JP2016193745A - 注出キャップ - Google Patents
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Description
本発明に係る注出キャップは、内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器と、前記内容器が内装され弾性変形可能な外容器と、を有する容器本体の口部に装着される注出キャップであって、前記容器本体の口部の開口を覆う天壁部を備え、この天壁部に前記内容物を注出する注出孔が形成されたキャップ本体と、前記注出孔を開閉する蓋体と、を備え、前記天壁部には、前記注出孔と前記容器本体内とを連通する連通筒が下方に向けて延設され、前記連通筒内には、上下動自在に配設された弁体と、前記弁体が上方に向けて離反自在に着座し、前記連通筒内と前記容器本体内との連通を遮断する弁座部と、前記連通筒内と前記注出孔とを連通させた状態で、前記弁体の上昇移動を規制する規制部と、が配設され、前記蓋体および前記弁体のうちのいずれか一方に窪み部が形成されるとともに、他方に前記窪み部に着脱自在に嵌合される嵌合突起が形成されている、ことを特徴とする。
以上により、例えば内容物の固化等により弁体が弁座部に密着したとしても、蓋体を開くことで弁体を弁座部から強制的に引き上げることが可能になり、次回注出時に弁体を弁座部から確実に離反させることができる。
また、例えば容器本体を傾ける等して弁体を弁座部から離間させることで、連通筒および注出孔を通じて内容物を注出することができ、その後、弁体を弁座部上に着座させることで、容器本体内と連通筒内との連通を遮断することができる。したがって、内容物の注出を停止することができるとともに、注出直後における容器本体内への空気侵入を防止することができる。
図1に示すように、本実施形態の注出キャップ1は、内容物が収容される容器本体100の口部101に装着され、内容物の注出孔4が形成された有頂筒状のキャップ本体2と、キャップ本体2の天壁部11を開閉する有頂筒状の蓋体3と、を備えている。
ブロー成形としては、例えば押出成形等によって二重(内外)に組み合わされた積層パリソンを形成し、この積層パリソンをダイレクトブロー成形することで容器本体100を形成しても良い。また、射出成形等によって外容器100b用のプリフォーム、および内容器100a用のプリフォームを形成し、これらを二重(内外)に組み合わせた後、二軸延伸ブロー成形することで容器本体100を形成しても構わない。
さらに、外容器100b用のプリフォームを先に二軸延伸ブロー成形して外容器100bを形成した後、内容器100a用のプリフォームを内部に配置し、その後、内容器100a用のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することで容器本体100を形成しても構わない。
なお、本実施形態では、注出キャップ1を上下方向から見た平面視において、注出筒13の軸線O2に直交する方向を径方向といい、注出筒13の軸線O2回りに周回する方向を周方向という。
さらに、連通筒20は、下方に向かうにしたがって緩やかに縮径した第1テーパ部21と、第1テーパ部21の下端部から下方に向かうにしたがって急激に縮径した第2テーパ部22と、第2テーパ部22の下端部から下方に向けて突出したストレート部23と、で二段筒状に形成されている。
なお、第2テーパ部22の内周面は、弁体24が上方に向けて離反自在に着座する弁座部22aとして機能する。また、ストレート部23の内側は注入孔28として機能する。弁座部22aは、弁体24が着座したときに、連通筒20内と容器本体100内との連通を遮断する。
図示の例では、案内リブ29は、周方向に間隔をあけて3つ形成されているとともに、第2テーパ部22の内周面における上側部分に達するように下方に向けて延びている。このように、案内リブ29の形成範囲としては、弁体24の着座領域が適切に確保できれば、第2テーパ部22の上方部分を含んでいても構わない。
複数の案内リブ29が連通筒20内に形成されていることで、弁体24の弁本体25は案内リブ29の内側で安定に支持されながらスムーズに上下動するように案内されるとともに、規制突起29aによって上方への抜けが規制されている。規制突起29aは、連通筒20内と注出孔4とを連通させた状態で、弁体24の上昇移動を規制する。
図示の例では、整流リング31は、第1テーパ部21の内周面のうち案内リブ29の上方に位置する部分から径方向内側に向かうにしたがって上方に延びるように形成されている。これにより、整流リング31は、流通路30を上方から覆うように該流通路30の上方に位置している。そのため、流通路30内を流通した内容物は、流通路30を抜けた後に整流リング31にあたるように構成されている。
図示の例では、支持リブ32は、周方向に間隔をあけて4つ形成されているとともに、ストレート部23の内周面における上下方向の中間部から下端縁まで延びている。
また、周方向に隣り合う支持リブ32間の隙間は、容器本体100内から連通筒20内に流入する内容物が流通する流通路33として機能する。
次に、上記のように構成された注出キャップ1を利用して、内容物を注出する場合の作用について説明する。
内容物を注出する際には、まず蓋体3をヒンジ部5回りに回動させて開く。この際、弁体24の上側突出部27の第2窪み部27aに蓋体3の嵌合突起39が嵌合されているので、弁体24が蓋体3とともに上昇する。そして、図2に示すように、弁体24の上昇移動が規制突起29aに規制されたときに、嵌合突起39が第2窪み部27aから離脱されることで、弁体24が蓋体3から分離されて連通筒20内を下降移動し弁座部22aに着座する。
なお、弁座部22aから離間した弁体24の弁本体25は、案内リブ29の規制突起29aに接するので、これ以上の移動が規制され、連通筒20内から抜け落ちることがない。この際、弁体24の下側突出部26の下端部が、連通筒20から下方に突出する。
このように、弁体24による連通、遮断の切り換えを適切に行いながら、内容物を確実に注出することができる。
また、上記実施形態では、第2窪み部27aと嵌合突起39とは圧入により嵌合するように構成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、嵌合突起が弁体の移動方向に交差する方向に突出するように形成されるとともに、窪み部が前記嵌合突起に引っ掛かるように凹み形成されることで、嵌合突起は窪み部に着脱自在に嵌合される構成であってもよい。
また、嵌合突起の形状は上記実施形態に限定されるものではなく、窪み部に着脱自在に嵌合される形状であればよく、例えば角柱状や横断面視十字状の柱状等であってもよい。
よって、整流リング31の位置は、連通筒20における第1テーパ部21の内周面に限定されるものではなく、例えば注出筒13の内周面に形成されていても構わない。
この場合には、整流リング31を気にすることなくキャップ本体2を形成できるので、連通筒20の内径等を自由に設計し易く、設計の自由度を向上することができる。また、連通筒20内に弁体24を収容した後に、整流リング31を連通筒20内に組み込むことができるので、組み立て易く製造効率を向上させ易い。
さらに整流リング31がなくてもよい。
また、上記実施形態では、キャップ本体2の天壁部11に注出筒13を形成したが、注出筒13を形成せずに、注出孔4だけを形成しても構わない。
Claims (2)
- 内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器と、前記内容器が内装され弾性変形可能な外容器と、を有する容器本体の口部に装着される注出キャップであって、
前記容器本体の口部の開口を覆う天壁部を備え、この天壁部に前記内容物を注出する注出孔が形成されたキャップ本体と、前記注出孔を開閉する蓋体と、を備え、
前記天壁部には、前記注出孔と前記容器本体内とを連通する連通筒が下方に向けて延設され、
前記連通筒内には、
上下動自在に配設された弁体と、
前記弁体が上方に向けて離反自在に着座し、前記連通筒内と前記容器本体内との連通を遮断する弁座部と、
前記連通筒内と前記注出孔とを連通させた状態で、前記弁体の上昇移動を規制する規制部と、
が配設され、
前記蓋体および前記弁体のうちのいずれか一方に窪み部が形成されるとともに、他方に前記窪み部に着脱自在に嵌合される嵌合突起が形成されている、
ことを特徴とする注出キャップ。 - 前記弁体には、前記弁体の上昇移動が規制部に規制された状態で、前記連通筒から下方に突出する下側突出部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の注出キャップ。
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