JP2016193745A - 注出キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】次回注出時に弁体を弁座部から確実に離反させることができる注出キャップを提供する。【解決手段】注出キャップ1は、容器本体100の口部101の開口を覆う天壁部11を備え、この天壁部11に内容物を注出する注出孔4が形成されたキャップ本体2と、注出孔4を開閉する蓋体3と、を備えている。天壁部11には、注出孔4と容器本体100内とを連通する連通筒20が下方に向けて延設されている。連通筒20内には、上下動自在に配設された弁体24と、弁体24が上方に向けて離反自在に着座し、連通筒内20と容器本体100内との連通を遮断する弁座部22aと、連通筒20内と注出孔4とを連通させた状態で、弁体24の上昇移動を規制する規制突起29aと、が配設されている。弁体24に第2窪み部27aが形成されるとともに、蓋体3に第2窪み部27aに着脱自在に嵌合される嵌合突起39が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、注出キャップに関する。
内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器と、内容器が内装され弾性変形可能な外容器と、を有する容器本体の口部に装着される注出キャップとして、従来から、例えば下記特許文献1に示すような構成が知られている。注出キャップは、容器本体の口部の開口を覆う頂壁部を有し、この頂壁部に内容物を注出する注出孔が形成されたキャップ本体を備えている。頂壁部には、注出孔と容器本体内とを連通する連通筒が下方に向けて延設されている。連通筒内には、上下動自在に配設された弁体と、弁体が上方に向けて離反自在に着座し、連通筒内と容器本体内との連通を遮断する弁座部と、連通筒内と注出孔とを連通させた状態で、弁体の上昇移動を規制する規制部と、が配設されている。
特開2013−180775号公報
しかしながら、前記従来の注出キャップでは、次回注出するまでの間に、内容物によっては弁体が弁座部に密着するおそれがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、次回注出時に弁体を弁座部から確実に離反させることができる注出キャップを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る注出キャップは、内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器と、前記内容器が内装され弾性変形可能な外容器と、を有する容器本体の口部に装着される注出キャップであって、前記容器本体の口部の開口を覆う天壁部を備え、この天壁部に前記内容物を注出する注出孔が形成されたキャップ本体と、前記注出孔を開閉する蓋体と、を備え、前記天壁部には、前記注出孔と前記容器本体内とを連通する連通筒が下方に向けて延設され、前記連通筒内には、上下動自在に配設された弁体と、前記弁体が上方に向けて離反自在に着座し、前記連通筒内と前記容器本体内との連通を遮断する弁座部と、前記連通筒内と前記注出孔とを連通させた状態で、前記弁体の上昇移動を規制する規制部と、が配設され、前記蓋体および前記弁体のうちのいずれか一方に窪み部が形成されるとともに、他方に前記窪み部に着脱自在に嵌合される嵌合突起が形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、蓋体および弁体のうちのいずれか一方に窪み部が形成されるとともに、他方に窪み部に着脱自在に嵌合される嵌合突起が形成されているので、蓋体を開くときに、弁体が蓋体とともに上昇する。そして、弁体の上昇移動が規制部に規制されたときに、嵌合突起が窪み部から離脱されることで、弁体が蓋体から分離されて連通筒内を下降移動し弁座部に着座する。
以上により、例えば内容物の固化等により弁体が弁座部に密着したとしても、蓋体を開くことで弁体を弁座部から強制的に引き上げることが可能になり、次回注出時に弁体を弁座部から確実に離反させることができる。
また、例えば容器本体を傾ける等して弁体を弁座部から離間させることで、連通筒および注出孔を通じて内容物を注出することができ、その後、弁体を弁座部上に着座させることで、容器本体内と連通筒内との連通を遮断することができる。したがって、内容物の注出を停止することができるとともに、注出直後における容器本体内への空気侵入を防止することができる。
また、上記の注出キャップにおいて、前記弁体には、前記弁体の上昇移動が規制部に規制された状態で、前記連通筒から下方に突出する下側突出部が形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、弁体の、連通筒に対する上下方向の位置を問わず常に、下側突出部が連通筒から下方に突出しているので、内容物の注出後に、弁体を弁座に着座させたときに、窪み部および嵌合突起の相対位置がずれてしまうことが抑制できる。このため、蓋体を閉じたときに、窪み部と嵌合突起とを確実に嵌合させることが可能となり、操作性を向上させることができる。
本発明によれば、次回注出時に弁体を弁座部から確実に離反させることができる。
実施形態の注出キャップを示す縦断面図である。 蓋体を開けた状態の注出キャップを示す縦断面図である。
以下、本発明に係る注出キャップの実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の注出キャップ1は、内容物が収容される容器本体100の口部101に装着され、内容物の注出孔4が形成された有頂筒状のキャップ本体2と、キャップ本体2の天壁部11を開閉する有頂筒状の蓋体3と、を備えている。
キャップ本体2および蓋体3は、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置した状態で配置されている。本実施形態ではこの共通軸をキャップ軸O1といい、キャップ軸O1に沿う方向を上下方向という。そして、上下方向に沿ってキャップ本体2側を上側、その反対側である容器本体100側を下側という。
容器本体100は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器100aと、内容器100aが内装され弾性変形可能な外容器100bと、を備えている。
容器本体100は、例えばブロー成形により形成され、外容器100bの内面に内容器100aが剥離可能に積層されたデラミボトル(積層剥離型容器)とされている。
ブロー成形としては、例えば押出成形等によって二重(内外)に組み合わされた積層パリソンを形成し、この積層パリソンをダイレクトブロー成形することで容器本体100を形成しても良い。また、射出成形等によって外容器100b用のプリフォーム、および内容器100a用のプリフォームを形成し、これらを二重(内外)に組み合わせた後、二軸延伸ブロー成形することで容器本体100を形成しても構わない。
さらに、外容器100b用のプリフォームを先に二軸延伸ブロー成形して外容器100bを形成した後、内容器100a用のプリフォームを内部に配置し、その後、内容器100a用のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することで容器本体100を形成しても構わない。
なお、内容器100aおよび外容器100bの材質は樹脂材料とされ、剥離可能な組み合わせであれば互いに同材質でも構わないし異材質でも構わない。例えば内容器100aおよび外容器100bは、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル樹脂、または、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、エチレンビニルアルコール共重合成樹脂等を用い、外容器100bと内容器100aとが剥離可能(相溶性がない)となる組み合わせで形成される。
容器本体100は、口部101に、図示しない肩部、胴部および底部が上側から順に連設された有底筒状に形成されている。外容器100bのうち少なくとも前記胴部に位置する部分は、容器内側に向けて弾性変形可能(スクイズ変形可能)とされている。内容器100aは、外容器100bのスクイズ変形に伴って減容変形する。外容器100bの底部には、内容器100aとの間に外気を吸入する図示しない吸気スリット部が形成されている。前記吸気スリット部は、例えば金型のピンチオフ部により形成される。
口部101は、内容器100aの口部101aと外容器100bの口部101bとが積層された構成である。内容器100aの口部101aの上端部には、径方向の外側に突出する環状の折り返し部が形成され、この折り返し部を利用して外容器100bの口部101bの開口端を上方から塞いでいる。そのため、外容器100bの口部101bは、内容器100aによって閉塞されている。
蓋体3は、ヒンジ部5を介してキャップ本体2に連結されており、キャップ本体2に対してヒンジ部5回りに上下に回動することにより注出孔4を開閉する(図2参照)。本実施形態では、注出キャップ1を上下方向から見た平面視において、キャップ軸O1およびヒンジ部5を通過する仮想線に沿う方向を前後方向といい、前後方向に沿ってヒンジ部5側を後側、その反対側を前側という。
キャップ本体2は、周壁部10および天壁部11を備えた有頂筒状に形成され、容器本体100の口部101に例えば打栓により外側から嵌合されている。なお、図示しない回り止め機構により、容器本体100の口部101に対してキャップ本体2を回転不能に装着しても良い。但し、打栓に限定されるものではなく、螺着によってキャップ本体2を容器本体100の口部101に装着しても構わない。
キャップ本体2の天壁部11は、容器本体100の口部101の上端開口縁上に配置され、容器本体100の口部101の開口を覆っている。この天壁部11には、下方に向けて突出し、容器本体100の口部101の内側に嵌合するシール筒12が形成されているとともに、上方に向けて突出する注出筒13が形成されている。
注出筒13は、後述する連通筒20内を通じて容器本体100内に連通している。よって、注出筒13の内側が注出孔4として機能する。なお、注出筒13は、キャップ軸O1に対して前側にずれた位置に配置されているとともに、内径が上方に向かうにしたがって漸次拡径するように形成されている。そのため、注出筒13から内容物を注出し易い構成とされている。
なお、本実施形態では、注出キャップ1を上下方向から見た平面視において、注出筒13の軸線O2に直交する方向を径方向といい、注出筒13の軸線O2回りに周回する方向を周方向という。
天壁部11には、下方に向けて延設され、注出孔4と容器本体100内とを連通する連通筒20が形成されている。図示の例では、連通筒20は、上端部が注出筒13に一体に接続されているとともに、その注出筒13との接続部分から下方に向けて延びるように形成されている。これにより連通筒20は、注出筒13を介して天壁部11に一体に形成されている。また、連通筒20は、注出筒13の軸線O2と同軸に配置されている。
さらに、連通筒20は、下方に向かうにしたがって緩やかに縮径した第1テーパ部21と、第1テーパ部21の下端部から下方に向かうにしたがって急激に縮径した第2テーパ部22と、第2テーパ部22の下端部から下方に向けて突出したストレート部23と、で二段筒状に形成されている。
連通筒20内には、上下動自在に配設された弁体24が収容されている。弁体24は、球状の弁本体25と、弁本体25から下方に突出する下側突出部26と、弁本体25から上方に突出する上側突出部27と、を有している。下側突出部26は、上方から下方に向かうにしたがい漸次縮径した円柱状に形成されている。下側突出部26は、軸線O2と同軸に配置されている。下側突出部26の下端面には、第1窪み部26aが形成されている。第1窪み部26aは、その下部が上方から下方に向かうにしたがい漸次拡径するテーパ状に形成されている。下側突出部26は、弁体24の上昇移動が後述する案内リブ29の規制突起29a(規制部)に規制された状態(図2に示す状態)で、連通筒20の下端開口から下方に突出するように形成されている。上側突出部27の上端面には、後述する嵌合突起39が嵌合される第2窪み部27a(窪み部)が形成されている。上側突出部27は、下側突出部26と同じ形状で同じ大きさに形成され、下側突出部26と同軸に配置されている。
連通筒20の第1テーパ部21の内径は、弁本体25の直径よりも大きくなっている。ストレート部23の内径は、弁本体25の直径よりも小さくされているとともに、下側突出部26の直径よりも大きくなっている。よって、弁体24の弁本体25は、弁体24の下側突出部26をストレート部23に挿通させた状態で、第2テーパ部22の内周面の全周に亘って着座している。この弁体24の着座によって、連通筒20内と容器本体100内との連通が遮断されている。
なお、第2テーパ部22の内周面は、弁体24が上方に向けて離反自在に着座する弁座部22aとして機能する。また、ストレート部23の内側は注入孔28として機能する。弁座部22aは、弁体24が着座したときに、連通筒20内と容器本体100内との連通を遮断する。
連通筒20における第1テーパ部21の内周面には、弁体24の弁本体25を上下動自在に案内する複数の案内リブ29が設けられている。これら案内リブ29は、周方向に間隔をあけて配置されており、第1テーパ部21の内周面から径方向内側に向かって突設されるとともに上下方向に沿って縦長に形成されている。
図示の例では、案内リブ29は、周方向に間隔をあけて3つ形成されているとともに、第2テーパ部22の内周面における上側部分に達するように下方に向けて延びている。このように、案内リブ29の形成範囲としては、弁体24の着座領域が適切に確保できれば、第2テーパ部22の上方部分を含んでいても構わない。
案内リブ29の上端部には、径方向内側に向かって突出し、案内リブ29に対して弁体24が上方に離脱することを規制する規制突起29aが形成されている。
複数の案内リブ29が連通筒20内に形成されていることで、弁体24の弁本体25は案内リブ29の内側で安定に支持されながらスムーズに上下動するように案内されるとともに、規制突起29aによって上方への抜けが規制されている。規制突起29aは、連通筒20内と注出孔4とを連通させた状態で、弁体24の上昇移動を規制する。
また、周方向に隣り合う案内リブ29間の隙間は、容器本体100内から注入孔28を通じて連通筒20内に流入した内容物が流通する流通路30として機能する。これにより、内容物は、弁体24の弁本体25によって流れが阻害されることなく、注出孔4に達する。
さらに、連通筒20における第1テーパ部21の内周面には、該第1テーパ部21の内周面の全周に亘って延びた整流リング31が一体的に形成されている。この整流リング31は、案内リブ29と注出孔4との間に配置されている。
図示の例では、整流リング31は、第1テーパ部21の内周面のうち案内リブ29の上方に位置する部分から径方向内側に向かうにしたがって上方に延びるように形成されている。これにより、整流リング31は、流通路30を上方から覆うように該流通路30の上方に位置している。そのため、流通路30内を流通した内容物は、流通路30を抜けた後に整流リング31にあたるように構成されている。
なお、図示の例では、整流リング31の径方向内端部が、案内リブ29の規制突起29aよりも径方向外側に位置しているが、径方向内端部が案内リブ29の規制突起29aと同じ、または規制突起29aよりも径方向内側に位置するように整流リング31の突出量を調整しても構わない。
連通筒20におけるストレート部23の内周面には、弁体24の下側突出部26を支持する複数の支持リブ32が上下方向に沿って設けられている。これら支持リブ32は、周方向に間隔をあけて配置されており、ストレート部23の内周面から径方向内側に向かって突設されている。
図示の例では、支持リブ32は、周方向に間隔をあけて4つ形成されているとともに、ストレート部23の内周面における上下方向の中間部から下端縁まで延びている。
複数の支持リブ32がストレート部23内に形成されていることで、弁体24の下側突出部26は支持リブ32により径方向の移動を規制されつつ、支持リブ32の内側で安定に支持されながらスムーズに上下動する。これにより上下動する弁体24に対して、弁体24の中心軸が注出筒13の軸線O2に対して大きく傾斜することを抑制している。
また、周方向に隣り合う支持リブ32間の隙間は、容器本体100内から連通筒20内に流入する内容物が流通する流通路33として機能する。
蓋体3は周壁部34および頂壁部35を備えた有頂筒状に形成され、キャップ本体2の天壁部11の全体を上側から覆っていて注出孔4を開閉する。周壁部34の下端部は、キャップ本体2の周壁部10の上端部に形成された段差部10aを利用して、キャップ本体2の天壁部11に外側から着脱可能に嵌合されている。蓋体3における周壁部34の下端部とキャップ本体2における周壁部10の上端部とが、ヒンジ部5を介して一体に連結されている。
蓋体3の周壁部34のうち、キャップ軸O1を挟んでヒンジ部5とは反対側に位置する部分には、径方向外側に向けて突出した操作片36が形成されている。操作片36を利用することで、ヒンジ部5回りに蓋体3を容易に回動させ易くなる。
蓋体3における頂壁部35には、下方に向けて突出し、注出筒13の内側または連通筒20の内側に着脱自在に嵌合する閉塞筒37が連通筒20の軸線O2と同軸に形成されている。図示の例では、閉塞筒37は、注出筒13と連通筒20との接続部分(連通筒20の上端部)から連通筒20の内側に入り込むように、連通筒20の内側に嵌合している。このように、閉塞筒37が連通筒20の内側に嵌合することで、注出孔4は開閉可能にシールされる。なお、閉塞筒37が連通筒20の内側に嵌合した際、閉塞筒37の下端部は整流リング31の上方に位置し、整流リング31に干渉することがない。
さらに、閉塞筒37の内側には、蓋体3の頂壁部35から下方に向けて突出した円柱状の押圧ロッド38が連通筒20の軸線O2と同軸に形成されている。押圧ロッド38は、閉塞筒37よりも下方に突出している。押圧ロッド38の下端面には、下方に向かって突出する例えば円柱状の嵌合突起39が形成されている。嵌合突起39は、弁体24の第2窪み部27aに着脱自在に嵌合される。
(注出キャップの作用)
次に、上記のように構成された注出キャップ1を利用して、内容物を注出する場合の作用について説明する。
内容物を注出する際には、まず蓋体3をヒンジ部5回りに回動させて開く。この際、弁体24の上側突出部27の第2窪み部27aに蓋体3の嵌合突起39が嵌合されているので、弁体24が蓋体3とともに上昇する。そして、図2に示すように、弁体24の上昇移動が規制突起29aに規制されたときに、嵌合突起39が第2窪み部27aから離脱されることで、弁体24が蓋体3から分離されて連通筒20内を下降移動し弁座部22aに着座する。
次いで、容器本体100の口部101が下向きとなるように、容器本体100を傾けるとともに容器本体100をスクイズ変形する等し、弁体24を、その自重や容器本体100内(内容器100a内)の圧力を利用して弁座部22aから離間させ、容器本体100内と連通筒20内とを連通させる。
これにより、容器本体100内が連通筒20内を通じて注出孔4内に連通するので、容器本体100内に収容されている内容物を、注入孔28および連通筒20内を通じて注出孔4から注出することができる。このとき内容物は、周方向に隣り合う案内リブ29間の隙間である流通路30を通じて注出孔4に達するので、弁体24によって流れが阻害されることなく内容物を注出孔4から確実に注出することができる。しかも本実施形態では、内容物は容器本体100内から周方向に隣り合う案内リブ29間の流通路30を通過した後、整流リング31を乗り越えながら注出孔4に達するので、内容物は整流リング31によって流れの向きが変化しながら、注出孔4に達する。したがって、内容物は、周方向に隣り合う案内リブ29間の流通路30を通過した後、整流リング31にあたることで流れの向きが例えば整流リング31の沿う周方向に変わって互いに合流し合い、その後にまとまった状態(整流状態)となりながら整流リング31を乗り越えて注出孔4から注出される。
なお、弁座部22aから離間した弁体24の弁本体25は、案内リブ29の規制突起29aに接するので、これ以上の移動が規制され、連通筒20内から抜け落ちることがない。この際、弁体24の下側突出部26の下端部が、連通筒20から下方に突出する。
その後、例えば口部101が上方を向くように容器本体100を正立姿勢に戻すとともにスクイズ変形を解除し、弁体24を自重や、容器本体100の復元変形に伴う容器本体100内の減圧等を利用して、弁座部22a上に再び着座させる。ここで、弁体24の、連通筒20に対する上下方向の位置を問わず常に、下側突出部26が連通筒20から下方に突出している。このため、弁体24の第2窪み部27aと蓋体3の嵌合突起39との相対位置がずれてしまうことを抑制できる。
弁体24の弁本体25が弁座部22aに着座することにより、容器本体100内と連通筒20内との連通を遮断できるので、内容物の注出を停止することができるとともに、注出直後における容器本体100内への空気侵入を防止することができる。このとき、弁体24の移動に伴うサックバック効果により、注出孔4付近の内容物を引き込むことが可能となり、注出孔4からの液だれを効果的に抑えることができる。
このように、弁体24による連通、遮断の切り換えを適切に行いながら、内容物を確実に注出することができる。
なお、前述したようにスクイズ変形を解除すると、外容器100bは復元変形しようとする。このとき、弁体24の弁本体25が弁座部22aに着座して内容器100aが密封されていると、外容器100bと内容器100aとの間に負圧が発生する。このとき、前記吸気スリット部を通して外気が外容器100bと内容器100aとの間に吸入される。このように、外容器100bと内容器100aとの間に外気が吸入されることにより、内容器100aの減容形状が保持される。
最後に、蓋体3をヒンジ部5回りに回動させて閉じる。このとき、第2窪み部27aおよび嵌合突起39の相対的な位置ずれが抑制されているので、弁体24の第2窪み部27aと蓋体3の嵌合突起39とを確実に嵌合させることができる。これにより、次回注出時に蓋体3を開く際に、弁体24を蓋体3とともに上昇させることができる。
以上により、例えば内容物の固化等により弁体24の弁本体25が弁座部22aに密着したとしても、蓋体3を開くことで弁体24を弁座部22aから強制的に引き上げることが可能になり、次回注出時に弁体24を弁座部22aから確実に離反させることができる。
また、弁体24において下側突出部26および上側突出部27が互いに同じ形状で同じ大きさに形成されているため、弁体24を連通筒20内に収容する際に、弁体24の上下方向の向きを判断する必要がなく、製造時における作業効率を向上させることができる。
また、蓋体3に押圧ロッド38が備えられているため、例えば咬み込み等によって規制突起29aに弁体24の弁本体25が接したままの状態となったとしても、この弁体24を押圧ロッド38により上方から押圧して規制突起29aから強制的に離間させることが可能とされている。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、弁体24に第2窪み部27aが形成されるとともに、蓋体3に嵌合突起39が形成されていたが、これに限定されるものではなく、弁体に嵌合突起が形成されるとともに、蓋体に窪み部が形成される構成であってもよい。
また、上記実施形態では、第2窪み部27aと嵌合突起39とは圧入により嵌合するように構成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、嵌合突起が弁体の移動方向に交差する方向に突出するように形成されるとともに、窪み部が前記嵌合突起に引っ掛かるように凹み形成されることで、嵌合突起は窪み部に着脱自在に嵌合される構成であってもよい。
また、弁体の形状は上記実施形態に限定されるものではなく、弁体は窪み部または嵌合突起を有するとともに、弁座部22aに着座する接触面部を少なくとも有していればよく、例えば球状や円柱状、カプセル状であってもよい。
また、嵌合突起の形状は上記実施形態に限定されるものではなく、窪み部に着脱自在に嵌合される形状であればよく、例えば角柱状や横断面視十字状の柱状等であってもよい。
また、整流リング31のサイズや形状は上記実施形態に限定されるものではなく、連通筒20の内径や、案内リブ29および流通路30の数、内容物の種類等に応じて適宜設計変更して構わない。いずれにしても、整流リング31は、環状に形成されて各流通路30の上方に位置し、各流通路30を流通してきた内容物の流れの向きを変えることでまとまった1つの流れにすることができれば良い。
よって、整流リング31の位置は、連通筒20における第1テーパ部21の内周面に限定されるものではなく、例えば注出筒13の内周面に形成されていても構わない。
また、整流リング31と連通筒20とを一体に形成した場合を例に挙げて説明したが、整流リング31を連通筒20とは別体に形成し、連通筒20の内周面に整流リング31を後から嵌合させて、組み合わせても構わない。
この場合には、整流リング31を気にすることなくキャップ本体2を形成できるので、連通筒20の内径等を自由に設計し易く、設計の自由度を向上することができる。また、連通筒20内に弁体24を収容した後に、整流リング31を連通筒20内に組み込むことができるので、組み立て易く製造効率を向上させ易い。
さらに整流リング31がなくてもよい。
また、上記実施形態では、連通筒20が、キャップ本体2と一体に形成されているが、連通筒20をキャップ本体2と別体に形成することも可能である。
また、上記実施形態では、キャップ本体2の天壁部11に注出筒13を形成したが、注出筒13を形成せずに、注出孔4だけを形成しても構わない。
また、上記実施形態では、外容器100bの底部に、前記吸気スリット部が形成されているが、内容器100aと外容器100bとの間に外気を吸入する構造として、他の構造を採用することが可能である。例えば、外容器100bの口部101bに、内容器100aとの間に外気を吸入する吸気孔を設け、注出キャップ1に、前記吸気孔に連通可能な外気導入孔、および前記外気導入孔を開閉自在に閉塞する外気導入弁を設けることも可能である。さらに例えば、外容器100bの胴部に、内容器100aとの間に外気を吸入する外気導入孔、および前記外気導入孔を開閉自在に閉塞する外気導入弁を設けることも可能である。
さらに、上記実施形態では、蓋体3は閉塞筒37を具備した構成としたが、閉塞筒37がなくても構わない。また、蓋体は、ヒンジ部5を介してキャップ本体2に連結される構成としなくても構わない。但し、キャップ本体2にヒンジ部5を介して蓋体3を連結した場合には、蓋体3を例えばワンタッチで開閉できるので使い易いうえ、蓋体3の紛失を防止することができるので好ましい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…注出キャップ 2…キャップ本体 3…蓋体 4…注出孔 11…天壁部 20…連通筒 22a…弁座部 24…弁体 26…下側突出部 27a…第2窪み部(窪み部) 29a…規制突起(規制部) 39…嵌合突起 100…容器本体 100a…内容器 100b…外容器 101…口部

Claims (2)

  1. 内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器と、前記内容器が内装され弾性変形可能な外容器と、を有する容器本体の口部に装着される注出キャップであって、
    前記容器本体の口部の開口を覆う天壁部を備え、この天壁部に前記内容物を注出する注出孔が形成されたキャップ本体と、前記注出孔を開閉する蓋体と、を備え、
    前記天壁部には、前記注出孔と前記容器本体内とを連通する連通筒が下方に向けて延設され、
    前記連通筒内には、
    上下動自在に配設された弁体と、
    前記弁体が上方に向けて離反自在に着座し、前記連通筒内と前記容器本体内との連通を遮断する弁座部と、
    前記連通筒内と前記注出孔とを連通させた状態で、前記弁体の上昇移動を規制する規制部と、
    が配設され、
    前記蓋体および前記弁体のうちのいずれか一方に窪み部が形成されるとともに、他方に前記窪み部に着脱自在に嵌合される嵌合突起が形成されている、
    ことを特徴とする注出キャップ。
  2. 前記弁体には、前記弁体の上昇移動が規制部に規制された状態で、前記連通筒から下方に突出する下側突出部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の注出キャップ。
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