記載の吐出キャップ。
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